JPH11200023A - 真空蒸着装置 - Google Patents

真空蒸着装置

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JPH11200023A
JPH11200023A JP1790998A JP1790998A JPH11200023A JP H11200023 A JPH11200023 A JP H11200023A JP 1790998 A JP1790998 A JP 1790998A JP 1790998 A JP1790998 A JP 1790998A JP H11200023 A JPH11200023 A JP H11200023A
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JP
Japan
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shutter
opening
vapor deposition
driving
mask
Prior art date
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Application number
JP1790998A
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English (en)
Inventor
充 ▲高▼井
Mitsuru Takai
Kunihiro Ueda
国博 上田
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH11200023A publication Critical patent/JPH11200023A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間の成膜を行う場合にも、安定してシャ
ッター開閉動作が可能な真空蒸着装置を得る。 【解決手段】 真空容器内において、電子銃により発生
した電子ビームにより、るつぼ内の蒸着材料を蒸発し
て、これを被蒸着材料に蒸着させる真空蒸着装置におい
て、開口部を有するマスクを覆うシャッターの駆動機構
を回転方式とする真空蒸着装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空蒸着装置に関
しより詳しくは、真空蒸着装置のシャッター駆動機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】金属薄膜を成膜するために、真空蒸着装
置が実用化されている。とくに、金属薄膜型磁気記録媒
体(いわゆる蒸着テープ)を製造するために、斜め蒸着
式の真空蒸着装置が用いられており、生産に活用されて
いる。最近の記録密度の進歩にともない蒸着テープの需
要が増大してきているが、真空中で行うというバッチ式
生産のため生産性向上が急務となっている。
【0003】このような状況のもとで長時間成膜を行った場
合、成膜時にシャッター及びマスク部に無効蒸着材料が
付着することは回避できず、シャッター部およびマスク
に無効蒸着材料が大量に堆積し、蒸着終了時にシャッタ
ー閉動作を行うことが困難となることがあった。このよ
うなことの対策として、特開平6−93428号公報で
は、シャッターのローラー移動を案内する円弧状のガイ
ドレールを有するスライド方式が提案されている。しか
し、このシャッタースライド方式では、蒸着物がマスク
とシャッターの間に挟まり、シャッター閉動作が不完全
となり、マスク開口部からの熱負荷によりフィルム熱負
けによる切断等の不具合の発生する可能性が高く、さら
に蒸着可能時間がシャッター動作可能時間に制限される
ため、生産効率が低下することと、スムーズに開動作が
行われないために、開動作瞬間の熱負荷の変化状況が急
激であるため、蒸着スタート時にフィルムしわが発生す
ることがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、長時
間の成膜を行う場合にも、安定してシャッター開閉動作
が可能な真空蒸着装置を得ることにある。
【0005】
【発明を解決するための手段】このような目的は、以下
の本発明によって解決可能となる。すなわち本発明は、
真空容器内において、電子銃により発生した電子ビーム
により、るつぼ内の蒸着材料を蒸発して、これを被蒸着
材料に蒸着させる真空蒸着装置において、開口部を有す
るマスクを覆うシャッターの駆動機構を回転方式とする
真空蒸着装置にある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的構成につい
て、図1の従来型の真空蒸着装置を例に用いて詳細に説
明する。
【0007】図1に示される斜め蒸着装置101では、真空
槽110中において、排気口108を経て真空ポンプ
(図示せず)に接続されて真空状態に保たれ、この真空
槽内で長尺フィルム状の非磁性基体102を供給ロール
103から繰り出し、回転する冷却ドラム104の表面
に添わせて搬送しながら、遮蔽板(マスク)191を用
いて蒸着角度を決定し、定置されたるつぼ105中の強
