JPH0549742A - カード式遊技機 - Google Patents

カード式遊技機

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JPH0549742A
JPH0549742A JP23749191A JP23749191A JPH0549742A JP H0549742 A JPH0549742 A JP H0549742A JP 23749191 A JP23749191 A JP 23749191A JP 23749191 A JP23749191 A JP 23749191A JP H0549742 A JPH0549742 A JP H0549742A
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Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技者や遊技店の店員が不用意に、遊技媒体
の貸出を請求する場合に操作される貸出しボタンを押し
てしまっても遊技媒体の貸出し動作が行われことがない
ゲーム式遊技機を提供することを目的とする。 【構成】 カード式遊技機としてのパチンコ遊技機10
0の供給皿120に操作パネル121を設け、この操作
パネル121に遊技媒体をパチンコ遊技機100の供給
皿に排出する遊技媒体排出装置170を作動させる状態
と作動させない状態とに選択することができる選択スイ
ッチ124を設けた。該選択スイッチ124が操作され
た場合には、その操作により遊技媒体排出装置が作動す
ることができない状態にあることを遊技媒体排出装置不
能動化検出手段310が検出し、遊技媒体排出装置を作
動させないように制御する。選択スイッチ124に加え
て前面枠開放検出器108、金枠開放検出器106、パ
ネル開放検出器107を用いることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカード式遊技機における
制御技術に関するものであり、より詳しくはプリペイド
カードを用いて遊技媒体、例えば遊技球の貸し出しが行
われる場合に、無用な遊技媒体貸出ボタンの操作を防止
する新規な制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気カードを媒介として遊技を行
なうようにしたカード式の遊技システムが提唱されてい
る。このカード方式のうち、共通プリペイドカード方式
はプリペイドカード自体に互換性があり、ある遊技店で
発行されたカードは他の遊技店でも使用することができ
て、またカードの有効期限による制限も設けられていな
いというメリットがある。そしてこのプリペイドカード
を使用する場合にはカードリーダを備えた遊技媒体貸出
機としての球貸機にそのプリペイドカードを挿入した
後、カード式遊技機、例えばパチンコ遊技機であればそ
の供給皿近辺に配置されている球貸しボタンを遊技者が
操作し貸し出される遊技媒体としての遊技球、即ち貸玉
を得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来のカード
式遊技機では、パチンコ遊技機の供給皿近辺に配置され
ている球貸しボタンを遊技者が誤って触れてしまう場合
もあった。いくら遊技者の不注意であるといっても、そ
の結果排出される貸玉は遊技者にとって本来不用な貸玉
であるし、獲得球が大量にあるにも拘らず貸玉を得るこ
とは金銭的な損失となっていた。またパチンコ遊技機に
トラブルが発生した場合には、遊技店の店員がパチンコ
遊技機の前面枠や金枠やパネルを開放して、そのトラブ
ルを解消しようとする場合が多いが、たまたまその作業
中に店員が球貸しボタンを押してしまうこともあった。
この結果、プリヘイドカードに書き込まれている残高が
減額されてしまうことになり、遊技者と遊技店との間で
問題が生じる場合もあった。このようなことを防止する
ためには作業開始前に球貸機からプリペイドカードを抜
き取りようにすればよいが大変面倒な準備作業となって
いた。そこで、遊技者や遊技店の店員が不用意に遊技媒
体貸出しボタンを押してしまっても遊技媒体の貸出し動
作が行われことがないカード式遊技機を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は通貨と等価な有価データが記録された
プリペイドカードから有価データを読み出したり、書き
込みを行うカードリーダを備え、遊技媒体の貸出を要求
する場合に操作される遊技媒体貸出要求操作手段が操作
されたことに基づいて、該カードリーダが読み出した有
価データの範囲内で、遊技媒体を貸出す遊技媒体貸出手
段を備えたカード式遊技機において、前記遊技媒体貸出
手段を能動化させたり、不能動化させる選択操作手段
と、前記選択繰作手段が操作されたことに基づいて前記
遊技媒体貸出手段を能動化させる状態にあることを検出
する遊技媒体貸出能動化手段と、前記選択操作手段が操
作されたことに基づいて前記遊技媒体貸出手段を不能動
化させる状態にあることを検出する遊技媒体貸出不能動
化手段と、 前記遊技媒体貸出能動化手段の出力に基づ
いて前記遊技媒体貸出手段を作動させるように制御し、
または前記遊技媒体貸出不能動化手段の出力に基づいて
前記遊技媒体貸出手段を作動させないように制御する遊
技媒体貸出駆動手段とを備えた構成とし、第2の発明は
前記選択操作手段を遊技機の前面部を形成する前面枠の
開閉を検出する前面枠開放検出器で構成し、第3の発明
は前記選択操作手段を遊技機の遊技領域の前面に取り付
けられた金枠の開閉を検出する金枠開放検出器で構成
し、第4の発明は前記選択操作手段を前記金枠下方に取
り付けられたパネルの開閉を検出するパネル開放検出器
で構成するようにした。
【0005】
【作用】前記第1の発明によれば、遊技者等が選択操作
手段を操作することによって、遊技媒体貸出手段を作動
させるように制御したり、不動にするように制御するこ
とができる。前記第2の発明によれば、前面枠が開放さ
れた場合には遊技媒体貸出手段を不動にするように制御
したり、前面枠が閉じられた場合には遊技媒体貸出手段
を作動するように制御することができる。前記第3の発
明によれば、金枠が開放された場合には遊技媒体貸出手
段を不動にするように制御したり、金枠が閉じられた場
合には遊技媒体貸出手段を作動するように制御すること
ができる。前記第4の発明によれば、パネルが開放され
た場合には遊技媒体貸出手段を不動にするように制御し
たり、パネルが閉じられた場合には遊技媒体貸出手段を
作動するように制御することができる。
【0006】
【実施例】図1には、本発明に係るカード式遊技機の一
実施例が示されている。本発明に係るカード式遊技機は
パチンコ遊技機100と玉貸機200とにより構成され
ている。このパチンコ遊技機100の基枠101には開
閉手段101aを介してパチンコ遊技機100の前面部
を形成する前面枠102が取り付けられている。そして
該前面枠102の内側にはガラス板で覆われた遊技領域
