JP3231387B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP3231387B2
JP3231387B2 JP09019092A JP9019092A JP3231387B2 JP 3231387 B2 JP3231387 B2 JP 3231387B2 JP 09019092 A JP09019092 A JP 09019092A JP 9019092 A JP9019092 A JP 9019092A JP 3231387 B2 JP3231387 B2 JP 3231387B2
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吉平 新山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排出指令信号に基づい
て作動し、所要数の玉を排出可能な玉排出手段を備えた
遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、遊技媒体として玉を用いた遊技
機としては、例えばパチンコ機、アレンジボール機、雀
球機等がある。近時は、これらの遊技機によって遊技を
行う過程で、特定の遊技状態(例えば、大当り状態)
の出玉が多くなる傾向にあり、玉の排出をスムーズに行
うことが重要になっている。
【0003】従来の玉排出手段(玉排出装置)を備えた
パチンコ機では、上部に配置した玉を貯留する貯留タン
クを備え、例えば貯留タンクからの玉を誘導路等に導い
て玉の自然流下により予め玉を整列させておき、賞球を
排出するときには、電気的駆動源を駆動させて玉排出装
置の作動部材を作動させることにより、上記誘導路に整
列した玉を下方部に流下させて排出させていた。そし
て、近年では、所謂大当りが発生して短期間に大量の賞
球が得られるようなパチンコ機が主流になっているた
め、より迅速に賞球の排出が行えるようなパチンコ機が
望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自然流
下により玉の整列を行うような従来の遊技機にあって
は、玉を整列するのにある程度の時間を要するため、例
えば、玉排出装置が高速に排出できる能力を有していて
も、玉の整列が間に合わないため、大量の玉を連続して
高速で排出することが困難であり、大当り状態等が発生
した場合に、全ての賞球を排出するのに長い時間を要す
ることになってしまっていた。
【0005】また、自然流下により玉の整列を行うと玉
詰まりが発生する可能性があるし、このような玉詰まり
を防止するためには、玉を整列するために必要な長さの
誘導路を設けなくてはならないためスペースを余分にと
ってしまうといった問題点があった。特に、誘導路は、
玉の整列を容易且つ確実にする他、玉の自重が直接排出
機構にかからないようにするため、つづらおり状に経路
を構成する場合が多く、このような経路構成により一
層、スペース的な問題が大きくなるばかりか、上記した
高速排出がより困難となってしまっていた。
【0006】そこで本発明は、大量の玉を連続してスム
ーズに排出することができ、しかも玉の排出機構の配設
に関して省スペース化を図ることのできる遊技機を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、排出指令信号に基づいて作
動し、所要数の玉を排出可能な玉排出手段を備えた遊技
(例えば、パチンコ機2)において、排出する玉を予
め貯留する貯留手段(例えば、貯留タンク61)と、上
記貯留手段の下流側に設けられた排出前の玉が整列して
流下可能な整列通路(86)を含むとともに、モータ
(例えば、排出モータ806)の作用に基づき作動する
玉崩し部材(例えば、玉崩し円盤804、817)を有
して、該玉崩し部材の作動により上記貯留手段から流下
する玉を整列させて整列通路に導入させることが可能な
玉整列手段と、上記玉整列手段によって整列させた玉を
強制排出する玉排出手段(例えば、玉排出部62)と、
を備え、上記玉崩し部材は、上記整列通路の側部に沿っ
た垂直面内で回転駆動されることにより上記貯留手段か
ら流下する玉を整列通路に導く円盤からなり、上記玉排
出手段は、玉通路を挟んで対向配置された少なくとも一
方がモータにより回転駆動されることにより玉を排出可
能な一対の排出ローラ(例えば、第1の排出ローラ81
4、第2の排出ローラ818)を有し、これら排出ロー
ラは、玉の通過が不可能な第1状態と玉の通過が可能な
第2状態とに変換可能に組み付けられ、かつ第1の状態
に付勢されるように構成してなり、上記円盤と上記排出
ローラとを1つのモータで回転駆動するようにしたこと
を特徴とする。請求項2記載の発明は、請求項1記載の
遊技機において、上記排出ローラの下流側に、排出され
た玉の通過を検出する玉排出センサ(例えば、排出セン
サ91)を配設したことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の遊技機によれば、モータの駆動により
玉崩し部材が作動すると、整列通路の上流側から流下す
る玉は、この玉崩し部材により強制的に整列通路に整列
されて導入され、その後、整列通路を流下して玉排出手
