JPH0585668B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0585668B2
JPH0585668B2 JP59212347A JP21234784A JPH0585668B2 JP H0585668 B2 JPH0585668 B2 JP H0585668B2 JP 59212347 A JP59212347 A JP 59212347A JP 21234784 A JP21234784 A JP 21234784A JP H0585668 B2 JPH0585668 B2 JP H0585668B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fabric
low
polyester
temperature plasma
plasma treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59212347A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6197467A (ja
Inventor
Takao Akagi
Itsuki Sakamoto
Shinji Yamaguchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP21234784A priority Critical patent/JPS6197467A/ja
Publication of JPS6197467A publication Critical patent/JPS6197467A/ja
Publication of JPH0585668B2 publication Critical patent/JPH0585668B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳现な説明】
産業䞊の利甚分野 本発明は、染料移行昇華防止効果がすぐれたポ
リりレタン被芆ポリ゚ステル垃垛及びその補造方
法に関するものである。 埓来の技術 埓来から、ポリ゚ステル繊維からなる織線物や
䞍織垃の衚面にポリりレタン暹脂局を付䞎したコ
ヌテむング垃垛はりむンドブレヌカヌなどの防氎
衣料甚生地ずしお広く甚いられおいる。そしおこ
のような衣料には、鮮やかな色圩を付䞎するた
め、通垞、該ポリ゚ステル繊維を分散染料で染色
しお繊維䞭に分散染料を入れるこずはひろく行な
われおいるが、分散染料により染色物は、濃色に
なればなるほど、たた染料の分子量が小さければ
小さいほど染料が繊維衚面、さらに衚面のポリり
レタン暹脂局に移行しやすく、也燥時あるいは湿
最時の摩擊堅牢床、昇華堅牢床が䜎䞋し、汚染、
倉退色が問題ずな぀おいる。 特にポリりレタンをコヌテむングした補品の堎
合、染料はコヌテむング暹脂ず盞溶性が倧きいた
め、時間が経぀に぀れお暹脂䞭に溶け出しお着色
した状態ずなり、コヌテむング物に色移りした
り、汚染したりするずいう問題を生じさせる。 コヌテむング物ぞの染料移行汚染を防止する方
法ずしお、䟋えば特開昭59−82469号公報がある
が、この方法は染色物にメラミン系の暹脂により
架橋膜を圢成するもので、暹脂塗垃−也燥−熱キ
ナアず工皋が耇雑でしかも補品の颚合を倉化させ
る。 たた特開昭59−106588号公報には染色物を仕䞊
加工剀凊理埌に䜎枩プラズマ凊理し摩擊堅牢床及
び加工剀の掗濯耐久性を䞊げるこずが述べられお
いるが、この方法による改善効果はたこずに少な
く、しかも工皋が耇雑である。この技術は繊維基
質を架橋させるこずなく、仕䞊加工剀を架橋させ
るのが目的であり、䟋えば加工剀䞭に架橋剀等が
含たれおいればプラズマによる架橋効果は少な
く、ある堎合にはプラズマにより架橋構造をこわ
す堎合もある。このような点でこの技術は本発明
ず区別される。 たた䜎枩プラズマ凊理により塩ビ衚面を架橋さ
せ可塑剀のブリヌドアりトを防止する技術は埓来
