JPH0584355A - カード式遊技機 - Google Patents

カード式遊技機

Info

Publication number
JPH0584355A
JPH0584355A JP27683991A JP27683991A JPH0584355A JP H0584355 A JPH0584355 A JP H0584355A JP 27683991 A JP27683991 A JP 27683991A JP 27683991 A JP27683991 A JP 27683991A JP H0584355 A JPH0584355 A JP H0584355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
game
signal
ball
discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27683991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3158377B2 (ja
Inventor
Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sophia Co Ltd filed Critical Sophia Co Ltd
Priority to JP27683991A priority Critical patent/JP3158377B2/ja
Publication of JPH0584355A publication Critical patent/JPH0584355A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3158377B2 publication Critical patent/JP3158377B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カード式の遊技システムにおいて、遊技停止
時にはカード返却ボタンを操作せずとも自動的にカード
を排出できるようにして、カードの持ち帰り忘れを防ぐ
ことができるカード式遊技機を提供することを目的とす
る。 【構成】 遊技者の遊技の中断や遊技の終了を検出する
ことができる遊技状態検出手段122Aを設け、該遊技
状態検出手段122Aの具体的な構成として特別遊技の
終了後の継続的な遊技を制限するように制御する特別遊
技不能動制御手段122C、発射装置の駆動源の作動状
態を検出する発射制御手段122D、遊技球の発射状態
を検出する発射球検出器122E、供給皿玉抜き操作部
120Aの操作状態を検出する供給皿玉抜き検出器12
2F、玉箱有無検出器122Gをそれぞれ設けた。これ
ら遊技状態検出手段122A等が遊技の停止を検出し、
その結果をカード排出信号制御手段122Bに出力する
と、カード排出指令信号がガード保持制御手段214に
出力され、カードが自動的に排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリペイドカードを用
いて遊技媒体、例えば遊技球の貸出しが行われるカード
式遊技機に関するものであり、より詳しくは遊技停止時
にプリペイドカードを自動的に排出する新規な技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気カードを媒介として遊技を行
なうようにしたカード式の遊技システムが提唱されてい
る。このカード方式のうち、共通プリペイドカード方式
はプリペイドカード(以下カードとも言う)自体に互換
性があり、ある遊技店で発行されたカードは他の遊技店
でも使用することができて、またカードの有効期限によ
る制限も設けられていないというメリットがある。そし
てこのプリペイドカードを使用する場合にはカードリー
ダを備えた玉貸機にそのプリペイドカードを挿入した
後、カード式遊技機、例えばパチンコ遊技機であれば玉
貸ボタンを遊技者が操作し貸し出される遊技媒体として
の遊技球、即ち貸玉を得ている。そして遊技を終了する
場合には、遊技者がカード返却ボタンを操作して玉貸機
に挿入されているカードを排出させ、そのカードを遊技
者が持ち帰るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのようなカ
ード式遊技機では、遊技が終了したにも拘らず遊技者が
カード返却ボタンの操作を忘れ、カードをそのままにし
て帰ってしまうことも考えられる。特に多量の賞品球を
獲得した遊技者は多量の賞品球を獲得できた満足感で気
持ちが満たされてしまい、カードの排出を忘れてしまう
ことになりかねない。玉貸機に挿入されたままのカード
を放置すると、カードの盗難という事態の発生も考えら
れ、遊技店の秩序が乱れるのみならず遊技者自身が不愉
快な気持ちとなってしまう。そこで、カード式の遊技シ
ステムにおいて、遊技停止時にはカード返却ボタンを操
作せずとも自動的にカードを排出できるようにして、カ
ードの持ち帰り忘れを防ぐことができるカード式遊技機
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、通貨と等価な有価データが記録され
たプリペイドカードを保持し該カードから有価データを
読み出したり、書き込みを行うカードリーダを備え、遊
技媒体の貸出を要求する場合に操作される遊技媒体貸出
要求操作手段が操作されたことに基づいて、該カードリ
ーダが読み出した有価データの範囲内で、遊技媒体を貸
出すカード式遊技機において、遊技の停止を検出する遊
技停止検出手段と、該遊技停止検出手段の出力に基づい
て、保持されているカードを排出するカード排出手段と
を備えて構成されている。また第2の発明は前記第1の
発明に係るカード式遊技機において、カードが排出され
たことを遊技者に報知するカード排出報知手段を備えて
構成されている。
【0005】
【作用】本願に係る第1の発明によれば、遊技の停止時
にプリペイドカードが自動的に排出されることになる。
また第2の発明によれば遊技者はプリペイドカードの排
出を視覚、聴覚等を介して知ることができる。
【0006】
【実施例】図1には、本発明に係るカード式遊技機の一
実施例が示されている。本発明に係るカード式遊技機は
パチンコ遊技機100と玉貸機200とにより構成され
ている。このパチンコ遊技機100の基枠101には開
閉手段101aを介してパチンコ遊技機100の前面部
を形成する前面枠102が取り付けられている。そして
該前面枠102の内側にはガラス板で覆われた遊技領域
103を囲む金枠104が取り付けられており、該金枠
104の下方にはパネル105が取り付けられている。
【0007】該パネル105に設けられている供給皿1
20の上面には、操作パネル121が取り付けられてい
る。この操作パネル121上には図2に示すように、遊
技媒体の貸出を要求する場合に遊技者によって操作され
る遊技媒体貸出要求操作手段としての玉貸ボタン123
と、ホールドSW122Hとが設けられている。本発明
の目的は遊技停止時に自動的にカードを排出できるよう
にすることにあるが、該ホールドSW122Hが遊技者
により操作された場合には自動的にカード210A(図
6参照)が排出されないように制御される。これは例え
ば遊技者が遊技を中断して休息を取るような場合、カー
ド210Aが自動的に排出されないようにするためであ
る。なお、このホールドSW122Hが操作された場合
であっても、後述するカード返却ボタン210Bの操作
によってカード210Aを排出させることができる。
【0008】その他、前記操作パネル121上には後述
するカード挿排口211に挿入されたプリペイドカード
210Aの残高を表示する残金表示器122bと、遊技
媒体排出装置(後述)を作動させる状態と作動させない
状態とに選択することができる選択操作スイッチ124
と、プリペイドカード210Aの排出(返却)を指令す
るカード返却ボタン210Bと、前記供給皿120に貯
留された遊技球を抜き取る場合に操作される供給皿玉抜
き操作部120Aと、前記玉貸ボタン123の1回の操
作によって貸出される遊技媒体の数を予め表示する玉貸
数表示器122aとがそれぞれ設けられている。該玉貸
数表示器122aは、例えば液晶表示器などで作られて
おり、後述する玉貸数設定部321によって設定された
数字が表示されるようになっていて、遊技を開始しよう
とする遊技者が予め貸出遊技球数を視認できるようにさ
れている。
【0009】なお、前記前面枠102は前記開閉手段1
01aにより開閉自在に構成されており、前記金枠10
4と前記パネル105もそれぞれ所定の開閉手段により
開閉自在に取り付けられていてパチンコ遊技機100の
不調、故障等のトラブルに対して迅速に対応できるよう
にされている。前記前面枠102の内側であって前記遊
技領域103の右サイドには、前記金枠104が開状態
にあるのかまたは閉状態にあるのかを検出する金枠開放