段により所要数の玉が排出される。したがって、大量の
玉を連続してスムーズに排出できる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1〜図21は本発明に係わる玉排出装置
をパッキーカード方式のパチンコ装置に適用した場合の
一実施例を示している。図1はパチンコ装置の全体を示
す外観斜視図である。図1において、1はパチンコ装置
であり、パチンコ装置1は同様のものが遊技店内に所定
数設置されている。本実施例のパチンコ装置1は大きく
分けて遊技機としてのパチンコ機2と、パチンコ機2の
側方に配設されたカード装置3によって構成され、これ
らが対をなして設置されている。
【0010】カード装置3は比較的狭い幅の縦長タイプ
に形成され、一定の奥行を有している。そして、パチン
コ装置1の側方に配設されることによって、遊技者の便
宜を図れるようになっている。なお、カード装置3はパ
チンコ機2と分離することが可能であり、修理の際には
交換することができる構造になっている。
【0011】カード装置3にはカードリーダーが内蔵さ
れ、カード装置3の前面パネル4には上記カードリーダ
ーに対応するプリペイドカード方式のカードが挿入され
るカード挿入口5と、カードの残り度数を表示するカー
ド残度数表示器6とが設けられている。なお、カード挿
入口5はカードの受け付けを表示可能なものが用いら
れ、例えばカード挿入口5の上にカード受付け表示器7
を有し、カード受付け表示器7は発光ダイオード等から
なり、カードの受け付けを表示する。
【0012】カード残度数表示器6は、例えば7セグメ
ントの発光ダイオードを用いて3列で構成され、カード
挿入口5に挿入されたプリペイドカードの残り度数を1
00桁の位まで度数単位で表示する。度数単位では、1
度が100円に相当し、残りの度数を度/100円の計
算で遊技者に表示する。したがって、例えば3000円
プリペイドカードを挿入した場合には30度としてカ
ード残度数表示器6に表示される。プリペイドカード
しては、例えば1000円、2000円、3000円、
5000円のものがあり、既にメタルを用いたパチンコ
スロットマシンの場合と同様に市場に出回っている。
【0013】ここで、プリペイドカードとは、パチンコ
遊技専用の「プリペイドカード」のことをいう。したが
って、本実施例ではパチンコ玉を持込む以外に、プリペ
イドカードをカード挿入口5に挿入することによって必
要な玉を確保してゲームを開始することが可能になって
いる。
【0014】パチンコ機2は、正面側に見える部分とし
て額縁状前面枠11と、額縁状前面枠11の開口部に配
設されたガラス枠12と、遊技盤13と、前面表示パネ
ル14と、前面パネル14の下方の前面操作パネル15
とを有している。額縁状前面枠11はパチンコ機2を設
置している木製の枠体16に開閉可能に支持されてお
り、同様にガラス枠12は額縁状前面枠11に開閉可能
に支持されている。
【0015】前面表示パネル14は前面側が突出しつつ
やや盛り上がるような曲面状に形成され、この前面表示
パネル14には賞球としてのパチンコ玉を受ける上皿2
1が形成されるとともに、前面側にカード度数表示器2
2、玉貸釦23およびカード排出釦24が設けられてい
る。なお、前面表示パネル14は一端側が額縁状前面枠
11に開閉可能に支持されている。また、25は上皿2
1の玉を後述の玉貯留皿32に移すために、両者を接続
する通路を開閉するための押し釦である。
【0016】カード度数表示器22は、例えば7セグメ
ントの発光ダイオードを用いて3列で構成され、カード
挿入口5に挿入されたプリペイドカードの残高を100
桁の位まで度数単位で表示する。度数単位では、1度が
100円に相当し、残りの度数を度/100円の計算で
遊技者に表示する。したがって、例えば3000円の
リペイドカードを挿入した場合には30度としてカード
度数表示器22に表示される。
【0017】なお、本実施例ではカード度数表示器22
として7セグメントの発光ダイオードを用いて3列で構
成しているが、これに限らず、例えばドットLED、液
晶、蛍光表示管等を用いて構成してもよい。これは、カ
ード残度数表示器6についても同様である。また、カー
ド度数表示器22をカード残度数表示器6と一緒にした
構成としてもよい。
【0018】玉貸釦23は、カード挿入口5に挿入され
プリペイドカードの残高の範囲内で1度を単位として
パチンコ玉を後述の玉排出装置から排出して貸し出すた
めに遊技者によって押されるスイッチであり、この場
合、パチンコ玉を貸し出し可能な状態も合せて表示でき
るようになっている。例えば、パチンコ玉を貸し出し可
能な状態にあれば、その横にあるドットLED23aが
点灯する(あるいは玉貸釦23全体が輝くものでもよ
い)ような構成である。
【0019】一方、パチンコ玉を貸し出し可能な状態に
なければ、ドットLED23aが消灯し、かつ玉貸釦2
3を押してもパチンコ玉の貸し出しのための排出が行わ
れない。この玉貸釦23を1回押すと、1度に相当する
分だけのパチンコ玉(例えば、25玉)が貸し出されて
上皿21に供給される。2回押すと、2度に相当する分
だけのパチンコ玉が貸し出される。
【0020】カード排出釦24は、カード挿入口5に挿
入されたプリペイドカードをカード挿入口5から外部に
