JPH08176822A - プラズマ処理装置 - Google Patents
プラズマ処理装置Info
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- JPH08176822A JPH08176822A JP33596394A JP33596394A JPH08176822A JP H08176822 A JPH08176822 A JP H08176822A JP 33596394 A JP33596394 A JP 33596394A JP 33596394 A JP33596394 A JP 33596394A JP H08176822 A JPH08176822 A JP H08176822A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 少量のガスによってプラズマを発生でき、金
属蒸着装置に用いて最適なプラズマ処理装置を提供す
る。 【構成】 プラスチックフイルム6表面にプラズマ処理
を施す装置であって、放電電極11の周囲が、プラスチ
ックフイルム6の対向面側に向けて開口したスリット状
の開口部14を有する対極13で覆われているプラズマ
処理装置。
属蒸着装置に用いて最適なプラズマ処理装置を提供す
る。 【構成】 プラスチックフイルム6表面にプラズマ処理
を施す装置であって、放電電極11の周囲が、プラスチ
ックフイルム6の対向面側に向けて開口したスリット状
の開口部14を有する対極13で覆われているプラズマ
処理装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばプラスチック
フイルムなどの高分子基材の金属蒸着装置中に用いるプ
ラズマ処理装置に関する。
フイルムなどの高分子基材の金属蒸着装置中に用いるプ
ラズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】主にコーティング用途のスパッタ装置や
プラスチックフイルムなど高分子基材の表面改質、除
電、クリーニングなどに用いられるマグネトロン型プラ
ズマ発生装置は、公知のように数Torr〜1×10-5
Torrの圧力範囲で陰極から放電する電子を、陰極の
軸方向に平行な磁界と径方向の電界とが形成する直交電
磁界の作用により旋回運動させ、陰極周囲に注入された
例えば不活性ガスなどのガス分子と衝突させ、電離、イ
オン化させてプラズマ放電を生じさせるものである。
プラスチックフイルムなど高分子基材の表面改質、除
電、クリーニングなどに用いられるマグネトロン型プラ
ズマ発生装置は、公知のように数Torr〜1×10-5
Torrの圧力範囲で陰極から放電する電子を、陰極の
軸方向に平行な磁界と径方向の電界とが形成する直交電
磁界の作用により旋回運動させ、陰極周囲に注入された
例えば不活性ガスなどのガス分子と衝突させ、電離、イ
オン化させてプラズマ放電を生じさせるものである。
【0003】陰極・陽極の構成としては、たとえば陽極
をアースとするものや、特公昭55−26710号公報
に記載のように、陰極周囲に棒状の陽極を配置するもの
などが知られている(図5、図6)。
をアースとするものや、特公昭55−26710号公報
に記載のように、陰極周囲に棒状の陽極を配置するもの
などが知られている(図5、図6)。
【0004】図5、図6において、30は真空容器を示
している。真空容器30内には、陰極31、棒状の陽極
32、および基材(被処理材)33が同心円上に配列さ
れている。また、陰極31内には、永久磁石36が内蔵
されている。37は、陰極31内に冷却水を注入する冷
却水注入管を、34は真空ポンプを、35は真空容器3
0内にガスを注入するガスボンベを、それぞれ示してい
る。
している。真空容器30内には、陰極31、棒状の陽極
32、および基材(被処理材)33が同心円上に配列さ
れている。また、陰極31内には、永久磁石36が内蔵
されている。37は、陰極31内に冷却水を注入する冷
却水注入管を、34は真空ポンプを、35は真空容器3
0内にガスを注入するガスボンベを、それぞれ示してい
る。
【0005】上記のようなスパッタリング用プラズマ処
理装置は、グロー放電にともなう陰極31のスパッタリ
ング現象すなわち、陰極31にガスイオンが衝突するこ
とにより、陰極31の材料(たとえば、アルミニウム)
を気化させ、飛び出した金属原子を基材33の表面に付
着させて薄膜を生成させるものである。
理装置は、グロー放電にともなう陰極31のスパッタリ
ング現象すなわち、陰極31にガスイオンが衝突するこ
とにより、陰極31の材料(たとえば、アルミニウム)
を気化させ、飛び出した金属原子を基材33の表面に付
着させて薄膜を生成させるものである。
【0006】上記のようなスパッタリングにおいては、
注入するガスとして、主にアルゴン、窒素など不活性な
