JPS5828834Y2 - 不染性金銀平箔 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、染めつけされない金銀平箔（包金銀平箔を
含む。

）に関するものである。従来の金銀平箔を用いて製織さ
れたものを転写染色法等にて染色した場合、金銀箔であ
られされた部分を含め全面に染めつけされるので、金箔
銀箔本来の持味はころされ、仕上がったものは、今一つ
思わしくない出来栄え、風合のものと戊ることか難点で
ある。

そこで、この考案は、不染性の金銀平箔（包金銀平箔を
含む。

以下も同様。）を作ったことにより、ざん新ユニークな
帯地等が得られることを目的としたものである。

即ち、この含銀平箔を用いて製織された帯地などの交織
織物地に転写染色法等により染色した場合、この含銀平
箔であられされた部分は染めつけされず、含銀平箔の持
味である光沢や美麗な面、そして、包金、色銀であれば
その独特の光沢、感触を和実に顕わされて、商品性を一
段と高めた製織品が得られ、引箔或は手織によって仕上
げられたものと同等の風合良好で高級織物の感覚の製織
品を得られるようにしたものである。

この考案は、ポリエステルフィルム等の合成樹脂フィル
ム１の裏面に、木組真空蒸着層２を形成し、同表面に適
宜、任意色の顔料を添加した接着剤３を介して透明セロ
ハン４を重着し、その真空蒸着層２面に接着剤５を介し
て和紙６を接着し、セロハン４面にエンボス加工等の艶
消し処理を施して作ったものＡを、２枚を和紙６の面を
合わせ接着剤７を介して貼合して平箔８に形成して戒る
ことを特徴とする不染性金銀平箔に係るものである。

この考案は、上記のとおり、フィルム１の裏面に形成し
た真空蒸着層２の面に和紙６を重着し、フィルム１の表
面には透明セロハン４を重着して作つ牛も、ヤであるか
ら、これＡを素材として作った含銀平箔は、そめ表面が
透明セロハン４面であるから、不染性の外面を形成して
いることが特色である。

即ち、この考案の金銀平箔を用いて、適宜紋模様を付す
るなどして製織された帯地などの紋織織物地に転写染色
法等にて染色した場合、絞模様部などにおける金銀平箔
の部分は染めつけされない作用効果がある。

従って、真空蒸着層２の金又は銀の光沢、或は適宜用い
た任意色の顔料を添加した接着剤３による任意色彩のも
の（包金、色銀）が透明セロハン４を透して顕出された
ままを交織織物面に顕現せしめられ、金銀箔独特の光沢
性と美麗な持味を保有させたものが得られるものである
。

しかして、この考案の含銀平箔は、フィルム１、真空蒸
着層２、透明セロハン４、和紙６を重着したものＡを、
２枚を各和紙６の面を合わせて貼合着して平箔とするも
ので、全面に亙って外表面部が均一の透明セロハン４の
面に作られるものであるから、これを交織織物地などに
部分的に使用することにより、前述したようなざん新で
美麗な織物地となり、宛も引箔や手織による場合と同等
の仕上がりのものと戒って、商品性を一段と向上せしめ
たものが得られるものである。

しかして、セロハン４の面は、エンボス加工等による艶
消し処理を施すことにより、一層重銀のような見栄えの
金銀平箔に作れるものである。

上記のとおりであるから、従来の金銀平箔のものとは全
く異なる構成のものであるだけでなく、これを用いた製
織量が、従来得られなかったざん新ユニークで、かつ大
衆向けで高級品化した風合のものに作れるなどの特色を
有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一例を示すものであって、第１図は表
面図、第２図は裏面図、第３図は横断面拡大図である。 Ａ・・・・・・不染性素材、８・・・・・・不染性金銀
平箔（１・・・・・・フィルム、２・・・・・・真空蒸
着層、３と５と７・・・・・・接着剤、４・・・・・・
透明セロハン、６・・・・・・和紙）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ポリエステルフィルム等の合成樹脂フィルムの裏面に木
   組真空蒸着層２を形成し、同表面に適宜、任意色の顔料
   を添加した接着剤３を介して透明セロハン４を重着し、
   その真空蒸着層２面に接着剤５を介して和紙６を接着し
   、セロハン４面にエンボス加工等の艶消し処理を施して
   作ったものＡを、２枚を和紙６の面を合わせて接着剤７
   を介して貼合して平箔８に形成して成る不染性金銀平箔
   。