JPH0586711U

JPH0586711U - トリムの取付構造

Info

Publication number: JPH0586711U
Application number: JP3570492U
Authority: JP
Inventors: 雅之石渡
Original assignee: Suzuki Motor Co Ltd
Current assignee: Suzuki Motor Co Ltd
Priority date: 1992-04-28
Filing date: 1992-04-28
Publication date: 1993-11-22

Abstract

(57)【要約】【目的】トリムの保持がウェザーストリップだけで行
なえるようにするとともに、作業性の向上を図る。【構成】本考案は、自動車の車体開口部を構成するフ
ランジ状部に、トリムの端部をウェザーストリップで狭
着してなる構造において、該ウェザーストリップのイン
ナークリップと係合可能な係止部を上記トリムに設けた
ことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はトリムの取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術とその課題】

自動車のトランクルームの内面には、トリムを取付けるのが一般的である。このうち、車室とトランクルームを仕切るパーティションパネルには、図７に示すようにトランクルームセンタートリムａを取付けてある。ところで、このトリムａの左右両端のみをクリップなどで固定しておくと、自重や熱変形により中央部が撓んでしまい、外観が損なわれる場合がある。そこで、図４に示すようにトリムａの上縁をウェザーストリップｂのリップ部ｂ₁で挾持したり、図５に示すように車体のフランジ状部Ｃにトリムａの上縁をウェザーストリップｄで挟着したり、あるいは図６に示すようにトリムａの上縁を折り曲げてからウェザーストリップｄをフランジ状部Ｃに装着していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、図４と図５の構造はいずれもトリムａの保持力が小さく、クリップなどでトリムａを固定しておく必要がある。このため、部品点数と工数が増え、コストアップの要因となる。

【０００４】一方、図６の構造はトリムａの保持は確実に行なわれるものの、トリムａの折り曲げ工程が新たに加わり、作業が面倒になる。

【０００５】本考案は、このような事情に鑑み、他の固定具が不要で、作業の容易なトリムの取付構造を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するための本考案は、自動車の車体開口部を構成するフランジ状部に、トリムの端部をウェザーストリップで狭着してなる構造において、該ウェザーストリップのインナークリップと係合可能な係止部を上記トリムに設けたことを特徴とする。

【０００７】

【実施例】

図１は、図７に示した自動車のトンラクルームセンタートリムの取付構造を示している。同図において、１はトランクルームセンタートリム（以下、トリムという）、２はウェザーストリップ、３はパーティションパネル、４はアウターパネル、５はフロアパネルである。パーティション、アウター両パネル３，４のフランジ状部３ａ，４ａはトランクルームの開口部を構成している。トリム１の下端には、舌片６が所定の間隔をおいて複数個設けてあり、これら舌片６をクリップ７でフロアパネル５に固定してある。また、トリム１の左右両端はクリップ７でパーティションパネル３に固定してある。

【０００８】トリム１は上端にフランジ状部１ａを備えており、該フランジ状部１ａの上端に舌片１ｂを所定の間隔をおいて複数個延設するとともに、これら舌片１ｂの先端に係止部１ｃをそれぞれ形成してある。トリム１のフランジ状部１ａは、ウェザーストリップ２によってパーティションパネル３とアウターパネル４のフランジ状部３ａ，４ａに挟着してある。そして、ウェザーストリップ２の基部２ａをこれらのフランジ状部に差し込むと、そのインナークリップ２ｂの一つが図２に示すようにトリム１の各係止部１ｃと係合してトリム１の上端を止着することになる。

【０００９】なお、本実施例では、トリム１の係止部１ｃを断面三角形状に形成してあるが、該係止部の形状はこれに限定されるものではない。例えば、図３に示すようにトリム１の舌片１ｂに凹部１ｄを設け、該凹部１ｄの上方側の段部にウェザーストリップ２のインナークリップ２ｂを係合させるようにしてもよい。また、本考案はトランクルーム内面に対するトリムの取付けに適用を限定されるものではなく、客室内のトリムの取付けにも適用が可能なことは言うまでもない。

【００１０】

【考案の効果】

本考案によれば、トリムの保持が確実に行なわれるので、クリップなどの固定具が不要になり、コスト的に有利になる。さらに、トリム端縁の折り曲げが不良になり、作業性が良くなるという効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の構造を示す斜視図である。

【図２】図１に示したＡ−Ａ線による断面図である。

【図３】図２の変形例を示す図である。

【図４】図２と対応する従来例を示す図である。

【図５】図２と対応する従来例を示す図である。

【図６】図２と対応する従来例を示す図である。

【図７】自動車のトランクルームを示す斜視図である。

【符号の説明】

１トランクルームセンタートリム１ａフランジ状部１ｂ舌片１ｃ係止部２ウェザーストリップ２ａ基部２ｂインナークリップ３パーティションパネル３ａフランジ状部４アウターパネル４ａフランジ状部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】自動車の車体開口部を構成するフランジ
状部に、トリムの端部をウェザーストリップで挟着して
なる構造において、該ウェザーストリップのインナーク
リップと係合可能な係止部を上記トリムに設けたことを
特徴とするトリムの取付構造。