ものを用いるのが好ましいが、活性ガスであってもよ
い。真空容器30内に注入するガス量で、数Torr〜
10-2Torr程度の放電しやすい真空度をつくりだせ
ばよいことが知られている。
注入するガスとして、主にアルゴン、窒素など不活性な
ものを用いるのが好ましいが、活性ガスであってもよ
い。真空容器30内に注入するガス量で、数Torr〜
10-2Torr程度の放電しやすい真空度をつくりだせ
ばよいことが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラス
チックフイルムなどの高分子基材の金属蒸着工程におい
ては、基材への金属蒸着をスムーズに行うために、金属
蒸着装置内の真空度を10-3〜10-5Torr台に保つ
ことが好ましい。このような高真空ではプラズマ処理装
置の電極周囲のガスの分子密度が低くなり、電子との衝
突回数が減少するため、プラズマが発生しにくい状態と
なってしまう場合が多い。
チックフイルムなどの高分子基材の金属蒸着工程におい
ては、基材への金属蒸着をスムーズに行うために、金属
蒸着装置内の真空度を10-3〜10-5Torr台に保つ
ことが好ましい。このような高真空ではプラズマ処理装
置の電極周囲のガスの分子密度が低くなり、電子との衝
突回数が減少するため、プラズマが発生しにくい状態と
なってしまう場合が多い。
【0008】そこで、プラズマ発生用の不活性ガスの注
入量を増やすと、電極周囲のガスの分子密度が上りプラ
ズマは発生しやすくなるが、逆に金属蒸着工程で必要な
真空度が達成できなくなるという矛盾した問題があっ
た。
入量を増やすと、電極周囲のガスの分子密度が上りプラ
ズマは発生しやすくなるが、逆に金属蒸着工程で必要な
真空度が達成できなくなるという矛盾した問題があっ
た。
【0009】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、上記問題点を解決し、高分子基材の金属蒸
着工程において工程中の真空度を十分に保ちつつ、少量
のガスにてプラズマを十分に発生させることの出来るプ
ラズマ処理装置を提供することを目的とする。
れたもので、上記問題点を解決し、高分子基材の金属蒸
着工程において工程中の真空度を十分に保ちつつ、少量
のガスにてプラズマを十分に発生させることの出来るプ
ラズマ処理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
プラズマ処理装置は、高分子基材表面にプラズマ処理を
施す装置であって、放電電極周囲が、高分子基材の対向
面側に向けて開口したスリット状の開口部を有する対極
で覆われていることを特徴とするものからなる。
プラズマ処理装置は、高分子基材表面にプラズマ処理を
施す装置であって、放電電極周囲が、高分子基材の対向
面側に向けて開口したスリット状の開口部を有する対極
で覆われていることを特徴とするものからなる。
【0011】また、上記陰極と陽極の材質はステンレス
鋼やアルミニウムなど導電性と耐蝕性に優れた金属が望
ましく、陰極を覆う陽極の形状は、角形でも丸形でもよ
い。ただし陰極と陽極の対峙距離を陰極の周囲において
おおむね一定距離に設定することが好ましい。
鋼やアルミニウムなど導電性と耐蝕性に優れた金属が望
ましく、陰極を覆う陽極の形状は、角形でも丸形でもよ
い。ただし陰極と陽極の対峙距離を陰極の周囲において
おおむね一定距離に設定することが好ましい。
【0012】また、上記スリット状の開口部は高分子基
材の走行方向にスライド可能な、陽極の一部であるスリ
ット板によって形成され、その開口寸法がスリット板を
スライドさせることにより調整できるものが好ましい。
材の走行方向にスライド可能な、陽極の一部であるスリ
ット板によって形成され、その開口寸法がスリット板を
スライドさせることにより調整できるものが好ましい。
【0013】上記開口寸法の調整方法としては、たとえ
ばスリット板に長穴加工しネジ止めして調整する方法
や、歯車や送りネジで調整する方法を挙げることができ
る。また、より好ましくはモータを取り付け遠隔操作に
より調整できるようにしておくとさらによい。ただし開
口寸法の調整方法は、上記方法に限定されるものではな
く、他の公知の方法から適宜選択して適用してもよい。
ばスリット板に長穴加工しネジ止めして調整する方法
や、歯車や送りネジで調整する方法を挙げることができ
る。また、より好ましくはモータを取り付け遠隔操作に
より調整できるようにしておくとさらによい。ただし開
口寸法の調整方法は、上記方法に限定されるものではな
く、他の公知の方法から適宜選択して適用してもよい。
【0014】また、上記スリット状の開口部で調整する
開口寸法の調整可能範囲は1〜15mmであることが好
ましく、さらに望ましくは、1〜7mmの範囲である。
1mm以上とすることにより、陽極で覆われた空間内の
