JP2558037B2 - フィルム張付装置 - Google Patents
フィルム張付装置Info
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- JP2558037B2 JP2558037B2 JP4145742A JP14574292A JP2558037B2 JP 2558037 B2 JP2558037 B2 JP 2558037B2 JP 4145742 A JP4145742 A JP 4145742A JP 14574292 A JP14574292 A JP 14574292A JP 2558037 B2 JP2558037 B2 JP 2558037B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水等の空泡防止液を基
板に付着させるウェットローラを有し、空泡防止液の付
着された基板のフィルム張付面に圧着ローラによりフィ
ルムを張付けるフィルム張付装置に関する。
板に付着させるウェットローラを有し、空泡防止液の付
着された基板のフィルム張付面に圧着ローラによりフィ
ルムを張付けるフィルム張付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の電子機器に使用される
プリント配線板は、銅等からなる所定パターンの配線が
絶縁基板の片面又は両面に形成されたものである。
プリント配線板は、銅等からなる所定パターンの配線が
絶縁基板の片面又は両面に形成されたものである。
【0003】この種のプリント配線板の製造工程におい
ては、先ず、絶縁性基板上に設けられた導電層(銅薄
膜)上に、感光性樹脂(フォトレジスト)層とそれを保
護する透光性樹脂フィルム(保護膜)とからなる積層体
フィルムを熱圧着(熱圧着ラミネートとも称される)す
る。この熱圧着は、フィルム張付装置(薄膜張付装置と
も称される)、いわゆるラミネータによる量産工程にお
いて行われる。
ては、先ず、絶縁性基板上に設けられた導電層(銅薄
膜)上に、感光性樹脂(フォトレジスト)層とそれを保
護する透光性樹脂フィルム(保護膜)とからなる積層体
フィルムを熱圧着(熱圧着ラミネートとも称される)す
る。この熱圧着は、フィルム張付装置(薄膜張付装置と
も称される)、いわゆるラミネータによる量産工程にお
いて行われる。
【0004】前記のフィルム張付装置に関して、従来か
ら種々の技術が提案されている(例えば、出願人が既に
特開昭63−208037号公報、特開平3−7344
号公報で提案したものがある)。
ら種々の技術が提案されている(例えば、出願人が既に
特開昭63−208037号公報、特開平3−7344
号公報で提案したものがある)。
【0005】図18は、前記のような従来のフィルム張
付装置の構成例を示すものである。なお、図18には、
絶縁性基板(以下単に基板という)の搬送経路を中心に
上・下の構成機器が略同様なため、当該経路から上部側
の構成のみを示している。
付装置の構成例を示すものである。なお、図18には、
絶縁性基板(以下単に基板という)の搬送経路を中心に
上・下の構成機器が略同様なため、当該経路から上部側
の構成のみを示している。
【0006】フィルム張付装置においては、透光性樹脂
フィルム、感光性樹脂層及び透光性樹脂フィルムの3層
構造からなる積層体フィルム(以下、3層積層体フィル
ムという)が、供給ローラ2に連続的に巻き回されてい
る。該3層積層体フィルム1は、前記供給ローラ2から
巻き出され、その後、薄膜分離ローラ3で、透光性樹脂
フィルム1Aと、1面(接着面となる)が露出された感
光性樹脂層及び透光性樹脂フィルムからなる積層体フィ
ルム1Bとに分離される。分離された積層体フィルム1
Bは、テンションローラ9を経由してメインバキューム
プレート(フィルム供給部材)5の表面上に供給され
る。その後、積層体フィルム1Bの供給経路にはサブバ
キュームプレート13とカッタ14とが設けられ、その
先にバキュームバー15及び圧着ロール16が設けられ
ている。
フィルム、感光性樹脂層及び透光性樹脂フィルムの3層
構造からなる積層体フィルム(以下、3層積層体フィル
ムという)が、供給ローラ2に連続的に巻き回されてい
る。該3層積層体フィルム1は、前記供給ローラ2から
巻き出され、その後、薄膜分離ローラ3で、透光性樹脂
フィルム1Aと、1面(接着面となる)が露出された感
光性樹脂層及び透光性樹脂フィルムからなる積層体フィ
ルム1Bとに分離される。分離された積層体フィルム1
Bは、テンションローラ9を経由してメインバキューム
プレート(フィルム供給部材)5の表面上に供給され
る。その後、積層体フィルム1Bの供給経路にはサブバ
キュームプレート13とカッタ14とが設けられ、その
先にバキュームバー15及び圧着ロール16が設けられ
ている。
【0007】前記圧着ロール16は、一般に、金属ロー
ルの表面をゴムシートで被覆した構造とされている。
ルの表面をゴムシートで被覆した構造とされている。
【0008】前記メインバキュームプレート5は、前記
積層体フィルム1Bを吸着して保持しながら、前記供給
ローラ2から基板6の導電層上に仮付けするためのもの
である。前記メインバキュームプレート5は、図14に
示されるように、前記基板6に近接し且つ離反する(矢
印B方向に移動する)支持部材7に進退動可能に設けら
れている。
積層体フィルム1Bを吸着して保持しながら、前記供給
ローラ2から基板6の導電層上に仮付けするためのもの
である。前記メインバキュームプレート5は、図14に
示されるように、前記基板6に近接し且つ離反する(矢
印B方向に移動する)支持部材7に進退動可能に設けら
れている。
【0009】前記この支持部材7は、ガイド部材8に摺
動して矢印B方向に移動可能なように装置本体(フィル
ム張付装置のフレーム部材)9に設けられる。又、支持
部材7は、前記基板6の搬送経路を中心に、上下、一対
に設けられており、上部の支持部材7と下部の支持部材
7とは、ラックアンドピニオン機構により連動的に動作
する。つまり、上下、一対の支持部材7には、各々にラ
ック7Aが設けられており、この各々のラック7Aと噛
合うピニオン7B(このピニオン7Bは前記装置本体9
に固定されている)が設けられて、図示しない駆動源の
駆動力が与えらることにより、連動的に動作する。
動して矢印B方向に移動可能なように装置本体(フィル
ム張付装置のフレーム部材)9に設けられる。又、支持
部材7は、前記基板6の搬送経路を中心に、上下、一対
に設けられており、上部の支持部材7と下部の支持部材
7とは、ラックアンドピニオン機構により連動的に動作
する。つまり、上下、一対の支持部材7には、各々にラ
ック7Aが設けられており、この各々のラック7Aと噛
合うピニオン7B(このピニオン7Bは前記装置本体9
に固定されている)が設けられて、図示しない駆動源の
駆動力が与えらることにより、連動的に動作する。
【0010】又、前記メインバキュームプレート5は、
前記支持部材7の移動とは独立的に基板6に近接し且つ
離反する(矢印C方向に移動する)動作をするように、
支持部材7に設けられている。即ち、メインバキューム
プレート5は、支持部材7に設けられたシリンダ等から
なるラックアンドピニオン機構により前記のような動作
をする。このラックアンドピニオン機構は、支持部材7
に固着された第1のラック12Aと、第2の駆動源11
により前記ラック12Aに沿い前後動し、且つ当該ラッ
ク12Aと噛合うピニオン12Bと、前記ラック12A
と平行に移動し、且つ、前記ピニオン12Bと噛合う第
2のラック12Cとからなる。
前記支持部材7の移動とは独立的に基板6に近接し且つ
離反する(矢印C方向に移動する)動作をするように、
支持部材7に設けられている。即ち、メインバキューム
プレート5は、支持部材7に設けられたシリンダ等から
なるラックアンドピニオン機構により前記のような動作
をする。このラックアンドピニオン機構は、支持部材7
に固着された第1のラック12Aと、第2の駆動源11
により前記ラック12Aに沿い前後動し、且つ当該ラッ
ク12Aと噛合うピニオン12Bと、前記ラック12A
と平行に移動し、且つ、前記ピニオン12Bと噛合う第
2のラック12Cとからなる。
【0011】なお、前記メインバキュームプレート5の
先端には仮付部5Aが設けられている。この仮付け部5
Aはその内部に発熱体5Bが設けられている。メインバ
キュームプレート5で積層体フィルム1Bを基板に仮付
けするときには、前記仮付け部5Aが積層体フィルム1
Bを巻き付けた状態で基板6に近接(あるいは当接)す
る。この際、前記仮付部5Aは、前記発熱体5Bの発熱
により加熱されており、これにより積層体フィルム1B
の先端部を熱圧着により仮付けする。
先端には仮付部5Aが設けられている。この仮付け部5
Aはその内部に発熱体5Bが設けられている。メインバ
キュームプレート5で積層体フィルム1Bを基板に仮付
けするときには、前記仮付け部5Aが積層体フィルム1
Bを巻き付けた状態で基板6に近接(あるいは当接)す
る。この際、前記仮付部5Aは、前記発熱体5Bの発熱
により加熱されており、これにより積層体フィルム1B
の先端部を熱圧着により仮付けする。
【0012】前記サブバキュームプレート13は、前記
積層体1Bの供給方向の先端部を吸着し、前記仮付け部
5Aに当該先端部を吸着(保持)させるように動作す
る。このサブバキュームプレート13の動作は、支持部
材7に取付けられた、例えばエアシリンダからなる駆動
源13Aで、積層体1Bの供給経路に対して近接及び離
反(矢印D方向に移動)することにより行われる。又、
この動作は、メインバキュームプレート5が積層体フィ
ルム1Bを基板6に仮付けする際も行われる。
積層体1Bの供給方向の先端部を吸着し、前記仮付け部
5Aに当該先端部を吸着(保持)させるように動作す
る。このサブバキュームプレート13の動作は、支持部
材7に取付けられた、例えばエアシリンダからなる駆動
源13Aで、積層体1Bの供給経路に対して近接及び離
反(矢印D方向に移動)することにより行われる。又、
この動作は、メインバキュームプレート5が積層体フィ
ルム1Bを基板6に仮付けする際も行われる。
【0013】前記カッタ14は、積層体フィルム1Bを
基板6の寸法に応じた長さ分に切断するものである。前
記カッタ14は、前記サブバキュームプレート13に前
記供給経路を挟んで、対向して設けられる。
基板6の寸法に応じた長さ分に切断するものである。前
記カッタ14は、前記サブバキュームプレート13に前
記供給経路を挟んで、対向して設けられる。
【0014】前記圧着ロール16は、基板搬送経路の上
・下に設けられており、上・下の圧着ロール16は、積
層体フィルム1Bが仮付された基板6を所定圧力で挟
み、且つ、熱を加えることにより、該積層体フィルム1
Bを基板6に熱圧着する。
・下に設けられており、上・下の圧着ロール16は、積
層体フィルム1Bが仮付された基板6を所定圧力で挟
み、且つ、熱を加えることにより、該積層体フィルム1
Bを基板6に熱圧着する。
【0015】前記のようなフィルム張付装置により、積
層体フィルム1Bを圧着するに際しては、圧着中に該フ
ィルム1Bと基板6との間に微細な気泡(空泡)が発生
することがあり、この気泡は、積層体フィルム1Bと基
板6の密着性を損ない、微細なライン幅を有する配線パ
ターンを絶縁基板上に形成する工程においてはラインの
部分的欠落の原因、換言すれば、圧着製品の不良の原因
になる。
層体フィルム1Bを圧着するに際しては、圧着中に該フ
ィルム1Bと基板6との間に微細な気泡(空泡)が発生
