JPH0585355U

JPH0585355U - 清掃具

Info

Publication number: JPH0585355U
Application number: JP3199892U
Authority: JP
Inventors: 厚宮岡
Original assignee: 厚宮岡
Priority date: 1992-04-16
Filing date: 1992-04-16
Publication date: 1993-11-19

Abstract

(57)【要約】【目的】部屋の天井または壁面等、手の届かない部位
に対する拭き掃除を行うための清掃用具に関するもので
あって、極めて良好なる払拭作用が奏されるようにした
ものである。【構成】アクリル、ポリエステル、ナイロン、または
これらの混紡等にして、かつ、0.1 〜数ミクロンの超極
細糸に依って編んだ繊維で製した払拭用布材を、所要の
長さを具えた柄体の先端に設けた矩形状基盤の表面に対
して、着脱自在に覆設した清掃具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、部屋の天井または壁面等、手の届かない部位に対する拭き掃除を行うための清掃用具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、天井または壁面等、手の届かない部位に対する拭き掃除は、脚立を用いて行うことを通例とした。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のような清掃形態であると、拭き掃除につれて脚立を適宜移動しなければ成らず、従って、その清掃作業は著しい煩雑性を伴うものであった。更に、当該拭き掃除は、通常の布材製の雑巾を用いるものであるため、なかなか汚れが落ちないと言う問題を伴った。本考案はこのような問題点を解消した新規の清掃具を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、アクリル、ポリエステル、ナイロン、またはこれらの混紡等にして、かつ、0.1 〜数ミクロンの超極細糸に依って編んだ繊維で製した払拭用布材を、所要の長さを具えた柄体の先端に設けた矩形状基盤の表面に対して、着脱自在に覆設したことを特徴とする清掃具に係るものである。

【０００５】

【実施例】

図１乃至図４において、１は柄体、２は柄体１の上端に揺動可能に取り付けた矩形状基盤であって、その表面には雄型咬み合いテープ状を呈する係止シート３が張設してある。４は柄体１の上端を枢着するための受け金具、５は枢軸である。なお、上記基盤２は、単なる平板状とするよりも、中央部分に比して左右部分が上位と成るような弧状に形成する方が、清掃面に対する密着性の観点から望ましい。

【０００６】なお、上記した係止シート３は後述する払拭用布材７を矩形状基盤２に対して着脱自在に取り付けるためのものである。従って、当該係止シート３に代えて、適宜ベルトまたはゴム紐等を用いて払拭用布材７の仮止め的固定を図るように構成しても良い。

【０００７】６は柄体１の上端に介在させた絶縁材料であって、清掃作業中に、万一、電気器具の通電部に接触した際、電気が柄体１の把持部に流れて作業者が感電すると言うような事故発生を防止するためのものである。なお、図示の実施例にあっては、当該絶縁材６で柄体の枢着端を形成するように構成してあるが、当該絶縁材料の介在個所は、例えば柄体１の上端寄り部分に局部的に介在させたり、受け金具４の取付け面に介在させるように構成しても良い。

【０００８】７は前記した矩形状基盤２の表面に着脱自在に取り付けるための払拭用布材であって、当該布材７は超極細繊維材料によって製したものである。そして、当該超極細繊維材料は、主としてアクリル、ポリエステル、ナイロン、またはこれらの混紡等にして、かつ、0.1 〜数ミクロンの超極細糸に依って編んだ繊維である。

【０００９】図３は払拭用布材７の他の実施例を示したものであって、ウレタン製芯材7aの外面を、アクリル、ポリエステル、ナイロン、またはこれらの混紡等にして、かつ、0.1 〜数ミクロンの超極細糸に依って編んだ繊維7bで覆うように構成したものである。

【００１０】そして、当該超極細繊維の編み方であるが、図４に示すように、毛先を起毛してモケット状（毛先を垂直状に立ち上がらせたような形態）となるように編織した場合は、腰が強くなり、強力なる払拭力が得られるため、硬質材料で製した天井または壁面等に対する払拭に適している。

【００１１】また、図５に示すようにパイル編み状、すなわち、ループ状に編織した場合は、ソフト性が加味された払拭作用が奏されるため、軟質な木材または布材で製した天井または壁面等に対する払拭に適している。

【００１２】換言すれば、このような編織形態は、使用目的に応じて適宜に選定するものである。

【００１３】更に、このようなパイル編みのループ部先端にシャーリング加工することに依り、上記のようなモケット状に形成しても良い。そして、超極細繊維の編織形態は、上記したもの以外であっても実施可能とする。