イオン化ガスを効率よく高分子基材に吹き付けることが
できる。しかし、開口寸法を極端に拡げ過ぎたのでは従
来と同様の問題が生じるため、15mm以下に抑えてお
くことが好ましい。
開口寸法の調整可能範囲は1〜15mmであることが好
ましく、さらに望ましくは、1〜7mmの範囲である。
1mm以上とすることにより、陽極で覆われた空間内の
イオン化ガスを効率よく高分子基材に吹き付けることが
できる。しかし、開口寸法を極端に拡げ過ぎたのでは従
来と同様の問題が生じるため、15mm以下に抑えてお
くことが好ましい。
【0015】上記スリット状の開口部は、陰極の軸方向
に、つまり高分子基材の走行方向と直角の方向に、均一
な幅で開口されていることが望ましい。開口部をこのよ
うに形成することにより、イオン化ガスは均一に、かつ
効率よく高分子基材に吹き付けられる。なお、この開口
部の形状としてはスリット形状のみに限らず、穴状、長
穴状のものを陰極軸方向に複数配列したものでもよい。
に、つまり高分子基材の走行方向と直角の方向に、均一
な幅で開口されていることが望ましい。開口部をこのよ
うに形成することにより、イオン化ガスは均一に、かつ
効率よく高分子基材に吹き付けられる。なお、この開口
部の形状としてはスリット形状のみに限らず、穴状、長
穴状のものを陰極軸方向に複数配列したものでもよい。
【0016】また、上記高分子基材としてはとくに限定
されないが、本発明は基材がプラスチックフイルムであ
る場合のプラズマ処理装置に好適なものである。特に、
電気抵抗率が109 [Ω・cm]以上のプラスチックフ
イルムは一度帯電した電荷が、そのまま残り続けるた
め、特にプラズマ処理装置の処理対象として好適であ
る。
されないが、本発明は基材がプラスチックフイルムであ
る場合のプラズマ処理装置に好適なものである。特に、
電気抵抗率が109 [Ω・cm]以上のプラスチックフ
イルムは一度帯電した電荷が、そのまま残り続けるた
め、特にプラズマ処理装置の処理対象として好適であ
る。
【0017】なお、本発明におけるガスとしては、窒素
ガス、二酸化炭素ガス、アルゴン、ヘリウム等の不活性
ガスや酸素等から適宜選定できる。また、これらの2種
類以上の混合ガスなども適用可能である。
ガス、二酸化炭素ガス、アルゴン、ヘリウム等の不活性
ガスや酸素等から適宜選定できる。また、これらの2種
類以上の混合ガスなども適用可能である。
【0018】
【作用】上記のようなプラズマ処置装置においては、陰
極周囲が、高分子基材の対向面側に向けて開口したスリ
ット状の開口部を有する陽極で覆われている。このた
め、陰極周囲に注入されたガスは、スリット状開口部か
らしか漏れないので、その大部分が陽極に覆われた空間
内に閉じ込められる。そのため、ガスの注入量が少量で
あっても、陰極周囲のガスの分子及びイオン密度が上昇
し、金属蒸着工程等での真空度にかかわらず、陰極周囲
のみプラズマが発生し易い状態が得られる。
極周囲が、高分子基材の対向面側に向けて開口したスリ
ット状の開口部を有する陽極で覆われている。このた
め、陰極周囲に注入されたガスは、スリット状開口部か
らしか漏れないので、その大部分が陽極に覆われた空間
内に閉じ込められる。そのため、ガスの注入量が少量で
あっても、陰極周囲のガスの分子及びイオン密度が上昇
し、金属蒸着工程等での真空度にかかわらず、陰極周囲
のみプラズマが発生し易い状態が得られる。
【0019】このような最適な条件下において、陰極周
囲のプラズマ放電によりイオン化されたガス分子は、ス
リット状開口部からプラスチックフイルムなどの高分子
基材に吹き付けられ、帯電している該高分子基材表面の
電荷を中和し、該高分子基材を除電し、また、該高分子
基材の表面改質、クリーニングを行なう等所望のプラズ
マ処理が行われる。
囲のプラズマ放電によりイオン化されたガス分子は、ス
リット状開口部からプラスチックフイルムなどの高分子
基材に吹き付けられ、帯電している該高分子基材表面の
電荷を中和し、該高分子基材を除電し、また、該高分子
基材の表面改質、クリーニングを行なう等所望のプラズ
マ処理が行われる。
【0020】このように、本発明においては、プラズマ
処理条件と、金属蒸着工程における真空度条件とを、共
に最適な条件に保つことが可能となる。
処理条件と、金属蒸着工程における真空度条件とを、共
に最適な条件に保つことが可能となる。
【0021】
【実施例】以下に、本発明のプラズマ処理装置の望まし
い実施例を図面を参照しながら説明する。図1は、本発
明の一実施例に係るプラズマ処理装置と、該処理装置を
適用した金属蒸着装置を示している。図において、1は
真空チャンバを示している。真空チャンバ1内には、蒸
着材料3が収容される蒸着材料蒸発源4が設けられてい
る。蒸着材料蒸発源4は抵抗加熱により蒸着材料3を溶
融し蒸発させるようになっている。なお、本実施例にお
いては、蒸着材料蒸発源4は抵抗加熱により蒸着材料3
