JPH11200011A - 真空蒸着装置 - Google Patents

真空蒸着装置

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JPH11200011A
JPH11200011A JP1790798A JP1790798A JPH11200011A JP H11200011 A JPH11200011 A JP H11200011A JP 1790798 A JP1790798 A JP 1790798A JP 1790798 A JP1790798 A JP 1790798A JP H11200011 A JPH11200011 A JP H11200011A
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JP
Japan
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mask
width direction
vapor deposition
vacuum
film
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JP1790798A
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English (en)
Inventor
充 ▲高▼井
Mitsuru Takai
Kunihiro Ueda
国博 上田
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム全幅において、磁性層膜厚と磁気特
性の幅方向均一性を確保すること可能とする蒸着装置を
得る。 【解決手段】 真空容器内において、電子銃により発生
した電子ビームにより、るつぼ内の蒸着材料を蒸発し
て、これを被蒸着材料に蒸着させる真空蒸着装置におい
て、蒸着範囲を制限するマスクの幅方向端部の形状を、
テーパーを持った構造とした真空蒸着装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空蒸着装置に関
し、より詳しくは、蒸着範囲を制限するマスクの幅方向
端部の形状に関する。
【0002】
【従来の技術】金属薄膜を成膜するために、真空蒸着装
置が実用化されている。とくに、金属薄膜型磁気記録媒
体(いわゆる蒸着テープ)を製造するために、斜め蒸着
式の真空蒸着装置が用いられており、生産に活用されて
いる。最近の記録密度の進歩にともない蒸着テープの需
要が増大してきているが、真空中で行うというバッチ式
生産のため生産性向上が急務となっている。
【0003】このような状況のもと、従来はマスクの幅方向
端部は単にフィルムに対し垂直に端面が形成されてお
り、端部厚みの影響で、蒸発源から見て、陰の部分とな
る箇所(すなわち蒸着されにくい部分)が発生してい
た。この結果、蒸着磁性層の厚みが所定の範囲に成膜可
能となる有効部分が狭くなり、フィルム端部から80m
m以上の膜厚異常部分が発生していた。また、特公平3
−34130号公報では磁性層の抗磁力を一定にするた
めに、マスクの磁性層形成の蒸気入射角度を規制する部
分への蒸気入射角度を、基板への蒸気入射角度よりも大
きくすることが提案されている。しかし、マスク幅方向
端部の陰の影響については言及されておらず、フィルム
耳端部の膜厚不良によるロスを提言することが不可能で
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、フィ
ルム全幅において、磁性層膜厚と磁気特性の幅方向均一
性を確保すること可能とする蒸着装置を得ることにあ
る。
【0005】
【発明を解決するための手段】このような目的は、以下
の本発明によって達成可能である。すなわち本発明は、
真空容器内において、電子銃により発生した電子ビーム
により、るつぼ内の蒸着材料を蒸発して、これを被蒸着
材料に蒸着させる真空蒸着装置において、蒸着範囲を制
限するマスクの幅方向端部の形状を、テーパーを持った
構造とした真空蒸着装置にある。
【0006】また、蒸着範囲を制限するマスクの幅方向端部
のテーパー角度を、10度以上、45度以下に設定する
ことによってより好ましい状況とすることができる。
【0007】さらに、蒸着範囲を制限するマスクの幅方向端
部のテーパー内部を冷却することで長時間の使用にも耐
えるものとすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的構成につい
て、図1の真空蒸着装置を例に用いて詳細に説明する。
【0009】図1に示される斜め蒸着装置101では、真空
槽110中において、排気口108を経て真空ポンプ
(図示せず)に接続されて真空状態に保たれ、この真空
槽内で長尺フィルム状の非磁性基体102を供給ロール
103から繰り出し、回転する冷却ドラム104の表面
に添わせて搬送しながら、遮蔽板(マスク)191を用
いて蒸着角度を決定し、定置されたるつぼ105中の強
磁性金属150表面に電子銃106からの電子ビーム1
06Bを照射して斜め蒸着を行なうことにより、前記非
磁性基体102上に強磁性金属薄膜を形成する。また、
金属が溶けるまでの間はシャッター193によって非磁
性基体への金属の付着を防止する。このような金属の蒸
着に際して、ガス供給装置194から蒸着金属にガスが
幅方向に均一となるように供給される。このようにして
強磁性金属薄膜が形成された非磁性基体102は、巻き
取りロール107に巻き取られる。
【0010】このような蒸着装置の、蒸着範囲を制限するマ
スク191は、図2に示すように、幅方向端部の形状を
テーパーを持った構造とすることで、蒸発源から見た、
端部の陰の影響を最低限に押さえることが可能となる。
このようなテーパーの形状については、とくに指定はな