引出すためのもので、本実施例では遊技者がゲームを終
了したい場合などに、この釦を押すことにより、プリペ
イドカードがカード挿入口5から再び外部に引出され
る。遊技者は引出されたプリペイドカードを手にし、他
のパチンコ台でゲームを開始するか、あるいは今回はひ
とまずゲームを終るかの自由な選択ができる。
【0021】前面操作パネル15には、その左側に灰皿
31が形成されるとともに、前面中央側が前方に突出す
るような形状に形成され、その突出部の内部は玉貯留皿
(受皿)32となっている。玉貯留皿32は上皿21が
パチンコ玉で一杯のときに賞品玉を受ける等の役目があ
る他、玉を一時的に貯留するためのものである。また、
前面操作パネル15には玉抜きレバー33および発射装
置の発射操作ノブ34が設けられている。
【0022】玉抜きレバー33は玉貯留皿32に貯留さ
れた玉を外部下方に抜くためのもので、この玉抜きレバ
ー33を、例えば左方向に移動させると、玉貯留皿32
の下底部が一部開口して玉を下方に放出することができ
る。発射操作ノブ34は1列に整列しているパチンコ玉
のうち、発射位置にあるものを1個ずつ遊技盤13前面
の遊技領域内に弾発させる発射装置の操作を行うもので
ある。
【0023】遊技盤13は発射されたパチンコ玉を上方
から落下させつつアウトあるいはセーフの判定を行う領
域であり、入賞口に玉が入って有効にセーフとなる場合
は所定数の賞品玉が後述の玉排出装置から排出されて、
これが上皿21に供給される。また、発射操作ノブ34
を操作して玉が発射されても、ファールになったときに
は、パチンコ玉が発射位置に戻るか、あるいは玉貯留皿
32に排出される。
【0024】遊技盤13における遊技領域は任意の構成
をとり得るが、一例として図1に示す構成のものは、遊
技領域の周囲に弾発された玉を遊技盤13の上方部まで
案内するレール41が配置され、レール41の内側には
中央に可変表示部を有する可変表示装置42が配置され
ている。また、可変表示装置42の下方には、該可変表
示装置42の作動結果によって遊技玉を受け入れない第
1の状態から受け入れ易い第2の状態に変動する変動入
賞装置(アタッカー)43が配置されている。可変表示
装置42は始動入賞口に入賞した玉によって可変表示部
の数値を可変し、その数値が特定の状態(例えば、大当
りの状態:上述の第2の状態)になると、変動入賞装置
(アタッカー)43が開放するようになっている。
【0025】可変表示装置42の左右両側にはそれぞれ
始動入賞口44、45が設置されているとともに、遊技
領域内の適宜位置には風車と呼ばれる打球方向変換部材
46、47が回転自在に複数設置されるとともに、障害
釘(図示略)が多数植設されている。また、遊技領域の
中央下部にはアウト玉回収口48が形成されている。
【0026】次に、パチンコ機2の額縁状前面枠11の
上部には図中、左側から順次玉詰り表示器51、玉詰り
解除中表示器52、セーフ玉異常表示器53、排出異常
表示器54、大当り表示器55、玉抜き表示器56、玉
排出表示器57、補給ランプ58およびオーバーフロー
ランプ59が設けられている。
【0027】玉詰り表示器51は後述の玉排出部62を
作動させたにもかかわらず、貯留タンク61から排出さ
れる玉が詰ったときに点灯してその旨を表示し、玉詰り
解除中表示器52は排出される玉の詰まりを解除してい
る状態のときに点灯する。セーフ玉異常表示器53は入
賞口に入ったセーフ玉が詰る等の異常が生じたとき、あ
るいはセーフ玉が無いのに賞球が行われるような異常状
態のときに点灯し、排出異常表示器54は玉排出部62
による玉の排出を行うとき異常(例えば、玉があるのに
排出されない)が生じたときに点灯する。大当り表示器
55は可変表示装置42が特定の状態(すなわち、大当
りの状態)になったとき点灯して遊技の臨場感を高める
ものである。
【0028】玉抜き表示器56は玉排出部62により貯
留タンク61の玉を外部に抜き取るとき(例えば、係員
による抜き取り)に点灯し、玉排出表示器57は貯留タ
ンク61から玉が排出されるとき(賞球や玉貸しのと
き)に点灯する。補給ランプ58は島設備から各パチン
コ機2の貯留タンク61に玉を補給するとき(すなわ
ち、後述の補給センサ81がオンのとき)に点灯し、オ
ーバーフローランプ59は玉貯留皿32に貯留された玉
が所定量を超えて一杯になったときに点灯する。このと
き、遊技者は玉抜きレバー33を操作して玉貯留皿32
の下底部を一部開口して玉を下方に放出する必要があ
り、この操作で玉を抜くと消灯する。
【0029】次に、図2はパチンコ機2の裏機構の構成
を示す図である。図2において、パチンコ機2の裏機構
の主要なものとして、貯留タンク(上タンク)61、玉
排出部62、排出残数表示器63、排出樋64、玉抜き
ソレノイド65、セーフ玉停止ユニット66、オーバフ
ロースイッチ67、入賞玉集合樋68、セーフ玉回収樋
69、アウト玉回収樋70およびスピーカ71がある。
【0030】貯留タンク(貯留手段)61は排出される
前の玉を予め貯留しておくもので、この貯留タンク61
の玉数の不足は後述の補給センサ81によって検出さ
れ、不足のときは島設備から玉が補給される。貯留タン
ク61内の玉は玉排出部62によって整列させられると
ともに、誘導されて排出樋64に排出される。
