JPH02243122A - ワイピングクロス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本発明は、家庭用・事務用・工業用・その他。 各分野に使用できるワイピングクロスに関するものであ
る。

【従来の技術】

家庭用・事務用・工業用・その他、各分野に使用できる
ワイピング材料としては、綿のタオル地を利用した雑巾
・ウレタンを発泡させたスポンジ・タワシ等を用いるの
がほとんどであった。 しかしながら、雑巾やスポンジに水を付けて対象物をふ
いても、汚れを充分に除去できなかったり、タワシは拭
き取られる対象物の表面に傷を付ける可能性がある。そ
れ故それらの用途はある程度限定されている。したがっ
て、雑巾やスポンジに洗剤を付けて汚れ除去を行ってい
るのが現状である。

【発明が解決しようとする課題】

洗剤を従来の雑巾あるいはスポンジに付けて汚れを除去
することは、洗剤コストもさることながら、廃水となっ
てからの公害上の問題又は洗剤が食器・食物へ残留する
ことによる衛生上の問題がある。また、綿のタオル地で
作った雑巾は、雑巾からの毛羽が拭き取られる対象物へ
残留しやすいという欠点又は雑１１が乾燥しにくいとい
う欠点があり、スポンジも耐久性に乏しいという欠点が
あった。 また、化学繊維フィラメントよりなる立毛ワイピングク
ロスは汚れ除去性が良好であるものの。 ワイピングクロスに付着した汚れが完全には落とされに
くいという欠点を有していた。 本発明は、上記の問題を解決するもので、従来の雑巾あ
るいはスポンジよりも汚れ除去機能が優れ、ワイピング
クロスに付着した汚れを洗剤を使用することなく完全に
落とし、しかも拭き取られる対象物を傷付けたり、クロ
スからの毛羽が対象物へ残留しないという優れたワイピ
ングクロスを提供するものである。

