JPH0748699Y2 - 経糸に用いる細幅織物用金銀平箔糸 - Google Patents
経糸に用いる細幅織物用金銀平箔糸Info
- Publication number
- JPH0748699Y2 JPH0748699Y2 JP3894490U JP3894490U JPH0748699Y2 JP H0748699 Y2 JPH0748699 Y2 JP H0748699Y2 JP 3894490 U JP3894490 U JP 3894490U JP 3894490 U JP3894490 U JP 3894490U JP H0748699 Y2 JPH0748699 Y2 JP H0748699Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- warp
- gold
- flat foil
- yarn
- pattern
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は細幅織物、リボン、織ネーム或いは特に畳縁地
等の細幅織物用の経糸として最適な縦方向に強度のある
金銀平箔糸に関する。
等の細幅織物用の経糸として最適な縦方向に強度のある
金銀平箔糸に関する。
従来の技術 従来より織物に絵画調の微妙な濃淡色を出現させるため
に模様顕出用の装飾平糸が使用され、この装飾平糸を緯
糸或いは経糸として用いる場合がある。
に模様顕出用の装飾平糸が使用され、この装飾平糸を緯
糸或いは経糸として用いる場合がある。
例えば特公昭60-7751号には、模様を施した箔片をスリ
ットして得た平糸を経糸として製織し、而して得られる
織物に箔の模様を再現する際に用いる模様顕出用経平糸
が提案されており、箔の表裏両面に位置ずれのない同一
で然も優れた風合いの模様を簡潔且つ正確に高級西陣織
の帯地等に施すことが出来、経平糸の開口時に於ける反
転による再現模様の乱れを防止しようとする技術が開示
されている。
ットして得た平糸を経糸として製織し、而して得られる
織物に箔の模様を再現する際に用いる模様顕出用経平糸
が提案されており、箔の表裏両面に位置ずれのない同一
で然も優れた風合いの模様を簡潔且つ正確に高級西陣織
の帯地等に施すことが出来、経平糸の開口時に於ける反
転による再現模様の乱れを防止しようとする技術が開示
されている。
また特開昭49-36945号には、透明なポリエチレンテレフ
タレートフィルムの片面に多色のメタリック調模様を施
したものをスリットして、表裏色調が同一である平箔糸
を得、これを経糸として用いて製織することで、織物面
上に該模様を再現する技術が開示されるところである。
タレートフィルムの片面に多色のメタリック調模様を施
したものをスリットして、表裏色調が同一である平箔糸
を得、これを経糸として用いて製織することで、織物面
上に該模様を再現する技術が開示されるところである。
一般に高級西陣織の帯地等に適用するための経金銀平箔
糸として、金属蒸着フィルムをベースフィルムの両面に
貼着し、独特の色調、風合い等を出現させるものが前述
の如く周知されている。
糸として、金属蒸着フィルムをベースフィルムの両面に
貼着し、独特の色調、風合い等を出現させるものが前述
の如く周知されている。
これ等スリットされた経金銀平箔糸は、帯地等の相対的
に広幅である織物用として適用する時には、各々の平箔
糸が幅広く集合された状態下で縦方向の引張り強度を与
えるので、平箔糸には破断の機会が少ないが、捩れに対
する問題が尚未解決でもあった。
に広幅である織物用として適用する時には、各々の平箔
糸が幅広く集合された状態下で縦方向の引張り強度を与
えるので、平箔糸には破断の機会が少ないが、捩れに対
する問題が尚未解決でもあった。
本考案者は斯かる前記従来の経金銀平箔糸をリボン、織
ネーム、殊に細幅織物である畳縁地への利用に着目した
のであるが、然し乍ら従来の経金銀平箔糸を利用して畳
縁地を製織した際には、このような技術では細幅故に必
然的に縦方向へ強く引張られる結果、その引張り強度に
劣り、且つカール等の捩れが生起して実用価値に乏しい