検出器106と、前記パネル105が開状態にあるのか
または閉状態にあるのかを検出するパネル開放検出器1
07とがそれぞれ設けられている。また前記前面枠10
2の内側下方には前記前面枠102が開状態にあるのか
または閉状態にあるのかを検出する前面枠開放検出器1
08が設けられている。
【0010】前記前面枠102の上部には、遊技球の入
賞による賞品球の排出時に点灯される賞球排出表示ラン
プ125と貸玉排出時に点灯される貸球排出表示ランプ
126とパチンコ遊技機において打止状態が発生したと
きに点灯される完了ランプ127がそれぞれ設けられて
いる。なお、140は上記供給皿120が満杯になった
ときに内部でオーバーフローした賞品球を貯留する受
皿、142は供給皿120から流下される球を一個ずつ
遊技領域103内に発射する打球発射装置の操作ダイヤ
ルである。そして前記受皿140の前面側部には前記受
皿140に貯留された遊技球を抜き取る場合に操作され
る受皿玉抜き操作部140Aが設けられている。
【0011】前記玉貸機200は、パチンコ遊技機10
0の基枠101に隣接して設けられている。該玉貸機2
00にはカードリーダ210(後述)が内蔵され、該カ
ードリーダ210に対応してカード挿排口211と、カ
ードリーダ210が稼動中すなわちカード挿入可能状態
にあることを表示する有効表示ランプ212とが設けら
れている。
【0012】本発明に係る他の実施例を示す図3のよう
に、パチンコ遊技機に玉貸機を内蔵した構成にしてもよ
く、この場合にはパチンコ遊技機100Aにカードリー
ダ210が内蔵され、パチンコ遊技機100Aの前面枠
102Aの下部に設けられた受け皿140Cの前面左側
には上記カードリーダ210に対応してカード挿排口2
11Aと、カードリーダ210が稼動中すなわちカード
挿入可能状態にあることを表示する有効表示ランプ21
2Aがそれぞれ設けられている。なお、このパチンコ遊
技機100Aのその他の構成は前記パチンコ遊技機10
0と同一である。
【0013】前記パチンコ遊技機100前面の遊技領域
103の構成は従来のものと同様で、任意の構成をとり
得る。図示は省略するが、この実施例の場合、例えば所
定の位置に取り付けられた始動入賞口に遊技球が入賞す
ることを条件に、可変表示ゲームを行う可変表示装置が
前記遊技領域103の中央に設けられている。該可変表
示装置の下方には可変表示ゲームにおいて大当りが発生
した場合に通常の遊技時に比べ、遊技者に多くの賞球獲
得のチャンスを与える遊技態様である特別遊技を遊技者
に行わせる変動入賞装置が設けられている。特別遊技の
内容はこの実施例の場合、変動入賞装置の大入賞口の所
定時間の開放を1サイクル(ただし、その所定時間が経
過する前に変動入賞装置の大入賞口中に遊技球が所定個
数(例えば、10個)入賞したときにはその時点までの
開放を1サイクル)とし、各サイクル中に変動入賞装置
の大入賞口中の継続入賞口中に遊技球が流入することを
継続条件(サイクルの更新条件)として、例えば最高1
6サイクルまで継続して行われるようになっている。
【0014】図4には上記パチンコ遊技機100の裏機
構の構成例が示されている。図4において、170は上
記玉貸機200からの信号に基づいて所定数の貸玉を排
出したりパチンコ遊技機100からの信号により賞球を
排出する遊技媒体排出装置、151は排出される前の球
を貯留しておく貯留タンク、152は貯留タンク151
内の球を一列に整列させて前記遊技媒体排出装置170
まで誘導する誘導路で、この誘導路152は特に限定さ
れないが、短時間に多量の玉を供給できるように2条に
形成されており、その途中には球の重なりを防止する玉
ならし153および玉不足検出器160が設けられてい
る。
【0015】また、遊技媒体排出装置170の下方に
は、排出された玉を遊技機前面の上記供給皿120の流
出口129へ誘導する排出樋155と供給皿120から
オーバフローした玉を下方の受け皿140へ誘導するオ
ーバーフロー樋156が連続して設けられているととも
に、上記排出樋155の途中から分岐された玉抜き樋1
57が上記オーバーフロー樋156と平行して配設さ
れ、この玉抜き樋157と排出樋155との分岐部には
流路切換え弁158が設けられている。159は遊技遊
技領域103に設けられた入賞口に流入した入賞球を一
箇所に集合させる集合樋、180は集合樋159の下端
に設けられた入賞球分離検出装置である。
【0016】図5には上記遊技媒体排出装置170の一
実施例を示す。この遊技媒体排出装置170は、貯留タ
ンク151に貯留された予備球を誘導する上記誘導樋1
52に連続するように構成された案内樋710を備えて
いる。この案内樋710は上記誘導樋152に対応して
2条に形成されており、各条の通路に対応して流下阻止
手段としてのストッパ745A,745B(図示せず)
とその駆動用排出ソレノイド741A,741B(図示
せず)とからなる2組の740A,740Bがそれぞれ
設けられている。以下では1組の排出手段740Aを中
心に説明する。
【0017】上記案内樋710は、その機能から3つの
部分からなり、上から順にそれぞれ減圧部711、縁切
り部712、排出部713とされている。上記減圧部7
11は、貯留タンク151から誘導樋152を介して送
られてくる予備球の圧力を減らすもので、同図に示すよ
うに、緩傾斜状態にUターンされた構造にされている。
上記縁切り部712は、その下の排出部713を通る玉
同士に間隔を開けさせて、下方の排出手段740Aによ
る玉の流出を止め易くするためのもので、前記減圧部7
11に連続する垂直通路部分721と後述の排出部71
3に通じる方向変換通路部分722とから構成されてい
る。
【0018】そして、垂直通路部分721の下端部に
は、球詰まり防止突部723が前方に突出して設けられ
ている。この球詰まり防止突部723によって、垂直通
路部分721に縦に並んで停止した球のうちの最も下の
球の中心位置がその上方の球の中心位置より常に前方に
位置せしめられるようになる。それによって、上方の球
の流下移動圧が最も下の球を常に前方に押圧するように
作用し、球詰まりが防止される。
【0019】各案内樋710の排出部713の途中に
は、流下する球を検出する非接触型の排出センサ730
A,730B(図示せず)がそれぞれ設置されている。
また、排出部713の途中、上記排出センサ730A直
後には上記排出手段740Aを構成するストッパ745
Aが出没可能な切欠き703Aが設けられている。上記
ストッパ745Aは、支軸705によって回動自在に支
持されているとともに、ストッパ745の一側部には、
それぞれ連結ピン746が突設され、これら連結ピン7
46と排出ソレノイド741Aの作動ロッド742の下
端部とが連結板747によりそれぞれ連結されている。
【0020】そして、駆動用排出ソレノイド741Aが
消磁(オフ)状態にあるときには、作動ロッド742が
下降してストッパ745Aの先端部が切欠き部703A
より案内樋710の排出部713中にそれぞれ入り込ん
で、排出部713中の遊技球を流下を阻止するようにな
っている。一方、駆動用排出ソレノイド741Aが励磁
(オン)されると、作動ロッド742が上昇してストッ
パ745Aが上昇する方向に回動されて排出部713の
切欠き703A中から脱して、排出部713中の球の流
下阻止状態を解除させ、案内樋710内の予備球を下方
の排出樋155へ排出させるようになっている。
【0021】このように上記実施例の遊技媒体排出装置
170は、排出センサ730A,730Bでそれぞれ流
下する玉を一個ずつ検出しながら所定数に達した時点で
ストッパ745A,745Bを作動させて排出を停止さ
せることができるため、上述したごとく排出球数の異な
る賞品球と貸玉とを同一の球排出装置によって排出させ
ることが可能となる。なお、図5において、750はパ
チンコ遊技機100の前面枠102に設けられた操作孔
(図示省略)から球抜き棒が差し込まれたことを検出す
る球抜きセンサ750である。球抜きセンサ750がオ
ンされると、上記排出ソレノイド741A,741Bが
連続して励磁されて案内樋710内の予備球を排出させ
るとともに、排出樋155内の切換え弁158の駆動手
段(ソレノイド)を作動させ、排出された玉を球抜き樋
157を通して機外へ排出させるようになっている。
【0022】図6には、本発明に係るパチンコ遊技機1
00の玉貸ボタン123の操作または遊技球の入賞に基
づく遊技球の排出動作を制御する遊技球排出制御系と、
プリペイドカード210Aの自動排出を制御するカード
排出制御系の一実施例がブロック図として示されてい
る。
【0023】このカード排出制御系は、遊技停止時には
カード返却ボタン210Bを操作せずとも自動的にカー
ド210Aを排出できるようにして、カード210Aの
持ち帰り忘れを防ぐという本発明の目的を達成するもの
であり、遊技の停止を検出し、その検出結果を玉貸制御
手段320(後述)を介してカード排出手段としてのカ