103を囲む金枠104が取り付けられており、該金枠
104の下方にはパネル105が取り付けられている。
前記前面枠102は前記開閉手段101aにより開閉自
在に構成されており、前記金枠104と前記パネル10
5もそれぞれ所定の開閉手段により開閉自在に取り付け
られていて、パチンコ遊技機100の不調、故障等のト
ラブルに対して迅速に対応できるようにされている。
【0007】前記前面枠102の内側であって前記遊技
領域103の右サイドには、前記金枠104が開状態に
あるのかまたは閉状態にあるのかを検出する金枠開放検
出器106と、前記パネル105が開状態にあるのかま
たは閉状態にあるのかを検出するパネル開放検出器10
7とがそれぞれ設けられている。また前記前面枠102
の内側下方には前記前面枠102が開状態にあるのかま
たは閉状態にあるのかを検出する前面枠開放検出器10
8が設けられている。
【0008】パチンコ遊技機100のパネル105に設
けられている供給皿120の上面には、操作パネル12
1が形成されている。この操作パネル121上には後述
するカード挿排口211に挿入されたプリペイドカード
210Aの残高を表示する残高表示器122と、遊技媒
体貸出要求操作手段としての玉貸ボタン123と、遊技
媒体貸出手段としての遊技媒体排出装置(後述)を能動
化させたり、不能動化させる選択操作手段としての選択
スイッチ124と、プリペイドカード210の排出(返
却)を指令するカード返却ボタン210Bとがそれぞれ
設けられている。また前記操作パネル121の左サイド
には前記供給皿120にプールされた遊技球を抜き取る
場合に操作される供給皿玉抜き操作部120Aが設けら
れており、該供給皿玉抜き操作部120Aの操作を検出
する供給皿玉抜き検出手段120Bが前記供給皿120
内に設けられている。
【0009】なお、125は遊技球の入賞による賞品球
の排出時に点灯される賞球排出表示ランプ、また126
は貸玉排出時に点灯される貸球排出表示ランプ、127
はパチンコ遊技機において打止状態が発生したときに点
灯される完了ランプ、140は上記供給皿120が満杯
になったときに内部でオーバーフローした賞品球を貯留
する受け皿、142は供給皿120から流下される球を
一個ずつ遊技領域103内に発射する打球発射装置の操
作ダイヤルである。そして前記受け皿140の前面側部
には前記受け皿140にプールされた遊技球を抜き取る
場合に操作される受け皿玉抜き操作部140Aが設けら
れており、該受け皿玉抜き操作部140Aの操作を検出
する受け皿玉抜き検出手段140Bが前記受け皿140
の内部に設けられている。
【0010】前記玉貸機200は、パチンコ遊技機10
0の基枠101に隣接して設けられている。該玉貸機2
00にはカードリーダ210(後述)が内蔵され、該カ
ードリーダ210に対応してカード挿排口211と、カ
ードリーダ210が稼動中すなわちカード挿入可能状態
にあることを表示する有効表示ランプ212とが設けら
れている。
【0011】本発明に係る他の実施例を示す図2のよう
に、パチンコ遊技機に玉貸機を組み込んで構成してもよ
く、この場合にはパチンコ遊技機100Aにカードリー
ダ210が内蔵され、パチンコ遊技機100Aの前面枠
102Aの下部に設けられた受け皿140Cの前面左側
には上記カードリーダ210に対応してカード挿排口2
11Aと、カードリーダ210が稼動中すなわちカード
挿入可能状態にあることを表示する有効表示ランプ21
2Aが設けられている。
【0012】前記パチンコ遊技機100前面の遊技領域
103の構成は従来のものと同様で、任意の構成をとり
得る。図示は省略するが、この実施例の場合、例えば所
定の位置に取り付けられた始動入賞口に遊技球が入賞す
ることを条件に、可変表示ゲームを行う可変表示装置が
前記遊技領域103の中央に設けられている。該可変表
示装置の下方には可変表示ゲームにおいて大当りが発生
した場合に通常の遊技時に比べ、遊技者に多くの賞球獲
得のチャンスを与える遊技態様である特別遊技を遊技者
に行わせる変動入賞装置が設けられている。
【0013】図3には上記パチンコ遊技機100の裏機
構の構成例が示されている。図3において、170は上
記玉貸機200からの信号に基づいて所定数の貸玉を排
出したりパチンコ遊技機100からの信号により賞球を
排出する遊技媒体排出装置、151は排出される前の球
を貯留しておく貯留タンク、152は貯留タンク151
内の球を一列に整列させて前記遊技媒体排出装置170
まで誘導する誘導路で、この誘導路152は特に限定さ
れないが、短時間に多量の玉を供給できるように2条に
形成されており、その途中には球の重なりを防止する玉
ならし153および玉不足検出器160が設けられてい
る。
【0014】また、遊技媒体排出装置170の下方に
は、排出された玉を遊技機前面の上記供給皿120の流
出口129へ誘導する排出樋155と供給皿120から
オーバフローした玉を下方の受け皿140へ誘導するオ
ーバーフロー樋156が連続して設けられているととも
に、上記排出樋155の途中から分岐された玉抜き樋1
57が上記オーバーフロー樋156と平行して配設さ
れ、この玉抜き樋157と排出樋155との分岐部には
流路切換え弁158が設けられている。159は遊技遊
技領域103に設けられた入賞口に流入した入賞球を一
箇所に集合させる集合樋、180は集合樋159の下端
に設けられた入賞球分離検出装置である。
【0015】図4には上記遊技媒体排出装置170の一
実施例を示す。この遊技媒体排出装置170は、貯留タ
ンク151に貯留された予備球を誘導する上記誘導樋1
52に連続するように構成された案内樋710を備えて
いる。この案内樋710は上記誘導樋152に対応して
2条に形成されており、各条の通路に対応して流下阻止
手段としてのストッパ745A,745B(図示せず)
とその駆動用排出ソレノイド741A ,741B(図
示せず)とからなる2組の排出手段740A,740B
が 設けられている。以下では1組の排出手段740A
を中心に説明する。
【0016】上記案内樋710は、その機能から3つの
部分からなり、上から順にそれぞれ減圧部711、縁切
り部712、排出部713とされている。上記減圧部7
11は、貯留タンク151から誘導樋152を介して送
られてくる予備球の圧力を減らすもので、同図に示すよ
うに、緩傾斜状態にUターンされた構造にされている。
上記縁切り部712は、その下の排出部713を通る玉
同士に間隔を開けさせて、下方の排出手段740による
玉の流出を止め易くするためのもので、前記減圧部71
1に連続する垂直通路部分721と後述の排出部713
に通じる方向変換通路部分722とから構成されてい
る。
【0017】そして、垂直通路部分721の下端部に
は、球詰まり防止突部723が前方に突出して設けられ
ている。この球詰まり防止突部723によって、垂直通
路部分721に縦に並んで停止した球のうちの最も下の
球の中心位置がその上方の球の中心位置より常に前方に
