JPH07247466A - 粘着テープ用補強編み布及びこの補強編み布を用いた粘着テープ - Google Patents

粘着テープ用補強編み布及びこの補強編み布を用いた粘着テープ

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JPH07247466A
JPH07247466A JP6066700A JP6670094A JPH07247466A JP H07247466 A JPH07247466 A JP H07247466A JP 6066700 A JP6066700 A JP 6066700A JP 6670094 A JP6670094 A JP 6670094A JP H07247466 A JPH07247466 A JP H07247466A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】粘着テープ用の補強布を1コース乃至3コース
おきにやゝ弱い編み糸を設けたメリヤス製とし、この補
強編み布の全体の強度を低下させることなく、手切れ性
を向上させる。 【構成】強い編み糸10と弱い編み糸11を用い、強い
糸10の少なくとも3コースおきに、弱い編み糸11を
もって平編みメリヤスとする。この横編みメリヤスを補
強編み布Aとする。このようにして、引張力を加えたと
き結節切断現象により強い編み糸に掛合している弱い編
み糸が必ず切れるようにして、手切れよくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は補強布にメリヤス編み
布を用いている梱包用の粘着テープ、俗にガムテープと
称せられているものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来ガムテープには、平織布を補強布に
用いたものが市場で見受けられる。特に前者のものは粘
着テープの引張り強度を強くするには、平織に用いられ
ている各糸の単糸強度の高いものを用いる必要がある。
【0003】ところが、今度は使用時に適宜長さに切断
するには各単糸強度が大きいため、手で引き破るには相
当の力を要し、特に希望する位置からの破断が中々むつ
かしい。また平織であって縦糸を横糸より弱い糸を用い
た粘着テープ用の基布が特開平4−117476号公報
の第2ページの左下欄の2行乃至5行目に記載されてい
る。然し乍ら縦糸は連続しているため、切断時に一部に
応力集中を起こし難く、切断しやすくするには、縦糸を
相当弱くする必要があり、全体としての強度不足とな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は粘着テープ
の補強編み布として用いたときに特に切断具を用いるこ
となく、容易に希望する部分から粘着テープが手で容易
に切断でき、しかも充分の引張強度を有する粘着テープ
の補強編み布を市場に提供することである。また他の目
的とするところは、縦横共に伸長性のない粘着テープの
補強編み布を市場に提供することである。
【0005】またこの発明の目的は特に切断具を用いる
ことなく、容易に希望する部分から手で切断でき、しか
も充分の引張り強度を有する粘着テープを市場に提供す
ることである。またこの発明の他の目的は縦横共に伸長
しない、粘着テープを市場に提供することである。また
この発明の他の目的とするところは、感圧性接着剤層と
の結合力の高い粘着テープとする
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、この発明はよこ編み平メリヤス、丸編み平メリヤ
スのうちの一種よりなる補強編み布の一コースおきに強
弱の編み糸が交互に編成してあることを特徴とする粘着
テープ用の補強編み布とする。また前記の課題を解決す
るために、前記の粘着テープ用補強編み布の前記強弱の
編み糸の強度比は5:2乃至4:3としてあることを特
徴とすることが好ましい。
【0007】また前記の課題を解決するために、この発
明の粘着テープ用の補強編み布の前記編み糸は強弱繊維
共に、熱可塑性合成樹脂の長繊維糸よりなり、編成後、