ード保持制御手段214に出力する遊技停止検出手段1
22と、前記カード保持制御手段214の排出動作を禁
止するホールドSW122Hと、カード210Aの排出
を遊技者に報知するカード排出報知手段122Qとによ
って構成されている。
【0024】該カード排出制御系を図7に基づいて詳細
に説明する。図7は、カード排出制御系を構成する前記
遊技停止検出手段122の詳細な構成ブロック図を示
す。該遊技停止検出手段122は遊技の状態を検出する
遊技状態検出手段122Aと、該遊技状態検出手段12
2Aの出力に基づいて遊技が継続中か、遊技の中断、終
了により停止しているかを判定し、その結果に基づきカ
ード排出を指令するカード排出指令信号を形成し該信号
を玉貸制御手段320(後述)を介して前記カード保持
制御手段214に出力するカード排出信号制御手段12
2Bとから構成されている。なお、ここに遊技の中断と
は遊技者の休息、所用により遊技機から遊技者が一旦離
れる場合あるいは「遊技機の移動」等により生じるもの
であるそして該カード排出信号制御手段122Bには前
記ホールドSW122Hが接続され、そのホールドSW
122Hが操作された場合には前記カード排出指令信号
が前記玉貸制御手段320に出力されないように制御さ
れる。さらに前記カード排出報知手段122Qが前記カ
ード排出信号制御手段122Bに接続されている。
【0025】前記遊技状態検出手段122Aは、遊技の
継続、中断または終了による遊技の停止を検出できるよ
うな技術的手段から構成されている。この実施例の場
合、特別遊技が終了したことを示す特別遊技状態終了信
号に基づき遊技を続行させないように制御する遊技状態
不能動化制御手段122C、打球発射装置を構成してい
る駆動源、例えばモーター(図示せず)が作動している
か否か検出し、一定期間駆動源が停止したことを検出し
た時にその停止検出信号を生成し前記カード排出信号制
御手段122Bに出力する発射装置制御手段122D、
規則正しく遊技球が発射されているか否かを検出し、一
定期間の間に遊技球の発射を検出できないときに未検出
信号を生成し前記カード排出信号制御手段122Bに出
力する発射球検出器122E、供給皿玉抜き操作部12
0Aが操作されたか否かを検出し、該供給皿玉抜き操作
部120Aが操作されたことを検出したときにはその検
出信号を生成し前記カード排出信号制御手段122Bに
出力する供給皿玉抜き検出器122Fあるいは玉箱が置
かれている状態から持ち去られた状態に変化したことを
検出し、その検出信号を生成し前記カード排出信号制御
手段122Bに出力する玉箱有無検出器122Gから構
成されている。
【0026】前記遊技状態不能動化手段122Cは、特
別遊技終了後は原則として継続して同一の遊技機での遊
技を制限するという遊技店の営業方針を徹底するために
設けられたものであり、前記特別遊技状態終了信号を入
力した遊技状態不能動化手段122Cは遊技状態不能動
化信号を生成しその信号を前記カード排出信号制御手段
122Bに出力する。ただしラッキーナンバーで大当り
となって特別遊技が行われた場合には遊技者はその遊技
機で遊技を継続することができる。
【0027】前記発射装置制御手段122Dは駆動源の
作動の検出に代えて、駆動源の回転に従い遊技球を打つ
杵部(図示せず)の作動状態を検出するようにしてもよ
い。通常、前記杵部は1分間に100回の往復運動をし
ていることから、その往復運動が停止して所定時間が経
過したときに、前記停止検出信号を前記カード排出信号
制御手段122Bに出力するようにしてもよい。また打
球発射装置のタッチ検出回路により前記操作ダイヤル1
42に遊技者の手が触れていないことを検出し、その検
出結果により前記カード排出信号制御手段122Bに信
号を出力するようにしてもよい。
【0028】図示は省略するが、前記発射球検出器12
2Eは例えば遊技球の通過を検出することができる光セ
ンサを使い、前記打球発射装置から遊技領域103まで
の打球通路部に光源と受光素子を設けて、その光センサ
が前記杵部の打球のタイミングで玉の通過を検出しなく
なったときに信号を生成し、その検出信号を前記カード
排出信号制御手段122Bに出力する。
【0029】前記玉箱有無検出器122Gは、例えば玉
箱を置いたときにその玉箱と接触した場合にはオン信号
を出力し、玉箱が持ち去られて玉箱と接触しなくなった
場合にオフ信号を出力する接触型のセンサを前記受け皿
140の下部に設けてもよい。また0〜5cmの距離を
検出することができる非接触型のアナログ近接センサを
前記受皿140の下方の前面枠102に取り付けるよう
にしてもよい。
【0030】前記カード排出信号制御手段122Bは前
記遊技状態不能動化手段122Cからの信号、発射装置
制御手段122Dからの信号、前記発射球検出器122
Eからの信号、前記供給皿玉抜き検出器122Fからの
信号あるいは前記玉箱有無検出器122Gからの信号の
いずれかの信号を入力した時点で前記カード排出指令信
号を形成し、該信号を玉貸制御手段320を介して前記
カードリーダ210に出力するようになっている。そし
て前記カード排出指令信号を入力したカード保持手段2
14(後述)がプリペイドカード210Aを排出するよ
うになっている。
【0031】なお、遊技店の管理装置から打止め信号が
前記カード排出信号制御手段122Bに出力された場合
にも該カード排出信号制御手段122Bが前記カード排
出指令信号を形成し、該信号を玉貸制御手段320を介
して前記カードリーダ210に出力するようになってい
る。さらに不正行為が行われたとき、カード返却ボタン
210Bが故障してカード排出ができなくなったとき、
不正カードであることが確認されたとき、遊技機等にト
ラブルが発生したときに遊技店の管理装置から強制排出
信号が前記カード排出信号制御手段122Bに出力され
た場合にも該カード排出信号制御手段122Bが前記カ
ード排出指令信号を形成し、該信号を玉貸制御手段32
0を介して前記カードリーダ210に出力するようにな
っている。
【0032】前記カード排出報知手段122Qは、各パ
チンコ遊技機の上方の島設備に遊技の情報を伝達する表
示部、例えば液晶表示装置を取り付けて遊技者が視覚に
よりカードの排出を知せるようにして構成してもよい
し、スピーカーにより聴覚を介して遊技者に知らるよう
に構成してもよい。前記カード排出報知手段122Qに
は前記カード排出信号制御手段122Bから前記カード
排出指令信号が出力されていて、該信号を入力した前記
カード排出報知手段122Qはカードの排出を遊技者に
報知する。このようにすれば遊技者がカードの排出を確
実に知ることができるようになる。
【0033】前記遊技球排出制御系は、前記遊技領域1
03に設けられた始動入賞口を始めとする入賞口、ある
いは変動入賞装置の大入賞口に遊技球が入賞した場合に
行われる賞球の排出動作を制御する賞球排出動作制御部
と、玉貸ボタン123が操作された場合に行われる玉貸
の排出動作を制御する玉貸動作制御部と、賞球排出動作
制御部の遊技球排出の要求と玉貸動作制御部の遊技球排
出の要求に対して、排出順位を制御する排出順位制御部
と、該排出順位制御部が出力する信号に基づいて、遊技
球の排出動作を制御する排出動作制御部とに分けること
ができる。
【0034】ここで前記玉貸動作制御部はプリペイドカ
ード210Aに書き込まれたデータを読み取るととも
に、該プリペイドカード210Aにデータを書き込むカ
ードリーダ210と、前記パネル開放検出器107、前
記選択操作スイッチ124、前記前面枠開放検出器10
8、前記金枠開放検出器106がそれぞれ出力する信号
に基づいて前記遊技媒体排出装置170が遊技球の排出
動作を行うことができる状態にあることを検出する遊技
媒体排出装置能動化検出手段300と、前記パネル開放
検出器107、前記選択操作スイッチ124、前記前面
枠開放検出器108、前記金枠開放検出器106がそれ
ぞれ出力する信号に基づいて前記遊技媒体排出装置17
0が遊技球の排出動作を行うことができない状態にある
ことを検出する遊技媒体排出装置不能動化検出手段31
0と、前記玉貸ボタン123が出力する信号を入力した
ときに、前記遊技媒体排出装置能動化検出手段300、
前記遊技媒体排出装置不能動化検出手段310、或は前
記賞球排出動作制御部を構成する特別遊技状態検出信号
遅延手段450がそれぞれ出力する信号に基づいて、玉
貸を行う状態にあるかどうかを検出するとともに、玉貸
しを行う状態にあることを検出したときには前記カード
リーダ210が出力する信号に基づいて玉貸を要求する
信号を生成して後述する優先排出制御手段500にその
玉貸要求信号を出力し、さらに後述する遊技媒体排出装
置駆動制御手段620からの信号と前記優先排出制御手
段500からの信号に基づいて、排出された遊技球を計
数してその結果に従い玉貸による遊技球の排出動作が終
了したことを示す貸玉排出終了信号を生成するととも
に、該信号を前記優先排出制御手段500と後述する遊