【課題を解決するための手段】

本発明は、立毛を有する布帛であって、その立毛は単糸
繊度が０．３〜３，２デニールからなる化学繊維フィラ
メントが切断されたものであり、その立毛の密度が５０
００本／ｃｉ以上であり、その立毛の高さが下記（１１
式の範囲であり、かつ、親水性セグメントを有するフッ
素系化合物を該布帛重量に対して０．１〜５重量％含有
していることを特徴とするワイピングクロスを要旨とす
るものである。 Ｈ＝ａ−Ｊ下−−−−−−＋１１式 ただし、Ｈは立毛の高さくＩａｔｓ）、　　Ｄは化学繊
維フィラメントの単糸繊度（デニール）、ａは０．５〜
１．１の範囲の係数。 本発明の立毛を有する布帛とは、（１）経編では。 ２枚以上の筬を有するトリコット編機で編成後。 起毛・カットを施して一定の立毛高さにした編地やダブ
ルラッセル編機で編成後１編地の厚み方向の中央をカッ
トして立毛した編地であり、（２）丸編では、パイル編
地のパイルをカットした立毛光編地あるいは植毛布帛で
あり、（３）織物では、二重縁用織機を使用して製織し
、織物の厚み方向の中央をカットした織物やパイル織物
を製織し、パイルをカットした立毛織物である。 本発明の化学繊維フィラメントとは、レーヨン・キュプ
ラ等の再生繊維のフィラメント、アセテート・トリアセ
テート・プロミックス等の半合成繊維のフィラメント又
はナイロン・ビニロン・ビニリデン・ポリエステル・ア
クリル・ポリエチレン・ポリプロピレン・ベンゾエート
等の合成繊維のフィラメントである。本発明では、化学
繊維フィラメントとして単独又は２種以上混合して布帛
の立毛部に使用する。混合して使用する場合、疎水性の
合成繊維と親水性の再生繊維を混合するのが好ましく、
そのように混合した立毛部は、保水性を有し、汚れ除去
でも優れたものとなる。 本発明の化学繊維フィラメントの単糸繊度は。 ０．３〜３．２デニールであることが必要で、０．３デ
ニール以下では立毛の繊維がからみ合って清掃力−が低
下するとともにワイピングクロスに付着した汚れが落ち
にくいという欠点が生じる。また３、２デニ一ル以上で
あると立毛の径が大きくなり、ミクロの汚れを落としに
くくなると共に拭き取られる対象物に傷を付ける懸念が
ある。 また２本発明の立毛密度は５０００本／　ｃｄ以上であ
ることが必要で、これ以下では立毛本数が少なく汚れ除
去能力が低下する。なお２本発明の立毛密度の測定は布
帛の組織密度と糸条のフィラメント数とから計算で求め
るものである。 本発明の原理は、立毛の先端を汚れに対して適度な角度
をもたせて接触させ、Ｆｊ擦力で汚れをこすり取り除去
するものである。そのため２本発明者らは各種化学繊維
の弾性係数、清掃力等種々の要因について実験を重ねた
結果、立毛の高さは。 Ｈ＝ａ−ｆｌ−−−−１１）式 （ただし、　！−１は立毛の高さ（ｎ＋ｍ）、　　Ｄは
化学繊維フィラメントの単糸繊度（デニール）、ａは０
．５〜１．１の範囲の係数。） を満足するのが好ましいことを見出した。 （１）式において、係数ａ　ｆＪ＜０．５以下の場合で
は立毛のたわみ量が少なく、逆に１．１以上の場合では
立毛のたわみ量が大きく、いずれも汚れ除去能力が低い
。なお、繊度の異なるフィラメントを使用する場合のＤ
（１！は、平均デニールで算出する。 さらに本発明の布帛は親水性セグメントを有するフッ素
系化合物を０．１〜５重量％含有している。 本発明の親水性セグメントを有するフッ素系化合物とは
単一のポリマー鎖に非イオン性ポリエーテル、アクリル
酸エステル系共重合体等の親水性セグメントとパーフル
オロアルキルセグメントのブロック共重合体を意味し、
防汚性を有する。市販品としては明成化学工業株式会社
製アサヒガードＡＧ−７８０や住友スリーエム株式会社
製スコッチガードＦＣ−２１８等が挙げられる。親水性
セグメントを有するフッ素系化合物を立毛ワイピングク
ロスに含有させることによってワイピングクロスを構成
する化学繊維フィラメントの表面を被覆し。 ２つの効果を発揮する。第１に清掃後ワイピングクロス
に付着した汚れ、特に油性の汚れが落ちやすくなり、ワ
イピングクロスへの汚れの残留が非常に少なくなるため
、いつまでも美しく清潔に使用することができる。第２
に繊維表面の摩擦係数を高めるため、汚れに対する摩擦
力が大きくなり清掃力が良好となる。 親水性セグメントを有するフッ素系化合物の本発明にお
ける含有量はワイピングクロスの布帛重量に対して０．
１〜５重量％が良好である。０．１重量％以下では本発
明の効果が不十分となり、５重量％以上では風合が硬化
するので好ましくない。 本発明の立毛を有する布帛の地組織に使用する糸は、化
学繊維、天然繊維の単独あるいは混合いずれでもよいが
１本発明の布帛に吸水性を付与するために１ｇｔ水性の
再生繊維フィラメント糸を用いるのが好ましい。

【作　用】

本発明のワイピングクロスは、特定の立毛を有する布帛
であって、その立毛が化学繊維フィラメントであり、立
毛の密度、高さが汚れを除去するのに最適な設計となっ
ていることと親水性セグメントを有するフッ素系化合物
を含有することにより、汚れ面への摩擦抵抗が大きくな
るため、立毛の先端が汚れを剥離する力を高め、清掃力
を太き（する。 また、親水性セグメントを有するフッ素系化合物がワイ
ピングクロスの繊維表面を被覆しているため、すなわち
、ワイピングクロスの繊維表面が親水性となることによ
り、清掃時においてワイピングクロスに付着した汚れが
洗浄浴中でワイピングクロスの汚れが落ちやす（なる。 すなわち、ワイピングクロスへの汚れの残留は極めて少
ない。 さらに２本発明によるワイピングクロスの素材は、化学
繊維フィラメント糸であることから、拭き取られる対象
物への毛羽の残留がなく、フィラメントからの立毛であ
るので、ワイピングクロスの耐久性も優れたものとなる
。 さらに本発明によるワイピングクロスは細いフィラメン
トを用いるので、拭き取られる対象物に傷を付けない。