熱セットしたものであり、1コース乃至3コース毎に、
伸縮性の殆どない挿入糸が挿入してあることを特徴とす
る場合もある。
【0008】また前記の課題を解決するために、この発
明はよこ編み平メリヤス、丸編み平メリヤスのうちの一
種よりなる補強編み布の一コースおきに強弱の編み糸が
交互に編成してある補強編み布が用いてあることを特徴
とする粘着テープとする。
【0009】前記の課題を解決するために、この発明は
前記粘着テープの前記強弱の編み糸の強度比は5:2乃
至4:3としてあることを特徴とすることが好ましい。
前記の課題を解決するために、この発明の粘着テープの
前記編み糸は強弱繊維共に、熱可塑性合成樹脂の長繊維
糸よりなり、編成後、熱セットしたものであり、1コー
ス乃至3コース毎に伸縮性の殆どない挿入糸が挿入して
あることを特徴とする場合もある。
【0010】
【作用】請求項1記載の特定発明の粘着テープ用補強布
は粘着テープを製造するときに用いられる編み布であ
り、その下面極く薄い合成樹脂フイルムをラミネートす
るが合成樹脂エマルジョンを塗布し、ゲル化して片面に
合成樹脂層を形成し、編み布の目を詰めた布地とし、そ
の反対面に感圧性接着剤を塗着し、適宜の幅例えば4c
m乃至6cmの幅に縦方向にスリットして、ロール状に
巻いて製品とする。
【0011】この粘着テープを使用するときは、必要寸
法だけロール状のテープを剥離し、これを手で横断方向
に引裂くように力を入れると粘着テープの一側縁の一部
において強い編み糸と弱い編み糸は、そのループ及びシ
ンカ部分で相互に掛合した状態で相互に離反するように
牽引され、共にこれらの編み糸は急角度で折り曲げられ
た状態で牽引されることになり、弱い方の編み糸が必ず
いわゆる結節切断を起こし、粘着テープの一側端部で前
記弱い糸が切断されれば、後はこのコースの次のウエル
の掛合部に応力集中が起こり、同様に結節切断を順次伝
播させて、粘着テープは弱い糸のコースに添って粘着テ
ープの横断方向に横一直線に切断される作用を為す。こ
の作用は強い糸、弱い糸の強度差があれば必ず起こり、
これら編み糸の絶体強度の大小に影響はない。
【0012】請求項2記載の発明においては、前記強弱
の編み糸の強度差が5:2乃至4:3としてあるから、
その強度差が歴然としており、前述の結節切断作用は弱
い編み糸部分で確実に起こり、またテープ全体の強度と
して充分の強度を有する。
【0013】請求項3記載の発明においては伸縮性の殆
どない挿入糸が1コース乃至3コース毎に挿入したもの
であるから、これを粘着テープ用の補強布として用いた
ときは、粘着テープはこの挿入糸に支えられて、幅方向
には伸びず丈夫なテープであり、かつ、横断方向に切断
するときの結節切断時には、挿入糸は何ら障害とならな
い作用を為す。
【0014】請求項4記載の発明においては前記請求項
1記載の発明の補強編み布を用いた粘着テープであり、
この発明においては、前記補強編み布が前述の構造であ
るから、これを横断方向に手で破断しようとすると、強
い糸と弱い糸とは結節現象とし、弱い糸の部分から必ず
横断方向に真一文字に切断される作用をなし、各コース
の編み糸の強度が等しい編み糸よりなるメリヤス地のよ
うに粘着テープの幅が狭く捻じれ乃至寄るような現象は
起こらない。
【0015】請求項5記載の発明においては、前記補強
布として、強弱の編み糸の強度比が5:2乃至4:3と
してものを用いた粘着テープであるから強弱の編み糸の
引っ張り強度差が歴然としていて、前記粘着テープを横
断方向に破断するとき、より正確に弱い糸の部分より破
断され、かつ、強弱の強度差が前述の5:2乃至4:3
の範囲になるから、弱い糸の強さを目的の引張強度にす
れば、この引張強度に耐えるテープとなる。
【0016】請求項6記載の発明においては、補強編み
布として、請求項3記載の発明の補強編み布を用いた粘
着テープであるから、縦方向及び横方向にも殆ど伸縮せ
ず、特に横断方向に対しては1コース乃至3コース毎に
殆ど伸縮性のない挿入糸が挿入してあるから、殆ど引き
伸ばされることなく、幅方向の引張力に耐える作用を為
す。また前述の挿入糸は幅方向に挿入してあるので前述
