JP2007289082A - 装飾付き釣竿 - Google Patents

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Abstract

【課題】 先細りの異形狹幅布片による装飾を施して顕著な独創性および斬新性を表出するようにし、これによりマンネリ化を払拭するようにした新規の装飾付き釣竿を提供することを目的とする。
【解決手段】 樹脂の塗布や含浸加工によるホツレ止め処理が施されたプリント模様若しくは織模様付きの大きい織物から幅が先端に向かうに従って徐々に狭くなる形にされた幅が狭くて長い異形狹幅布片をカットし、この異形狹幅布片をブランク若しくはグリップの外表面に白等明色による下地を介して巻きつけ固定し、且つ前記異形狹幅布片への浸水をエポキシ樹脂層若しくはウレタン樹脂層等透明樹脂層のコーティングにより防ぐようにすることによって、前記ブランク若しくはグリップの外表面に深みがある重厚な装飾を設けるようにしたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プリント、縮緬、その他の織布により装飾された装飾付き釣竿に関する。
従前知られているこの種の釣竿は、グラスファイバー、カーボンファイバー等繊維(図示せず)に樹脂を含浸させて構成された丸棒をセンターレスマシーン(芯無し研磨盤)で研磨することにより先細りのテーパー状にされたブランクに、バット、後グリップ、前グリップ、リールシート、飾り巻、ガイド、ガイド巻及びネームを適宜取り付けて完成され提供されている。
ところで、前記のテーパー状にされたブランクは、負荷がかかって竿先が曲がること等が原因で、前記テーパー面にグラスファイバー、カーボンファイバー等繊維の剥離が起こり易くなることから、その表面のテーパー状面に柔軟で割れにくく且つ色褪せを起しにくいウレタン塗装を施したり、端から端まで同じ幅の合成樹脂テープを用いたテープ巻きや総糸巻きを施して樹脂で固めてからウレタン塗装を施したりする等して補強されている。そして、その表面にはキラキラ輝くラメ入り塗装コートやグラデーション塗装コート等を施して見映えをよくしている。すなわち、従前の釣竿は、ウレタン塗装及び塗装コートを施すことで前記繊維の剥離等による破損を解消するようにしてある。
一方、上記のような釣竿をはじめとする従来知られている装飾付き釣竿は、独創性および斬新性を出すために、形状、模様、色使い等に工夫が施されているが、必ずしも充分には、顕著な独創性・斬新性を表出しなくなってきていて、いずれもマンネリ化を払拭し切れない状態になっているとしか言いようのないものが多い。
とは言え、顕著な独創性・斬新性を充分に表現する類のもの、マンネリ化を払拭する類のものに対する要望が強く且つ多いのが現状である。
そこで、本発明者は、本発明の提案に先立って、和紙、洋紙、合成紙(本文中、これらを単に紙という)をブランク(竿の材料)の表面に巻き飾る装飾方法と、織物(テキスタイル)(本文中、これらを単に布ということもある)をブランクの表面に巻き飾る装飾方法を試みた。
その結果、前者には、紙が充分な引っ張り強度を有していなく伸びないために、無理にブランクのテーパーに合せて綺麗な仕上がりを得ようとして引っ張ると破れたり、切れたりし易く、しかも、伸びがないことを考慮してブランクの太さ及びテーパーの角度に合うように紙を切る作業は必ずしも容易なことではなく、隙間や重なりができないように計算して切る高度な計算技術を必要とする問題、隙間や重なりができてしまった不良製品ができ易い問題、熟練を要する問題等が多くあることを知った。
他方、後者には、布が引っ張りに対する適応力(伸縮性)を有しているので、ブランクのテーパーに合せて綺麗な仕上がりを得ようとして多少引っ張っても破れたり、切れたりすることはなく、また必要に応じて伸ばすことが可能である分、前記前者のようにシビアな計算の必要性はなく、ブランクの太さ及びテーパーの角度に合うように計算して切る作業を比較的容易に行いうる利点があるのみならず隙間や重なりができないように計算して切るにも前者のような高度な計算技術を必要としなく、隙間や重なりがない良品を製作し易い利点があり、しかも、余程強く引っ張ることをしない限りは切れたりしないから引っ張りながら、隙間や重なりができないように密着させて巻くことが容易に可能であるので、ブランクを効果的に補強できるのみならず前記布が有する染色若しくは色の織糸による平面的模様は、前記紙が有する平面的模様のようにインクが表面に付着して表出されているのではなく、表・裏に達して若しくは中まで達して且つ織糸の折れ曲がりによる凹凸と相俟って表出されるから、平面的模様であるのに、紙とは明らかに異なる深みがある重厚な装飾を得ることができる等の事実を知ることができた。
