JP2506042B2 - シ―ト繋縛用織物 - Google Patents

シ―ト繋縛用織物

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JP2506042B2
JP2506042B2 JP5150453A JP15045393A JP2506042B2 JP 2506042 B2 JP2506042 B2 JP 2506042B2 JP 5150453 A JP5150453 A JP 5150453A JP 15045393 A JP15045393 A JP 15045393A JP 2506042 B2 JP2506042 B2 JP 2506042B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートとシートを接合
して形成する養生シート、土木用シート、シルトプロテ
クター、或いは野外テント等の接合をする場合に、又、
シートを他の構造物に、或いはシートに他の部材を接合
する場合に採用される、シート繋縛用織物に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の養生シート、土木用シー
ト、シルトプロテクター、野外テント等を形成する場合
には、特公昭61ー46573に代表される図4に示す
ような構造が採用されていた。即ち、ベルト状織物1の
一方の縁部2に位置する部分に袋織り部分3からなる耳
部2’を形成し、この袋織り部分3内への可撓性の芯材
4を包み込ませながら同時に織成して補強部5を形成し
たものであり、前記芯材4入りの袋織り部分3からなる
補強部5に近接した地の織物部分6に連結部材7を挿通
するための穴8を複数形成したものを、適宜の用途に使
用される適宜の材質及び寸法を有するシート9の端縁部
10に縫着又は高周波溶着により固着した後に、当該シ
ート9の端縁部10に、縫着、融着等の接合手段11に
よって接合されたベルト状織物1と他のシート9’の端
縁部10’に同様に接合されたベルト状織物1’のそれ
ぞれの補強部5と5’とを突き合わせた後、前記連結部
材7により相互に接合するものである。
【0003】このシートの接合手段は、それ以前にはシ
ート端縁に補強用ロープを包み込んで折り返したシート
を縫着又は高周波溶着により固着した後に、ポンチ穴を
空けた上に更にハトメで補強して接合していた当時に比
較して格段と優れた接合手段である。しかし、実務上に
支障があり解決が望まれている下記の問題点がある。 (1)前記シート連結用織物は、よこ方向の破断強力が
以前のロープ補強のものに比較すると低いことから、要
求強力が高い場合には2枚の織物を重ねて使用する場合
もあり作業性が悪く改良が求められていた。 (2)前記シート連結用織物は、ニードル織機で製織さ
れる場合に避けられない構成として、一方の縁部はルー
プの連なりによる編耳であり縁部に露出している為に耐
摩耗性に問題がある。
【0004】更に、反対側の縁部はよこ糸が折り返して
できる織り耳であるが、ニードル織機の場合は一回のよ
こ糸打込で2本が引き揃えられて織られるのに対して折
り返す箇所では1本であり、よこ方向に力が加わるとシ
ャトル織機の織り耳に比較すると摩耗強さに問題があ
る。又、この構成は通常の使用条件では特に問題になら
ないが、例えば連結された織物の縁部と縁部が水中で波
浪の影響を受けて擦れ合う様な場合には摩耗で損傷を受
ける恐れがある。 (3)ロープ補強・ハトメ方式の頃からの問題として、
穴と穴を連結する作業をもっと簡便にすることができれ
ば望ましいとする現場の要求があり解決されていなかっ
た。 (4)前記シート連結用織物は、ニードル織機で製織さ
れるが織物の左右の縁部の構造が全く異なる織物である
ことから製織上に問題がある。即ち、左右のバランスが
崩れているためにベルトが長手方向に曲がり易く、又、
よこ糸が長手方向に直角に打ち込まれず斜に織り込まれ
る傾向がある。長手方向の曲がり、よこ糸の斜向は共に
