JP3081091B2 - シート等のジョイント用織物 - Google Patents

シート等のジョイント用織物

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JP3081091B2
JP3081091B2 JP05231138A JP23113893A JP3081091B2 JP 3081091 B2 JP3081091 B2 JP 3081091B2 JP 05231138 A JP05231138 A JP 05231138A JP 23113893 A JP23113893 A JP 23113893A JP 3081091 B2 JP3081091 B2 JP 3081091B2
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通弘 小河原
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明大株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として土木用の軟弱
地盤埋設シートや建築用の養生シートなどの周縁に縫着
して補強兼ジョイント用として使用される織りベルトの
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の織りベルトには、特公昭
62-15683号や実公昭62-14185号で土木用シートの固定ベ
ルトとして提案されているもののように、織りベルトの
長手方向に沿って所定間隔毎に横長の穴を多数形成する
ように織成したものなどがあった。また、織りベルトの
長手方向に沿いかつ所定間隔をあけながらホットナイフ
で溶断して多数の縦長穴を形成したものもあった。
【0003】ところが、上記前者のものは織り方が複雑
なために織成のスピードが遅く生産性に劣り、横長穴部
分がベルト幅方向の引張力に対して弱く、また、シャッ
トル織機でないと織れなく、太紐で粗い織りになってベ
ルト自体も軟弱で強度的に不安があった。そして、上記
後者のものは、経糸が切断されているためにベルト強度
の低下が甚だしいという難点があった。
【0004】そこで、本発明者は実開平1-177285号によ
って、上記難点を解決したジョイント用の織りベルトを
提案している。その構造は、織りベルトの長手方向に沿
って1ないし複数本の太紐を所定間隔毎に織込部と露出
部を交互に形成した構造である。このシート等ジョイン
ト用織りベルトは、高強度であるから土木用の軟弱地盤
埋設シートや建築用の養生シートなどの補強兼ジョイン
ト用として好適に使用することができる特徴がある。し
かし、経糸のほかに太紐及びその供給装置を用意しなけ
ればならず、太紐が織物に固定していないので引張力の
強いところが伸びて不均衡なジョイントとなる欠点があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来品
の欠点を解決し、織面と同じか類似の経糸と緯糸の織成
のみで、簡単にかつ強力なジョイント部を形成する構造
を有するシート等のジョイント用織物について提案する
ことを目的に開発したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、織物の耳部
1に経糸2の織成部5aと無織成部5bとを所定間隔で交互
に形成してなるシート等のジョイント用織物として上記
課題を解決した。この構造の好ましい態様は、耳部1が
織布の織面から連続した緯糸3と経糸2の織成部5aと、
経糸2のみの無織成部5bからなるものとか、耳部1が織
布の織面から連続した緯糸3と経糸2への絡み糸4によ
る多重織の織成部5aと、耳部の経糸2の一部で織面と同
じ組織の織耳部5c及び経糸の残部で無織成部5bとしたも
のである。
【0007】
【作用】このような構造のジョイント用織物経糸2
に対して緯糸3の織り込みを織成方向に一部飛ばして無
織成とするか、あるいは多重織で織られている経糸2の
一部を無織成とするだけで、耳部にジョイント可能な部
分を形成することができる。無織成部の経糸の房状体が
多重織の織成部と交互に存在するので、ジョイント部の
経糸の移動がなく、均等な力がジョイント部に加わり、
全体として強度が大きくなる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の第1実施例を示す組織図であ
る。図2にその断面を示した。この例では、平織細幅織
物の耳部1に経糸2と緯糸3との織成部5aと、緯糸3を
耳部から逃がして経糸2をそのままにする無織成部5bと
を所定間隔で交互に形成している。無織成部5bの部分は
図2(b)にみられるように、裏面には何もなく、経糸2
が露出しているのみである。すなわち、このような構造
とするために、通常の織り組織の織面から連続した緯糸
3の全部が織り込まれないで無織成の状態である無織成
部5bを形成しているのである。
【0009】図3は第2実施例を示す組織図である。こ
の例も耳部1が織成部5aと無織成部5bとからなるが、織
成部5aは織布の織面から連続した緯糸3と経糸2への絡
み糸4とによる多重織であり、無織成部5bは耳部の経糸
2の一部で織面と同じ組織の織耳部5cを形成するととも
に、経糸の残部で無織成部5bを形成している。すなわ
ち、図4(b)(c)にみられるように、緯糸が全体に入って
他の織成面と同じに形成された織耳部5cの上に無織成部
5bが存在している。以上の実施例は細幅織物、すなわち
織りベルトについてであり、このような織りベルトをシ
ート等の周縁に縫着してジョイントに用いるが、織布シ
ートそのものの耳部を構成して直接シート同士を連絡す
るようにしてもよい。
【0010】
【発明の効果】本発明のシート等のジョイント用織物
以上のように、織成部と無織成部を形成するのみでジョ
イント部を形成するので、生産性が良く、また、無織成
部も他の織成部と連続した構造であるから、強度が大で
充分にジョイント機能を果たすものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例を示す組織図である。
【図2】(a)は図1中A−A断面組織図であり、(b)は図
1中B−B断面組織図である。
【図3】本発明第2実施例を示す組織図である。
【図4】(a)は図3中C−C断面組織図であり、(b)は図
3中D−D断面組織図、(c)は図3中E−E断面組織図
である。
【符号の説明】
1 耳部 2 経糸 3 緯糸 4 絡み糸 5a 織成部 5b 無織成部 5c 織耳部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織物の耳部1に経糸2の織成部5aと無織
    成部5bとを所定間隔で交互に形成してなるシート等のジ
    ョイント用織物
  2. 【請求項2】 耳部1が織布の織面から連続した緯糸3
    と経糸2の織成部5aと、経糸2のみの無織成部5bとから
    なる請求項1記載のシート等のジョイント用織物
  3. 【請求項3】 耳部1が織布の織面から連続した緯糸3
    と経糸2への絡み糸4による多重織の織成部5aと、耳部
    の経糸2の一部で織面と同じ組織の織耳部5c及び経糸の
    残部で無織成部5bとしてなる請求項1記載のシート等の
    ジョイント用織物
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