JPH0587196B2 - - Google Patents

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JPH0587196B2
JPH0587196B2 JP63082552A JP8255288A JPH0587196B2 JP H0587196 B2 JPH0587196 B2 JP H0587196B2 JP 63082552 A JP63082552 A JP 63082552A JP 8255288 A JP8255288 A JP 8255288A JP H0587196 B2 JPH0587196 B2 JP H0587196B2
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roller
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Fumio Hamamura
Shigeo Sumi
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Somar Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (1) 発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は、薄膜の張付技術に関し、特に、基板
表面に薄膜を張り付ける薄膜の張付技術に適用し
て有効な技術に関するものである。
〔従来技術〕
コンピユータ等の電子機器に使用されるプリン
ト配線板は、銅等の所定パターンの配線が絶縁性
基板の片面又は両面に形成されたものである。
この種のプリント配線板は、次の製造工程によ
り製造することができる。
まず、絶縁性基板上に設けられた導電層(銅薄
膜)上に、感光性樹脂(フオトレジスト)層とそ
れを保護する透光性樹脂フイルム(保護膜)とか
らなる積層体フイルムを熱圧着ラミネートする。
この熱圧着ラミネートは、薄膜張付装置所謂ラミ
ネータにより量産的に行われる。この後、前記積
層体フイルムに配線パターンフイルムを重ね、こ
の配線パターンフイルム及び透光性樹脂フイルム
を通して、感光性樹脂層を所定時間露光する。そ
して、透光性樹脂フイルムを剥離装置で剥離した
後、露光された感光性樹脂層を現像してエツチン
グマスクパターンを形成する。この後、前記導電
層の不必要部分をエツチングにより除去し、さら
に残存する感光性樹脂層を除去し、所定の配線パ
ターンを有するプリント配線板を形成する。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の薄膜張付方法では、絶縁
性基板上に設けられた導電層上に、感光性樹脂
(フオトレジスト)層とそれを保護する透光性樹
脂フイルム(保護層)とからなる積層体フイルム
を熱圧着ラミネートするが、前記導電層の表面に
微小の凹凸があり、導電体層表面と積層体フイル
ムをラミネートした際に前記導電層の表面の微小
凹部に空気が残るため、導電体層表面と積層体フ
イルムとの接着面に空泡(ボイド)が発生し、導
電体層表面と積層体フイルムとの接着性が低下す
るという問題があつた。
また、このためプリント基板の配線の信頼性が
低下するという問題があつた。
本発明は、前記問題点を解決するためになされ
たものである。
本発明の目的は、薄膜の張付技術において、薄
膜の張り付けた基板の信頼性を向上することがで
きる技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、プリント基板の信頼性を
向上することができる技術を提供することにあ
る。
本発明の他の目的は、導電層が形成された基板
の導電層(銅層)表面と積層体フイルムとの接着
面に空泡が発生するのを防止することができる技
術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特
徴は、本明細書の記述及び添付図面によつて明ら
かになるであろう。
(2) 発明の構成 〔課題を解決するための手段〕 前記目的を達成するため、本発明は、基板の搬
送方向先端部の表面に、仮付部材を近接させて薄
膜の供給方向先端部を仮り付けし、前記仮付部材
を基板表面から離反した後に、仮り付けされた仮
付位置の薄膜の先端部に、圧着ローラを当接し、
圧着ローラを回転させて、前記基板を搬送すると
共に、基板に薄膜を張り付ける薄膜の張付装置で
あつて、基板搬送路装置の枠体の前記仮付位置に
基板が搬送される前の位置に配設された、当該基
板に空泡防止剤を付着するウエツトローラと、該
ウエツトローラの内部から表面に向けて空泡防止
剤供給をほぼ均一に供給する手段を設けたことを
主な特徴とするものである。
〔作用〕
本発明は、前述のように基板搬送路装置の枠体
の前記仮付位置に基板が搬送される前の位置に配
設された、当該基板に空泡防止剤を付着するウエ
ツトローラと、該ウエツトローラの内部から表面
に向けて空泡防止剤供給をほぼ均一に供給する手
段を設けたことにより、ウエツトローラ全域にほ
ぼ一様に空泡防止剤を供給し、仮付位置に基板が
搬送される前に、当該基板にほぼ均一に空泡防止
剤を付着するので、導電体層表面と薄膜を密着さ
せると共に、導電体層表面と薄膜との接着面に空
泡(ボイド)が発生するのを防止することができ
る。
これにより、当該基板と薄膜との接着性を向上
すると共に、プリント基板の配線の信頼性を向上
することができる。
〔発明の実施例〕
以下、本発明をプリント配線用基板に感光性樹
脂層と透光性樹脂フイルムとからなる積層体フイ
ルムを熱圧着ラミネートする薄膜張付装置に適用
した本発明の一実施例について、図面に基づいて
詳細に説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、
同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰
り返しの説明は省略する。
前記本発明の一実施例である薄膜張付装置を第
1図(概略構成図)で示す。
第1図に示すように、透光性樹脂フイルム、感
光性樹脂層及び透光性樹脂フイルムの3層構造か
らなる積層体フイルム1は、供給ローラ2に連続
的に巻回されている。供給ローラ2の積層体フイ
ルム1は、薄膜分離ローラ3で、透光性樹脂フイ
ルム(保護膜)1Aと、一面(接着面)が露出さ
れた感光性樹脂層及び透光性樹脂フイルムからな
る積層体フイルム1Bとに分離される。分離され
た透光性樹脂フイルム1Aは、巻取ローラ4によ
り巻き取られるように構成されている。
前記薄膜分離ローラ3で分離された積層体フイ
ルム1Bの供給方向の先端部は、第1図及び第2
図(第1図の部分拡大図)に示すように、テンシ
ヨンローラ9を通してメインバキユームプレート
10に吸着されるように構成されている。
テンシヨンローラ9は、供給ローラ2とメイン
バキユームプレート(薄膜供給部材)10との間
の積層体フイルム1Bに適度なテンシヨンを与え
るように構成されている。つまり、テンシヨンロ
ーラ9は、供給される積層体フイルム1Bにしわ
等を生じないように構成されている。
メインバキユームプレート10は、積層体フイ
ルム1Bを供給ローラ2から絶縁性基板11の導
電層(例えば、銅薄膜層)上に供給するように構
成されている。メインバキユームプレート10
は、第1図及び第2図に示すように、絶縁性基板
11に近接しかつ離反する(矢印B方向に移動す
る)支持部材12に設けられている。支持部材1
2は、ガイド部材7Aを矢印B方向に摺動可能な
ように、装置本体(薄膜張付装置の筐体)7に設
けられている。支持部材12は、絶縁性基板11
の搬送経路を中心に、上下、一対に設けられてい
る。上部の支持部材12と下部の支持部材12と
は、ラツクアンドピニオン機構により連動的に動
作する(両者が同時に近接又は離反する)ように
構成されている。つまり、上下、一対の支持部材
12は、夫々に設けられたラツク12Aと、この
ラツク12Aと嵌合するピニオン12Bとで連動
的に動作する。この支持部材12の動作は、下部
の支持部材12に設けられた駆動源12Cで行わ
れる。駆動源12Cは、例えば、エアーシリンダ
で構成する。また、駆動源12Cは、油圧シリン
ダ、電磁シリンダ、ステツプモータ及びその変位
を支持部材12に伝達する伝達機構等で構成する
ことができる。
前記メインバキユームプレート10は、支持部
材12の移動とは独立的に、絶縁性基板11に近
接しかつ離反する(矢印C方向に移動する)よう
に支持部材12に設けられている。メインバキユ
ームプレート10は、支持部材12に設けられた
駆動源12Dと、ラツクアンドピニオン機構とで
動作するように構成されている。このラツクアン
ドピニオン機構は、駆動源12Dに設けられたピ
ニオン12E、支持部材12に設けられたラツク
12F、メインバキユームプレート10に設けら
れたラツク10Aで構成されている。駆動源12
Dは、駆動源12Cと同様のもので構成する。
駆動源12C及び駆動源12Dは、例えば、そ
れぞれエアーシリンダで構成され、電磁式バルブ
で制御される。
メインバキユームプレート10には、図示して
いないが、積層体フイルム1Bを吸着しそれを保
持する吸着孔が複数設けられている。この吸着孔
は、排気管を通して、真空ポンプ等の真空源に接
続されている。メインバキユームプレート10の
吸着動作、仮付部10Eの吸着動作の夫々は、独
立に制御されるように構成されている。
積層体フイルム1Bの供給方向におけるメイン
バキユームプレート10の先端部には、積層体フ
イルム1Bを吸着する面が円弧形状に形成された
仮付部10Eが設けられている。仮付部10E
は、メインバキユームプレート10と一体に構成
されている。仮付部10Eの内部には、第1図及
び第2図に示すように、円弧形状部分を加熱する
ヒータ10Fが設けられている。仮付部10E
は、メインバキユームプレート10で供給される
積層体フイルム1Bの先端部を、絶縁性基板11
の導電層上に仮り付け(仮熱圧着)するように構
成されている。
なお、本発明は、メインバキユームプレート1
0と仮付部10Eとを、夫々、別部材で構成し、
両者を支持部材12で支持してもよい。
前記仮付部10Eに近接した位置、つまり、仮
付部10Eと絶縁性基板11との間の積層体フイ
ルム1Bの供給経路の近傍には、サブバキユーム
プレート(薄膜保持部材)13が設けられてい
る。サブバキユームプレート13は、吸引孔を図
示していないが、第2図に示すように、上部吸着
部13aと下部吸着部13bとを有し、コの字形
状に構成されている(このコの字部分は積層体フ
イルム1Bの切断位置に相当する)。サブバキユ
ームプレート13の上部吸着部13aは、主に、
供給方向の積層体フイルム1Bの先端部を吸着
し、仮付部10Eに吸着(保持)させるように構
成されている。サブバキユームプレート13は、
積層体フイルム1Bの先端部を仮付部10Eに吸
着可能なように、積層体フイルム1Bの供給経路
に対して近接及び離反(矢印D方向に移動)する
例えばエアーシリンダからなる駆動源13Aを介
して、支持部材12に取り付けられている。
また、サブバキユームプレート13の下部吸着
部13bは、連続した積層体フイルム1Bを切断
装置14で切断し、この切断された積層体フイル
ム1Bの後端部を吸着し、積層体フイルム1Bの
供給経路内に保持するように構成されている。下
部吸着部13bは、熱圧着ラミネート開始後、回
転バキユームプレート15との間において、第2
図に示すように、積層体フイルム1Bにたるみを
形成する(たるみを持たせた積層体フイルム1
B′を形成する)ように構成されている。このた
るみを持たせた積層体フイルム1B′は、熱圧着
ローラ16の周速度(熱圧着ラミネート速度)に
対して、メインバキユームプレート10の積層体
フイルム1Bの供給速度を速く制御することによ
り形成することができる。両者の制御は、図示し
ていないが、シーケンス制御回路により行われる
ようになつている。
なお、サブバキユームプレート13の駆動源1
3Aとしては、エアーシリンダの他に前記駆動源
12Cと同様に、油圧シリンダ等で構成すること
ができる。
前記仮付部10Eと絶縁性基板11との間(実
際には、仮付部10Eと回転バキユームプレート
15との間)の積層体フイルム1Bの供給経路の
近傍の装置本体7には、切断装置14が設けられ
ている(固定されている)。詳述すれば、切断装
置14は、積層体フイルム1Bの後端部を切断位
置まで供給した時のサブバキユームプレート13
に対向した位置に構成されている。切断装置14
は、絶縁性基板11を搬送する前段搬送装置17
側に構成されている(又はこの前段搬送装置17
に構成してもよい)。切断装置14は、メインバ
キユームプレート10で連続的に供給される積層
体フイルム1Bを絶縁性基板11の寸法に対応し
て所定の長さに切断するように構成されている。
前記第1図及び第2図に示すメインバキユーム
プレート10の仮付部10Eで絶縁性基板11の
導電層上に先端部が仮り付け(仮熱圧着)される
積層体フイルム1Bは、熱圧着ローラ16でその
全体が熱圧着ラミネートされるように構成されて
いる。熱圧着ローラ16は、積層体フイルム1B
の先端部を仮付部10Eで仮り付けする仮付動作
時には、第1図に点線で示す待避位置に配置され
ている。待避位置に配置された熱圧着ローラ1
6,1は、仮付動作時に、仮付位置に近接動作し
た仮付部10Eと接触しないように構成されてい
る。仮付動作後の熱圧着ローラ16は、符号1
6,1を設けた点線で示す待避位置から、符号1
6,2を付けた実線で示す仮付位置まで移動する
ように構成されている。仮付位置に移動した熱圧
着ローラ16,2は、積層体フイルム1Bを介在
して絶縁性基板11を挟持するように構成されて
いる。
前記切断装置14で切断された積層体フイルム
1Bの後端部は、三角形状の回転バキユームプレ
ート15でしわ等を生じないようにガイドされ、
熱圧着ローラ16で熱圧着ラミネートされるよう
に構成されている。回転バキユームプレート15
は、熱圧着ローラ16と同一軸に支持されかつそ
れを中心に回転するように構成されており、図示
していないが、積層体フイルム1Bと対向する吸
着面には、複数の吸引孔15Aが設けられてい
る。前記吸着孔15Aが配設された吸着面の構造
は、メインバキユームプレート10の吸着面と同
様の構造になつている。図示しないが、回転バキ
ユームプレート15の上面にも吸引孔を設けても
よく、このように構成することにより、第2図に
示すように、たるみを持たせた積層体フイルム1
B′をより形成し易くすることができる。
前記絶縁性基板11は、第1図及び第2図に示
すように、駆動搬送ローラ(下段)17Aと遊動
搬送ローラ(上段)17Bとで構成される前段搬
送装置17により、薄膜張付装置の積層体フイル
ム1Bの仮付位置まで搬送される。
前段搬送装置17には、仮付位置に基板11が
搬送される前に、当該絶縁性基板11に水(空泡
防止剤)を付着させるための水付着用ウエツトロ
ーラ装置30が設けられている。
水付着用ウエツトローラ装置30は、第3図
(第1図に示す水付着用ウエツトローラ装置の下
側のウエツトローラ部分を上から見た平面図)、
第4図(第3図の矢印Pの方向から見た図)及び
第5図(第4図のA−A線で切つた断面図)に示
すように、熱圧着ローラ16,2の前段に、一対
の下側ウエツトローラ31A、上側ウエツトロー
ラ31Bが、前段搬送装置17の枠体17Cに回
転自在に取り付けられている。
一対の下側ウエツトローラ31A、上側ウエツ
トローラ31Bは、第6図(斜視図)及び第7図
(第6図に示す水供給孔(排水孔)の配置を説明
するための断面図)に示すように、例えばステン
レス、防錆処理アルミニウム等の錆びにくい金属
あるいは硬質プラスチツクスからなる円筒体に複
数個の水供給孔32A,32Bが設けられた給水
パイプ32の表面上にスポンジ等の水を含みやす
い多孔性物質からなる被覆層33が設けられたも
のである(第5図)。
そして、前記下側ウエツトローラ31Aの給水
パイプ32に設けられている複数個の水供給孔3
2A,32Bは、それぞれ当該給水パイプ32の
径方向に水供給孔32Aと32A、水供給孔32
Bと32Bというように対向して設けられ、一対
の水供給孔32Aと一対の水供給孔32Bとは所
定の間隔で位相を90度ずらして設けられている。
また、前記下側ウエツトローラ31Aの給水パ
イプ32は、当該下側ウエツトローラ31Aの回
転軸31A1,31A2に設けられている連結装置
34,35により着脱自在に連結されるようにな
つている。
また、下側ウエツトローラ31Aの回転軸31
A1は、駆動搬送ローラ17Aと同期して回転す
るように同一駆動源に軸受装置31ALを介して
回転自在に接続されている。この軸受装置31
ALは、前段搬送装置17の枠体17Cに固定ネ
ジにより取り付けられている。
また、下側ウエツトローラ31Aのもう一方の
回転軸31A2は、軸受装置31ARによつて回転
自在に支持されている。この回転軸31A2には、
歯車36が取り付けられている。37はベヤリン
グである。
前記給水パイプ32の下側ウエツトローラ31
Aの左端部には給水装置38が設けられ、右端部
には排水装置39が設けられている。同様に前記
上側ウエツトローラ31Bの給水パイプ32のウ
エツトローラ左端部には、給水装置38が設けら
れ、右端部には排水装置39が設けられている。
前記給水装置38及び排水装置39は、それぞれ
前段搬送装置17の枠体17Cに取り付けフレー
ムによつて取り付けられている。
そして、前記上側ウエツトローラ31Bは、遊
動ローラであり、その給水パイプ32の両端部に
は、回転軸31B1及び31B2が設けられており、
これらの回転軸31B1及び31B2には、それぞ
れ枠体17Cより軟い軸受材質からなる軸受(ブ