位置せしめられるようになる。それによって、上方の球
の流下移動圧が最も下の球を常に前方に押圧するように
作用し、球詰まりが防止される。
【0018】各案内樋710の排出部713の途中に
は、流下する球を検出する非接触型の排出球検出センサ
730A,730B(図示せず)がそれぞれ設置されて
いる。また、排出部713の途中、上記排出球検出セン
サ730A直後には上記排出手段740Aを構成するス
トッパ745Aが出没可能な切欠き703Aが設けられ
ている。上記ストッパ745Aは、それぞれ支軸705
によって回動自在に支持されているとともに、ストッパ
745の一側部には、それぞれ連結ピン746が突設さ
れ、これら連結ピン746と排出ソレノイド74Aの作
動ロッド742の下端部とが連結板747によりそれぞ
れ連結されている。
【0019】そして、駆動用排出ソレノイド741Aが
消磁(オフ)状態にあるときには、作動ロッド742が
下降してストッパ745Aの先端部が切欠き部703A
より案内樋710の排出部713中にそれぞれ入り込ん
で、排出部713中の遊技球を流下を阻止するようにな
っている。一方、駆動用排出ソレノイド741Aが励磁
(オン)されると、作動ロッド742が上昇してストッ
パ745Aが上昇する方向に回動されて排出部713の
切欠き703A中から脱して、排出部713中の球の流
下阻止状態を解除させ、案内樋710内の予備球を下方
の排出樋155へ排出させるようになっている。
【0020】このように上記実施例の遊技媒体排出装置
170は、排出センサ730A,730Bでそれぞれ流
下する玉を一個ずつ検出しながら所定数に達した時点で
ストッパ745A,745Bを作動させて排出を停止さ
せることができるため、上述したごとく排出球数の異な
る賞品球と貸玉とを同一の球排出装置によって排出させ
ることが可能となる。なお、図4において、750はパ
チンコ遊技機100の前面枠102に設けられた操作孔
(図示省略)から球抜き棒が差し込まれたことを検出す
る球抜きセンサ750である。球抜きセンサ750がオ
ンされると、上記排出ソレノイド741A,741Bが
連続して励磁されて案内樋710内の予備球を排出させ
るとともに、排出樋155内の切換え弁158の駆動手
段(ソレノイド)を作動させ、排出された玉を球抜き樋
157を通して機外へ排出させるようになっている。
【0021】図5には、本発明に係るパチンコ遊技機1
00の玉貸ボタ123の操作または遊技球の入賞に基づ
く遊技球の排出動作を制御する遊技球排出制御系の一実
施例がブロック図として示されている。この遊技球排出
制御系は、玉貸ボタン123が操作された場合に行われ
る玉貸の排出動作を制御する玉貸動作制御部と、前記遊
技領域103に設けられた始動入賞口を始めとする入賞
口あるいは変動入賞装置の大入賞口に遊技球が入賞した
場合に行われる賞球の排出動作を制御する賞球排出動作
制御部と、賞球排出動作制御部の遊技球排出の要求と玉
貸動作制御部の遊技球排出の要求に対して、排出順位を
制御する排出順位制御部と、該排出順位制御部が出力す
る信号に基づいて、遊技球の排出動作を制御する排出動
作制御部とに分けることができる。
【0022】ここで前記玉貸動作制御部はプリペイドカ
ード210Aに書き込まれたデータを読み取るととも
に、該プリペイドカード210Aにデータを書き込むカ
ードリーダ210と、前記パネル開放検出器107、前
記選択操作スイッチ124、前記前面枠開放検出器10
8、前記金枠開放検出器106がそれぞれ出力する信号
に基づいて前記遊技媒体排出装置170を能動化させる
状態にあることを検出する遊技媒体貸出能動化手段とし
ての遊技媒体排出装置能動化検出手段300と、前記パ
ネル開放検出器107、前記選択操作スイッチ124、
前記前面枠開放検出器108、前記金枠開放検出器10
6がそれぞれ出力する信号に基づいて前記遊技媒体排出
装置170を不能動化させる状態にあることを検出する
遊技媒体貸出不能動化手段としての遊技媒体排出装置不
能動化検出手段310と、前記玉貸ボタン123が出力
する信号を入力したときに、前記遊技媒体排出装置能動
化検出手段300、前記遊技媒体排出装置不能動化検出
手段310、或は前記賞球排出動作制御部を構成する特
別遊技状態検出信号遅延手段450がそれぞれ出力する
信号に基づいて、玉貸を行う状態にあるかどうかを検出
するとともに、玉貸しを行う状態にあることを検出した
ときには前記カードリーダ210が出力する信号に基づ
いて玉貸を要求する信号を生成して後述する優先排出制
御手段500にその玉貸要求信号を出力し、さらに後述
する遊技媒体排出装置駆動制御手段620からの信号と
前記優先排出制御手段500からの信号に基づいて、排
出された遊技球を計数してその結果に従い玉貸による遊
技球の排出動作が終了したことを示す貸玉排出終了信号
を生成するとともに、該信号を前記優先排出制御手段5
00と後述する遊技媒体排出制御手段650にそれぞれ
出力する玉貸制御手段320とから構成されている。な
お、前記カードリーダ210にはカード返却ボタン21
0Bが接続されていている。前記玉貸制御手段320が
前記優先排出制御手段500に前記玉貸要求排出信号を
出力するのは、該玉貸要求排出信号に基づいて前記優先
排出制御手段500が排出順序を制御できるようにする
ためである。
【0023】また前記賞球排出動作制御部は入賞口に遊
技球が入賞したことを検出する入賞球検出手段400
と、該入賞球検出手段400が出力する信号に基づき前
記優先排出制御手段500にその入賞による賞球の排出
を要求することを示す賞球排出要求信号を出力するとと
にも、前記優先排出制御手段500からの信号と前記遊
技媒体排出装置駆動制御手段620からの信号とに基づ
き排出された遊技球を計数してその結果に基づき前記優
先排出制御手段500と前記遊技媒体排出制御手段65
0にそれぞれ賞球による排出が終了したことを示す賞球
排出終了信号を出力する賞球排出制御手段420と、パ
チンコ遊技が特別遊技状態にあることを検出する特別遊
技状態検出手段410と、該特別遊技状態検出手段41
0が出力する信号に基づいて、特別遊技状態が発生して
所定時間が経過した場合には玉貸による排出を規制する
ように制御する特別遊技状態検出信号遅延手段450と
を備えている。
【0024】さらに前記排出順位制御部は、前記遊技媒
体排出制御手段650が出力する信号で、遊技球を排出
する動作が行われていないことを示す信号(Lレベル信
号)が入力されている時点で、前記玉貸制御手段320
が出力する前記玉貸要求信号に基づいて前記遊技媒体排
出制御手段650に遊技球の排出の要求を示す排出要求
信号を出力し、一方前記Lレベル信号が入力されている
時点で前記賞球排出制御手段420が出力する前記賞球
排出要求信号に基づいて前記遊技媒体排出制御手段65
0に前記排出要求信号を出力することによって賞球排出
動作制御部と玉貸動作制御部との間の排出関係を制御す
るとともに、前記特別遊技状態検出信号遅延手段450
からの信号に基づき玉貸要求による遊技球の排出を規制
する優先排出制御手段500と、賞球排出中に該優先排
出制御手段500が出力する信号に基づき点灯表示され
る賞球排出表示ランプ125と、玉貸排出中に該優先排
出制御手段500が出力する信号に基づき点灯表示され
る玉貸排出表示ランプ126とを備えている。
【0025】最後に排出動作制御部について説明する。
該排出動作制御部は前記排出ソレノイド741A,74
1Bと、前記排出玉検出センサ730A,730Bとを
含んで構成されている遊技媒体排出装置170と、該遊
技媒体排出装置170を駆動制御する遊技媒体貸出駆動
手段としての遊技媒体排出装置駆動制御手段620と、
前記特別遊技状態検出信号遅延手段410が出力する信
号と、前記玉不足検出器160が出力する信号と、オー
バーフロー検出器160A(図示せず)が出力する信号
と、前記パネル開放検出器107がそれぞれ出力する信
号に基づいて、遊技球の排出動作を禁止させる排出禁止
信号を生成する排出禁止手段670と、前記遊技媒体排
出制御手段650が出力する信号と、前記パネル開放検
出器107が出力する信号とに基づいて、遊技球の排出
動作を中断させる排出中断信号を生成する排出中断手段
680と、前記優先排出制御手段500が出力する前記
排出要求信号、前記排出禁止手段670が出力する排出
禁止信号、前記排出中断手段680が出力する排出中断
信号、前記玉貸制御手段320が出力する前記貸玉排出
終了信号、あるいは前記賞球排出制御手段420が出力
する賞球排出終了信号に基づいて前記遊技媒体排出装置
駆動制御手段620を制御するとともに、前記優先排出
制御手段500には遊技球の排出動作中であることを示
す排出動作中信号を出力する遊技媒体排出制御手段65
0とを備えている。
【0026】図6は、遊技者や遊技店の店員が不用意に
玉貸しボタンを押してしまっても遊技媒体の貸出し動作
が行われことがないカード式遊技機を提供するという本
発明に係る目的を達成するために構成された前記玉貸制
御手段320の詳細な構成ブロック図を示す。該玉貸制
御手段320は、玉貸ボタン123の1回の操作により
貸出す遊技球数を設定する玉貸数設定部321と、カー
ド残高信号(後述)に基づきカード残高と前記玉貸数設
定部321が設定した貸玉数を比較演算して要求された
貸玉数がカード残高の範囲内で貸し出すことができるか
否かを判定するカード残高比較判定部322と、玉貸し
動作が実行された場合に貸出される遊技球の数をカウン
トする貸玉数カウント部323とを含んでいる。
【0027】カード残高比較判定部322には前記カー
ドリーダ210が出力する、カード残高を示すカード残
高信号が入力されている。そして玉貸ボタン123が操
作されたときに生成される玉貸ボタン信号はアンドゲー
ト320Aに出力される。この時前記アンドゲート32
0Aに、リセット状態にあるフリップフロップ320B
の出力端子Qバーから「H」レベルの信号(リセット信
号)が出力され、また特別遊技状態となっていない場合
に前記特別遊技状態検出信号遅延手段450から通常遊
技状態信号が出力されている場合に、前記アンドゲート
320Aが「H」レベルの信号(玉貸可能信号)をアン
ドゲート320Cに出力する。即ち、アンドゲート32
0Aは、前記玉貸ボタン信号と前記リセット信号と前記
通常遊技状態信号とを入力することによって、玉貸しを
行う状態にあることを検出して前記「H」レベルの信号
をアンドゲート320Cに出力するようになっている。
【0028】前記アンドゲート320Cは前記玉貸数設
定部321からの信号と前記「H」レベル信号とに基づ
いて前記カード残高比較判定部322に貸玉数信号を出
力するようにされている。該貸玉数信号と前記カード残
高信号とに基づき、前記カード残高比較判定部322
は、カード残高と貸玉数を比較演算して要求された貸玉
数がカード残高の範囲内で貸し出すことができると判定
した場合には、フリップフロップ320Dに判定信号を
出力する。該判定信号が入力された前記フリップフロッ
プ320Dはセット状態に変化し、出力端子Qから前記
優先排出制御手段500に前記玉貸要求信号が出力され
るようになっている。
【0029】しかし前記特別遊技状態検出信号遅延手段
450から前記特別遊技状態信号が出力されている場
合、あるいは前記フリップフロップ320Bの出力端子
Qバーから「L」レベル信号が出力されている場合には
前記アンドゲート320Aが前記玉貸可能信号を出力す
ることはない。前記フリップフロップ320Bがセット
状態となり、その出力端子Qバーが「L」レベル信号を
出力する場合は次の場合である。即ち、前記パネル10
5が開放状態になったことを前記パネル開放検出器10
7が検出しその検出に基づき前記遊技媒体排出装置不能
動化検出器310に出力される検出信号、前記選択操作
スイッチ124が操作されて記遊技媒体排出装置不能動
化検出器310に出力されるスイッチオン信号、前記前
面枠102が開放状態になったことを前記前面枠開放検
出器108が検出しその検出に基づき前記遊技媒体排出
装置不能動化検出器310に出力される検出信号、或は
前記金枠104が開放状態になったことを前記金枠開放
検出器106が検出しその検出に基づき前記遊技媒体排
出装置不能動化検出器310に出力される検出信号のい
ずれかの信号に基づき、前記遊技媒体排出装置不能動化
検出手段310が前記フリップフロップ320Bに不能
動化信号を出力する場合である。このように前記選択操
作スイッチ124の操作によって玉貸ボタン123をい
わば無効化することによって前記遊技媒体排出装置17
0が不能動化されることになり、遊技者が不注意に貸玉
ボタン123を押しても玉貸がおこなわれないように制
御される。さらに例えば前記前面枠開放検出器108が
前面枠102の開放を検出した結果、前記前記遊技媒体
排出装置170が不能動化されることになり、遊技店の
係員が不注意に貸玉ボタン123を押しても玉貸がおこ
なわれないように制御される。一方、フリップフロップ
320Bがリセット状態に変化する場合は前記パネル開
放検出器107からパネル閉鎖検出信号が、前記選択操
作スイッチ124からスイッチオン信号が、前記前面枠
開放検出器108から前記前面枠閉鎖検出信号が、また
前記金枠開放検出器106から前記金枠閉鎖検出信号が
それぞれ前記遊技媒体排出装置能動化検出器300に出
力されて、これらの信号に基づき前記遊技媒体排出装置
能動化検出器300が前記フリップフロップ320Bに
能動化信号を出力する場合である。
【0030】前記玉貸要求信号にもとづいて前記遊技媒
体排出装置170により玉貸動作が開始可能な状態にさ
れると、前記優先排出制御手段500から貸玉排出中信
号がアンドゲート320E及びアンドゲート320Fに
出力され、また前記遊技媒体排出装置170の排出玉検
出センサ730A,730Bが排出玉を検出する毎に前
記遊技媒体排出装置駆動制御手段620により出力され
る排出球検出信号も前記アンドゲート320Eに出力さ
れる。その結果、該アンドゲート320Eより減算信号
が前記貸玉数カウント部323に出力される。
【0031】また該貸玉数カウント部323のカウント
の結果、排出球数が前記玉貸数設定部321が設定した
数になったときには前記貸玉数カウント部323がアン
ドゲート320Fに零信号を出力し、その結果該アンド
ゲート320Fが前記優先排出制御手段500及び前記
遊技媒体排出制御手段650にそれぞれ前記貸玉排出終
了信号を出力する。
【0032】なお、前記零信号はアンドゲート320G
にも出力されていて、該零信号と前記アンドゲート32
0Cが出力する貸玉数信号と前記ガード残高比較判定部
322が出力する判定信号とに基づき、該アンドゲート
320Gが前記貸玉数カウント部323に貸玉数セット
信号を出力することにより、前記貸玉数カウント部32
3がリセットされる。
【0033】また前記貸玉排出終了信号は前記フリップ
フロップ320Dのリセット端子にも出力されており、
該貸玉排出終了信号に基づき前記フリップフロップ32
0Dがリセット状態に変化され、前記玉貸要求信号の出
力が停止される。さらに前記貸玉排出終了信号は前記カ
ードリーダ210にも出力されるようになっている。
【0034】このように構成された本発明に係るパチン
コ遊技機100の作動内容を遊技の流れに沿って説明す
る。まず遊技者がプリペイドカード210Aを前記カー
ド挿排口211に挿入すると前記カードリーダ210が
カード残高の有無等を判定して、残高があれば前記カー
ド残高比較判定部322にその結果を出力する。そして
遊技者が前記玉貸ボタン123を操作すると、前記アン
ドゲート320Aに玉貸ボタン信号が出力される。この
ゲーム開始時点で前記アンドゲート320Aには特別遊
技状態信号は出力されておらず、また前記フリップフロ
ップ320Bから能動化信号が出力されていれば前記フ
リップフロップ320Dが玉貸要求信号を前記優先排出
制御手段500に出力する。またこの時点では遊技球は
入賞口に入賞していないので前記賞球排出制御手段42
0からは賞球排出要求信号は出力されていない。したが
って前記優先排出制御手段500が前記玉貸要求信号に
基づいて前記排出要求信号を前記遊技媒体排出制御手段
650に出力することになり、該遊技媒体排出制御手段
650は前記排出要求信号に基づいて前記遊技媒体排出
装置駆動制御手段620に遊技球の排出を駆動させる排
出駆動信号を出力し、前記排出ソレノイド741A,7
41Bを駆動する。そして前記排出玉検出センサ730
A,730Bが遊技球の排出を検出した場合には前記遊
技媒体排出装置駆動制御手段620が前記玉貸制御手段
320のアンドゲート320Eに排出玉検出信号を出力
する。その結果、前記玉貸制御手段320は前記排出玉
検出信号に基づき排出されつつある貸玉数をカウント
し、カウント数が所定数に達した場合に前記優先排出制
御手段500に前記貸玉排出終了信号を出力する。
【0035】そのようにして遊技球が前記供給皿120
に供給されると遊技者がパチンコ遊技を開始できるよう
になる。前記操作ダイアル142によって遊技領域10
3に打ち込まれた遊技球が前記始動入賞口に入賞する
と、その入賞が前記入賞球検出手段400により検出さ
れ、該入賞球検出手段400がその入賞球検出信号を前
記賞球排出制御手段420に出力する。そして該賞球排
出制御手段420は前記入賞球検出信号に基づき前記優
先排出制御手段420に賞球排出要求信号を出力する。
その後上述した玉貸による排出動作と同様に、前記優先
排出制御手段420から前記遊技媒体排出制御手段65
0に前記排出要求信号が出力され、該排出要求信号に基
づき前記遊技媒体排出制御手段650が前記排出駆動信
号を前記遊技媒体排出装置駆動制御手段620に出力す
る。そして該遊技媒体排出装置駆動制御手段620が前
記排出ソレノイド741A,741Bを駆動制御し、前
記排出玉検出センサ730A,730Bが出力する信号
に基づき、前記排出球検出信号を前記賞球排出制御手段
420に出力する。該賞球排出制御手段420は前記排
出球検出信号に基づき賞球動作による排出球数のカウン
トを行い、所定の賞球数に達した場合には前記優先排出
制御手段500に前記賞球排出終了信号を出力する。
【0036】このようにして入賞口に遊技球が入賞した
数だけ賞球排出動作が繰り返される。賞球排出動作が繰
り返された結果、多くの賞球を獲得した遊技者が自己の
不注意による玉貸ボタン123の操作を避けたい場合に
は、遊技者が前記選択操作スイッチ124を操作すれば
よい。該選択操作スイッチ124が操作されるとスイッ
チオフ信号が前記遊技媒体排出装置不能動化検出手段3
10に出力され、該遊技媒体排出装置不能動化検出手段
310は前記スイッチオフ信号に基づき不能動化信号を
生成し、該信号を玉貸制御手段320のフリップフロッ
プ320Bに出力する。その結果、「L」レベル信号が
前記アンドゲート320Aに導入され、該アンドゲート
320Aが玉貸を行えないことを検出することになり、
遊技者が不注意により玉貸ボタン123を操作しても玉
貸動作が行われないように制御される。そしてその後、
遊技者が玉貸を希望する場合には再度前記選択操作スイ
ッチ124を操作すればよい。即ち、該選択操作スイッ
チ124が再度押されたときにはスイッチオン信号が前
記前記遊技媒体排出装置能動化検出手段300に出力さ
れ、該遊技媒体排出装置能動化検出手段300は前記ス
イッチオン信号に基づき能動化信号を生成し、該信号を
前記フリップフロップ320Bに出力する。その結果、
「H」レベル信号が前記アンドゲート320Aに導入さ
れることになる。
【0037】また賞球排出動作中に遊技球の玉詰まり等
のトラブルが発生する場合も考えられるが、そのトラブ
ルを解消するために前記前面枠102を遊技店の係員が
開放した段階で、前記前面枠開放検出器108がその開
放を検出し、検出信号を前記前記遊技媒体排出装置不能
動化検出手段310に出力すると、該遊技媒体排出装置
不能動化検出手段310は前記検出信号に基づき不能動
化信号を生成し、該信号をフリップフロップ320Bに
出力する。その結果、遊技店の係員が不注意により玉貸
ボタン123を操作しても玉貸動作が行われないように
制御される。なおこの場合にトラブルが解消された後、
前記前面枠102を閉鎖した段階で前記前面枠開放検出
器108が前記前面枠102の閉鎖を検出し、その検出
信号を前記前記遊技媒体排出装置能動化検出手段300
に出力すると、該遊技媒体排出装置能動化検出手段30
0は前記検出信号に基づき能動化信号を生成し、該信号
をフリップフロップ320Bに出力する。その結果、
「H」レベル信号が前記アンドゲート320Aに導入さ
れ、玉貸動作が行われる条件が整えられる。
【0038】ところで遊技者が遊技球の入賞を知らずに
その入賞直後に前記玉貸ボタン123を操作してしまう
こともありうる。この場合には前記賞球排出制御手段4
20の賞球排出要求信号が前記優先排出制御手段500
に出力され、その後前記玉貸制御手段320より玉貸要