【実施例］ 次に本発明を実施例と比較例によって、具体的に説明す
る。 ３枚筬を有するトリコツＩ−Ｗ機を使用し、フロントの
筬には立毛を形成させるぺ＜７５デニール／３６フイラ
メントのポリエステル糸条を使用し、他の筬に５０デニ
ール／２０フイラメントのレーヨン糸条を使用し、サテ
ン組織の編地を編成し、起毛後。 立毛密度が１１　、０００本／ｃｔａ”で２立毛高さ１
．５ｒａｍニカットし、明成化学工業株式会社製アサヒ
ガー１”　ＡＧ−７８０の２％溶液を繊維に対しピック
アップを８０％になるように付与し、乾燥・キユアリン
グしたものを実施例１とした。 比較のためにアサヒガードＡＧ−７８０を付与しないも
のを作り、比較例１とし、実施例１のアサヒガードＡＣ
−７８０に代えてシリコン系防汚加工剤の信越化学株式
会社製ポロンＭＦ−１３及び芳香族ポリエステルポリエ
ーテル系防汚加工剤の高松油脂株式会社製Ｓ　Ｒ−１０
００を付与したものをそれぞれ比較例２及び比較例３と
した。 また、比較例４として立毛高さ０．６１のものを。 比較例５として立毛高さ３　、　Ｏｎ＋のものを作り、
比較例６として編成条件を変更して立毛密度を４．３０
０本７ｃｍ”としたものを作った。比較例４〜Ｇとも他
の条件は実施例１と同じとした。 また、立毛密度の効果を比較するために、比較例７とし
て実施例と同一条件でありなから立毛を形成するフロン
トの筬に７５デニール／１２フィラメントのポリエステ
ル糸条を使用したものを、比較例８として実施例と同一
条件でありなから立毛を形成するフロントの筬に８０デ
ニ一ル／３００フイラメントポリエステル糸条を使用し
たものを作った。 比較例９として綿１００％のタオル地のワイピングクロ
ス、比較例１０として綿／レーヨン混紡の市販ワイピン
グクロスを供試した。実施例及び比較例１〜７の立毛密
度および性能を第１表に示す。 第１表における試験方法は次のとおりである。 （１１清掃時の摩擦抵抗性と清掃力 ワイピングクロスを５　ｃｔａ　Ｘ　ＩＱｃｒｎに裁断
した後重ね合わせて縫製し、５ｃａ＋Ｘ５ｃｍとしたも
のを試験片とし、第２表に示す汚れの素をアクリル板に
塗り付は試験片で一定圧力で拭き取ったときの汚れの除
去性を清掃力とした。同時に摩擦抵抗性を比較した。 第１表　性能評価結果 第２表　汚れの素 し、下式で求めた。 （２）付着汚れの残留性 未汚染のワイピングクロス、汚染したワイピングクロス
および洗濯後のワイピングクロスの色相をそれぞれ測定
し１色差（ΔＥ、ΔＥ″）を算出（ただし、ΔＥは未汚
染布と汚染布の色差、ΔＥ″は未汚染布と洗濯布の色差
） 以上実施例に示したごとく２本発明によれば洗剤を使用
しなくても極めて良好に汚れを除去することが可能であ
る。 【発明の効果】 本発明のワイピングクロスは、化学繊維フィラメント糸
よりなる立毛を有する布帛であり、かつこの立毛密度が
５０００本／ｃａ１以上で、立毛の高さが汚れを除去す
るのに通した設計になっているとともに親水性セグメン
トを有するフッ素系化合物を含有しているため、化学繊
維の表面の摩擦係数が大きくなるので、洗剤を使用しな
くても汚れを非常に良（除去できるばかりでなく、ワイ
ピングクロスに付着した汚れが洗浄により極めて容易に
落とすことができ、汚れの残留が極めて少なく、廉価で
、公害上や健康上の心配がなく、床机な用途にいつまで
も美しく清潔に用いることができるものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）立毛を有する布帛であって、その立毛は単糸繊度
   が０．３〜３．２デニールからなる化学繊維フィラメン
   トが切断されたものであり、その立毛の密度が５０００
   本／ｃｍ＾２以上であり、その立毛の高さが下記（１）
   式の範囲であり、かつ、親水性セグメントを有するフッ
   素系化合物を該布帛重量に対して０．１〜５重量％含有
   していることを特徴とするワイピングクロス。 Ｈ＝ａ・√（Ｄ）・・・・・・（１）式 ただし、Ｈは立毛の高さ（ｍｍ）、　Ｄは化学繊維フィ
   ラメントの単糸繊度（デニール）、ａは０．５〜１．１
   の範囲の係数。