ツシユ)40が設けられている。この上側ウエツ
トローラ31Bの軸受40は、枠体17Cに設け
られているU字溝41にはめ込まれて、着脱自在
になつている。
また、第4図に示すように、上側ウエツトロー
ラ31Bの回転軸31B2の右端には、前記回転
軸31A2に取り付けられている歯車36と噛合
する歯車70が取り付け部材71を介して取り付
けられている。
これにより、下側ウエツトローラ31Aの回転
が上側ウエツトローラ31Bに伝達されるように
なつている。
次に、給水装置38(排水装置39)の詳細な
構成について説明する。
給水装置38(排水装置39)は、第8図(要
部断面図)及び第9図(第8図のB−B線で切つ
た断面拡大図)に示すように、その支持部材42
に給水パイプ32を貫通させ、Oリング43で回
転自在に密封されている。そして、支持部材42
の中央部にダム44が設けられており、このダム
44には給水孔(排水孔)45が接続され、この
給水孔45の端部には、給水口(排水口)46が
設けられている。前記ダム44の中に給水パイプ
32に設けられている水供給孔(排水孔)32A
又は32Bが位置するように、給水パイプ32と
給水装置38(排水装置39)の支持部材42が
配置されている。
次に、前記連結装置34,35の詳細構成につ
いて第10図乃至第14図を用いて説明する。
前記第10図は、連結装置34、回転軸31
A1及び軸受装置31ALの部分の要部断面図であ
る。
前記回転軸31A1側の連結装置34は、第1
0図に示すように、回転軸31A1のプーリ51
が取り付けられている部分と反対側の端部中央部
にガイド溝52が回転軸31A1と一体に設けら
れている。この回転軸31A1には、ガイド溝5
2の内部からプーリ51方向に回転軸31A1
同心円のガイド穴53が設けられている。このガ
イド穴53には例えばコイル等からなるスプリン
グ54を介して連結ガイドバー55が嵌め込まれ
ている。また、前記回転軸31A1のガイド溝5
2の部分の所定位置に長形の貫通孔56が設けら
れている。この貫通孔56に摺動自在に嵌め込ま
れたストツパーピン57が連結ガイドバー55の
所定位置に設けられている(第11図)。また、
第11図に示すように、前記連結ガイドバー55
の前記給水パイプ32側の先端部には、連結突出
部材58が連結ガイドバー55と一体に設けられ
ている。
また、連結装置34の給水パイプ32側は、第
12図に示すように、給水パイプ32の端部に設
けられている連結部材59の中央部に連結突起部
材60が連結部材59と一体に構成され、その連
結突起部材60の中央部に、回転軸31A1側の
連結突出部材58と係合する連結溝61が設けら
れている。
また、回転軸31A2の連結装置35は、第1
3図及び第14図に示すように、回転軸31A2
の歯車36が取り付けられている部分と反対側の
先端部に連結ガイド溝62が設けられている。そ
して、連結ガイド溝62を横切るように回転軸3
1A2の径方向に連結部材63が設けられている。
また、連結装置35の給水パイプ32側は、連
結装置34と同様に、第12図に示すように、給
水パイプ32の端部に設けられている連結部材5
9の中央部に連結突起部材60が連結部材59と
一体に構成され、その連結突起部材60の中央部
に、回転軸31A2側の連結部材63と係合する
連結溝61が設けられている。
次に、前記連結装置34及び35の動作につい
て簡単に説明する。
まず最初に、連結装置35の給水パイプ32側
の連結溝61と、回転軸31A2側の連結部材6
3とを係合し、前記回転軸31A1側の連結装置
34の連結突起部材60をスプリング54に抗し
て手で押し込み、回転軸31A1側の連結突出部
材58と、給水パイプ32側の連結溝61とを係
合させて手を離す。これにより、給水パイプ32
が回転軸31A1及び回転軸31A2に確実に連結
され、下側ウエツトローラ31Aが装着される。
前記下側ウエツトローラ31Aを回転軸31
A1及び回転軸31A2から外す時は、前記回転軸
31A1側の連結装置34のストツパーピン57
をスプリング54に抗して手でプーリ51側に移
動させて、連結突起部材60を押し込み、回転軸
31A1側の連結突出部材58と、給水パイプ3
2側の連結溝61との係合を外し、連結装置35
の給水パイプ32側の連結溝61と、回転軸31
A2側の連結部材63との係合を外す。
また、上側ウエツトローラ31Bの装着は、前
述したように、給水パイプ32の両端部に設けら
れている軸受40は、前段搬送装置17の枠体1
7Cに設けられているU字溝41にはめ込まれ
て、着脱自在になつているので、上側ウエツトロ
ーラ31Bを手で持上げて装着し、外す時も手で
持上げて取り外す。
また、第15図(正面図)及び第16図(第1
4図のC−C線で切つた断面図)に示すように、
前記熱圧着ローラ16,2の後段に、薄膜が張付
けられた基板上の水を除去するための吸水装置8
0が回転自在に設けられている。
この吸水装置80は、第15図及び第16図に
示すように、下吸水ローラ81Aと上吸水ローラ
81Bの一対の水吸引ローラを備えている。この
下吸水ローラ81Aと上吸水ローラ81Bは、そ
れぞれ、排水孔82Aを有する排水パイプ82の
表面上にスポンジ等の多孔性物質からなる吸水層
83が被覆されたものである。その吸水層83の
両端には、排水装置84が設けられている。この
排水装置84は、第8図及び第9図に示す給水装
置と同様の構成になつている。そして、この排水
装置84は、支持部材85に取り付けピン(回転
軸となる)86により回転自在に取り付けられて
いる。この支持部材85は、エアシリンダ87に
より移動制御される支持フレーム88に取り付け
られている。また、排水パイプ82の排水装置8
4の両端部の位置にカラー89を介在してフリー
ローラ90が設けられている。このフリーローラ
90は、前記下吸水ローラ81Aと上吸水ローラ
81Bが熱圧着ローラ16,2の回転に追従して
引き込まれると共に回転させられるようにするた
めのものである。また、下吸水ローラ81A、上
吸水ローラ81B及びフリーローラ90とが一体
となつて熱圧着ローラ16,2の回転に追従して
引き込まれた後に、これらをもとの位置にもどす
ため、それぞれの支持部材85間に、支持部材8
5を引き付ける引張りバネ91が設けられてい
る。
前記排水装置84は、吸引装置により吸引され
るようになつている。
このように、前記熱圧着ローラ16,2の後段
に、薄膜が張付けられた基板上の水を除去するた
めの吸水装置80が回転自在に設けられているこ
とにより、絶縁性基板11に張付けられた積層フ
イルム1B上に水球跡等のシミや汚れが発生しな
いので、露光によるパターン形成の信頼度及び歩
留を向上することができる。
また、第1図及び第2図に示すように、メイン
バキユームプレート10の上に、積層体フイルム
1Bを仮圧着した後、積層体フイルム1Bをメイ
ンバキユームプレート10から離すためのエア吹
き付けノズル100が配置されている。
エア吹き付けノズル100は、第17図に示す
ように、エア吹き付け速度調整器101を介して
圧縮空気発生装置102に接続され、必要に応じ
てエア吹き付け速度を調整するようになつてい
る。
前記エア吹き付けノズル100を設ける理由
は、絶縁性基板11に水を塗布して積層体フイル
ム1Bをメインバキユームプレート10の先端部
に設けられているが仮付部10Eの先端が水にぬ
れ、かつ水蒸気が仮付部10E及びメインバキユ
ームプレート10により冷やされて露結すること
により、仮付部10E及びメインバキユームプレ
ート10に積層体フイルム1Bが付着し、メイン
バキユームプレート10の移動に追従して、せつ
かく仮付けした絶縁性基板11から積層体フイル
ム1Bが剥離してしまうからである。この剥離を
防止するために設けてある。
前記第17図において、103はポンプユニツ
ト、104は下側ウエツトローラ31A及び上側
ウエツトローラ31Bに供給する水の流量を計測
する流量調整用流量計、105は下側ウエツトロ
ーラ31A及び上側ウエツトローラ31Bに供給
する水の流量を調整する流量調整用バルブ、10
6は吸引流から水を除去するためのトラツプ、1
07は水受皿である。
また、第17図に示すように、下側ウエツトロ
ーラ31Aが搬送ローラ駆動用ベルトによつて回
転され、これにより上側ウエツトローラ31Bが
回転し、絶縁性基板11が搬送されることにより
回転して絶縁性基板11の表面に水が塗布され
る。その際に余つた水は、水受皿107に受け取
られ、排水ホースを通してポンプユニツト103
に送られるようになつている。また、熱圧着ロー
ラ16,2によつて絶縁性基板11と積層体フイ
ルム1B′が接着される際に除去される水及び積
層体フイルム1B′が接着された絶縁性基板11
に付着している水も水受皿107に受け取られ、
排水ホースを通してポンプユニツト103に送ら
れるようになつている。
また、下側ウエツトローラ31A及び上側ウエ
ツトローラ31Bへの流量の制御は、第17図に
示すように、ポンプユニツト103からの水の流
量を流量調整用流量計104で観測してから、下
側ウエツトローラ31A及び上側ウエツトローラ
31Bに水を供給し、その供給される水の流量を
流量調整用バルブ105で調整する。
このように、仮付位置に絶縁性基板11及び積
層体フイルム1B′が搬送される前に、水付着用
ウエツトローラ装置30の下側ウエツトローラ3
1A、上側ウエツトローラ31Bにより、当該絶
縁性基板11に水等の空泡防止剤を付着させ、絶
縁性基板11の搬送方向先端部の表面に、仮付部
10Eに当接させて積層体フイルム1B′の供給
方向先端部を仮り付けし、前記仮付部10Eを絶
縁性基板11の表面から離反した後に、仮り付け
された仮付位置の積層体フイルム1B′の先端部
に、熱圧着ローラ16,2を当接し、熱圧着ロー
ラ16,2を回転させて、前記絶縁性基板11を
搬送すると共に、絶縁性基板11に積層体フイル
ム1B′を張り付けることにより、絶縁性基板1
1の導電体層表面と積層体フイルム1B′をラミ
ネートした際に前記導電層の表面に微小の凹部に
溜つた水が空泡を除去すると共に、積層体フイル
ム1B′のフオトレジスト(水溶性の感光性樹脂
の場合)を溶かして接着剤の役目をするので、導
電体層表面と積層体フイルム1B′を密着させる
と共に、導電体層表面と積層体フイルム1B′と
の接着面に空泡(ボイド)が発生するのを防止す
ることができる。
これにより、当該絶縁性基板11と積層体フイ
ルム1B′との接着性を向上すると共に、プリン
ト基板の配線の信頼性を向上することができる。
また、積層体フイルム1Bのフオトレジスト
(感光性樹脂)としては水溶性のものが好適であ
る。
また、空泡防止剤付着剤としては、水に表面張
力調整剤、銅表面接着剤等を添加して行う場合も
ある。
第1図に示すように、前段搬送装置17には仮
付位置よりも前の基板搬送経路の近傍(基板先端
部検出位置)に、絶縁性基板11の搬送方向先端
部の位置を検出する検出センサS1が配置されて
いる。この検出センサS1は、絶縁性基板11の
搬送方向先端部を検出すると、マイクロコンピユ
ータ(CPU)のプリセツトカウンタの動作を開
始させる検出信号を出力するように構成されてい
る。プリセツトカウンタは、予じめ人為的に設定
された所要寸法を計数すると、絶縁性基板11の
搬送方向先端部を仮付位置に停止させる制御信号
を出力するように構成されている。検出センサS
1は、例えば光電スイツチで構成する。
また、前段搬送装置17には、前記検出センサ
S1よりも前の基板搬送経路の近傍(基板後端部
検出位置)に、絶縁性基板11の搬送方向後端部
の位置を検出する検出センサS2が配置されてい
る。この検出センサS2は、検出センサS1と同
様に、絶縁性基板11の搬送方向先端部を検出す
ると、CPUのプリセツトカウンタの動作を開始
させる検出信号を出力するように構成されてい
る。プリセツトカウンタは、予じめ人為的に設定
された所要時間を経過すると、供給方向後端部の
積層体フイルム1Bにたるみ部1B′を形成し、
積層体フイルム1Bの切断位置を切断装置14で
切断し、この切断された積層体フイルム1Bの供
給方向後端部を絶縁性基板11に熱圧着ラミネー
トする制御信号を出力するように構成されてい
る。さらに、プリセツトカウンタは、積層体フイ
ルム1Bの供給方向後端部を絶縁性基板11に熱
圧着ラミネートすると共に、熱圧着ローラ16を
仮付位置から待避位置の近傍まで移動させる制御
信号を出力するように構成されている。検出セン
サS2は、検出センサS1と同様に、例えば光電
スイツチで構成する。
また、搬送ローラ(下段)18Aと搬送ローラ
(上段)18Bとで構成される後段搬送装置18
は、薄膜張付装置の熱圧着ローラ16で積層体フ
イルム1Bが熱圧着ラミネートされた絶縁性基板
11を配線パターンを形成する露光装置まで搬送
するように構成されている。
前記メインバキユームプレート10の仮付部1
0Eの移動経路(薄膜供給経路)近傍の装置本体
7(又は前段搬送装置17、或は支持部材12)
には、第1図及び第2図に示すように、薄膜矯正
装置19が設けられている。薄膜矯正装置19
は、仮付部10Eに密着させる方向(矢印G方
向)に積層体フイルム1Bの供給方向の先端部を
矯正するように構成されている。薄膜矯正装置1
9は、積層体フイルム1Bの幅方向に延在して設
けられた流体搬送管19Aと、この流体搬送管1
9Aに複数設けられた流体吹付孔19Bとで構成
されている。
流体搬送管19Aは、内部が中空に構成されて
おり、常圧よりも高圧力の流体を流すように構成
されている。流体搬送管19Aの断面形状は、本
実施例では略円形状に構成されているが、これに
限定されず、方形状又は楕円形状に構成してもよ
い。
流体吹付孔19Bは、積層体フイルム1Bを矯
正する方向に流体を吹き付けるように設けられて
いる。
薄膜矯正装置19で使用する流体としては、空
気を使用する。また、流体としては、不活性ガス
等の気体、水、油等の液体を用いてもよい。
さらに、サブバキユームプレート13の下部吸
着部13bと回転バキユームプレート15との間
に供給される積層体フイルム1B′に近接した装
置本体7(又は前段搬送装置17、或は支持部材
12)には、第1図及び第2図に示すように、薄
膜突出装置20が設けられている。つまり、薄膜
突出装置20は、熱圧着ローラ16に密着させる
方向(矢印H方向)に前記たるみを持たせた積層
体フイルム1B′を形成するように構成されてい
る。薄膜突出装置20は、積層体フイルム1Bの
供給幅方向に延在して設けられた流体搬送管20
Aと、この流体搬送管20Aに複数設けられた流
体吹付孔20Bとで構成されている。
流体搬送管20Aは、内部が中空に構成されて
おり、常圧よりも高圧力の流体を流すように構成
されている。流体搬送管20Aの断面形状は、本
実施例では略円形状に構成されているが、流体搬
送管19Aと同様に、これに限定されず、方形状
又は楕円形状に構成してもよい。
流体吹付孔20Bは、積層体フイルム1B′の
前記たるみを前述のように突出させる方向に流体
を吹き付けるように設けられている。
薄膜突出装置20で使用する流体としては、薄
膜矯正装置19と同様に、空気を使用する。ま
た、流体としては、不活性ガス等の気体、水、油
等の液体を用いてもよい。
なお、本発明は、薄膜矯正装置19又は薄膜突
出装置20を、積層体フイルム1Bの幅方向に複
数設けられた積層体フイルム1Bを前述の如く適
正な方向に矯正又は突出させるように、流体を吹
き付ける流体吹付ノズルで構成してもよい。
また、本発明は、薄膜矯正装置19又は薄膜突
出装置20を、積層体フイルム1Bの幅方向に延
在して設けられた吸引管と、この吸引管に複数設
けられた積層体フイルム1Bを前述の如く適正な
方向に矯正又は突出させる方向に吸引する吸引孔
とで構成してもよい。
また、本発明は、薄膜矯正装置19又は薄膜突
出装置20を、積層体フイルム1Bを前述の如く
適正な方向に矯正又は突出させる突状部材で構成
してもよい。
また、本発明は、薄膜矯正装置19を薄膜突出
装置20で、若しくは薄膜突出装置20を薄膜矯
正装置19で兼用することも可能である。
前記仮付位置に配置される熱圧着ローラ16,
2と後段搬送装置18の駆動搬送ローラ18Aと
の間の装置本体7(又は後段搬送装置18)に
は、第1図及び第2図に示すように、基板ガイド
部材21が設けられている。基板ガイド部材21
は、積層体フイルム1Bが熱圧着ラミネートされ
た絶縁性基板11を、熱圧着ラミネート位置(仮
付位置)から搬送ローラ18A及び18Bの位置
までガイドするように構成されている。基板ガイ
ド部材21は、例えば、絶縁性基板11の搬送方
向に延在する棒状部をその搬送幅方向に複数配置
したクシ型形状で構成する。クシ型形状に構成さ
れた基板ガイド部材21は、絶縁性基板11の搬
送に際して、絶縁性基板11との接触面積を小さ
くし摩擦抵抗を小さくできるので、スムーズに絶
縁性基板11をガイドすることができる。
なお、本発明は、基板ガイド部材21を網状構
造或は板状構造で構成してもよい。
次に、本実施例の薄膜張付装置による積層体フ
イルム1Bの熱圧着ラミネート方法について、第
1図及び第2図を用いて簡単に説明する。
まず、最初に、第1図及び第2図に示すよう
に、手作業により、薄膜分離ローラ3で分離され
た積層体フイルム1Bの供給方向の先端部を、サ
ブバキユームプレート13と切断装置14との間
に配置する。
次に、サブバキユームプレート13で積層体フ
イルム1Bの先端部を吸着する。積層体フイルム
1Bの吸着後、駆動源13Aで積層体フイルム1
Bの供給経路から離反する位置にサブバキユーム
プレート13を移動させ、仮付部10Eに積層体
フイルム1Bの先端部を吸着させる。この時、メ
インバキユームプレート10及び仮付部10Eの
吸着動作が行われると共に、薄膜矯正装置19で
積層体フイルム1Bを矯正できるので、仮付部1
0Eに積層体フイルム1Bの先端部を確実に吸着
させることができる。なお、連続動作が行われて
いる時は、切断装置14で切断された積層体フイ
ルム1Bの先端部が仮付部10Eに吸着される。
次に、前段搬送装置17の駆動搬送ローラ17
A及び遊動搬送ローラ17Bで絶縁性基板11が
搬送される。
そして、絶縁性基板11が仮付位置に搬送され
る前に、下側ウエツトローラ31A、上側ウエツ
トローラ31Bにより、絶縁性基板11の表面に
水を塗布する。
次に、絶縁性基板11の搬送方向の先端部が、
基板先端部検出位置を通過した時に、検出センサ
S1が作動し、その位置が検出される。この検出
センサS1の検出信号は、CPUに入力され、プ
リセツトカウンタを作動させる。このプリセツト
カウンタは、絶縁性基板11の搬送方向先端部を
仮付位置に停止させる、予じめ設定された所定時
間をカウントする。
さらに、検出センサS1の検出信号は、CPU
の他のプリセツトカウンタを作動させる。この他
のプリセツトカウンタは、絶縁性基板11の搬送
方向先端部が基板先端部検出位置から仮付位置ま
で搬送される最中に、仮付部10Eを搬送経路に
近接移動させるその開始時間をカウントするよう
に構成されている。
この状態においては、仮付部10E(メインバ
キユームプレート10)は仮付動作の開始位置に
位置し、熱圧着ローラ16は待避位置に配置され
るようになつている。仮付動作の開始位置は、上
下、夫々の支持部材12が基板搬送経路に最も近
接し停止している状態において、メインバキユー
ムプレート10を移動させる駆動源12Dが作動
している位置である。
次に、基板先端部検出位置から仮付位置まで絶
縁性基板11の搬送方向先端部を搬送中に、仮付
部10Eの近接動作が開始する。この仮付部10
Eの近接動作は、前記他のプリセツトカウンタの
出力信号に基づき、CPUで駆動源12Dを制御
することにより開始される。
次に、前記プリセツトカウンタの出力信号に基
づき、絶縁性基板11の搬送方向先端部が仮付位
置に達すると、絶縁性基板11の搬送が停止され
る。この絶縁性基板11の停止と実質的に同時、
或はそれよりも若干遅れて、絶縁性基板11の導
電層上の搬送方向先端部に、近接移動する仮付部
10Eが当接し、仮付部10Eに吸着された積層
体フイルム1Bの先端部を仮り付け(仮熱圧着)
する。
このように、積層体フイルム1Bの張付方法に
おいて、前記仮付位置に搬送される前の基板先端
部検出位置で絶縁性基板11の搬送方向先端部を
検出し、この検出信号によつて、絶縁性基板11
の搬送方向先端部を基板先端部検出位置から仮付
位置まで搬送した後に停止させると共に、絶縁性
基板11の搬送方向先端部を検出位置から仮付位
置まで搬送中に、前記仮付部10Eを基板搬送経
路に近接させ、前記絶縁性基板11の搬送方向先
端部を仮付位置に停止させた後に、前記仮付部1
0Eで絶縁性基板11の導電層上に積層体フイル
ム1Bの供給方向先端部を仮り付したことによ
り、絶縁性基板11の搬送方向先端部を基板先端
部検出位置から仮付位置まで搬送する時間内に、
仮付部10Eを搬送経路に近接動作させる時間の
一部を組込ませ、仮付部10Eの近接移動する実
質的な時間(仮付位置において、絶縁性基板11
の搬送方向先端部の停止から仮付動作が終了する
までの時間)を短縮したので、積層体フイルム1
Bの張付時間を短縮することができる。
この結果、単位時間当りの積層体フイルム1B
の張付回数を増加することができるので、薄膜の
張り付けの生産能力を向上することができる。
前記仮付部10Eが絶縁性基板11の導電層上
の搬送方向先端部に当接すると、駆動源12Dが
作動する。この動作はCPUに入力され、CPUで
仮付動作を所定時間保持した後に、メインバキユ
ームプレート10及び仮付部10Eの吸着動作を
停止し、駆動源12C及び12Dでメインバキユ
ームプレート10及び仮付部10Eを搬送経路か
ら離反させる。この離反は、第1図及び第2図に
示す位置に比べてさらに離反する位置に、駆動源
12C及び12Dでメインバキユームプレート1
0、仮付部10E及びサブバキユームプレート1
3を移動させる。この移動量は、積層体フイルム
1B′に持たせるたるみ量に比例する。
次に、点線で示す待避位置から実線で示す仮付
位置に熱圧着ローラ16を移動させ、熱圧着ロー
ラ16を供給方向先端部が仮り付けされた積層体
フイルム1Bに当接させる。
次に、熱圧着ローラ16で絶縁性基板11を挟
持した状態でそれを回転させることにより、絶縁
性基板11の導電層上に積層体フイルム1Bを熱
圧着ラミネートする。この時、メインバキユーム
プレート10、仮付部10E、サブバキユームプ
レート13の夫々の吸着動作は停止しているの
で、熱圧着ローラ16には、その回転力と、絶縁
性基板11との挟持力とで、積層体フイルム1B
が供給ローラ2から自動的に供給されるようにな
つている。
次に、積層体フイルム1Bが、一定量、熱圧着
ラミネートされ、第1図に示す基板後端部検出位
置において、検出センサS2で絶縁性基板11の
搬送方向後端部が検出される。基板後端部検出セ
ンサS2の検出信号は、CPUに入力され、メイ
ンバキユームプレート10、サブバキユームプレ
ート13、回転バキユームプレート15の夫々の
吸着動作が実質的に同時に開始される。そして、
基板搬送経路から最も離反した位置から駆動源1
2Cで支持部材12を移動させ、メインバキユー
ムプレート10で積層体フイルム1Bを絶縁性基
板11側に過剰供給すると共に、前記第2図に示
すように、サブバキユームプレート13の下部吸
着部13bで積層体フイルム1Bの供給方向後端
部(切断位置)を切断装置14の切断位置に一致
させる。積層体フイルム1Bの供給速度(支持部
材12の移動速度)は、熱圧着ローラ16,2に
よる熱圧着ラミネート速度(熱圧着ローラ16の
周速度)よりも速く設定されている。
この状態において、前記積層体フイルム1B
は、サブバキユームプレート10と回転バキユー
ムプレート15との間にたるみを持たせた積層体
フイルム1B′を形成することができる。このた
るみを持たせた積層体フイルム1B′の供給方向
の両端部は、薄膜矯正装置19の矯正により、サ
ブバキユームプレート13の下部吸着部13b、
回転バキユームプレート15の夫々に確実に吸着
させることができる。
次に、切断装置14の切断位置に一致された積
層体フイルム1Bの供給方向後端部は、切断装置
14により、絶縁性基板11の寸法に対応した所
定寸法に切断される。そして、積層体フイルム1
Bの供給方向後端部を熱圧着ラミネートしなが
ら、基板搬送方向と同一の方向に、熱圧着ローラ
16を移動させる。
次に、実質的に、積層体フイルム1Bの供給方
向後端部を絶縁性基板11の導電層上に回転バキ
ユームプレート15で熱圧着ラミネートさせる状
態まで、熱圧着ローラ16を絶縁性基板11の搬
送と共に移動させる。この熱圧着ローラ16は、
待避位置の近傍まで移動することができる。前記
回転バキユームプレート15は、熱圧着ローラ1
6の回転速度より若干遅い速度で回転し、絶縁性
基板11の導電層上に積層体フイルム1Bの後端
部を熱圧着ラミネートする。つまり、回転バキユ
ームプレート15は、熱圧着ローラ16の回転速
度より若干遅い速度で回転すると、熱圧着ローラ
16との間の積層体フイルム1Bに適度なテンシ
ヨンを与えることができるので、積層体フイルム
1Bにしわ等を生じることがなく熱圧着ラミネー
トを行うことができる。
次に、熱圧着ラミネートが終了すると、熱圧着
ローラ16は、基板搬送経路から離反する方向に
待避位置の近傍から待避位置まで移動する。
また、本発明は、前記実施例の絶縁性基板11
を予熱した後、この絶縁性基板11に積層体フイ
ルム1Bを非加熱圧着ローラで熱圧着ラミネート
する薄膜張付装置に適用することができる。
また、本発明は、建築材として使用される化粧
板に保護膜を張り付ける薄膜張付装置に適用する
ことができる。
(3) 発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、基板と
薄膜との接着面に空泡が発生するのを防止するこ
とができるので、基板と薄膜との接着性を向上す
ることができる。これにより、プリント基板の配
線の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例である薄膜張付装
置の概略構成を説明するための説明図、第2図
は、前記第1図の部分拡大構成図、第3図は、前
記第1図に示す水付着用ウエツトローラ装置の下
側のウエツトローラ部分を上から見た平面図、第
4図は、第3図の矢印方向Pから見た平面図、第
5図は、第4図のA−A線で切つた断面図、第6
図は、第5図の給水パイプの概略構成を示す斜視
図、第7図は、第6図に示す水供給孔の配置を説
明するための断面図、第8図は、第4図の給水装
置の要部断面図、第9図は、第8図のB−B線で
切つた断面拡大図、第10図乃至第14図は、連
結部材の詳細構成を説明するための図、第15図
は、吸水装置の概略構成を説明するための図、第
16図は、第15図のC−C線で切つた断面図、
第17図は、本実施例の薄膜張付装置の給排水部
の概略システム構成を説明するための図である。 図中、1B……積層体フイルム(薄膜)、7…
…装置本体、10……メインバキユームプレート
(薄膜供給部材)、10E……仮付部、11……絶
縁性基板、13……サブバキユームプレート(薄
膜保持部材)、14……切断装置、15……回転
バキユームプレート、16……熱圧着ローラ、3
0……空泡防止ウエツトローラ装置、31A,3
1B……ウエツトローラ、32……給水パイプ、
34,35……連結装置、80……吸水装置、1
00……エア吹き付けノズル。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基板の搬送方向先端部の表面に、仮付部材を
    近接させて薄膜の供給方向先端部を仮り付けし、
    前記仮付部材を基板表面から離反した後に、仮り
    付けされた仮付位置の薄膜の先端部に、圧着ロー
    ラを当接し、圧着ローラを回転させて、前記基板
    を搬送すると共に、基板に薄膜を張り付ける薄膜
    の張付装置であつて、基板搬送路装置の枠体の前
    記仮付位置に基板が搬送される前の位置に配設さ
    れた、当該基板に空泡防止剤を付着するウエツト
    ローラと、該ウエツトローラの内部から表面に向
    けて空泡防止剤供給をほぼ均一に供給する手段を
    設けたことを特徴とする薄膜張付装置。 2 前記ウエツトローラは、複数個の空泡防止剤
    供給孔を有するパイプの上に多孔性物質からなる
    被覆層が設けられたものからなつていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載の薄膜張付
    装置。 3 前記パイプに設けられている複数個の空泡防
    止剤供給孔は、それぞれパイプの径方向に対向し
    て設けられ、この対向した一対の空泡防止剤供給
    孔はそれぞれ位相を90度ずらして所定の間隔で設
    けられていることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項又は第2項に記載の薄膜張付装置。 4 前記ウエツトローラは、上下一対になつてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第2項乃至第
    3項のいずれか一項に記載の薄膜張付装置。 5 前記ウエツトローラは、装置本体から着脱自
    在に設けられていることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項乃至第4項のいずれか一項に記載の薄
    膜張付装置。
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