ものとなると共に、畳縁地であるがための耐摩耗性、耐
久性に劣ることが判明した。
ネーム、殊に細幅織物である畳縁地への利用に着目した
のであるが、然し乍ら従来の経金銀平箔糸を利用して畳
縁地を製織した際には、このような技術では細幅故に必
然的に縦方向へ強く引張られる結果、その引張り強度に
劣り、且つカール等の捩れが生起して実用価値に乏しい
ものとなると共に、畳縁地であるがための耐摩耗性、耐
久性に劣ることが判明した。
解決しようとする問題点 然るに本考案になる経糸に用いる細幅織物用金銀平箔糸
にあっては、既述在来の欠陥を解消し、特に縦方向に引
張り強度を与えて、細幅織物地、例えば8乃至10cmの所
望幅員を有する畳縁地に織成した際にも実用上破断され
ず、従来のナイロン糸による平織組織による畳縁地と同
様の強靱性を備え、また機械的強度が強い関係で、捩れ
の無い経糸に用いる細幅織物用金銀平箔糸を提供するこ
とを目的とする。
にあっては、既述在来の欠陥を解消し、特に縦方向に引
張り強度を与えて、細幅織物地、例えば8乃至10cmの所
望幅員を有する畳縁地に織成した際にも実用上破断され
ず、従来のナイロン糸による平織組織による畳縁地と同
様の強靱性を備え、また機械的強度が強い関係で、捩れ
の無い経糸に用いる細幅織物用金銀平箔糸を提供するこ
とを目的とする。
更に、経整形のチキリ巻に維持されるので、積層シート
の柄模様が忠実に再現出来、二重経の組織を応用すれ
ば、金銀平箔地の柄模様部に更に別異の紋意匠による図
柄模様部を製出することが可能な経糸に用いる細幅織物
用金銀平箔糸を提供すことを目的とする。
の柄模様が忠実に再現出来、二重経の組織を応用すれ
ば、金銀平箔地の柄模様部に更に別異の紋意匠による図
柄模様部を製出することが可能な経糸に用いる細幅織物
用金銀平箔糸を提供すことを目的とする。
問題点を解決するための手段 上記した如き目的を達成するがために、本考案による経
糸に用いる細幅織物用金銀平箔糸に於いては、二軸延伸
ポリエステルフィルム1の一面にアルミニウムその他の
金属蒸着層2を形成し、更にその面上に柄模様層3と保
護被膜層Bを順次形成したシートAを二枚、二軸延伸ポ
リエステルフィルム1側を内面として接着剤8を介して
縦方向に伸びのない一軸延伸フィルム9に貼着して成る
積層シートCを、糸条に裁断し経整形のチキリ巻とした
経糸に用いる細幅織物用金銀平箔糸を特徴としているも
のである。
糸に用いる細幅織物用金銀平箔糸に於いては、二軸延伸
ポリエステルフィルム1の一面にアルミニウムその他の
金属蒸着層2を形成し、更にその面上に柄模様層3と保
護被膜層Bを順次形成したシートAを二枚、二軸延伸ポ
リエステルフィルム1側を内面として接着剤8を介して
縦方向に伸びのない一軸延伸フィルム9に貼着して成る
積層シートCを、糸条に裁断し経整形のチキリ巻とした
経糸に用いる細幅織物用金銀平箔糸を特徴としているも
のである。
次いで本考案になる経糸に用いる細幅織物用金銀平箔糸
に関する実施の一例について詳説する。
に関する実施の一例について詳説する。
厚さ0.006〜0.025mmの二軸延伸ポリエステルフィルム1
の一面にアルミニウム等を真空蒸着させた金属蒸着層2
を形成する。
の一面にアルミニウム等を真空蒸着させた金属蒸着層2
を形成する。
次いで当該金属蒸着層2の面上に、例えば多色刷グラビ
ア印刷機を用いて着色された柄模様層3を形成する。
ア印刷機を用いて着色された柄模様層3を形成する。
斯かる柄模様層3は暈し模様やキリガネ模様、砂子柄、
小紋柄その他適宜の態様のものが適用される。
小紋柄その他適宜の態様のものが適用される。
このように柄模様層3等を例えば転写方式で施した金属
蒸着層2の表面は、保護被膜層Bを以って保護されるの
であるが、この際保護被膜層Bとしては、第1図に示す
ように前記柄模様層3の面上へ、ナイロンフィルム、ポ
リエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム等の厚さ
0.006〜0.025mmの透明フィルム6が、ウレタン系、ポリ
