JPH0588586U - 遊技台の島飾り - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技者が発生する煙などを遊技場内に拡散す
る前に浄化することにある。 【構成】 遊技台の近傍に設置された島飾り本体１内
に，遊技者が発生する煙などを浄化する空気清浄機５を
設けて，遊技者が発生する煙などを遊技台毎に浄化処理
するようにしたもので，島飾り本体内に収納された空気
清浄機が外部へ露出することがないため，遊技場の雰囲
気を損ねることもない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は空気清浄機を内装した遊技台の島飾りに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来パチンコ台やスロットル台，縦型ゲーム機などの遊技台には，各遊技台同 士を連結する部材（一般に島と呼んでいる）や遊技台の上部などに化粧板や照明 装置などが設けられている。 これを従来では島飾りと称しており，専ら装飾や照明のために設けられている 。一方遊技台が多数設けられた遊技場などでは，喫煙などのために室内の空気が 汚染されている。 このため従来では遊技者の邪魔とならない天井や遊技台の上方などに空気清浄 機を設置して空気を浄化している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし遊技場の天井や遊技台の上方などに設置された空気清浄機は，遊技場内 の空気を集中的に浄化するため，清浄機自体が大型となって設置するのに多くの スペースを必要と共に，設置位置が天井や遊技台の上方などのために，集塵や脱 臭などを行うフィルタや脱臭剤などの取外しや交換が高所作業となり，作業が煩 雑であったり，危険が伴うなどの不具合があった。 この考案は上記不具合を改善する目的でなされたもので，遊技者の喫煙などに より発生する煙などを，遊技場全体に拡散する前に浄化できるようにした遊技台 の島飾りを提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

遊技台の近傍に設置された島飾り本体内に，遊技者が発生する煙などを浄化す る空気清浄機を設けたものである。

【０００５】

【作用】

上記構成により遊技者が発生する煙などを遊技場内に拡散する前に浄化できる ようになる。

【０００６】

【実施例】

この考案の一実施例を図面を参照して詳述する。 図１はパチンコ台のような遊技台の側面図，図２は上記遊技台の上部に設けら れた島飾り本体の断面図，図３は図２のＡ−Ａ線に沿う断面図，そして図４は図 ２のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。

【０００７】 これら図において１は島飾り本体で，遊技台２の上部に図１に示すように設置 されており，遊技台２の下部には，喫煙者が使用する灰皿３が設けられている。 上記島飾り本体１は下面が幅広で，かつ上部に行くに従い幅狭となる断面ほぼ 三角形状をなしていて，前面は緩い円弧となっており，この円弧状前面に装飾が 施されていると共に，上部がヒンジ４により遊技台２の上部に蝶着されていて， このヒンジ４を中心に遊技台２の手前側へ開閉できるようになっている。 そしてこの島飾り本体１内に空気清浄機５が収容されている。

【０００８】 上記空気清浄機５は島飾り本体１とほぼ同様な断面形状を有する偏平なケース ６を有しており，このケース６の底面に複数の吸気口７が開口されている。 またケース６内は隔壁６ａにより浄化室８と動力室９に区割され，さらに浄化 室８内は仕切板10により前室８ａと後室８ｂに区割されていて，前室８ａの底面 に上記吸気口７が開口されていると共に，仕切板10には島飾り本体１のほぼ中央 に位置する部分に通気口10ａが開口されていて，この通気口10ａに後側からフィ ルタなど濾過手段11が着脱自在に取付されている。

【０００９】 この濾過手段11はカセット式となっていて，ケース６の裏側に設けられた開閉 自在な蓋体12を開閉することにより，ケース６内への着脱が行えるようになって いると共に，仕切板10の裏側には濾過手段を取付けるための止め具13が設けられ ている。

【００１０】 一方ケース６の動力室９内にはモータ15により回転駆動されるブロワなどの吸 気装置14が設けられている。 また動力室９と後室８ｂの間は隔壁６ａに開口された通気口６ｂにより連通さ れていて，吸気装置14はこの通気口６ｂを介して後室８ｂ内の空気を吸入し，ケ ース６後面に設けられた排気口16より排出するようになっている。

【００１１】 次に作用を説明すると，遊技台２の稼動中は常時吸気装置14が動作して空気を 吸引している。 これによって遊技者の喫煙などにより発生した煙などは島飾り本体１底面の吸 気口７より矢印に示すようにケース６の前室８ａ内へ吸入され，さらに前室８ａ より矢印で示すように後室８ｂへ流入する際に，濾過手段11により空気中の煙や 塵埃などが除去される。

【００１２】 濾過手段11により浄化された空気は吸気装置14により吸入された後，排気口16 より再び遊技場内へ排出される。 以上上記動作を繰返すことにより，遊技者が出す煙などを遊技場内に拡散する 前に浄化処理できるようになる。

【００１３】 また濾過手段11が汚染されて浄化機能が低下した場合は，島飾り本体１をヒン ジ４を中心に手前側へ開放し，さらにケース６裏面の蓋体12を開放して濾過手段 11の交換を行えばよい。

【００１４】 なお，上記実施例では濾過手段11にフィルタを使用したが，脱臭剤や電気集塵 装置などを使用してもよく，この場合その形状に応じて仕切板10の配置などを変 えればよい。

【００１５】

【考案の効果】 この考案は遊技台の近傍に設けられた島飾り本体内に空気清浄機を設けて，遊 技者の喫煙などにより発生する煙などを遊技場内へ拡散する前に浄化するように したことから，小型の空気清浄機で効率よく遊技場内の空気の浄化が行えるよう になる。 また島飾り本体内に空気清浄機を収容したことから，空気清浄機が遊技者の邪 魔になることがないと共に，遊技場内に空気清浄機が露出しないので，遊技場内 の雰囲気を低下させるおそれもない。 さらに空気清浄機が遊技台近傍の低い位置にあるため，濾過手段の着脱が容易 となり，これによって濾過手段の洗浄や清掃などが簡単に行えるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例になる島飾りを取付けた遊
技台の側面図である。

【図２】島飾り本体の断面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線に沿う断面図である。

【図４】図２のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。

【符号の説明】

１ 島飾り本体 ２ 遊技台 ５ 空気清浄機 11 濾過手段 14 吸気装置

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技台２の近傍に設置された島飾り本体
   １内に，遊技者が発生する煙などを浄化する空気清浄機
   ５を設けてなる遊技台の島飾り。
2. 【請求項２】 空気清浄機５を遊技台近傍の空気を吸引
   する吸気装置14と，吸引された空気を浄化する濾過手段
   11より構成してなる請求項１記載の島飾り。
3. 【請求項３】 島飾り本体１を開放することにより空気
   清浄機５の濾過手段11が着脱できるようにしてなる請求
   項１記載の島飾り。