JPH0585660B2 - - Google Patents

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JPH0585660B2
JPH0585660B2 JP2091122A JP9112290A JPH0585660B2 JP H0585660 B2 JPH0585660 B2 JP H0585660B2 JP 2091122 A JP2091122 A JP 2091122A JP 9112290 A JP9112290 A JP 9112290A JP H0585660 B2 JPH0585660 B2 JP H0585660B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative
yarn
pattern
woven fabric
transparent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2091122A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03287826A (ja
Inventor
Tatsu Yasuoka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YASUOKA SEIHAKU KK
Original Assignee
YASUOKA SEIHAKU KK
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Filing date
Publication date
Application filed by YASUOKA SEIHAKU KK filed Critical YASUOKA SEIHAKU KK
Priority to JP2091122A priority Critical patent/JPH03287826A/ja
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Publication of JPH0585660B2 publication Critical patent/JPH0585660B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、表裏両面から光輝性ある模様を透視
できる製織用装飾糸及びそれを使用した織布の製
法に関するものである。
従来技術 表裏両面から光輝性ある模様を透視できる製織
用装飾糸(金銀糸)として、透明フイルム上に箔
模様層を全面に重なり合わないように形成し、更
に、その上に透明フイルムを貼着した装飾シート
を糸条に裁断して使用することが知られているが
(特開昭63−89397号公報)、このような糸条は、
全面に厚さの一定した箔模様が形成されており、
しかも、該装飾シートをフイルムの長尺方向にス
リツトマシンで裁断して緊張状態で製造されるた
め、実質的に捲縮が生ずることなく、そのまま製
織できる。
しかし、透明フイルム上に該装飾糸を絵緯糸と
して使用し、装飾シートに形成した光輝性ある模
様を、織布上にそのまま形成するためには、所定
の大きさのフイルムに光輝材を貼着して得た装飾
シートを、張力を掛けることなく、均等に糸条に
裁断する必要があるが、このような裁断方法で
は、糸条に捲縮を生じ易く、特にフイルム間に光
輝材が存在する部分と存在しない部分が併存する
場合には、捲縮が顕著となり、実用性ある製品と
得難いものとなる。また、白生地に金銀糸などの
装飾糸を織り込み、実質的に後染可能な製品を得
ることも困難であつた。
発明の解決しようとする課題 本発明は、織布に一体化させて作業性よく効果
的に織り込むことのできる装飾糸、特に、白生地
に絵緯糸として織り込み、後染後も、光輝材を効
果的に、所望の模様状に表すことのできる、光輝
材を使用した装飾糸を提供することを課題とす
る。
課題を解決するための手段 本発明では、透明フイルムの表面に、接着剤層
を介して、光輝材を模様状に貼着し、更に、その
上に透明フイルムを接着剤層を介して積層した積
層体を糸条に裁断してなる製織用装飾糸におい
て、光輝材からなる模様部分の縁に、透明部分が
存在する状態で、糸条の両端部に硬質材層を形成
することによつて、前記課題を解決した。
即ち、本発明では、糸条の両端部に硬質材層を
設けることによつて、光輝材を挟持するフイルム
の積層物をそのままの状態で糸条に裁断した絵緯
糸であつても、捲縮性なく、使用できるものであ
り、従つて、貝殻などの硬質の光輝材を使用した
模様部分をも、再現性よく、織布上に織り込むこ
とが可能となる。
また、光輝材からなる模様部分の縁には、光輝
材の存在しない、透明フイルムのみの積層からな
る透明部分が存在するため、絵緯糸として、織布
に織り込んだ後、該模様部分に沿つて、この透明
部分で装飾糸を切断することにより、該模様部分
のみを織布上に再現して、余分な部分を容易に安
定して切断除去できるのである。透明フイルムの
みの積層からなる透明部分からは、剥離が生じ難
く、また染料の含浸などもないため、本発明の装
飾糸を使用した織布は、後染も安定して可能とな
る。
本発明では光輝材として、貝殻、金属箔、色素
膜など種々のものが使用できるが、貝殻等の硬質
材料を使用する場合には、積層体をロール加圧な
どにより加圧し、光輝材に亀裂を入れて柔軟化す
るのが好ましい。
次に、本発明の装飾糸の両端部に設けられる硬
質材層は、装飾糸の捲縮を防止して、使用しやす
くものであればよく、例えば、紙又は樹脂フイル
ムの貼着、或いは樹脂コーテイング等により形成
できる。なお、硬質材層は、積層体の片面にのみ
設けられても、両面に設けられてもよい。
また、本発明の装飾糸の製造に使用する透明フ
イルムとしては、ナイロン、ポリエステル、塩化
ビニル、塩化ビニリデン、ポリオレフインなどの
樹脂フイルムが使用できるが、通常ポリエステル
を使用するのが好ましく、その厚さは、製品使用
時の風合及び作業性の面からも、25μm以下、例
えば12μm程度のフイルムを使用するのが好まし
く、特に風合のよい製品を得るためには、6〜
4μmのフイルムを使用するのが好ましい。なお、
表裏二枚の透明フイルムは、同質でも異質でもよ
く、また、その厚さも同一でも異なつてもよい
が、二枚共同質同厚の場合に特に扱い易い製品を
得ることができる。
即ち、裏返りが生じても、光輝材の色調及び光
輝性に差異を生ずることなく使用できる。特に、
織布を後染加工した場合、二枚のフイルムが異質
又は厚さの異なるものであれば、フイルムの染着
性(ポリエステルフイルムなど染着性に乏しい場
合は汚染性)に差を生じ、表裏に色差のあるもの
となるが、二枚共同質同厚の場合には、後染加工
をしても、常に均一な模様部分を保持することが
できることとなる。
次に、本発明の装飾糸を使用した織布の効果的
な製造方法は、次の通りである。
一般に、絵緯糸を使用して製造する公知の方法
で、織布は製造されればよいが、本発明の装飾糸
を、その裁断前の積層体に現れた光輝性の模様部
分をそのまま織布上に再現するように、順序よく
絵緯糸に使用するものであつて、装飾糸の両端部
に設けた硬質材層をもつた状態で、該装飾糸を絵
緯糸として織り込み、製織後、この装飾糸を光輝
材からなる所望の模様部分のみが、織布上に残る
ように、光輝材からなる模様部分の縁に位置する
透明部分で、装飾糸を切断し、余分の糸を硬質材
層と共に除去するものである。
このようにして得た織布は、光輝材からなる模
様部分のみが、織布の地組織と一体化して存在す
るものとなり、通常の金銀糸を絵緯糸に使用した
場合と異なり、あたかも光輝材を直接模様状に織
布上に散りばめたような、非常に意匠効果に優れ
た妙味ある製品となる。
実施例 本実施例では、第1図に示す如く、透明ポリエ
ステルフイルム(12μm厚)を横50cm、縦60cmに
切り取り、基材フイルム1aとして作業板上に貼
りつけ、ポリウレタン系接着剤層2aを介して白
蝶貝の薄片からなる光輝材3を、基材フイルム1
aの縦方向に幅約10cmに貼り、更にその上に前記
同様のフイルム1bを前記同様の接着剤層2bを
介して全面に貼り、表裏いずれからも白蝶貝の薄
片からなる光輝材3が露顕する透明フイルム積層
体4を得た。
次に、このフイルム積層体4の片面に、30g/
m2の和紙Aを硬質材層8として、光輝材3の周囲
に空白部分即ち透明部分7を少し残して貼りつ
め、装飾シートを得た。
次いで、このシートを横方向に幅約30mmの糸条
5に裁断して本発明の装飾糸を得た(第2図参
照)。
この糸条5は、表裏両面から白蝶貝の薄片から
なる光輝材3が均質に透視できる美麗な装飾糸で
あり、その両端には、和紙Aが硬質材層8として
貼着されているため、細い糸条に形成されている
が捲縮性なく、織布製造時に、硬質材層8をもつ
て、容易に絵緯糸として、作業性良く織り込める
ものである。
この糸条5を、生糸を使用した織布製造におい
て、ジヤガード紋織、経約70mmの小菊柄に使用
し、小菊柄部分を残し、余分は透明部分7の部分
で切断除去し、その後織布を精練し、酸性染料
(直接染料であつてもよい)で染色したところ、
模様部分6が螺細調の光彩を放つ、重厚な式服用
の生地が得られた(第3図参照)。
なお、光輝材3は、基材フイルム1a上に、所
望に応じて、横段、縦段、非形象等、種々の形状
に貼着されてよい。
発明の効果 本発明の装飾糸は、光輝材を透明フイルム間に
挟持しているため、表裏同様の外観を有するもの
であり、使用時の裏返りが生じても、織布の外観
に問題を生じない。
また、装飾糸の両端部には和紙などの硬質材層
が存在するため、装飾糸に捲縮性を心配すること
なく、安定して絵緯糸として使用できる。更に、
装飾糸は、使用後、光輝材の模様部分の周囲に存
在する透明部分で切断して、該模様部分を織布上
に残すことができるため、光輝材は、装飾糸上
に、予め織布上に表す模様に応じた形状にのみ設
ければよいため、貴金属箔や貝殻など効果な材料
を無駄なく使用でき、しかも、僅かな透明なフイ
ルム積層部分が残存するだけであるので、光輝材
は織布の地組織に一体化した模様状に表すことが
できる。
なお、本発明の装飾糸は、光輝材を透明フイル
ム間に安定して挟持した状態で、しかも両端部に
は光輝材の存在しないフイルム積層部分を確実に
残存させて、絵緯糸として使用できるため、白生
地に適用し、織成後、精錬及び染色しても、安定
して品質のよい製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例で使用する装飾シート
の断面図、第2図は第1図の装飾シートを裁断し
て製造した装飾糸の平面図、第3図は第2図の装
飾シートを使用して製造した織布の平面図を示
す。 1a,1b…フイルム、2a,2b…接着剤
層、3…光輝材、4…積層体、5…糸条、6…模
様部分、7…透明部分、8…硬質材層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 透明フイルム1aの表面に接着剤層2aを介
    して光輝材3が模様状に貼着され、更に、その上
    に透明フイルム1bが接着剤層2bを介して積層
    された積層体4を糸条5に裁断してなるものであ
    り、上記光輝材3からなる模様部分6の縁に透明
    部分7が存在する状態で、上記糸条5の両端部に
    硬質材層8が形成されていることを特徴とする製
    織用装飾糸。 2 上記積層体4が加圧され、上記光輝材3に亀
    裂が生じている請求項1記載の製織用装飾糸。 3 上記糸条5を絵緯糸に使用して上記光輝材2
    からなる模様部分6を織布表面に再現するもので
    あつて、上記糸条5を上記硬質材層8をもつた状
    態で織り込み、製織後、上記糸条5を上記透明部
    分7で切断して、余分の糸条5及び上記硬質材層
    8を除去することを特徴とする請求項1又は2記
    載の装飾糸を使用した織布の製法。
JP2091122A 1990-04-04 1990-04-04 製織用装飾糸及びそれを使用した織布の製法 Granted JPH03287826A (ja)

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CN114318638B (zh) * 2021-12-18 2022-10-21 宁波狮丹努针织有限公司 一种珍珠护肤高弹液氨棉多功能双面面料及其制备方法和应用

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