求信号が前記優先排出制御手段500に出力されること
になるが、該前記優先排出制御手段500は前記賞球排
出動作を優先するように制御する。
【0039】前記可変表示ゲームの結果、大当りが発生
し特別遊技が開始される場合には所定時間が経過した後
に前記特別遊技状態検出信号遅延手段450により前記
優先排出制御手段500に特別遊技状態信号が出力さ
れ、玉貸による排出動作が制限されるようになってい
る。
【0040】次に図7〜図11に基づいて、本発明に関
連する前記カードリーダ210、賞球排出制御手段42
0、特別遊技状態検出信号遅延手段450、優先排出制
御手段500及び遊技媒体排出制御手段650のそれぞ
れの構成を詳細に説明する。
【0041】図7は前記カードリーダ210の詳細な構
成ブロック図を示す。該カードリーダ210はプリベイ
ドカード210Aが挿入された時点で該プリベイドカー
ド210Aに書き込まれているデータから該カード21
0Aの残高を読み取るカード残高読取手段211と、該
カード残高読取手段211が出力する信号に基づきカー
ド残高を記憶するととにもカード残高信号をカード残高
判定手段213と前記玉貸制御手段320のカード残高
比較判定部322とに出力するカード残高記憶手段21
2と、該カード残高記憶手段212からのカード残高信
号に基づきカード残高の有無を判定するカード残高判定
手段213と、前記カード210Aを保持するとともに
前記優先排出制御手段500が出力する前記貸玉排出中
信号を入力していないときには、前記カード返却ボタン
210Bが押されたことによって出力されるカード返却
信号あるいはカード残高判定手段213が出力する残高
ゼロ信号に基づき前記カード210Aを返却し、前記貸
玉排出中信号を入力しているときには遊技玉排出後に前
記カード210Aを返却するカード保持制御手段214
と、該カード保持制御手段214が出力するカード保持
中信号と前記カード残高記憶手段212が出力する前記
カード残高信号とに基づき、カード残高に応じた残高の
目安パンチ孔の穿設を制御するパンチ孔制御手段215
と、前記玉貸制御手段320が出力する前記貸玉排出終
了信号と前記カード残高記憶手段212が出力するカー
ド残高信号とに基づき、前記カード210Aの残高を書
き換え、その結果を前記カード残高記憶手段212と前
記カード210Aにそれぞれ出力するカード残高書換手
段216とを備えている。
【0042】つぎに図8に基づいて前記賞球排出制御手
段420の構成を詳述する。該賞球排出制御手段420
は前記入賞球検出手段400が出力する入賞球検出信号
に基づき遊技球の入賞口への入賞を記憶する入賞記憶部
421と、賞球数を予め設定する賞球数設定部422
と、賞球が実行されている際に賞球される遊技球の数を
カウントする賞球数カウント部423とを備えている。
【0043】そして前記入賞記憶部421は入賞の記憶
に基づき賞球排出要求信号を前記優先排出制御手段50
0とアンドゲート420Aにそれぞれ出力する。前記賞
球排出要求信号に基づく賞球排出の要求が前記優先排出
制御手段500により認められると該優先排出制御手段
500からアンドゲート420Aと420Bにそれぞれ
賞球排出中信号が導入される。この賞球排出中信号と前
記賞球排出要求信号及び前記賞球数設定部422が出力
する設定信号に基づき、前記アンドゲート420Aが前
記賞球数カウント部423にHレベル信号(賞球数セッ
ト信号)を出力すると、該賞球数カウント部423は前
回の賞球数の記憶をクリヤするとともに新たな賞球数を
記憶する。そして前記賞球排出中信号と、前記遊技媒体
排出装置駆動制御手段620が出力する排出球検出信号
を入力する前記アンドゲート420Bはその排出球検出
信号を入力する毎に前記賞球数カウント部423にHレ
ベル信号(減算信号)を出力する。該減算信号に基づ
き、前記賞球数カウント部423は賞球数から排出球数
を減算し、減算値が「0」となったときにアンドゲート
420Cに零信号を出力する。 この零信号と前記賞球
排出中信号とに基づき、前記アンドゲート420Cは前
記優先排出制御手段500に前記賞球排出終了信号を出
力する。また前記零信号は前記入賞記憶部421にも出
力されており、該入賞記憶部421は前記零信号に基づ
き入賞の記憶数をマイナスすることになる。
【0044】次に図9に基づいて前記特別遊技状態検出
信号遅延手段450の構成を詳述する。該特別遊技状態
検出信号遅延手段450は前記特別遊技状態検出手段4
10が特別遊技の発生を検出したときに出力する特別遊
技状態検出信号に基づき、特別遊技の発生を記憶する特
別遊技発生記憶部451と、特別遊技が発生した時点か
ら所定時間の経過を計時するタイマ452と、前記所定
の時間が経過した時点で該タイマ452が出力する信号
に基づき前記所定時間後の特別遊技状態の検出を記憶す
る特別遊技状態検出記憶部453とを備えている。
【0045】そして前記特別遊技状態検出信号は前記特
別遊技状態検出記憶部453に対してはリセット信号と
して出力され、また前記特別遊技状態検出記憶部453
が出力する特別遊技状態信号は前記特別遊技発生記憶部
451に対してリセット信号として出力されるようにな
っている。このように構成された特別遊技状態検出信号
遅延手段450の特別遊技発生記憶部451からは、特
別遊技が発生したときに前記特別遊技状態信号の出力を
遅らせるための遅延状態信号が前記排出禁止手段670
のアンドゲート670Aに出力される。その結果、Lレ
ベル信号が該アンドゲート670Aから出力されること
になり、該排出禁止手段670の動作を制限する。そし
て前記所定時間後に出力される前記特別状態信号は前記
優先排出制御手段500に出力され、玉貸の動作を制限
するように制御する。
【0046】つぎに図10に基づいて前記優先排出制御
手段500の具体的な構成を詳細に説明する。該優先排
出制御手段500はアンドゲート500Aが出力する信
号に基づいてセット状態になり、玉貸動作が終了するま
でそのセット状態を維持するとともに、前記玉貸制御手
段320が出力する前記貸玉排出終了信号に基づいてリ
セット状態に変化する貸玉排出要求信号保持手段501
と、アンドゲート500Bが出力する信号に基づいてセ
ット状態になり、賞球動作が終了するまでそのセット状
態を維持するとともに、前記賞球排出制御手段420が
出力する賞球排出終了信号に基づいてリセット状態に変
化する賞球排出要求信号保持手段502と、前記貸玉排
出表示ランプ126を制御駆動する駆動手段503と、
前記賞球排出表示ランプ125の表示を制御する駆動手
段504とを備えている。
【0047】そして前記遊技媒体排出制御手段650が
排出動作中信号を出力していない場合に、前記玉貸制御
手段320から玉貸要求信号がアンドゲート500Cに
出力された場合にはHレベル信号は前記アンドゲート5
00Aに出力される。この時点で特別遊技が発生してい
なく、また賞球排出制御手段420から賞球排出要求信