を溶融し蒸発させているが、これに限定されるものでは
なく、たとえば高周波誘電加熱、電子ビーム等により蒸
着材料3を溶融し蒸発させることも可能である。
い実施例を図面を参照しながら説明する。図1は、本発
明の一実施例に係るプラズマ処理装置と、該処理装置を
適用した金属蒸着装置を示している。図において、1は
真空チャンバを示している。真空チャンバ1内には、蒸
着材料3が収容される蒸着材料蒸発源4が設けられてい
る。蒸着材料蒸発源4は抵抗加熱により蒸着材料3を溶
融し蒸発させるようになっている。なお、本実施例にお
いては、蒸着材料蒸発源4は抵抗加熱により蒸着材料3
を溶融し蒸発させているが、これに限定されるものでは
なく、たとえば高周波誘電加熱、電子ビーム等により蒸
着材料3を溶融し蒸発させることも可能である。
【0022】また、本実施例においては、1個の蒸着材
料蒸発源4が設けられているが、これに限定されるもの
ではなく2個以上設けることも可能である。
料蒸発源4が設けられているが、これに限定されるもの
ではなく2個以上設けることも可能である。
【0023】また、真空チャンバ1内には、内部に冷却
液(たとえば、冷却水)が循環されるクーリングロール
5が設けられている。蒸着材料蒸発源4は、クーリング
ロール5と対向する位置関係に設けられている。
液(たとえば、冷却水)が循環されるクーリングロール
5が設けられている。蒸着材料蒸発源4は、クーリング
ロール5と対向する位置関係に設けられている。
【0024】また、真空チャンバ1には、クーリングロ
ール5に高分子基材としてのプラスチックフイルム6を
供給するフイルム供給機構7が設けられており、フイル
ム巻出し原反ロール7aからプラスチックフイルム6が
巻き出されるようになっている。巻き出されたプラスチ
ックフイルム6は、プラズマ処理装置2により表面処理
された後、クーリングロール5により冷却されつつ蒸着
材料蒸発源4から蒸発された蒸着材料3が蒸着され、さ
らにプラスチックフイルム6を巻き取るフイルム巻取機
構9によりフイルム巻取ロール9aとして巻き取られる
ようになっている。
ール5に高分子基材としてのプラスチックフイルム6を
供給するフイルム供給機構7が設けられており、フイル
ム巻出し原反ロール7aからプラスチックフイルム6が
巻き出されるようになっている。巻き出されたプラスチ
ックフイルム6は、プラズマ処理装置2により表面処理
された後、クーリングロール5により冷却されつつ蒸着
材料蒸発源4から蒸発された蒸着材料3が蒸着され、さ
らにプラスチックフイルム6を巻き取るフイルム巻取機
構9によりフイルム巻取ロール9aとして巻き取られる
ようになっている。
【0025】また、10は真空チャンバ1内を減圧雰囲
気にするための真空ポンプを示している。真空ポンプ1
0としては、たとえばロータリーポンプ、油拡散ポン
プ、クライオポンプ等を挙げることができる。
気にするための真空ポンプを示している。真空ポンプ1
0としては、たとえばロータリーポンプ、油拡散ポン
プ、クライオポンプ等を挙げることができる。
【0026】次に、上記金属蒸着装置のプラズマ処理装
置について、図2、図3を加えながら説明する。図2に
おいて、2は、金属蒸着前のフイルム6に表面処理を施
すプラズマ処理装置を示している。図において、11は
陰極を示しており、陰極11には永久磁石12が内蔵さ
れており、プラズマ放電する電極となる。この磁石は特
公昭55−26710号公報(図5)に記載のものと同
様に冷却水により水冷されることが望ましい。また永久
磁石が無くても放電効率の低下を無視すれば、放電には
問題はない。陰極11の周囲は、プラスチックフイルム
6の対向面側に向けて開口した、スリット状の開口部1
4を有する陽極13で覆われている。なお、放電電極
は、陽極であっても問題はない。
置について、図2、図3を加えながら説明する。図2に
おいて、2は、金属蒸着前のフイルム6に表面処理を施
すプラズマ処理装置を示している。図において、11は
陰極を示しており、陰極11には永久磁石12が内蔵さ
れており、プラズマ放電する電極となる。この磁石は特
公昭55−26710号公報(図5)に記載のものと同
様に冷却水により水冷されることが望ましい。また永久
磁石が無くても放電効率の低下を無視すれば、放電には
問題はない。陰極11の周囲は、プラスチックフイルム
6の対向面側に向けて開口した、スリット状の開口部1
4を有する陽極13で覆われている。なお、放電電極
は、陽極であっても問題はない。
【0027】本実施例においては、陰極11と、陽極1
3とはステンレス鋼で形成されている。ただし、陰極1
1、陽極13の材質は、導電性、耐蝕性に優れたもので
あれば上記ステンレス鋼に限定されるものではなく、他
の公知材料の中から選定することも可能である。
3とはステンレス鋼で形成されている。ただし、陰極1