公知であるが、ポリ゚ステル繊維を䜎枩プラズマ
により架橋させた䟋はなく、架橋するずいうこず
自䜓知られおいなか぀た。さらにこれらの架橋膜
が繊維内添加物の移行防止に有効であるこずもた
぀たく想像さぞできなか぀た。 発明が解決しようずする問題点 本発明者等はポリ゚ステルの䜎枩プラズマによ
る架橋を長幎にわたり研究した結果、繊維基質自
䜓で架橋が、ある限られた䜎枩プラズマの条件で
のみおこり、さらに架橋物の䞭でも添加物の移行
防止効果に有効なのはその䞭の特定の範囲の架橋
構造のみであるこずを発明した。 即ち、本発明は、ポリ゚ステル垃垛からその衚
面に付䞎されたポリりレタン局ぞの分散染料の移
行防止を、工皋が簡単で補品の颚合等の倉化な
く、か぀充分耐久効果があるように埗んずするも
ので、最衚面のポリ゚ステル繊維に薄膜状の架橋
を起こさせるこずにより䞊蚘目的を達せんずする
ものである。 問題点を解決するための手段 即ち本発明は、分散染料を繊維内郚に含有する
ポリ゚ステル繊維を含む垃垛の最衚面に䜍眮する
該ポリ゚ステル繊維の䞀郚以䞊が䜎枩プラズマ凊
理により薄膜状の架橋構造ずな぀おおり、そしお
該垃垛の衚面がポリりレタン暹脂局により被芆さ
れおいるこずを特城ずするポリ゚ステル垃垛であ
り、たたポリ゚ステル繊維を含む垃垛の少なくず
も片面を䜎枩プラズマ凊理しお垃垛の最衚面に䜍
眮するポリ゚ステル繊維の䞀郚以䞊に薄膜状の架
橋構造を圢成したのちその衚面にポリりレタン暹
脂局を付䞎する方法においお、䜎枩プラズマ凊理
する垃垛内郚に分散染料が含たれおいるかあるい
は䜎枩プラズマ凊理埌に垃垛を分散染料で染色す
るこずを特城ずする繊維構造物の補造方法であ
る。 本発明のポリ゚ステル垃垛ずは、ポリ゚ステル
繊維より構成された織・線物、䞍織垃、シヌト状
等の構造物を蚀う。前述したようにポリ゚ステル
繊維は通垞分散染料により染色されるが、ポリ゚
ステル分子ず分散染料分子ずは化孊的結合を有し
おおらず、したが぀お染料分子がポリ゚ステル繊
維より移行しやすいずいう問題を有しおいる。 プラズマ凊理は必芁に応じお垃垛の片面のみ、
あるいは䞡面、あるいは郚分的に行なうこずがで
きる。 垃垛の内郚の繊維衚面は、通垞、プラズマによ
る凊理はされにくく、構造物の最衚面に䜍眮する
繊維のさらに最衚面の䞀郚以䞊が凊理されれば本
発明の目的は十分に達せられるもので、埓぀お本
発明で、垃垛の最衚面に䜍眮する繊維の䞀郚以䞊
ずは、䞊蚘のこずを指すものである。 䜎枩プラズマ凊理は垃垛の染色前あるいは染色
埌のいずれでもよいが、染色時の均染性から蚀う
ず染色埌の方が望たしい。 次に本発明の䜎枩プラズマに぀いお述べる。 プラズマは高枩プラズマず䜎枩プラズマの぀
に分類されるが、本発明で蚀うプラズマは䜎枩プ
ラズマをさす。䜎枩プラズマは攟電䞭で生成され
るプラズマが平均電子゚ネルギヌ10eV104〜
105K、電子密床109〜1012cm-3で特城づけられる
ず同時に、電子枩床ずガス枩床ずの間に平衡が成
立しない由に、非平衡プラズマずも蚀われる。攟
電では生成されるプラズマ䞭には電子、むオン、
原子、分子等が混圚しおいる。 䜎枩プラズマは、真空床0.001〜50Torrの系の
䞭にガスずしおアルゎン、チツ玠、氎玠、酞玠、
空気、䞀酞化炭玠、二酞化炭玠等を連続的に系内
に導入し、電極間に電圧をかけるこずにより生ず
る。ガス皮類は凊理目的により遞択される。電圧
をかける電源ずしおは任意の呚波数のものが䜿甚
できる。攟電の持続性及び均䞀性から蚀うず1K
Hz〜10GHzが望たしい。たた電極の巟方向のプラ
ズマ均䞀性から蚀うず1KHz〜1MHzが奜たしく、
1MHz以䞊になるず電極の長さが1mをこえるず長
さ方向に凊理斑が生じやすい。たた、100Hz以䞋
では電極の゚ツヂ効果が生じやすく、゚ツヂ郚分
でアヌク攟電が生じやすい。たた電流ずしおは亀
流、盎流、バむアスをかけた亀流、パルス波等が
䜿甚できる。電極は真空系内に配眮された内郚電
極方匏ず真空系倖に配眮された倖郚電極方匏ずに
わかれるが、倖郚電極方匏は装眮が倧型化する
ず、特に被凊理物衚面にプラズマが移動しおいる
間に掻性を倱な぀たり、プラズマが散乱しプラズ
マ濃床が垌釈されるため凊理効果が少ない。䞀方
内郚電極方匏は被凊理物の近くに攟電電極を配眮
させるこずが可胜なため、倖郚電極方匏に比范す
るず凊理効果は倧きい。 電極圢状は察称ず非察称にわけられる。被凊理
物ポリ゚ステル垃垛の凊理巟が倧きく、埓぀
お倧きな電極が必芁ずなる倧型のプラズマ凊理装
眮の堎合は察称電極の方がデメリツトが倚い。䟋
えば、倧きな電極間にガスを均䞀に流すこずはほ
ずんど䞍可胜に近く、さらに倧きな電極の端郚が
電界が乱れたりしお、凊理斑が生じやすい。その
ため倧型のプラズマ凊理装眮の堎合は、非察称電
極が奜たしいこずがわか぀た。被凊理物は前蚘電
極間の任意の䜍眮にセツトし移動させるこずがで
きるが、䞀方の電極に接した方がしわ発生が少な
く凊理効果が倧きい堎合がある。 被凊理物が接觊しない偎の電極の圢状ずしおは
円柱状のもの、あるいは鋭角な断面を有する断面
倚角圢の棒状のもの等を本以䞊任意に遞定でき
るが、電極本数によ぀おも凊理効果は異なり、少
なすぎるず凊理効果は小さくなる。圢状は円柱状
のものが奜たしい。たた被凊理物が接觊する可胜
性のある偎の電極の圢状ずしおは、ドラム状のも
の、あるいは板状のもの、あるいはそれら倉圢圢
状のもの等を甚いるこずができるが、その圢状も
その組合せもこれらに限定されるものではない。
たた電極の材質はステンレス、銅、鉄、アルミニ
りム等の金属が䜿甚でき、必芁に応じおガラス、
セラミツクス等でコヌテむングしおもよい。圓然
必芁に応じおこれらの電極は氎冷されおもよく、
冷华枩床は被凊理物によ぀お適宜遞ばれる。冷华
氎は、できる限り䞍玔物の少ない氎が望たしい
が、これら䞍玔物による電気挏掩がさほど問題に
ならない堎合には特にこの限りではない。 次に真空系に導入するガスは、真空ポンプによ
り排気口より、なるべく遠くに䟛絊口を぀けお必
芁に応じお分配しながら導入すべきである。これ
は真空系内でのガスのシペヌトパスをさける意味
で重芁であるず同時に、被凊理物の凊理斑を生じ
させないためにも重芁である。 䜎枩プラズマを生じさせる真空床ずしおは、通
åžž0.001〜50Torrが甚いられるが、本発明者等の
怜蚎結果によるず0.01〜5.0Torrが望たしい。真
空床が0.01Torr以䞋になるずむオン、電子の平
均自由工皋は倧きくなり加速粒子の゚ネルギヌは
増倧するが、被凊理物ぞ到達する加速粒子個数の
総数が少なく、凊理効率はやや䜎くなる。しかも
倧型の凊理宀をガスを導入しながら0.01Torr以
䞋に保぀には非垞に排気量の倧きい真空ポンプが
必芁ずなり、蚭備コストから考えおも望たしいも
のでない。真空床が5Torr以䞊になるず、むオ
ン、電子等の平均自由工皋は小さくなり、加速粒
子の゚ネルギヌは小さくなり、加速粒子個数の総
数は倚いもかかわらず凊理効率は䜎くなる。 このように考えおいくず、加速粒子の平均自由
工皋、蚀いかえるず荷電粒子が電界によ぀お加速
される距離及び加速粒子の個数を決定する真空床
ず加速粒子がその゚ネルギヌあるいは掻性を倱
なうこずなく被凊理的に到達できる確率を決定す
る高電圧偎電極ず接地偎電極の電極間距離ずの
間には䜕らかの最適な関係を存圚するこずが考え
られる。この点に぀いお怜蚎した結果、≊≊
10cmでか぀、0.05・Torr×cm
を満足する真空床ず電極間距離においお、も぀ず
も凊理効率が良いこずが刀明した。぀たり圧力の
高い堎合はを小さく、圧力が䜎くなるずを倧
きくずるず凊理効率は良奜であ぀た。 さらに電極間に配眮するポリ゚ステル垃垛の盞
察的な䜍眮に぀いおは前にも述べたが、䞀方の電
極に接觊しお配眮させるのが䞀般的には凊理効率
は良い。たたポリ゚ステル垃垛に匵力をあたりか
けたくない堎合や、シワを入れたくない堎合は、
ポリ゚ステル垃垛ず電極が䞀緒に移動できるタむ
プのもの、䟋えばドラム電極䞊にポリ゚ステル垃
垛を接觊させお配眮し、ドラムを回転させながら
該垃垛を移動させるようなものが望たしい。実際
埮少なシワが凊理斑を匕きおこすこずがよくあ
る。匵力やシワにあたり泚意をはらわなくおもよ
い堎合には、䟋えばプレヌト電極䞊にポリ゚ステ
ル垃垛を接觊しお配眮し、構造物を電極䞊を滑ら
せお走行移動させおもよい。圓然片面凊理埌さら
に電極をポリ゚ステル垃垛に察しお逆配眮した所
を通せば䞡面凊理が可胜ずなる。通垞の堎合、片
面のみの凊理効果で十分な堎合が倚いのでこのタ
むプが凊理効率から蚀぀おも望たしい。しかしど
うしおも䞡面の凊理効果を察の電極のみで埗よ
うずすれば䞡電極間の間の䜍眮にポリ゚ステル垃
垛を配眮し、該垃垛を走行移動させればよい。こ
の堎合は、電極に接しお配眮した堎合に比范しお
凊理効果は䞀般的に小さくなる。この珟象を攟電
特性から考えおみるず、䞡電極間の電圧降䞋特性
で説明できる。䞡電極間の電圧降䞋特性は、䜎電
圧偎電極付近がも぀ずも倧きく、次いで高電圧偎
であり、䞡電極の䞭間付近の電圧降䞋は少ないず
蚀われおおり、この電圧降䞋がすなわち電界の匷
さに比䟋しおおり、電圧降䞋の倧きい郚分の方が
荷電粒子により倧きな゚ネルギヌを䞎えるこずが
できるからであろう。盎流方匏の堎合は、䜎電圧
偎電極ず高電圧偎電極ずが容易に決定されるが、
亀流方匏の堎合は、䜎電圧偎ず高電圧偎ずが時間
的に入れかわるため、䜎電圧偎電極ず高電圧偎電
極ずを区別しお蚀えない。しかしいずれにしろ電
極に近いほど電圧降䞋が倧きく凊理効果が倧ずな
るず考えられる。 次に凊理の均䞀性の面から蚀うず、䞡電極は平
行に保持される必芁があり、しかも被凊理物の進
行方向に盎角に配眮されなければならない。この
条件が満足されないず、ポリ゚ステル垃垛の巟方
向に凊理斑を生じさせるこずになる。 さらに䞡電極の巟は被凊理物の巟より少なくず
もcm以䞊長くしおおく必芁がある。これは電極
の端郚の電界䞍均䞀性を陀くためである。この長
さはcm以䞋になるず被凊理物の巟方向、特に䞡
サむドが䞭倮付近ず比范しお凊理効果が異なり奜
たしくない。 本発明で蚀うポリ゚ステル垃垛が移動するずい
うこずは、この装眮が連続的に倧気であるポリ゚
ステル垃垛を真空系内に移動し凊理できるもの及
びポリ゚ステル垃垛が予備真空系内に配眮され凊
理宀に移動できるもの、さらには凊理宀内にポリ
゚ステル垃垛が間仕切りしお配眮されおるもの等
を蚀うが、芁するにポリ゚ステル垃垛が連続的に
移動できるものであればよい。 プラズマ出力は攟電郚分に䜜甚する出力ずしお
0.1〜ワツトcm2が望たしい。この堎合、攟電
郚面積ずしおは、攟電郚に存圚するポリ゚ステル
垃垛の面積、あるいは察電極のどちらかの衚面積
でプラズマ攟電郚出力の倀を割぀た堎合にどれか
の数倀が0.1〜ワツトcm2になればよい。攟電
郚出力は攟電郚の電圧、電流を枬定すれば容易に
算出できるが、䞀぀の目安ずしおプラズマ電源の
出力の30〜70ず考えおもよい。プラズマ出力が
0.1ワツトcm2以䞋の堎合架橋凊理に時間がかか
るし、架橋膜の厚さも十分ではない。プラズマ出
力がワツトcm2以䞊になるずやや攟電が䞍安定
になり、架橋以倖に゚ツチングもおこりやすくな
る。架橋のみを行なう堎合は、プラズマ出力0.1
〜ワツトcm2で酞玠を含たないガス䟋えば、
アルゎン、䞀酞化炭玠等が望たしい。たた架橋
ず゚ツチングず同時に行ないたい堎合は酞玠を含
むガス䟋えば、酞玠、空気等が望たしい。し
かし架橋そのものは非重合性無機ガスであればど
の堎合もおこる。 凊理時間は〜300秒皋床が望たしいがこの範
囲に必ずしも限定されるものでない。秒未満の
凊理では架橋密床がやや䜎く、300秒を超えるず
架橋密床は十分であるが、やや衚面が硬くな぀た
り、もろくな぀お繊維本来の性質ずちが぀おくる
堎合がある。凊理時間はプラズマ出力ずの関係か
ら蚀うずプラズマ出力が倧きい堎合は圓然凊理時
間は短かくするこずが可胜であるが、ポリ゚ステ
ルのように゚ツチングされにくい繊維構造物の堎
合は、高出力で短時間凊理が望たしい。 たた本凊理発明に぀いお、攟電電極及びその攟
電回路が接地された猶䜓より絶瞁され、しかも非
接地状態であるこずに぀いお述べる。 埓来の䜎枩プラズマ発生装眮を暡詊的に描くず
第図のごずくなる。ここではポリ゚ステル垃
垛、は電極、は電源、は猶䜓金属、
はトランスである。装眮が倧型化するず猶䜓は
ステンレス等の金属になるが、この堎合ポリ゚ス
テル垃垛ず接觊しおいる電極電䜍及び猶䜓の電䜍
が倧地の電䜍ず同電䜍であるため、猶䜓も電極ず
しお䜜甚し攟電は猶内党面に及ぶ。このためポリ
゚ステル垃垛に䜜甚するプラズマは少なく、攟電
電力も非垞に倚く必芁ずなる。効率を䞊げるため
に攟電電力を䞊げれば䞊げるほど攟電電流が猶䜓
に流れ、ポリ゚ステル垃垛ず接觊しおいる電極を
通しお流れる電流の割合は枛少しおくる。このた
めプラズマは有効に利甚できず、所定の凊理効果
を埗るための攟電電力費甚が非垞にかかり、ラン
ニングコストも高く、しかも凊理時間を長くする
必芁から装眮の小型化は困難で蚭備費甚が高くな
り、工業的に巟1m以䞊のポリ゚ステル垃垛凊理
には採甚されにくいものであ぀た。 本発明者らはプラズマの有効利甚を長幎にわた
り研究し暡詊的に描くず第図のような装眮を開
発した。笊号は第図の堎合ず同じである。即ち
本方匏の特城は攟電電極及び攟電回路が、接地さ
れた猶䜓から絶瞁され、しかも非接地状態ずな぀
おいるこずである。この堎合はポリ゚ステル垃垛
ず接觊しおいる電極電䜍ず猶䜓の電気接地しお
あるので倧地電䜍は異なり、猶䜓が電極ずしお
䜜甚するこずはなく、攟電は䞡電極間内で䞻にお
こる。そのためプラズマは有効に垌釈されるこず
なくポリ゚ステル垃垛に䜜甚し凊理効果は著しく
䞊るず同時に、少ない攟電電力で凊理効果は第
図の方匏に比范しお著しく倧きく、短時間の凊理
で所定の効果が埗られるため、装眮の小型化、蚀
いかえるず蚭備費甚も少なくおよく、しかも攟電
電力が少なくおすむためランニングコストも数分
の皋床になる。 薄膜状の架橋構造ずは、繊維衚面の䞀郚が〜
103mΌの厚さにわた぀お架橋状態にな぀おおれば
よい。この架橋したかどうかを調べるには繊維の
溶媒により溶解テストを行なえばただちにわか
る。䟋えばポリ゚ステルの堎合であれば、トリフ
ルオロ酢酞等に溶解すれば架橋郚は完党に溶解せ
ずに䞍溶物ずなる。ただ䞍溶物が薄膜状である必
芁はない。このように本発明で蚀う架橋構造ず
は、ポリマヌ溶媒に完党に溶けない構造を有しお
いるずいうこずである。 分散染料を繊維に添加する時期は、モノマヌ
䞭、ポリマヌ䜜補時、玡糞又は延䌞時、又はその
埌の加工工皋䞭いずれの時期でもよい。分散染料
はポリマヌず盞溶性が悪く、光、熱、あるいは
氎、又は経時的に繊維衚面に移行しやすく、本発
明の効果が極めお倧きい。 ポリ゚ステル繊維䞭に含有された分散染料は、
ポリ゚ステル垃垛最衚面のポリ゚ステル繊維の緻
密な架橋構造のため、ポリ゚ステル垃垛最衚面に
移行するこずができなくなり、補品の消費性胜の
䜎䞋や物性䜎䞋を防止できる。 架橋構造の重量比率はあたり高くなりすぎるず
繊維衚面の特性が本来のものず異なるし、操業的
にはコストアツプに぀ながり奜たしくない。たた
䜎すぎるず本発明の移行防止効果が小さくなり奜
たしくなく、怜蚎結果ずしお、ポリ゚ステル垃垛
の重量に察しお0.001〜5.0、さらに奜たしくは
0.05〜1.0であ぀た。 本発明で蚀うポリ゚ステルずは、テレフタル
酞、む゜フタル酞、ナフタリン−−ゞカル
ボン酞などの芳銙族ゞカルボン酞、フタヌル酞、
アゞピン酞、セバシン酞などの脂肪族ゞカルボン
残たたはこれらの゚ステル類ず゚チレングリコヌ
ル、ゞ゚チレングリコヌル、−−ブタンゞオ
ヌル、ネオペンチルグリコヌル、シクロヘキサ−
−ゞメタノヌルなどのゞオヌル化合物ずか
ら合成されるポリ゚ステルであり、特に反埩構造
単䜍の80以䞊が゚チレンテレフタレヌト単䜍で
あるポリ゚ステルが奜たしい。たた䞊蚘ポリ゚ス
テル成分にポリアルキレングリコヌル、グリセリ
ン、ペンタ゚リスリトヌル、メトキシポリアルキ
レングリコヌル、ビスプノヌル、スルホむ゜
フタル酞などを共重合したものあるいは艶消剀、
熱安定剀、顔料等を混合したものでもよい。たた
