JPH0586469A - 蒸着装置 - Google Patents

蒸着装置

Info

Publication number
JPH0586469A
JPH0586469A JP3248789A JP24878991A JPH0586469A JP H0586469 A JPH0586469 A JP H0586469A JP 3248789 A JP3248789 A JP 3248789A JP 24878991 A JP24878991 A JP 24878991A JP H0586469 A JPH0586469 A JP H0586469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
vapor deposition
vacuum
roller
vapor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3248789A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Okuda
晃 奧田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP3248789A priority Critical patent/JPH0586469A/ja
Publication of JPH0586469A publication Critical patent/JPH0586469A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蒸発した粒子の中のイオンをフィルムに強力
に衝突させ、膜のフィルムに対する付着強度を向上す
る。 【構成】 真空雰囲気の維持が可能な真空チャンバー1
08と、真空チャンバー108内を減圧雰囲気にするた
めの真空ポンプ109と、蒸着材料102を備えた少な
くとも一個の真空蒸発源103と、蒸発源103に対向
して設けられ、フィルム101蒸着面を冷却し、回転す
るキャン104と、フィルム101をキャン104へ供
給する供給ローラー105と、蒸着されたフィルム10
1を巻取る巻取りローラー106と、フィルム101巻
取り及び走行を補助するフリーローラー107とを備え
たフィルム蒸着装置において、前記キャン104内部に
固定のマグネット110とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸着装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、蒸着装置は、磁気記録テープ、フ
ィルムコンデンサ等の、金属膜の蒸着に広く利用されて
いる。
【0003】以下図面を参照しながら、従来の蒸着装置
の一例について説明する。図2は従来のフィルム蒸着装
置を示すものである。図2において、1は蒸着により膜
が堆積されるフィルム、2は蒸着材料、3は蒸着材料2
を溶融し、蒸発される抵抗加熱、高周波誘導加熱、電子
ビーム等の真空蒸発源、4は真空蒸発源3に対向して設
けられ、内部に冷却液が循環し、フィルム蒸着面を冷却
し回転するキャン、5はフィルム1をキャン4へ供給す
る供給ローラー、6は蒸着されたフィルム1を巻取る巻
取りローラー、7はフィルム1の巻取り及び走行を補助
する金属のフリーローラー8は真空チャンバー、9は真
空チャンバー8内を真空排気するための真空排気ポンプ
である。
【0004】以上のように構成されたフィルム蒸着装置
について、以下その動作について説明する。
【0005】まず、真空チャンバー8内をロータリーポ
ンプ、油拡散ポンプ、クライオポンプ等の真空排気ポン
プ9により、10−5Torr台の真空度まで真空排気
する。次に、供給ローラー5、キャン4、巻取りローラ
ー6を回転する。フィルム1は、供給ローラー5、フリ
ーローラー7、キャン4、フリーローラー7と走行し、
巻取りローラー6に巻取られる。次に、抵抗加熱、高周
波誘導加熱、電子ビーム等の真空蒸発源3により、蒸着
材料2が溶融され蒸発する。蒸発した粒子が飛散し、対
向するキャン4上を走行しているフィルム1表面上に堆
積し膜が形成される。このときフィルム1は、冷却液が
内部で循環しているキャン4により冷却される。そして
蒸着されたフィルム1は、フリーローラー7を走行し、
最後に、巻取りローラー6に巻き取られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、膜のフィルム1に対する付着強度が充分
に向上させることができず、付着強度を向上するため
に、フィルム1に前処理としてアニールによる水分及び
不純物の除去、またはプラズマ処理による不純物の除去
及びフィルム1表面上に凹凸を形成するなどが必要とな
り、生産タクトが長くなり、場合によっては前処理専用
の設備が必要となるという問題点を有していた。
【0007】本発明は上記問題点に鑑み、蒸発した粒子
のイオンをフィルムに協力に衝突させ、膜のフィルムに
対する付着強度を向上する蒸着装置を提供するものであ
ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の蒸着装置は、キャン内部に固定のマグネッ
トを備えたものである。
【0009】
【作用】本発明は上記した構成によって、フィルムの蒸
着面に蒸発源からの2次電子がトラップされるため、蒸
発した粒子の中のイオンが電子に引き付けられフィルム
に強力に衝突しイオンエネルギーにより膜のフィルムに
対する付着強度が向上する。その結果、付着強度を向上
させるためのフィルムの前処理が必要なくなるため、生
産タクトが短縮され、前処理専用の設備も必要なくなる
こととなる。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例の蒸着装置について、
図面を参照しながら説明する。
【0011】図1は本発明の一実施例における蒸着装置
の概略断面図を示す。図1において、101は蒸着によ
り膜が堆積されるフィルム、102は蒸着材料、103
は蒸着材料102を溶融し、蒸発させる抵抗加熱、高周
波誘導加熱、電子ビーム等の真空蒸発源、104は真空
蒸発源103に対向して設けられ、内部に冷却液が循環
し、フィルム蒸着面を冷却し回転するキャン、105は
フィルム101をキャン104へ供給する供給ローラ
ー、106は蒸着されたフィルム101を巻取る巻取り
ローラー、107はフィルム101の巻取り及び走行を
補助するフリーローラー、108は真空チャンバー、1
09は真空チャンバー108内を真空排気するための真
空排気ポンプ、110はキャン104内部に設置されフ
ィルム蒸着面に磁界を発生させ回転せず固定されたマグ
ネットである。以上のように構成されたフィルム蒸着装
置について、以下図1を用いてその動作を説明する。
【0012】まず、真空チャンバー108内をロータリ
ーポンプ、油拡散ポンプ、クライオポンプ等の真空排気
ポンプ109により5×10−5Torr程度の真空度
まで真空排気する。次に供給ローラー105、キャン1
04、巻取りローラー106を回転する。フィルム10
1は、供給ローラー105、フリーローラー107、キ
ャン104、フリーローラー107と走行し、巻取りロ
ーラー106に巻取られる。次に、抵抗加熱、高周波誘
導加熱、電子ビーム等の真空蒸発源103により、蒸着
材料102が溶融され蒸発する。蒸発した粒子が飛散
し、対向するキャン104上を走行しているフィルム1
01表面上に堆積し膜が形成される。このとき、キャン
104内部に設置されたマグネット110によりフィル
ム101蒸着面上に蒸発源103からの2次電子がトラ
ップされ、蒸発した粒子の中のイオンが電子に引き付け
られるフィルム101にイオンエネルギーにより強力に
膜が堆積される。
【0013】以上のように本実施例によれば、キャン1
04内部にせっちされたマグネット110によりフィル
ム101蒸着面上に蒸発源103からの2次電子が磁界
によりトラップされ、蒸発した粒子の中のイオンが電子
に引き付けられフィルム101に強力に衝突しイオンエ
ネルギーにより膜のフィルム101に対する付着強度が
向上する。その結果、付着強度を向上させるためのフィ
ルム101の前処理が必要なくなるため、生産タクトが
短縮され、前処理専用の設備も必要なくなることとな
る。
【0014】なお、本実施例において、マグネット11
0は永久磁石としたが、電磁石とし、トラップする電子
の量を制御することにより、付着強度を制御しながら、
イオンエネルギーによるフィルム101の熱変形を防止
してもよい。
【0015】
【発明の効果】以上のように、本発明は、キャン内部に
固定したマグネットを設けることにより、蒸発した粒子
の中のイオンをフィルムに強力に衝突させ、膜のフィル
ムに対する付着強度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるフィルム蒸着装置の概
略断面図
【図2】従来のフィルム蒸着装置の概要断面図
【符号の説明】
101 フィルム 102 蒸着材料 103 蒸発源 104 キャン 105 供給ローラー 106 巻取りローラー 107 フリーローラー 110 マグネット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空雰囲気の維持が可能な真空チャンバ
    ーと、真空チャンバー内を減圧雰囲気にするための真空
    ポンプと、蒸着材料を備えた少なくとも一個の真空蒸着
    発源と、蒸発源に対向して設けられ、フィルム蒸着面を
    冷却し、回転するキャンと、フィルムをキャンへ供給す
    る供給ローラーと、蒸着されたフィルムを巻取る巻取り
    ローラーと、フィルム巻取り及び走行を補助するフリー
    ローラーとを備えたフィルム蒸着装置において、前記キ
    ャン内部に固定のマグネットを備えたことを特徴とする
    蒸着装置。
JP3248789A 1991-09-27 1991-09-27 蒸着装置 Pending JPH0586469A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3248789A JPH0586469A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 蒸着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3248789A JPH0586469A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 蒸着装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0586469A true JPH0586469A (ja) 1993-04-06