そこで、本発明者は、前記の事実を基にさらに工夫し、先細りの狹幅布片を用いた、マンネリ化の払拭等に好適な装飾付き釣竿を提供する。
なお、本出願人は、「先細りの狹幅布片による装飾をもつ装飾付き釣竿」に特化して先行技術を調査したが、関連する先行技術文献を見出すことができなかった。
本発明は、狹幅布片による装飾を施して顕著な独創性および斬新性を表出するようにし、これによりマンネリ化を払拭するようにした新規の装飾付き釣竿を提供することを課題とする。
前記の課題を達成するために、請求項1に係る装飾付き釣竿は、幅が狭くて長い織物製の狹幅布片を巻いて固定することにより構成された装飾が外表面に設けられていることを特徴とする。
この請求項1に係る装飾付き釣竿は、前記狹幅布片を巻いて固定することにより、紙とは明らかに異なる深みがある重厚な装飾を備えていることになるから、従前の釣竿では醸成し得なかった顕著な独創性および斬新性を表出でき、前記マンネリ化を払拭できる。
請求項2に係る装飾付き釣竿は、幅が先端に向かうに従って徐々に狭くなる形にされ且つ樹脂の塗布や含浸加工によるホツレ止め処理が施された幅が狭くて長い織物製の異形狹幅布片を巻いて固定することにより構成された装飾が外表面に設けられていることを特徴とする。
この請求項2に係る装飾付き釣竿は、前記異形狹幅布片を巻いて固定することにより得た深みがある重厚な装飾が、従前の釣竿では醸成し得なかった顕著な独創性および斬新性を表出でき、前記マンネリ化を払拭できる。しかも、異形狹幅布片は、幅が先端に向かうに従って徐々に狭くなる形にされているから、これを先細のテーパー状を呈しているブランクには巻き易く、能率よく美麗に巻くことができる。
請求項3に係る装飾付き釣竿は、請求項1または2に係る装飾付き釣竿にあって、前記狹幅布片がプリント模様若しくは織模様付きであることを特徴とする。
この請求項3に係る装飾付き釣竿は、前記装飾がプリント模様若しくは織模様付きの構成にされているから、前記請求項1または2に係る装飾付き釣竿よりもなお一層顕著な独創性および斬新性を表出でき、前記マンネリ化をより顕著に払拭できる。
請求項4に係る装飾付き釣竿は、請求項1〜3記載の装飾付き釣竿にあって、前記装飾が、シンボルマークとして機能するものであることを特徴とする。
この請求項4に係る装飾付き釣竿は、所有者自身を特定する機能があり、同者の優越感を満足させることができるのみならずシンボルマークがネームにされた場合には取り違え等の防止にも役立つものである。
請求項5に係る装飾付き釣竿は、請求項1〜4いずれか一つの請求項記載の装飾付き釣竿にあって、前記狹幅布片が、柄付きの大きい織物からカットされ且つ樹脂の塗布や含浸加工によるホツレ止め処理が施されたものであることを特徴とする。
したがって、この請求項5に係る装飾付き釣竿は、例えば後述する実施の形態例に述べるように、狹幅布片にテンションをかけながら例えばブランクの全表面若しくは一部表面に巻き止めることで当該ブランクを補強することができるのみならず当該狹幅布片には樹脂の塗布や含浸加工によるホツレ止め処理が施されているから、ホツレが生じない綺麗な仕上がりの完成品を提供することができる。
請求項6に係る装飾付き釣竿は、請求項1〜5いずれか一つの請求項記載の装飾付き釣竿にあって、前記装飾がブランクの表面に設けられたことを特徴とする。
したがって、この請求項6に係る装飾付き釣竿によれば、顕著な独創性および斬新性を表出してマンネリ化を払拭する機能をブランクの全表面若しくは一部表面に備え且つ当該ブランクが狹幅布片により補強された新規の釣竿を容易に提供できる。
請求項7に係る装飾付き釣竿は、請求項1〜6いずれか一つの請求項記載の装飾付き釣竿にあって、前記装飾がグリップの表面に設けられたことを特徴とする。
したがって、この請求項7に係る装飾付き釣竿によれば、顕著な独創性および斬新性を表出してマンネリ化を払拭する機能をグリップの表面に備え且つ当該グリップが狹幅布片により補強された新規の釣竿を容易に提供できる。
