JPH0156167B2 - - Google Patents

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JPH0156167B2
JPH0156167B2 JP57084564A JP8456482A JPH0156167B2 JP H0156167 B2 JPH0156167 B2 JP H0156167B2 JP 57084564 A JP57084564 A JP 57084564A JP 8456482 A JP8456482 A JP 8456482A JP H0156167 B2 JPH0156167 B2 JP H0156167B2
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JP
Japan
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twist
thread
twisted
silver
gold
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JP57084564A
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English (en)
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JPS58203134A (ja
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Hachiro Yasuoka
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、柔軟性があり、しかも金属光択に優
れた撚り金銀糸及びそれを用いた編織布の製造方
法に関する。
従来から、撚り金銀糸として、(イ)芯糸に平金銀
糸を芯糸が見えないように巻きつけた丸撚り糸や
(ロ)芯糸に平箔糸を粗に、例えば芯糸の露出度が平
箔糸に対して3〜5倍となるように、巻きつけた
蛇腹燃り糸などが知られている。
(イ)の金銀糸は、針金や金属糸条の如き外観を有
するため、精密な図柄をこの糸で製織すると、そ
の図柄はくつきりとした金銀色に仕上る。しか
し、この糸は撚度数が多いため、捲縮性が大であ
り、厚地の布帛、例えば旗、緞帳、帯地などには
比較的効果的に用いられるが、薄地の布帛、例え
ばジヨーゼツト、ネクタイ地又はジヤージなどの
編物には適用し難いものである。これは、薄地の
布帛では地組織を形成する糸が柔かく細かいの
で、金銀糸の捲縮性が勝ち、織編した布帛が片方
向に捲縮しやすく、均質な製品となし難く、また
金銀糸使用部分が硬く仕上がり、薄地特有の風合
を殺してしまうのである。
これに対して、(ロ)の金銀糸は、柔かく、撚度が
少ないため、捲縮性が弱く、均質な織編が可能で
あり、衣料用薄地にも適している。しかし、撚度
が少ないため製織又は製編中に摩擦により破損し
易く、また生地の収縮と同調しないことから金銀
糸の浮上りや糸切れを生じ易い。更に、金銀色の
色調及び重量感に乏しいため、地組織にはある程
度効果的に使用できるが、柄部分に使用しても意
匠効果を期待できないものであつた。
本発明は、このような欠点をいずれも解消し、
(イ)の外観及び強度を有し、しかも(ロ)の如く柔軟で
捲縮性の少ない撚り金銀糸を提供する。
更に、本発明は新規な撚り金銀糸を用いること
によつて、意匠効果に優れた、風合のよい編織布
を製造する方法をも提供する。
本発明の撚り金銀糸は、芯糸に一方向の撚り
(下撚)を施し、その後にこの芯糸に、芯糸とは
逆方向の撚り(上撚)で、平箔糸を巻きつけて形
成したものであり、上撚の撚度が下撚の撚度の
1.0〜1.4倍であること、及び芯糸がマルチフイラ
メントからなるものであり、下撚の撚度が500
回/m以上であることを特徴とするものである。
即ち、本発明では、芯糸への平箔糸の巻きつけ
度(上撚の撚度)と適度の関係を保つて、平箔糸
の巻きつけ方向とは逆の撚りを、予め芯糸に施し
て金銀糸を製造しているため、緻密に平箔糸を巻
きつけたものであつても、従来避けることのでき
なかつた撚り金銀糸特有の剛直性を生ずることな
く、捲縮性のない非常に柔軟な撚り金銀糸を常に
提供できるものであり、芯糸にマルチフイラメン
トを使用し、下撚の撚度を500回/m以上とする
ことによつて、その効果は確実となる。
例えば、丸撚り糸の上撚は通常1000回/m前後
であるが、本発明では芯糸がそれと同等又は若干
低い撚度で逆方向に下撚されているため、(イ)の外
観を有するものであつても、例えば上撚と下撚の
差が100〜400回/mであれば100〜400回/m程度
の撚度の撚り金銀糸、即ち(ロ)の撚り金銀糸と同程
度の捲縮性及び風合の金銀糸となるのである。
上撚と下撚の差は20〜30%程度であるのが特に
好ましい。
なお、芯糸としては、一般に天然又は合成繊維
からなる50〜100デニールの普通糸が使用される。
また、平箔糸としては、通常の撚り金銀糸に使
用されるものがいずれも使用できるが、その裏面
に例えばエンボス加工その他による凹凸や水溶性
樹脂塗膜を設けたものを使用することにより、芯
糸と平箔糸の間に空隙を設け、風合のよい製品と
なすこともできる。水溶性樹脂塗膜は金銀糸又は
それを用いた編織布の精練時などの水処理で溶出
し、空隙を形成することとなる。
次に、本発明ではこのような撚り金銀糸を、撚
り方向を逆にして2種準備し、これらを対として
使用することによつて、従来になく意匠効果に優
れ、風合のよい編織布を製造できる。
すなわち、芯糸a1に左撚り(下撚)を施し、こ
の芯糸a1に平箔糸b1を右撚り(上撚)に巻きつけ
た撚り金銀糸Aと、芯糸a2に右撚り(下撚)を施
し、この芯糸a2に平箔糸b2を左撚り(上撚)に巻
きつけた撚り金銀糸Bを準備し、撚り金銀糸Aと
Bを対となるように配置して使用することを特徴
とする。この場合も、上撚の撚度は下撚の撚度の
1.0〜1.4倍であるのがよいことは前述の通りであ
る。
例えば、撚り金銀糸AとBを引揃えて編成又は
織成したり、撚り金銀糸AとBを交互に織込んだ