シートに固着するとき作業性が悪く改善が望まれてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、係る
従来技術に於ける問題を解決し、従来使用されているシ
ート連結用織物に比べて強力が高くしかも作業性や外観
が良くなると共に、耐摩耗性が向上し、左右のバランス
が取れた安定したシート繋縛用織物を提供する事にあ
る。
【0006】即ち、具体的には、 1.よこ方向の強力が、従来のこの種のベルトよりも約
2倍の強力があるシート繋縛用織物を提供する。 2.連結された縁部と縁部が直接擦れて摩耗しない構造
とし、耐久性の高いシート繋縛用織物を提供する。
【0007】3.必要な場合に予め連結部材を一方の穴
に挿通してあるシート繋縛用織物を提供する。 4.織物の製織時に、長手方向の曲がりが発生しにく
く、又よこ糸が斜に織り込まれることのないシート繋縛
用織物を提供する。 そして、上記の四つを主要な解決課題を解決したのが本
発明に係るシート繋縛用織物である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、本発明に係るシート繋縛用織物の第1の
態様に於いては、以下に記載されたような基本的な技術
構成を採用するものである。即ち、シートに接合される
合成繊維のたて糸とよこ糸からなる帯状の織物であっ
て、前記たて糸およびよこ糸のそれぞれの充填密度を、
前記シートを構成するたて糸およびよこ糸それぞれの充
填密度より多くして地部分を形成し、かつ、織物の幅方
向のほぼ中央部に、地部分を所定の幅に配し、その両外
側に地部分よりも充填密度が高密度の強化部分を形成し
た後、各強化部分の外側に連結部材を挿通するための穴
部を、当該織物の長手方向に複数個配置形成したシート
繋縛用織物である。
【0009】本発明に係るシート繋縛用織物の第1の態
様としては、例えば、よこ方向中央部の地部分を境に左
右に強化部分を設ける。各強化部分の外側に対称に空け
た穴を複数形成した後、中央部地部分で二つ折り、逆V
字形の断面形状としこれにシートを挟み込んで 縫製等
の手段で固着する様に構成されたものである。一方、本
発明は上記した目的を達成するため、本発明に係るシー
ト繋縛用織物の第2の態様に於いては、以下に記載され
たような基本的な技術構成を採用するものである。即
ち、シートに接合される合成繊維のたて糸とよこ糸から
なる帯状の織物であって、前記たて糸およびよこ糸のそ
れぞれの充填密度が、前記シートを構成するたて糸およ
びよこ糸それぞれの充填密度より多くして地部分を形成
し、たて糸の充填密度を地部分よりも更に多くした強化
部分が、該帯状の織物の端縁部を除く地部分の一部分又
は複数の部分に配置される様に織成し、前記強化部分に
近接した地部分に、連結部材を挿通するための穴部を、
当該織物の長手方向に所定間隔で列をなすよう複数個配
置形成したシート繋縛用織物であり、より具体的には、
例えば、織物の左右の端縁部(耳糸と地糸を含む)をバ
ランス良く、ほぼ同じ織り構成とし、強化部分は、地部
分に一箇所又は複数の箇所に設けると共に、該強化部分
の設置箇所は、前記端縁部に近接した箇所に設ける事が
望ましい。
【0010】又、本第2の態様に於ける端縁部の幅は織
り構成により異なるが、曲がり等の不具合の生じない最
小限度の幅を必要とする事が必要である。尚、本発明に
於いて、前記した第1と第2の態様に於ける共通的要素
として、連結用部材の一方の端部を該シート繋縛用織物
の穴に予め通してから他方の端縁部の地部分に縫製又
は、溶着等により係止しておく事も可能である。
【0011】
【作用】本発明に係る該シート繋縛用織物は、上記した
様な技術構成を採用しているので、第1の態様に於いて
は、二つ折りにしてV字形として2層の間にシートを固
着して使用するので、その1層分が従来の織り構成と同
じであればよこ方向に2倍の強力が得られ、従って従来
では使用できなかった要求強力の高い用途に使用するこ
とが可能となる他、従来品に比べて作業性や外観が良く
なる。
【0012】一方、本発明に係る第2の態様に於いて
は、該シート繋縛用織物の端縁部はフレキシブルなので