1、陽極13の材質は、導電性、耐蝕性に優れたもので
あれば上記ステンレス鋼に限定されるものではなく、他
の公知材料の中から選定することも可能である。
【0028】また、陰極11と、該陰極11の周囲を覆
う陽極13との間の距離は、陰極11の周囲全周にわた
って略一定になるように設定されている。なお、本実施
例においては、図2、図3に示したように陰極11は円
筒状に形成され、陽極13は、断面半円状に形成されて
いるが、陰極11、陽極13の形状は上記形状に限定さ
れるものではない。
う陽極13との間の距離は、陰極11の周囲全周にわた
って略一定になるように設定されている。なお、本実施
例においては、図2、図3に示したように陰極11は円
筒状に形成され、陽極13は、断面半円状に形成されて
いるが、陰極11、陽極13の形状は上記形状に限定さ
れるものではない。
【0029】また、スリット状開口部14は、陰極11
の軸方向に均一な幅で開口されており、図2の矢印方向
に、つまりプラスチックフイルム6の走行方向に平行に
スライド可能な、陽極13の一部であるスリット板15
a、15b間の隙間として形成されている。そして、そ
の開口寸法aは、スリット板15a、15bをスライド
させることにより調整可能になっている。
の軸方向に均一な幅で開口されており、図2の矢印方向
に、つまりプラスチックフイルム6の走行方向に平行に
スライド可能な、陽極13の一部であるスリット板15
a、15b間の隙間として形成されている。そして、そ
の開口寸法aは、スリット板15a、15bをスライド
させることにより調整可能になっている。
【0030】より具体的には、図3に示すように、スリ
ット板15a、15bの両側には長穴16が穿設され、
該長穴16を挿通されるボルト17を介して、スリット
板15a、15bと陽極本体13aとが一体的に結合さ
れ、全体として一つの陽極を構成している。そして、図
3の矢印方向(プラスチックフイルム6の走行方向)に
スリット板15a、15bをスライドさせ、ボルト17
による締結位置を変えることにより開口寸法aが調整さ
れるようになっている。また、開口寸法aは、前述の如
く1〜15mmの範囲内で調整される。
ット板15a、15bの両側には長穴16が穿設され、
該長穴16を挿通されるボルト17を介して、スリット
板15a、15bと陽極本体13aとが一体的に結合さ
れ、全体として一つの陽極を構成している。そして、図
3の矢印方向(プラスチックフイルム6の走行方向)に
スリット板15a、15bをスライドさせ、ボルト17
による締結位置を変えることにより開口寸法aが調整さ
れるようになっている。また、開口寸法aは、前述の如
く1〜15mmの範囲内で調整される。
【0031】また、陰極11と陽極13とは、図1、図
2に示すように、両電極に高電圧を印加する放電用電源
としての交流の電源18に接続されている。
2に示すように、両電極に高電圧を印加する放電用電源
としての交流の電源18に接続されている。
【0032】19は、ガスが貯蔵されるガスボンベを示
している。ガスボンベ19は管路20を介して陽極13
に連通されており、管路20は、陽極13内部、つまり
陰極11周囲部に向けて開口されている。また、管路2
0にはバルブ21が設けられており、供給ガス量をコン
トロールできるようになっている。
している。ガスボンベ19は管路20を介して陽極13
に連通されており、管路20は、陽極13内部、つまり
陰極11周囲部に向けて開口されている。また、管路2
0にはバルブ21が設けられており、供給ガス量をコン
トロールできるようになっている。
【0033】本実施例においては、放電用の交流電源1
8が陰極11と陽極13間に高電圧を印加すると同時
に、放電用のガスがガスボンベ19からバルブ21、流
量計(図示略)を有する管路20を介して陽極13の内
部に注入される。この時、陰極11と陽極13の間を飛
び交う電子が、陰極11の内部にある永久磁石12の磁
束に捕らえられ、陰極11の周囲をサイクロトロン運動
で回るため、この電子と注入されたガス分子との間で衝
突が起こりプラズマ放電22が発生する。このプラズマ
放電22で生まれたイオン化ガス23が、スリット板1
5a、15bによって形成された開口部14からプラス
チックフイルム6に吹き付けられ、フイルム表面が処理
される。
8が陰極11と陽極13間に高電圧を印加すると同時
に、放電用のガスがガスボンベ19からバルブ21、流
量計(図示略)を有する管路20を介して陽極13の内
部に注入される。この時、陰極11と陽極13の間を飛
び交う電子が、陰極11の内部にある永久磁石12の磁
束に捕らえられ、陰極11の周囲をサイクロトロン運動
で回るため、この電子と注入されたガス分子との間で衝
突が起こりプラズマ放電22が発生する。このプラズマ
放電22で生まれたイオン化ガス23が、スリット板1
