JP2015046293A - 織布テープ、織布テープ付ワイヤーハーネス、及び、織布テープ付ワイヤーハーネスの製造方法 - Google Patents

織布テープ、織布テープ付ワイヤーハーネス、及び、織布テープ付ワイヤーハーネスの製造方法 Download PDF

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大樹 永易
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Abstract

【課題】織布テープでも幅方向の一部が判別可能となる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】織布テープ10は、ワイヤーハーネス15に巻付けられる織布テープ10であって、幅方向に延びる複数の横糸と、延在方向に延びる複数の縦糸とが織り合わされた織布で形成されたテープ基材と、前記テープ基材の一方の面に形成された粘着層と、を備える。前記複数の縦糸として、第1縦糸と、前記第1縦糸と異なっていることが視覚あるいは触覚により判別可能である、少なくとも1本の第2縦糸とが用いられている。
【選択図】図8

Description

この発明は、ワイヤーハーネスに巻付ける織布テープに関する。
自動車等の車両には複数の電気機器を電気的に接続するために、複数の電線を束ねたワイヤーハーネスが用いられている。このワイヤーハーネスの一部には、結束のため、摩耗から保護するため、或いは、消音のため等を目的として、各種テープが巻き付けられることがある。中でも、特に保護したい部分(例えば、耐摩耗性を要する部分)には、特許文献1のように、テープの幅方向で半分ずつ重ねて巻付ける、二重巻(二重ラップ巻、ハーフラップ巻ともいう)と呼ばれる巻き方などでテープが巻付けられる必要がある。
この二重巻が人の手によって行われる場合、一部にテープが重なっていない部分が生じたりすることがあり、完全な二重巻をすることは難しかった。また、完全な二重巻ができているかの検査も、目視での判別、或いは、手で触っての判別により行われる場合、テープが重なっていない部分を特定することは困難であった。
特許文献2には、幅方向に2分割された塩化ビニルテープを用い、さらに2分割されたテープそれぞれの幅方向の中央にラインが印刷されているものが開示されている。該塩化ビニルテープを用いることで、特許文献2では、ハーフラップ巻、或いは、2重ハーフラップ巻を1回のテープ巻で達成することができるとされている。
特開平7−245016号公報 特開2001−67955号公報
ところで、ワイヤーハーネスに巻きつけられるテープとして、塩化ビニルテープのほかに、2方向に糸を織り合わせることによって形成される織布を用いる織布テープを使用することもできる。
しかしながら、織布テープは織物であるため、表面が均一でない、液体が染み込むといった性質を持っている。このため、特許文献2のように、織布テープにラインを印刷しようしても、表面が均一でないため印刷しづらい、又は、印刷用の材料が中に染み込んでしまうため粘着剤に影響を与えてしまう等の問題があった。
そこで、本発明は、織布テープでも幅方向の一部が判別可能となる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る織布テープは、ワイヤーハーネスに巻付けられる織布テープであって、幅方向に延びる複数の横糸と、延在方向に延びる複数の縦糸とが織り合わされた織布で形成されたテープ基材と、前記テープ基材の一方の面に形成された粘着層と、を備え、前記複数の縦糸として、第1縦糸と、前記第1縦糸と異なっていることが視覚あるいは触覚により判別可能である、少なくとも1本の第2縦糸とが用いられている。
第2の態様に係る織布テープは、第1の態様に係る織布テープであって、前記第1縦糸の色と、前記第2縦糸の色とが異なっている。