連結したときに互いに重なり合うようになるので直接縁
部が擦れることがなくなるので、耐摩耗性が向上し強力
低下を防ぎ耐久性が向上する。更に、予め結束部材を溶
融穴に挿通しておきこれを端縁部に縫製その他の手段で
固定しておけるので現場での作業性が向上する。
【0013】
【実施例】以下に、本発明に係るシート繋縛用織物の具
体例を図面を参照しながら詳細に説明する。即ち、図1
は、本発明に係るシート繋縛用織物100の一具体例の
構成に関する概要を説明する斜視図であり、図中、シー
ト9に接合される合成繊維のたて糸とよこ糸からなる帯
状の織物1であって、前記たて糸およびよこ糸のそれぞ
れの充填密度が、前記シート9を構成するたて糸および
よこ糸それぞれの充填密度より多くして地部分6を形成
し、かつ、シート繋縛用織物1の幅方向のほぼ中央部C
に、中間地部分60を所定の幅に配し、その両外側に地
部分6よりも充填密度が高密度の強化部分50、51を
形成した後、各強化部分50、51の外側に連結部材7
を挿通するための穴部8を、当該シート繋縛用織物1の
長手方向に複数個配置形成したシート繋縛用織物が示さ
れている。
【0014】ここで、本発明に於けるシート繋縛用織物
1に関して使用される技術用語に付いて次のように定義
する事にする。 1.「密度」とは、JIS繊維用語では「織物を構成し
ているタテ糸およびヨコ糸の単位長さ間にある本数。」
であるが、本願では多層構造であっても明確に比較が可
能な、実質的に充填度を表す密度と定義し、織物の厚さ
方向も含めた単位長さ間のトータルデニール数で密度を
表現する。
【0015】本発明に於いてこれを「充填密度」と定義
している。 2.「耳部分」とは、製織に際し織物の両端でよこ糸の
張力により、たて糸が中央方向に詰まる所謂織り詰まり
が発生する。その為両端のたて糸の複数本を筬目に粗く
通して調整することが常識となっているが、本願ではこ
の部分までを広義の耳部とする。
【0016】又、織物の両端で後述する地部分のたて糸
と異なる材質や太さの糸、地部分と異なる織り組織とし
た場合その異なる部分も「耳部分」と定義する。 3.「地部分」とは耳部分以外の本体部分をいう。通常
はどの地部分も同一の織り構成である。 4.「ベルト端縁部」とは、2で定義した「耳部分」と
隣接する「地部分」を含み、他の地部分にある補強部分
の影響を受けずに、織物として左右のバランスが取れる
為の必要な最小限の部分をいう。
【0017】5.「強化部分」とは、本体の地部分に設
けられる部分で、織り組織を変えたりたて糸の太さや本
数を多くして充填密度を高めてよこ方向の強力を強化し
た部分をいう。
【0018】実施例1 ここで、本発明に係るシート繋縛用織物1の第1の態様
に関する具体例を以下に示す。本具体例は、図1(A)
に示す外観のニードル織機製の織物1で、地部分6は緯
糸が1層で表面が3/1、裏面は1/3の経糸2層の織
組織であり、強化部分50、51は1/1平2層の袋織
部30、31に、芯糸40が挿入された織り組織であ
る。図1(A)に示すように幅方向の中央部Cに折り曲
げ易い様に構成された地部分6に準ずる中間地部分60
を設け、その両側に補強部分50、51を設けたもので
ある。
【0019】更に、本具体例においては、該補強部分5
0、51の両側に本体部を構成する地部分6が有り、更
に地部分6の両端に端縁部20、21がある。尚、図1
に於ける11’は、シート9との縫着、接合予定線であ
る。ここで、本具体例に於ける構成に関する仕様を説明
する。 たて地糸 ポリエステル1500D//1 300本 (織り幅
80mm2箇所) たて中央糸 ポリエステル1500D//1 20 本 (織り幅
10mm) 補強部たて糸 ポリエステル1500D//1 64 本 (織り
幅8mm2箇所) たて芯糸 ポリエステル1500D/2 52 本(2箇所の
強化部内に織り込み) よこ糸 ポリエステル1500D//2 28 越/3cm間 ループ糸 ポリエステル1000D//1 1本 絡み糸2 ポリエステル 500D//1 1本