請求項8に係る装飾付き釣竿は、請求項1〜7いずれか一つの請求項記載の装飾付き釣竿にあって、前記狹幅布片が白等明色による下地を設けてその上に固定されたことを特徴とする。
したがって、この請求項8に係る装飾付き釣竿にあっては、顕著な独創性および斬新性を表出してマンネリ化を払拭する機能を発揮する異形狹幅布片の発色が、白等明色による下地により顕著に良好にされたより美麗な製品を容易に提供することができる。
請求項9に係る装飾付き釣竿は、請求項1〜8いずれか一つの請求項記載の装飾付き釣竿にあって、前記織物が和装柄付きであることを特徴とする。
したがって、この請求項9に係る装飾付き釣竿によれば、より顕著な独創性および斬新性を表出してマンネリ化を払拭する機能をもつ和装調の雰囲気を醸成する特異な製品を提供できる。
請求項10に係る装飾付き釣竿は、請求項1〜9いずれか一つの請求項記載の装飾付き釣竿にあって、前記狹幅布片がプリントであることを特徴とする。
したがって、この請求項10に係る装飾付き釣竿は、バリエーションをつけた多種のプリントが至るところで数多く提供されているから、柄パターンを所謂無限に且つ自由に選択でき、一本ごとに異なる独特な釣竿の提供が容易に実施し易い利点を有している。
請求項11に係る装飾付き釣竿は、請求項1〜10いずれか一つの請求項記載の装飾付き釣竿にあって、前記狹幅布片が透明樹脂層により固定されたことを特徴とするので、布特有の所謂良さを透明樹脂層により長期に亘って維持できる製品を容易に提供できるのみならず当該樹脂層は、狹幅布片に浸み込んでその織り糸同士の接着、当該織り糸を形成する繊維同士の接着およびこれら織り糸、繊維とブランク間の接着を果たすから、結果として狹幅布片の固定により補強されて耐用性に優れた製品の提供ができる。
請求項12に係る装飾付き釣竿は、請求項11記載の装飾付き釣竿にあって、前記透明樹脂層が、狹幅布片を被覆して当該狹幅布片への浸水を防ぐようにされたことを特徴とするので、装飾を形成する当該狹幅布片が海水や雨水等で濡れてしまうようなことがないものである。しかも、前記透明樹脂層は、狹幅布片の変色や変質を皆無若しくは惹起しにくくするから、長期に亘って製品を美麗な状態に維持できる。
請求項13に係る装飾付き釣竿は、請求項11または12記載の装飾付き釣竿にあって、透明の樹脂層がエポキシ樹脂層若しくはウレタン樹脂層であることを特徴とするので、耐用性により優れた装飾をもつ良品を容易に提供できる。
本発明によれば、上記の通りであるので、従前の釣竿では醸成し得なかった独創性および斬新性を備えた狹幅布片による装飾をもつ新規の釣竿を提供でき、前記マンネリ化の払拭ができる。また、狹幅布片の巻き止めによりブランク、グリップが補強された新規の釣竿が提供できる。しかも、狹幅布片には樹脂の塗布や含浸加工によるホツレ止め処理が施されているからホツレが生じない綺麗な仕上がりの完成品を提供できる。さらに、狹幅布片の発色が白等明色による下地により良好にされた美麗な釣竿の提供ができる。しかも和風柄の狹幅布片を用いた和装調雰囲気の製品の提供ができる。バリエーションをつけた多種のプリントを用いて実施が可能であるから一本ごとに異なる独特な釣竿の提供が容易にできる。狹幅布片すなわち装飾が変色や変質をしないようにされた耐用性に優れた製品の提供が容易にできる。特に、前記のように幅が先端に向かうに従って徐々に狭くなる形にされ且つ樹脂の塗布や含浸加工によるホツレ止め処理が施された幅が狭くて長い織物製の異形狹幅布片を用いて実施する場合には、当該異形狹幅布片が先細りのテーパー状を呈しているブランクに対しては形状的に馴染むから、巻き付け作業がし易く、美麗に能率よく巻くことができる。
図1〜図5は、本発明の実施の形態に係る装飾付き釣竿1を示す。なお、図1は全体を示す一部省略側面図であり、図2は要部を示す一部切截拡大側面図であり、図3は図2AーAに沿う拡大断面図であり、図4は先細りの異形狹幅布片の一製造過程を示す説明図であり、図5は先細りの異形狹幅布片を示す部分省略展開図である。
前記実施の形態に係る装飾付き釣竿1は、グラスファイバーを束ねて樹脂を含浸させた丸棒(図示せず)をセンターレスマシーン(芯無し研磨盤)を使用して研磨することにより先細りのテーパー面にしたブランク3を構成し、このブランク3のテーパー面に次に述べる方法によって先細りの異形狹幅布片2を巻きつけ固定すると共に当該異形狹幅布片2に透明のエポキシ樹脂20を塗布してコーティング層を形成したのち、このようにして構成したブランク3に、バット4、後グリップ5、前グリップ6、リールシート7、飾り巻8、ガイド9、ガイド巻10及びネーム(図示せず)を適宜取り付けて完成されている。
前記異形狹幅布片2の巻きつけ方法は、図4に示すように、先ず、樹脂(接着剤)の塗布や含浸加工によるホツレ止め処理が施されたプリント柄12をもつ織物(所謂プリント)13から一方端幅14aが狭く他方端幅14bが広い長尺の一番目異形狹幅布片14を切り取り、次いで一方端幅15aが前記一番目異形狹幅布片14の他方端幅14bと同じ幅にされ他方端幅15bが当該一方端幅15aより広くされた二番目異形狹幅布片15を切り取り、その次に一方端幅16aが前記二番目異形狹幅布片15の他方端幅15bと同じ幅にされ他方端幅16bが当該二番目異形狹幅布片15の他方端幅15bより広くされた三番目異形狹幅布片16を切り取るというような作業を順次行って四番目異形狹幅布片17以降を得る。この場合、異形狹幅布片の切り取りは、バイアスに切ることが望ましいが、縦又は横に切っても使用することは可能である。
すなわち、前記一番目異形狹幅布片14〜三番目異形狹幅布片16およびそれ以降の異形狹幅布片17は、図5に示す展開図のように、番号の若い順に継ぎ並べた場合、これらが連続して一本分のブランク3用の細長い二等辺三角形を呈する先細りの異形狹幅布片2を形成するようにカットされる。したがって、後述する要領で巻き進んだときには穂先側では狭く握り側では広い状態を呈するように巻かれることになる。細長い二等辺三角形の底辺長さは、斜辺の傾き角度を(計算により)選定することで狭くも広くもできるから、巻き回数が多い製品を得たい場合には狭く、少ない製品を得たい場合には広くすることができる。つまり、二等辺三角形の底辺長さすなわち切り取り方を変えることで容易に趣きの異なる製品が提供できることになる。
次いで、前記ブランク3の穂先部に前記一番目狹幅布14の一方端幅14a部を巻いて本止め若しくは仮止めしてから当該一番目狹幅布14をブランク3の握り端側に向かって螺旋方向に巻き進んで他方端幅14b部まで巻き終わってところで本止め若しくは仮止めする。
その後、一番目狹幅布14の他方端幅14b部の末端と二番目狹幅布15の一方端幅15a部の先端を丁寧に且つ綺麗に突合せて本止め若しくは仮止めしてからそのまま連続して当該二番目狹幅布15を巻き進んで他方端幅15b部まで巻き終わってところで本止め若しくは仮止めする。
さらに、前記二番目狹幅布15と同様にして三番目狹幅布16以降を巻いてブランク3の握り端まで巻き終ったところで本止め若しくは仮止めする。巻き進む場合には、やや引っ張り加減で隙間や重なり部分、柄ズレ等の不具合ができないように丁寧に且つ綺麗に巻くようにする。なお、前記仮止めには、糸で結ぶ方法、接着テープで止める方法、接着剤で止める方法等の適宜方法や、樹脂を塗布しておいて固化する前に巻き終って当該樹脂の固化により固定する方法等が選択できる。なお、ブランク3の表面には前以て白の下地19を塗布してある。この下地は設けないで実施することもできる。
前記のようにして巻き終ったら、各狹幅布片14〜17の表面から透明のエポキシ樹脂20を塗布してコーティングする。この場合、エポキシ樹脂20は、狹幅布片14〜17の織り糸間、当該織り糸の繊維間から浸透してブランク3の周表面に達し一体化状態に固定される。だから、前記狹幅布片14〜17は、ブランクの強固な保護材として機能することになる。
前記のようにして完成した深みがある重厚な平面的装飾を有するブランク3にバット4、後グリップ5、前グリップ6、リールシート7、飾り巻8、ガイド9およびガイド巻10を適宜取り付け設けて装飾付き釣竿1を完成する。なお、ガイド9およびガイド巻10の設け個所には、当該個所が太目になって釣糸の動きの邪魔になったり外観的に見た目が悪い状態になったりしないようにするために、前記ガイド巻10等取り付け個所への異形狹幅布片の巻き付けをしないで同取り付け個所をできるだけ細くすることができる。このようにして、仕方なくできてしまう段差をできるだけ低くなるようにすることが望ましい。なお、図に示す実施の形態例には、前記異形狹幅布片の巻き付けをしない個所を設けていない。
前記の実施の形態に係る装飾付き釣竿1は、後グリップ5および前グリップ6の周表面にも、前記ブランプ3の場合と同様の方法により、前記プリント柄12をもつ織物から切り取った先細りテーパー状の狹幅布片18を巻きつけ固定してある。この場合、コーティングには、透明樹脂好ましくは透明な合成ゴムを使用して汚れ難くしたり、充分な滑り止め効果を得るようにすることが望ましい。また、後グリップ5および前グリップ6への巻きつけ固定を施さないで完成品とすることは任意である。
前記実施の形態例は、バリエーションが豊富なプリントを利用するようにしているので、結果として無限の種類の柄をもつ装飾付き釣竿を提供し易い。また、小ロットでプリント柄付き布を製作できる昇華印刷の技術でプリントを容易に得ることが可能であるから、特注の一本だけをオリジナルとして製作して提供する等の場合には、これらに対応し易い利点がある。さらに、プリントを用いているから、刺繍による立体的模様をもつ織物のように狹幅布片の切り取り作業を行うときに刺繍糸が分断されてホツレや毛羽立ち等を起すような問題および同立体的刺繍の存在による凹凸が釣糸の扱いの邪魔になってしまうような問題を有していない。
以上、図に示す実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しない範囲において、種々の形態例えば継ぎ竿、中空竿等で実施することが可能であり、また、織物に代えて編物を用いることで実施することが可能である。そして本発明はこのように実施されたものにも及ぶものである。
本発明の実施の形態を示す全体の一部省略側面図である。 要部を示す一部切截拡大側面図である。 図2AーAに沿う拡大断面図である。 先細りテーパー状の異形狹幅布片の製造過程を示す説明図である。 先細りテーパー状の異形狹幅布片を示す部分省略展開図である。
符号の説明
1 実施の形態に係る装飾付き釣竿
2 先細りテーパー状の異形狹幅布片
3 ブランク
4 バット
5 後グリップ
6 前グリップ
7 リールシート
8 飾り巻
9 ガイド
10 ガイド巻
12 プリント柄
13 布(所謂プリント)
14 一番目狹幅布片
14a 一方端幅
14b 他方端幅
15 二番目狹幅布片
15a 一方端幅
15b 他方端幅
16 三番目狹幅布片
16a 一方端幅
16b 他方端幅
17 四番目狹幅布片
18 狹幅布片
19 白の下地
20 透明のエポキシ樹脂

Claims (13)

  1. 幅が狭くて長い織物製の狹幅布片を巻いて固定することにより構成された装飾が外表面に設けられていることを特徴とする装飾付き釣竿。
  2. 幅が先端に向かうに従って徐々に狭くなる形にされ且つ樹脂の塗布や含浸加工によるホツレ止め処理が施された幅が狭くて長い織物製の狹幅布片を巻いて固定することにより構成された装飾が外表面に設けられていることを特徴とする装飾付き釣竿。
  3. 前記狹幅布片が、プリント模様若しくは織模様付きであることを特徴とする請求項1または2記載の装飾付き釣竿。
  4. 前記装飾が、シンボルマークとして機能するものであることを特徴とする請求項1〜3いずれか一つの請求項記載の装飾付き釣竿。
  5. 前記狹幅布片が、柄付きの大きい織物からカットされ且つホツレ止め処理が施されたものであることを特徴とする請求項1〜4いずれか一つの請求項記載の装飾付き釣竿。
  6. 前記装飾が、ブランクの表面に設けられたことを特徴とする請求項1〜5いずれか一つの請求項記載の装飾付き釣竿。
  7. 前記装飾が、グリップの表面に設けられたことを特徴とする請求項1〜6いずれか一つの請求項記載の装飾付き釣竿。
  8. 前記狹幅布片が、白等明色による下地を設けてその上に固定されたことを特徴とする請求項1〜7いずれか一つの請求項記載の装飾付き釣竿。
  9. 前記織物が、和装柄付きであることを特徴とする請求項1〜8いずれか一つの請求項記載の装飾付き釣竿。
  10. 前記織物が、プリントであることを特徴とする請求項1〜9いずれか一つの請求項記載の装飾付き釣竿。
  11. 前記狹幅布片が、透明樹脂層により固定されたことを特徴とする請求項1〜10いずれか一つの請求項記載の装飾付き釣竿。
  12. 前記透明樹脂層が、前記狹幅布片を被覆して当該狹幅布片への浸水を防ぐようにされたことを特徴とする請求項11記載の装飾付き釣竿。
  13. 透明樹脂層が、エポキシ樹脂層若しくはウレタン樹脂層であることを特徴とする請求項11または12記載の装飾付き釣竿。

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