技媒体排出制御手段650にそれぞれ出力する玉貸制御
手段320と、なお、前記カードリーダ210にはカー
ド返却ボタン210Bが接続されていている。前記玉貸
制御手段320が前記優先排出制御手段500に前記玉
貸要求排出信号を出力するのは、該玉貸要求排出信号に
基づいて前記優先排出制御手段500が排出順序を制御
できるようにするためである。
【0035】また前記賞球排出動作制御部は入賞口に遊
技球が入賞したことを検出する入賞球検出手段400
と、該入賞球検出手段400が出力する信号に基づき前
記優先排出制御手段500にその入賞による賞球の排出
を要求することを示す賞球排出要求信号を出力するとと
にも、前記優先排出制御手段500からの信号と前記遊
技媒体排出装置駆動制御手段620からの信号とに基づ
き排出された遊技球を計数してその結果に基づき前記優
先排出制御手段500と前記遊技媒体排出制御手段65
0にそれぞれ賞球による排出が終了したことを示す賞球
排出終了信号を出力する賞球排出制御手段420と、パ
チンコ遊技が特別遊技状態にあることを検出する特別遊
技状態検出手段410と、該特別遊技状態検出手段41
0が出力する信号に基づいて、特別遊技状態が発生して
所定時間が経過した場合には玉貸による排出を規制する
ように制御する特別遊技状態検出信号遅延手段450と
を備えている。
【0036】さらに前記排出順位制御部は、前記遊技媒
体排出制御手段650が出力する信号で、遊技球を排出
する作動が行われていないことを示す信号(L信号)が
入力されている時点で、前記玉貸制御手段320が出力
する前記玉貸要求信号に基づいて前記遊技媒体排出制御
手段650に遊技球の排出の要求を示す排出要求信号を
出力し、一方前記L信号が入力されている時点で前記賞
球排出制御手段420が出力する前記賞球排出要求信号
に基づいて前記遊技媒体排出制御手段650に前記排出
要求信号を出力することによって賞球排出動作制御系と
玉貸動作制御系との間の排出関係を制御するとともに、
前記特別遊技状態検出信号遅延手段450からの信号に
基づき玉貸による遊技球の排出を規制する優先排出制御
手段500と、賞球排出中に該優先排出制御手段500
が出力する信号に基づき点灯表示される賞球排出表示ラ
ンプ125と、玉貸排出中に該優先排出制御手段500
が出力する信号に基づき点灯表示される玉貸排出表示ラ
ンプ126とを備えている。
【0037】最後に排出動作制御部について説明する。
該排出動作制御部は前記排出ソレノイド741A,74
1Bと、前記排出センサ730A,730Bとを含んで
構成されている遊技媒体排出装置170と、該遊技媒体
排出装置170を駆動制御する遊技媒体排出装置駆動制
御手段620と、前記特別遊技状態検出信号遅延手段4
50が出力する信号と、前記玉不足検出器160が出力
する信号と、オーバーフロー検出器160A(図示せ
ず)が出力する信号と、前記パネル開放検出器107が
それぞれ出力する信号に基づいて、遊技球の排出動作を
禁止させる排出禁止信号を生成する排出禁止手段670
と、前記遊技媒体排出制御手段650が出力する信号
と、前記パネル開放検出器107が出力する信号とに基
づいて、遊技球の排出動作を中断させる排出中断信号を
生成する排出中断手段680と、前記優先排出制御手段
500が出力する前記排出要求信号、前記排出禁止手段
670が出力する排出禁止信号、前記排出中断手段68
0が出力する排出中断信号、前記玉貸制御手段320が
出力する前記貸玉排出終了信号、あるいは前記賞球排出
制御手段420が出力する賞球排出終了信号に基づいて
前記遊技媒体排出装置駆動制御手段620を制御すると
ともに、前記優先排出制御手段500には遊技球の排出
動作中であることを示す排出動作中信号を出力する遊技
媒体排出制御手段650とを備えている。
【0038】このように構成された本発明に係るパチン
コ遊技機100の遊技球排出制御系及びカード排出制御
系による作動状態を遊技の進行に沿って説明する。まず
遊技者がプリペイドカード210Aを前記カード挿排口
211に挿入すると前記カードリーダ210がカード残
高の有無等を判定して、残高があれば前記玉貸制御手段
320にその結果を出力する。そして遊技者が前記玉貸
ボタン123を操作すると、前記玉貸制御手段320に
玉貸ボタン信号が出力される。このゲーム開始時点で前
記玉貸制御手段320には特別遊技状態信号が出力され
ておらず、また前記遊技媒体排出装置不能動化検出手段
310から「H」レベル信号が出力されていれば前記玉
貸制御手段320が玉貸要求信号を前記優先排出制御手
段500に出力する。またこの時点では遊技球は入賞口
に入賞していないので前記賞球排出制御手段420から
は賞球排出要求信号は出力されていない。したがって前
記優先排出制御手段500が前記玉貸要求信号に基づい
て前記排出要求信号を前記遊技媒体排出制御手段650
に出力することになり、該遊技媒体排出制御手段650
は前記排出要求信号に基づいて前記遊技媒体排出装置駆
動制御手段620に遊技球の排出を駆動させる排出駆動
信号を出力し、前記排出ソレノイド741A,741B
を駆動する。そして前記排出センサ730A,730B
が遊技球の排出を検出した場合には前記遊技媒体排出装
置駆動制御手段620が前記玉貸制御手段320に排出
玉検出信号を出力する。その結果、前記玉貸制御手段3
20は前記排出玉検出信号に基づき排出されつつある貸
玉数をカウントし、カウント数が所定数に達した場合に
前記優先排出制御手段500に前記貸玉排出終了信号を
出力する。
【0039】そのようにして遊技球が前記供給皿120
に供給されると遊技者がパチンコ遊技を開始できるよう
になる。前記操作ダイアル142によって遊技領域10
3に打ち込まれた遊技球が前記始動入賞口に入賞する
と、その入賞が前記入賞球検出手段400により検出さ
れ、該入賞球検出手段400がその入賞球検出信号を前
記賞球排出制御手段420に出力する。そして該賞球排
出制御手段420は前記入賞球検出信号に基づき前記優
先排出制御手段420に賞球排出要求信号を出力する。
その後上述した玉貸による排出動作と同様に、前記優先
排出制御手段420から前記遊技媒体排出制御手段65
0に前記排出要求信号が出力され、該排出要求信号に基
づき前記遊技媒体排出制御手段650が前記排出駆動信
号を前記遊技媒体排出装置駆動制御手段620に出力す
る。そして該遊技媒体排出装置駆動制御手段620が前
記排出ソレノイド741A,741Bを駆動制御し、前
記排出センサ730A,730Bが出力する信号に基づ
き、前記排出球検出信号を前記賞球排出制御手段420
に出力する。該賞球排出制御手段420は前記排出球検
出信号に基づき賞球動作による排出球数のカウントを行
い、所定の賞球数に達した場合には前記優先排出制御手
段500に前記賞球排出終了信号を出力する。
【0040】このようにして入賞口に遊技球が入賞した
数だけ賞球排出動作が繰り返される。ところで遊技者が
遊技を終了するのではなく所用で遊技を中断する場合が
あるが、この場合に前記発射装置制御手段122Dが打
球発射装置の駆動源の作動が停止していることを検出す
ると、該発射装置制御手段122Dが前記停止検出信号
を前記カード排出信号制御手段122Bに出力する。そ
の結果、該カード排出信号制御手段122Bから前記カ
ード排出指令信号が前記カード保持手段214に出力さ
れ、該カード保持手段214がプリペイドカードを排出
するようになっている。したがって、遊技者は所用で遊
技機から離れる場合であっても、いちいちカード返却ボ
タン210Bを操作する必要がなくなる。
【0041】なお、遊技者が遊技機から離れずに休息を
とる場合に前記ホールドSW122Hを操作するとホー
ルド信号が前記カード排出信号制御手段122Bに出力
される。その結果、遊技者が打球発射装置の操作ダイヤ
ル142を操作せず発射装置制御手段122Dが停止検
出信号を前記カード排出信号制御手段122Bに出力し
ても、該カード排出信号制御手段122Bがカード排出
指令信号を生成できないように制御される。したがって
前記ホールドSW122Hが操作されたときにはプリペ
イドカードが自動的に排出されることはない。
【0042】賞球排出動作が繰り返された結果、多くの
賞球を獲得した遊技者が自己の不注意による玉貸ボタン
123の操作を避けたい場合には、遊技者が前記選択操
作スイッチ124を操作すればよい。該選択操作スイッ
チ124が操作されるとスイッチオフ信号が前記遊技媒
体排出装置不能動化検出手段310に出力され、該遊技
媒体排出装置不能動化検出手段310は前記スイッチオ
フ信号に基づき不能動化信号を生成し、該信号を玉貸制
御手段320に出力する。その結果、該玉貸制御手段3
20が玉貸を行えないことを検出することになり、遊技
者が不注意により玉貸ボタン123を操作しても玉貸動
作が行われないように制御される。そしてその後、遊技
者が玉貸を希望する場合には再度前記選択操作スイッチ
124を操作すればよい。即ち、該選択操作スイッチ1
24が再度押されたときにはスイッチオン信号が前記前
記遊技媒体排出装置能動化検出手段300に出力され、
該遊技媒体排出装置能動化検出手段300は前記スイッ
チオン信号に基づき能動化信号を生成し、該信号を前記
玉貸制御手段320に出力する。その結果、前記玉貸ボ
タン123が有効となるように制御される。
【0043】また賞球排出動作中に遊技球の玉詰まり等
のトラブルが発生する場合も考えられるが、そのトラブ
ルを解消するために前記前面枠102を遊技店の係員が
開放した段階で、前記前面枠開放検出器108がその開
放を検出し、検出信号を前記前記遊技媒体排出装置不能
動化検出手段310に出力すると、該遊技媒体排出装置
不能動化検出手段310は前記検出信号に基づき不能動
化信号を生成し、該信号を前記玉貸制御手段320に出
力する。その結果、遊技店の係員が不注意により玉貸ボ
タン123を操作しても玉貸動作が行われないように制
御される。なおこの場合にトラブルが解消された後、前
記前面枠102を閉鎖した段階で前記前面枠開放検出器
108が前記前面枠102の閉鎖を検出し、その検出信
号を前記前記遊技媒体排出装置能動化検出手段300に
出力すると、該遊技媒体排出装置能動化検出手段300
は前記検出信号に基づき能動化信号を生成し、該信号を
前記玉貸制御手段320に出力する。その結果、「H」
レベル信号が前記該玉貸制御手段320に導入され、玉
貸動作が行われる条件が整えられる。
【0044】ところで遊技者が遊技球の入賞を知らずに
その入賞直後に前記玉貸ボタン123を操作してしまう
こともありうる。この場合には前記賞球排出制御手段4
20の賞球排出要求信号が前記優先排出制御手段500
に出力され、その後前記玉貸制御手段320より玉貸要
求信号が前記優先排出制御手段500に出力されること
になるが、該前記優先排出制御手段500は前記賞球排
出動作を優先するように制御する。
【0045】遊技者が遊技を終了するために、前記供給
皿玉抜き操作部120Aを操作するとその操作を前記供
給皿玉抜き検出器122Eが検出し、その検出信号を前
記カード排出信号制御手段122Bに出力する。該カー
ド排出信号制御手段122Bは前記検出信号に基づきカ
ード排出指令信号を前記玉貸制御手段320に出力する
と、該玉貸制御手段320は前記カード排出指令信号を
前記カード保持制御手段214に出力する。その結果、
プリペイドカードが自動的に排出される。
【0046】前記可変表示ゲームの結果、大当りが発生
し特別遊技が開始される場合には所定時間が経過した後
に前記特別遊技状態検出信号遅延手段450により前記
優先排出制御手段500に特別遊技状態信号が出力さ
れ、玉貸による排出動作が制限されるようになってい
る。
【0047】特別遊技が終了した段階では前記遊技状態
不能動化制御手段122Cによりガードが自動的に排出
されるが、その排出手順を図8に基づいて説明する。図
8は特別遊技終了後から遊技を再開するまでの制御を行
う遊技状態不能動化手段の構成ブロック図である。そし
て前記遊技状態不能動化制御手段122Cは前記特別遊
技状態検出手段410が出力する特別遊技状態検出信号
(後述)を入力し、特別遊技の終了を検出する特別遊技
状態終了検出手段122Iが特別遊技の終了を検出した
時に形成する終了信号を入力する。これらの信号に基づ
き前記遊技状態不能動化制御手段122Cは前記遊技状
態不能動化信号を前記カード排出信号制御手段122B
に出力することになる。その結果、該カード排出信号制
御手段122Bがカード排出指令信号を形成し、前記玉
貸制御手段320を介して前記カード保持制御手段21
4に出力し、プリペイドカードが自動的に排出されるよ
うに制御される。
【0048】なお、前記遊技状態不能動化信号は前記発
射装置制御手段122Dと電源回路122Oにもそれぞ
れ出力されており、 該発射装置制御手段122Dは前
記遊技状態不能動化信号に基づき発射装置のモーターを
停止させるように制御し、また電源回路122Oは前記
遊技状態不能動化信号に基づき電源をオフするように制
御する。このような場合には前記遊技状態不能動化制御
手段122Cに接続されている表示制御手段122Lと
効果音発生手段122Mが前記遊技状態不能動化信号に
基づき遊技の続行ができないことを遊技者に報知するよ
うになっている。
【0049】そして玉貸ボタン123が操作された場合
に出力される信号、一定時間検出手段122Dが所定時
間の経過を計時したときに出力する信号または遊技店の
管理装置が出力する強制解除信号が解除指令信号制御手
段122Kに出力されると、該解除指令信号制御手段1
22Kが遊技の再開を指令する信号を前記遊技状態不能
動化制御手段122Cに出力する。そして該遊技状態不
能動化制御手段122Cが前記発射装置制御手段122
D、電源回路122Oに制御信号を出力して遊技が再開
できるように制御する。
【0050】前記遊技状態不能動化手段122Cは、特
別遊技終了後は原則として継続して同一の遊技機での遊
技を制限するという遊技店の営業方針を徹底するために
設けられたものであるが、ラッキーナンバーで大当りと
なった場合には例外となり、さらに大当り発生前の始動
入賞口への入賞記憶による可変表示ゲームで再び大当り
となったときにも例外としてその遊技機で遊技を継続す
ることができるようになっている。このような例外に該
当するときには、前記特別遊技状態検出手段410が前
記解除指令信号制御手段122Kに特定検出信号を出力
し、該解除指令信号制御手段122Kに遊技の継続を指
令する信号を前記遊技状態不能動化制御手段122Cに
出力するように制御する。
【0051】次に図9〜図14に基づいて、本発明に関
連する前記玉貸制御手段320、前記カードリーダ21
0、賞球排出制御手段420、特別遊技状態検出信号遅
延手段450、優先排出制御手段500及び遊技媒体排
出制御手段650のそれぞれの構成を詳細に説明する。
【0052】前記玉貸制御手段320は、玉貸ボタン1
23の1回の操作により貸出す遊技球数を設定する玉貸
数設定SW320Aの出力に基づいて予め遊技者に貸出
す遊技球の数を設定する玉貸数設定部321と、カード
残高信号(後述)に基づきカード残高と前記玉貸数設定
部321が設定した貸玉数を比較演算して要求された貸
玉数がカード残高の範囲内で貸し出すことができるか否
かを判定するカード残高比較判定部322と、玉貸し動
作が実行された場合に貸出される遊技球の数をカウント
する玉貸数カウント部323と、前記残金表示器122
bの表示を駆動制御する駆動制御手段320Hと、前記
玉貸数表示器122aの表示を駆動制御する駆動制御手
段320Iとを含んでいる。
【0053】前記玉貸数設定スイッチ320Aの操作に
より前記玉貸数設定部321で設定された遊技球数は前
記駆動制御手段320Iを介して前記玉貸数表示器12
2aに表示されるようになっており、遊技者は遊技前に
各パチンコ遊技機の貸出遊技球数を知ることができるよ
うになっている。カード残高比較判定部322には前記
カードリーダ210が出力する、カード残高を示すカー
ド残高信号が入力されている。該カード残高信号は前記
駆動制御手段320Hにも入力されていて、該駆動制御
手段320Hは前記カード残高信号に基づき前記残金表
示器122bに残金額を表示させるように制御する。そ
して玉貸ボタン123が操作されたときに生成される玉
貸ボタン信号はアンドゲート320Aに出力され、この
時、該アンドゲート320Aにリセット状態にあるフリ
ップフロップ320Bから「H」レベルの信号(リセッ
ト信号)が出力され、また特別遊技状態となっていない
場合に前記特別遊技状態検出信号遅延手段450から通
常遊技状態信号が出力されている場合に、前記アンドゲ
ート320Aが「H」レベルの信号(玉貸可能信号)を
アンドゲート320Cに出力する。即ち、アンドゲート
320Aは、前記玉貸ボタン信号と前記リセット信号と
前記通常遊技状態信号とを入力することによって、玉貸
しを行う状態にあることを検出して前記「H」レベルの
信号をアンドゲート320Cに出力するようになってい
る。前記アンドゲート320Cは前記玉貸数設定部32
1からの信号と前記「H」レベル信号とに基づいて前記
カード残高比較判定部322に貸玉数信号を出力するよ
うにされている。該貸玉数信号と前記カード残高信号と
に基づき、前記カード残高比較判定部322は、カード
残高と貸玉数を比較演算して要求された貸玉数がカード
残高の範囲内で貸し出すことができると判定した場合に
は、フリップフロップ320Dに判定信号を出力する。
該判定信号が入力された前記フリップフロップ320D
はセット状態に変化し、出力端子Qから前記優先排出制
御手段500に前記玉貸要求信号が出力されるようにな
っている。
【0054】しかし前記特別遊技状態検出信号遅延手段
450から前記特別遊技状態信号が出力されている場
合、あるいは前記フリップフロップ320Bの出力端子