【0031】排出残数表示器(排出残数表示手段)63
は、例えば7セグメントの発光ダイオードを用いて2列
で構成され、貯留タンク61から所定数(例えば、始動
口入賞のときは7個、賞球のときは15個)の玉を排出
するときに、排出の残り玉数を表示する。例えば、始動
口入賞のときに7個の玉を排出する必要があるとき、既
に5個排出終了していれば、残り玉数として[2]を表
示する。例えば、遊技者との間で賞球数の排出状況につ
いてトラブルがあるときは、遊技店の係員がこの排出残
数表示器63の値を見ることによって正確な排出の残り
数を確認し、遊技者に納得のいく説明をすることができ
るという利点がある。
【0032】なお、上記貯留タンク61および玉排出部
62は本実施例の特徴部分であり、詳細は図3〜図8を
用いて後述する。図2では排出モータ806、ギアボッ
クス803、電磁石 813等が示されている。
【0033】排出樋64は貯留タンク61から排出され
た玉を導くもので、その上端部が貯留タンク61の底部
に接続され、図中右下がりの状態で傾斜しつつ途中で大
きく曲折してほぼ垂直に立設され、下端部が玉貯留皿3
2等に接続されている。また、排出樋64は途中で分岐
し、排出された玉を外部に抜き取る方へ誘導する玉抜き
誘導樋64aと、排出された玉を貸玉あるいは賞球とし
て上皿21(前面側)や玉貯留皿32の方へ誘導する賞
球誘導樋64bとに分れている。なお、上皿21への排
出玉の供給は排出樋64の途中に形成された開口部64
cを通して行われる。
【0034】玉抜きソレノイド65は玉抜き誘導樋64
aと賞球誘導樋64bとの分岐部に設けられ、排出樋6
4を通して排出された玉の通路を玉抜き誘導樋64a
側、あるいは賞球誘導樋64b側に切換えるもので、通
常はオフ(図示の状態)して玉の通路を賞球誘導樋64
b側に切換えている。オンすると、切換片65aを図中
破線で示す位置に変位させて玉の通路を玉抜き誘導樋6
4a側に切換えて、玉を外部に抜き取ることを可能にす
る。
【0035】オーバフロースイッチ67はパチンコ機2
の前面側に配置された玉貯留皿32に貯留された玉が所
定量を超えて一杯になったことを検出してオンし、例え
ばオン信号を出力する。
【0036】入賞玉集合樋68はパチンコ機2の裏面側
のほぼ中央部(前面側の遊技領域に対応する範囲)を囲
むように設けられ、遊技領域に配置された各入賞口に流
入したセーフ玉(入賞玉)を一箇所に集合させてセーフ
玉回収樋69に導く。セーフ玉回収樋69には非接触型
のセーフセンサ75およびセーフ玉停止ユニット66が
設けられており、セーフセンサ75はセーフ玉回収樋6
9を通過するセーフ玉を1個宛検出する。
【0037】セーフ玉停止ユニット66は、セーフソレ
ノイド76およびセーフソレノイド76によって変位可
能な第1、第2のストッパ77、78を有しており、セ
ーフソレノイド76がオフのとき第1のストッパ77を
セーフ玉回収樋69内に一部突出させてセーフ玉の排出
を停止させ保持する。保持した玉(図中の1番めのセー
フ玉)はセーフセンサ75の位置にあり、セーフ玉とし
て近接型のセーフセンサ 75によって検出される。ま
た、このとき、第2のストッパ7はセーフ玉回収樋69
から引出されて玉に当接していない。
【0038】一方、セーフソレノイド76がオンする
と、まず第1のストッパ77をセーフ玉回収樋69内か
ら引き出して今まで保持していたセーフ玉(すなわち、
1番目のセーフ玉)を1個宛排出するとともに、同時に
第2のストッパ78の一部をセーフ玉回収樋69内に一
時的に突出させて、その後に続いているセーフ玉(2番
目のセーフ玉)が排出されないようにする。
【0039】次いで、再び第1のストッパ77をセーフ
玉回収樋69内に突出させると同時に、第2のストッパ
78をセーフ玉回収樋69内から引出す。これにより、
2番目のセーフ玉が第1のストッパ77に当接して保持
されるとともに、3番目のセーフ玉は2番目のセーフ玉
に当接して続いている状態となる。すなわち、セーフソ
レノイド76を1回オンさせる毎に、玉が1個だけ移動
して排出され、その後直ちに次の玉が保持されて停止す
る。このようにセーフ玉を一時的に保持しておくことに
より、実際にセーフ玉が入賞によって生じたという確認
をとることができ、不正防止や遊技者とのトラブルを避
けることができる。
【0040】アウト玉回収樋70は遊技盤13の前面に
配置されたアウト玉回収口48に流入したアウト玉を集
合させて抜き取るものである。アウト玉回収樋70には
アウトセンサ(図示略)が設けられ、アウト玉が1個宛
検出される。スピーカ71は玉の排出に伴う効果音を報
知するもので、玉排出数、賞態様および玉の貸出しに応
じて各種の音を発生して遊技者に知らせる。
【0041】次に、貯留タンク61および玉排出部62
について図3〜図8を参照して詳細に説明する。図3は
貯留タンク61の斜視図であり、この図に示すように、
貯留タンク61は細長い有底の箱型に形成され、一定量
のパチンコ玉を貯留可能で、樹脂を素材としている。貯
留タンク61は、その底部が図中右方向に進むに従って
下方に傾斜しつつ、やや絞り込むような形状に形成さ
れ、パチンコ玉を自重によってスムーズに右方向に移動
させる構造になっている。
【0042】貯留タンク61の左側には2ヵ所の切込み