第3の態様に係る織布テープは、第1又は第2の態様に係る織布テープであって、前記第1縦糸の表面形状と、前記第2縦糸の表面形状とが異なっている。
第4の態様に係る織布テープは、第1〜第3のいずれか1つの態様に係る織布テープであって、前記第2縦糸が、前記幅方向の中央を通って延びる縦糸である。
第5の態様に係る織布テープ付ワイヤーハーネスは、第1〜第4のいずれか1つの態様に係る織布テープと、ワイヤーハーネスと、を備え、前記織布テープが部分的に重なり合いつつ、前記ワイヤーハーネスに螺旋状に巻付けられている。
第6の態様に係る織布テープ付ワイヤーハーネスは、第5の態様に係る織布テープ付ワイヤーハーネスであって、前記第1縦糸と前記第2縦糸とによって、前記織布テープの幅方向の中央に判別可能な識別ラインが設けられ、前記織布テープの幅方向の一方側端部が前記識別ラインに沿うようにして、前記織布テープが前記ワイヤーハーネスに螺旋状に巻付けられている。
第7の態様に係る織布テープ付ワイヤーハーネスの製造方法は、ワイヤーハーネスに第1〜第4のいずれか1つの態様に係る織布テープが巻付けられた織布テープ付ワイヤーハーネスの製造方法であって、前記織布テープが、前記第1縦糸と前記第2縦糸とを手掛かりとして、部分的に重なり合いつつ、前記ワイヤーハーネスに螺旋状に巻付けられる。
第1の態様に係る織布テープによると、複数の縦糸として、第1縦糸と、第1縦糸と異なっていることが視覚あるいは触覚により判別可能である、少なくとも1本の第2縦糸とが用いられているため、織布テープの幅方向の一部に、第1縦糸と第2縦糸とを手掛かりとして判別可能な識別ラインが形成される。これにより、織布テープをワイヤーハーネスへの巻付ける際に、識別ラインに応じた重なり分を確実に形成することができる。また、識別ラインに応じた重なり分ができているかの検査時に、作業者は、識別ラインを手掛かりとして調べることによって、容易に検査を行うことができる。
第2の態様に係る織布テープによると、第1縦糸の色と、第2縦糸の色とが異なっているため、織布テープの幅方向の一部に、第1縦糸と第2縦糸とを手掛かりとして視覚により判別可能な識別ラインが形成されることによって、作業者が、識別ラインを確認しやすい。
第3の態様に係る織布テープによると、第1縦糸の表面形状と、第2縦糸の表面形状とが異なっているため、織布テープの幅方向の一部に、第1縦糸と第2縦糸とを手掛かりとして視覚あるいは触覚により判別可能な識別ラインが形成される。
第4の態様に係る織布テープによると、第2縦糸が織布テープの幅方向の中央を通るため、幅方向の中央が判別可能である。これにより、ワイヤーハーネスに織布テープを巻き付ける際に、より完全な二重巻を施すことが容易になり、また、完全な二重巻が施されているかの検査も容易になる。
第5の態様に係る織布テープ付ワイヤーハーネスによると、第1から第4のいずれか1つの態様に係る織布テープが部分的に重なり合いつつ、ワイヤーハーネスに螺旋状に巻付けられているため、一定の重なりを確実に形成することが容易であり、また、一定の重なりが形成されているかも容易に検査することができる。また、一定の重なりが確実に形成されることによって、ワイヤーハーネスをより確実に保護することができる。
第6の態様に係る織布テープ付ワイヤーハーネスによると、第1縦糸と第2縦糸とによって、織布テープの幅方向の中央に判別可能な識別ラインが設けられ、織布テープの幅方向の一方側端部が識別ラインに沿うようにして、織布テープがワイヤーハーネスに螺旋状に巻付けられているため、ワイヤーハーネスへの織布テープの二重巻を確実に施すことが可能である。
第7の態様に係る織布テープ付ワイヤーハーネスの製造方法によると、織布テープが、第1縦糸と第2縦糸とを手掛かりとして、部分的に重なり合いつつ、ワイヤーハーネスに螺旋状に巻付けられるため、一定の重なりが確実に形成された織布テープ付ワイヤーハーネスを製造することができる。