することがあり、この気泡は、積層体フィルム1Bと基
板6の密着性を損ない、微細なライン幅を有する配線パ
ターンを絶縁基板上に形成する工程においてはラインの
部分的欠落の原因、換言すれば、圧着製品の不良の原因
になる。
【0016】それ故、前記気泡の発生を防止し、積層体
フィルム1Bと基板6の密着性を良好にする必要があ
る。
フィルム1Bと基板6の密着性を良好にする必要があ
る。
【0017】そこで、この気泡の発生を防止するには圧
着前の基板6に水等の空泡防止液を付着させるのが効果
的であるため、フィルム張付装置には、圧着前の基板6
に水等の空泡防止液を付着させるウェットローラ18が
設けられている。例えば図19は、従来のウェットロー
ラが基板6の搬送経路に設けられている状態を示すもの
である。図19中19は搬送ローラ(図示省略)を支持
する側板、18Aは給液ブロックである。
着前の基板6に水等の空泡防止液を付着させるのが効果
的であるため、フィルム張付装置には、圧着前の基板6
に水等の空泡防止液を付着させるウェットローラ18が
設けられている。例えば図19は、従来のウェットロー
ラが基板6の搬送経路に設けられている状態を示すもの
である。図19中19は搬送ローラ(図示省略)を支持
する側板、18Aは給液ブロックである。
【0018】図19に示すように、前記従来のウェット
ローラ18は、圧着ロール16の入側方向において、搬
送される基板6の上・下面に接するように上・下に固定
して設けられている。なお、該ウェットローラ18の従
来の構成例には、出願人が既に特開平3−7344号公
報で開示したものがある。即ち、前記公報に開示したウ
ェットローラ18は主に給水パイプと、被覆層とを有し
ている。該給水パイプは、例えばステンレス等の錆び難
い金属あるいは硬質プラスチックからなる円筒体に複数
個の水供給孔が設けられて構成される。又、被覆層は、
当該給水パイプ表面上にスポンジ等の水を含み易い多孔
性物質からなる被覆層が設けられて構成される。
ローラ18は、圧着ロール16の入側方向において、搬
送される基板6の上・下面に接するように上・下に固定
して設けられている。なお、該ウェットローラ18の従
来の構成例には、出願人が既に特開平3−7344号公
報で開示したものがある。即ち、前記公報に開示したウ
ェットローラ18は主に給水パイプと、被覆層とを有し
ている。該給水パイプは、例えばステンレス等の錆び難
い金属あるいは硬質プラスチックからなる円筒体に複数
個の水供給孔が設けられて構成される。又、被覆層は、
当該給水パイプ表面上にスポンジ等の水を含み易い多孔
性物質からなる被覆層が設けられて構成される。
【0019】前記ウェットローラ18で基板6に空泡防
止液を付着させる際には、前記ウェットローラ18(給
水パイプ)の軸方向端部から前記防止液を供給し、前記
供給孔を介して前記被覆層を湿らせる。上・下のウェッ
トローラ18は、この各被覆層が前記基板6の上・下面
に転接して当該基板6に空泡防止液を付着させる。以
下、このような基板6に空泡防止液を付着させる運転を
ウェット運転という。
止液を付着させる際には、前記ウェットローラ18(給
水パイプ)の軸方向端部から前記防止液を供給し、前記
供給孔を介して前記被覆層を湿らせる。上・下のウェッ
トローラ18は、この各被覆層が前記基板6の上・下面
に転接して当該基板6に空泡防止液を付着させる。以
下、このような基板6に空泡防止液を付着させる運転を
ウェット運転という。
【0020】一方、基板6には、空泡防止液を付着させ
なくてもよい種類のものがある。即ち、微細でないライ
ン幅を有する配線パターンを絶縁基板上に形成するよう
な場合に使う基板の場合がその例である。その種の基板
6は、前記ウェットローラ18が設けられていないフィ
ルム張付装置で張付処理を行うか、あるいは、前記ウェ
ットローラ18を基板搬送経路から取り外して張付処理
を行っていた。以下、このような基板6に空泡防止液を
付着させない運転をドライ運転という。
なくてもよい種類のものがある。即ち、微細でないライ
ン幅を有する配線パターンを絶縁基板上に形成するよう
な場合に使う基板の場合がその例である。その種の基板
6は、前記ウェットローラ18が設けられていないフィ
ルム張付装置で張付処理を行うか、あるいは、前記ウェ
ットローラ18を基板搬送経路から取り外して張付処理
を行っていた。以下、このような基板6に空泡防止液を
付着させない運転をドライ運転という。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ここで、基板6へのフ
ィルム張付操業を行う際に、空泡防止液を付着させる種
類の基板6に対するウェット運転と、付着させない種類
の基板6に対するドライ運転と適宜に交替して行う必要
が生じる場合がある。
ィルム張付操業を行う際に、空泡防止液を付着させる種
類の基板6に対するウェット運転と、付着させない種類
の基板6に対するドライ運転と適宜に交替して行う必要
が生じる場合がある。
【0022】これに対して、空泡防止液を付着させるフ
ィルム張付装置と、当該液を付着させないフィルム張付
装置を各々設置し、それらを適宜に交替して操業するこ
とが考えられる。しかしながら、このように操業した場
合は、各張付装置は処理が断続的で、常にいずれかの張
付装置が休止状態となり、装置使用効率が悪い。
ィルム張付装置と、当該液を付着させないフィルム張付
装置を各々設置し、それらを適宜に交替して操業するこ
とが考えられる。しかしながら、このように操業した場
合は、各張付装置は処理が断続的で、常にいずれかの張
付装置が休止状態となり、装置使用効率が悪い。
【0023】又、1台のフィルム張付装置で、ウェット
運転とドライ運転を切り替えて行う場合、従来は、前記
のようにウェットローラを外し、ドライローラを配設す
る等してドライ運転に対処していた。しかしながら、従
来のフィルム張付装置では、ウェットローラを取り付け
たり取り外したりする作業は非常に繁雑で、手間及び時
間がかかり、特にウェットローラを基板搬送経路に適正
に位置決めするのに時間がかかってしまう。従って、頻
繁にウェット運転とドライ運転を切り替えて行う場合、
著しい作業負荷となり、更には、連続高速運転の大きな
障害となるという問題点が生じる。
運転とドライ運転を切り替えて行う場合、従来は、前記
のようにウェットローラを外し、ドライローラを配設す
る等してドライ運転に対処していた。しかしながら、従
来のフィルム張付装置では、ウェットローラを取り付け
たり取り外したりする作業は非常に繁雑で、手間及び時
間がかかり、特にウェットローラを基板搬送経路に適正
に位置決めするのに時間がかかってしまう。従って、頻
繁にウェット運転とドライ運転を切り替えて行う場合、
著しい作業負荷となり、更には、連続高速運転の大きな
障害となるという問題点が生じる。
【0024】本発明は、前記従来の問題点を解消すべく
なされたもので、基板に空泡防止液を付着させるウェッ
ト運転と付着させないドライ運転の切替えを容易、且つ
短時間に行うことができるようにし、従って、このよう
な運転切替えが操業負荷増大の原因となることを防止
し、且つ、連続高速運転の障害を無くすことができるフ
ィルム張付装置を提供することを課題とする。
なされたもので、基板に空泡防止液を付着させるウェッ
ト運転と付着させないドライ運転の切替えを容易、且つ
短時間に行うことができるようにし、従って、このよう
な運転切替えが操業負荷増大の原因となることを防止
し、且つ、連続高速運転の障害を無くすことができるフ
ィルム張付装置を提供することを課題とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、水等の空泡防
止液を基板に付着させるためのウェットローラを有し、
空泡防止液の付着された基板のフィルム張付面に圧着ロ
ーラによりフィルムを張付けるフィルム張付装置におい
て、ウェットローラの空泡防止液が基板に付着されるの
を防止するための液付着防止部材と、前記液付着防止部
材を、ウェットローラと基板搬送経路との間への挿入及
び脱出が自在のものとして、任意にウェット運転とドラ
イ運転との選択をするための運転選択手段とを備えたこ
とにより、前記課題を解決するものである。
止液を基板に付着させるためのウェットローラを有し、
空泡防止液の付着された基板のフィルム張付面に圧着ロ
ーラによりフィルムを張付けるフィルム張付装置におい
て、ウェットローラの空泡防止液が基板に付着されるの
を防止するための液付着防止部材と、前記液付着防止部
材を、ウェットローラと基板搬送経路との間への挿入及
び脱出が自在のものとして、任意にウェット運転とドラ
イ運転との選択をするための運転選択手段とを備えたこ
とにより、前記課題を解決するものである。
【0026】
【作用】本発明においては、フィルム張付装置におい
て、液付着防止部材を設け、これにより、ドライ運転時
にウェットローラの空泡防止液が基板に付着されるのを
防止すると共に、任意にウェット運転とドライ運転との
選択ができるようにする。
て、液付着防止部材を設け、これにより、ドライ運転時
にウェットローラの空泡防止液が基板に付着されるのを
防止すると共に、任意にウェット運転とドライ運転との
選択ができるようにする。
【0027】従って、ウェット運転及びドライ運転との
切替えを容易、且つ、短時間に行うことができる。又、
頻繁にウェット運転とドライ運転とを切替えて行う場
合、この運転切替えが操業負荷増大の原因となることを
防止でき、又、連続高速運転の障害とならない。
切替えを容易、且つ、短時間に行うことができる。又、
頻繁にウェット運転とドライ運転とを切替えて行う場
合、この運転切替えが操業負荷増大の原因となることを
防止でき、又、連続高速運転の障害とならない。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0029】この実施例は、基板(絶縁性基板)6のフ
ィルム張付面に基板の長さに応じた積層体フィルム1B
を張付けるためのフィルム張付装置に本発明を実施した
ものである。
ィルム張付面に基板の長さに応じた積層体フィルム1B
を張付けるためのフィルム張付装置に本発明を実施した
ものである。
【0030】図1は、実施例に係るフィルム張付装置の
全体的な構成を示すものである。
全体的な構成を示すものである。
【0031】又、図2は、前記張付装置の基板搬送路か
ら上方向の構成を中心に示したものである。
ら上方向の構成を中心に示したものである。
【0032】図1及び図2に示されるように、前記フィ
ルム張付装置は、主に、基板6を仮付け及び圧着位置に
前進させて搬入するための搬入部20と、前記積層体フ
ィルム1Bが圧着された基板6を搬出するための搬出部
22と、透光性樹脂フィルム、感光性樹脂層及び透光性
樹脂フィルムの3層構造からなる3層積層体フィルム1
を蓄積し、一面(接着面)が露出された感光性樹脂層及
び透光性樹脂フィルムからなる積層体フィルム1Bを供
給するための積層体フィルム蓄積部24と、供給された
積層体フィルム1Bを吸着し、基板6のフィルム張付面
に積層体フィルム1の先端側を仮付けするための仮付部
26と、前記フィルム1Bが仮付けされた基板6に当該
フィルム1Bを圧着ローラ28で熱圧着(熱圧着ラミネ
ート)させるための圧着部30とを有する。
ルム張付装置は、主に、基板6を仮付け及び圧着位置に
前進させて搬入するための搬入部20と、前記積層体フ
ィルム1Bが圧着された基板6を搬出するための搬出部
22と、透光性樹脂フィルム、感光性樹脂層及び透光性
樹脂フィルムの3層構造からなる3層積層体フィルム1