の他の発明の粘着テープ同様に横断方向への破断できる
作用をなす。
【0017】
【実施例】
実施例1 図1に示すものであり、請求項1及び請求項2記載のそ
れぞれの発明の実施例である。図中、10は強い編み糸
であり、実施例においては、ポリエステル樹脂のデニー
ル数45乃至60のものを用いた単糸強度は約250g
乃至350gのものを用いた。
【0018】11は弱い編み糸であり、デニール数25
乃至40のものを用い、単糸強度は約180g乃至25
0gのものを用いた。つまり、強い編み糸10と弱い編
み糸11の引張強度差は5:2乃至4:3の範囲のもの
を用いた。編組織としては、コース毎交互に強い編み糸
10と弱い編み糸11を配して平編みメリヤス編み布A
とし、粘着テープ用補強編み布としたものである。
【0019】実施例1の作用は、請求項1記載の発明の
作用と同一である。具体的に説明すると強い編み糸10
と弱い編み糸11よりなる平メリヤス編み布Aにおい
て、特定のコース間に縦方向に引張力を加えると、図2
に図示するように強弱の編み糸10、11が緊張して、
むすび合わされたようになり、更に引張力を強くする
と、弱い編み糸11がその結節部分から必ず切断される
作用を為す。
【0020】実施例2 図2に示すものであって、請求項1及び請求項2記載の
発明を含むものである。実施例1と異なるところは、弱
い編み糸が3コースに一本の割合で挿入した編み布Ao
である(図3参照)。
【0021】この編み布Aoにおいては、1コース間の
縦方向の寸法が例えば1.5mmとすれば、3mm毎に
弱い編み糸11のコースがあることになり、粘着テープ
用の補強編み布として、用いたとき、上述の例で示せば
3mm毎に容易に破断できるコースがあるからこの部分
から切断される。その他の作用は実施例1と同様であ
る。
【0022】実施例1、実施例2の外、4コースに1本
の割合で弱い編み糸を編み込んだものもこの発明の実施
例に含まれるこの場合は、4コース目毎に容易に切断で
きる部分が形成されているから、この部分から切断され
る。
【0023】実施例1乃至2を示す図1乃至図3に於い
て、強い編み糸10と弱い編み糸11の差を図面で明瞭
にするために、これら太さに明確な差を付けて図示した
が、現実には図示程の差は無く、また実際に強い編み糸
10と弱い編み糸11のデニール数を同一とし、強度の
みに差を設けることもあり、このようにすると、補強編
み布A(Aoを含む)の厚みが一様になり、この表面及
び裏面に合成樹脂層や接着剤層を形成するとき、これら
の面が平滑に形成し易い。
【0024】実施例3 図4に示すものであり、請求項1記載の発明の実施例で
ある。編み組織としては挿入糸12が強い編み糸10の
コースにそれぞれ挿入されたクロスインレイメリヤスの
編み布A1としてあり、1ウエルおきに、相隣の弱い編
み糸11のループと強い編み糸10のシンカとの掛合部
分14に挟み込まれた状態になっている。
【0025】この挿入糸12は殆ど延びないものであ
り、合成樹脂繊維、その他の化学繊維、天然繊維等特に
制限は無く、デニール数も他の強弱の編み糸10、11
と同程度としてある。この実施例に於いて、後述の実施
例4と同様に縦方向に牽引した状態で熱セットしてもよ
いし、全くしなくともこの実施例に含まれる。
【0026】実施例3の作用 実施例3の作用としては、この補強用テープの補強編み
布A1は挿入糸12が挿入してあるから、幅方向への引
張力が作用しても、この挿入糸12が殆ど延びないか
ら、この補強編み布A1も幅方向に殆ど延びない。
【0027】また挿入糸12は相隣するコースのループ
とシンカの掛合部14に挟持され、この補強編み布A1
を幅方向に手で切断する時にも、挿入糸12は幅方向で
あるから、平行であり、何等切断の障害にならない。
【0028】また挿入糸12が1コースおきに挿入して
あるから、編み目をある程度塞いでいるから、この両面
に合成樹脂層や接着剤層を形成するにも、これらとの結
合面積が大きくなり、結合力を高める作用をなす。
【0029】実施例4 図5及び図6に示すものであり、請求項3記載の発明を
含むものである。実施例1と同一符号のところは同一の
構成部分である。異なるところは、挿入糸12が一コー
ス毎おきに挿入したものであって、図示の例では強い編
み糸10の部分に挿入してある。実施例3と異なるとこ
ろは挿入糸12の挿入位置が強い編み糸10の編目の中
段部に挿入されていることである。この挿入糸12は特
に限定はないが殆ど伸縮性のないものが好ましく、合成
樹脂繊維その他の化学繊維又は、天然繊維であってもよ
い。デニール数は強弱の編み糸10又は11と同等程度
でよい。
【0030】このような編み布A2を縦及び横方向に牽
引した状態で熱セットすると、図6に図示するように熱
可塑性繊維よりなる強弱の編み糸10及び11は角張っ
た形状セットされ、縦方向に引っ張っても、これら強弱
の編み糸10、11の形態が崩れ難いため、殆ど伸びず
幅方向への引張力に対しては挿入糸12に支えられて伸
びず結局縦横に殆どのびのない粘着テープ用補強布A3
となる。従って、粘着テープに用いたときは粘着テープ
は縦横に伸びない丈夫なテープとなる。
【0031】横断方向に破断するときは、実施例1及び
2同様に強度の弱い編み糸11部分から必ず切断され
る。このとき、挿入糸12はコースに添って挿入されて
いるから、前記破断に対しては何らの障害とならない。
また強い糸10の編目の中段部分に挿入糸12が存在す
るから、横断方向に編み布A3が破断されても、その破
断コースには挿入糸12がなく、破断端から挿入糸がほ
つれる作用は呈しない。
【0032】また前述の各挿入糸12は、編目を或る程
度塞いでいるから、これを粘着テープの補強編み布A3
として用いるときは、この補強編み布A3の表裏に塗着
する合成樹脂層や、接着剤層を保持する作用を高める作
用を為す。
【0033】実施例5 図7及び図8に示す示すものであり、請求項4及び請求
項5記載の粘着テープTの発明を含む実施例である。粘
着テープ用補強編み布Aとしては実施例1を用いたもの
であり、図7及び図8において、実施例1と同一符号の
ところは同一の構成部分を示すものである。
【0034】図7及び図8において、15は補強編み布
Aの片面に形成した合成樹脂層であり、通常極く薄い熱
可塑性のフイルムを塗布し、これを加熱ゲル化して前記
合成樹脂層15を形成する。16は、補強編み布Aの地
面に塗着した感圧性接着剤である。通常幅3乃至5cm
にスリットしてロール状に巻いてある。このように形成
していては粘着テープTにおいては、適宜長さに切断
し、梱包などのとき使用される。
【0035】実施例5の作用は請求項4又は請求項5記
載の発明の作用と同一である。強い編み糸10と弱い編
み糸11のデニール数を同一とし、強度のみに差を設け
ることもあり、このようにすると、補強編み布A(Ao
を含む)の厚みが一様になり、この表面及び裏面に合成
樹脂層15や感圧性接着剤層16の表面が平滑になり、
接着面積が増加し、接着強度の高い粘着テープTとな
る。
【0036】実施例6 図9に示すものであり、実施例3の補強編み布A1(図
4参照)を用いたもので、請求項6記載の発明の実施例
である。作用は実施例3の補強編み布A1を粘着テープ
Tとして用いたときと同一であり、幅方向には殆ど伸び
ないが、長さ方向には伸縮性を有する。従って柔軟なも
のの梱包に用いたときには、この被梱包物の柔軟変形に
追従する作用をなす。また裏面の合成樹脂層15及び裏
面の感圧性接着剤層16との結合面積が前記挿入糸12
によって増加し、これらとの結合力が高い作用をなす。
【0037】実施例7 図10に示すものであり、請求項6記載の発明を含むも
のであり、図中、実施例3と同一符号のところは同一の
構成部分である。すなわち実施例3の編み布A3を用い
た粘着テープTである。その作用は請求項6記載の発明
と同一である。
【0038】各実施例において強弱の編み糸は10及び
11ポリエステル樹脂のマルチフイラメントを用いた例
を示したが、その他の熱可塑性合成樹脂繊維のマルチフ
イラメント、モノフイラメント又は短繊維縦糸であって
も、また他の化学繊維、天然繊維であっても、或いはこ
れらの混紡糸であっても、この発明の実施例に含まれ
る。
【0039】また、強い編み糸10と弱い編み糸11は
糸の材質が同一でも異なるものを組み合わさせたもので
もこの発明の実施例に含まれる。従って、弱い編み糸1
1はその材質により引張強度が小さい物の場合には、強
い編み糸10と同等のデニール数の場合もあり、弱い編
み糸デニール数は強い編み糸10より必ずしも小さいと
は限らない。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の発明においては、前述の
通りに、粘着テープ用の補強編み布として使用でき、こ
れを用いた粘着テープにおいては、手で横断方向に引き
裂くように力を入れると、粘着部テープの一側縁の一部
において、強い編み糸と弱い編み糸とは緊張して、その
ループとシンカ部分が結節した状態となり、共に編み糸
同士が急角度に折り曲げられて、応力集中が作用して、
いわゆる結節切断がされて必ず弱い編み糸部分が切断さ
れ、後、このコースの隣のウエルの掛合部に応力集中が
起こり、同様に結節切断が順次伝播して、粘着テープは
弱い編み糸のコースに添って横一直線に切断される効果
を奏する。
【0041】請求項2記載の発明においては、請求項1
記載の発明の効果の外強弱の編み糸の強度差が5:2乃
至4:3としてあるから、その強度差が歴然としてお
り、必ずかつ容易に弱い糸の部分より破断できる効果を
有する。
【0042】請求項3記載の発明においては請求項1又
は請求項2記載の発明の効果の外、この補強編み布は、
熱セットされ挿入糸が1コース乃至3コース毎に挿入さ
れているから、縦方向にも横方向にも殆ど伸縮せず、殊
に幅方向の引張に対しては丈夫な粘着テープ用補強編み
布が得られる。
【0043】請求項4記載の発明においては、請求項1
記載の粘着テープ用補強編み布を用いた粘着テープであ
るから、縦横共に多少の伸縮性があり、多少柔軟なもの
に貼付する場合に適しており、横断方向に破断する場合
には、請求項1記載の発明と同様の効果を奏する。
【0044】請求項5記載の発明においては、前記請求
項4記載の発明の効果外、補強編み布に使用されている
強弱の編み糸の強度比が5:2乃至4:3と歴然と差が
あるから、横断方向に破断するときは、容易に弱い編み
糸部分から破断される効果を有する。
【0045】請求項6記載の発明においては、前述のよ
うに構成し作用を為すから弱い編み糸の部分から確実に
破断できる効果は請求項4記載の発明と全く同一であ
り、これに加えて、挿入糸により横方向の伸びがなく、
編み糸が熱セットされているから縦方向の力を受けて
も、各編み糸の曲げ癖のため、殆ど伸びず、縦、横共に
変形の少ない丈夫な粘着テープであり、特に縦方向に引
き裂かれることのないものである。
【0046】実施例1の効果 請求項1及び請求項2記載の発明の効果を併せて奏す
る。 実施例2の効果 弱い糸が3コース目毎に設けてあるから、3コースめ毎
の弱い糸コースより破断すべき位置に引張力を集中させ
易く、容易に破断できる。実施例1または実施例2にお
いて、強い編み糸10と弱い編み糸11のデニール数を
同一、つまり同一の太さとし、強弱のみに差を設けた補
強編み布AまたはAoにおいては、外観上は同一の編み
糸で全部メリヤス編みとしたものと何等差は無く、表裏
両面が一様で滑らかであり、これを粘着テープの補強布
として用いるとき、表裏に形成する合成樹脂層15及び
感圧接着剤層16の形成が容易で、これらの面が平滑に
し易い。
【0047】実施例3の効果 請求項1及び請求項2記載の発明と同様の効果を奏する
外、挿入糸12によって幅方向の伸びが阻止され。縦方
向のみ伸縮性のあるものとなる。更に挿入糸12によっ
て、編み布Aの編目がある程度塞がれているから、表裏
の合成樹脂層や、感圧性接着剤層を塗布する場合に、こ
れらの支持面積が増加し、これらとの結合力を高める効
果を有する。
【0048】実施例4の効果 請求項3記載の発明と同様の効果を奏するほか、強い編
み糸10及び弱い編み糸11が共に熱可塑性合成樹脂繊
維で構成され、かつ熱セットされ、更に挿入糸12が挿
入してあるから、縦横に殆ど伸縮しない丈夫な補強編み
布である。
【0049】実施例5の効果 請求項4及び請求項5記載の発明の効果と同様な効果を
奏する。実施例5において、強い編み糸10と弱い編み
糸11のデニール数を同一、つまり同一の太さとし、強
弱のみに差を設けた補強編み布AまたはAoを用いた実
施例においては、外観上は同一の編み糸で全部メリヤス
編みとしたものと何等差は無く、表裏両面が一様で滑ら
かであり、これを粘着テープの補強布として用いると
き、表裏に形成する合成樹脂層15及び感圧接着剤層1
6の面が平滑で接着テープTの実質的な接着面積が広く
なり、接着力が高い効果を奏する。
【0050】実施例6の効果 請求項4及び請求項5記載の発明の効果と同様な効果を
奏すると共に幅方向への引張強度が挿入糸12によって
高められているから、梱包時の目張りなどのときに用い
るのに適する。また長さ方向に対し、伸縮性があるから
柔かいものの包装時に最適である。強い編み糸10と弱
い編み糸11のデニール数を同一、つまり同一の太さと
し、強弱のみに差を設けた補強編み布AまたはAoにお
いては、外観上は同一の編み糸で全部メリヤス編みとし
たものと何等差は無く、表裏両面が一様で滑らかであ
り、接着強度が高い。
【0051】実施例7の効果 請求項6記載の発明の効果と同様の効果を奏する。また
実施例6及び実施例7において、挿入糸12は、編み布
の編目を或る程度塞いでいるから、合成樹脂層15及び
感圧性接着剤層16との支持面が広く、これらとの結合
力の高い丈夫な粘着テープである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の一部表面拡大図である。
【図2】編み布を縦方向に牽引したときの結節状態を示
す一部拡大図である。
【図3】実施例2の一部表面拡大図である。
【図4】実施例3の一部表面拡大図である。
【図5】実施例4の熱セット前の編み布の一部拡大表面
図である。
【図6】実施例4の熱セット後の一部拡大表面図であ
る。
【図7】実施例5乃至実施例7の粘着テープの一部破断
平面図である。
【図8】実施例5の一部拡大断面図である。
【図9】実施例6の一部拡大断面図である。
【図10】実施例7の一部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 強い編み糸 11 弱い編み糸 12 挿入糸 A 補強編み布 15 合成樹脂層 16 感圧接着剤層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】よこ編みメリヤス、クロスインレイメリヤ
    スのうちの一種よりなる補強編み布の一コースおきに強
    弱の編み糸が交互に編成してあることを特徴とする粘着
    テープ用補強編み布。
  2. 【請求項2】前記強弱の編み糸の強度比は5:2乃至
    4:3としてあることを特徴とする請求項1記載の粘着
    テープ用補強編み布。
  3. 【請求項3】前記編み糸は強弱繊維共に、熱可塑性合成
    樹脂の長繊維糸よりなり、編成後、熱セットしたもので
    あり、1コース乃至3コース毎に、伸縮性の殆どない挿
    入糸が挿入してあることを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の粘着テープ用補強編み布。
  4. 【請求項4】よこ編みメリヤス、クロスインレイメリヤ
    スのうちの一種よりなる補強編み布の一コースおきに強
    弱の編み糸が交互に編成してある補強編み布が用いてあ
    ることを特徴とする補強編み布を用いた粘着テープ。
  5. 【請求項5】前記強弱の編み糸の強度比は5:2乃至
    4:3としてあることを特徴とする補強編み布が用いて
    あることを特徴とする請求項4記載の粘着テープ。
  6. 【請求項6】前記編み糸は強弱繊維共に、熱可塑性合成
    樹脂の長繊維糸よりなり、編成後、熱セットしたもので
    あり、1コース乃至3コース毎に、伸縮性の殆どない挿
    入糸が挿入してある補強編み布が用いてあることを特徴
    とする請求項4、又は請求項5記載の粘着テープ。
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