実施形態に係る織布テープを示す図である。 図1の部分拡大図である。 織布テープ付ワイヤーハーネスを示す図である。 織布テープ付ワイヤーハーネスをワイヤーハーネスの延在方向に沿って切断した部分断面図である。 織布テープの変形例を示す図である。 第1縦糸の表面形状と第2縦糸の表面形状とが異なる例を示す図である。 第2縦糸を第1縦糸よりも太くした例を示す図である。 織布テープ付ワイヤーハーネスの製造方法を示す図である。 一部に二重巻がされていない部分がある織布テープ付ワイヤーハーネスを示す図である。 図9の織布テープ付ワイヤーハーネスをワイヤーハーネスの延在方向に沿って切断した部分断面図である。
以下、実施形態に係る織布テープ10及び織布テープ付ワイヤーハーネス20について説明する。図1は、実施形態に係る織布テープ10を示す図である。図2は、図1の織布テープ10のテープ基材30の部分拡大図である。図3、4は、実施形態に係る織布テープ付ワイヤーハーネス20を示す図であり、図4は、図3のワイヤーハーネス15を、その延在方向に沿って切断した部分断面図である。
本実施形態に係る織布テープ付ワイヤーハーネス20は織布テープ10とワイヤーハーネス15とを備える。
ワイヤーハーネス15は少なくとも1本の電線を含む。ここでは、ワイヤーハーネス15は、複数の電線が束ねられたものであり、車両等に配索されて各種電気部品同士を電気的に接続する配線材として用いられる。ワイヤーハーネス15は、途中で分岐していてもよい。また、ワイヤーハーネス15には、光ファイバーケーブル等が含まれていてもよい。図3〜図4、図8〜図10のワイヤーハーネス15では、複数の電線が束ねられたワイヤーハーネス15の概形が描かれている。
織布テープ10は、織布で形成されたテープ基材30と、テープ基材30の一方の面に形成された粘着層60とを備え、円筒状部材16の周囲に粘着層60が内側を向くように幾重にも巻回されている。
粘着層60は、テープ基材30のどちらか一方の面に粘着剤が塗布されたものである。粘着剤としては、テープ基材30が円筒状部材16の周囲に巻回された後にその形状を維持可能で、且つ、ワイヤーハーネス15への巻付け時に、テープ基材30を内側のテープ基材30から剥離させて巻き出し可能なものであればよい。
この織布テープ10が巻き出され、粘着層60が設けられた側をワイヤーハーネス15に接触させることによって、織布テープ10がワイヤーハーネス15に巻付けられ、固定される。ワイヤーハーネス15に巻付けられた織布テープは、種類によって、結束の役割、摩耗等からワイヤーハーネス15を保護する役割、或いは、消音の役割等のうち、少なくとも1つの役割を果たす。
ここでは、織布テープ10が、主に摩耗からワイヤーハーネス15を保護する役割を担う場合について説明する。ワイヤーハーネス15を摩耗から保護するために織布テープ10が巻き付けられる場合、ワイヤーハーネス15を特に保護したい箇所には、織布テープ10を用いて、二重巻(ハーフラップ巻)、三重巻、或いは、四重巻(二重ハーフラップ巻)等が施される。ここでは、織布テープ10によりワイヤーハーネス15に二重巻が施されている例で説明する。
ワイヤーハーネス15への織布テープ10による二重巻がより完全なものとなるように、本実施形態に係る織布テープ10は、幅方向の中央が、視覚或いは触覚により判別可能であるが、詳しくは後述する。もっとも、三重巻が施されるのであれば、織布テープの幅方向の3分の1の位置が判別可能であればよく、四重巻が施されるのであれば、織布テープの幅方向の4分の1の位置が判別可能であればよい。つまり、施される巻き方により、織布テープは、幅方向において特定の位置が判別可能であればよい。