5a、15bによって形成された開口部14からプラス
チックフイルム6に吹き付けられ、フイルム表面が処理
される。
【0034】また、本実施例においては、陰極11周囲
が陽極13によって覆われている。このため、陰極11
周囲に注入されたガスは、実質的に陽極13内に閉じ込
められることになるので、ガスの注入量が少量であって
も、陰極11周囲の不活性ガスの分子密度が効率よく上
昇され、容易にプラズマが発生し易い状態になる。
が陽極13によって覆われている。このため、陰極11
周囲に注入されたガスは、実質的に陽極13内に閉じ込
められることになるので、ガスの注入量が少量であって
も、陰極11周囲の不活性ガスの分子密度が効率よく上
昇され、容易にプラズマが発生し易い状態になる。
【0035】陰極11周囲に注入されたガスの、スリッ
ト状開口部14から流出する量はごく僅かに抑えられる
ので、真空チャンバ1内の真空度がガスの注入によって
不必要に上昇することが防止され、後流の金属蒸着工程
に要求される真空度は良好な値に保たれる。
ト状開口部14から流出する量はごく僅かに抑えられる
ので、真空チャンバ1内の真空度がガスの注入によって
不必要に上昇することが防止され、後流の金属蒸着工程
に要求される真空度は良好な値に保たれる。
【0036】また、プラスチックフイルム6にイオン化
ガスが吹き付けられる際には、陽極13は一種のチャン
バとしての性能を発揮し、かつ、スリット状開口部14
は陰極軸方向に均一な幅で開口されているので、イオン
化ガスは、プラスチックフイルム6の全幅にわたって均
一に吹き付けられ、プラスチックフイルム6の幅方向に
均一な除電効果が得られる。
ガスが吹き付けられる際には、陽極13は一種のチャン
バとしての性能を発揮し、かつ、スリット状開口部14
は陰極軸方向に均一な幅で開口されているので、イオン
化ガスは、プラスチックフイルム6の全幅にわたって均
一に吹き付けられ、プラスチックフイルム6の幅方向に
均一な除電効果が得られる。
【0037】また、陰極11の周囲が陽極13に覆われ
ることにより、陰極11には汚れが付着しにくくなり、
かつ、酸化被模も生成されにくくなる。したがって、陰
極11の清掃周期を延長できる。
ることにより、陰極11には汚れが付着しにくくなり、
かつ、酸化被模も生成されにくくなる。したがって、陰
極11の清掃周期を延長できる。
【0038】さらに、陰極11の周囲のみプラズマ放電
され易い状態になるので、たとえば陽極13の外周や取
付けブラケット等の他の部位での異常放電が防止され
る。このため、絶縁部材等に対する異常放電によるダメ
ージが発生せず、装置自身の耐久性、寿命が大幅に向上
する。
され易い状態になるので、たとえば陽極13の外周や取
付けブラケット等の他の部位での異常放電が防止され
る。このため、絶縁部材等に対する異常放電によるダメ
ージが発生せず、装置自身の耐久性、寿命が大幅に向上
する。
【0039】なお、本実施例では放電用の電源は交流電
源18を用いたが、直流電源でも放電に問題はない。ま
た不活性ガスは窒素を用いたが、アルゴン、ヘリウム、
二酸化炭素など他の不活性ガスでもよい。また、活性ガ
スであってもよい。
源18を用いたが、直流電源でも放電に問題はない。ま
た不活性ガスは窒素を用いたが、アルゴン、ヘリウム、
二酸化炭素など他の不活性ガスでもよい。また、活性ガ
スであってもよい。
【0040】また、本実施例でプラズマ処理装置の設置
位置はプラスチックフイルム6の巻出し側における蒸着
面側としたが、非蒸着面側でもよく、また、必要に応じ
てプラスチックフイルム6の巻取側に設けてもよい。
位置はプラスチックフイルム6の巻出し側における蒸着
面側としたが、非蒸着面側でもよく、また、必要に応じ
てプラスチックフイルム6の巻取側に設けてもよい。
【0041】次に、上記実施例装置において、スリット
状開口部14の開口寸法aを3、7、15mm、スリッ
ト板15a、15bを取り外した状態(開口幅60m
m)の4水準にて、プラズマ放電開始電流と注入ガス量
との関係を測定した結果を図4に示す。
状開口部14の開口寸法aを3、7、15mm、スリッ
ト板15a、15bを取り外した状態(開口幅60m
m)の4水準にて、プラズマ放電開始電流と注入ガス量
との関係を測定した結果を図4に示す。
【0042】たとえば、プラズマ処理装置のスリット状
開口部の開口幅aをブランクのスリットなし、つまりス
ライド板15a、15bなしの状態に設定し、不活性ガ
スを0.6リットル/分注入した状態で放電開始流を測
定すると約0.3Aだったが、開口寸法aを7mmに設
定すると同じ0.3Aで放電を開始するためには、不活
性ガスの注入量が0.2リットル/分で済むことが分か
る。また、同じ不活性ガス注入量0.2リットル/分の
状態、あるいは、0.1リットル/分まで下げた場合で
あっても、放電開始電流は約0.2Aまで下がることが
分かる。
開口部の開口幅aをブランクのスリットなし、つまりス
ライド板15a、15bなしの状態に設定し、不活性ガ
スを0.6リットル/分注入した状態で放電開始流を測
定すると約0.3Aだったが、開口寸法aを7mmに設
定すると同じ0.3Aで放電を開始するためには、不活
性ガスの注入量が0.2リットル/分で済むことが分か
る。また、同じ不活性ガス注入量0.2リットル/分の
状態、あるいは、0.1リットル/分まで下げた場合で
あっても、放電開始電流は約0.2Aまで下がることが
分かる。
【0043】すなわち、開口寸法aが小さいほど放電開
始電流を低くでき、しかも同じ電流値であれば、開口寸
法aが小さいほど注入する不活性ガス量を少なくできる
ことが判明した。これは、従来までが「プラズマ処理装
置の陰極付近ガス圧=金属蒸着装置の真空度」であった
ものが、陰極の周囲を電極で覆い、開口部をスリット状
の絞りとしたため、陽極内部にガスシール効果が生ま
れ、陰極付近のガス圧が上り、金属蒸着工程での真空度
を実質的に所定の値に保ったまま、プラズマ処理装置に
おけるプラズマ放電が発生しやすくなっているためと言
える。
始電流を低くでき、しかも同じ電流値であれば、開口寸
法aが小さいほど注入する不活性ガス量を少なくできる
ことが判明した。これは、従来までが「プラズマ処理装
置の陰極付近ガス圧=金属蒸着装置の真空度」であった
ものが、陰極の周囲を電極で覆い、開口部をスリット状
の絞りとしたため、陽極内部にガスシール効果が生ま
れ、陰極付近のガス圧が上り、金属蒸着工程での真空度
を実質的に所定の値に保ったまま、プラズマ処理装置に
おけるプラズマ放電が発生しやすくなっているためと言
える。
【0044】また開口部をスリット状としたことによ
り、プラズマ処理性能への影響を確認したが、目的とし
ているプラスチックフイルムの処理機能については、開
口寸法aを絞った状態と全開放の状態で有意差のないこ
とを確認した。これはイオン化ガスをプラスチックフイ
ルムに与えることに関しては、スリット間隙の大小に関
係がないためである。
り、プラズマ処理性能への影響を確認したが、目的とし
ているプラスチックフイルムの処理機能については、開
口寸法aを絞った状態と全開放の状態で有意差のないこ
とを確認した。これはイオン化ガスをプラスチックフイ
ルムに与えることに関しては、スリット間隙の大小に関
係がないためである。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプラズマ
処理装置によれば、陽極のガスシール効果で陰極周囲に
のみプラズマ放電が発生しやすい状況を作るようにした
ので、以下のような優れた効果を奏する。 (1)プラスチックフイルムの金属蒸着装置等の真空度
に左右されることなく、安定したプラズマ処理を行うこ
とができる。 (2)従来装置に比べ、大幅に少ないガス量でプラズマ
処理ができ、ガス費のコストダウンが図れる。 (3)使用ガス量が少なくて済むので、金属蒸着工程等
の真空度に与える影響が少ない。よってプラズマ処理装
置を使用しながら、高真空で安定して金属蒸着等の処理
を行える。 (4)陽極内部がイオン化したガスのチャンバーにな
り、プラスチックフイルムの幅方向に均一にイオン化ガ
スを吹き付けることができるので、フイルム幅方向でむ
らのない除電効果を上げられる。 (5)陰極が陽極に覆われてむき出しにならないので、
汚れ、酸化膜が陰極に付着しにくく、清掃周期を長くで
きる。 (6)陰極周囲のみプラズマ放電しやすい状態となるた
め、陽極の外周や取り付けブラケットなどで異常放電が
起こりにくく、陽極やブラケット、絶縁部材などに対す
る異常放電のダメージが発生しない。よって装置のメン
テナンス周期や寿命が伸びる。
処理装置によれば、陽極のガスシール効果で陰極周囲に
のみプラズマ放電が発生しやすい状況を作るようにした
ので、以下のような優れた効果を奏する。 (1)プラスチックフイルムの金属蒸着装置等の真空度
に左右されることなく、安定したプラズマ処理を行うこ
とができる。 (2)従来装置に比べ、大幅に少ないガス量でプラズマ
処理ができ、ガス費のコストダウンが図れる。 (3)使用ガス量が少なくて済むので、金属蒸着工程等
の真空度に与える影響が少ない。よってプラズマ処理装
置を使用しながら、高真空で安定して金属蒸着等の処理
を行える。 (4)陽極内部がイオン化したガスのチャンバーにな
り、プラスチックフイルムの幅方向に均一にイオン化ガ
スを吹き付けることができるので、フイルム幅方向でむ
らのない除電効果を上げられる。 (5)陰極が陽極に覆われてむき出しにならないので、
汚れ、酸化膜が陰極に付着しにくく、清掃周期を長くで
きる。 (6)陰極周囲のみプラズマ放電しやすい状態となるた
め、陽極の外周や取り付けブラケットなどで異常放電が
起こりにくく、陽極やブラケット、絶縁部材などに対す