号に基づくHレベル信号が出力されていなければアンド
ゲート500DからHレベル信号が出力されることにな
り、前記アンドゲート500AはHレベル信号(セット
信号)を前記貸玉排出要求信号保持手段501に出力し
該貸玉排出要求信号保持手段501がセット状態にな
る。そして該貸玉排出要求信号保持手段501が出力す
る排出要求信号はオアゲート500Eを介して前記遊技
媒体排出制御手段650に出力されるようになってい
る。
【0048】一方、前記遊技媒体排出制御手段650が
排出動作中信号を出力していない場合に、前記賞球排出
制御手段420から賞球排出要求信号がアンドゲート5
00Fに出力された場合にはHレベル信号が前記アンド
ゲート500Bに導出される。この時点で特別遊技が発
生しておらず、また玉貸制御手段320から玉貸要求信
号が出力されていなければアンドゲート500GからH
レベル信号が出力されることになり、前記アンドゲート
500BはHレベル信号(セット信号)を前記賞球排出
要求信号保持手段502に出力する。その結果、該賞球
排出要求信号保持手段502がセット状態になる。そし
て該賞球排出要求信号保持手段502が出力する排出要
求信号はオアゲート500Eを介して前記遊技媒体排出
制御手段650に出力されるようになっている。
【0049】なお、前記遊技媒体排出制御手段650か
ら排出動作中信号が出力されていれば前記アンドゲート
500CからはHレベル信号が、また前記アンドゲート
500FからはHレベル信号がそれぞれ出力されないと
になり、玉貸要求信号に原因する排出動作中信号が出力
されれば玉貸要求が優先され、逆に賞球排出要求信号に
原因する排出動作中信号が出力されれば賞球排出要求が
優先されることになる。
【0050】また前記アンドゲート500Dに特別遊技
状態信号が出力され、またアンドゲート500Fを介し
て前記アンドゲート500DにHレベル信号が出力され
た場合には該アンドゲート500Dが前記アンドゲート
500AにLレベル信号を出力することになる。したが
って、このような時点では前記アンドゲート500Aか
らはLレベル信号が出力されることになる。このことは
前記特別遊技状態信号は特別遊技状態が発生した後、所
定時間が経過した時に前記特別遊技状態検出信号遅延手
段450の特別遊技状態検出記憶部453から出力され
るものであり、特別遊技状態の発生から所定時間が経過
した後には玉貸要求が認められないことを意味する。そ
してこのような場合には前記アンドゲート500Gから
はHレベル信号が出力されることになり、変動入賞装置
の大入賞口等への入賞に基づく賞球排出が優先すること
になる。これは変動入賞装置の大入賞口の開放時間が限
られているので、この開放時間内でより多くの賞球を遊
技者に与えるためである。
【0051】なお、前記貸玉排出要求信号保持手段50
1が出力する排出要求信号はアンドゲート500Hを介
して前記駆動手段503に出力され、該駆動手段503
が前記貸玉排出表示ランプ126を点灯制御する。一方
前記賞球排出要求信号保持手段502が出力する排出要
求信号はアンドゲート500Iを介して前記駆動手段5
04に出力され、該駆動手段504が前記賞球排出表示
ランプ125を点灯制御する。
【0052】つぎに図11に基づいて前記遊技媒体排出
制御手段650の詳細な構成を説明する。該遊技媒体排
出制御手段650は、優先排出制御手段500が出力す
る排出要求信号に基づいてセット状態に変換し、そのセ
ット状態を維持する排出動作記憶部651と、該排出動
作記憶部651が出力する信号に基づき、前記遊技媒体
排出装置170の排出ソレノイド741A,741Bの
それぞれの動作を制御する駆動手段652とを備えてい
る。
【0053】そして前記優先排出制御手段500が出力
した前記排出要求信号がアンドゲート650Aに出力さ
れ、この時点で前記排出禁止手段670から排出禁止信
号が出力されていなければ該アンドゲート650AはH
レベル信号を前記排出動作記憶部651に出力すること
になる。その結果該排出動作記憶部651がセット状態
に変化し、出力端子Qからアンドゲート650Bを介し
て前記駆動手段652に駆動指令信号が出力される。該
駆動指令信号に基づき前記駆動手段652が前記遊技媒
体排出装置駆動制御手段620に駆動信号を出力し、該
駆動信号に基づき、前記遊技媒体排出装置170内の2
条の案内樋710の途中に設けられた一対のストッパ7
45を作動させる排出ソレノイド741A,741Bを
励磁させる。そして、排出センサ730A,730Bの
それぞれの検出信号に基づいて各案内樋710内の予備
球を所定数だけ排出させる。なお、図11に示すように
該検出信号は前記遊技媒体排出装置駆動制御手段620
に出力され、該遊技媒体排出装置駆動制御手段620に
設けられた排出球検出手段620Aは前記検出信号に基
づき排出球検出信号を生成し、該信号を前記賞球排出制
御手段420または玉貸制御手段320にそれぞれ出力
する。
【0054】前記排出動作記憶部651はまた前記優先
排出制御手段500に排出動作中信号を出力し、又前記
排出中断手段680のアンドゲート680Aにも排出動
作中信号を出力する。そしてパネル開放検出器107が
パネル105の開放状態を検出したときに出力される検
出信号に基づき前記アンドゲート680Aが前記遊技媒
体排出制御手段650の前記アンドゲート650Bに排
出中断信号を出力すると、該アンドゲート650Bから
の駆動指令信号の出力が停止される。そして前記駆動手
段652が排出ソレノイド741A,741Bを消磁さ
せて排出動作を中断させるようになっている。
【0055】そして前記玉貸制御手段320が出力する
貸玉排出終了信号または前記賞球排出制御手段420が
出力する賞球排出終了信号がオアゲート650Cを介し
て前記排出動作記憶部651のリセット端子に出力され
ると、該排出動作記憶部651はリセット状態になる。
その結果、該排出動作記憶部651の出力端子Qが前記
アンドゲート650BにLレベル信号を出力することな
り、排出動作が停止されるように制御される。
【0056】なお、前記排出動作制御部の前記排出禁止
手段670はアンドゲート670Aとオアゲート670
Bとにより構成されている。そして該排出禁止手段67
0が前記遊技媒体排出制御手段650に出力する排出禁
止信号は、前記玉不足検出器160が玉不足を検出した
ときに出力する検出信号、オーバーフロー検出器160
Aがオーバーフローを検出したときに出力する検出信号
あるいはパネル開放検出器107が出力する検出信号に
基づき形成される。なお、特別遊技が発生する前には前
記特別遊技状態検出信号遅延手段450からは前記遅延
状態信号は出力されていないので、前記玉不足検出器1
60の前記検出信号は前記オアゲート670Bに出力さ
れることになる。しかし特別遊技が発生した後、前記特
別遊技状態検出信号遅延手段450のタイマ452が設
定した時間が経過するまでの間に出力される前記遅延状
態信号は前記アンドゲート670Aに出力され、前記玉
