JP3156838U - 団扇 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐久性や強靭性に優れ、見栄えが良く、高級感を有する団扇を提供すること。【解決手段】団扇を構成する骨組10の扇面15、16全面に不織布21、22が貼着され、不織布22が貼着された骨組10の扇面16全面に、扇面より張り出す形状に切り抜かれた接着フィルム32とサテン生地42とが重ねて配設され、骨組10の扇面16の縁から張り出した接着フィルム32の周縁部32aとサテン生地42の周縁部42aとが、骨組10の扇面15側に折り返されて、折り返し部分を含めてサテン生地42が熱圧着により扇面に貼着され、折り返し部分のサテン生地42が貼着された骨組10の扇面15全面に、扇面15と略同形状に切り抜かれた接着フィルム31とサテン生地41とが重ねて配設されて、サテン生地41が熱圧着により扇面15に貼着されている。【選択図】図1
Description
本考案は団扇に関し、より詳細には、耐久性や強靭性に優れ、見栄えの良い外観を呈する団扇に関する。
団扇は、竹やプラスチックを用いて形成された骨組の扇面に、図柄模様等が施された洋紙等が貼り付けられたものである。また、各地の伝統産業として、和紙に透かしをいれた団扇や、竹の組み方や形状を工夫して、様々な趣向を凝らした団扇も生産されているが、骨組に竹を使用した手作りの団扇は、その生産が減り、機械生産の安価なプラスチック製のものが多くなってきている。
近年では、クーラー等の普及により団扇の実用面における使用は少なくなってきているものの、現在においても、お祭りなどでは団扇が好んで使用されている。しかしながら、お祭りでの団扇の使い方は、通常の使い方とは大きく異なっており、例えば、団扇を強く大きく振り回したり、団扇で手や神輿などを強く叩いて音(合図等)を出すといったような、ハードな使い方がされることも多い。
このような使い方がされた場合、竹等からなる骨組に洋紙が貼着されただけの団扇では、すぐに洋紙の傷みや剥がれが生じてしまい、耐久性や強靭性が十分ではなかった。そこで団扇の耐久性等を向上させるため、扇面に布を貼着することも提案されている。
図4は、下記の特許文献1に開示された布を使用した団扇を示した図であり、(a)は正面図、(b)は(a)におけるB−B線拡大断面図である。
団扇は、骨組51の一面(正面側)に、縮緬52に接着剤を用いて洋紙53が裏打ちされた縮緬シート54が貼着され、骨組51の他面(背面側)に、和紙55が貼着され、縮緬52の表面に染料インクによる図柄模様が施されたものである。
団扇は、骨組51の一面(正面側)に、縮緬52に接着剤を用いて洋紙53が裏打ちされた縮緬シート54が貼着され、骨組51の他面(背面側)に、和紙55が貼着され、縮緬52の表面に染料インクによる図柄模様が施されたものである。
特許文献1記載の団扇によれば、縮緬52の表面に染料インクによる図柄模様を施すことにより高級感を出すとともに、洋紙53が裏打ちされた縮緬シート54により強度等を向上させることができるとしている。
しかしながら、特許文献1記載の団扇は、一方の面の縮緬シート54と、他方の面の和紙55とを骨組51を介して貼り合わせているだけなので、上記したようなハードな使い方がされた場合には、縮緬シート54や和紙55の外周縁部56や円弧状下端縁57からの剥がれが比較的短期間のうちに発生する可能性が高く、耐久性や強靭性の面で十分な効果を得ることが難しいという問題があった。
本考案は上記課題に鑑みなされたものであって、耐久性や強靭性に優れ、見栄えも良く、高級感を有する団扇を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本考案に係る団扇(1)は、団扇を構成する骨組の少なくとも一方の扇面全面に芯地が貼着され、該芯地が貼着された前記骨組の一方の扇面全面に、該扇面より張り出す形状に切り抜かれた熱可塑性樹脂製の接着フィルムと布生地とが重ねて配設され、前記骨組の一方の扇面の縁から張り出した前記接着フィルムと前記布生地との周縁部が、前記骨組の他方の扇面に折り返されて、該折り返し部分を含めて前記布生地が熱圧着により扇面に貼着され、前記折り返し部分の布生地が貼着された前記骨組の他方の扇面全面に、該扇面と略同形状に切り抜かれた熱可塑性樹脂製の接着フィルムと布生地とが重ねて配設されて、該布生地が熱圧着により扇面に貼着されていることを特徴としている。
上記団扇(1)によれば、前記骨組の少なくとも一方の扇面全面に芯地(例えば、洋紙、不織布、接着芯など)が貼着されているので、扇面全面の骨組強度を高めることができる。また、前記芯地が貼着された前記骨組の一方の扇面全面に、該扇面より張り出す形状に切り抜かれた前記接着フィルムと前記布生地とが重ねて配設され、前記骨組の一方の扇面の縁から張り出した前記接着フィルムと前記布生地との周縁部が、前記骨組の他方の扇面に折り返されて、該折り返し部分を含めて前記布生地が熱圧着により扇面に貼着されているので、前記布生地が、前記接着フィルムを介して前記芯地や前記骨組に溶着され、前記折り返し部分によって、前記骨組に貼着された前記洋紙又は不織布の扇面外縁部からの剥がれ等を防止する効果を高めることができる。
また、前記折り返し部分の布生地が貼着された前記骨組の他方の扇面全面に、該扇面と略同形状に切り抜かれた熱可塑性樹脂製の接着フィルムと布生地とが重ねて配設されて、該布生地が熱圧着により扇面に貼着されているので、前記布生地が、前記接着フィルムを介して前記芯地や前記折り返し部分に溶着され、扇面外縁部からの前記布生地の剥がれ等を防止することができる。
したがって、団扇を強く大きく振り回したり、団扇で手や神輿などを強く叩いて音を出すといったような、ハードな使い方に対する耐久性や強靭性を十分に高めることができる。
したがって、団扇を強く大きく振り回したり、団扇で手や神輿などを強く叩いて音を出すといったような、ハードな使い方に対する耐久性や強靭性を十分に高めることができる。
また本考案に係る団扇(2)は、上記団扇(1)において、前記接着フィルムが、熱可塑性樹脂としてウレタン又はナイロン12を主原料として含み、75℃〜120℃の範囲に融点が設定されているものであることを特徴としている。
上記団扇(2)によれば、前記接着フィルムが、熱可塑性樹脂としてウレタン又はナイロン12を主原料として含み、75℃〜120℃の範囲に融点が設定されているものであるので、前記布生地と、前記芯地との溶着を良好に行うことができ、前記布生地の剥離を防止する効果を高めることができ、また融点も低めであるため、布生地を傷めることなく、溶着に要する時間も短縮することができ、熱圧着作業も安全に行うことができる。
また本考案に係る団扇(3)は、上記団扇(1)又は(2)において、前記布生地が、光沢性を有する生地、又は色柄模様の入った着物生地で構成されていることを特徴としている。
上記団扇(3)によれば、前記布生地が、光沢性を有する生地、例えば、サテン生地、着物用地模様入り白生地、舞台衣装用シルキー生地等で構成されている場合、前記サテン生地等の特有の光沢を持たせることができ、見栄えが良く、また、肌触りも滑らかで、質感に優れ、高級感を有する団扇とすることができ、また、前記布生地が、色柄模様の入った着物生地で構成されている場合も同様に、質感に優れ、高級感を有する団扇とすることができる。
上記団扇(3)によれば、前記布生地が、光沢性を有する生地、例えば、サテン生地、着物用地模様入り白生地、舞台衣装用シルキー生地等で構成されている場合、前記サテン生地等の特有の光沢を持たせることができ、見栄えが良く、また、肌触りも滑らかで、質感に優れ、高級感を有する団扇とすることができ、また、前記布生地が、色柄模様の入った着物生地で構成されている場合も同様に、質感に優れ、高級感を有する団扇とすることができる。
また本考案に係る団扇(4)は、上記団扇(1)〜(3)のいずれかにおいて、前記布生地の外側表面に、昇華熱転写方式による印刷、マーキング素材の圧着、及び/又は刺繍で図柄模様が施されていることを特徴としている。
上記団扇(4)によれば、前記布生地の外側表面に、昇華熱転写方式による印刷、マーキング素材の圧着、及び/又は刺繍で図柄模様が施されているので、前記昇華熱転写方式による印刷で図柄模様が施されている場合、染色により図柄模様を施す場合のように熟練者を必要とすることなく、前記布生地の外側表面に、高精細な図柄模様が施されたものとすることができる。また、マーキング素材の圧着や刺繍によっても、図柄模様に特徴のある団扇とすることができる。
上記団扇(4)によれば、前記布生地の外側表面に、昇華熱転写方式による印刷、マーキング素材の圧着、及び/又は刺繍で図柄模様が施されているので、前記昇華熱転写方式による印刷で図柄模様が施されている場合、染色により図柄模様を施す場合のように熟練者を必要とすることなく、前記布生地の外側表面に、高精細な図柄模様が施されたものとすることができる。また、マーキング素材の圧着や刺繍によっても、図柄模様に特徴のある団扇とすることができる。
以下、本考案に係る団扇の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態に係る団扇の構造を説明するための分解斜視図である。図2は、実施の形態に係る団扇の作製途中の状態を示した斜視図である。図3は、実施の形態に係る団扇の完成状態を示した図であり、(a)は正面図、(b)は(a)におけるB−B線断面図である。
図中10は、団扇を構成する骨組を示しており、骨組10は、把持部となる柄11と、柄11の上部から放射状に延設された多数本の支杆12と、柄11の上部に配設(例えば、柄11に貫通孔を設けて嵌着)されたアーム部13とを有し、上方に湾曲させたアーム部13の両端部と、多数本の支杆12とが糸材14で連結(糸材14を絡ませて連結)されて、支杆12相互間の間隔がほぼ一定となるように拡開されて保持されるようになっている。なお、本実施の形態では、骨組10は、竹材で構成されており、柄11の幅に裁断された竹材の上方域を割いて多数本の支杆12が形成されている。
図中21は、骨組10の一方の扇面15(すなわち、アーム部13と、支杆12の先端部とで囲まれた面)全面に貼着される不織布シート(芯地)を示している。また、図中22は、骨組10の他方の扇面16全面に貼着される不織布シート(芯地)を示している。
これら不織布シート21、22は、ポリエステルやナイロンなどの繊維を織布工程を経ることなく、平行または不定方向に配列させ、合成樹脂接着剤で結合し、フェルト状にしたものである。不織布シート21、22には、例えば、使用目的に応じて、膜厚0.3〜0.8mm程度のものが採用され得る。また、不織布シート21と不織布シート22とで膜厚の異なるものを使用してもよい。さらに、不織布シート21、22の代わりに、例えば、スカートやズボン等に使用するインベル布芯等の接着芯地を使用することもできる。
不織布シート21、22の骨組10への貼着方法としては、不織布シート21、22の貼着面に接着剤を塗布し、不織布シート21、22の接着剤塗布面を骨組10の各扇面に貼り付けて圧着する方法が採用され得る。また、接着強度を高めるために、不織布シート21、22に接着剤を塗布する代わりに、後述する接着フィルム31、32と同じものを、骨組10の扇面と不織布シート21、22との間に配置し、熱圧着して、不織布シート21、22を骨組10へ貼着する方法を採用することもできる。
図中31、32は、熱可塑性樹脂製の接着フィルムを示している。また、図中41、42は、団扇の扇面を覆う布生地であり、ここでは、表面に図柄模様が施されたサテン生地が使用されている。
骨組10の扇面16側に貼着される接着フィルム32とサテン生地42とは、骨組10の扇面より1〜2cm程度張り出す形状に加工され(切り抜かれ)ている。図2に示したように、骨組10の扇面16の縁から張り出した接着フィルム32の周縁部32aとサテン生地42の周縁部42aとが、骨組10の他方の扇面15に折り返されて、不織布シート21の周縁部21aに巻き付けられるようになっている。接着フィルム32の熱可塑性を利用して、サテン生地42の周縁部42aと不織布シート21の周縁部21aとが接着されると共に、サテン生地42と不織布シート22とが接着されるようになっている。
また、骨組10の扇面15側に貼着されるサテン生地41と接着フィルム31とは、骨組10の扇面と略同形状に加工され(切り抜かれ)ている。接着フィルム31の熱可塑性を利用して、サテン生地41と不織布シート21とが接着されると共に、扇面15側に折り返されたサテン生地42の周縁部42aとサテン生地41とが接着されるようになっている。
接着フィルム31、32は、熱可塑性樹脂を主原料として含む熱溶融(ホットメルト)フィルムであり、例えば、ウレタンやナイロン12を主原料とし、フィルム厚50〜100μm、融点75℃〜120℃の特性を有するものが採用され得る。
サテン生地41、42は、絹、ナイロン、ポリウレタン、アセテート、ポリエステルなどの繊維の糸を使って作って朱子織りにした織物生地であって、縦糸又は緯糸が長く浮いて交錯しており、その交錯点が少ないため、他の組織に比べ光沢があり、なめらかで柔軟性に富んだ素材感を有しているものである。
また、サテン生地41、42の表面には、染料インクにより図柄模様の印刷が施されている。サテン生地41、42の表面に染料インクにより図柄模様を施す方法としては、昇華型熱転写方式による印刷が採用され得る。
昇華型熱転写方式による印刷は、昇華染料インクが装填されたプリンター(インクジェットプリンター)を使用して、所定の転写紙にプリント転写原稿(版下)を印刷し、印刷された転写原稿を転写素材(被覆布)に重ね合わせて、約180℃〜200℃の熱でヒートプレス(熱圧着)することによって、布生地(サテン生地)に転写(気化したインクが転写素材表面の内部に浸透して染色)を行う方式であり、浸透染色することで擦過性に強く、また、インクジェットプリンターで転写原稿を作成するため、多彩で鮮やかな無製版印刷を行うことが可能となっている。
次に実施の形態に係る団扇の作製方法について説明する。なお、竹材で作製された骨組と、上記した印刷方法により所定の図柄模様が印刷されたサテン生地とが準備されているものとして説明する。
まず、団扇の骨組10の一方の扇面15に不織布シート21を、他方の扇面16に不織布シート22を貼着し(貼着方法は、上記した方法で行うことができる)、不織布シート21、22が貼着された骨組10の扇面を所定の扇形状に裁断する。
次に、接着フィルムと、図柄模様が印刷されたサテン生地とを扇面全面を覆う形状(扇面と略同形状)に裁断して、接着フィルム31とサテン生地41とし、サテン生地41の裏面(内側面)に接着フィルム31を重ねて、サテン生地41に接着フィルム31を仮止めする。
また、接着フィルムと、図柄模様が施されたサテン生地とを扇面より1〜2cm程度張り出す形状に裁断し、扇面より張り出す部分に所定幅間隔で切り込み32b、42bを入れたものを、接着フィルム32とサテン生地42とし、サテン生地42の裏面(内側面)に接着フィルム32を重ねて、サテン生地42を接着フィルム32に仮止めする。
次に、サテン生地42に仮止めされた接着フィルム32面と、不織布シート21、22が貼着された骨組10の不織布シート22面とを重ね合わせて、サテン生地42に施された図柄模様と、不織布シート22面との位置合わせを行い、切り込み32b、42bが入れられた接着フィルム32の周縁部32aとサテン生地42の周縁部42aとを、骨組10の他方の扇面(不織布シート21面)に折り返し、該折り返し部分をアイロン等を用いた熱圧着により扇面(不織布シート21面)の周縁部21aに貼着し、その後、不織布シート22面とサテン生地42との全面を、接着フィルム32を介した熱圧着により貼着する。なお、不織布シート22面とサテン生地42との全面の熱圧着は、次の不織布シート21面とサテン生地41との全面の熱圧着と同時に行うようにしてもよい。
次に、サテン生地41に仮止めされた接着フィルム31面と、骨組10の不織布シート21面とを重ね合わせて、サテン生地41に施された図柄模様と、不織布シート21面との位置合わせを行い、その後、不織布シート21面とサテン生地41との全面を、接着フィルム31を介した熱圧着により貼着する。仕上げに、サテン生地41の縁をアーム13の側面に折り曲げながらアイロン等で熱圧着を行う。
上記実施の形態に係る団扇によれば、骨組10の両側の扇面15、16全面に、芯地として不織布シート21、22が貼着されているので、扇面全面の骨組強度を高めることができる。また、不織布シート22が貼着された骨組10の一方の扇面16全面に、該扇面16より張り出す形状に切り抜かれた接着フィルム32とサテン生地42とが重ねて配設され、骨組10の一方の扇面16の縁から張り出した接着フィルム32の周縁部32aと、サテン生地42の周縁部42aとが、骨組10の他方の扇面15に折り返されて、該折り返し部分(周縁部32a、42a)を含めてサテン生地42が熱圧着により扇面に貼着されているので、サテン生地42が、接着フィルム32を介して不織布シート22に溶着され、折り返し部分によって、骨組10に貼着された不織布シート21、22の扇面外縁部からの剥がれ等を防止する効果を高めることができる。
また、接着フィルム31、32が、熱可塑性樹脂としてウレタン又はナイロン12を主原料として含み、75℃〜120℃の範囲に融点が設けられているものであるので、サテン生地41、42と、不織布シート21、22との溶着を良好に行うことができ、サテン生地41、42の剥離を防止する効果を高めることができ、また融点も低めであるため、サテン生地41、42を傷めることなく、溶着に要する時間も短縮することができ、熱圧着作業も安全に行うことができる。
また、団扇の扇面を覆う布生地として、光沢性を有するサテン生地41、42が使用されているので、サテン生地特有の光沢を持たせることができ、見栄えが良く、また、肌触りも滑らかで、質感に優れ、高級感を有する団扇とすることができる。
なお、上記実施の形態に係る団扇では、扇面を覆う布生地として、サテン生地41、42を使用した場合について説明したが、扇面を覆う布生地は、サテン生地に限定されるものではなく、光沢性を有するポリエステル生地全般(白生地や薄い色生地なども含む)、地模様の入った白生地(ポリエステル100%)、着物襦袢用生地、綸子ポリエステル生地、舞台衣装用のポリエステル100%素材(白生地)、又はポプリン・ツイール・カーテン生地の白生地(ポリエステル100%)などに、上記昇華型熱転写方式による印刷を施したものを、扇面を覆う布生地として使用することができる。
また、予め色柄模様の入った生地、例えば、西陣金襴織物などの着物生地を、扇面を覆う布生地として使用することもできる。
さらに、昇華型熱転写方式による印刷を施した生地、又は予め色柄模様の入った生地を、扇面を覆う布生地として使用して団扇を作製した後に、スポーツウェア等のマーキング素材をロゴや文字にして、団扇の扇面に圧着加工を施したものとすることができる。また、生地の段階で、先に刺繍が施された生地を、扇面を覆う布生地として使用して上記同様に団扇を作製することもできる。これらの生地を使用することによっても、質感に優れ、高級感を出すことができる。
さらに、昇華型熱転写方式による印刷を施した生地、又は予め色柄模様の入った生地を、扇面を覆う布生地として使用して団扇を作製した後に、スポーツウェア等のマーキング素材をロゴや文字にして、団扇の扇面に圧着加工を施したものとすることができる。また、生地の段階で、先に刺繍が施された生地を、扇面を覆う布生地として使用して上記同様に団扇を作製することもできる。これらの生地を使用することによっても、質感に優れ、高級感を出すことができる。
また、上記実施の形態に係る団扇では、不織布シート21、22を骨組10の両側扇面に貼着する場合について説明したが、別の実施の形態では、一方の扇面にのみ不織布シートを貼着するようにしても良い。また、不織布シート21、22の代りに、洋紙、又は骨組との貼り合せ面に格子状に糸が配設された洋紙などを使用することもできる。洋紙を使用した場合には、耐水性に劣るが、製作コストを抑えることができる。また、布生地表面に撥水加工を施しても良い。
なお、上記実施の形態に係る団扇は、お祭りなどのパレード用飾り団扇として好適であるが、外観の見栄えが良く、高級感があるため、目的・用途(例えば、祝い事や記念行事等)に応じて所定の図柄模様が印刷や刺繍により施された団扇を、中敷きや入れ子等で装飾された額縁に入れて飾る記念額、又は団扇飾り台付き記念品などとして構成することもできる。
また、団扇の大きさを小さなサイズとすることにより、実用的な団扇としてではなく、飾り(キーホルダーやストラップなどのグッズ)として構成することもできる。
また、団扇の大きさを小さなサイズとすることにより、実用的な団扇としてではなく、飾り(キーホルダーやストラップなどのグッズ)として構成することもできる。
10 骨組
11 柄
12 支杆
13 アーム部
14 糸材
15、16 扇面
21、22 不織布
31、32 接着フィルム
32a 周縁部
41、42 サテン生地(布生地)
42a 周縁部
11 柄
12 支杆
13 アーム部
14 糸材
15、16 扇面
21、22 不織布
31、32 接着フィルム
32a 周縁部
41、42 サテン生地(布生地)
42a 周縁部
Claims (4)
- 団扇を構成する骨組の少なくとも一方の扇面全面に芯地が貼着され、
該芯地が貼着された前記骨組の一方の扇面全面に、該扇面より張り出す形状に切り抜かれた熱可塑性樹脂製の接着フィルムと布生地とが重ねて配設され、前記骨組の一方の扇面の縁から張り出した前記接着フィルムと前記布生地との周縁部が、前記骨組の他方の扇面に折り返されて、該折り返し部分を含めて前記布生地が熱圧着により扇面に貼着され、
前記折り返し部分の布生地が貼着された前記骨組の他方の扇面全面に、該扇面と略同形状に切り抜かれた熱可塑性樹脂製の接着フィルムと布生地とが重ねて配設されて、該布生地が熱圧着により扇面に貼着されていることを特徴とする団扇。 - 前記接着フィルムが、熱可塑性樹脂としてウレタン又はナイロン12を主原料として含み、75℃〜120℃の範囲に融点が設定されているものであることを特徴とする請求項1記載の団扇。
- 前記布生地が、光沢性を有する生地、又は色柄模様の入った着物生地で構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の団扇。
- 前記布生地の外側表面に、昇華熱転写方式による印刷、マーキング素材の圧着、及び/又は刺繍で図柄模様が施されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の団扇。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009007837U JP3156838U (ja) | 2009-11-04 | 2009-11-04 | 団扇 |
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JP2009007837U JP3156838U (ja) | 2009-11-04 | 2009-11-04 | 団扇 |
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JP3156838U true JP3156838U (ja) | 2010-01-21 |
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JP (1) | JP3156838U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015036194A (ja) * | 2013-08-10 | 2015-02-23 | コーホク印刷株式会社 | インデックス付き冊子の製本方法及びこの製本方法で製本されたインデックス付き冊子 |
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2009
- 2009-11-04 JP JP2009007837U patent/JP3156838U/ja not_active Expired - Fee Related
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