【0020】比較例 以下に、本発明に係るシート繋縛用織物1の比較例を説
明する。本比較例は、図4に示す従来の技術に示される
様な外観を有するニードル織機製の織物で、一方の耳部
分2’に1/1平で2層の袋織りで芯入りの強化部分5
があり、地部分6は緯糸が1層で表面が3/1、裏面は
1/3の経糸2層の織物である。耳部2’の強化部分
5、5’の幅は12mmでこの単位幅内にポリエステル
フィラメント糸が表面の経糸及び芯糸合わせてトータル
192000D 織り込まれており、地部分6の幅12mmには
トータル30000Dが織り込まれている。
【0021】ここで、本比較例に於ける構成に関する仕
様を説明する。 たて地糸 ポリエステル1500D//1 165本 (織り幅
88mm) たて耳糸 ポリエステル1500D//1 48 本 (織り幅
12mm) たて芯糸 ポリエステル1500D/2 40 本 (耳糸内
に織り込み) よこ糸 ポリエステル1500D//2 28 越/3cm間 以下に本発明に係る具体例である上記実施例1と比較例
との対比をしながら本発明の構成上の特徴を説明する。
【0022】比較例の編み耳はよこ糸で直接ループ80
を形成していたが、これは耳強化部の厚さが厚くループ
80の形成が比較的に楽に行なえたからである。一方、
実施例1は端縁部の厚さが薄いのでよこ糸で直接ループ
を形成すると外観が悪くなる、これの対策として100
0Dのループ糸でループ80を形成してこれによこ糸を
保持させることにし、更にループのほつれ止めに絡み糸
をループ中に織り込んだ構成とした。よこ糸が比較的に
細い場合は比較例と同様によこ糸自身でループを形成し
ても良いのは勿論である。更に実施例1では、比較例に
較べて左右の端縁部のバランスがよくなり、製織する際
に曲がりの発生がなく、よこ糸の斜行性が改善されるこ
とも確認された。
【0023】本発明に於ける上記具体例の使用例を図1
(B)に示す。即ち、本発明に係るシート繋縛用織物1
00に於いては、図1(B)に示す様に、適宜の用途に
使用されるシート9の端部に、該シート繋縛用織物10
0の両端部に設けられた地部分6を互いに対向する様に
折り曲げて、その間に当該シート9の端部を挟み込み、
縫製、溶着、融着、接合等の固着手段を用いて接合した
ものであり、前記した強化部50、51の中間に設けら
れている中間地部分60が、係るシート繋縛用織物10
0の折り曲げを容易にすると共に、使用時に於ける当該
シート繋縛部分の強度を従来の物に比べて大幅に向上さ
せることが出来る。
【0024】本実施例は、比較例の仕様ではよこ方向の
強力が不足する場合に、図1(B)のように中央部で折
り曲げて2重として地部分にシートを挟み込んで縫製し
て使用する。このような構成にすると、比較例のような
同一の織物を2枚用いる場合に較べて作業性もよく、更
によこ方向の強力及び縫製部の強力ともに強力利用率が
高まる傾向が見られた。また、このケースでは強化部及
び中央の折り曲げ部で緯糸は表面に露出していないので
摩耗に強く強化部の強力低下の恐れがない
【0025】実施例2 次に、本発明に係るシート繋縛用織物の第2の態様に於
ける具体例を説明する。実施例2は、図2に示す外観を
有するニードル織機製の織物101で、一方の端縁部2
1に近い位置に1/1平で2層の袋織り組織3を有し且
つその内部に芯糸4を挿入した強化部分52があり、地
部分62は緯糸が1層で表面が3/1、裏面は1/3の
経糸2層の織物構造を有するものである。比較例と異な
るのは強化部分52の外側で、該端縁部21側に地部分
62とほぼ同じ構成の他の地部分61が構成される点と
当該地部分61の端縁部分21が編み耳で構成されてい
る点が異なっている。
【0026】ここで、本具体例に於ける構成に関する仕
様を説明する。 たて地糸 ポリエステル1500D//1 165本 (織り幅
88mm) たて耳糸 ポリエステル1500D//1 16本 (織り幅
8mm) 強化部たて糸 ポリエステル1500D//1 48本 (織り
幅12mm) たて芯糸 ポリエステル1500D/2 40本 (強化部