不足検出器160の前記検出信号に基づく排出禁止信号
が出力されないように制御されている。これは特別遊技
の発生直後に玉不足が生じて、この玉不足を前記玉不足
検出器160が検出したとしても遊技媒体排出装置17
0内に残っている遊技球だけでも排出させるようにし、
特別遊技を継続させようとするものである。
【0057】上記実施例で本発明は、遊技において消費
される遊技球が前記遊技媒体排出装置170によって供
給皿120に排出されるパチンコ遊技機において実施さ
れているが、パチンコ遊技機内に封入された遊技球を循
環使用する密封型の遊技機に本発明を用いることができ
る。例えば、図12に示すように密封型パチンコ遊技機
1000の前面下部に設けられた操作パネル1100に
本発明に係る選択操作手段としての選択スイッチ111
5を設けてもよい。この密封型パチンコ遊技機1000
では購入スイッチ1113の操作に基づきカードリーダ
へのカードの挿入を前提として、ガードリーダが読み出
した有価データの範囲内で、遊技媒体貸出手段が所定の
金額の単位で遊技球に変換して遊技球を貸出すように制
御する。そして密封型パチンコ遊技機1000では遊技
媒体貸出手段が実際に遊技球を排出させて貸出すことは
なく、遊技者に貸出される遊技球は持球数として玉数表
示器1112に表示されるようになっている。該玉数表
示器1112はまた遊技球が発射される毎に減算表示
し、入賞球が発生すると賞球数の分だけ加算表示するよ
うになっている。
【0058】前記実施例では選択操作手段は遊技者ある
いは遊技店の係員が操作する選択スイッチとして構成さ
れているが、これに限られず玉貸が不必要な場合に操作
されるものであればいずれでもよく、例えば所定の賞球
数を検出してその賞球数に達した時点で遊技媒体排出装
置不能動検出手段に玉貸動作を禁止する信号を出力する
ようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】請求項第1項記載の発明によれば、遊技
者等が選択操作手段を操作し、その操作に基づいて遊技
媒体排出装置が排出動作をすることができない状態ある
ことを遊技媒体排出装置不能動化手段が検出したときに
は、遊技者等の不注意によって玉貸ボタンが押されても
玉貸動作が行われることはなくなる。従って遊技者は不
用な貸玉により不愉快な思いをすることなく遊技に集中
することができるようになる。また請求項第2記載の発
明によれば、前面枠が開放された場合には遊技媒体排出
装置を不動にするように制御するので、玉貸ボタンが不
用意に押されても排出動作が行われることがなくなる。
したがって遊技店の係員などはトラブルの解消に全力を
注ぐことがきるし、また遊技者と間で問題が生じること
もなくなる。また請求項第3記載の発明においても、金
枠が開放された場合には遊技媒体排出装置を不動にする
ように制御するので、トラブル解消前に予め、プリペイ
ドガードを抜き取る必要もなくなり、遊技店の係員など
はトラブルの解消に全力を注ぐことがきる。さらに請求
項第4記載の発明によれば、パネルが開放された場合に
は遊技媒体排出装置を不動にするように制御するので、
遊技店の係員などはトラブルの解消に全力を注ぐことが
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカード式遊技機の一実施例を示す
斜視図である。
【図2】本発明に係るカード式遊技機の他の実施例を示
す斜視図である。
【図3】カード式遊技機の裏機構の構成例を示す背面図
である。
【図4】遊技媒体排出装置の一実施例を示す断面正面図
である。
【図5】本発明に係るカード式遊技機の遊技球排出制御
系の構成例を示すブロック図である。
【図6】遊技球排出制御系を構成する玉貸制御手段の構
成ブロック図である。
【図7】遊技球排出制御系を構成するカードリーダの構
成ブロック図である。
【図8】遊技球排出制御系を構成する賞球排出制御手段
の構成ブロック図である。
【図9】遊技球排出制御系を構成する特別遊技状態検出
信号遅延手段の構成ブロック図である。
【図10】遊技球排出制御系を構成する優先排出制御手
段の構成ブロック図である。
【図11】遊技球排出制御系を構成する遊技媒体排出制
御手段の構成ブロック図である。
【図12】本発明が実施された、封入玉を用いる密閉型
カード式遊技機の斜視図である。
【符号の説明】
100 カード式遊技機 106 金枠開放検出器 107 パネル開放検出器 108 前面枠開放検出器 123 遊技媒体貸出要求操作手段としての玉貸ボタン 124 選択操作手段としての選択スイッチ 170 遊技媒体貸出手段としての遊技媒体排出装置 210 カードリーダ 300 遊技媒体貸出能動化手段としての遊技媒体排出
装置能動化検出手段 310 遊技媒体貸出不能動化手段としての遊技媒体排
出装置不能動化検出手段 620 遊技媒体貸出駆動手段としての遊技媒体排出装
置駆動制御手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通貨と等価な有価データが記録されたプ
    リペイドカードから有価データを読み出したり、書き込
    みを行うカードリーダを備え、遊技媒体の貸出を要求す
    る場合に操作される遊技媒体貸出要求操作手段が操作さ
    れたことに基づいて、該カードリーダが読み出した有価
    データの範囲内で、遊技媒体を貸出す遊技媒体貸出手段
    を備えたカード式遊技機において、 前記遊技媒体貸出手段を能動化させたり、不能動化させ
    る選択操作手段と、 前記選択繰作手段が操作されたことに基づいて前記遊技
    媒体貸出手段を能動化させる状態にあることを検出する
    遊技媒体貸出能動化手段と、 前記選択操作手段が操作されたことに基づいて前記遊技
    媒体貸出手段を不能動化させる状態にあることを検出す
    る遊技媒体貸出不能動化手段と、 前記遊技媒体貸出能動化手段の出力に基づいて前記遊技
    媒体貸出手段を作動させるように制御し、または前記遊
    技媒体貸出不能動化手段の出力に基づいて前記遊技媒体
    貸出手段を作動させないように制御する遊技媒体貸出駆
    動手段とを備えたことを特徴とするカード式遊技機。
  2. 【請求項2】前記選択操作手段は遊技機の前面部を形成
    する前面枠の開閉を検出する前面枠開放検出器であるこ
    とを特徴とする請求項第1項に記載のカード式遊技機。
  3. 【請求項3】前記選択操作手段は遊技機の遊技領域の前
    面に取り付けられた金枠の開閉を検出する金枠開放検出
    器であることを特徴とする請求項第1項に記載のカード
    式遊技機。
  4. 【請求項4】前記選択操作手段は前記金枠下方に取り付
    けられたパネルの開閉を検出するパネル開放検出器であ
    ることを特徴とする請求項第1項に記載のカード式遊技
    機。
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