Family

ID=17183424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3248789A Pending JPH0586469A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 蒸着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0586469A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210001828U (ko) 2020-02-04 2021-08-12 이창희 만능 렌치 스패너
CN114086147A (zh) * 2021-11-19 2022-02-25 合肥中隐新材料有限公司 一种制备光子晶体薄膜卷绕式真空镀膜设备

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210001828U (ko) 2020-02-04 2021-08-12 이창희 만능 렌치 스패너
CN114086147A (zh) * 2021-11-19 2022-02-25 合肥中隐新材料有限公司 一种制备光子晶体薄膜卷绕式真空镀膜设备
CN114086147B (zh) * 2021-11-19 2024-01-26 合肥中隐新材料有限公司 一种制备光子晶体薄膜卷绕式真空镀膜设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7678241B2 (en) Film forming apparatus, substrate for forming oxide thin film and production method thereof
JPH0633453B2 (ja) 陰極スパツタリング処理により基板に薄層を被着する装置
US4740385A (en) Apparatus for producing coils from films of insulating material, conductively coated in a vacuum
JPH04259374A (ja) 蒸着装置
KR950000311B1 (ko) 증착장치
EP0387904B1 (en) Method of producing thin film
JPH07109571A (ja) 電子ビーム式連続蒸着装置
US4933065A (en) Apparatus for applying dielectric or metallic materials
JPH0586469A (ja) 蒸着装置
US7897025B2 (en) Method and apparatus for forming thin film
JP2001140066A (ja) 薄膜形成方法及び形成装置
JP3416853B2 (ja) スパッタリング方法
JP2898434B2 (ja) イオンプレーティング装置の汚染防止機構
JPS6320464A (ja) 真空蒸着装置
JPS6116346B2 (ja)
JPS6240373A (ja) 半連続巻取式真空蒸着装置
JPH02175871A (ja) 蒸着装置
JPH11200011A (ja) 真空蒸着装置
JPH08176822A (ja) プラズマ処理装置
JP3788632B2 (ja) 連続イオンプレーティング装置
JPH02294480A (ja) 蒸着装置
JPH0121540B2 (ja)
JPH03294473A (ja) イオンプレーティング装置
JPH0672300B2 (ja) ハイブリツドイオンプレ−テイング装置
JPH03170664A (ja) 大粒子の放出を減少させた陰極点を有するアーク放電陰極蒸発方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees