JP2739302B2 - 箔織編物用合撚糸 - Google Patents

箔織編物用合撚糸

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JP2739302B2
JP2739302B2 JP7149519A JP14951995A JP2739302B2 JP 2739302 B2 JP2739302 B2 JP 2739302B2 JP 7149519 A JP7149519 A JP 7149519A JP 14951995 A JP14951995 A JP 14951995A JP 2739302 B2 JP2739302 B2 JP 2739302B2
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yarn
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flat
knitted fabric
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JP7149519A
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Inventor
達 安岡
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株式会社安岡金銀糸
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  • Decoration Of Textiles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偏平糸を原料とする、
箔織編物用の合撚糸に関する。
【0002】
【従来の技術】箔織編物は、一般に平箔糸等の偏平糸を
用いて製造されるが、かかる偏平糸の使用では、織編物
の外観が平面的なものとなり、変化に乏しく、また、風
合的のよい製品を得ることは困難であった。例えば、平
箔糸を使用した織物は、金属光沢を有するとはいうもの
の、その外観は、金属平板的なものとなり、上品にして
高貴な金属光沢ある製品を得ることはできなかった。
【0003】そこで、特公平1−37492号公報に示
されるような変形金銀糸が開発され、箔織編物をより変
化に富んだものとなし得たが、この変形金銀糸は、普通
糸と沿わせて使用しないと製織又は製編し難くかった。
【0004】また、箔糸を合撚糸として使用する場合、
公知のものは、いずれも普通糸と箔糸を合撚したもので
あり、複数本の箔糸を合撚して、扱い易く、しかも美麗
な製品が得られるとは全く考えられなかった。公知の製
品は、例えば、普通糸からなる芯糸に箔糸を巻きつけた
丸撚り、蛇腹撚り又は羽衣撚り金銀糸、箔糸に細い糸を
絡ませた絡み撚り又はたすき撚り金銀糸等である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
技術常識を破り、箔糸と箔糸を合撚した箔糸合撚糸で、
箔織編物用として実用性あるものを提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、特定の偏平
糸を撚り合わせることにより、上記目的を達成した。即
ち、本発明の箔糸合撚糸は、合成樹脂フィルムをベース
とする厚さ7〜19μm(好ましくは14〜18μ
m)、幅0.2〜0.5mm(好ましくは0.3〜0.4mm)の偏
平糸を複数本撚り合わせてなるものである。
【0007】合撚は、全体に実施されればよく、その撚
り数は、100〜500回/m程度であるのが好まし
い。また、合撚の方法は、羽衣撚りとされてもよい。
【0008】本発明の合撚糸は、前述の如き偏平糸に間
欠的な撚りを掛け、撚りのかかった部分を熱セットして
得た変形箔糸を、複数本撚り合わせてなるもので、非常
に扱い易い箔糸となる。
【0009】この場合、偏平糸に掛ける撚りは、2〜6
cm間隔で2〜6cmの加撚部分が存在するような間欠的な
撚りであるのが好ましく、この間欠的な撚りの撚り数は
300〜500回/mであるのが好ましい。
【0010】なお、本発明において、偏平糸としては、
金属層の表裏に合成樹脂フィルム層を有する平箔糸が使
用されても、また、単に着色合成樹脂フィルムを裁断し
たものを使用してもよい。
【0011】かかる変形箔糸は、互いに合撚し易く、合
撚によって、外観が非常に特異なものとなり、しかも、
合撚糸は細く、柔軟でありながら、適度の強度を有する
ため、箔織物の経糸及び緯糸として、また箔編物の地組
織として、安定して使用できるものとなる。
【0012】合撚される偏平糸は、同一の偏平糸であっ