61a、61bが形成され、これらの切込み61a、6
1bに係合して補給センサ81が取付け可能になってい
る。補給センサ81は貯留タンク61内の玉が不足した
ことを検出するもので、その不足状態の設定値は切込み
61a、61bに対して補給センサ81を取り付ける位
置によって調整することができる。
【0043】また、補給センサ81を取り付ける際に切
込み61a、61bに係合させなければ、不足状態の設
定値が最大となる。一方、補給センサ81を切込み61
a、61bの一番深い部分に係合させると、不足状態の
設定値が最小となる。このように、補給センサ81の取
付け位置は遊技店によって自由に調整可能である。上記
不足状態の設定値は、例えば島設備の容量や各パチンコ
機2の出玉率等によって設定するとよい。
【0044】補給センサ81は図4に側面図を示すよう
に、切込み61a、61bに係合する係合部81aと、
パチンコ玉によって押圧される押圧板81bと、押圧板
81bを図中右方向に付勢するスプリング81cと、押
圧板81bがパチンコ玉によって押圧されたときオフ状
態となる補給スイッチ81dとを有している。
【0045】したがって、補給センサ81は貯留タンク
61内に一定量以上の玉が貯留されていると、玉の重み
でスプリング81cの付勢力に抗して押圧板81bが補
給スイッチ81dを押すことにより、オフ状態となる。
一方、貯留タンク61内の玉が不足すると、スプリング
81cの付勢力により押圧板81bが補給スイッチ81
dを押してオン状態とする。このようにして補給スイッ
チ81dにより玉の不足状態が検出される。玉が不足す
ると、補給スイッチ81dの検出信号に基づいて島設備
から玉が貯留タンク61に補給される。
【0046】再び図3に戻り、貯留タンク61にはパチ
ンコ機2の裏側に取付ける等のために多数の孔82(図
3では一部に82の番号を付して孔を代表させる)が形
成されており、これらの孔82にビス等を通すことによ
り、パチンコ機2の裏側に取り付けられる。
【0047】具体的には、図5に示すように、パチンコ
機2の裏側のベニア収納枠2aには固定部材83a〜8
3dが固定されており、固定部材83a、83bは図中
一点鎖線で示すように貯留タンク61を設置させるため
の設置部材84の側部を収納して支持するような構造に
なっている。また、固定部材83c、83dは設置部材
84の底部を支持するようになっており、さらに固定部
材83eはベニア収納枠2aを額縁状前面枠11にビス
止めによって固定するようになっている。
【0048】設置部材84には固定部材83a〜83d
に取付けるために多数の孔85(図5では一部に85の
番号を付して孔を代表させる)が形成されており、これ
らの孔85にビスを通すことにより、設置部材84が固
定部材83a〜83dに固定される。また、設置部材8
4の下端側には貯留タンク61を支持するための支持部
84a、84bが形成されている。
【0049】そして、設置部材84を固定部材83a〜
83dに対して支持およびビス止めによって固定した
後、設置部材84の支持部84a、84bの上に貯留タ
ンク61を載せて両方の孔82、孔85にビスを通して
貯留タンク61を設置部材84に対して堅固に固定す
る。このようにして貯留タンク61がパチンコ機2の裏
側上部に取り付けられる。
【0050】図3に戻り、貯留タンク61の右側には玉
を整列可能な整列通路(すなわち、整列溝)86が形成
されており、この整列通路86の端部開口(出口開口)
には同じく樹脂製のセンサ取付け部材87が玉の排出通
路が連続となるようにして取り付けられている。整列通
路86は貯留タンク16の最下部に位置しており、玉1
個分の幅及び深さの整列溝として形成されている。ま
た、整列通路86は、円弧状に湾曲した略1/4円周の
溝として形成されており、その最下部がほぼ水平よりや
や下り傾斜し、先端部がその接線方向に延出している。
【0051】センサ取付け部材87にはパチンコ玉が1
個ずつ通過可能な通路が形成されており、貯留タンク6
1の整列通路86から排出された玉は、センサ取付け部
材87の通路を通って前述した排出樋64に流下する。
【0052】また、センサ取付け部材87には、上下に
一対の切欠が形成され、ここに後述する第1の排出ロー
ラ814と第2の排出ローラ818とが挿入されるよう
になっている。センサ取付け部材87にはセンサ設置ボ
ード88が固定可能であり、センサ設置ボード88には
玉有りセンサ90および排出センサ91が設置されてい
る。センサ設置ボード88は各センサ90、91を設置
した後に、センサ取付け部材87に固定され、各センサ
90、91はセンサ取付け部材87に形成された開口部
(点線で示す部分)を通して、センサ取付け部材87を
通過して排出される玉を直接に臨めるようになってい
る。
【0053】玉有りセンサ90および排出センサ91は
何れも反射型のものが用いられている。玉有りセンサ9
0は整列通路86の端部開口に玉が有ることを検出する
もので、一定の光を放射し、玉が存在すると、その玉に
反射して戻ってくる反射光を受け取って玉の存在を検出
する。排出センサ(玉検出手段)91は玉有りセンサ9
0の下流側に位置し、整列通路86の端部開口から玉が
排出されることを検出するもので、同様に一定の光を放
