JP2898875B2 - 織布を基材とする粘着テ−プ - Google Patents

織布を基材とする粘着テ−プ

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、梱包資材として使用さ
れるフラットヤ−ン織布を基材とするもので、緯方向の
手切れ性の良く、任意のテ−プ長が確認される使い勝手
の良い粘着テ−プに関するものである。
【0002】
【従来の技術】粘着テ−プは、溶剤や熱等の助けを受け
ないで指先等の軽い圧力で付着するもので、基本的に基
材と感圧接着剤とからなる。感圧接着剤はその用途や機
能によりアクリル系、ゴム系、シリコン系等選択され、
また基材についても、従来からのフィルム、クラフト
紙、不織布以外にも、粘着テ−プの横方向にはさみやカ
ッタ−等を使用することなく手で容易に直線的に切るこ
とができるといった使い勝手の良い粘着テ−プを得るた
めに、織布扱いのものも見られるようになってきた。織
布としては熱可塑性合成樹脂製の延伸されたマルチフィ
ラメント、モノフィラメント、フラットヤ−ンやスプリ
ットヤ−ンを経緯糸に用いたものが代表的なもので、具
体的には、経糸が緯糸の1/2以下1/4以内の低デニ
ールのフラットヤーンを用い、経糸と経糸の間隔が殆ど
ない高密度の組織に対し、緯糸と緯糸の打込組織は、平
行均一な折目空間部を積極的に構成した熱可塑性樹脂の
細番手フラットヤーンクロスの基布にして、それの表裏
両面に、それぞれクロスシートと同質樹脂のラミネート
層を設け、さらにその基布の片面に感圧接着剤層を形成
してなるフラットヤーン粘着テープ(実開平1-65833号
公報)が開示されている。しかし、この粘着テープは、
主体が引張強さ、引裂力、粘着力などのテープとしての
物性向上を目的としているに過ぎない。
【0003】また、粘着テ−プとしての商品価値を高め
る効果や、使用者や製造者の主体を明示するとか、審美
性を高めるために粘着テ−プ基材に印刷を施すこともな
されており、使い易さの向上を目的として寸法目盛りを
印刷した粘着テ−プ(実開昭55-96144号)なども開示さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、印刷加工の
場合、織布となす織機に比較して、印刷機の対応幅が狭
いことから量産に際しての問題点となっている。よって
本発明では、粘着テ−プを必要長で切断する際の目安と
できる表示付与を行い使い易さの向上をはかり、且つ量
産可能で低廉に製造できる粘着テ−プを提供しようとす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、経緯糸が熱可
塑性合成樹脂からなる縦一軸延伸されたフラットヤ−ン
を用いた織布で経糸5の一本当たりの強度が緯糸6の一
本当たりの強度より小である基材2において、緯糸6の
一定間隔で異色のフラットヤ−ン7を打込むことで、テ
ープとしての所定長を巻出す目印を表示した原反の、少
なくとも片面にフィルム層3を形成して積層構造布を成
し、該積層構造布のフィルム層面に感圧接着剤層4を設
けたことを特徴とする織布を基材とする粘着テ−プであ
る。
【0006】ここで、フラットヤ−ンと成す熱可塑性合
成樹脂は、エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メ
チル−1−ペンテン等のα−オレフィンの単独重合体も
しくは相互共重合体またはこれらのα−オレフィンと他
のコモノマ−の共重合体からなるポリオレフィン系合成
樹脂、ポリエステル系合成樹脂、ポリアミド系合成樹
脂、ポリ塩化ビニル系合成樹脂、ポリ塩化ビニリデン−
ビニル共重合体樹脂等が挙げられるが、連続生産での安
定品質と経済的に量産し得ることにおいてポリオレフィ
ン系合成樹脂が最も好適に採用される。
【0007】経緯糸に用いられるフラットヤ−ンとは、
前述の熱可塑性合成樹脂をシリンダ−内で加熱溶融さ
せ、Tダイフラット法やインフレ−ション法によってダ
イスから無定形状態で押出したフィルムを、冷却後細幅
にスリットして熱板や熱ロ−ルにより縦方向に2〜8倍
程度に延伸配向させ、次いで熱処理して得られる扁平糸
条である。
【0008】フラットヤ−ンは、公知の織機によって平
織りや綾織りの組織で織成されるが、粘着テ−プとして
横方向の引裂性を良くするための態様として、経糸1本
当たりの強度が緯糸1本当たりの強度より小としたもの
である。また、フラットヤ−ン織布に形成されるフィル
ム層は、広巾に対応可能な方法として押出ラミネ−ト法
が最も好適に採用されるが、別部材として成形フィルム
を積層することもできる。成形フィルムを用いる場合