ても、異なるものであってもよく、また間欠的な撚りを
掛けて使用する場合、その撚り間隔や素材等が異なるも
のを組み合わせて使用してもよい。
【0013】
【実施例】実施例1 4μm厚のポリエステルフィルムに特開昭57−195
649号の処理を施した銀薄膜をポリウレタン系接着剤
を介して転写し、更に転写した銀薄膜上に上記処理を施
し、その上に接着剤層を介して4μm厚のポリエステル
フィルムを積層して、厚さ約15μmの箔シートを得
【0014】この箔シートを幅0.3mmに切断して得
た偏平糸(平箔糸)を、スピンドル急停止急発進装置を
備えた撚糸機によって間欠的に加撚後、熱セットし、シ
リンダに巻き取った。加撚は、約4cmの間隔で約3c
mの加撚部分が存在するように実施され、加撚部分の撚
りは約450回/mであった。また、上記熱セットは、
加撚部分のみに実施され、非加撚部分は加熱されなかっ
た。次いで、このようにして得た変形箔糸を2本、約2
00回/mの撚り数で合撚した。この合撚糸Bは、全体
に、特異な金属光沢を発する非常に美麗な製品であり、
柔軟で、一見ラフな外観を有するが、普通糸と同様に扱
い易く、適度の強度を有するものであり、単独で経糸や
緯糸に使用して各種組織の箔織物を製造することができ
た。
【0015】実施例2 白色に原液着色したポリエステルからなる15μm厚の
白色ポリエステルフィルムを幅0.4mmに切断し、ボ
ビンに巻き取り、実施例1と同様の方法で間欠的に加撚
部分を有する変形箔糸を製造した。このようにして得た
変形箔糸を2本、約300回/mの撚り数で全体に均一
に合撚した。得られた合撚糸Cは、一見剛直な白色糸で
あるが、柔軟で、扱い易い糸であり、ラメ状にフィルム
光沢を発揮するものであり、これを用いて製造した編物
地は、非常に爽やかな風合となり、ファッション性ある
夏物衣料に幅広く使用できた。なお、この合撚糸Cは後
染め可能であるので、目的に応じて、種々の色に染色し
て使用できる。
【0016】
【発明の効果】本発明の合撚糸は、偏平糸を組み合わせ
て使用したものでありながら、普通糸と同様に作業性よ
く織編でき、独特の光沢を有する、意匠効果に優れた織
編物を得ることができる。また、本発明の合撚糸は、合
成樹脂フィルムを主体とするため非常に軽く、風合のよ
い軽やかな織編物を得ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D04D 9/00 D04D 9/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂フィルムをベースとする厚さ7
    〜19μm、幅0.2〜0.5mmの偏平糸に間欠的な
    撚りを掛け、撚りのかかった部分を熱セットして得た変
    形箔糸を、複数本撚り合わせてなるものであり、前記偏
    平糸の間欠的な撚り数が300〜500回/mであり、
    前記変形箔糸を複数本撚り合わせた際の撚り数が100
    〜500回/mであることを特徴とする箔織編物用合撚
    糸。
  2. 【請求項2】 上記偏平糸に2〜6cm間隔で2〜6c
    mの加撚部分が存在する間欠的な撚りがかけられている
    請求項の箔織編物用合撚糸。
  3. 【請求項3】 上記偏平糸が、金属層の表裏に合成樹脂
    フィルム層を有する平箔糸である請求項1又は2記載の
    箔織編物用合撚糸。
  4. 【請求項4】 上記偏平糸が、合成樹脂フィルムに着色
    してなるものである請求項1又は2記載の箔織編物用合
    撚糸。
JP7149519A 1995-05-23 1995-05-23 箔織編物用合撚糸 Expired - Lifetime JP2739302B2 (ja)

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JPH08325873A JPH08325873A (ja) 1996-12-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6148871A (en) * 1998-11-02 2000-11-21 Spring Industries, Inc. Woven fabric with flat film warp yarns

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6221828A (ja) * 1985-07-19 1987-01-30 安岡 八郎 変形金銀糸及びその製造方法
JPH031496Y2 (ja) * 1985-09-25 1991-01-17

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