り、編込んだりすることによつて、撚り金銀糸A
及びBの少ない捲縮性は、更に相殺され、表面平
滑にして柔軟な布帛に仕上がる。
撚り金銀糸A,Bが普通糸と共に使用されてよ
いことは勿論であり、撚り金銀糸AとBの間に普
通糸が多数本介在してもよい。
なお、芯糸a1とa2及び平箔糸b1とb2はそれぞれ
同一素材からなつても異質素材からなつてもよい
が、それぞれの太さ及び撚度は同程度であるのが
好ましい。また、本発明の撚り金銀糸が3種以上
組合わせて使用されてもよい。
次に本発明の実施例を示す。
実施例 1 (i) 50デニールのナイロンを左撚800回/mした
ものを芯糸とし、これに特公昭56−41712号公
報記載の方法で得た1/35cm幅の平箔糸(ポリエ
ステルフイルム/銀蒸着膜/保護膜/ポリビニ
ルアルコール塗膜からなる平箔糸)を右撚1000
回/mして撚金銀糸Aを得た。
(ii) 下撚と上燃の方向を逆にした以外は(i)と同様
にして撚金銀糸Bを得た。
(iii) 28/3の生糸を地経糸とし、80本/cmの密度で
60cm幅に整経した。花柄の紋装置を設置し、地
緯糸として28/3の生糸を前記撚金銀糸A,Bを
準備し、前記地緯糸一往復に対し、撚金銀糸
A,Bを交互に織込み、花柄の織布を得た。
この織布に通常の絹精練処理を施したところ、
銀糸の僅かな捲縮性によつて少し銀色のしぼのあ
る非常に感触の良い美麗な花柄模様のドレス地と
なつた。同時に、平箔糸のポリビニルアルコール
塗膜が精練処理によつて溶出するので、従来にな
く柔軟で軽やかな製品となつた。
実施例 2 42/2の梳毛糸と撚金銀糸A,Bの2種の糸を引
き揃えて、メリヤス編機で製編し、その後黒色の
酸性染料で95℃、30分間染色した。
得られた編布は、毛糸と撚金銀糸A、B間に捲
縮性の差がほとんど認められず、落着いた金銀色
が散在する、縫製加工に適した均質な布帛であつ
た。
実施例 3 前記(i)及び(ii)の方法で金色の撚金銀糸A′と銀
色の撚金銀糸B′を得た。別に、30/2ナイロンを
左撚300回/mした糸と右撚300回/mした糸を準
備し、この2種のナイロン糸と撚金銀糸A′,
B′を交互に並べて整経し、この整経品に同じく
2種のナイロン糸と2種の撚金銀糸を交互に緯糸
として織込み、得られた織布を温水処理した。
製品は、ナイロン糸と金銀糸の捲縮性がほぼ同
一であるため、平滑かつ柔軟であり、視方向によ
つて銀色又は金色の無地と見える変眩性ある美麗
な生地となつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 芯糸に一方向の撚り(下撚)を施し、その後
    この芯糸に、芯糸とは逆方向の撚り(上撚)で、
    平箔糸を巻きつけて形成したものであり、上撚の
    撚度が下撚の撚度の1.0〜1.4倍であること、及び
    芯糸がマルチフイラメントからなるものであり、
    下撚の撚度が500回/m以上であることを特徴と
    する撚り金銀糸。 2 平箔糸が裏面に凹凸又は水溶性樹脂塗膜を有
    することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の金銀糸。 3 芯糸a1に左撚り(下撚)を施し、この芯糸a1
    に平箔糸b1を右撚り(上撚)に巻きつけた撚り金
    銀糸Aと、芯糸a2に右撚り(下撚)を施し、この
    芯糸a2に平箔糸b2左撚り(上撚)に巻きつけた撚
    り金銀糸Bを準備し、撚り金銀糸AとBを対とな
    るように配置して使用するものであつて、上記撚
    り金銀糸AとBいずれにおいても、上撚の撚度が
    下撚の撚度の1.0〜1.4倍であること、及び芯糸a1
    及びa2がマルチフイラメントからなるものであ
    り、下撚の撚度が500回/m以上であることを特
    徴とする撚り金銀糸を用いた編織布の製造法。 4 平箔糸が裏面に凹凸又は水溶性樹脂塗膜を有
    することを特徴とする特許請求の範囲第3項記載
    の編織布の製造法。
JP57084564A 1982-05-18 1982-05-18 撚り金銀糸及びそれを用いた編織布の製造法 Granted JPS58203134A (ja)

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JP57084564A JPS58203134A (ja) 1982-05-18 1982-05-18 撚り金銀糸及びそれを用いた編織布の製造法

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JP57084564A JPS58203134A (ja) 1982-05-18 1982-05-18 撚り金銀糸及びそれを用いた編織布の製造法

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JPS58203134A JPS58203134A (ja) 1983-11-26
JPH0156167B2 true JPH0156167B2 (ja) 1989-11-29

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JP57084564A Granted JPS58203134A (ja) 1982-05-18 1982-05-18 撚り金銀糸及びそれを用いた編織布の製造法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6071730A (ja) * 1983-09-22 1985-04-23 グンゼ株式会社 金銀糸並びにその製造法
CN110004577A (zh) * 2018-12-13 2019-07-12 株式会社Itoi生活文化研究所 纱线、使用该纱线的纺织物以及使用该纱线的编织物、使用该纱线的鞋

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JPS58203134A (ja) 1983-11-26

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