テープ基材30は、複数の糸を2方向に織り合わされた織布で形成された部材で細長い帯状をしている。織り合わせる複数の糸として、ここでは、主にPETから成る糸が用いられている。もっとも、糸の材料は、PET(ポリエチレンテレフタレート)に限られるものではなく、その他の樹脂あるいは自然素材で糸状に形成可能なものであればよい。ここで、糸状とは、いわゆる1本の単糸のほかに、複数の繊維が絡み合うことで、または、複数の糸が撚り合わされることで、全体として1本の糸とみなすことできるものも含む。そして、そのような糸状の部材が織り合わされた織布がテープ基材として使用可能であればよい。
なお、糸の材料としては、織布テープをワイヤーハーネス15に巻付ける目的によって、異なる材料が用いられる。主にPETから成る糸によりテープ基材30が形成されると、耐摩耗性、耐熱性に優れた織布テープ10を形成することができる。
織り合わせる2方向は、ここでは、幅方向に沿った方向と、幅方向に垂直な方向(織布テープ10の延在方向)とから成る。織り合わせる複数の糸として、幅方向に沿った方向に織り合わせる横糸50と、幅方向に垂直な方向に織り合わせる縦糸40とが用いられている。縦糸40と横糸50とは、同じ種類の糸でもよいし異なる種類の糸でもよい。
織布の織り方としては、図2にあるように、縦糸40と横糸50とを交互に上下に交差させる織り方、いわゆる、平織りという織り方で織られている。
もっとも、織り方としては、図5のテープ基材30Aのように、縦糸40と横糸50との交差する部分が斜めの方向に連続して斜線状を表す織り方、いわゆる、綾織りという織り方で織られていてもよい。
本実施形態に係る織布テープ10は、縦糸40として、第1縦糸42と、少なくとも1本の第2縦糸44とが用いられている。そして、第1縦糸42に用いられる糸と、第2縦糸44に用いられる糸とに異なる糸が用いられており、その違いが視覚または触覚により判別可能である。このため、第2縦糸44の位置、または、第1縦糸42と第2縦糸44との境目の位置に、織布テープ10の延在方向に延び、視覚あるいは触覚により判別可能な識別ラインLが形成される。
より具体的には、ここでは、図2のように、第1縦糸42に用いられる糸の色と、幅方向の中央を通って延びる1本の第2縦糸44(複数の縦糸40のうち真ん中の縦糸)に用いられる糸の色とが異なることによって幅方向の中央が視覚により判別可能である。このため、ここでは、幅方向の中央付近を通るようにして延びる識別ラインLが形成される。
なお、第1縦糸の色と第2縦糸の色とが異なっている場合、糸の長手方向全体の色が異なっていてもよいし、糸の長手方向の一部で色が異なっていてもよい。つまり、第1縦糸と第2縦糸とが異なっていることが視覚により判別可能であればよい。
なお、本実施形態では、第1縦糸42と第2縦糸44とが異なっていることが視覚あるいは触覚により判別可能な例として、色違いの糸を用いることによって、視覚により判別可能な例で説明したが、ほかにもさまざまな例が考えられる。
第1縦糸と第2縦糸とが異なっていることが視覚により判別可能なほかの例として、図示は省略するが、第1縦糸と第2縦糸とのどちらか一方に光沢のある糸を用い、もう一方には光沢のより少ない糸を用いるようにしてもよい。例えば、化学繊維の糸の場合、同じ種類の材料から成る糸でも、酸化チタン等の艶消し剤となる化合物の配合比を変えることで、異なる光沢を持つ糸を製造することができる。この場合であっても、幅方向の特定の位置が視覚により判別可能である。
また、第1縦糸と第2縦糸とが異なっていることが触覚により判別可能な例としては、第1縦糸の表面形状と第2縦糸の表面形状とが異なっているものが考えられる。例えば、図6にあるように、第2縦糸44Bに複数の糸を撚った撚糸が用いられ、第1縦糸42Bには滑らかな単糸が用いられる場合が考えられる。この場合、第1縦糸42Bと第2縦糸44Bとが異なっていることが触覚により(もっとも、この場合は視覚でも)判別可能である。このため、テープ基材30Bに、第1縦糸42Bと第2縦糸44Bとを手掛かりとして触覚により判別可能な識別ラインL1が形成される。