を蓄積し、一面(接着面)が露出された感光性樹脂層及
び透光性樹脂フィルムからなる積層体フィルム1Bを供
給するための積層体フィルム蓄積部24と、供給された
積層体フィルム1Bを吸着し、基板6のフィルム張付面
に積層体フィルム1の先端側を仮付けするための仮付部
26と、前記フィルム1Bが仮付けされた基板6に当該
フィルム1Bを圧着ローラ28で熱圧着(熱圧着ラミネ
ート)させるための圧着部30とを有する。
【0033】即ち、図1及び図2に示されるように、前
記積層体フィルム蓄積部24においては、前記3層積層
体フィルム1が、供給ローラ2に連続的に巻き回されて
蓄積されている。巻き回された積層体フィルム1は、巻
き出されて、ガイドローラ32を介してフィルム分離ロ
ーラ(フィルムの分離部材)3に至る。このフィルム分
離ローラ3は、前記積層体フィルムを、透光性樹脂フィ
ルム(保護膜)1Aと、前記一面(接着面)が露出され
た感光性樹脂層及び透光性樹脂フィルムからなる積層体
フィルム1Bとに分離するものである。分離された透光
性樹脂フィルム1Aは、ガイドローラ34を介して前記
巻き回されている積層体フィルム1上を接動し、巻取ロ
ーラ4に巻取られるようになっている。なお、巻き回さ
れて積層体フィルム1の側面側には、フィルムの蓄積さ
れている量を、フィルム巻径から検出する巻径検出セン
サ、即ち、フィルム巻径が所定に大きいことを検出する
大径用フィルム巻径検出センサ36Aと、フィルム巻径
が所定に小さいことを検出する小径用フィルム巻径検出
センサ36Bが設けられる。
記積層体フィルム蓄積部24においては、前記3層積層
体フィルム1が、供給ローラ2に連続的に巻き回されて
蓄積されている。巻き回された積層体フィルム1は、巻
き出されて、ガイドローラ32を介してフィルム分離ロ
ーラ(フィルムの分離部材)3に至る。このフィルム分
離ローラ3は、前記積層体フィルムを、透光性樹脂フィ
ルム(保護膜)1Aと、前記一面(接着面)が露出され
た感光性樹脂層及び透光性樹脂フィルムからなる積層体
フィルム1Bとに分離するものである。分離された透光
性樹脂フィルム1Aは、ガイドローラ34を介して前記
巻き回されている積層体フィルム1上を接動し、巻取ロ
ーラ4に巻取られるようになっている。なお、巻き回さ
れて積層体フィルム1の側面側には、フィルムの蓄積さ
れている量を、フィルム巻径から検出する巻径検出セン
サ、即ち、フィルム巻径が所定に大きいことを検出する
大径用フィルム巻径検出センサ36Aと、フィルム巻径
が所定に小さいことを検出する小径用フィルム巻径検出
センサ36Bが設けられる。
【0034】前記搬入部20には、基板6に駆動力を与
えて搬送するための駆動ローラ38が、搬入経路に沿っ
て、適宜の間隔で複数設けられている。この駆動ローラ
38は、図示されないモータ等の駆動手段から駆動力が
与えられて駆動する。又、この駆動ローラ38の1つお
き(又は、適宜の駆動ローラ38)のものの搬送経路を
挟んで対向する位置には、回動自在な従動ローラ40が
設けられている。この従動ローラ40は、駆動ローラ3
8と共に基板6を挟んで、基板6に確実に駆動力を付与
するものである。
えて搬送するための駆動ローラ38が、搬入経路に沿っ
て、適宜の間隔で複数設けられている。この駆動ローラ
38は、図示されないモータ等の駆動手段から駆動力が
与えられて駆動する。又、この駆動ローラ38の1つお
き(又は、適宜の駆動ローラ38)のものの搬送経路を
挟んで対向する位置には、回動自在な従動ローラ40が
設けられている。この従動ローラ40は、駆動ローラ3
8と共に基板6を挟んで、基板6に確実に駆動力を付与
するものである。
【0035】又、前記搬送経路に沿い、且つ、駆動ロー
ラ38間の適宜の箇所には、前記基板6の幅方向位置を
所定位置に合せるための幅寄せ器42が設けられてい
る。
ラ38間の適宜の箇所には、前記基板6の幅方向位置を
所定位置に合せるための幅寄せ器42が設けられてい
る。
【0036】又、前記駆動ローラ38のうち、圧着部3
0側終端のものの搬送経路を挟んで対向する側には、回
動自在な基板押えローラ46が設けられている。例えば
この基板押えローラ46はエアシリンダからなる基板押
え部材44により上昇及び下降する。この基板押えロー
ラ46は、基板押え部材44により下降したときに、当
該駆動ローラ38と共に基板6を挟持して、積層体フィ
ルム1Bが仮付け又は熱圧着される際の基板6の上下方
向の揺動を制止するものである。
0側終端のものの搬送経路を挟んで対向する側には、回
動自在な基板押えローラ46が設けられている。例えば
この基板押えローラ46はエアシリンダからなる基板押
え部材44により上昇及び下降する。この基板押えロー
ラ46は、基板押え部材44により下降したときに、当
該駆動ローラ38と共に基板6を挟持して、積層体フィ
ルム1Bが仮付け又は熱圧着される際の基板6の上下方
向の揺動を制止するものである。
【0037】又、前記終端の駆動ローラ38の搬送方向
下流側には、熱圧着される積層体フィルム1Bと基板6
との間に気泡(空泡)が生じるのを防止するため、水等
の空泡防止液を基板6に塗布するためのウェットローラ
48A、48Bが設けられている。
下流側には、熱圧着される積層体フィルム1Bと基板6
との間に気泡(空泡)が生じるのを防止するため、水等
の空泡防止液を基板6に塗布するためのウェットローラ
48A、48Bが設けられている。
【0038】なお、前記基板6の搬送経路の近傍には、
基板6を検出する各センサS1〜S3が設けられる。搬
送経路の上流側に設けられたセンサS1は、前記搬入部
20中に送られてきた基板6の例えば先端位置を検出し
て、その検出信号により、前記幅寄せ器42を作動させ
るための幅寄せ開始センサS1である。又、この幅寄せ
開始センサS1の下流側に設けられたセンサS2は、基
板6の後端部を検出するための基板後端検出センサS2
である。又、前記圧着部30入側に設けられたセンサS
3は、基板6の先端部を検出するための基板先端検出セ
ンサS3である。
基板6を検出する各センサS1〜S3が設けられる。搬
送経路の上流側に設けられたセンサS1は、前記搬入部
20中に送られてきた基板6の例えば先端位置を検出し
て、その検出信号により、前記幅寄せ器42を作動させ
るための幅寄せ開始センサS1である。又、この幅寄せ
開始センサS1の下流側に設けられたセンサS2は、基
板6の後端部を検出するための基板後端検出センサS2
である。又、前記圧着部30入側に設けられたセンサS
3は、基板6の先端部を検出するための基板先端検出セ
ンサS3である。
【0039】前記搬出部22には、基板6に駆動力を与
えて搬送するための、図示されない駆動モータで駆動さ
せる出側駆動ローラ50が複数設けられる。その駆動ロ
ーラ50の適宜のものには、搬送経路を挟んでに対向す
る位置に、回動自在な従動ローラ52が設けられてい
る。この従動ローラ52は、前記駆動ローラ50と共に
基板6を挟んで、基板6に確実に駆動力を付与するため
のものである。又、この搬出部22の圧着部30出側近
傍には、基板6の通過したことを検出するための基板通
過検出センサS4が設けられる。
えて搬送するための、図示されない駆動モータで駆動さ
せる出側駆動ローラ50が複数設けられる。その駆動ロ
ーラ50の適宜のものには、搬送経路を挟んでに対向す
る位置に、回動自在な従動ローラ52が設けられてい
る。この従動ローラ52は、前記駆動ローラ50と共に
基板6を挟んで、基板6に確実に駆動力を付与するため
のものである。又、この搬出部22の圧着部30出側近
傍には、基板6の通過したことを検出するための基板通
過検出センサS4が設けられる。
【0040】前記仮付部26には、前記積層体フィルム
蓄積部24から供給された積層体フィルム1Bが、テン
ションローラ54を介して搬送されるようになってい
る。なお、このテンションローラ54は、前記供給ロー
ラ2とメインバキュームプレート(フィルム供給部材に
相当)56との間の積層体フィルム1Bに適度な張力を
与えるものである。この適度な張力により前記メインバ
キュームプレート56に供給する積層体フィルム1Bに
はしわ等が生じない。
蓄積部24から供給された積層体フィルム1Bが、テン
ションローラ54を介して搬送されるようになってい
る。なお、このテンションローラ54は、前記供給ロー
ラ2とメインバキュームプレート(フィルム供給部材に
相当)56との間の積層体フィルム1Bに適度な張力を
与えるものである。この適度な張力により前記メインバ
キュームプレート56に供給する積層体フィルム1Bに
はしわ等が生じない。
【0041】又、前記テンションローラ54出側からメ
インバキュームプレート56迄の積層体フィルム1B供
給経路上には、当該積層体フィルム1Bの静電気を除去
する静電気除去器58が設けられている。
インバキュームプレート56迄の積層体フィルム1B供
給経路上には、当該積層体フィルム1Bの静電気を除去
する静電気除去器58が設けられている。
【0042】又、メインバキュームプレート56と前記
圧着部30間の積層体フィルム搬送路上には、先端巻き
付けフィルム保持部材60と、カッタ62と、サポート
ローラ64が設けられている。
圧着部30間の積層体フィルム搬送路上には、先端巻き
付けフィルム保持部材60と、カッタ62と、サポート
ローラ64が設けられている。
【0043】前記メインバキュームプレート56は、前
記供給ローラ2から送られてきた積層体フィルム1Bの
先端側を吸着し、且つ、搬送された基板6の搬送方向先
端部に近接して、当該基板6先端部表面(上・下の両表
面)に積層体フィルム1Bの先端側を仮付けするよう作
動するものである。なお、このメインバキュームプレー
ト56は取付け部材66に固着されて当該取付部材66
と一体的に作動し、且つ、上・下のメインバキュームプ
レート56が同調して動作し、基板6に同時に接近して
仮付けするようになっている。
記供給ローラ2から送られてきた積層体フィルム1Bの
先端側を吸着し、且つ、搬送された基板6の搬送方向先
端部に近接して、当該基板6先端部表面(上・下の両表
面)に積層体フィルム1Bの先端側を仮付けするよう作
動するものである。なお、このメインバキュームプレー
ト56は取付け部材66に固着されて当該取付部材66
と一体的に作動し、且つ、上・下のメインバキュームプ
レート56が同調して動作し、基板6に同時に接近して
仮付けするようになっている。
【0044】前記先端巻き付けフィルム保持部材60
は、前記積層体フィルム1Bの先端側を負圧により吸引
し、基板搬送方向(図1中に、矢印Aの方向)に後退す
ることによりメインバキュームプレート56の先端側フ
ィルム仮付け部56Aに当該積層体フィルム1Bを吸着
させるものである。
は、前記積層体フィルム1Bの先端側を負圧により吸引
し、基板搬送方向(図1中に、矢印Aの方向)に後退す
ることによりメインバキュームプレート56の先端側フ
ィルム仮付け部56Aに当該積層体フィルム1Bを吸着
させるものである。
【0045】前記カッタ62は、円筒部材の外周面にや
や螺旋を描くように切断刃が設けられた回転刃62Aと
直線状の切断刃からなる固定刃62Bを有するものであ
る。固定刃62B上を搬送される積層体フィルム1B
を、前記回転刃62Aの回転によりフィルム1Bをその
搬送方向に直角に切断するものである。カッタ62は回
転刃62Aが回転することにより、回転刃62A及び固
定刃62B同士を接近させて積層体フィルム1Bを基板
6の寸法に応じた所定の長さに切断するものである。こ
のカッタ62は積層体フィルム1Bを供給する方向に直
角に切断するため、積層体フィルム1B供給中に回転刃
