JPH0427637Y2 - - Google Patents

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JPH0427637Y2
JPH0427637Y2 JP5028885U JP5028885U JPH0427637Y2 JP H0427637 Y2 JPH0427637 Y2 JP H0427637Y2 JP 5028885 U JP5028885 U JP 5028885U JP 5028885 U JP5028885 U JP 5028885U JP H0427637 Y2 JPH0427637 Y2 JP H0427637Y2
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sheet
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、農業用資材、土木建築用資材等の被
覆等に使用される防水シートに関するものであ
る。
(従来の技術) 従来、この種の用途の防水シートは、ポリエチ
レンフラツトヤーンクロスの表面を同質素材の合
成樹脂でラミネート加工した基布を用い、必要と
する規格寸法に仕上げたもので、市販されている
この種のシートは、4周の縁部に紐を入れて4cm
〜6cm位の幅に折り返して熱接着し、この折り返
し部に、ロープ、紐等の挿通用の鳩目(アルミ
環)が打ち込まれたものである。
(考案が解決しようとする問題点) 上記の防水シートは、シート基布がポリエチレ
ンフラツトヤーンクロスのため、シートの4周縁
が紐を入れて折り返されて2重となつていても、
これは熱接着による加工が施されているため、強
度変化の減少がおきて、必ずしも強度のアツプと
はならず、ロープ等を挿通した鳩目の引つ張りに
より、取付部の引つ張り強度は安定性に掛けてい
るのが現状である。これは鳩目打ち加工が自動車
化されているケースが多く、その時のヤーンクロ
スの伸びや滑り、加工時におけるヤーンクロスの
ぶれ等が原因で、鳩目の位置が必ずしも正確では
なく、このような鳩目の取付け位置がばらついて
いる場合は、鳩目に対する引つ張りのばらつきが
非常に大きく、例えばシートとシートとを2枚以
上繋ぎ併せて使用する場合、鳩目の位置が食い違
つていれば鳩目と鳩目とを結び付けた際に、シー
トとシートとの間に食い違いが生じて、バランス
の崩れた繋ぎ合わせとなり、屋外における風の煽
り等により、鳩目に対する引つ張りにもばらつき
が生じ、これがため、取付部に異常な引つ張りが
加わつて取付部が破断するという結果となる。
(問題を解決するための手段) 本考案は、上記した従来の防水シートの欠点を
解決すべく研究し種々試験を重ねた結果、案出さ
れたものである。
すなわち、本考案は、従来のシート基布のよう
に辺縁部を折り返して、この部分に鳩目を打ち込
んだ防水シートとは異なり、シート基布に折り返
しもなく、アルミ環の鳩目の打ち込みもなく、し
かも従来品よりロープを挿通しての引つ張りに対
し、安定した強度を有するようにしたものであ
る。
具体的には、ポリオレフイン系熱可塑性樹脂に
よるフラツトヤーンクロスのシート基布を織成す
るに当たり、両側縁部の内側において経糸を除い
て緯糸組織体の簾状組織帯部を形成すると共に、
この組織帯部の中間において、等間隔に経糸の増
糸による補強帯部を形成し、このクロス表面に同
質素材の合成樹脂をラミネート加工すると共に、
これを規格品の所定寸法の長さに切断する際に、
この切断縁の近くの補強帯部に透孔を開けたもの
で、両側縁部の被膜付簾状組織帯部及び増糸によ
る補強帯部の透孔が、従来品の鳩目の代替をする
ものである。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面について説明す
る。
第1図は、本考案にかかる防水シートであつ
て、防水シートのシート基布aは、ポリオレフイ
ン系熱可塑性合成樹脂によるフラツトヤーンクロ
スからなるもので、その両側縁部1,1は、経糸
を増糸した補強帯部であり、2,2,2はこれら
の補強帯部1,1の間にあつて等間隔に設けられ
た同様の補強帯部である。両側縁の補強帯部1,
1の内側には、経糸が除かれた緯糸組織体の簾状
組織帯部3,3が形成されており、その簾状組織
帯部3の辺縁の経糸は、その部分を見易くするた
めに、識別糸4,4となつている。
このような組織のヤーンクロスの表面(片面で
も両面であつてもよい)に同質素材の合成樹脂を
ラミネート加工する。このラミネート加工をした
ヤーンクロスは、3.6mの基準幅であつて、これ
を規格寸法の5.4mの長さに熱切断すると共に、
切断縁近くの補強帯部2に、ロープ等を挿通する
鳩目の代替透孔5が加熱によつて穿孔されてい
る。この切断と透孔は刃物による切断と打ち抜き
による透孔であつてもよいことは勿論である。
このようにして形成された防水シートは、その
簾状組織帯部3に被膜を付破つてロープ等bが、
また補強帯部2の透孔5にロープ等bがそれぞれ
挿通される。
シート基布aの経糸の増糸による補強帯部1,
2の構成の実例としては、経10本/吋×緯10本/
吋の1000Drフラツトヤーンクロスの場合、 経糸のみを12本〜13本/吋とする。
経糸のみを1200Drの10本/吋とする。
経糸のみに同質のモノフイラメント糸を5〜
6本増糸とする。
以上の何れの構成においても、増糸補強帯部
1,2の幅は3cm以上6cm程度であつて、この増
糸補強帯部を設けることにより、この部分に鳩目
代替の透孔を設けることができ、また全体として