る異常放電のダメージが発生しない。よって装置のメン
テナンス周期や寿命が伸びる。
【図1】本発明の一実施例に係るプラズマ処理装置を適
用した金属蒸着装置の概略縦断面図である。
用した金属蒸着装置の概略縦断面図である。
【図2】図1のプラズマ処理装置の拡大概略縦断面図で
ある。
ある。
【図3】図2の装置の陰極と陽極の概略斜視図である。
【図4】注入ガス量と放電開始電流との関係図である。
【図5】従来のスパッタリング用プラズマ処理装置の要
部縦断面図である。
部縦断面図である。
【図6】図5の装置の横断面図である。
1 真空チャンバ 2 プラズマ処理装置 3 蒸着材料 4 蒸着材料蒸発源 5 クーリングロール 6 プラスチックフイルム 7 フイルム供給機構 7a フイルム巻出ロール 9 フイルム巻取機構 9a フイルム巻取ロール 10 真空ポンプ 11 陰極 12 永久磁石 13 陽極 13a 陽極本体 14 スリット状の開口部 15a、15b スリット板 16 長穴 17 ボルト 18 交流電源 19 不活性ガスボンベ 20 管路 21 バルブ 22 プラズマ放電 23 イオン化ガス a 開口寸法
Claims (4)
- 【請求項1】 高分子基材表面にプラズマ処理を施す装
置であって、放電電極の周囲が、高分子基材の対向面側
に向けて開口したスリット状の開口部を有する対極で覆
われていることを特徴とするプラズマ処理装置。 - 【請求項2】 前記スリット状の開口部が、高分子基材
の走行方向にスライド可能なスリット板によって形成さ
れ、その開口寸法が該スリット板のスライドにより調整
可能となっている、請求項1に記載のプラズマ処理装
置。 - 【請求項3】 前記スリット状の開口部の開口寸法の調
整可能範囲が1〜15mmである、請求項2に記載のプ
ラズマ処理装置。 - 【請求項4】 前記高分子基材がプラスチックフイルム
である、請求項1ないし3のいずれかに記載のプラズマ
処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33596394A JPH08176822A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | プラズマ処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33596394A JPH08176822A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | プラズマ処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08176822A true JPH08176822A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18294288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33596394A Pending JPH08176822A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | プラズマ処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08176822A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016156060A (ja) * | 2015-02-25 | 2016-09-01 | 東レ株式会社 | シートの薄膜形成装置および薄膜付きシートの製造方法 |
JP2019119921A (ja) * | 2018-01-11 | 2019-07-22 | 国立大学法人茨城大学 | 帯電物体の位置決め方法と除電装置 |
JP2020030936A (ja) * | 2018-08-22 | 2020-02-27 | 国立大学法人茨城大学 | 除電装置 |
-
1994
- 1994-12-22 JP JP33596394A patent/JPH08176822A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016156060A (ja) * | 2015-02-25 | 2016-09-01 | 東レ株式会社 | シートの薄膜形成装置および薄膜付きシートの製造方法 |
JP2019119921A (ja) * | 2018-01-11 | 2019-07-22 | 国立大学法人茨城大学 | 帯電物体の位置決め方法と除電装置 |
JP2020030936A (ja) * | 2018-08-22 | 2020-02-27 | 国立大学法人茨城大学 | 除電装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040206 |