JPH072483U - 立毛布帛 - Google Patents

立毛布帛

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JPH072483U
JPH072483U JP3729793U JP3729793U JPH072483U JP H072483 U JPH072483 U JP H072483U JP 3729793 U JP3729793 U JP 3729793U JP 3729793 U JP3729793 U JP 3729793U JP H072483 U JPH072483 U JP H072483U
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JP
Japan
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yarn
napped
cotton
warp
fabric
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Pending
Application number
JP3729793U
Other languages
English (en)
Inventor
坂二 ▲さかき▼原
Original Assignee
▲さかき▼原株式会社
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Publication date
Application filed by ▲さかき▼原株式会社 filed Critical ▲さかき▼原株式会社
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 肌当たりの柔らかさを良好にし、使用の快適
性を向上せしめると共に、アトピー性皮膚炎の発生を防
止せしめる。 【構成】 立毛布帛の構成繊維として、綿、即ち天然綿
繊維からなる紡績糸を使用し、経糸1と緯糸2に撚数が
500回/m以上で、互いに撚数を異にした綿双糸を用
いて地組織を形成し、更に経糸に適宜、太さの異なる少
なくとも2種の綿単糸を地撚りと反対方向に400回/
m以下合撚してなる合撚糸を別に立毛糸3として挿入
し、これにより地組織面に立毛を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は化粧用又はパウダー塗布用パフや幼児用毛布など主として肌に直接、 接触して使用される物品に利用し、好適な立毛布帛に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、化粧用パフやパウダー用パフあるいは幼児用毛布など肌に直接、触れる 布地にはビロード状布や、ウレタン素材にフロッキー加工を施したものなどが通 常、用いられている。
【0003】 そして、これら布地に使用される植毛繊維や立毛繊維としては再生繊維素繊維 、合成繊維など汎用の化学繊維が一般に広く使用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、これら各物品は直接、肌に接する物品であり、近時、アトピー性皮 膚炎に対する反応が問題となって来たに拘らず、これに対して充分ではない。
【0005】 本考案は、かかる実状に鑑み、特に繊維の種類ならびにその糸構成に着目する ことにより肌当たりの柔らかさを良好にし、使用の快適性を向上せしめると共に アトピー性皮膚炎の発生を防止せしめることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、上記目的を達成するため、本考案は立毛布帛の構成繊維として、綿、即 ち天然綿繊維からなる紡績糸を使用し、経糸と緯糸に撚数が500回/m以上で 、互いに撚数を異にした綿双糸を用いて地組織を形成し、更に経糸に適宜、太さ の異なる少なくとも2種の綿単糸を地撚りと反対方向に400回/m以下合撚し てなる合撚糸を別に立毛糸として挿入し、これにより地組織面に立毛を形成した 。
【0007】 なお、立毛布帛の作製にあたっては既知の立毛織物の織成手段によることは云 うまでもなく、特に立毛糸で接結して二重織物とし、中間でカットする方式は最 も一般的である。
【0008】 また特に前記立毛布帛に使用する綿紡績糸として無農薬,有機栽培綿を用いる ときはアトピー性皮膚炎の防止により有効であり好適である。
【0009】
【作用】
上記立毛布帛を用いて化粧用パフ、幼児用パウダーのパフあるいは幼児用毛布 などを作成するときは、立毛糸に太さの異なる少なくとも2種の綿単糸を単糸撚 り方向と逆方向に400回/m以下合撚してなる合撚糸を用いているため直接、 肌に接する立毛が綿であることと相俟って肌触りが良好であると共に、更に無農 薬,有機栽培綿を用いれば特にアトピー皮膚炎に対してもその発生を防止する。 しかも地組織は綿双糸で、経糸と緯糸とで撚数を変えているため全面的に柔軟さ に富み、風合も頗る良好である。
【0010】
【実施例】
以下、更に添付図面を参照し本考案立毛布帛の実施例を説明する。
【0011】 図1は本考案立毛布帛を用いた化粧用パフAを示し、図2はその布帛の作成過 程を示す。これら図において1は綿双糸よりなる経糸、2は同じく綿双糸よりな る緯糸、3は太さの異なる綿単糸を地撚りと反対方向に400回/m以下合撚し てなる立毛糸であり、これら各糸1,2,3は天然綿繊維を素材として紡績され た紡績糸を互いに合撚することによって作られている。
【0012】 特に天然綿繊維素材として無農薬,有機栽培された綿繊維を用いるときはアト ピー性皮膚炎防止に好適である。