腰のある引擦りに傷に強いシートを得ることがで
きる。
次に、本考案品における緯糸の簾状組織帯部
と、従来品における止め部との、挿通ロープによ
る引つ張り強度の比較を示すと、第5図及び第4
図のようになる。この引つ張り強度の試験は、
JIS8952の試験方法によるもので、その引つ張り
強度は、従来品において、折り返し部以外の×印
の組織部が、鳩目の直径の約5倍程度破断したと
きの引つ張り力をもつて測定したもので、本考案
品においても同様である。
この試験の結果、本考案品と従来品との間には
引つ張り強度の相当の差異があり、従来品は鳩目
の孔の位置によつて、50Kg〜18Kg、37Kg〜12Kgと
相当のばらつきがあるのに対し、本考案品にあつ
ては、52Kg〜43Kg、45Kg〜38Kgと安定しているこ
とが示されている。従来品において、(A)位置は適
切、(B)位置はやや適切、(C)位置は不適切な位置を
示すものである。
なお、本考案において、緯糸の簾状組織帯部に
おけるロープ等の通し幅は5〜6cmが望ましい。
使用に当たりては、第1図に示すような企画品に
あつては、識別糸4,4との間の緯糸の被膜付簾
状組織帯部3を突破つて通し幅5cm〜6cmにロー
プ等bを挿通し、また補強帯部2の透孔5にロー
プ等bを挿通して、従来品と同様に使用する。
また第2図に示すように規格品2枚を、その被
膜付簾状組織帯部3を重ね合わせ、この部分の識
別糸4,4の間を適当通し幅間隔に突破つてロー
プ等bを表裏に挿通して互いに繋ぎ併せて使用す
る。
第3図に示すものは、長尺のロール巻きシート
のシングル幅製品化されたもので、例えば1.2m
幅で30m巻き、または1.8m幅で20m巻きシート
で、本考案と同様に緯糸の被膜付簾状組織帯部3
及び経糸増糸の補強帯部2の存在していることは
勿論である。
このシングル幅製品は、例えば50cm幅にコンク
リート打ちした上を被覆する等の土木用の養生シ
ートに活用する場合に腰があつて側縁部に凹凸が
ないから、手早くシートを解放し、また後始末を
することができるものである。
(考案の効果) 本考案の防水シートは、シート基布の両側縁部
に、緯糸組織体の被膜付簾状組織帯部を設けると
共に、この組織帯部に等間隔の経糸の増糸による
補強帯部を設け、この部分に鳩目代替の透孔を設
けたものであるから、従来品の周縁部に紐を入れ
て折り返し接着し、この部分に鳩目を打ち込んだ
ものと異なり、フラツトヤーンクロスの織成時に
おいて、その組織形体はでき上るから、折り返し
接着や、鳩目打ち等の工程は必要でなく、製品は
腰があつても、使用開始時、後始末時において作
業性がよく、緯糸の被膜付簾状組織帯部へのロー
プ等の挿通においても、被膜を突き破るだけでよ
く、また緯糸の増糸による補強帯部の代替透孔
は、製品としての切断時に成形されるから、その
位置にばらつきがなく、したがつて、ロープ等の
引つ張りによるその部分に対する引つ張り強度に
もばらつきを生ずることが少ないから、一部だけ
早く破断するということがなく、使用状態が安定
している。特に同一シートを2枚繋ぎ合わせて使
用する場合には、簾状組織帯部を重ね合わせて、
この部分の被膜を破つてロープ等を表裏にでるよ
うに挿通するにであるから、従来品の鳩目位置が
狂うというようなことは全くなく、1枚の広いシ
ートとして引つ張りに対して安定した状態で使用
することができる。
これを要するに、本考案は、従来品のような折
り返し部に鳩目を設けることなく、フラツトヤー
ンクロスの組織対を特殊な形態とし、それに鳩目
の代替部を設け、従来品以上のロープ等にる引つ
張り強度をもたせ、作業性の向上を図つたところ
に特徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の防水シートの平面図、第2図
は2枚の防水シートを繋ぎ併せた状態の斜視図、
第3図はシングル幅製品の斜視図、第4図は従来
品の鳩目位置の図示状態に対する引つ張り強度の
試験データを表した表図、第5図は本考案品のロ
ープ取付位置の図示状態に対する引つ張り強度の
試験データを表した表図である。 符号、a……シート基布、b……ロープ等、1
……側縁の経糸の増糸補強帯部、2……中間部の
経糸の増糸補強帯部、3……緯糸の被膜付簾状組
織帯部、4……識別糸、5……代替透孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ポリオレフイン系熱可塑性樹脂のフラツトヤ
    ーンクロスの表面を、同質素材の樹脂でラミネ
    ート加工したシート基布であつて、このシート
    は、その両側縁部の内側において、経糸が除か
    れて緯糸組織体の被膜付簾状組織帯部が形成さ
    れると共に、その簾状組織帯部の中間に、等間
    隔の経糸の増糸による補強帯部が形成され、こ
    の補強帯部の端縁近くに鳩目代替の透孔が設け
    られている防水シート。 (2) 緯糸組織体の被膜付簾状組織帯部の辺縁の経
    糸は他と識別できるもである実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の防水シート。
JP5028885U 1985-04-04 1985-04-04 Expired JPH0427637Y2 (ja)

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JPS61166821U JPS61166821U (ja) 1986-10-16
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