は、横一軸延伸または縦方向より横方向の延伸倍率を大
としたものが横引裂性が良い点で好ましい。
【0009】これら経糸及び緯糸を織成するにおいて、
経糸はテ−プ基材とした際に使用に耐えれる引張強力を
有するための打ち込み密度を適宜選択すればよいが、経
糸の引張強度と織成時の織劣化やラミネ−ト時の熱劣化
をふまえ35〜50本/インチが好ましく、また緯糸は基布表面
の平滑性と粘着テ−プの外観から密に打ち込むことが好
ましく、具体的には、緯糸の打込開口率が10%程度、つ
まり緯糸のテ−プ幅が1.2mm程度とすると打ち込み密度
は18本/インチ程度となる。この際、緯糸の一定間隔で異色
のフラットヤ−ンを打込み粘着テ−プの原反とするもの
である。
【0010】
【作用】このような構造であると、粘着テ−プ基材の経
緯糸が横方向の引裂性が良好で、しかも縦方向の強度が
大きい作用が得られる。その上に、緯糸の一定間隔で打
込まれる異色のフラットヤ−ンは糸間隔をあけたもので
ストライプ模様または線状模様として粘着テ−プの所定
長を一律に示す表示機能を有するもので且つ優美なもの
となり得るのである。
【0011】
【実施例】以下、実施例にて説明を加える。
【0012】熱可塑性合成樹脂に高密度ポリエチレン
(MI=1.2)を使用して押出温度220℃にてインフレ−シ
ョン法により製膜し、冷却してスリット後に延伸温度12
5℃、アニ−リング温度130℃で熱板接触式延伸法にて5.
5倍延伸で繊度85drのフラットヤ−ンを得て経糸5とし
た。次に、緯糸6に用いるフラットヤ−ンを同様に製造
するにあたり、2種類の着色顔料を変更して繊度300dr
のフラットヤ−ンとして、緯糸6及び緯糸の一部に用い
る異色のフラットヤ−ン7を得た。
【0013】各々のフラットヤ−ンを経緯糸に用いて織
成し基材2を得るが、公知のスル−ザ−織機により打込
密度を経糸は46本/インチ、緯糸は18本/インチとし、緯糸の36
本に1本の割合で異色のフラットヤ−ン7を打込むこと
で5インチ間隔を表示する粘着テ−プの基材2とした。
【0014】こうして得られた粘着テ−プの基材2の両
面には押出ラミネ−ト法で低密度ポリエチレンを表面20
μm、裏面35μm厚みで被覆してフィルム層3を成し、更
に裏面にはブチルゴム系の感圧接着剤層4を形成して粘
着テ−プ1とした。
【0015】この粘着テ−プ1の物性を引張強力はJIS-
L1096、引裂強力はJIS-P8116に準じて測定したところ、
縦方向引張強力35.7kgf/5cm、横方向引裂強力280gfのも
のであり、横方向の手切れ性は良好で、5インチ間隔を
異色糸条で表示されるもので取り扱いの容易なものとな
った。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明の粘着テ−プは、梱
包用テ−プとして相応しい横方向の引裂性が良好で、テ
−プ長手方向の強度が大きいから作業性が良好となる。
しかも緯糸の一部に所定間隔で異色のフラットヤ−ンを
打込むことで糸間隔を有したストライプ模様または線状
模様を呈し、これが粘着テ−プの所定長を示し、必要長
の巻出しの目安となり不必要な余尺の無駄を除くことが
できる点で使い勝手が良い。また、模様自体が優美で商
品価値の高いものとすることができるのである。さら
に、フラットヤ−ンを織成する段階で異色のフラットヤ
−ンで表示するものであるから広巾原反として加工する
ことができ、量産可能で低廉なものとしても優位なもの
となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着テ−プの基材に用いられる織布の
部分拡大平面図である。
【図2】本発明の粘着テ−プの断面図である。
【符号の説明】
1 粘着テ−プ 2 基材 3 フィルム層 4 感圧接着剤層 5 経糸 6 緯糸 7 異色フラットヤ−ン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経緯糸が熱可塑性合成樹脂からなる縦一
    軸延伸されたフラットヤ−ンを用いた織布で経糸5の一
    本当たりの強度が緯糸6の一本当たりの強度より小であ
    る基材2において、緯糸6の一定間隔で異色のフラット
    ヤ−ン7を打込むことで、テープとしての所定長を巻出
    す目印を表示した原反の、少なくとも片面にフィルム層
    3を形成して積層構造布を成し、該積層構造布のフィル
    ム層面に感圧接着剤層4を設けたことを特徴とする織布
    を基材とする粘着テ−プ。
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