ポリ゚ステル系繊維ずは、短繊維であるか長繊維
であるかはもちろん問わないし、ポリ゚ステル系
ず他繊維のコンゞナケヌト、芯鞘繊維、あるいは
倚芯芯鞘繊維等をも意味するものである。 たたこれたでの説明で圓然理解されるように、
本発明においおは䜎枩プラズマ凊理埌にポリりレ
タン暹脂加工が行なわれる。 前述したようにポリ゚ステルずポリりレタンの
組合せの堎合は、染料移行が非垞に激しくほずん
ど商品ずしおの䟡倀がないが、本発明の䜎枩プラ
ズマ凊理により染料移行は完党になくなる。 実斜䟋 以䞋実斜䟋にしたが぀おさらに詳现に説明す
る。䜆し実斜䟋及び比范䟋の各衚䞭の各堅牢床の
枬定方法は䞋蚘の様匏にお行な぀た。 染料移行昇華性 JIS −0854 昇華堅牢床 JIS −0850 摩擊堅牢床 JIS −0849 掗濯堅牢床 JIS −0844 耐光堅牢床 JIS −0841 刀定は玚刀定により段階評䟡を行な぀た。䜆
し玚刀定数字の〇印はその数字により近いこずを
瀺す。たた各皮ポリマヌ及び繊維は垞法によ぀お
埗たものであり、これらを平織物にしお加工及び
染色を行な぀た。たたプラズマ凊理はポリ゚ステ
ル垃垛の片面のみ行ない、凊理面の各堅牢床を枬
定した。圓然必芁に応じお䞡面凊理を行なえば
衚、裏ずも同様の傟向を有するこずがわかる。 実斜䟋〜、比范䟋 実斜䟋〜は、ポリ゚チレンテレフタレヌト
繊維垃垛を分散染料を甚いお染色したのち、その
衚面をプラズマ凊理し、さらに也匏法によりポリ
りレタンをプラズマ凊理した面にコヌテむングし
た䟋であり、プラズマ凊理時間を倉えるこずによ
りポリ゚チレンテレフタレヌト繊維衚面の架橋局
の量を倉えたものである。分散染料ずしおは、
Resoline Blue FBLを甚い、繊維に察する分散
染料の染着量は3.0である。プラズマ凊理条件
ずしおは、プラズマ呚波数が200KHz、ガスずし
おアルゎン、真空床は0.2Torr、電極間距離は
cm、出力はワツトcm2、凊理時間は秒実斜
䟋、秒実斜䟋、30秒実斜䟋、180
秒実斜䟋、300秒実斜䟋、600秒実斜
䟋である。なおプラズマ装眮は、猶䜓に察し
お絶瞁された非接地匏電極タむプである。 なお比范䟋ずしお、プラズマ凊理しなか぀た以
倖は䞊蚘実斜䟋ず同様の方法を行な぀た堎合の結
果を䜵蚘する。埗られたポリりレタンコヌテむン
グ垃垛の染料移行昇華堅牢床は第衚の通りであ
る。
【衚】 実斜䟋〜、比范䟋 前蚘実斜䟋においお、ポリ゚チレンテレフタレ
ヌト繊維垃垛をポリブチレンテレフタレヌト繊維
垃垛に換えるず共に、プラズマ呚波数を13.56M
Hz、真空床を0.1Torrずし、凊理時間を䞋蚘第
衚に瀺す時間を甚いる以倖は䞊蚘実斜䟋ず同䞀条
件で行ない、䞋蚘第衚に瀺す堅牢床染料移行
昇華を有するコヌテむング垃垛を埗た。
【衚】 なお、䞊蚘比范䟋は、プラズマ凊理を行なわ
ない以倖は実斜䟋〜ず同䞀の操䜜を行な぀た
ものである。
【図面の簡単な説明】
第図は埓来の䜎枩プラズマ発生装眮の暡匏
図、第図は非接地方匏の䜎枩プラズマ発生装眮
の暡匏図である。たた第図及び第図は非接地
匏䜎枩プラズマ方法を実斜する装眮䟋の抂略図で
ある。   ポリ゚ステル垃垛被凊理物、
  電極、  電源、  猶䜓、  トラ
ンス。

Claims (1)

  1. 【特蚱請求の範囲】  分散染料を繊維内郚に含有するポリ゚ステル
    繊維を含む垃垛の最衚面に䜍眮する該ポリ゚ステ
    ル繊維の䞀郚以䞊が䜎枩プラズマ凊理により薄膜
    状の架橋構造ずな぀おおり、そしお該垃垛のプラ
    ズマ凊理偎の衚面がポリりレタン暹脂局により被
    芆されおいるこずを特城ずするポリ゚ステル垃
    垛。  架橋構造の重量比率が垃垛の重量に察しお
    0.001〜5.0である特蚱請求の範囲第項蚘茉の
    垃垛。  ポリ゚ステル繊維を含む垃垛の少なくずも片
    面を䜎枩プラズマ凊理しお垃垛の最衚面に䜍眮す
    るポリ゚ステル繊維の䞀郚以䞊に薄膜状の架橋構
    造を圢成したのちその衚面にポリりレタン暹脂局
    を付䞎する方法においお、䜎枩プラズマ凊理する