【0013】 このうち、経糸1と緯糸2の各綿双糸は何れも500回/m以上の撚りをかけ て撚合した双糸であり、両糸1,2は互いにその撚回数を異ならしめており、通 常、経糸1が緯糸2に比し稍撚回数が多くなっているが、勿論、逆であっても差 し支えない。
【0014】 なお、経,緯糸共に2本合糸で実用的には30番双糸の綿紡績糸が使用される 。
【0015】 一方、立毛糸は20番手単糸と、40番手単糸の如く太さの異なる2種の単糸 をその単糸撚り方向と反対方向に合撚した綿紡績糸で撚数は通常400回/m以 下であり、適宜、パイル経糸として経糸1間に挿入して同時に織成される。
【0016】 織成は通常のパイル織物の作製方式が用いられ、例えばシール織物の製作では 上下二重の織物が立毛糸によって接結されるが、これを中間でカットすることに よって一面に多数の立毛を有する立毛布帛となる。
【0017】 図2(イ),(ロ)は上記の如き立毛布帛の作成過程の1例として経緯二重組 織を用い、経糸でパイルを作る手段を示している。
【0018】 即ち、図において1a〜1dは地経糸、3はパイル経糸、2a〜2lは地緯糸 であり、これらのうち、地組織を作る経緯糸は平織組織で表裏2枚の織物を作る が、パイル経糸の送り出しを多くすることによりパイル経糸が表裏の地緯糸と交 互に交錯しつつ表裏2枚の織物の間を上下する。(図2(イ)参照)
【0019】 そして、このような織物を織りながらこれを巻き取るときに、図の破線で示す 位置で矢の方向に向かってナイフをとりつけておけば巻き取るに従って(ロ)図 のような2枚の立毛布帛が得られるのである。
【0020】 なお、上記説明は1例であり、植毛、その他の手段を使用し得ることも可能で あるが前記図1に示す物品は上記立毛布帛を使用した化粧用パフである。
【0021】 勿論、上記パフの外、シッカロール等の幼児用パウダーの付与に用いるパフな ども可能であり、適宜作成される。
【0022】 また、上記の外、図3に示す幼児用毛布Bとして作成することも好ましく、こ の場合も立毛部分を含め、地組織布は天然綿繊維、好ましくは無農薬、有機栽培 綿によって構成される。
【0023】 以上、本考案立毛布帛について説明して来たが、本考案において地組織を構成 する経糸1と緯糸2はその性能に支障を生じない限り、一部に再生繊維素繊維を 混ずることも差し支えなく本考案の含むところである。
【0024】 次に本考案立毛布帛の具体例を説明する。
【0025】 経糸及び緯糸として無農薬,有機栽培綿を原料とした30番双糸を用い、経糸 を2.5 cm当り38本、緯糸を2.5 cm当り44本打ち込んで地組織を形成する と共に、立毛経糸として前記と同原料で20番単糸と40番単糸を合撚した糸を 挿入し、図2に示す如く織成した。
【0026】 このとき地組織糸の経糸と緯糸の各撚合せ撚数は前者を560回/m、後者を 520回/m、また立毛経糸の撚数を360回/mとした。
【0027】 このようにして織成した経緯二重組織をパイル中央で切断し、立毛布帛を得て 、パフに用いたところ、肌触りが頗る柔らかく、かぶれることもなく、頗る快適 である。
【0028】
【考案の効果】
本考案は以上のように経糸及び緯糸に綿繊維を素材としてなる紡績糸を500 回/m以上の撚りで撚り合わせた双糸を用いて織成した地組織布に、同じく綿合 撚糸で太さの異なる2種以上の綿単糸をその地撚りと反対方向に400回/m以 下合撚してなる立毛糸を挿入し、布面に立毛を形成せしめたものであり、地組織 布の経糸と緯糸の撚数を互いに異ならしめているため、基布全体が柔軟で、肌当 りがよく、立毛の肌への接触を極めて良好ならしめると共に、立毛糸に太さの異 なる2種以上の単糸に400回/m以下の合撚を加えた糸を用い立毛せしめたの で、綿繊維、とりわけ無農薬,有機栽培綿を用いることと相俟って肌荒れやただ れの発生をなくし、現在、注目されているアトピー性皮膚炎の発生防止に頗る有 効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案立毛布帛の使用例を斜視図である。
【図2】本考案立毛布帛の作成例を示し、(イ)は織成
時、(ロ)は中央部でカットした立毛布帛の断面図であ
る。
【図3】本考案立毛布帛の他の使用例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 経糸 2 緯糸 3 立毛糸

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撚数が500回/m以上で、互いに撚数
    の異なる綿双糸を経糸、緯糸として地組織を形成すると
    共に、経糸に太さの異なる少なくとも2種の綿単糸を地
    撚りと反対方向に400回/m以下合撚してなる糸を立
    毛糸として挿入し、該立毛糸により地組織面に立毛を形
    成せしめてなることを特徴とする立毛布帛。
  2. 【請求項2】 地組織を構成する経糸及び緯糸ならびに
    立毛糸が何れも無農薬,有機栽培綿からなる綿紡績糸を
    用いてなることを特徴とする請求項1記載の立毛布帛。
JP3729793U 1993-06-14 1993-06-14 立毛布帛 Pending JPH072483U (ja)

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JP2013224787A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Toshin Chemitech Co Ltd 加湿フィルタ
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