射し、玉が排出されると、その排出玉に反射して戻って
くる反射光を受け取って玉の排出を検出する。
【0054】図6は、貯留タンク61の整列通路86側
の側面に固定する各種の部材を組み立て手順や位置関係
が理解しやすいように示す図である。図6に示すよう
に、貯留タンク61の整列通路86側の側面には閉止部
材800が固定可能で、この閉止部材800を貯留タン
ク61の側面に固定することにより、貯留タンク61が
箱型に形成され、玉を貯留可能となる。閉止部材800
には多数の孔801が形成されており、これらの孔80
1と貯留タンク61に形成された孔82にビス等を通す
ことにより、閉止部材800が貯留タンク61の側面に
固定される。
【0055】閉止部材800には円形の開口部802が
形成されており、開口部802にはギアボックス803
に回転可能に支持された玉崩し部材としての玉崩し円盤
804が挿入配置され、その状態で玉崩し円盤804が
貯留タンク61の内部に臨んでいる。そして、そのよう
に貯留タンク61内に臨んだ状態で、玉崩し円盤804
は、整列通路86の側部に沿った垂直面内で回転するよ
うになっている。また、玉崩し円盤804は、図8に示
すように、その外周部が、ちょうど円弧状に湾曲した整
列通路86の側部に位置するよう配置されており、玉崩
し円盤804の接線方向に整列通路86が位置してい
る。これにより、玉崩し円盤804は、自身が図8にお
いて左回転することで貯留タンク61内の玉を摩擦によ
り整列通路86に導き整列させる役目と、整列した玉を
通路の出口方向に押し移動する役目と、貯留タンク61
内の玉をかき崩す役目とを果すことになる。
【0056】また、ギアボックス803にはモータ取付
部材805がビスによって固定可能であり、モータ取付
部材805には排出モータ806が固定されるようにな
っている。なお、排出モータ806は4つのモータ取付
片806aをビス止めすることによってモータ取付部材
805に固定される。
【0057】排出モータ806は貯留タンク61から玉
を排出するときおよび玉詰り処理のときに正転あるいは
逆転駆動されるもので、排出モータ806の軸807に
はギア808が固定されている。排出モータ806の軸
807は、モータ取付部材805に形成された軸開口部
809に対して上方から挿入され、軸807に固定され
たギア806がギアボックス803内における所定のギ
ア(図示略)と噛み合うようになっている。
【0058】排出モータ806の後方にはモータ停止盤
810が設けられており、モータ停止盤810には2ヵ
所に停止片811が形成されている。モータ停止盤81
0は排出モータ806に連動して回転する。モータ停止
盤810の停止片811には係合部材812が係合可能
になっている。係合部材812は、その先端の爪部がモ
ータ停止盤810の停止片811に係合して排出モータ
806の回転を停止させるもので、モータ取付部材80
5に対してビスにより固定される。また、係合部材81
2は電磁石813によって吸引可能であり、電磁石81
3はモータ取付部材805に対してビスにより固定され
る。
【0059】電磁石813には排出モータ806が駆動
されると同時に通電され、電磁石813は通電される
と、係合部材812を引き付けてモータ停止盤810の
停止片811に係合部材812が係合するのを解除す
る。すなわち、排出モータ806の回転を許容する。
【0060】一方、排出モータ806への通電が停止さ
れると、同時に電磁石813への通電も停止される。電
磁石813は通電が停止されると、係合部材812の引
き付けを止めてモータ停止盤810の停止片811に係
合する。すなわち、排出モータ806の回転を阻止する
ように係合部材812を停止片811に係合させる。し
たがって、電磁石813への通電を停止することによ
り、排出モータ806の回転を瞬時に止めることができ
る。
【0061】ギアボックス803内には減速のための複
数のギア(図示略)が設けられており、排出モータ80
6の回転は複数のギアによって減速して前述した玉崩し
円盤804および第1の排出ローラ814に伝達され
る。なお、玉崩し円盤804および第1の排出ローラ8
14の回転数は同一である必要はなく、望ましくは玉崩
し円盤804の外周部の周速と第1の排出ローラ814
の周速が一致する関係に設定するのがよい。ただし、両
者は連動して回転する。
【0062】第1の排出ローラ814はゴム又は硬質プ
ラスチックを素材として円筒状に形成され、閉止部材8
00に形成された円形の小さな開口部815を通過し
て、貯留タンク61の整列通路86の先端出口に設けた
センサ取付け部材87の上部切欠内に臨み、センサ取付
け部材87の通路内のパチンコ玉と接触するようになっ
ている。
【0063】一方、玉崩し円盤804は、玉との間に引
っ掛かり力等を発生する作用部としての4ヵ所の周辺玉
崩し凸部804a〜804dおよび中央に1ヵ所の中央
玉崩し凸部804eを有し、回転中にこれらの凸部80
4a〜804eで貯留タンク61の玉を崩して整列しや
すくなるような振動を与え、整列通路86に玉を整列さ
せるものである。玉崩し円盤804および前述した整列
通路86は、全体として玉整列手段900を構成してい
る。
【0064】なお、玉崩し円盤804の形状は図6に示
すタイプのものに限らず、例えば図7に示すように、