また、図示は省略するが、第1縦糸と第2縦糸とのどちらか一方に凹凸が形成された糸、あるいは、ひねりがかけられた糸が用いられ、もう一方はそのような加工が施されていない糸が用いられることによって、第1縦糸の表面形状と第2縦糸の表面形状とが異なるようにしてもよい。この場合であっても、第1縦糸と第2縦糸との違いが視覚あるいは触覚により判別可能であることによって、テープ基材に判別可能な識別ラインが形成される。
また、第1縦糸と第2縦糸とが異なっていることが視覚あるいは触覚により判別可能である他の例として、図7にあるように、第1縦糸の糸の太さと第2縦糸の糸の太さとが異なっているものも考えられる。図7では、テープ基材30Cとして用いられる織布の縦糸40Cのうち、第2縦糸44Cを第1縦糸42よりも太くなっている。この場合であっても、第1縦糸42と第2縦糸44Cとが異なっていることが視覚あるいは触覚により判別可能であることによって、判別可能な識別ラインL2が形成される。もっとも、図7とは逆に、第1縦糸を第2縦糸よりも太くしてもよい。
<織布テープ付ワイヤーハーネス20の製造方法>
次に、織布テープ付ワイヤーハーネス20の製造方法について説明する。図8は、織布テープ付ワイヤーハーネス20の製造方法を示す図である。なお、図8では、分かり易いように、織布テープ10の識別ラインLが一点鎖線で表されている。
織布テープ10として、上述したような第1縦糸42と第2縦糸44との境目に視覚あるいは触覚により判別可能な識別ラインLが形成されているものが用いられる。ここでは、幅方向の中央を通る1本の第2縦糸44の色が、第1縦糸42の色と異なっていることによって、幅方向の中央に視覚により判別可能な識別ラインLが設けられている織布テープ10が用いられている。
この織布テープ10が、ワイヤーハーネス15の周囲に、ワイヤーハーネス15の延在方向の一方側に向かって、螺旋状に巻付けられている。この際に、織布テープ10が部分的に重なるようにワイヤーハーネス15に巻付けられる。より具体的には、織布テープ10の幅方向の一方側端部が1本の識別ラインLに沿うようにして、織布テープ10がワイヤーハーネス15に螺旋状に巻付けられている。
ここで、識別ラインLに沿うようにするとは、識別ラインLが織布テープ10の一方側端部によって隠れるようにしてもよいし、識別ラインLと織布テープの一方側端部とが重ならなくてもよいし、ぴったり重なるようにしてもよい。
ここでは、より完全な二重巻が施された織布テープ付ワイヤーハーネス20を製造することが目的であるため、図8のように、識別ラインLが織布テープ10の一方側端部によって隠れるようにして、織布テープ10がワイヤーハーネス15に螺旋状に巻付けられている。
また、ここでは、幅方向の中央に判別可能な識別ラインLが設けられている織布テープ10を用いているため、より完全な二重巻が施された織布テープ付ワイヤーハーネス20を製造可能であるが、例えば、幅方向の3分の1あるいは4分の1の部分に判別可能な識別ラインが設けられた織布テープを用いて、織布テープ付ワイヤーハーネスを製造することも可能である。この場合、識別ラインが隠れるように、ワイヤーハーネス15に織布テープが巻き付けられると、それぞれより完全な3重巻、4重巻が施された織布テープ付ワイヤーハーネスを製造することができる。
つまり、第1縦糸と第2縦糸との境目に形成される識別ラインの位置によって、対応する重なり方を有する織布テープ付ワイヤーハーネスをより確実に製造することができる。
<検査方法>
次に、織布テープ付ワイヤーハーネス20に、識別ラインLに対応する所定の重なりが生じていない部分があるかの検査方法について説明する。ここでは、織布テープ付ワイヤーハーネス20により完全な二重巻が施されているかの検査方法を例にして説明する。