く、直線、または曲線、またはこれらを組み合わせた形
状であって良い。 また、形成されるテーパーの角度
は、図4のように決定でき、その角度は10度以上45
度以下が望ましく、特に望ましくは10度以上30度以
下である。
【0011】さらに、テーパー部分の熱変形を防ぐために、
図5に示したように、テーパー部の内部を冷却可能な構
造とすることが望ましい。冷却方法の指定は無いが、冷
却水または低温に保持された冷媒を必要量供給すること
が可能であれば良い。
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明
をさらに詳細に説明する。
【0012】図1に示される構成の斜め蒸着装置を用いて、
厚さ7μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フ
ィルムからなる非磁性基体102上に、強磁性金属薄膜
を形成した。平均の最小入射角θmin.を50度、る
つぼの湯面とドラム104の蒸着面の平均距離を約30
0mm、蒸着部の幅を500mmとした。
【0013】(実施例、比較例)表1に示すような、テーパ
ー角度のマスク板を、冷却もしくは冷却せずに蒸着装置
に取り付けた。その後、真空槽内を排気し、槽内の圧力
を10-5Torrに保った。るつぼには、酸化マグネシ
ウム製のものを用い、電子銃のパワーは120kWとし
た。ガス供給ノズルは幅方向長さで600mmであり、
蒸着時に酸素主成分のガスを供給した。また、蒸着時の
目標膜厚は200nmとして蒸着を行った。
【0014】作成したサンプルの、フィルム端からのロス量
と蒸着時のしわ発生状況、マスクの寿命を確認した。
【0015】
【表1】テーパー形状による幅方向歩留まり 特公平3−34130号公報では磁性層の抗磁力を一定
にするために、マスクの磁性層形成の蒸気入射角度を規
制する部分への蒸気入射角度を基板への蒸気入射角度よ
りも大きくすることが提案されている。しかしマスク幅
方向端部の陰の影響については言及されておらず、フィ
ルム耳端部の膜厚不良によるロスを提言することが不可
能であった。
【0016】これに対し本発明のテーパー角度10度以上4
5度以下のマスクを用いた場合、蒸発源から見た端部の
陰の影響が大幅に減少され、所定の膜厚に成膜された蒸
着膜の幅(蒸着有効幅)が増大した。今まではフィルム
端部から左右80mmが膜厚異常部分としてロス分とな
っていたが、本発明のマスク形状に変更することにより
フィルム端部のロスが左右10mm以内に大幅に減少さ
せることが可能になった。しかしテーパー角度を10度
未満(たとえば5度)にすると冷却可能な構造にするこ
とが困難になり、またそのためマスクの寿命時間として
は50時間以下と格段に劣る。
【0017】またフィルム全幅にほぼ同等の磁性層厚を形成
する事が可能になった事により、今までは膜厚異常部分
等で不均一なフィルム熱負荷により発生していた走行時
のシワが無くなった。この結果、蒸着膜成膜工程で発生
していたシワが原因となり引き起こしていた次工程での
ロス分が大幅に減少した。
【0018】
【発明の効果】蒸発源から見た端部の陰の影響が大幅に
減少され、所定の膜厚に成膜された蒸着膜の幅(蒸着有
効幅)が増大した。
【図面の簡単な説明】
【図1】蒸着装置を説明するための模式図である。
【図2】本発明の蒸着マスクの模式図である。
【図3】本発明の蒸着マスクの模式図である。
【図4】本発明の蒸着マスクのテーパー部分の拡大模式
図である。
【図5】本発明の蒸着マスクのテーパー部分の冷却状態
の模式図である。
【符号の説明】
101 斜め蒸着装置(真空槽) 102 非磁性基体 103 供給ロール 104 冷却ドラム 105 るつぼ 150 溶湯 106 電子銃 106B 電子ビーム 107 巻き取りロール 108 排気口 110 真空槽 191 遮蔽板(マスク) 193 シャッター 194 ガス導入口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空容器内において、電子銃により発生し
    た電子ビームにより、るつぼ内の蒸着材料を蒸発して、
    これを被蒸着材料に蒸着させる真空蒸着装置において、
    蒸着範囲を制限するマスクの幅方向端部の形状を、テー
    パーを持った構造とすることを特徴とする真空蒸着装
    置。
  2. 【請求項2】蒸着範囲を制限するマスクの幅方向端部の
    テーパー角度を、10度以上、45度以下に設定するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の真空蒸着装置。
  3. 【請求項3】蒸着範囲を制限するマスクの幅方向端部の
    テーパー内部を冷却することを特徴とする請求項1、ま
    たは2に記載の真空蒸着装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100484024B1 (ko) * 2001-09-25 2005-04-20 세이코 엡슨 가부시키가이샤 마스크 및 그 제조 방법, 일렉트로루미네선스 장치 및 그제조 방법, 및 전자 기기
JP2009209381A (ja) * 2008-02-29 2009-09-17 Fujifilm Corp 成膜装置、ガスバリアフィルムおよびガスバリアフィルムの製造方法
JP2013044015A (ja) * 2011-08-24 2013-03-04 Fujifilm Corp 成膜装置
JP2016065292A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 株式会社アルバック スパッタリング装置および透明導電膜の形成方法

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