エステル系、イソシアネート系等の接着剤層5を介して
貼着一体化され、更に樹脂によるトップコーティングま
たは艶消しコーティング等のコーティング層7を形成す
る場合と、第2図に図示するように、前記柄模様層3の
面上へ直接樹脂によるトップコーティングまたは艶消し
コーティング等のコーティング層4を形成する場合とが
考えられる。
蒸着層2の表面は、保護被膜層Bを以って保護されるの
であるが、この際保護被膜層Bとしては、第1図に示す
ように前記柄模様層3の面上へ、ナイロンフィルム、ポ
リエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム等の厚さ
0.006〜0.025mmの透明フィルム6が、ウレタン系、ポリ
エステル系、イソシアネート系等の接着剤層5を介して
貼着一体化され、更に樹脂によるトップコーティングま
たは艶消しコーティング等のコーティング層7を形成す
る場合と、第2図に図示するように、前記柄模様層3の
面上へ直接樹脂によるトップコーティングまたは艶消し
コーティング等のコーティング層4を形成する場合とが
考えられる。
斯様な構造の元に得られたシートAは、これを二枚用い
て二軸延伸ポリエステルフィルム1側を内面として、ウ
レタン系、ポリエステル系、イソシアネート系等の接着
剤8を介して、縦方向に伸びない一軸延伸フィルム9を
貼着する。
て二軸延伸ポリエステルフィルム1側を内面として、ウ
レタン系、ポリエステル系、イソシアネート系等の接着
剤8を介して、縦方向に伸びない一軸延伸フィルム9を
貼着する。
茲に謂う一軸延伸フィルム9は厚さ0.025〜0.1mmのポリ
プロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム或いはポリ
エステルフィルム等から選択されると同時に、裁断工程
に於いて裁断した時に縦方向に強度を有する方向として
接着されている。
プロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム或いはポリ
エステルフィルム等から選択されると同時に、裁断工程
に於いて裁断した時に縦方向に強度を有する方向として
接着されている。
而して斯様にして得た積層シートCは、マイクロスリッ
ター等を用いて、その裁断幅が1.5〜0.2mmとなるように
裁断すると同時に、当該経金銀平箔糸が絡まないように
機草を挟みながら経整形のチキリ巻に巻き採られるもの
である。
ター等を用いて、その裁断幅が1.5〜0.2mmとなるように
裁断すると同時に、当該経金銀平箔糸が絡まないように
機草を挟みながら経整形のチキリ巻に巻き採られるもの
である。
考案の効果 本考案の金銀平箔糸によれば、経糸として用いる経糸
は、一軸延伸フィルム9を裁断後に縦方向に強度付与す
る配置としてベースフィルムを形成しているので、糸条
に裁断後の金銀平箔糸は縦方向に充分な引張り強度が与
えられ、経糸として用いる平箔糸の使用本数の少ない細
幅織物として、特に当該強度が要求される畳縁地に使用
した際には、実質的に破断されぬ程の耐久性を具備する
ものとなる。
は、一軸延伸フィルム9を裁断後に縦方向に強度付与す
る配置としてベースフィルムを形成しているので、糸条
に裁断後の金銀平箔糸は縦方向に充分な引張り強度が与
えられ、経糸として用いる平箔糸の使用本数の少ない細
幅織物として、特に当該強度が要求される畳縁地に使用
した際には、実質的に破断されぬ程の耐久性を具備する
ものとなる。
また一軸延伸フィルム9の両面に同一の二軸延伸ポリエ
ステルフィルム1を貼着しているので、一軸延伸フィル
ム9の両面に均等な引張り応力が与えられ、裁断後に現
出され易い経の金銀平箔糸の捩れは皆無となり、製織時
にも頗る適応性が招来するものとなる。
ステルフィルム1を貼着しているので、一軸延伸フィル
ム9の両面に均等な引張り応力が与えられ、裁断後に現
出され易い経の金銀平箔糸の捩れは皆無となり、製織時
にも頗る適応性が招来するものとなる。
また金属蒸着層2には、転写等により適する柄模様を施
すことが出来、更にその面上を保護被膜層Bにより保護
するので、簡単に汚染物の除去が可能となり、常に汚れ
のない金属蒸着層2および柄模様層3を顕出させること
が出来る。
すことが出来、更にその面上を保護被膜層Bにより保護
するので、簡単に汚染物の除去が可能となり、常に汚れ
のない金属蒸着層2および柄模様層3を顕出させること
が出来る。
金銀平箔糸は断面矩形の経糸であるため、従来使用され
ることのない畳縁地等に適用する時には、全く新規な風
合いを与えることが出来る利便がある。
ることのない畳縁地等に適用する時には、全く新規な風
合いを与えることが出来る利便がある。
更に本件金銀平箔糸は所謂一定細幅の集合糸をそのまま
経糸として組織するものであるため、一定部位に一定図
柄模様を出現させることが可能で、二重経の構造で使用
すれば、図柄模様上に更に別異の紋意匠を形成出来るも
のとなる。
経糸として組織するものであるため、一定部位に一定図
柄模様を出現させることが可能で、二重経の構造で使用
すれば、図柄模様上に更に別異の紋意匠を形成出来るも
のとなる。
図面には本考案の一実施例を示すものであって、第1図
は本案品の拡大断面図、第2図は他の実施例による拡大
断面図である。 1……二軸延伸ポリエステルフィルム 2……金属蒸着層 3……柄模様層 A……シート B……保護被膜層 C……積層シート 8……接着剤 9……一軸延伸フィルム
は本案品の拡大断面図、第2図は他の実施例による拡大
断面図である。 1……二軸延伸ポリエステルフィルム 2……金属蒸着層 3……柄模様層 A……シート B……保護被膜層 C……積層シート 8……接着剤 9……一軸延伸フィルム
Claims (1)
- 【請求項1】二軸延伸ポリエステルフィルム1の一面に
アルミニウムその他の金属蒸着層2を形成し、更にその
面上に柄模様層3と保護被膜層Bを順次形成したシート
Aを二枚、二軸延伸ポリエステルフィルム1側を内面と
して接着剤8を介して縦方向に伸びのない一軸延伸フィ
ルム9に貼着して成る積層シートCを、糸条に裁断し経
整形のチキリ巻としたことを特徴とする経糸に用いる細
幅織物用金銀平箔糸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3894490U JPH0748699Y2 (ja) | 1990-04-11 | 1990-04-11 | 経糸に用いる細幅織物用金銀平箔糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3894490U JPH0748699Y2 (ja) | 1990-04-11 | 1990-04-11 | 経糸に用いる細幅織物用金銀平箔糸 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04677U JPH04677U (ja) | 1992-01-07 |
JPH0748699Y2 true JPH0748699Y2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=31547403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3894490U Expired - Lifetime JPH0748699Y2 (ja) | 1990-04-11 | 1990-04-11 | 経糸に用いる細幅織物用金銀平箔糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0748699Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-04-11 JP JP3894490U patent/JPH0748699Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04677U (ja) | 1992-01-07 |
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