磁性金属150表面に電子銃106からの電子ビーム1
06Bを照射して斜め蒸着を行なうことにより、前記非
磁性基体102上に強磁性金属薄膜を形成する。また、
金属が溶けるまでの間はシャッター193によって非磁
性基体への金属の付着を防止する。このような金属の蒸
着に際して、ガス供給装置194から蒸着金属にガスが
幅方向に均一となるように供給される。このようにして
強磁性金属薄膜が形成された非磁性基体102は、巻き
取りロール107に巻き取られる。
【0008】このような蒸着装置に対して、本発明では、シ
ャッターの駆動を図2に示すような回転方式とし、その
駆動機構は、防着板外部から回転軸を有した機構を真空
層内部に導入して、蒸発源上に位置するシャッターを回
転させてマスク開口部を開閉可能な位置に設置する。シ
ャッターの構造は特に制約は無いが、図2のような回転
可能な半円型または、図3のような平板が望ましい。シ
ャッターは、蒸発源上で最小入射角付近に設置するが、
マスク開口部からの電子銃からの2次電子による帯電が
問題となる場合、必要に応じて、図3、図4のように最
大入射角位置に、第二のシャッターを設置しても良い。
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明
をさらに詳細に説明する。
【0009】(実施例、比較例)図1に示される構成の斜め
蒸着装置を用いて、シャッター機構を、図1、図2、図
3とした。蒸着装置は、厚さ7μmのポリエチレンテレ
フタレート(PET)フィルムからなる非磁性基体10
2上に、強磁性金属薄膜を形成した。平均の最小入射角
θmin.を50度、るつぼの湯面とドラム104の蒸
着面の平均距離を約300mm、蒸着部の幅を500m
mとなるように設定した。
【0010】まず、大気中で開閉動作を100回行い、スム
ーズに開閉するかを目視により確認し、◎○△×で、シ
ャッター動作安定度を判定した。
【0011】次に、真空槽内を排気し、槽内の圧力を10-5
Torrに保った。るつぼには、酸化マグネシウム製の
ものを用い、電子銃のパワーは120kWとした。ガス
供給ノズルは幅方向長さで600mmであり、蒸着時に
酸素主成分のガスを供給した。また、蒸着時の目標膜厚
は200nmとして蒸着を行い、蒸発物による影響でシ
ャッター開閉動作に影響するまでの時間を安定動作可能
時間として測定した。
【0012】
【表1】シャッター駆動方式
【0013】特開平6−93428号公報のスライド方式で
は、蒸着物がマスクとシャッターの間に挟まり、シャッ
ター閉動作が不完全となり、マスク開口部からの熱負荷
により、フィルム熱負けによる切断等の不具合が発生し
た。さらに蒸着可能時間が、シャッター動作可能時間に
制限されるため、生産効率が大幅に落ちていた。またス
ムーズに開動作が行われないため、開動作瞬間の熱負荷
の変化状況が急激であるため蒸着スタート時に発生する
フィルムしわが防げなかった。
【0014】それに対し本発明のシャッター駆動方式を用い
た場合、動作がスムーズで安定であるため、蒸着スター
ト時に発生するフィルムしわが全く発生しなくなった。
また、安定動作が可能な時間が、60分から200分以
上となったことで、生産効率が3倍以上と大幅に向上し
た。
【0015】
【発明の効果】長時間成膜を行っても安定にかつスムー
ズに開閉可能なシャッター駆動が可能になった。これに
より、シャッター開閉異常による生産中止やフィルム熱
負けによる切断などが無くなり、生産性が大幅に向上し
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来型のシャッターを有する蒸着装置を説明す
るための模式図である。
【図2】本発明のシャッター駆動機構の模式図である。
【図3】本発明のシャッター構造の異なる模式図であ
る。
【図4】本発明のシャッターを2つ有する模式図であ
る。
【符号の説明】
101 斜め蒸着装置(真空槽) 102 非磁性基体 103 供給ロール 104 冷却ドラム 105 るつぼ 150 溶湯 106 電子銃 106B 電子ビーム 107 巻き取りロール 108 排気口 110 真空槽 191 遮蔽板(マスク) 193 シャッター 194 ガス導入口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空容器内において、電子銃により発生し
    た電子ビームにより、るつぼ内の蒸着材料を蒸発して、
    これを被蒸着材料に蒸着させる真空蒸着装置において、
    開口部を有するマスクを覆うシャッターの駆動機構を回
    転方式とすることを特徴とする真空蒸着装置。
JP1790998A 1998-01-13 1998-01-13 真空蒸着装置 Pending JPH11200023A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012079295A1 (zh) * 2010-12-16 2012-06-21 Pan Chongguang 一种采用荫罩技术生产线制造器件的方法及系统

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