図9及び図10は、一部に完全な二重巻が施されていない部分を有する織布テープ付ワイヤーハーネス20Aを示す図であり、図9は、全体図、図10は、ワイヤーハーネス15の延在方向に沿って切断した部分断面図である。なお、図9では、分かり易いように、露出している識別ラインLを一点鎖線で表している。また、織布テープ付ワイヤーハーネス20と織布テープ付ワイヤーハーネス20Aとは、二重巻が完全であるか否かだけが異なるものとする。
ここで、織布テープ付ワイヤーハーネス20,20Aにおいて、より完全な二重巻が施されていれば、図3のように幅方向の中央が露出することはないが、図9のように、一部に完全な二重巻が施されていない部分Aがあると、その部分Aでは、幅方向の中央が露出する。従って、幅方向の中央を視覚あるいは触覚により判別できれば、露出している部分が存在するかどうかを判別できるため、より完全な二重巻が施されているか否かの検査が可能である。
本実施形態に係る織布テープ付ワイヤーハーネス20,20Aに用いられる織布テープ10は、上述したように第1縦糸42と第2縦糸44との色が異なるため、幅方向の中央に視覚により判別可能な識別ラインLが設けられている。このため、識別ラインLが露出しているかどうかを調べることが可能であることによって、より完全な二重巻が施されているかを検査することができる。
また、幅方向の3分の1の部分が判別可能な織布テープを用いて三重巻した場合、或いは、幅方向の4分の1の部分が判別可能な織布テープを用いて四重巻した場合等であっても、この検査方法を用いることができる。
つまり、識別ラインが設けられている織布テープを用いて、識別ラインが隠れるようにして、織布テープ付ワイヤーハーネスが製造されると、識別ラインが露出している部分があるかどうかを視覚あるいは触覚により調べることによって、識別ラインに対応する所定の重なりが形成されているかどうかを検査することができる。
<効果>
本実施形態に係る織布テープ10及び織布テープ付ワイヤーハーネス20によると、第1縦糸42と、第1縦糸42と異なっていることが視覚あるいは触覚により判別可能である、少なくとも1本の第2縦糸44とが用いられることによって、第1縦糸と第2縦糸とを手掛かりとして、視覚あるいは触覚により判別可能で、識別ラインLが織布テープ10の幅方向の一部を通るように形成される。
また、織布テープ10をワイヤーハーネス15に巻付ける際に、識別ラインLに沿って螺旋状に巻付けることによって、識別ラインLに対応する所定の重なりを形成しやすくなる。
また、織布テープ10がワイヤーハーネス15に識別ラインLが隠れるように巻付けられた場合、識別ラインLが露出している部分がないかを調べることで識別ラインLに対応する所定の重なりが形成されているかを容易に検査可能である。
特に、第1縦糸42と第2縦糸44とに用いられる糸の色が違う場合、視覚により判別可能な識別ラインLが形成される。
また、第2縦糸44が幅方向の中央を通って延びる場合、幅方向の中央に識別ラインLが形成される。これにより、ワイヤーハーネス15への織布テープ10の二重巻を施しやすくなる。
また、第1縦糸42と第2縦糸44Bとに用いられる糸の表面形状が違う場合、視覚あるいは触覚により判別可能な識別ラインL1が形成される。
<変形例>
なお、上記実施形態では、幅方向の中央を通る1本の縦糸を第2縦糸44とする例で説明したが、第2縦糸は1本でなくともよく、また、通る部分は1か所だけとは限らない。例えば、織布テープを幅方向に2つに分けた一方側の縦糸を第1縦糸として、もう一方側の縦糸を第2縦糸としてもよい。この場合、一方側の第1縦糸ともう一方側の第2縦糸が異なっているため、第1縦糸と第2縦糸とによって形成される識別ラインを判別しやすい。
また、例えば、幅方向の中央と、3分の1の部分と、4分の1の部分の3か所の縦糸を第2縦糸としてもよい。この場合、1つの織布テープの中に、幅方向の中央と、3分の1の位置と、4分の1の位置とがそれぞれ判別可能な識別ラインが形成されるため、1つの織布テープで、二重巻、三重巻、四重巻に対応することができる。