Qバーから「L」レベル信号が出力されている場合には
前記アンドゲート320Aが前記玉貸可能信号を出力す
ることはない。前記フリップフロップ320Bがセット
状態となり、「L」レベル信号を出力する場合は次の場
合である。即ち、前記パネル105が開放状態になった
ことを前記パネル開放検出器107が検出しその検出に
基づき前記遊技媒体排出装置不能動化検出手段310に
出力される検出信号、前記選択操作スイッチ124が操
作されて記遊技媒体排出装置不能動化検出手段310に
出力されるスイッチオン信号、前記前面枠102が開放
状態になったことを前記前面枠開放検出器108が検出
しその検出に基づき前記遊技媒体排出装置不能動化検出
手段310に出力される検出信号、或は前記金枠104
が開放状態になったことを前記金枠開放検出器106が
検出しその検出に基づき前記遊技媒体排出装置不能動化
検出手段310に出力される検出信号のいずれかの信号
に基づき、前記遊技媒体排出装置不能動化検出手段31
0が前記フリップフロップ320Bに不能動化信号を出
力する場合である。一方、フリップフロップ320Bが
リセット状態に変化する場合は前記パネル開放検出器1
07からパネル閉鎖検出信号が、前記選択操作スイッチ
124からスイッチオン信号が、前記前面枠開放検出器
108から前記前面枠閉鎖検出信号が、また前記金枠開
放検出器106から前記金枠閉鎖検出信号がそれぞれ前
記遊技媒体排出装置能動化検出手段300に出力され
て、これらの信号に基づき前記遊技媒体排出装置能動化
検出手段300が前記フリップフロップ320Bのリセ
ット端子に能動化信号を出力する場合である。
【0055】前記玉貸要求信号にもとづいて前記遊技媒
体排出装置170により玉貸動作が開始可能な状態にさ
れると、前記優先排出制御手段500から貸玉排出中信
号がアンドゲート320E及びアンドゲート320Fに
出力され、また前記遊技媒体排出装置170の排出セン
サ730A,730Bが排出玉を検出する毎に前記遊技
媒体排出装置駆動制御手段620により出力される排出
球検出信号も前記アンドゲート320Eに出力される。
その結果、該アンドゲート320Eより減算信号が前記
玉貸数カウント部323に出力される。
【0056】また該玉貸数カウント部323のカウント
の結果、排出球数が前記玉貸数設定部321が設定した
数になったときには前記玉貸数カウント部323がアン
ドゲート320Fに零信号を出力し、その結果該アンド
ゲート320Fが前記優先排出制御手段500及び前記
遊技媒体排出制御手段650にそれぞれ前記貸玉排出終
了信号を出力する。
【0057】なお、前記零信号はアンドゲート320G
にも出力されていて、該零信号と前記アンドゲート32
0Cが出力する貸玉数信号と前記ガード残高比較判定部
322が出力する判定信号とに基づき、該アンドゲート
320Gが前記玉貸数カウント部323に貸玉数セット
信号を出力することにより、前記玉貸数カウント部32
3がリセットされる。
【0058】また前記貸玉排出終了信号は前記フリップ
フロップ320Dのリセット端子にも出力されており、
該貸玉排出終了信号に基づき前記フリップフロップ32
0Dがリセット状態に変化され、前記玉貸要求信号の出
力が停止される。さらに前記貸玉排出終了信号は前記カ
ードリーダ210にも出力されるようになっている。
【0059】図10は、前記カードリーダ210の詳細
な構成ブロック図を示す。該カードリーダ210はプリ
ベイドカード210Aが挿入された時点で該プリベイド
カード210Aに書き込まれているデータから該カード
210Aの残高を読み取るカード残高読取手段211
と、該カード残高読取手段211が出力する信号に基づ
きカード残高を記憶するととにもカード残高信号をカー
ド残高判定手段213と前記玉貸制御手段320のカー
ド残高比較判定部322とに出力するカード残高記憶手
段212と、該カード残高記憶手段212からのカード
残高信号に基づきカード残高の有無を判定するカード残
高判定手段213と、前記カード210Aを保持すると
ともに前記優先排出制御手段500が出力する前記貸玉
排出中信号を入力していないときには、前記カード返却
ボタン210Bが押されたことによって出力されるカー
ド返却信号、前記カード排出信号制御手段122Bが前
記玉貸制御手段320を介して出力するカード排出指令
信号あるいはカード残高判定手段213が出力する残高
ゼロ信号に基づき前記カード210Aを返却し、前記貸
玉排出中信号を入力しているときには遊技玉排出後に前
記カード210Aを返却するカード保持制御手段214
と、該カード保持制御手段214が出力するカード保持
中信号と前記カード残高記憶手段212が出力する前記
カード残高信号とに基づき、カード残高に応じた残高の
目安パンチ孔の穿設を制御するパンチ孔制御手段215
と、前記玉貸制御手段320が出力する前記貸玉排出終
了信号と前記カード残高記憶手段212が出力するカー
ド残高信号とに基づき、前記カード210Aの残高を書
き換え、その結果を前記カード残高記憶手段212と前
記カード210Aにそれぞれ出力するカード残高書換手
段216とを備えている。そして前記カード残高書換手
段216によって残高が書き換えられた場合にはその書
換え後のカード残高信号が前記玉貸制御手段320の駆
動制御手段320Hに出力され、該駆動制御手段320
Hが残金表示器122bbの表示を更新するように制御
する。
【0060】つぎに図11に基づいて前記賞球排出制御
手段420の構成を詳述する。該賞球排出制御手段42
0は前記入賞球検出手段400が出力する入賞球検出信
号に基づき遊技球の入賞口への入賞を記憶する入賞記憶
部421と、賞球数を予め設定する賞球数設定部422
と、賞球が実行されている際に賞球される遊技球の数を
カウントする賞球数カウント部423とを備えている。
【0061】そして前記入賞記憶部421は入賞の記憶
に基づき賞球排出要求信号を前記優先排出制御手段50
0とアンドゲート420Aにそれぞれ出力する。前記賞
球排出要求信号に基づく賞球排出の要求が前記優先排出
制御手段500により認められると該優先排出制御手段
500からアンドゲート420Aと420Bにそれぞれ
賞球排出中信号が導入される。この賞球排出中信号と前
記賞球排出要求信号及び前記賞球数設定部422が出力
する設定信号に基づき、前記アンドゲート420Aが前
記賞球数カウント部423にHレベル信号(賞球数セッ
ト信号)を出力すると、該賞球数カウント部423は前
回の賞球数の記憶をクリヤするとともに新たな賞球数を
記憶する。そして前記賞球排出中信号と、前記遊技媒体
排出装置駆動制御手段620が出力する排出球検出信号
を入力する前記アンドゲート420Bはその排出球検出
信号を入力する毎に前記賞球数カウント部423にHレ
ベル信号(減算信号)を出力する。該減算信号に基づ
き、前記賞球数カウント部423は賞球数から排出球数
を減算し、減算値が「0」となったときにアンドゲート
420Cに零信号を出力する。この零信号と前記賞球排
出中信号とに基づき、前記アンドゲート420Cは前記
優先排出制御手段500に前記賞球排出終了信号を出力
する。また前記零信号は前記入賞記憶部421にも出力
されており、該入賞記憶部421は前記零信号に基づき
入賞の記憶数をマイナスすることになる。
【0062】次に図12に基づいて前記特別遊技状態検
出信号遅延手段450の構成を詳述する。該特別遊技状
態検出信号遅延手段450は前記特別遊技状態検出手段
410が特別遊技の発生を検出したときに出力する特別
遊技状態検出信号に基づき、特別遊技の発生を記憶する
特別遊技発生記憶部451と、特別遊技が発生した時点
から所定時間の経過を計時するタイマ452と、前記所
定の時間が経過した時点で該タイマ452が出力する信
号に基づき前記所定時間後の特別遊技状態の検出を記憶
する特別遊技状態検出記憶部453とを備えている。
【0063】そして前記特別遊技状態検出信号は前記特
別遊技状態検出記憶部453に対してはリセット信号と
して出力され、また前記特別遊技状態検出記憶部453
が出力する特別遊技状態信号は前記特別遊技発生記憶部
451に対してリセット信号として出力されるようにな
っている。このように構成された特別遊技状態検出信号
遅延手段450の特別遊技発生記憶部451からは、特
別遊技が発生したときに前記特別遊技状態信号の出力を
遅らせるための遅延状態信号が前記排出禁止手段670
のアンドゲート670Aに出力される。その結果、Lレ
ベル信号が該アンドゲート670Aから出力されること
になり、該排出禁止手段670の動作を制限する。そし
て前記所定時間後に出力される前記特別状態信号は前記
優先排出制御手段500に出力され、玉貸の動作を制限
するように制御する。
【0064】つぎに図13に基づいて前記優先排出制御
手段500の具体的な構成を詳細に説明する。該優先排
出制御手段500はアンドゲート500Aが出力する信
号に基づいてセット状態になり、玉貸動作が終了するま
でそのセット状態を維持するとともに、前記玉貸制御手
段320が出力する前記貸玉排出終了信号に基づいてリ
セット状態に変化する貸玉排出要求信号保持手段501
と、アンドゲート500Bが出力する信号に基づいてセ
ット状態になり、賞球動作が終了するまでそのセット状
態を維持するとともに、前記賞球排出制御手段420が
出力する賞球排出終了信号に基づいてリセット状態に変
化する賞球排出要求信号保持手段502と、前記貸玉排
出表示ランプ126を制御駆動する駆動手段503と、
前記賞球排出表示ランプ125の表示を制御する駆動手
段504とを備えている。
【0065】そして前記遊技媒体排出制御手段650が
排出動作中信号を出力していない場合に、前記玉貸制御
手段320から玉貸要求信号がアンドゲート500Cに
出力された場合にはHレベル信号は前記アンドゲート5
00Aに出力される。この時点で特別遊技が発生してい
なく、また賞球排出制御手段420から賞球排出要求信
号に基づくHレベル信号が出力されていなければアンド
ゲート500DからHレベル信号が出力されることにな
り、前記アンドゲート500AはHレベル信号(セット
信号)を前記貸玉排出要求信号保持手段501に出力し
該貸玉排出要求信号保持手段501がセット状態にな
る。そして該貸玉排出要求信号保持手段501が出力す
る排出要求信号はオアゲート500Eを介して前記遊技
媒体排出制御手段650に出力されるようになってい
る。
【0066】一方、前記遊技媒体排出制御手段650が
排出動作中信号を出力していない場合に、前記賞球排出
制御手段420から賞球排出要求信号がアンドゲート5
00Fに出力された場合にはHレベル信号が前記アンド
ゲート500Bに導出される。この時点で特別遊技が発
生していなく、また玉貸制御手段320から玉貸要求信
号が出力されていなければアンドゲート500GからH
レベル信号が出力されることになり、前記アンドゲート
500BはHレベル信号(セット信号)を前記賞球排出
要求信号保持手段502に出力する。その結果、該賞球
排出要求信号保持手段502がセット状態になる。そし
て該賞球排出要求信号保持手段502が出力する排出要
求信号はオアゲート500Eを介して前記遊技媒体排出
制御手段650に出力されるようになっている。
【0067】なお、前記遊技媒体排出制御手段650か
ら排出動作中信号が出力されていれば前記アンドゲート
500CからはHレベル信号が、また前記アンドゲート
500FからはHレベル信号がそれぞれ出力されないと
になり、玉貸要求信号に原因する排出動作中信号が出力
されれば玉貸要求が優先され、逆に賞球排出要求信号に
原因する排出動作中信号が出力されれば賞球排出要求が
優先されることになる。
【0068】また前記アンドゲート500Dに特別遊技
状態信号が出力され、またアンドゲート500Fを介し
て前記アンドゲート500DにHレベル信号が出力され
た場合には該アンドゲート500Dが前記アンドゲート
500AにLレベル信号を出力することになる。したが
って、このような時点では前記アンドゲート500Aか
らはLレベル信号が出力されることになる。このことは
前記特別遊技状態信号は特別遊技状態が発生した後、所
定時間が経過した時に前記特別遊技状態検出信号遅延手
段450の特別遊技状態検出記憶部453から出力され
るものであり、特別遊技状態の発生から所定時間が経過
した後には玉貸要求が認められないことを意味する。そ
してこのような場合には前記アンドゲート500Gから
はHレベル信号が出力されることになり、変動入賞装置
の大入賞口等への入賞に基づく賞球排出が優先すること
になる。これは変動入賞装置の大入賞口の開放時間が限
られているので、この開放時間内でより多くの賞球を遊
技者に与えるためである。
【0069】なお、前記貸玉排出要求信号保持手段50
1が出力する排出要求信号はアンドゲート500Hを介
して前記駆動手段503に出力され、該駆動手段503
が前記貸玉排出表示ランプ126を点灯制御する。一方
前記賞球排出要求信号保持手段502が出力する排出要
求信号はアンドゲート500Iを介して前記駆動手段5
04に出力され、該駆動手段504が前記賞球排出表示
ランプ125を点灯制御する。
【0070】つぎに図14に基づいて前記遊技媒体排出
制御手段650の詳細な構成を説明する。該遊技媒体排
出制御手段650は、優先排出制御手段500が出力す
る排出要求信号に基づいてセット状態に変換し、そのセ
ット状態を維持する排出動作記憶部651と、該排出動
作記憶部651が出力する信号に基づき、前記遊技媒体
排出装置170の排出ソレノイド741A,741Bの
それぞれの動作を制御する駆動手段652とを備えてい
る。
【0071】そして前記優先排出制御手段500が出力
した前記排出要求信号がアンドゲート650Aに出力さ
れ、この時点で前記排出禁止手段670から排出禁止信
号が出力されていなければ該アンドゲート650AはH
レベル信号を前記排出動作記憶部651に出力すること
になる。その結果該排出動作記憶部651がセット状態
に変化し、出力端子Qからアンドゲート650Bを介し
て前記駆動手段652に駆動指令信号が出力される。該
駆動指令信号に基づき前記駆動手段652が前記遊技媒
体排出装置駆動制御手段620に駆動信号を出力し、該
駆動信号に基づき、前記遊技媒体排出装置170内の2
条の案内樋710の途中に設けられた一対のストッパ7
45A,745Bを作動させる排出ソレノイド741
A,741Bを励磁させる。そして、排出センサ730
A,730Bのそれぞれの検出信号に基づいて各案内樋
710内の予備球を所定数だけ排出させる。なお、図1
4に示すように該検出信号は前記遊技媒体排出装置駆動
制御手段620に出力され、該遊技媒体排出装置駆動制
御手段620に設けられた排出球検出手段620Aは前
記検出信号に基づき排出球検出信号を生成し前記賞球排
出制御手段420または玉貸制御手段320にそれぞれ
出力する。
【0072】前記排出動作記憶部651はまた前記優先
排出制御手段500に排出動作中信号を出力し、又前記
排出中断手段680のアンドゲート680Aにも排出動
作中信号を出力する。そしてパネル開放検出器107が
パネル105の開放状態を検出したときに出力される検
出信号に基づき前記アンドゲート680Aが前記遊技媒
体排出制御手段650の前記アンドゲート650Bに排
出中断信号を出力すると、該アンドゲート650Bから
の駆動指令信号の出力が停止される。そして前記駆動手
段652が排出ソレノイド741A,741Bを消磁さ
せて排出動作を中断させるようになっている。
【0073】そして前記玉貸制御手段320が出力する
貸玉排出終了信号または前記賞球排出制御手段420が
出力する賞球排出終了信号がオアゲート650Cを介し
て前記排出動作記憶部651のリセット端子に出力され
ると、該排出動作記憶部651はリセット状態になる。
その結果、該排出動作記憶部651の出力端子Qが前記
アンドゲート650BにLレベル信号を出力することな
り、排出動作が停止されるように制御される。
【0074】なお、前記排出動作制御系の前記排出禁止
手段670はアンドゲート670Aとオアゲート670
Bとにより構成されている。そして該排出禁止手段67
0が前記遊技媒体排出制御手段650に出力する排出禁
止信号は、前記玉不足検出器160が玉不足を検出した
ときに出力する検出信号、オーバーフロー検出器160
Aがオーバーフローを検出したときに出力する検出信号
あるいはパネル開放検出器107が出力する検出信号に
基づき形成される。なお、特別遊技が発生する前には前
記特別遊技状態検出信号遅延手段450からは前記遅延
状態信号は出力されていないので、前記玉不足検出器1
60の前記検出信号は前記オアゲート670Bに出力さ
れることになる。しかし特別遊技が発生した後、前記特
別遊技状態検出信号遅延手段450のタイマ452が設
定した時間が経過するまでの間に出力される前記遅延状
態信号は前記アンドゲート670Aに出力され、前記玉
不足検出器160の前記検出信号に基づく排出禁止信号
が出力されないように制御されている。これは特別遊技
の発生直後に玉不足が生じて、この玉不足を前記玉不足
検出器160が検出したとしても遊技媒体排出装置17
0内に残っている遊技球だけでも排出させるようにし、
特別遊技を継続させようとするものである。
【0075】なお、前記遊技状態検出手段122Aにお
いては遊技状態不能動化制御手段122C、発射装置制
御手段122D、発射球検出器122E、供給皿玉抜き
検出器122F、玉箱有無検出器122Gのすべて手段
を含める必要はなく、例えば同じ様な状況で作動する前
記発射装置制御手段122Dと前記発射球検出器122
Eはいずれか一方が含まれていれば足りる。
【0076】上記実施例で本発明は、遊技において消費
される遊技球が前記遊技媒体排出装置170によって供
給皿120に排出されるパチンコ遊技機において実施さ
れているが、パチンコ遊技機内に封入された遊技球を循
