JPH10151097A - 空気清浄機能付き電気掃除機 - Google Patents

空気清浄機能付き電気掃除機

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JPH10151097A
JPH10151097A JP31167596A JP31167596A JPH10151097A JP H10151097 A JPH10151097 A JP H10151097A JP 31167596 A JP31167596 A JP 31167596A JP 31167596 A JP31167596 A JP 31167596A JP H10151097 A JPH10151097 A JP H10151097A
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JP
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air
filter
cleaning
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exhaust
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JP31167596A
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Kenji Harada
健司 原田
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】掃除機として使用する場合にも微細塵を含んだ
排気風が排気口から排出されないようにでき、また、構
造が簡単で、外観を向上できて、小形化に適する空気清
浄機能付き電気掃除機を得ることにある。 【解決手段】集塵室10を有した本体ケース1の外面部に
吸塵口13、吸込口4a、および排出部40を設ける。このケ
ース1には集塵室10の下流側に位置して掃除用電動送風
機60と空気清浄用電動送風機70とを内蔵して、これらを
選択的に運転させる。排気部40は両送風機60,70 に共通
してこれらからの排気風が共に流通するものとして、そ
こに共通使用される空気清浄用フィルター48を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気清浄機能を有
する電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】空気清浄器の機能を持たせた電気掃除機
としては、例えば特開平3−224529号公報に記載
のものが知られている。
【0003】この公報に記載された空気清浄器付電気掃
除機は、前記公報の発明の詳細な説明の項および第1図
および第2図、第5図および第6図に記載されているよ
うに、掃除機本体の外面部に、吸塵口としての吸込口
と、被清浄空気用吸入口としての吸気口との他に、掃除
機用排気口と清浄器用排気口とを別々に設けており、清
浄器用排気口には清浄器用の排気フィルターを取付けて
いる。この掃除機本体には、電気掃除機として機能させ
る際に使用する掃除用電動送風機と、空気清浄器として
機能させる際に使用する清浄器用電動送風機とが夫々内
蔵されている。
【0004】この空気清浄器付電気掃除機を、掃除機と
して使用する場合は、掃除用電動送風機を駆動して、吸
込口(吸塵口)から流入した吸込気流に含まれた塵埃を
掃除用集塵フィルターで捕捉した後、塵埃が除去された
吸込気流を掃除機用排気フィルターが設けられた掃除機
用排気口から排出させる。また、空気清浄器として使用
する場合は清浄器用電動送風機を駆動して、清浄器用集
塵フィルターが設けられた吸込口から空気を吸込み、こ
の吸い込まれた空気を清浄器用集塵フィルター(排気フ
ィルター)が設けられた清浄器用排気口を通して排出さ
せるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の空気
清浄器付電気掃除機は、掃除機として使用する場合、塵
埃が除去された排気風を掃除機用排気口から排出する。
ところで、掃除機用排気フィルターの塵埃捕捉性能は空
気清浄をする程度には高性能ではなく、ミクロン単位の
微細な塵埃を捕捉することはできない。そのため、前記
のように掃除機本体外に排出される排気風は、掃除機用
排気口の掃除機用排気フィルターを通過するといえど
も、極めて微細な塵埃つまり微細塵が含まれている。し
たがって、この微細塵は掃除機用排気口から排出される
排気風とともに室内に排気されるから、衛生上必ずしも
好ましいものではない。
【0006】また、電気掃除機を空気清浄器として使用
する場合は清浄器用電動送風機を駆動して空気清浄を行
うが、この場合の送風は常に空気清浄用電動送風機によ
りなすため、空気清浄能力は空気清浄用電動送風機の吸
込能力によって定まってしまう。ところで、室内の空気
清浄をするに当たり、短時間の間に清浄つまり急速清浄
をしたい場合と、睡眠中のように静かな状態では運転音
を小さくした静音清浄をしたい場合とがある。しかし、
従来のものは前述のように空気清浄能力は空気清浄用電
動機の最大能力(一般には掃除電動機送風機よりも小さ
く設計されている)によって定まるから、急速清浄がで
きない。
【0007】さらに、従来の電気掃除機は、掃除機用と
空気清浄器用とに対応して別々に排気口を設けているた
め、掃除機本体の構造が複雑化すると共に、外面に露出
する複数の排気口により掃除機の外観が損なわれるもの
であった。その上、両排気口の夫々に排気フィルターを
設けているため、これらフィルターを保持するための構
造を含めて部品点数等が増加し、構造の複雑化を招いて
いるとともに、両排気フィルターの配置スペースが別々
に必要であるため、掃除機本体を小形化する場合に不利
である。
【0008】したがって、本発明が解決しようとする第
1の課題は、掃除機として使用する場合にも微細塵を含
んだ排気風が排気口から排出されないようにでき、ま
た、構造を簡単にできて、外観も向上できるとともに、
小形化に適する空気清浄機能付き電気掃除機を得ること
にある。
【0009】そして、本発明が解決しようとする第2の
課題は、前記第1の課題を解決するに当たり、本体ケー
ス内のスペースを有効に利用し小形化を促進できる空気
清浄機能付き電気掃除機を得ることにある。
【0010】また、前記公報に記載の電気掃除機の各排
気口に取付けられた排気フィルターは、そこを通過する
排気風に含まれる細塵を捕捉するだけではなく、煙草等
の匂いも同時に排気風から除去する。そのため、特に、
空気清浄機として使用するときに、空気清浄用の排気フ
ィルターに付いた煙草等の匂いが、この排気フィルター
を通過する排気風にのって室内に拡散され易い。
【0011】したがって、本発明が解決しようとする第
3の課題は、前記第1の課題を解決するに当たり、排気
フィルターから室内へ異臭が広がることを防止できる空
気清浄機能付き電気掃除機を得ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記第1の課題を解決す
るために、請求項1記載の発明は、外面部に吸塵口およ
び被清浄空気用吸入口を有するとともに前記外面部に排
出部を有する本体ケース内に、前記吸塵口に連通する集
塵室を設け、第1電動機およびこの電動機により回転駆
動される第1ファンを有した掃除用電動送風機を、その
吸気側を前記集塵室に連通させるとともに排気側を前記
排出部に連通させて前記本体ケースに内蔵し、第2電動
機およびこの電動機により回転駆動される第2ファンを
有した空気清浄用電動送風機を、その吸気側を前記吸入
口に連通させるとともに排気側を前記排出部に連通させ
て前記本体ケースに内蔵し、選択的に動作される前記両
電動送風機から夫々排出される排気風が共に通る前記排
出部に空気清浄用フィルターを設けて、このフィルター
を通して排気させることを特徴としている。
【0013】この請求項1記載の発明において、掃除機
として使用する場合に駆動される掃除用電動送風機から
出される排気風、または空気清浄器として使用する場合
に駆動される空気清浄用電動送風機から出される排気風
は、これらに共通の排出部に設けられた空気清浄用フィ
ルターを通過して本体ケース外に排出される。
【0014】こうした排気において、排気風が流通する
空気清浄用フィルターは、微細塵を除去する機能を有し
たものであるので、空気清浄器として使用する場合と同
様に、掃除機として使用する場合にも室内に微細塵が排
出されることが防止され、衛生的な掃除ができる。
【0015】また、前記のように電動送風機を駆動した
場合にも空気清浄器として運転される場合にも、排出部
およびそこに設けた空気清浄用フィルターは共用される
から、本体ケースの構造が簡単になるとともに、排気フ
ィルターの削減に伴いその占有スペースを少なくでき
て、本体ケースを小形化する場合に適し、しかも、本体
ケースの外面に露出する排出部の数も削減されて、本体
ケースの外観を向上できる。
【0016】前記第2の課題を解決するために、請求項
2記載の発明は、前記両電動送風機を前記本体ケース内
においてこのケース本体の幅方向に並べて配設するとと
もに、前記本体ケースに内蔵されるコードリール装置
を、前記掃除用電動送風機の吸気側に対する反対側に位
置される前記本体ケースの外面壁と前記両電動送風機と
の間のスペースに配設したことを特徴としている。
【0017】この請求項2記載の発明において、両電動
送風機は夫々の送風機能を全うするのに適した形状や大
きさを持っており、それらが異なるため、これら電動送
風機を本体ケースの幅方向に並設したことにより、これ
らと本体ケースにおける掃除用電動送風機の吸気側に対
する反対側に位置された外面壁との間にはスペースが設
けられる。そして、このスペースを有効に利用してそこ
にコードリール装置を配置したから、前記スペースがデ
ッドスペースとなることがなくなり、それに応じてコー
ドリール装置の配置スペースを他の箇所に求めなくて済
む。
【0018】前記第3の課題を解決するために、請求項
3記載の発明は、前記フィルターの上流側に前記排気風
が通る脱臭用フィルターを配置したことを特徴としてい
る。この請求項3記載の発明においては、掃除用電動送
風機の駆動に伴って出される排気風、または空気清浄用
電動送風機の駆動に伴って出される排気風は、排出部の
空気清浄用フィルターを通過する前に脱臭用フィルター
を通過する。この脱臭用フィルターは排気風に含まれる
煙草等の匂いを除去するため、脱臭用フィルターの下流
側に位置された空気清浄用フィルターには排気風に含ま
れる煙草等の匂いが付くことが防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
から図4を参照して説明する。図1から図3に示すよう
に空気清浄機能付き電気掃除機(以下掃除機という。)
Aは、図示しない取付ねじによって一体的に連結された
上ケース2と下ケース3とを有した本体ケース1と、こ
の本体ケース1内に配設された後述の掃除用電動送風機
60、空気清浄用電動送風機70、集塵装置15、空気
清浄用フィルター48等を備えて構成されている。本体
ケース1の底部には走行用の旋回輪19aと走行車輪1
9bとが設けられている。
【0020】本体ケース1の前部(図1、図2において
左側)の内部には、図において上方に図示しない開口を
有した集塵室10が形成されている。前記図示しない上
面開口は本体ケース1の開閉蓋12によって開閉され、
この開閉蓋12の外面部には、図示しない吸込ホースが
接続された接続管(図示しない)が着脱可能に差込んで
取付けられる吸塵口13が形成されている。吸塵口13
と集塵室10とは連通している。なお、前記吸込ホース
には従来周知のものと同様に図示しない握管が設けら
れ、それに延長管を介して床ブラシ等の吸込口体が接続
されるようになっている。
【0021】集塵装置15は、従来知られているもので
あって、例えば塵埃を捕捉する濾紙等を波状に折り曲げ
て形成した掃除用フィルター15aと、このフィルター
15aを取付けるフィルター枠15bとを有して構成さ
れている。フィルター枠15bは、図2において上下に
係合突起16a、16bを有し、これら係合突起16
a、16bを集塵室10の下流側に設けた仕切壁17に
形成した係合孔(図示しない)に係脱することにより、
仕切壁17の集塵室10側に着脱可能に取付けられてい
る。仕切壁17には後述する第1の風路7に連通する通
気孔17aが多数形成されている。
【0022】図2に示されるように集塵室10内には、
上流側の集塵装置である集塵袋14と、これを収容する
とともに多数の通気孔18aを周壁に有した有底筒状の
集塵袋受け18とが配設されている。集塵袋14はその
上端開口を吸塵口13と対向させて集塵袋受け18に出
し入れ自在に収容されている。
【0023】本体ケース1にはその集塵室10の下流側
に位置して掃除用電動送風機室20が形成されている。
この掃除用電動送風機室20は、本体ケース1と一体の
前壁21aおよび後壁21bと、本体ケース1の一側壁
1aおよび底壁1bと、本体ケース1と一体の上部隔壁
21cおよび垂直リブ21d等によって区画されてい
る。前壁21bには吸気口22が形成されている。
【0024】この掃除用電動送風機室20に収容された
前記掃除用電動送風機60は、例えば図1に示されるよ
うにブラシレスモータからなる第1電動機としての電動
送風機本体61と、この本体61によって高速回転させ
られファンカバー62内に収納された第1ファンとして
の遠心ファン61aと、これらを収容する送風機カバー
63とを備えて構成されている。電動送風機本体61は
弾性ゴム等からなるキャップ状の緩衝体64を介して送
風機カバー63の後壁21bに支持され、ファンカバー
62は弾性ゴム等からなる環状の緩衝体65を介して送
風機カバー63の開口された前面側に支持されている。
【0025】送風機カバー63の主部は一端が開口され
た有底筒状をなしている。このカバー63は、その開口
された前面より一部が突出した緩衝体65を前記前壁2
1aの裏面に当接させるとともに、後部の底壁を前記後
壁21bの前面に当接させて、掃除用電動送風機室20
に内蔵されている。それにより、掃除用電動送風機60
はその吸気側を集塵室10側に向けた水平な姿勢で本体
ケース1に内蔵されている。この送風機60の姿勢保持
は本体ケース1と一体の複数のリブによりなされる。
【0026】送風機カバー63は合成樹脂などの一体成
形品からなり、その前記主部の底壁側後部には、例えば
上向きの細長い四角筒状をなす第1の排気口23が一体
に突設されている。この排気口23の上端は図2および
図3に示されるように前記上部隔壁21cに開口されて
いる。
【0027】以上のように掃除用電動送風機60が、そ
の電動送風機本体61を取囲む送風機カバー63を有し
た構成によれば、このカバー63により電動送風機本体
61の運転音を減衰できるので、低騒音で掃除用電動送
風機60を運転できる点で有利である。しかも、送風機
カバー63に排気口23を設けたことにより、その排気
口23の位置や向きを、合成樹脂製本体ケース1の成形
条件に制約されることなく任意に定めることができる点
でも有利である。しかし、この構成に代えてを本発明で
は送風機カバーは省略してもよく、その場合排気口23
は上部隔壁21c等に開けた開口により形成すればよ
い。
【0028】図2および図3に示すように本体ケース1
には、掃除用電動送風機室20の側方に位置して清浄用
電動送風機室30が形成されている。したがって、両送
風機室20、30は本体ケース1の幅方向に並べて設け
られている。この清浄用電動送風機室30は、前記垂直
仕リブ21dと平行に設けられた垂直仕切りリブ21e
等で区画されている。
【0029】しかも、清浄用電動送風機室30は後述の
空気清浄用電動送風機70の構造に対応して図1に示さ
れるように前後方向に細長く、かつ、掃除用電動送風機
室20の奥行きよりも長く形成されているとともに、そ
の後部は掃除用電動送風機室20の後壁21bよりも、
本体ケース1の後壁1c方向に突出されている。したが
って、図1に示されるように両送風機室20、30は、
平面視L字形の配置をなして本体ケース1の幅方向に並
設されている。前記後壁1cは本体ケース1の外面壁の
一部である。
【0030】この清浄用電動送風機室30には被清浄空
気を吸い込む前記空気清浄用電動送風機70が収納され
ている。したがって、両送風機室20、30の配置に従
って両電動送風機60、70は本体ケース1の幅方向に
並設されている。この空気清浄用電動送風機70は、第
2電動機としての誘導形電動機71と、この電動機71
の回転軸に取付けられた第2ファンとしてのシロッコフ
ァン72と、渦形状の送風機ケーシング73とを備えて
構成されている。電動機71およびシロッコファン72
は送風機ケーシング73内に収容されている。この送風
機70は、前記垂直21d、21e間に位置決めされ、
図示しない緩衝体を介してねじ71b、71bで取付け
られることによって、清浄用電動送風機室30に収納配
置されている。この電動送風機70の送風能力は掃除用
電動送風機60の送風能力より小さい。
【0031】送風機ケーシング73の前記掃除用電動送
風機室20と反対側の側面には入口、つまり、吸気口3
1が形成されている。さらに、送風機ケーシング73の
出口は、清浄用電動送風機室30の上面を塞いでいる本
体ケース1の前記上部隔壁21cに開口されて、前記第
1の排気口23と同方向に突出してこれに並設された第
2の排気口33をなしている。
【0032】掃除用電動送風機室20および清浄用電動
送風機室30の下流側、つまり、図2および図3におい
て掃除用電動送風機室20および清浄用電動送風機室3
0の上方に位置して排出部をなす排出室40が形成され
ている。この排出室40は、前記上部隔壁21cと、こ
の隔壁21cの周部上面に端縁が当接する周壁46aお
よび天井壁46bからなる蓋体46とから構成されてい
る。上部隔壁21cは排出室40の底壁を兼ねている。
蓋体46は、図示しない取付手段によって前記底壁を兼
ねる上部隔壁21cに気密状態に取付けられているとと
もに、取外し可能に設けられている。
【0033】上部隔壁21cには前記のように掃除用電
動送風機室20に設けた排気口23および清浄用電動送
風機室30に設けた排気口33がそれぞれ開口し、これ
ら排気口23、33の外側に位置して上部隔壁21cの
上面には、二重壁構造で環状をなす凸状の周壁42が形
成されている。この周壁42の上端部には嵌合溝43が
形成されていて、この溝43には周壁42の上端面より
情報に突出する環状のパッキング53が取付けられてい
る。
【0034】蓋体46の天井壁46bには排出口47が
形成されている。したがって、排出部をなす排出室40
は、その排出口47により本体ケース1の外部に連通し
て設けられている。この排出室40の内部には前記空気
清浄用フィルター48が収納されている。空気清浄用フ
ィルター48は、フィルター枠48aと、このフィルタ
ー枠48aに取付けられたフィルター要素48bとを有
して構成されている。フィルター要素48bは、一般に
ヘパフィルターと呼ばれているミクロン単位の大きさの
塵埃を捕捉できる素材を波形に折り曲げてなるものであ
る。図2〜図4に示されるようにフィルター枠48a
は、排気風の流通方向と交差する例えば上下両面壁に夫
々多数の通気孔を有してなる容器状のものである。フィ
ルター枠48aの内部にはフィルター要素48bが収容
され、また、フィルター枠48aの外周には、フィルタ
ー要素48bを間においてフック部51とクランプ受け
部52とが夫々突設されている。フルター枠48aの上
壁は取外し可能であり、それにより内部のフィルター要
素48bを着脱できるようになっている。さらに、フィ
ルター要素48bの上流側、例えばフィルター枠48a
の下壁周部には環状の脱臭フィルター取付け溝49が設
けられ、この溝49に平らなシート状をなす脱臭フィル
ター50が、その周部を着脱可能に嵌合して取付けられ
ている。通気性を有した脱臭フィルター50には活性炭
フィルターが使用されている。
【0035】このようにフィルター枠48aにフィルタ
ー要素48bおよび脱臭フィルター50を取付けてフィ
ルターユニットとした構成は、排出室40への着脱に際
して、各フィルター48b、50を個別に取付ける手間
が不要であるので、両フィルターを着脱操作する上で便
利である。しかし、本発明において、脱臭フィルター5
0は、フィルター枠48aから離して、この枠48aの
上流側の適当な位置に排気風路を横切って配設してもよ
い。
【0036】前記構成の空気清浄用フィルター48は、
蓋体46を取外した状態で、フック部51を排出室40
の内面に突設されたフック部受け54に下側から引掛け
て係合させるとともに、周壁42の上端部に取付けられ
たパッキング53にフィルター枠48aの周部下面を載
置した後、周壁42の一部に取付けられたクランプ55
を、回動操作させてクランプ受け部52に上側から引掛
けて係合させることにより、排出室40内に収納配置さ
れるようになっている。この取付け状態においてフィル
ター48は、並設された排気口23、33の真上に配置
されている。なお、この後には蓋体46が図示しない取
付手段によって本体ケース1に取付けられるものであ
る。前記のようにして空気清浄用フィルター48が取付
けられた状態では、そのフィルター枠48aの周部下面
がパッキング53に押圧されて、周壁42とフィルター
枠48aの下端側との間から排気風が漏洩しない気密状
態が保持されるようになっている。なお、排出室40か
ら前記フィルター48を取出すには、前記取付けとは逆
の手順で行えばよい。
【0037】前記上部隔壁21cに開口された排気口2
3には、その開口形状に対応した方形状の薄板からなる
第1の弁としての弁24が、その一端側例えば図3おい
て右側を支点として回動可能に軸支されている。この弁
24は掃除用電動送風機60の駆動により排出される排
気風の圧力を受けることにより、上方つまり図3中時計
方向に回動して排気口23を開き、また、掃除用電動送
風機60が停止して排気風がなくなると自重によって、
図3中反時計方向に回動して排気口23を閉じるように
なっている。
【0038】同様に、上部隔壁21cに開口された排気
口33にも、その開口形状に対応した方形状の薄板から
なる第2の弁としての弁34が、一端側つまり図3おい
て右側を支点として回動可能に軸支されている。この弁
34は空気清浄用電動送風機70の駆動により排出され
る排気風の圧力を受けることにより、上方つまり図3中
時計方向に回動して排気口33を開き、また、空気清浄
用電動送風機70が停止して排気風がなくなると自重に
よって、図3中反時計方向に回動して排気口33を閉じ
るようになっている。
【0039】前記のように掃除用電動送風機60が駆動
し空気清浄用電動送風機70が停止している状態では、
掃除用電動送風機60による排気風の勢いで弁24は時
計方向に回動して排気口23を開くが、前記弁34はそ
の自重により排気口33を閉じるから、掃除用電動送風
機60による排気風が清浄用電動送風機室30内に逆流
することはない。この逆に、掃除用電動送風機60が停
止し空気清浄用電動送風機70が駆動している状態で
は、空気清浄用電動送風機70による排気風の勢いで弁
34は時計方向に回動して排気口33を開くが、前記弁
24はその自重により排気口23を閉じることから、空
気清浄用電動送風機70が送風した被清浄空気が掃除用
電動送風機室20内に逆流することはない。
【0040】しかも、弁24が開き排気風が排出室40
に流入した際には、排出室40の圧力が高くなるため、
この圧力は弁34が排気口33を閉じる方向に作用する
ために、弁34は排気口33を自重とともに確実に閉じ
る。同様に、弁34が開いて被清浄空気が排出室40に
流入した際にも、排出室40の圧力が高くなるため、こ
の圧力は弁24が排気口23を閉じる方向に作用するた
めに、弁24は排気口23を自重とともに確実に閉じる
ことができる。
【0041】図1および図3に示されるように清浄用電
動送風機室30の吸気口31と対向する本体ケース1の
側壁には、吸入口4aが形成された凹状の収納部4が形
成されている。この収納部4には、比較的目の粗いフィ
ルター5aと、このフィルター5aが取付けられたフィ
ルター枠5bからなるフィルター装置5が、着脱可能に
取付けられている。なお、図3中5cはフィルター枠5
bが有する多数の通気孔のうちの一つを示している。さ
らに、収納部4には、多数の貫通孔6aが形成された蓋
枠6が取付けられているとともに、フィルター5aをそ
の前側から覆うプレフィルター7が取付けられている。
貫通孔6aおよび吸入口4aからは、空気清浄用電動送
風機70が駆動された際に、室内の被清浄空気が吸入さ
れる。
【0042】前記掃除用電動送風機室20の前壁21b
に形成した吸気口22は、図1に示すようにその中心を
稜部Lとする山形状を形成する互いに対向した傾斜壁2
5および26を備え、これら傾斜壁25および26は貫
通孔25aおよび26aを夫々有している。前記仕切壁
17に形成した通気孔17aと傾斜壁25の貫通孔25
aとは、仕切壁17と、この壁17から稜部Lに渡って
一体に形成された隔壁27aと、仕切壁17から前記前
壁21aに渡って形成された隔壁27bとで囲まれた前
記第1の風路7を通して連通されている。また、本体ケ
ース1の側壁に形成されたフィルター収納部4に形成さ
れた吸入口4aと傾斜壁26に形成された貫通孔26a
とは、隔壁27aと、掃除用電動送風機室20の周壁2
1と、本体ケース1の周壁によって形成された第2の風
路8を通して連通されている。
【0043】傾斜壁25および26に形成された貫通孔
25aおよび26aを開閉する切換弁90について説明
する。切換弁90は、それぞれの貫通孔25aおよび2
6aを風路7側から開閉する方形状の薄板からなる弁9
1および92と、これら弁91および92を連結して連
動動作させる棒状の連結部材96と、から構成されてい
る。
【0044】弁91の基端部にはボス部91aが形成さ
れ、このボス部91aには作動軸93が一体的に取付け
られている。弁91の裏面には孔を有した凸部91bが
形成されているとともに、この凸部91bを露出させて
ゴムパッキン91cが取付けられている。この弁91
は、その作動軸93の両端部を、貫通孔25aの吸込気
流の流れに対する上流側に位置して隔壁27bの内側に
形成された軸受28aに回動自在に軸支されて、貫通孔
25aつまり傾斜壁25の上流側に配置されている。
【0045】他方の弁92の基端部にはボス部92aが
形成され、このボス部92aには作動軸94が一体的に
取付けられている。弁92の裏面には、孔を有した凸部
92bが形成されているとともに、ゴムパッキン92c
が取付けられている。この弁92の作動軸94の両端部
は、貫通孔26aの被清浄空気の流れに対する上流側に
位置して隔壁27の内側に形成された軸受28bに回動
自在に軸支されて、貫通孔25aつまり傾斜壁25の上
流側に配置されている。
【0046】作動軸94は操作手段によって回動動作さ
れるようになっている。この操作手段は例えば操作ハン
ドル29からなり、そのハンドル軸29aは本体ケース
1の上壁を貫通して設けられている。ハンドル軸29a
の下端部は作動軸94の上端部に連結されている。本体
ケース1外に位置されるハンドル軸29aの上端部には
操作摘み29bが取付けられていて、この摘み29bを
介して操作ハンドル29は本体ケース1外から手動で回
動されるようになっている。なお、操作手段は図示しな
いステッピングモータと減速機構等を駆動部として、そ
の正転または逆転の動力で作動軸93を連動させるもの
であってもよい。
【0047】弁91は、操作ハンドル29により、図1
において時計方向に回動されたとき貫通孔25aを開
き、反時計方向に回動されたときに貫通孔25aを閉じ
るようになっている。弁92は、図1において時計方向
回動したときは貫通孔26aを開き、逆に反時計方向に
回動したときは貫通孔26aを閉じるようになってい
る。
【0048】前記弁91および92に設けられた凸部9
1bおよび92bが有した孔には、連結部材96の両端
部が嵌合されている。この連結部材96を介して弁91
と92とは連動して動作するようになっている。つま
り、操作ハンドル29により弁92が反時計方向に回動
させられると、弁92は貫通孔26aを閉じ、このとき
弁92の回動に連動して弁92は時計方向に回動されて
貫通孔25aを開く。この逆に、操作ハンドル29によ
り弁92が時計方向に回動させられると、弁92は貫通
孔26aを開き、このとき弁92の回動に連動して弁9
1は反時計方向に回動して貫通孔25aを閉じるもので
ある。なお、前記ゴムパッキン91c、92cは、貫通
孔25aまたは26aを弁91または92が閉じた際の
気密性を高めるために使用されている。また、操作ハン
ドル29は弁92に代えて弁91の作動軸93に連結し
て設けてもよい。
【0049】また、図1および図2中9は、本体ケース
1外に引出し可能な電源コード9aが巻回されるととも
に、図示しないストッパを手動で外すことにより引出さ
れた電源コード9aを自動巻取することができできるコ
ードリール装置である。この装置9は、図1に示される
ように両平面視L字形の配置をなして本体ケース1の幅
方向に並設された前記両送風機室20、30と、本体ケ
ース1の外面壁の一部からなる後壁1cとの間のスペー
スSに配置されている。しかも、このコードリール装置
9は前記両電動送風機60、70とともに、図1に示さ
れるように平面から見て略四角形状のエリアに位置され
るように配置されている。
【0050】こうした配置によれば、スペースSを有効
に利用してそこにコードリール装置9を配置したから、
本体ケース1の小形化を促進できる。
【0051】つまり、本体ケース1に内蔵される両電動
送風機60、70は夫々の送風機能を全うするのに適し
た形状や大きさとなっており、それらが異なる。こうし
た条件において電動送風機60、70を本体ケース1の
幅方向に並設したことにより、これらと本体ケース1に
おける掃除用電動送風機60の吸気側に対する反対側に
位置された後壁1cとの間にはスペースSが設けられ
る。そして、このスペースSにコードリール装置9を配
置したから、前記スペースSがデッドスペースとなるこ
とがなくなり、それに応じてコードリール装置9の配置
スペースを本体ケース1を大きくして他の箇所に求めな
くて済むものである。
【0052】つぎに、前記掃除機Aの動作について説明
する。まず、掃除機として使用する場合は、電源コード
9aの図示しないプラグをコンセントに接続するととも
に、操作ハンドル29を回動操作して切換弁90を時計
方向に回動させて貫通孔25aを開くとともに、貫通孔
26aを閉じるように弁91および92を動作させ、つ
いで、掃除用電動送風機60の駆動スイッチ(図示しな
い)を閉成する。
【0053】そうすると、掃除用電動送風機60が駆動
されて、図示しない床ブラシ等の吸込口体から塵埃が、
吸込気流とともに吸塵口13を通って集塵室10に吸い
込まれ、集塵装置15により除去される。そして、塵埃
が除去された吸込気流は、通気孔17a、第1の風路
7、貫通孔25a、掃除用電動送風機60内およびその
排気口23を経て排出室40に入り、目が細かく浄化性
能が高い空気清浄用フィルター48を通って排出口47
から本体ケース1外に排出される。
【0054】こうした動作において排気口23を排気風
が流れるときに弁24は、排気風の圧力により図3中二
点鎖線で示すように回動して排気口23を開く。また、
排気風が空気清浄用フィルター48を通過する際には、
このフィルター48により排気風に含まれている微細塵
は除去される。したがって、排出口47から排出される
空気は、浄化されているから、衛生的な掃除ができる。
【0055】なお、排気口23から流出する排気風は、
排気口33が弁34によって閉じられているから、清浄
用電動送風機室30を通して吸入口4aから外部つまり
室内に排気されることはない。したがって、微細塵が含
まれた排気風は、すべて空気清浄用フィルター48を通
して排気されるから、この点からも衛生的な掃除ができ
る。
【0056】しかも、フィルター48の上流側には活性
炭からなる脱臭フィルター50を配置して、そこを通過
した掃除用電動送風機60からの排気風を空気清浄用フ
ィルター48に流通させているから、排気風に含まれる
煙草等の匂いを脱臭フィルター50で吸着して除去でき
る。それにより、空気清浄用フィルター48に排気風に
含まれる煙草等の匂いが付着することがないとともに、
この匂いが、異臭として掃除用電動送風機60からの排
気風に乗って本体ケース1外に流出して、室内に拡散す
ることを防止できる。
【0057】つぎに、空気清浄器として使用する場合に
ついて説明する。この空気清浄器として使用には、睡眠
中等に静かな状態で空気清浄を行う静音清浄と短時間の
間に室内の空気を清浄する急速清浄との二つの態様があ
る。
【0058】まず、静音清浄の態様で使用する場合は、
電源コード9aのプラグをコンセントに接続するととも
に、操作ハンドル29を回動操作して切換弁90を反時
計方向に回動させて貫通孔25aを閉じるとともに、貫
通孔26aを開くように弁91および92を動作させ、
ついで、図示しない空気清浄用電動送風機70の駆動ス
イッチを閉成する。
【0059】そうすると、空気清浄用電動送風機70が
駆動され、室内の被清浄用空気は、蓋枠6に形成した貫
通孔6a、フィルター装置5および吸入口4aから吸入
され、吸気口31、清浄用電動送風機室30内およびそ
の排気口33を経て排出室40内に流入し、掃除の際に
も使用される空気清浄用フィルター48を共用して、そ
こを通って排出口47から室内に排出される。こうした
被清浄空気の流動において、それに含まれる大きな塵埃