【００１４】上記した超極細繊維の奏する特性であるが、これは、糸が超極細であることに基づく清掃対象面に対する密なる接触性、更に、超極細糸の空隙率の高さに基づく吸水性により、払拭用布材７に対する払拭用水の含浸性が高められる。同時に、当該空隙内に対する汚れの抱き込みが良好に成され、抱き込み汚れの離脱、すなわち、一旦抱き込んだ汚れを払拭作業中に他物に再付着させてしまうと言う事がない。

【００１５】図６は本考案の他の実施例を示し、柄体として上部柄10と下部柄11とで構成した伸縮柄を用いたものである。このような形態とすることに依り、著しく高い部分に対する清掃の可能化、及び不使用時における柄体のコンパクト化が図られる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は、アクリル、ポリエステル、ナイロン、またはこれらの混紡等にして、かつ、0.1 〜数ミクロンの超極細糸に依って編んだ繊維で製した払拭用布材７を、所要の長さを具えた柄体１の先端に設けた矩形状基盤２に対して、着脱自在に取り付けるように構成したから、天井または壁面等手の届かない部位に対する清掃具として極めて便利であると同時に、卓越した洗浄効果が奏される。

【００１７】すなわち、超極細糸に依って編んだ繊維は三次元構造を呈するため、空隙率が高く、また、当該繊維を起毛状とすることに依り、空隙率がより一層高められることと成る。従って、従来の天然繊維または化学繊維若しくは毛皮等に比して、払拭用水の含浸率が著しく高められ、払拭作業の能率化が図られる。

【００１８】そして含浸された払拭用水は、超極細糸が奏する毛細管現象に基づき、含浸状態での顕著な安定性が図られ、例えば緩く絞った雑巾のように水滴が飛散することが無いため、清掃作業の能率化が図られる。

【００１９】同時に、上記した空隙内に対して、払拭作業に依る汚れの抱き込みが良好に成され、そして一旦抱き込んだ汚れを払拭作業中に他物に再付着させてしまうと言う事がない。

【００２０】また、払拭用布材が超極細繊維材料製であるため、清掃面に対する接触性が密となり、むらのない均一的払拭が果たされると共に、払拭布材の移動方向に依り払拭感に相違が生じることが無い。すなわち、繊維の径が超極小であるため、清掃面に払拭用布材に依る拭き目が生じることが無く、換言すると払拭用布の移動方向は無指向的なものとされ、従って、払拭作業の著しい容易性が図られると共に、極めて良好なる払拭清掃面が得られる

【００２１】更に、払拭用布材が超極細繊維材料製であるため、超極細の毛先が払拭対象面の細かい凹凸部に入り込み、従来の雑巾では全く不可能とした当該凹凸部の微細汚れの拭き取りが可能化される。そして、このような作用効果は、請求項２に記載のようにウレタン製芯材7aを用いた場合、当該芯材のクッシヨン作用に基づき、より一層卓越化される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例を示す斜視図である。

【図２】本考案の要部を示す縦断面図である。

【図３】本考案に於けるの払拭用布材７の他の実施例を
示す拡大断面図である。

【図４】本考案に用いる超極細繊維の説明用拡大図であ
る。

【図５】本考案に用いる超極細繊維の他の実施例を示す
説明用拡大図である。

【図６】本考案の他の実施例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１柄体２矩形状基盤３係止シート４受け金具５枢軸６絶縁材料７払拭用布材 7a ウレタン製芯材 7b 超極細糸に依って編んだ繊維 10 上部柄 11 下部柄

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】アクリル、ポリエステル、ナイロン、ま
たはこれらの混紡等にして、かつ、0.1 〜数ミクロンの
超極細糸に依って編んだ繊維で製した払拭用布材(７)
を、所要の長さを具えた柄体(１)の先端に設けた矩形状
基盤(２)に対して、着脱自在に取り付けたことを特徴と
する清掃具。
【請求項２】払拭用布材(７)として、ウレタン製芯材
(7a)の外面を、アクリル、ポリエステル、ナイロン、ま
たはこれらの混紡等にして、かつ、0.1 〜数ミクロンの
超極細糸に依って編んだ繊維(7b)で覆って成るもの用い
た請求項１または請求項２に記載の清掃具。
【請求項３】払拭用布材(７)の形成繊維として、毛先
を起毛してモケット状と成るように編織した超極細繊維
を用いて成る請求項１または請求項２に記載の清掃具。
【請求項４】払拭用布材(７)の形成繊維として、ルー
プ状に編織した超極細繊維を用いて成る請求項１または
請求項２の何れかに記載の清掃具。
【請求項５】柄体(１)を伸縮自在に構成して成る請求
項１乃至請求項４に記載の清掃具。
【請求項６】電気が柄体(１)の把持部に流れて作業者
が感電する事を防止するための適宜絶縁材料(６)を、適
宜介在させて成る請求項１乃至請求項５に記載の清掃
具。