環使用する密封型の遊技機に本発明を用いることができ
る。このような密封型の遊技機では前記カード式遊技機
100において本発明にかかる遊技状態検出手段122
Aのうち、供給皿玉抜き検出器122Eと玉箱検出器1
22Gとが不用となるが、前記遊技状態不能動化制御手
段122Cと発射装置制御手段122Dまたは発射球検
出器122Eが遊技状態検出手段として機能する。この
場合、例えば図15に示すように密封型パチンコ遊技機
1000の前面下部に設けられた操作パネル1100に
ホールドSW1111を設けてもよい。なお、1112
は遊技者に貸出される持球数を表示する玉数表示器であ
り、遊技者が遊技媒体貸出要求操作手段としての購入ス
イッチ1113を操作して与えられる持ち玉数を表示
し、また遊技球が発射されるこどに減算表示し、入賞球
が発生すると賞球数の分だけ加算表示するものである。
また1114は残金表示器であり、1115は玉貸数表
示器である。
【0077】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、遊技停
止検出手段が遊技者の遊技の中断または終了を検出し、
カードの排出を指令する信号をカード排出手段に出力す
ることにより、プリペイドカードが自動的に排出される
ように制御される。したがって、カード返却ボタン21
0Bの操作し忘れによるカードの持ち帰り忘れがなくな
り、遊技者は確実にカードを持ち帰ることができる。ま
た遊技者が遊技の途中で遊技を中断するような場合にも
カードが自動的に排出されるので、遊技者はカードを自
己の管理下に置くことができる。このようなことからカ
ードの盗難等を防止することができて、遊技店にとって
は健全な経営を行うことができるし、また遊技者にとっ
ても快適に遊技を楽しむことができる。請求項2に記載
の発明によれば、遊技者がカードの自動排出を視覚、聴
覚などにより知らされることになるので、より一層のカ
ード持ち帰り忘れ防止の効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカード式遊技機の一実施例を示す
斜視図である。
【図2】本発明に係るカード式遊技機のパネル部分の斜
視図である。
【図3】本発明に係るカード式遊技機の他の実施例を示
す斜視図である。
【図4】カード式遊技機の裏機構の構成例を示す背面図
である。
【図5】遊技媒体排出装置の一実施例を示す断面正面図
である。
【図6】本発明に係るカード式遊技機の遊技球排出制御
系及びカード排出制御系の構成例を示すブロック図であ
る。
【図7】本発明に係る遊技停止検出手段の構成ブロック
図である。
【図8】遊技停止検出手段を構成する遊技状態不能動化
制御手段を含んだ遊技状態不能動化手段の構成ブロック
図である。
【図9】遊技球排出制御系を構成する玉貸制御手段の構
成ブロック図である。
【図10】遊技球排出制御系を構成するカードリーダの
構成ブロック図である。
【図11】遊技球排出制御系を構成する賞球排出制御手
段の構成ブロック図である。
【図12】遊技球排出制御系を構成する特別遊技状態検
出信号遅延手段の構成ブロック図である。
【図13】遊技球排出制御系を構成する優先排出制御手
段の構成ブロック図である。
【図14】遊技球排出制御系を構成する遊技媒体排出制
御手段の構成ブロック図である。
【図15】本発明が実施された、封入玉を用いる密閉型
遊技機の斜視図である。
【符号の説明】
100 カード式遊技機 122 遊技停止検出手段 122Q カード排出報知手段 123 遊技媒体貸出要求操作手段としての玉貸ボタン 210 カードリーダ 210A プリペイドカード 214 カード排出手段としてのカード保持制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通貨と等価な有価データが記録されたプ
    リペイドカードを保持し該カードから有価データを読み
    出したり、書き込みを行うカードリーダを備え、遊技媒
    体の貸出を要求する場合に操作される遊技媒体貸出要求
    操作手段が操作されたことに基づいて、該カードリーダ
    が読み出した有価データの範囲内で、遊技媒体を貸出す
    カード式遊技機において、 遊技の停止を検出する遊技停止検出手段と、 該遊技停止検出手段の出力に基づいて、保持されている
    カードを排出するカード排出手段とを備えたことを特徴
    とするカード式遊技機。
  2. 【請求項2】 請求項第1項記載のカード式遊技機にお
    いて、カードが排出されたことを遊技者に報知するカー
    ド排出報知手段を備えたことを特徴とするカード式遊技
    機。
JP27683991A 1991-09-27 1991-09-27 カード式遊技機 Expired - Fee Related JP3158377B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27683991A JP3158377B2 (ja) 1991-09-27 1991-09-27 カード式遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27683991A JP3158377B2 (ja) 1991-09-27 1991-09-27 カード式遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0584355A true JPH0584355A (ja) 1993-04-06
JP3158377B2 JP3158377B2 (ja) 2001-04-23

Family

ID=17575126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27683991A Expired - Fee Related JP3158377B2 (ja) 1991-09-27 1991-09-27 カード式遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3158377B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09239141A (ja) * 1996-03-05 1997-09-16 Kyoraku Sangyo Kk カード式パチンコ遊技機
JP2014004300A (ja) * 2012-06-01 2014-01-16 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG76644A1 (en) * 1999-02-17 2000-11-21 Inventio Ag Flexible elevator car dome to reduce noises from airflow

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09239141A (ja) * 1996-03-05 1997-09-16 Kyoraku Sangyo Kk カード式パチンコ遊技機
JP2014004300A (ja) * 2012-06-01 2014-01-16 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3158377B2 (ja) 2001-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3107107B2 (ja) 遊技機
JP2020039682A (ja) 遊技機
JPH0671028A (ja) 遊技機
JP2020039686A (ja) 遊技機
JP2020039691A (ja) 遊技機
JPH10113446A (ja) 遊技用装置
JPH10156015A (ja) 遊技用装置
JP3068911B2 (ja) 遊技装置
JPH0584355A (ja) カード式遊技機
JP2003190602A (ja) 遊技用装置
JP2000334085A (ja) 遊技機
JPH0549742A (ja) カード式遊技機
JP2017113617A (ja) 遊技機
JP3946278B2 (ja) 遊技機
JP3147950B2 (ja) カード式遊技機
JPH07213689A (ja) 封入球式遊技機
JPH0549752A (ja) カード式遊技機
JP4417480B2 (ja) 遊技機の外枠及び遊技機
JPH05111572A (ja) カード式遊技機
JP4287577B2 (ja) 遊技機
JPH105423A (ja) 遊技用装置
JP2020039684A (ja) 遊技機
JP2020039685A (ja) 遊技機
JPH119823A (ja) 遊技機および遊技設備
JP6669976B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees