JPH0588112U - 配電盤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】配電盤の上下ボックスの組立作業性を改善し施
工時間の短縮を図る。 【構成】上部ボックス１は下面両側周辺の両端に位置決
め突起部３を設け、下部ボックス５の上面の対応する位
置に設けられた位置決め用孔４にはめ込むことで、位置
決めとする。上部ボックス１は下面両側周辺に設けられ
たねじ孔を形成するカウンタ−シンク８に下部ボックス
５側から上面の孔６を通じてボルトを螺入締結すること
により、下部ボックス５と結合する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は配電盤に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種の配電盤は上部ボックス及び下部ボックス間に位置合せ手段がな く、また組み立ての際も上部ボックスの下面及び下部ボックスの上面に孔を開け ボルト及びナットで締結作業を行っていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来例に於いては上部ボックスと下部ボックスの固定時の位置決め手段がない 為、配電盤の組立て作業性が悪く、また締結にはボルト及びナットが必要な為、 上下とも締め付け工具が必要となり施工に時間がかかっていた。 本考案は上述の問題点に鑑みて成されたもので、その目的とするところは上部 ボックスと下部ボックスとを固定する際の位置決めが容易に行え、しかも組み立 て時にナットを不要とし、組み立て作業を容易に行える配電盤を提供するもので ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上述の目的を達成する為、上部ボックスの下面に下方へ突出させた位 置決め突起部を設けるとともに、下部ボックスの上面に位置決め突起部を嵌合す る位置決め用孔を設け、かつ上部ボックスの下面に下部ボックスからのボルトを 螺入締結するねじ孔を設けたものである。

【０００５】

【作用】

本考案は上述のように構成されることにより、上部ボックスの位置決め突起部 を下部ボックスの位置決め用孔に嵌めるだけで上下ボックスの位置決めが簡単に 行え、しかも下部ボックスからのボルトを上部ボックスのねじ孔に螺入締結する だけで両ボックスを組み立て、固定できるので、ナットが不要な分、組立て作業 性が向上し施工時間の短縮化も図れる。

【０００６】

【実施例】

以下本考案を実施例により説明する。 （実施例１） 図１に示す上部ボックス１及び下部ボックス５は前面に開閉扉を設け、上部ボ ックス１の下面及び下部ボックス５の上面は開口部となっている。上部ボックス １の下面両側周辺中央には位置決め突起部３を設けており、この位置決め突起部 ３は図４（ａ）に示すように下部ボックス５に傷を付けない為に、樹脂製で下面 が球面になった図５に示すスナップフィットを孔２にはめ込むことにより形成さ れている。下部ボックス５の上面両側周辺中央には図４（ｂ）に示すように位置 決め突起部３に対応する位置決め用孔４が設けられ、このとき位置決め突起部３ を下部ボックス５の上面両側周辺中央に設けた位置決め用孔４に嵌合させること により図４（ｃ）に示す位置決めを行う。また上部ボックス１の下面両側周辺の 両端には図３（ａ）に示すように上方に突出したカウンタ−シンク８を設け、こ のカウンタ−シンク８の内周にタップを切ってねじ孔を形成している。下部ボッ クス５側にもカウンタ−シンク８に対応する位置に孔６を形成し、図３（ｂ）に 示すように下部ボックス５側から孔６を貫通したボルト７をカウンタ−シンク８ のねじ孔に螺入締結することで両ボックス１、５を結合できる。図２は両ボック ス１、５を結合して、完成した配電盤を示す。

【０００７】 （実施例２） 本実施例は図６（ａ），（ｂ）に示すように実施例１の場合における位置決め 突起部３を上部ボックス１の下面に一体形成したダボで置き換えたものである。 （実施例３） 本実施例では図７及び図８（ａ）に示すように、上部ボックス１の下面両側周 辺の両端に設けられたカウンタ−シンク９にて、位置決め突起部３を形成してい る。また実施例１と同様に下部ボックス５の上面両側周辺の両端には位置決め突 起部３に対応する位置に位置決め用孔４を設けており、このカウンタ−シンク９ からなる位置決め突起部３を位置決め用孔４に嵌合させることにより位置決めを 行うようになっている。そしてカウンタ−シンク９の内周にタップ加工を施して ねじ孔を形成しており、下部ボックス５とボルト７間にスペ−サ−１０を介在さ せることで、図８（ｂ）に示すように下部ボックス５側からボルト７を螺入締結 することを可能にしたものである。

【０００８】 （実施例４） 本実施例は図９（ａ），（ｂ）に示すように実施例３に於いて、上部ボックス １のカウンタ−シンク９の端面に折り曲げ加工を施し、下部ボックス５の上面両 側周辺の位置決め用孔４との嵌合の際の作業性を改善したものである。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は上述のように、上部ボックスの下面両側周辺に位置決め突起部を設け 下部ボックスの上面両側周辺に対応する位置決め用孔を設けることで下部ボック スとの固定の際の位置決めを容易にして、作業性の向上を図ったものであり、か つ下部ボックス側から上面両側周辺に設けられた孔を介して、上部ボックスに設 けられたねじ孔にボルトを螺入締結することによりナットを省き、施工時間の短 縮化を図れるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例１の分解斜視図である。

【図２】同上の上部ボックスと下部ボックスの結合状態
の斜視図である。

【図３】（ａ）は同上の上部ボックスのカウンタ−シン
ク及び下部ボックスの対応する孔の分解断面図である。
（ｂ）は同上のボルトとねじ孔との締結状態を示す断面
図である。

【図４】（ａ）は同上の上部ボックスの位置決め突起部
の断面図である。（ｂ）は同上の下部ボックスの対応す
る位置決め用孔の断面図である。（ｃ）は同上の位置決
め用孔と位置決め突起部がはめ合った状態の断面図であ
る

【図５】同上の位置決め突起部を構成するスナップフィ
ットの正面図である。

【図６】（ａ）は実施例２の上部ボックスの位置決めダ
ボ及び対応する下部ボックス上の位置決め用孔の分解断
面図である。（ｂ）は同上の位置決め用孔と位置決め突
起部がはめ合った状態の断面図である

【図７】本考案の実施例３の分解斜視図である。

【図８】（ａ）は実施例３のカウンタ−シンクで位置決
め突起部とボルト締結のねじ孔の役割を持たせる構造の
分解断面図である。（ｂ）は同上のボルトとねじ孔の結
合状態の断面図である。

【図９】（ａ）は実施例４のカウンタ−シンクで位置決
め突起部とボルト締結のねじ孔の役割を持たせる構造の
断面図である。（ｂ）は同上のボルトとねじ孔の結合状
態の断面図である。

【符号の説明】

１ 上部ボックス ３ 位置決め突起部 ４ 位置決め用孔 ５ 下部ボックス ６ 孔 ７ ボルト ８ カウンタ−シンク

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下部ボックスと、この下部ボックス上に
   設置する上部ボックスとからなり、上部ボックスの下面
   に下方へ突出させた位置決め突起部を設けるとともに、
   下部ボックスの上面に位置決め突起部を嵌合する位置決
   め用孔を設け、かつ上部ボックスの下面に下部ボックス
   からのボルトを螺入締結するねじ孔を設けたことを特徴
   とする配電盤。