内に織り込み) よこ糸 ポリエステル1500D//2 28 越/3cm間 ループ糸 ポリエステル1000D//1 1本 絡み糸2 ポリエステル 500D//1 1本 以下に本発明に係る具体例である上記実施例1と比較例
との対比をしながら本発明の構成上の特徴を説明する。
【0027】比較例は一方の耳部を強化部として経糸の
充填密度を高く織り込んでいるがこの為に左右の耳のバ
ランスが取れずに製織しにくく曲がりや緯糸の斜行の原
因となっていた。これに対し実施例1の結果に鑑み、左
右耳のバランスをよくする為に極端な差のない織耳とし
たものである。本実施例では16本で8mm幅の端縁部
を追加したが、この充填密度と織り幅は織物の組織や構
成により都度適正に決定されるので特定されるものでは
ない。
【0028】要するに左右の織物耳がバランスする構成
にすることが必要なのであって端縁部は左右が全く同様
の構成であることを意味するものではない。本具体例に
於けるシート繋縛用織物101の使用例としては、例え
ば、図2に示すシート繋縛用織物101の端縁部22を
含む地部分62の一部若しくは全部に適宜の用途に使用
されるシート9を縫製、接着、溶融着等の接合手段を用
いて該シート繋縛用織物101と接合するもので有っ
て、他のシートに接合された当該シート繋縛用織物10
1とを適宜の結束紐等からなる連結部材7を用いてシー
ト間の繋縛を行うものである。
【0029】本発明に係る上記具体例に於いては、当該
シート繋縛用織物101の補強部52の一側縁部であっ
て、前記した地部分62と反対側に形成された他の地部
分61が、他のシート9に接合された他のシート繋縛用
織物101に於ける同様の他の地部分61とが、重畳し
てシート繋縛用織物同志の係合部間に隙間が形成される
事が防止されると同時に、当該シート繋縛用織物101
の端縁部21同志が直接当接して、互いの摺動により、
該シート繋縛用織物101の端縁部が磨耗、劣化する心
配は全く無い。
【0030】従って、本具体例に係るシート繋縛用織物
101を用いて、適宜のシートを適宜のポール、支柱1
2等に係着せしめる場合でも、完全に当該ポール、支柱
12等を包み込む事が出来るので、外観上好ましいもの
となる。更に、本具体例に於いては、地部分62の片側
の端縁部21の近くに一箇所の強化部52を設けた例を
示したが、図3(A)のように地部分62の左右の端縁
部近くにそれぞれ当該強化部53、54を設け、且つ該
強化部53、54の中間に形成されている地部分62の
適宜の部分を所定のシート9の一部に縫製、接着、溶融
着等の接合手段を用いて接合したもので有っても良く、
係る使用例に於いては、図3(A)に示す様に、ポー
ル、支柱12等に所定のシート9を効率良く、然も外観
の優れた形状に繋縛させる事が可能となる。
【0031】更に、本発明に於いては上記した構成にし
たので、製織性が向上し、この織物を使用して図3
(A)の様にシートとシート、あるいは他の物品を繋縛
する時に、溶融により形成した穴8に予め結束用紐7等
を通し耳部に縫製その他の手段により取付することが可
能となった。更に比較例では硬い耳強化部の端にある緯
糸が摩耗しやすく摩耗が進むと強化部の強力が弱まる恐
れがある。実施例では比較的に耳部が柔らかいので比較
例のように直接緯糸が摩耗されることは殆どない。
【0032】例え若干の摩耗が生じても《補強》『強
化』部にかかる力は直接耳部端の緯糸には影響されない
ので強化部の強力が低下することはない。更に、本発明
に係るシート繋縛用織物1の他の使用例としては、例え
ば、図3(B)に示されている様に、地部分6の少なく
とも一方の端縁部に補強部5が形成されており、且つ当
該強化部5の内側に沿って連結部材7を挿通させる孔部
8が設けられており、更に、該穴部は織物の地部分6の
一部を溶融加工により構成したものであって、然も、当
該穴部8に所定長さの連結部材7を予め挿通し、更に該
織物1の地部分6の一部に前記連結部材7の一部を縫
製、仮止め、或いは溶着等の手段により係止せしめた構
成を有する様にしたものであっても良い。
【0033】