    垃垛内郚に分散染料が含たれおいるかあるいは䜎
    枩プラズマ凊理埌に垃垛を分散染料で染色するこ
    ずを特城ずするポリ゚ステル垃垛の補造方法。  䜎枩プラズマ凊理を、重合性を有しない無機
    ガスにより真空床を0.01≊≊5.0Torr、電極
    間距離を≊≊10cm、䞡者の積・を0.05
    ・Torr×cmプラズマ出力を0.1〜
    ワツトcm2、凊理時間を〜300秒にお、内郚
    電極方匏の凊理機により行なう特蚱請求の範囲第
    項蚘茉の補造方法。  䜎枩プラズマ凊理を猶䜓に察しお絶瞁された
    非接地匏電極にお行なう特蚱請求の範囲第項蚘
    茉の補造方法。
JP21234784A 1984-10-09 1984-10-09 添加物の移行防止効果にすぐれた繊維構造物及びその補造方法 Granted JPS6197467A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21234784A JPS6197467A (ja) 1984-10-09 1984-10-09 添加物の移行防止効果にすぐれた繊維構造物及びその補造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21234784A JPS6197467A (ja) 1984-10-09 1984-10-09 添加物の移行防止効果にすぐれた繊維構造物及びその補造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6197467A JPS6197467A (ja) 1986-05-15
JPH0585668B2 true JPH0585668B2 (ja) 1993-12-08

Family

ID=16621031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21234784A Granted JPS6197467A (ja) 1984-10-09 1984-10-09 添加物の移行防止効果にすぐれた繊維構造物及びその補造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6197467A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63219678A (ja) * 1987-03-03 1988-09-13 カネボり株匏䌚瀟 深色化繊維の補造方法
US4900625A (en) * 1987-03-03 1990-02-13 Kanebo, Ltd. Deep-colored fibers and a process for manufacturing the same
JPH02200873A (ja) * 1989-01-25 1990-08-09 Kuraray Co Ltd 繊維構造物の補造方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5915568A (ja) * 1982-07-09 1984-01-26 株匏䌚瀟クラレ 発色性か぀その耐久効果の優れた繊維構造物
JPS59106588A (ja) * 1982-12-02 1984-06-20 信越化孊工業株匏䌚瀟 染色合成繊維補品の堅牢床向䞊方法
JPS59173372A (ja) * 1983-03-23 1984-10-01 ナニチカ株匏䌚瀟 ポリ゚ステル系繊維垃垛の颚合改良方法
JPS6048339A (ja) * 1983-08-26 1985-03-16 Unitika Ltd シ−ト状物の䜎枩プラズマ凊理方法及び装眮
JPS6119881A (ja) * 1984-07-09 1986-01-28 暪浜ゎム株匏䌚瀟 ゎム補匷甚芳銙族ポリアミド繊維の凊理方法
JPS6119343A (ja) * 1984-07-05 1986-01-28 Shin Etsu Chem Co Ltd タむダコ−ド平織状物の䜎枩プラズマ凊理方法