はフィルター装置5により除去され、また、微細塵は空
気清浄用フィルター48を通過する際に除去される。し
たがって、こうして浄化された排気風が室内に排出され
る。
【0060】この場合、被清浄空気が清浄用電動送風機
室30内から排気口33を通って排出室40内に流入す
る際に、この被清浄空気の風圧により弁34は時計方向
に開き、また、弁24は自重により回動して排気口23
を閉じている。そのため、被清浄空気が掃除用電動送風
機室20、集塵室10等を経て本体ケース1の外部に流
出することを防止でき、被清浄空気のすべてを確実に清
浄できる。
【0061】しかも、空気清浄用電動送風機70からの
排気風を、前記のようにフィルター48の上流側に配置
した活性炭からなる脱臭ファイルター50を通過させた
後に、空気清浄用フィルター48に流通させるから、排
気風に含まれる煙草等の匂いを脱臭フィルター50で吸
着して除去できる。それにより、空気清浄用フィルター
48に排気風に含まれる煙草等の匂いが付着しないとと
もに、この匂いが、異臭として空気清浄用電動送風機7
0からの排気風に乗って本体ケース1外に流出して、室
内への拡散を防止できる。
【0062】急速清浄をする場合は、前記操作ハンドル
29を回動操作して弁手段90を反時計方向に回動さ
せ、弁91により貫通孔25aを閉じるとともに弁92
により貫通孔26aを開き、ついで、掃除用電動送風機
60の駆動スイッチを閉成する。
【0063】そうすると掃除用電動送風機60が駆動
し、被清浄空気は、蓋枠6の貫通孔6a、フィルター装
置5、吸入口4a、第2の風路8、貫通孔26a、掃除
用電動送風機60内およびその排気口23、排出室40
を順次流通し、空気清浄用フィルター48を通って排出
口47から本体ケース1外に排出される。
【0064】この場合、排気口23を被清浄空気が流れ
るときに、弁24は排気風の圧力により時計方向に回動
して排気口を開くとともに、弁34は自重により反時計
方向に回動して排気口33を閉じているから、被清浄空
気はすべて空気清浄用フィルター48を通過する。した
がって、この通過の際に被清浄空気に含まれている微細
塵は除去され、排出口47から清浄された空気が排出さ
れる。
【0065】この急速清浄では吸引能力の大きい掃除用
電動送風機60によって、被清浄空気を吸引して清浄化
するから、短時間の間に室内の空気の清浄ができる。
【0066】しかも、この際において、清浄用電動送風
機室30の排気口33は弁34によって閉じられている
から、掃除用電動送風機60によって吸い込まれた被清
浄空気は、清浄用電動送風機室30、第2の風路8を経
て再び掃除用電動送風気機室20内に流れること、つま
り第2の風路8、掃除用電動送気機室20、排気口2
3、排出室40、排気口33、清浄用電動送風機室30
を経て再び第2の風路8に流れて還流することが防止さ
れる。したがって、効率の良い清浄動作がなされる。
【0067】以上説明したようにこの掃除機Aは、掃除
機として使用する場合において掃除用電動送風機60に
よって生じる排気風は、空気清浄用フィルター48を配
設した排出室40を通過する際に、空気清浄用フィルタ
ー48により微細塵を除去されて排気されるから、衛生
的に掃除ができる。しかも、掃除用電動送風機60の駆
動時は弁34は排気口33閉じているから、掃除用電動
送風機60による排気風は清浄用電動送風機室30を介
して吸入口4aから排出されることがなく、排気風はす
べて空気清浄用フィルター48を通して排気され、排気
風に含まれている微細塵を確実に除去できる。また、空
気清浄用電動送風機70の駆動時はこの送風機70から
被清浄空気は、掃除用電動送風機室20を介して排気口
23から排出されることなく、被清浄空気をすべて空気
清浄用フィルター48に通して排出でき、したがって、
微細塵が除去された空気を排出でき、空気清浄が確実で
ある。しかも、いずれの場合においても、排気風の匂い
を、排気風が空気清浄用フィルター48に至る前に脱臭
フィルター50を除去できるので、前記フィルター48
のフィルター要素48bに煙草等の匂いが付着して、そ
れが排気風とともに本体ケース1外に排出されることを
防止できる。
【0068】また、掃除用電動送風機室20の吸気口2
2を第1の風路7と第2の風路8とに選択的に切換る切
換弁90を設けたことにより、掃除用電動送風機60を
駆動して急速清浄を行うことと、空気清浄用電動送風機
70を駆動して静音清浄を行うことを選択できる。
【0069】そして、急速清浄を行う場合にも清浄用動
送風機室30の排気口33は弁34によって閉じられて
いるから、掃除用電動送風機60により吸引される被清
浄空気が掃除用電動送風機室20、清浄用電動送風機室
30等を介して還流することがなく、効率の良い空気清
浄ができる。
【0070】また、前記のように掃除機として運転され
る場合にも、清音清浄または急速清浄の空気清浄器とし
て運転される場合にも、排出室40に形成される排出部
および空気清浄用フィルター48は共用されるから、こ
の排気用のフィルターを保持するための構造を含めて部
品点数が削減されて、本体ケース1の構造を簡単にでき
る。その上、前記排気用のフィルターの占有スペースを
少なくできるので、掃除用と空気清浄用の排気フィルタ
ーを別々に配置するスペースが不要であるため、本体ケ
ース1を小形化する場合に有利である。しかも、前記共
通化により本体ケース1の外面に露出する排出部の数も
削減されるから、本体ケース1の外観を向上できる。
【0071】なお、本発明は前記第1の実施の形態に制
約されるものではなく、例えば急速清浄の機能を設けな
い場合は、前記切換弁90を省略することができる。
【0072】
【発明の効果】本発明は以上説明したような形態で実施
され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0073】請求項1記載の発明によれば、空気清浄器
として使用する場合に空気清浄用電動送風機から出され
る排気風だけではなく、掃除機として使用する場合に掃
除用電動送風機から出される排気風も、空気清浄用フィ
ルターを通過させて排出する構成であるから、掃除機と
して使用する場合にも微細塵を含んだ排気風が排気口か
ら排出されないようにでき、衛生的に掃除ができる。そ
の上、掃除機としての使用と空気清浄器としての使用に
おいて、空気清浄用フィルターを共用する構成であるの
で、構造を簡単にできて、外観も向上できるとともに、
小形化に適する空気清浄機能付き電気掃除機を提供でき
る。
【0074】請求項2記載の発明によれば、前記請求項
1記載の発明の効果に加えて、本体ケースの幅方向に並
設された掃除用電動送風機および空気清浄用電動送風機
と、本体ケースにおける掃除用電動送風機の吸気側に対
する反対側に位置された外面壁との間をデッドスペース
とすることがなく、このスペースを利用してそこにコー
ドリール装置を配置した構成により、本体ケース内のス
ペースを有効に利用して小形化を促進できる。
【0075】請求項3記載の発明によれば、前記請求項
1記載の発明の効果に加えて、空気清浄用フィルターの
上流側に配置した脱臭用フィルターによって、排気風に
含まれる煙草等の匂いを除去する構成であるため、脱臭
用フィルターの下流側に位置された空気清浄用フィルタ
ーに排気風に含まれる煙草等の匂いが付くことを防止で
き、したがって、排気風に乗って匂いが室内に拡散する
ことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る空気清浄機能
付き電気掃除機の構成を一部断面して示す平面図。
【図2】第1の実施の形態に係る空気清浄機能付き電気
掃除機の構成を示す縦断側面図。
【図3】図1中Z−Z線に沿って示す断面図。
【図4】第1の実施の形態に係る空気清浄機能付き電気
掃除機が備える空気清浄用フィルターの構成を示す断面
図。
【符号の説明】 A… 電気掃除機本体、 1… 本体ケース、 1a… 本体ケースの後壁(外面壁)、 4a… 被清浄空気吸入口、 7… 第1の風路、 8… 第2の風路、 9… コードリール装置、 10… 集塵室、 13… 吸塵口、 20… 掃除用電動送風機室、 23… 第1の排気口、 24… 第1の弁、 30… 清浄用電動送風機室、 33… 第2の排気口、 34… 第2の弁、 40… 排出室(排出部)、 42… 凸部(排出部)、 46… 蓋体(排出部)、 47… 排出口(排出部)、 48… 空気清浄用フィルター、 48a… フルター枠、 48b… フィルター要素、 49… 脱臭フィルター取付け溝、 50… 脱臭フィルター、 60… 掃除用電動送風機、 61… 電動送風機本体(第1電動機)、 62… 遠心ファン(第1ファン)、 70… 空気清浄用電動送風機、 71… 誘導形電動機(第2電動機)、 72… シロッコファン(第2ファン)、 90… 切換弁、 S… スペース。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外面部に吸塵口および被清浄空気用吸入口
    を有するとともに前記外面部に排出部を有する本体ケー
    ス内に、前記吸塵口に連通する集塵室を設け、 第1電動機およびこの電動機により回転駆動される第1
    ファンを有した掃除用電動送風機を、その吸気側を前記
    集塵室に連通させるとともに排気側を前記排出部に連通
    させて前記本体ケースに内蔵し、 第2電動機およびこの電動機により回転駆動される第2
    ファンを有した空気清浄用電動送風機を、その吸気側を
    前記吸入口に連通させるとともに排気側を前記排出部に
    連通させて前記本体ケースに内蔵し、 選択的に動作される前記両電動送風機から夫々排出され
    る排気風が共に通る前記排出部に空気清浄用フィルター
    を設けて、このフィルターを通して排気させることを特
    徴とする空気清浄機能付き電気掃除機。
  2. 【請求項2】前記両電動送風機を前記本体ケース内にお
    いてこのケース本体の幅方向に並べて配設するととも
    に、前記本体ケースに内蔵されるコードリール装置を、
    前記掃除用電動送風機の吸気側に対する反対側に位置さ
    れる前記本体ケースの外面壁と前記両電動送風機との間
    のスペースに配設したことを特徴とする請求項1記載の
    空気清浄機能付き電気掃除機。
  3. 【請求項3】前記フィルターの上流側に前記排気風が通
    る脱臭用フィルターを配置したことを特徴とする請求項
    1記載の空気清浄機能付き電気掃除機。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100435187B1 (ko) * 2002-02-26 2004-06-16 주식회사 디에스테크 가습 및 공기청정 기능이 부설된 중앙집진식 진공청소기
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US11857138B2 (en) 2021-08-03 2024-01-02 Sharkninja Operating Llc Surface cleaning device with odor management

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