【発明の効果】実施例1のごとく織物の中央の地部分を
挟んで強化部分を二箇所設け、二つ折りにしてV字形と
して2層の間にシートを固着して使用する場合、その1
層分が従来の織り構成と同じであればよこ方向に2倍の
強力が得られるので従来は使用できなかった要求強力の
高い用途に使用することが可能となる。更に従来品に比
べて作業性や外観が良くなる。実施例2のような構成に
した場合には、端縁部はフレキシブルなので連結したと
きに互いに重なり合うようになるので直接縁部(よこ糸
露出部)が擦れることがなくなり耐摩耗性が向上し強力
低下を防ぎ耐久性が向上する効果がある。更に、予め結
束部材を溶融穴に挿通しておきこれを端縁部に縫製その
他の手段で固定しておけるので現場での作業性が向上す
る効果がある。
【0034】この種の従来品織物の不具合は、左右の端
縁部が全く異なる織り構成であった為に織物として安定
性がなく曲がりの発生やよこ糸の斜向き等の原因となっ
ていた。これに対して左右の端縁部をほぼ同じ織り構成
にしたので左右のバランスがとれるようになり、前述の
不具合が解消し、安定した織物になるので縫製や溶着の
際に作業性が悪かったのが改善されるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るシート繋縛用織物の一具
体例の構成を説明する図であり、図1(A)は、当該シ
ート繋縛用織物の構成を示す斜視図であり、又図1
(B)は、その使用例を示すものである。
【図2】図2は、本発明に係るシート繋縛用織物の他の
具体例の構成を説明する図である。
【図3】図3(A)及び図3(B)は、図2に示す本発
明の他の具体例であるシート繋縛用織物の使用例をそれ
ぞれ示す図である。
【図4】図4は、従来に於けるシート繋縛用織物の構成
の例を示す図である。
【符号の説明】
1、100、101…シート繋縛用織物 21、22…端縁部 2、2’…耳部 3、30…袋織部 4、40…芯糸 5、50、51、52『、53、54』…強化部 6、61、62…地部分 60…中央地部分 7…連結部材 8…穴部 9…シート 10…シート端部 11…接合手段 12…支柱、ポール 80…ループ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートに接合される合成繊維のたて糸と
    よこ糸からなる帯状の織物であって、前記たて糸および
    よこ糸のそれぞれの充填密度が、前記シートを構成する
    たて糸およびよこ糸それぞれの充填密度より多くして地
    部分を形成し、かつ、織物の幅方向のほぼ中央部に、地
    部分を所定の幅に配し、その両外側に地部分よりも充填
    密度が高密度の強化部分を形成した後、各強化部分の外
    側に連結部材を挿通するための穴部を溶融加工により当
    該織物の長手方向に複数個配置形成したことを特徴とす
    るシート繋縛用織物。
  2. 【請求項2】 シートに接合される合成繊維のたて糸と
    よこ糸からなる帯状の織物であって、前記たて糸および
    よこ糸のそれぞれの充填密度が、前記シートを構成する
    たて糸およびよこ糸それぞれの充填密度より多くして地
    部分を形成し、たて糸の充填密度を地部分よりも更に多
    くした強化部分が、該帯状の織物の端縁部を除く地部分
    の一部分又は複数の部分に配置される様に織成し、前記
    強化部分に近接した地部分に、連結部材を挿通するため
    の穴部を溶融加工により当該織物の長手方向に所定間隔
    で列をなすよう複数個配置形成したことを特徴とするシ
    ート繋縛用織物。
  3. 【請求項3】 織物の溶融加工された当該穴部に所定長
    さの連結部材を予め挿通し、更に該織物の地部分の一部
    に前記連結部材を縫製、仮止め、或いは溶着等の手段に
    より係止せしめたことを特徴とする請求項2のシート繋
    縛用織物。
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