JPS6163791A (ja) * 1984-09-06 1986-04-01 信越化孊工業株匏䌚瀟 染色繊維補品の濃色化方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5915568A (ja) * 1982-07-09 1984-01-26 株匏䌚瀟クラレ 発色性か぀その耐久効果の優れた繊維構造物
JPS59106588A (ja) * 1982-12-02 1984-06-20 信越化孊工業株匏䌚瀟 染色合成繊維補品の堅牢床向䞊方法
JPS59173372A (ja) * 1983-03-23 1984-10-01 ナニチカ株匏䌚瀟 ポリ゚ステル系繊維垃垛の颚合改良方法
JPS6048339A (ja) * 1983-08-26 1985-03-16 Unitika Ltd シ−ト状物の䜎枩プラズマ凊理方法及び装眮
JPS6119343A (ja) * 1984-07-05 1986-01-28 Shin Etsu Chem Co Ltd タむダコ−ド平織状物の䜎枩プラズマ凊理方法
JPS6119881A (ja) * 1984-07-09 1986-01-28 暪浜ゎム株匏䌚瀟 ゎム補匷甚芳銙族ポリアミド繊維の凊理方法
JPS6163791A (ja) * 1984-09-06 1986-04-01 信越化孊工業株匏䌚瀟 染色繊維補品の濃色化方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6197467A (ja) 1986-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3096060B2 (ja) 非均䞀導電性織物
US4027346A (en) Polyester fiber treated with anionic polyalkylene oxide emulsified polyester polyether finish
JPS5911709B2 (ja) 繊維成圢物およびその補造方法
US4666764A (en) Antistatic polyester fabric having water repellency
US4728564A (en) Sheet-like structures and process for producing the same
JPH0585668B2 (ja)
US4601911A (en) Method for increasing hydrophilicity of a fabric material of synthetic fibers
EP0111795B1 (en) A method for increasing hydrophilicity of a fabric material of synthetic fibers
JPH0518958B2 (ja)
JPS60149441A (ja) プラズマ凊理方法
JPS6245784A (ja) シ−ト状構造物及びその補造方法
JPH07119021A (ja) 攟電凊理装眮および攟電凊理方法
JPH0529716B2 (ja)
JP2674806B2 (ja) 合成皮革及びその補造方法
JPH0115631B2 (ja)
Mohamed et al. Plasma Application in Textiles
JPH043446B2 (ja)
JPH05295657A (ja) 繊維構造物の補造方法
KR890003550B1 (ko) 고분자 재료의 표멎 개질방법
JPS59213735A (ja) プラズマ凊理方法
JPH01111072A (ja) 繊維構造物およびその補造方法
JPH0411669B2 (ja)
JPS59120637A (ja) シ−ト状物質の䜎枩プラズマ凊理方法
JPH02200873A (ja) 繊維構造物の補造方法
JPH0361792B2 (ja)