また、第1縦糸と第2縦糸とが異なっていることが判別可能な例としては、糸の性質に限られず、糸の織り方等も含まれる。例えば、図示は省略するが、第1縦糸と第2縦糸とで編み方が異なっているものでもよい。具体的には、第1縦糸は平織りで、第2縦糸は綾織りで織るという編み方、または、その逆に、第1縦糸を綾織りで、第2縦糸を平織りで織るという編み方であってもよい。つまり、第1縦糸が通る部分と第2縦糸が通る部分とが異なっていることが視覚あるいは触覚により判別可能であればよい。この場合であっても、第1縦糸と第2縦糸とが異なっていることが、視覚あるいは触覚により判別可能であるため、テープ基材に判別可能な識別ラインが形成される。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。特に、幅方向の一部を判別可能な形態は複数選択することもできる。例えば、第1縦糸と第2縦糸とで、色及び表面形状を変えてもよい。このように、幅方向の一部を判別可能にする要素が複数存在すれば、該要素が1つのみの場合に比べて、幅方向の一部をより判別しやすくなる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 織布テープ
15 ワイヤーハーネス
20 織布テープ付ワイヤーハーネス
30,30A,30B,30C テープ基材
40,40A、40B,40C 縦糸
42,42B 第1縦糸
44,44B,44C 第2縦糸
50 横糸
60 粘着層
L,L1,L2 識別ライン

Claims (7)

  1. ワイヤーハーネスに巻付けられる織布テープであって、
    幅方向に延びる複数の横糸と、延在方向に延びる複数の縦糸とが織り合わされた織布で形成されたテープ基材と、
    前記テープ基材の一方の面に形成された粘着層と、を備え、
    前記複数の縦糸として、第1縦糸と、前記第1縦糸と異なっていることが視覚あるいは触覚により判別可能である、少なくとも1本の第2縦糸とが用いられている、織布テープ。
  2. 請求項1に記載の織布テープであって、
    前記第1縦糸の色と、前記第2縦糸の色とが異なっている、織布テープ。
  3. 請求項1又は請求項2記載の織布テープであって、
    前記第1縦糸の表面形状と、前記第2縦糸の表面形状とが異なっている、織布テープ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の織布テープであって、
    前記第2縦糸が、前記幅方向の中央を通って延びる縦糸である、織布テープ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の織布テープと、
    ワイヤーハーネスと、
    を備え、
    前記織布テープが部分的に重なり合いつつ、前記ワイヤーハーネスに螺旋状に巻付けられている、織布テープ付ワイヤーハーネス。
  6. 請求項5記載の織布テープ付ワイヤーハーネスであって、
    前記第1縦糸と前記第2縦糸とによって、前記織布テープの幅方向の中央に判別可能な識別ラインが設けられ、
    前記織布テープの幅方向の一方側端部が前記識別ラインに沿うようにして、前記織布テープが前記ワイヤーハーネスに螺旋状に巻付けられている、織布テープ付ワイヤーハーネス。
  7. ワイヤーハーネスに請求項1〜4のいずれか1つに記載の織布テープが巻付けられた織布テープ付ワイヤーハーネスの製造方法であって、
    前記織布テープが、前記第1縦糸と前記第2縦糸とを手掛かりとして、部分的に重なり合いつつ、前記ワイヤーハーネスに螺旋状に巻付けられる、織布テープ付ワイヤーハーネスの製造方法。
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