62A及び固定刃62Bの長手方向片側を供給方向に移
動させ、カッタ62の切断点が供給方向に移動する速度
を前記フィルム1Bの供給速度と同調するようになって
いる。
や螺旋を描くように切断刃が設けられた回転刃62Aと
直線状の切断刃からなる固定刃62Bを有するものであ
る。固定刃62B上を搬送される積層体フィルム1B
を、前記回転刃62Aの回転によりフィルム1Bをその
搬送方向に直角に切断するものである。カッタ62は回
転刃62Aが回転することにより、回転刃62A及び固
定刃62B同士を接近させて積層体フィルム1Bを基板
6の寸法に応じた所定の長さに切断するものである。こ
のカッタ62は積層体フィルム1Bを供給する方向に直
角に切断するため、積層体フィルム1B供給中に回転刃
62A及び固定刃62Bの長手方向片側を供給方向に移
動させ、カッタ62の切断点が供給方向に移動する速度
を前記フィルム1Bの供給速度と同調するようになって
いる。
【0046】前記サポートローラ64は、カッタ62及
び圧着ローラ28間のフィルム供給経路上に前記メイン
バキュームプレート56の吸着面上のフィルム供給経路
と同一平面に接するように設けられたローラからなるも
のである。
び圧着ローラ28間のフィルム供給経路上に前記メイン
バキュームプレート56の吸着面上のフィルム供給経路
と同一平面に接するように設けられたローラからなるも
のである。
【0047】前記サポートローラ64は、圧着ローラ2
8に送られる積層体フィルム1Bが、前記カッタ62で
切断された後の、しわ等が寄らないように当該ロール2
8に円滑に送るように導くものである。
8に送られる積層体フィルム1Bが、前記カッタ62で
切断された後の、しわ等が寄らないように当該ロール2
8に円滑に送るように導くものである。
【0048】前記メインバキュームプレート56が固着
される取付部材66は、図1に示すように、上と下で同
様の構成を有し、これら取付部材66を、同調して基板
方向に移動させるため、各取付部材66にはラックギヤ
68が設けられると共に、当該ラックギヤ68の双方に
噛合うピニオンギヤ70が設けられる。
される取付部材66は、図1に示すように、上と下で同
様の構成を有し、これら取付部材66を、同調して基板
方向に移動させるため、各取付部材66にはラックギヤ
68が設けられると共に、当該ラックギヤ68の双方に
噛合うピニオンギヤ70が設けられる。
【0049】又、前記取付部材66は、ガイドレール7
2上を摺動して移動し、このガイドレール72に従った
取付け部材66の移動方向がメインバキュームプレート
56の移動方向となるようになってる。
2上を摺動して移動し、このガイドレール72に従った
取付け部材66の移動方向がメインバキュームプレート
56の移動方向となるようになってる。
【0050】前記ピニオンギヤ70は、フィルム張付装
置の本体フレームの一定位置で回動するため、ラックギ
ヤ68と共に上・下のメインバキュームプレート56を
同調動作させる。又、前記ピニオンギヤ70は、図示さ
れないサーボモータ(メインバキュームプレート駆動用
サーボモータ)で駆動される。上・下の取付部材66に
はバキュームプレート56幅方向に一対設けられたシリ
ンダ(図示省略)のシリンダ管体、ピストンロッドがそ
れぞれ連結され、上・下の取付部材66が連動するよう
になっている。なお、実施例では、基板6から所定距離
となるまでは前記サーボモータで前進させる。その後、
サーボモータをフリーにし、シリンダで駆動して仮付け
し、仮付け後、基板からの離反はシリンダで行うように
なっている。
置の本体フレームの一定位置で回動するため、ラックギ
ヤ68と共に上・下のメインバキュームプレート56を
同調動作させる。又、前記ピニオンギヤ70は、図示さ
れないサーボモータ(メインバキュームプレート駆動用
サーボモータ)で駆動される。上・下の取付部材66に
はバキュームプレート56幅方向に一対設けられたシリ
ンダ(図示省略)のシリンダ管体、ピストンロッドがそ
れぞれ連結され、上・下の取付部材66が連動するよう
になっている。なお、実施例では、基板6から所定距離
となるまでは前記サーボモータで前進させる。その後、
サーボモータをフリーにし、シリンダで駆動して仮付け
し、仮付け後、基板からの離反はシリンダで行うように
なっている。
【0051】前記圧着部30には、前記積層体フィルム
1Bを基板上に熱圧着するための圧着ローラ28と共
に、当該圧着ローラ28が軸支され、当該圧着ローラ2
8を前後動させるように保持する圧着ローラ保持部材7
4と、当該圧着ローラ28の周囲を、前記積層体フィル
ム1Bを吸着しながら回動するバキュームバー76と、
前記圧着ローラ28に付着した水等の空泡防止液を拭き
取るための圧着ローラ拭き取りローラ78と、圧着後の
基板6の表面の空泡防止液を拭き取るための基板拭き取
りローラ80と、上・下に対称となる圧着ローラ保持部
材74を揺動させて、圧着ローラ28で積層体フィルム
1Bを基板6上に圧着させるための圧着ローラ上下移動
用エアシリンダ82を有する。
1Bを基板上に熱圧着するための圧着ローラ28と共
に、当該圧着ローラ28が軸支され、当該圧着ローラ2
8を前後動させるように保持する圧着ローラ保持部材7
4と、当該圧着ローラ28の周囲を、前記積層体フィル
ム1Bを吸着しながら回動するバキュームバー76と、
前記圧着ローラ28に付着した水等の空泡防止液を拭き
取るための圧着ローラ拭き取りローラ78と、圧着後の
基板6の表面の空泡防止液を拭き取るための基板拭き取
りローラ80と、上・下に対称となる圧着ローラ保持部
材74を揺動させて、圧着ローラ28で積層体フィルム
1Bを基板6上に圧着させるための圧着ローラ上下移動
用エアシリンダ82を有する。
【0052】圧着ローラ保持部材74の基板6搬出側に
は、前記基板6に付着した残余の空泡防止液を拭き取る
ための基板拭き取りローラ80が回動自在に設けられて
いる。
は、前記基板6に付着した残余の空泡防止液を拭き取る
ための基板拭き取りローラ80が回動自在に設けられて
いる。
【0053】なお、前記圧着ローラ上下移動用エアシリ
ンダ82は、左右で上下に対になっている圧着ローラ保
持部材74に対して一つずつ設けられている。
ンダ82は、左右で上下に対になっている圧着ローラ保
持部材74に対して一つずつ設けられている。
【0054】ここで、実施例のフィルム張付装置は、ウ
ェットローラ48A、48Bを取り付けたまま、任意に
ウェット運転とドライ運転とを切替え可能なように、図
3乃至図11に示すように、上下のウェットローラ48
A、48Bが、それぞれ独立して上昇下降するようにな
っており、且つ、ドライ運転時にウェットローラ48
A、48Bの空泡防止液が基板6に付着されるのを防止
するための液受部(液付着防止部材に相当)90を設け
ている。
ェットローラ48A、48Bを取り付けたまま、任意に
ウェット運転とドライ運転とを切替え可能なように、図
3乃至図11に示すように、上下のウェットローラ48
A、48Bが、それぞれ独立して上昇下降するようにな
っており、且つ、ドライ運転時にウェットローラ48
A、48Bの空泡防止液が基板6に付着されるのを防止
するための液受部(液付着防止部材に相当)90を設け
ている。
【0055】ここで、ウェットローラ48及び液受部材
90と、その周辺の詳細な構成を、図3乃至図11に基
づき説明する。
90と、その周辺の詳細な構成を、図3乃至図11に基
づき説明する。
【0056】図3は、搬入部20のウェットローラ48
周辺を圧着ローラ28方向から見た斜視図である。
周辺を圧着ローラ28方向から見た斜視図である。
【0057】又、図4は、下のウェットローラ48Bの
軸受機構を中心に基板6搬入方向から見た斜視図であ
り、上のウェットローラ48Aの軸受機構は取り外した
状態を示している。又、図5は、前記上側ウェットロー
ラ48Aの軸受機構を詳細に示すものであり、(A)は
平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
軸受機構を中心に基板6搬入方向から見た斜視図であ
り、上のウェットローラ48Aの軸受機構は取り外した
状態を示している。又、図5は、前記上側ウェットロー
ラ48Aの軸受機構を詳細に示すものであり、(A)は
平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
【0058】図3に詳細に示すように、ウェットローラ
48は、前記搬入部20の基板進行方向先端に設けられ
ており、上側のウェットローラ48(以下、符号48A
で示す)と下側のウェットローラ48(以下、符号48
Bで示す)が対向して、基板6の上・下面に空泡防止液
を塗布するように配置されている。このウェットローラ
48A、48Bは、いずれも給液パイプを軸とし、その
被覆層を有し、被覆層の軸方向長さが基板6の幅方向長
さより十分長くなっている。なお、この給液パイプ及び
被覆層は、出願人が既に特開平3−7344号公報で開
示したものと同様であるため、その説明は略する。但
し、これは一例であり、ウェットローラ48A、48B
には、他の構成のものを用いることができる。
48は、前記搬入部20の基板進行方向先端に設けられ
ており、上側のウェットローラ48(以下、符号48A
で示す)と下側のウェットローラ48(以下、符号48
Bで示す)が対向して、基板6の上・下面に空泡防止液
を塗布するように配置されている。このウェットローラ
48A、48Bは、いずれも給液パイプを軸とし、その
被覆層を有し、被覆層の軸方向長さが基板6の幅方向長
さより十分長くなっている。なお、この給液パイプ及び
被覆層は、出願人が既に特開平3−7344号公報で開
示したものと同様であるため、その説明は略する。但
し、これは一例であり、ウェットローラ48A、48B
には、他の構成のものを用いることができる。
【0059】前記ウェットローラ48A、48Bは、給
液パイプの軸が被覆層よりも長く基板6幅方向に延びて
おり、被覆層の設けられている箇所の両端には、給液ブ
ロック92が設けられている。該給液ブロック92は、
ウェットローラ48A、48Bの給液パイプに連通する
構造となっており、該ブロック92を介して外部から供
給された空泡防止液は、該給液パイプ更には被覆層に供
給されて、ウェット運転がされる。
液パイプの軸が被覆層よりも長く基板6幅方向に延びて
おり、被覆層の設けられている箇所の両端には、給液ブ
ロック92が設けられている。該給液ブロック92は、
ウェットローラ48A、48Bの給液パイプに連通する
構造となっており、該ブロック92を介して外部から供
給された空泡防止液は、該給液パイプ更には被覆層に供
給されて、ウェット運転がされる。
【0060】前記各ウェットローラ48A、48Bの各
給液ブロック92には、図4及び図5に詳細に示すよう
に、共に、その垂直方向に貫通するガイドピン92Aが
設けられている。このガイドピン92Aに係止されたス
プリング部材92Bで各ウェットローラ48A、48B
が互いに対向する方向へ押圧される。前記ガイドピン9
2Aとスプリング部材92Bの構成は、詳細には図6に
示されている。
給液ブロック92には、図4及び図5に詳細に示すよう
に、共に、その垂直方向に貫通するガイドピン92Aが
設けられている。このガイドピン92Aに係止されたス
プリング部材92Bで各ウェットローラ48A、48B
が互いに対向する方向へ押圧される。前記ガイドピン9
2Aとスプリング部材92Bの構成は、詳細には図6に
示されている。
【0061】前記ウェットローラ48A、48Bの給水
ブロック92より更に延びた先には、上下のウェットロ
ーラ48A、48B各々の軸受機構が設けられている。
ブロック92より更に延びた先には、上下のウェットロ
ーラ48A、48B各々の軸受機構が設けられている。
【0062】図4及び図5に示すように、前記ウェット
ローラ48Bの軸受機構は、軸受ブロック94Aと、軸
受ブロック保持部材94Bと、位置移動用つまみ94C
とから主に構成される。
ローラ48Bの軸受機構は、軸受ブロック94Aと、軸
受ブロック保持部材94Bと、位置移動用つまみ94C
とから主に構成される。
【0063】前記軸受ブロック94Aは、前記ウェット
ローラ48Bの軸を図示しないベアリングで軸支する。
又、前記軸受ブロック保持部材94Bは、前記軸受ブロ
ック94Aを左右(基板6搬送方向に沿う)及び上下か
ら囲んでおり、左右の該部材94B間で該ブロック94
Aを上下動させると共に、上下の該部材94Bで該上下
動範囲を決める。なお、上下の前記部材94Bには、軸
受ブロック94Aの上下動範囲を決めるため、位置めね
じ94Dが設けられる。又、前記位置移動つまみ94C
の下端の雄ねじに軸受ブロック94Aの上端の雌ねじが
螺合しており、前記位置移動つまみ94Cを回転させる
ことにより、軸受ブロック94Aは、前記保持部材94
B中を上下に摺動する。
ローラ48Bの軸を図示しないベアリングで軸支する。
又、前記軸受ブロック保持部材94Bは、前記軸受ブロ
ック94Aを左右(基板6搬送方向に沿う)及び上下か
ら囲んでおり、左右の該部材94B間で該ブロック94
Aを上下動させると共に、上下の該部材94Bで該上下
動範囲を決める。なお、上下の前記部材94Bには、軸
受ブロック94Aの上下動範囲を決めるため、位置めね
じ94Dが設けられる。又、前記位置移動つまみ94C
の下端の雄ねじに軸受ブロック94Aの上端の雌ねじが
螺合しており、前記位置移動つまみ94Cを回転させる
ことにより、軸受ブロック94Aは、前記保持部材94
B中を上下に摺動する。
【0064】従って、使用者は、前記位置移動つまみ9
4Cを回転させれば、下のウェットローラ48Bに任意
の上下位置が選べる。なお、前記ウェットローラ48B
の軸は、前記軸受ブロック94Aよりも更に延びて当該
延びた部分に歯付プーリ96が嵌合される。又、駆動ロ
ーラ38の軸は、一方の軸端部が軸受38Aから延び
て、そこに歯付プーリ96Bが設けられており、各歯付
プーリ96により、駆動ローラ38の駆動力が、タイミ
ングベルト98を介してウェットローラ48Bに伝達さ
れる。又、図4に示すように、上下のウェットローラ4
8A、48Bの軸上で側板19内側には互いに噛み合う
歯車100が設けられ、この歯車100により、上下の
ウェットローラ48A、48Bが同調して回転する。
又、図3及び図4に示すように、側板19の各ウェット
ローラ48A、48B軸が通る箇所には、上方向に延
び、且つ開放された切り欠き110が形成される。
4Cを回転させれば、下のウェットローラ48Bに任意
の上下位置が選べる。なお、前記ウェットローラ48B
の軸は、前記軸受ブロック94Aよりも更に延びて当該
延びた部分に歯付プーリ96が嵌合される。又、駆動ロ
ーラ38の軸は、一方の軸端部が軸受38Aから延び
て、そこに歯付プーリ96Bが設けられており、各歯付
プーリ96により、駆動ローラ38の駆動力が、タイミ
ングベルト98を介してウェットローラ48Bに伝達さ
れる。又、図4に示すように、上下のウェットローラ4
8A、48Bの軸上で側板19内側には互いに噛み合う
歯車100が設けられ、この歯車100により、上下の
ウェットローラ48A、48Bが同調して回転する。
又、図3及び図4に示すように、側板19の各ウェット
ローラ48A、48B軸が通る箇所には、上方向に延
び、且つ開放された切り欠き110が形成される。
【0065】又、前記駆動ローラ38と対向してピンチ
ローラ102が設けられる。このピンチローラ102
は、自重により基板6上面を押圧して、基板6がウェッ
トローラ48A、48Bに水平の状態で通るようにす
る。又、このピンチローラ102の軸方向長さ及び取付
け位置は、偏った基板6が搬送されてきたとしても、ピ
ンチローラ102が当該基板6の一部を押え得るような
位置及び幅となっている。なお、ピンチローラ102
は、軸の周りに例えばウレタン樹脂製の被覆層が巻かれ
て構成されており、当該軸端部を、ピンチローラ保持部
材104の下面に垂下される保持板104Aに回動及び
上下動自在に支持される。前記保持部材104は、基板
6幅方向に沿って延びて、側板19に載置固定される。
ローラ102が設けられる。このピンチローラ102
は、自重により基板6上面を押圧して、基板6がウェッ
トローラ48A、48Bに水平の状態で通るようにす
る。又、このピンチローラ102の軸方向長さ及び取付
け位置は、偏った基板6が搬送されてきたとしても、ピ
ンチローラ102が当該基板6の一部を押え得るような
位置及び幅となっている。なお、ピンチローラ102
は、軸の周りに例えばウレタン樹脂製の被覆層が巻かれ
て構成されており、当該軸端部を、ピンチローラ保持部
材104の下面に垂下される保持板104Aに回動及び
上下動自在に支持される。前記保持部材104は、基板
6幅方向に沿って延びて、側板19に載置固定される。
【0066】図6は、上のウェットローラ48Aの軸受
機構を中心に示した斜視図、又、図7(A)は該ウェッ
トローラ48Aの平面図、図7(B)は該ウェツトロー
ラ48Aの正面図、図7(C)は図7(B)のA−A線
断面図である。図6及び図7は、下のウェットローラ4
8Bの軸受機構は軸受ブロック94A以外は取り外した
状態を示している。
機構を中心に示した斜視図、又、図7(A)は該ウェッ
トローラ48Aの平面図、図7(B)は該ウェツトロー
ラ48Aの正面図、図7(C)は図7(B)のA−A線
断面図である。図6及び図7は、下のウェットローラ4
8Bの軸受機構は軸受ブロック94A以外は取り外した
状態を示している。
【0067】又、図6及び図7に示すように当該上のウ
ェットローラ48Aの軸受機構は、当該ウェットローラ
48Aの給液ブロック92から延びたウェットローラ4
8A軸を、基板6搬送方向斜め上方に解放されたフック
108により支持する。このフック108は、フック保
持部材108A中に上下動可能に取付けられており該フ
ック保持部材108Aには、第2の移動つまみ108D
から下側に延びたねじが螺合する。従って、使用者が当
該つまみ108Dを回転させれば上のウェットローラ4
8Aに任意の上下位置が選べる。
ェットローラ48Aの軸受機構は、当該ウェットローラ
48Aの給液ブロック92から延びたウェットローラ4
8A軸を、基板6搬送方向斜め上方に解放されたフック
108により支持する。このフック108は、フック保
持部材108A中に上下動可能に取付けられており該フ
ック保持部材108Aには、第2の移動つまみ108D
から下側に延びたねじが螺合する。従って、使用者が当
該つまみ108Dを回転させれば上のウェットローラ4
8Aに任意の上下位置が選べる。
【0068】前記上のウェットローラ48Aは、前記の
ようにフック108で支持するため、軸受機構の構成が
簡単である。又、フック108を取り外さなくても、ウ
ェットローラ48Aを取り外すことができるため、取り
扱いが容易である。
ようにフック108で支持するため、軸受機構の構成が
簡単である。又、フック108を取り外さなくても、ウ
ェットローラ48Aを取り外すことができるため、取り
扱いが容易である。
【0069】図8は、前記上、下のウェットローラ48
A、48B(図中二点鎖線で示す)を略し、前記液受部
材90を中心に基板出側から出た搬送ロール20を示す
ものである。又、図9は、上下のウェットローラ48
A、48B間に、液受部材90を設けた状態の平面図で
ある。又、図10(A)は、図9のXA−XA線断面
図、同(B)は、図9のXB−XB線断面図、図11は
図9のXI−XI線断面図である。なお、図8乃至図1
1には、前記図3と共に、ドライ運転状態を示してい
る。
A、48B(図中二点鎖線で示す)を略し、前記液受部
材90を中心に基板出側から出た搬送ロール20を示す
ものである。又、図9は、上下のウェットローラ48
A、48B間に、液受部材90を設けた状態の平面図で
ある。又、図10(A)は、図9のXA−XA線断面
図、同(B)は、図9のXB−XB線断面図、図11は
図9のXI−XI線断面図である。なお、図8乃至図1
1には、前記図3と共に、ドライ運転状態を示してい
る。
【0070】図8乃至図11に示すように、前記液受部
材90A、90Bは、1つの辺が基板6の搬送経路と平
行方向となっている断面が略L字形状で、且つ、長手方
向がウェットローラ48A、48Bの軸方向に沿う形板
材を上下に対向して設ける。前記液受部材90A、90
Bの対向した面の基板搬送方向への長さは、ウェットロ
ーラ48A、48Bの外径よりも長く、空泡防止液が基
板6に垂れないようにする。上の液受部材90Aは、特
に、空泡防止液の垂れがないように、基板6出側が斜め
上方へ曲げられる。又、上下の液受部材90A、90B
は、その長手方向端部Bは、一括して液受保持部材11
2に、幅方向端部で支持される。なお、上下の液受部材
90A、90Bの対向間隔は、基端6を抵抗なく通せる
幅とする。
材90A、90Bは、1つの辺が基板6の搬送経路と平
行方向となっている断面が略L字形状で、且つ、長手方
向がウェットローラ48A、48Bの軸方向に沿う形板
材を上下に対向して設ける。前記液受部材90A、90
Bの対向した面の基板搬送方向への長さは、ウェットロ
ーラ48A、48Bの外径よりも長く、空泡防止液が基
板6に垂れないようにする。上の液受部材90Aは、特
に、空泡防止液の垂れがないように、基板6出側が斜め
上方へ曲げられる。又、上下の液受部材90A、90B
は、その長手方向端部Bは、一括して液受保持部材11
2に、幅方向端部で支持される。なお、上下の液受部材
90A、90Bの対向間隔は、基端6を抵抗なく通せる
幅とする。
【0071】前記液受保持部材112は、側板19内側
に固着されたスライドベース114上に載置され、且
つ、押え板116を介してねじ止めされる。
に固着されたスライドベース114上に載置され、且
つ、押え板116を介してねじ止めされる。
【0072】なお、前記軸受保持部材112は、スライ
ドベース114上において長孔を有するように構成され
ており、ねじを弛めて前後動させて、位置が決まったな
らば、押え板116をねじ止めして位置決めする。
ドベース114上において長孔を有するように構成され
ており、ねじを弛めて前後動させて、位置が決まったな
らば、押え板116をねじ止めして位置決めする。
【0073】又、前記液受保持部材112には、上方に
向かって取手ロッド118が取付けられる。
向かって取手ロッド118が取付けられる。
【0074】この取手ロッド118は、ドライ運転とウ
ェット運転を切り替えるに際して、使用者がこの取手ロ
ッド118をもって前後動させることにより、液受部材
90A、90Bを前後動させ、運転切替えを行うもので
ある。実施例では、この運転状態が一目で分かるよう
に、取手ロッド118に切替え矢印板120を設け、ピ
ンチローラ保持部材104の表面上に切替え表示板12
0Aを設けている。運転を切り替えるため、取手ロッド
118を操作すれば、矢印板120の指示が変わり、現
在どのような運転状態かを一目で確認することができ
る。
ェット運転を切り替えるに際して、使用者がこの取手ロ
ッド118をもって前後動させることにより、液受部材
90A、90Bを前後動させ、運転切替えを行うもので
ある。実施例では、この運転状態が一目で分かるよう
に、取手ロッド118に切替え矢印板120を設け、ピ
ンチローラ保持部材104の表面上に切替え表示板12
0Aを設けている。運転を切り替えるため、取手ロッド
118を操作すれば、矢印板120の指示が変わり、現
在どのような運転状態かを一目で確認することができ
る。
【0075】又、図3にも示したが、図8及び図9に示
すように、ウェットローラ48A、48Bの出側には、
サポートローラ122が設けられる。このサポートロー
ラ122は、ウェットローラ48A、48B、あるいは
液受部材90A、90Bを通過中の基板6が水滴受プレ
ート124に擦れる等して、不具合が生じるのを防止す
るためのローラである。なお、サポートローラ122は
左右に分割されて水滴受プレート124に取付けられて
いる。サポートローラ122の間の水滴受プレート12
4の近傍には、前記基板先端位置検出センサS3が設け
られており、サポートローラ122により、このセンサ
S3に基板6があたってしまうことを防止する。又、水
滴受プレート124の下には、ドレンパン126が設け
られており、ウェットローラ48A、48Bの空泡防止
液が機械下部のベースや床面に垂れることを防止する。
すように、ウェットローラ48A、48Bの出側には、
サポートローラ122が設けられる。このサポートロー
ラ122は、ウェットローラ48A、48B、あるいは
液受部材90A、90Bを通過中の基板6が水滴受プレ
ート124に擦れる等して、不具合が生じるのを防止す
るためのローラである。なお、サポートローラ122は
左右に分割されて水滴受プレート124に取付けられて
いる。サポートローラ122の間の水滴受プレート12
4の近傍には、前記基板先端位置検出センサS3が設け
られており、サポートローラ122により、このセンサ
S3に基板6があたってしまうことを防止する。又、水
滴受プレート124の下には、ドレンパン126が設け
られており、ウェットローラ48A、48Bの空泡防止
液が機械下部のベースや床面に垂れることを防止する。
【0076】前記実施例のフィルム張付け装置の制御系
の信号経路を図12に示す。
の信号経路を図12に示す。
【0077】図12に示すように、この制御系は、各セ
ンサS1〜S4と共に、各シリンダ前・後端の検出セン
サ(図示省略)やフィルム巻径の各センサ36Aと36
Bの検出信号に従って、中央制御ユニット130が各シ
リンダ用ソレノイド及び各モータの制御信号を出力す
る。又、カウンタやタイマの機能も有する。この中央制
御ユニット130は、図13に示す手順に従って前記フ
ィルム張付装置を制御する。この中央制御ユニット13
0は、例えばプログラマブルコントローラやリレーシー
ケンス回路により構成することができる。
ンサS1〜S4と共に、各シリンダ前・後端の検出セン
サ(図示省略)やフィルム巻径の各センサ36Aと36
Bの検出信号に従って、中央制御ユニット130が各シ
リンダ用ソレノイド及び各モータの制御信号を出力す
る。又、カウンタやタイマの機能も有する。この中央制
御ユニット130は、図13に示す手順に従って前記フ
ィルム張付装置を制御する。この中央制御ユニット13
0は、例えばプログラマブルコントローラやリレーシー
ケンス回路により構成することができる。
【0078】次に、実施例の作用を説明する。
【0079】実施例に係るフィルム張付装置は、主に図
13の手順に従って作動するが、この作動の前に、当該
処理すべき基板6がウェット運転するべきものか、ドラ
イ運転するべきものかの情報により、運転状態を設定す
る。
13の手順に従って作動するが、この作動の前に、当該
処理すべき基板6がウェット運転するべきものか、ドラ
イ運転するべきものかの情報により、運転状態を設定す
る。
【0080】即ち、この運転状態の設定は、前記図3か
ら図11に示したように、押え板116のねじを弛め
て、取手ロッド118の操作により、液受部材90A、
90Bを移動させて所望の運転状態に設定する。ウェッ
ト運転する場合は、図3の基板搬送方向とは逆方向へ液
受部材90A、90Bを移動させる。又、ドライ運転状
態のときは、液受部材90A、90Bを基板6の搬送方
向へ移動させる。移動が適正に行われたか否かは、切替
え矢印板120が切替え表示板120Aのいずれの表示
を指し示しているかで確認することができる。表示を確
認後、押え板116をねじ止めし、液受保持部材112
ひいては液受部材90A、90Bの固定を行う。
ら図11に示したように、押え板116のねじを弛め
て、取手ロッド118の操作により、液受部材90A、
90Bを移動させて所望の運転状態に設定する。ウェッ
ト運転する場合は、図3の基板搬送方向とは逆方向へ液
受部材90A、90Bを移動させる。又、ドライ運転状
態のときは、液受部材90A、90Bを基板6の搬送方
向へ移動させる。移動が適正に行われたか否かは、切替
え矢印板120が切替え表示板120Aのいずれの表示
を指し示しているかで確認することができる。表示を確
認後、押え板116をねじ止めし、液受保持部材112
ひいては液受部材90A、90Bの固定を行う。
【0081】運転状態を設定した後、前記フィルム張付
装置は、図13の手順に従って作動する。
装置は、図13の手順に従って作動する。
【0082】先ず、積層体フィルム1Bの張付け開始準
備状態に手動により設定する(ステップ1)。即ち、十
分な三層積層体フィルム1が巻き回された供給ローラ2
をこのフィルム張付装置に設置する。次いで、前記三層
積層体フィルム1をガイドローラ32からフィルム分離
部材3に通過させて、透光性樹脂フィルム1A、積層体
フィルム1Bに分離する。フィルム分離部材3で分離さ
れた積層体フィルム1Bをメインバキュームプレート5
6からカッタ62の先まで送る。この場合、カッタ62
の回転刃62Aは、手動により固定刃62Bと離すこと
ができ、その間に前記積層体フィルム1Bを通す。
備状態に手動により設定する(ステップ1)。即ち、十
分な三層積層体フィルム1が巻き回された供給ローラ2
をこのフィルム張付装置に設置する。次いで、前記三層
積層体フィルム1をガイドローラ32からフィルム分離
部材3に通過させて、透光性樹脂フィルム1A、積層体
フィルム1Bに分離する。フィルム分離部材3で分離さ
れた積層体フィルム1Bをメインバキュームプレート5
6からカッタ62の先まで送る。この場合、カッタ62
の回転刃62Aは、手動により固定刃62Bと離すこと
ができ、その間に前記積層体フィルム1Bを通す。
【0083】次いで、積層体フィルム1Bをカッタ62
で切断する(ステップ2)。即ち、回転刃62A及び固
定刃62Bを傾斜させない状態で手動により回転刃62
Aを回転させてフィルム1Bを切断する。
で切断する(ステップ2)。即ち、回転刃62A及び固
定刃62Bを傾斜させない状態で手動により回転刃62
Aを回転させてフィルム1Bを切断する。
【0084】次いで、メインバキュームプレート56、
圧着ローラ28等を原位置とする(ステップ3)。この
場合、メインバキュームプレート56は、上昇端からあ
る程度下がると共に、メインバキュームプレート56と
先端巻き付けフィルム保持部材60のフィルム搬送面側
は一致する状態とする。
圧着ローラ28等を原位置とする(ステップ3)。この
場合、メインバキュームプレート56は、上昇端からあ
る程度下がると共に、メインバキュームプレート56と
先端巻き付けフィルム保持部材60のフィルム搬送面側
は一致する状態とする。
【0085】次いで、自動運転を開始する(ステップ
4)。
4)。
【0086】即ち、自動運転が開始すると、前記フィル
ム保持部材60が積層体フィルム1Bを吸着しながら基
板搬送方向に移動する。これにより、積層体フィルム1
Bは、メインバキュームプレート56の先端の仮付け部
56Aに巻き付けられる。
ム保持部材60が積層体フィルム1Bを吸着しながら基
板搬送方向に移動する。これにより、積層体フィルム1
Bは、メインバキュームプレート56の先端の仮付け部
56Aに巻き付けられる。
【0087】一方、基板の搬入部20においては、基板
6が搬送されてきて、幅寄せ開始位置センサS1で当該
基板6が検出されると、該基板6は、幅寄せ装置42で
幅寄せされ、所定の幅方向位置になる。
6が搬送されてきて、幅寄せ開始位置センサS1で当該
基板6が検出されると、該基板6は、幅寄せ装置42で
幅寄せされ、所定の幅方向位置になる。
【0088】次いで、幅寄せされた基板6を搬送方向に
進行させ、当該基板の先端を基板先端検出センサS3で
検出すると、その検出信号に従って、中央制御ユニット
120がカウンタのカウントを始める。このカウント
は、予め設定された所定時間をカウントして、基板6の
搬送方向先端部を仮付け位置に停止させる。又、前記基
板先端検出センサS3の信号により、前記中央制御ユニ
ット120の他のカウンタがカウントを開始する。該カ
ウンタが所定時間カウントすると、前記先端巻き付けフ
ィルム保持部材60が基板搬送方向出側に後退して、メ
インバキュームプレート56の仮付部56Aに積層体フ
ィルム1Bを巻付ける。
進行させ、当該基板の先端を基板先端検出センサS3で
検出すると、その検出信号に従って、中央制御ユニット
120がカウンタのカウントを始める。このカウント
は、予め設定された所定時間をカウントして、基板6の
搬送方向先端部を仮付け位置に停止させる。又、前記基
板先端検出センサS3の信号により、前記中央制御ユニ
ット120の他のカウンタがカウントを開始する。該カ
ウンタが所定時間カウントすると、前記先端巻き付けフ
ィルム保持部材60が基板搬送方向出側に後退して、メ
インバキュームプレート56の仮付部56Aに積層体フ
ィルム1Bを巻付ける。
【0089】なお、前記メインバキュームプレート56
が前進して仮付けするまでに、基板押えローラ46は、
基板押え部材44の駆動により基板6方向に下降し、駆
動ローラ38と共に基板6を挟み付ける。又、前進する
基板6には、ウェットローラ48で空泡防止液が塗布さ
れる。
が前進して仮付けするまでに、基板押えローラ46は、
基板押え部材44の駆動により基板6方向に下降し、駆
動ローラ38と共に基板6を挟み付ける。又、前進する
基板6には、ウェットローラ48で空泡防止液が塗布さ
れる。
【0090】次いで、メインバキュームプレート56の
前進により、積層体フィルム1Bを基板6に仮付けする
(ステップ7)。
前進により、積層体フィルム1Bを基板6に仮付けする
(ステップ7)。
【0091】即ち、前記他のカウンタが作動しながら、
上・下のメインバキュームプレート56は、ラックギヤ
68及びピニオンギヤ70により同調しながらメインバ
キュームプレート駆動用サーボモータ(図示省略)の駆
動により、基板6の上・下面に向かって前進してくる。
この場合、基板6の上・下面表面上の例えば2cm手前の
位置で、メインバキュームプレート駆動用サーボモータ
の駆動を停止する。その後、メインバキュームプレート
駆動用エアシリンダ(図示省略)の駆動力で上下のメイ
ンバキュームプレート56を前進させ、仮付部56Aを
基板6上・下表面に接近させる。この際、メインバキュ
ームプレート幅方向(積層体フィルム1B幅方向に沿
う)両端に設けられた一対のエアシリンダで仮付けの押
圧力を与える。このため、基板6の両面には、同じ力で
積層体フィルム1Bを仮付けすることができる。なお、
この際、前記サーボモータの駆動力は、前記サーボモー
タのブレーキが解放され回転自在になるため、ピニオン
ギヤ70へは伝達されないようになっている。
上・下のメインバキュームプレート56は、ラックギヤ
68及びピニオンギヤ70により同調しながらメインバ
キュームプレート駆動用サーボモータ(図示省略)の駆
動により、基板6の上・下面に向かって前進してくる。
この場合、基板6の上・下面表面上の例えば2cm手前の
位置で、メインバキュームプレート駆動用サーボモータ
の駆動を停止する。その後、メインバキュームプレート
駆動用エアシリンダ(図示省略)の駆動力で上下のメイ
ンバキュームプレート56を前進させ、仮付部56Aを
基板6上・下表面に接近させる。この際、メインバキュ
ームプレート幅方向(積層体フィルム1B幅方向に沿
う)両端に設けられた一対のエアシリンダで仮付けの押
圧力を与える。このため、基板6の両面には、同じ力で
積層体フィルム1Bを仮付けすることができる。なお、
この際、前記サーボモータの駆動力は、前記サーボモー
タのブレーキが解放され回転自在になるため、ピニオン
ギヤ70へは伝達されないようになっている。
【0092】次いで、メインバキュームプレート56を
基板6から離す方向へ後退させ、圧着ローラ28は、前
記メインバキュームプレート56の仮止め部56Aと干
渉し合わないように前進させて、当該圧着ローラ28で
前記仮止めされた積層体フィルム1Bの圧着を開始する
(ステップ8)。
基板6から離す方向へ後退させ、圧着ローラ28は、前
記メインバキュームプレート56の仮止め部56Aと干
渉し合わないように前進させて、当該圧着ローラ28で
前記仮止めされた積層体フィルム1Bの圧着を開始する
(ステップ8)。
【0093】次いで、積層体フィルム1Bの圧着ローラ
28による圧着が進行していき、基板6に張付けるべき
積層体フィルム1Bの後端がカッタの位置まできたと
き、メインバキュームプレート56による積層体フィル
ム1Bの吸着、及びカッタ62による当該フィルム1B
の切断を行う(ステップ9)。
28による圧着が進行していき、基板6に張付けるべき
積層体フィルム1Bの後端がカッタの位置まできたと
き、メインバキュームプレート56による積層体フィル
ム1Bの吸着、及びカッタ62による当該フィルム1B
の切断を行う(ステップ9)。
【0094】即ち、カッタ62の切断点が積層体フィル
ム1Bの供給速度と応じた積層体フィルムを供給方向に
直接に切断可能な傾斜をカッタ62に与えて、カッタ6
2で切断を開始させる。この切断により、積層体フィル
ム1Bは搬送方向に直角に切断される。
ム1Bの供給速度と応じた積層体フィルムを供給方向に
直接に切断可能な傾斜をカッタ62に与えて、カッタ6
2で切断を開始させる。この切断により、積層体フィル
ム1Bは搬送方向に直角に切断される。
【0095】なお、切断中及び切断後、積層体フィルム
1Bはサポートローラ64で誘導される。このため、圧
着ローラ28の径が小さいものであっても、積層体フィ
ルム1Bは固定刃62Bに摺動することなく送られる。
又、圧着中及び切断後にバキュームバー76の吸引が開
始されており、このバキュームバー76は、積層体フィ
ルム1Bを吸着しながらその外周面上を滑らせて、熱圧
着させる。熱圧着するべき積層体フィルム1Bの後端部
に近くなったならば、バキュームバー76は、基板6に
接近するように圧着ローラ28の周囲を旋回動し、熱圧
着が終了する直前まで吸着動作を行う。これにより、積
層体フィルム1Bに適度な張力を与え、積層体フィルム
1Bにしわ等が発生することを防止している(ステップ
9)。なお、カッタ62による前記積層体フィルム1B
の切断開始から、メインバキュームプレート56及び先
端巻き付けフィルム保持部材60は吸着動作を行い、積
層体フィルム1Bを吸着し、積層体フィルム1Bの熱圧
着速度と等速で基板6に接近しつつカッタ62がフィル
ムの切断を行い、切断終了後、直ちにメインバキューム
プレート56と先端巻き付けフィルム保持部材60の基
板6への接近動作が停止する。
1Bはサポートローラ64で誘導される。このため、圧
着ローラ28の径が小さいものであっても、積層体フィ
ルム1Bは固定刃62Bに摺動することなく送られる。
又、圧着中及び切断後にバキュームバー76の吸引が開
始されており、このバキュームバー76は、積層体フィ
ルム1Bを吸着しながらその外周面上を滑らせて、熱圧
着させる。熱圧着するべき積層体フィルム1Bの後端部
に近くなったならば、バキュームバー76は、基板6に
接近するように圧着ローラ28の周囲を旋回動し、熱圧
着が終了する直前まで吸着動作を行う。これにより、積
層体フィルム1Bに適度な張力を与え、積層体フィルム
1Bにしわ等が発生することを防止している(ステップ
9)。なお、カッタ62による前記積層体フィルム1B
の切断開始から、メインバキュームプレート56及び先
端巻き付けフィルム保持部材60は吸着動作を行い、積
層体フィルム1Bを吸着し、積層体フィルム1Bの熱圧
着速度と等速で基板6に接近しつつカッタ62がフィル
ムの切断を行い、切断終了後、直ちにメインバキューム
プレート56と先端巻き付けフィルム保持部材60の基
板6への接近動作が停止する。
【0096】次いで、積層体フィルム1Bの熱圧着動作
を続行するか否かを判断する。続行するならば、ステッ
プ5から再び圧着作業を続行する。又、続行しないなら
ば、この作業を終了する。
を続行するか否かを判断する。続行するならば、ステッ
プ5から再び圧着作業を続行する。又、続行しないなら
ば、この作業を終了する。
【0097】なお、前記実施例においては、ウェットロ
ーラ48Bは、これを支持する軸受ブロック94Aと螺
合する位置移動ツマミ94Cを回転させることにより、
又、ウェットローラ48Aはフック保持部材108Aに
螺合する第2の移動つまみ108Dを回転させることに
より、それぞれ任意に上下位置を選択できるようになっ
ているが、本発明はこれに限定させるものではなく、他
の構成であってもよい。
ーラ48Bは、これを支持する軸受ブロック94Aと螺
合する位置移動ツマミ94Cを回転させることにより、
又、ウェットローラ48Aはフック保持部材108Aに
螺合する第2の移動つまみ108Dを回転させることに
より、それぞれ任意に上下位置を選択できるようになっ
ているが、本発明はこれに限定させるものではなく、他
の構成であってもよい。
【0098】例えば、図14〜17に示される本発明の
第2実施例のように、左右同期して駆動させるカム機構
によってウェットローラ48A及び48Bを上下動させ
るようにしてもよい。
第2実施例のように、左右同期して駆動させるカム機構
によってウェットローラ48A及び48Bを上下動させ
るようにしてもよい。
【0099】以下この構成を図面を参照して詳細に説明
する。なお前記第1実施例におけると同一又は相当部分
には、これらと同一の符号を付すことにより説明を省略
するものとする。
する。なお前記第1実施例におけると同一又は相当部分
には、これらと同一の符号を付すことにより説明を省略
するものとする。
【0100】この実施例は、ウェットローラ48A及び
48Bを、これらの上方を平行に横断して配置された連
動軸140を介してクランク142により左右同期して
上下動、即ち、両ウェットローラ48A、48B間の間
隔を調整できるようにしたものである。
48Bを、これらの上方を平行に横断して配置された連
動軸140を介してクランク142により左右同期して
上下動、即ち、両ウェットローラ48A、48B間の間
隔を調整できるようにしたものである。
【0101】前記連動軸140の両端には、各々180
°位相をずらした偏心カム144、146が取付られて
いる。連動軸140の中心側の一対の偏心カム144、
144は、それぞれ第1実施例におけるフック108に
相当するフック部145Aを、偏心量に応じて上下動す
ることにより、ウェットローラ48Aを上下動させるよ
うになっている。
°位相をずらした偏心カム144、146が取付られて
いる。連動軸140の中心側の一対の偏心カム144、
144は、それぞれ第1実施例におけるフック108に
相当するフック部145Aを、偏心量に応じて上下動す
ることにより、ウェットローラ48Aを上下動させるよ
うになっている。
【0102】即ち、偏心カム144は四角枠形状のカム
フォロワー145と摺動自在に係合して、これと共に確
動カムを構成し、該カムフォロワー145の下端には、
前記ウェットローラ48Aの軸を支持するフック部14
5Aが一体的に形成されている。
フォロワー145と摺動自在に係合して、これと共に確
動カムを構成し、該カムフォロワー145の下端には、
前記ウェットローラ48Aの軸を支持するフック部14
5Aが一体的に形成されている。
【0103】前記左右一対の偏心カム144の外側に配
置された偏心カム146は、コ字枠形状のカムフォロワ
ー147と摺動自在に係合されている。このカムフォロ
ワー147は、前記ウェットローラ48Bを支持する軸
受ブロック94Aの上端に結合され、偏心カム146の
回転に従い、軸受ブロック94A及びこれに支持される
ウェットローラ48Bを上下動するようにされている。
置された偏心カム146は、コ字枠形状のカムフォロワ
ー147と摺動自在に係合されている。このカムフォロ
ワー147は、前記ウェットローラ48Bを支持する軸
受ブロック94Aの上端に結合され、偏心カム146の
回転に従い、軸受ブロック94A及びこれに支持される
ウェットローラ48Bを上下動するようにされている。
【0104】前記連動軸140の、偏心カム146から
更に突出した端部にはクランク142が着脱自在に係合
するように面取部140Aが形成されている。
更に突出した端部にはクランク142が着脱自在に係合
するように面取部140Aが形成されている。
【0105】図の符号148は連動軸140の中間継
手、150は前記連動軸140を回転自在に支持すると
共に、カムフォロワー145を上下方向摺動自在に支持
するための支持ブロックを示す。この支持ブロック15
0は側板19にこれを跨座するように取付固定されてい
る。
手、150は前記連動軸140を回転自在に支持すると
共に、カムフォロワー145を上下方向摺動自在に支持
するための支持ブロックを示す。この支持ブロック15
0は側板19にこれを跨座するように取付固定されてい
る。
【0106】ここで、前記カムフォロワー145は、支
持ブロック150に形成された縦溝150Aにより上下
方向摺動自在に支持され、且つ、該縦溝150Aの外側
に取付けられたストッパプレート150Bにより脱落し
ないようにされている。
持ブロック150に形成された縦溝150Aにより上下
方向摺動自在に支持され、且つ、該縦溝150Aの外側
に取付けられたストッパプレート150Bにより脱落し
ないようにされている。
【0107】前記外側の偏心カム146の更に外側位置
にはクリック機構152が設けられている。このクリッ
ク機構152は、連動軸140に、偏心カム146の外
側位置で固定されたクリック溝付リング154と、該ク
リック溝付リング154の外周面に対向して前記支持ブ
ロック150から突出配置されたブラケット156先端
に支持されたクリックボール158とから構成されてい
る。
にはクリック機構152が設けられている。このクリッ
ク機構152は、連動軸140に、偏心カム146の外
側位置で固定されたクリック溝付リング154と、該ク
リック溝付リング154の外周面に対向して前記支持ブ
ロック150から突出配置されたブラケット156先端
に支持されたクリックボール158とから構成されてい
る。
【0108】このクリックボール158は、プランジャ
158A内のばね158Bにより、クリック溝付リング
154方向に付勢されている。
158A内のばね158Bにより、クリック溝付リング
154方向に付勢されている。
【0109】該クリック溝付リング154には、図に示
されるように180°間隔で一対のクリック溝154
A、154Bが形成され、連動軸140を回転すると
き、180°間隔で節度感が得られるようにしている。
されるように180°間隔で一対のクリック溝154
A、154Bが形成され、連動軸140を回転すると
き、180°間隔で節度感が得られるようにしている。
【0110】又、クリック溝付リング154外周には、
該クリック溝付リング154及び連動軸140が、18
0°の間隔でのみ往復揺動できるようにストッパピン1
54C及び154Dが設けられている。
該クリック溝付リング154及び連動軸140が、18
0°の間隔でのみ往復揺動できるようにストッパピン1
54C及び154Dが設けられている。
【0111】前記偏心カム144及び146は、180
°位相がずれて連動軸140に取付けられているので、
この連動軸140をクランク142によって回転する
と、図15に示されるように、連動軸140を180
°、即ちストッパピン140Cがその時計方向にストロ
ークエンドとなっている状態から、反時計方向に回転し
てストッパピン154Dが反時計方向にストロークエン
ドとなるまで回転することによって、カムフォロワー1
45と147は、高さ方向に最も接近した位置及び離間
した位置をとる。
°位相がずれて連動軸140に取付けられているので、
この連動軸140をクランク142によって回転する
と、図15に示されるように、連動軸140を180
°、即ちストッパピン140Cがその時計方向にストロ
ークエンドとなっている状態から、反時計方向に回転し
てストッパピン154Dが反時計方向にストロークエン
ドとなるまで回転することによって、カムフォロワー1
45と147は、高さ方向に最も接近した位置及び離間
した位置をとる。
【0112】このときのウェットローラ48Aと48B
間は両者が接触した状態から、偏心カム144及び14
6のリフトの和に等しいだけ開いた状態の間で上下方向
に位置が変化させることになる。
間は両者が接触した状態から、偏心カム144及び14
6のリフトの和に等しいだけ開いた状態の間で上下方向
に位置が変化させることになる。
【0113】この実施例では、上下のウェットローラ4
8A、48Bをその軸方向両端で同期してしかも装置の
一方の側からクランク142で連動軸140を駆動する
ことによって、左右同期して上下動されるので両ウェッ
トローラ48A、48B間の距離を軸方向に等しくする
ことができると共に、操作が簡単であり、更に、両ウェ
ットローラ48A、48B間を迅速に開閉することがで
きる。
8A、48Bをその軸方向両端で同期してしかも装置の
一方の側からクランク142で連動軸140を駆動する
ことによって、左右同期して上下動されるので両ウェッ
トローラ48A、48B間の距離を軸方向に等しくする
ことができると共に、操作が簡単であり、更に、両ウェ
ットローラ48A、48B間を迅速に開閉することがで
きる。
【0114】又、この実施例ではクランク142が連動
軸140に着脱自在とされているので、不要な場合はク
ランク142を取り外しておくことができ、狭いスペー
スでの設置も可能となる。
軸140に着脱自在とされているので、不要な場合はク
ランク142を取り外しておくことができ、狭いスペー
スでの設置も可能となる。
【0115】なお上記実施例において、偏心カム144
と146はその位相差が180°とされているが、本発
明はこれに限定されるものでなく、位相差は180°よ
り小さい角度又は大きい角度としてもよい。
と146はその位相差が180°とされているが、本発
明はこれに限定されるものでなく、位相差は180°よ
り小さい角度又は大きい角度としてもよい。
【0116】又、この実施例では、連動軸140により
偏心カム144、146を回転させることによって上下
のウェットローラ48A、48B間の距離を調整してい
るが、本発明はこれに限定されるもでなく、例えば連動
軸140によってスクリュー機構を駆動して、ウェット
ローラ48A、48B間の距離を調整するようにしても
よい。
偏心カム144、146を回転させることによって上下
のウェットローラ48A、48B間の距離を調整してい
るが、本発明はこれに限定されるもでなく、例えば連動
軸140によってスクリュー機構を駆動して、ウェット
ローラ48A、48B間の距離を調整するようにしても
よい。
【0117】更に、上記実施例は、図1及び図2に示す
フィルム張付装置に対して、図3〜図11に示すウェッ
ト/ドライ運転が切替え可能なウェットローラ48A、
48Bを適用して実施していたが、本発明のウェットロ
ーラ48A、48Bを用いることができるフィルム張付
装置は、図1及び図2の構成のものに限定されず、他の
いずれの種類のフィルム張付装置でも本発明のウェット
ローラを用いることができる。
フィルム張付装置に対して、図3〜図11に示すウェッ
ト/ドライ運転が切替え可能なウェットローラ48A、
48Bを適用して実施していたが、本発明のウェットロ
ーラ48A、48Bを用いることができるフィルム張付
装置は、図1及び図2の構成のものに限定されず、他の
いずれの種類のフィルム張付装置でも本発明のウェット
ローラを用いることができる。
【0118】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、基
板に空泡防止液を付着させる運転(ウェット運転)と、
付着させない運転(ドライ運転)との切替えを容易、且
つ、短時間で行うことができる。従って、このような切
替えが操業負荷増大の原因となることを確実に防止で
き、又、連続高速運転を行う際の障害がなくなるという
優れた効果が得られる。
板に空泡防止液を付着させる運転(ウェット運転)と、
付着させない運転(ドライ運転)との切替えを容易、且
つ、短時間で行うことができる。従って、このような切
替えが操業負荷増大の原因となることを確実に防止で
き、又、連続高速運転を行う際の障害がなくなるという
優れた効果が得られる。
【図1】本発明の実施例に係るフィルム張付装置の全体
構成を示す側面図
構成を示す側面図
【図2】前記フィルム張付装置の基板搬送路から上側の
構成を詳細に示す側面図
構成を詳細に示す側面図
【図3】前記フィルム張付装置に設けられるウェットロ
ーラ及び液受部材の詳細な構成を示す斜視図
ーラ及び液受部材の詳細な構成を示す斜視図
【図4】前記ウェットローラの下の軸受部材を中心に詳
細な構成を示す斜視図
細な構成を示す斜視図
【図5】前記上、下のウェットローラ及び下のウェット
ローラ軸受部材を詳細に示す平面図、正面図及び側面図
ローラ軸受部材を詳細に示す平面図、正面図及び側面図
【図6】上下のウェットローラ及び上のウェットローラ
の軸受部材を詳細に示す斜視図
の軸受部材を詳細に示す斜視図
【図7】上下のウェットローラ及び上のウェットローラ
の軸受部材を詳細に示す、平面図、正面図及び側面図
の軸受部材を詳細に示す、平面図、正面図及び側面図
【図8】前記液受部材及びその周辺を詳細に示す要部斜
視図
視図
【図9】前記液受部材及びその周辺を詳細に示す平面図
【図10】図9のXA−XA線、XB−XBに沿う断面
図
図
【図11】図9のXI−XI線に沿う断面図
【図12】前記フィルム張付装置の信号及び制御系構成
を示すブロック図
を示すブロック図
【図13】前記フィルム張付装置の制御手順を示す流れ
図
図
【図14】本発明の第2実施例を示す図4と同様の斜視
図
図
【図15】同第2実施例のウェットローラ位置調整機構
を拡大して示す断面図
を拡大して示す断面図
【図16】同実施例の連動軸のクリック機構を示す正面
図
図
【図17】同実施例の偏心カム、連動軸及びカムフォロ
ワーの関係を示す斜視図
ワーの関係を示す斜視図
【図18】従来のフィルム張付装置の構成を示す側面図
【図19】従来のウェットローラの構成を示す斜視図
48A、48B…上、下のウェットローラ 90A、90B上、下の…液受部材 91…側板 92…給水ブロック 92A…ガイドピン 92B…スプリング部材 94A…軸受ブロック 94B…軸受ブロック保持部材 94C…位置移動ツマミ 96A、96B…歯付プーリ 98…タイミングベルト 100…歯車 102…ピンチローラ 104…ピンチローラ保持部材 104A…保持板 108…フック部材 108A…フック保持部材 108B…第2の位置移動つまみ 112…液受保持部材 114…スライドベース 114A、114B…係止部 116…押え板 118…取手ロッド 120…切換矢印板 120A…切換表示板 122…サポートローラ 124…水滴受けプレート 130…中央制御ユニット
Claims (1)
- 【請求項1】水等の空泡防止液を基板に付着させるため
のウェットローラを有し、空泡防止液の付着された基板
のフィルム張付面に圧着ローラによりフィルムを張付け
るフィルム張付装置において、 ウェットローラの空泡防止液が基板に付着されるのを防
止するための液付着防止部材と、 前記液付着防止部材を、ウェットローラと基板搬送経路
との間への挿入及び脱出が自在のものにして、任意にウ
ェット運転とドライ運転との選択をするための運転選択
手段と、 を備えたことを特徴とするフィルム張付装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4145742A JP2558037B2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-06-05 | フィルム張付装置 |
US08/041,329 US5389185A (en) | 1992-04-03 | 1993-03-31 | Film sticking apparatus |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11065592 | 1992-04-03 | ||
JP4-110655 | 1992-04-03 | ||
JP4145742A JP2558037B2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-06-05 | フィルム張付装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05330002A JPH05330002A (ja) | 1993-12-14 |
JP2558037B2 true JP2558037B2 (ja) | 1996-11-27 |
Family
ID=14541160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4145742A Expired - Lifetime JP2558037B2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-06-05 | フィルム張付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2558037B2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-05 JP JP4145742A patent/JP2558037B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05330002A (ja) | 1993-12-14 |
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