射状の複数の旋回凸部816が形成された玉崩し円盤8
17を用いてもよい。旋回凸部816は一定の高さで突
出し、中心部から放射状でかつ旋回するように外周方向
に向って延在している。また、各旋回凸部816の間は
溝になっている。したがって、この玉崩し円盤817は
玉崩し凸部の代りに円盤の表面に溝を形成したというよ
うに捉えることもできる。
【0065】玉崩し円盤817では、前述した玉崩し凸
部804a〜804eの作用に加えて、旋回凸部816
が旋回しながら玉に対して押す力を与えて玉を崩す(又
は溝によって玉を崩すという力も働く)という利点があ
り、より一層玉崩しが容易になる。また、この旋回凸部
816は、玉に対して接線方向に沿った押力を付与する
ので、整列通路86内の玉に排出方向の移動力を与える
という機能も果す。
【0066】玉崩し円盤の構造は上述のタイプに限ら
ず、同様の効果を得るものであれば、他の構造であって
もよい。例えば、玉崩し円盤804の盤面にゴム等の、
玉との摩擦を増加する手段を設けておけば、摩擦力によ
って玉に力を付与することができ、前記と同様の機能を
果すことができる。
【0067】第1の排出ローラ814の下方には第2の
排出ローラ818が設けられており、第2の排出ローラ
818も同様にゴム又は硬質プラスチックを素材として
円筒状に形成されている。第2の排出ローラ818は閉
止部材800に形成された円形の開口部819に基端側
が収納され、先端側はセンサ取付け部材87の下部切欠
に挿入され、それによりセンサ取付け部材87内のパチ
ンコ玉と接触するようになっている。したがって、第1
及び第2の排出ローラ814、818の直前に玉有りセ
ンサ90が位置し、第1及び第2の排出ローラ814、
818の直後に排出センサ91が位置している。
【0068】第2の排出ローラ818の基端部は変位ブ
ラケット820に回転自在に固定されている。したがっ
て、第2の排出ローラ818には駆動力が与えられず、
単に自ら自由回転するのみである。変位ブラケット82
0は変形L型に形成されており、その一端部が閉止部材
800に固定され、他端部820bはストッパ821に
当接している。したがって、変位ブラケット820は固
定された一端部を基点として、その他端部が揺動可能に
なっている。
【0069】また、変位ブラケット820はスプリング
822が係合しており、スプリング822は変位ブラケ
ット820を図中上方(第2の排出ローラ818が第1
の排出ローラ814に近付く方向)に付勢している。第
1の排出ローラ814と第2の排出ローラ818の間隔
はストッパ821によって規制されており、この間隔は
ストッパ821の位置を調整することにより変えること
ができる。
【0070】すなわち、ストッパ821は間隔調整部材
823に固定されており、間隔調整部材823には細長
い溝が形成されている。そして、間隔調整部材823の
細長い溝にビス824を通して締め付けることにより、
間隔調整部材823が閉止部材800に固定される。し
たがって、ビス824を緩めて間隔調整部材823を溝
の範囲で移動させて、その固定位置を変えることによ
り、ストッパ821が変位ブラケット820の他端部8
20bに当接する位置が変り、第1の排出ローラ814
と第2の排出ローラ818の間隔を変えることができる
ようになっている。よって、排出ローラ814、818
が摩耗した場合にも、両者が一定間隔を維持するように
調整することができる。
【0071】上記ストッパ821、間隔調整部材823
およびビス824は間隔調整手段903を構成する。し
たがって、間隔調整手段903は第1の排出ローラ81
4に対して第2の排出ローラ818が後述の第1の状態
(玉の通過が不可能な状態)にあるとき、第1の排出ロ
ーラ814と第2の排出ローラ818の間隔を調整可能
である。
【0072】第1の排出ローラ814と第2の排出ロー
ラ818は、その間に玉(適宜、Tで示す)を挟み込ん
で回転しながら移動させて貯留タンク61の整列通路8
6から外部に排出させる機能と、第1の状態にて玉の通
過を確実に阻止するストッパとしての機能を有してい
る。そして、このバネ仕掛けのストッパ機能を持ってい
ることにより、玉を1個ずつ排出することができる。
【0073】上記排出モータ806、ギアボックス80
3、モータ取付部材805、モータ停止盤810、係合
部材812、電磁石813、第1の排出ローラ814、
閉止部材800、変位ブラケット820、第2の排出ロ
ーラ818、ストッパ821、スプリング822、間隔
調整部材823およびビス824は、全体として玉排出
部(玉排出手段)62を構成している。実際には、玉崩
し円盤804も玉を排出方向へ押し移動する機能を果す
ので、これも玉排出手段62の一部を兼ねているとみな
すことができる。
【0074】図8は玉の排出動作を示す図である。ま
ず、図8(a)に示すように、通常は第1の排出ローラ
814に排出モータ806からの減速した駆動力が与え
られず、第1の排出ローラ814は回転しない。また、
このとき第2の排出ローラ818も回転せず、変位ブラ
ケット820の他端部820bはスプリング822の付
勢力を受けてストッパ821に当接している。したがっ
て、貯留タンク61の整列通路86にある玉Tは第1の
排出ローラ814と第2の排出ローラ818によって通
過が阻止され、排出されない。すなわち、第1の排出ロ
ーラ814に対して第2の排出ローラ818は、玉の通
過を不可能とする第1の状態にある。
【0075】一方、図8(b)に示すように、第1の排
出ローラ814に排出モータ806からの減速した駆動
力が与えられると、第1の排出ローラ814が回転し、
玉Tを回転させながら挟み込もうとする。このとき玉崩
し円盤804の回転により、整列通路86内の玉には排
出方向の押力が付与されるので、この力によっても玉は
移動する。これにより、玉Tの移動に応じて第2の排出
ローラ818が自由回転する。
【0076】また、第2の排出ローラ818は玉の移動
によりスプリング822の付勢力に抗して下方に押し下
げられ、変位ブラケット820の他端部820bはスト
ッパ821に当接しなくなる。その結果、玉Tが第1の
排出ローラ814と第2の排出ローラ818とによって
挟み込まれながら回転して移動し、貯留タンク61の整
列通路86から外部に排出される。すなわち、第1の排
出ローラ814に対して第2の排出ローラ818は、玉
の通過を可能にする第2の状態に変位する。このように
して第1の排出ローラ814に排出モータ806からの
減速した駆動力が与えられことにより、玉Tが貯留タン
ク61から排出される。
【0077】次に、図9はパチンコ装置1における制御
系のブロック図である。図9において、この制御系は大
きく分けると、パチンコ遊技や玉の貸出し等に必要な制
御を行うCPU101と、各種情報信号を受け入れて波
形整形あるいは必要に応じてA/D変換する等の処理を
行ってCPU101に出力する入力フィルタ102と、
CPU101の作動クロックを刻む水晶(クリスタル)
103と、CPU101のから制御信号をドライブして
各種駆動信号を生成して各表示器等に出力するドライバ
104と、CPU101、入力フィルタ102、ドライ
バ104に必要な電源を供給する電源部105とによっ
て構成される。
【0078】CPU101、入力フィルタ102、水晶
103およびドライバ104は、パチンコ機2の裏側の
所定位置に配置したマイクロコンピュータを含むボード
ユニットによって実現されている。そして、マイクロコ
ンピュータのボードユニットはカード装置3、島設備、
遊技店の管理装置等との間で制御信号やデータの授受が
行われるようになっている。
【0079】入力フィルタ102には排出センサ91、
玉有りセンサ90、補給センサ81、玉抜きセンサ11
1、オーバーフロースイッチ67、セーフセンサ75か
らの信号が入力されるとともに、可変表示装置42から
役物データ信号が、玉貸釦23から購入払い出し信号が
入力される。
【0080】排出センサ91、玉有りセンサ90、補給
センサ81の機能は前述した通りである。玉抜きセンサ
111は、遊技店の係員が玉抜処理を開始するための操
作、すなわちパチンコ機2の前面に設けられた操作用孔
に玉抜き棒(図示略)を挿入する操作がなされたことを
検出する。可変表示装置42から出力される役物データ
信号としては、例えば大当り状態のときの賞球数や始動
入賞口に入賞した場合の排出数データ等がある。購入払
い出し信号は玉貸釦23を1回(すなわち、1度数に相
当)押す毎に出力される。
【0081】一方、ドライバ104からは電磁石81
3、排出モータ806、玉抜きソレノイド65、セーフ
ソレノイド76、オーバーフローランプ59、補給ラン
プ58、玉排出数表示器121、玉排出表示器57、排
出異常表示器54、セーフ玉異常表示器53、玉抜き表
示器56、玉詰り解除中表示器52、玉詰り表示器51
に対して制御信号が出力されるとともに、玉排出信号、
排出異常信号、玉詰り信号、セーフ玉異常信号が出力さ
れ、さらにアンプ131に対して効果音信号が出力され
る。
【0082】玉排出信号は玉排出部62に出力される
他、排出異常信号、玉詰り信号、セーフ玉異常信号と共
に遊技店の管理装置等に出力されて管理のために使用さ
れる。また、アンプ131は効果音信号を増幅してスピ
ーカー71を鳴らす。CPU101はセーフセンサ75
の出力に基づき遊技におけるセーフ玉の有無を確認す
る。したがって、CPU101およびセーフセンサ75
は、全体として確認手段901およびセーフ玉検出手段
902を構成する。また、CPU101は排出残数計数
手段、セーフ玉排出制御手段としての機能を有するとと
もに、玉排出部(玉排出手段)62の作動を制御する制
御手段としての機能を有している。
【0083】次に、上述したCPU101によって行わ
れる各種制御の手順を図10〜図21を参照して詳細に
説明する。CPU101による制御は、パチンコ装置1
の電源の投入と同時に開始され、電源が投入されている
限り繰り返してその処理が実行されるメインルーチンと
してのバックグラウンド制御処理(図10参照)と、電
源が投入された後、タイマ割込みにより所定時間(例え
ば、0.5msec)毎に、上記バックグラウンド制御
処理中にそのバックグラウンド制御自体を中断してその
処理が実行される割込処理(図11参照)との2つの制
御処理に大別される。
【0084】メインルーチン 最初に、バックグラウンド制御処理のメインルーチンに
ついて図10を参照して説明する。このルーチンは、前
述したようにパチンコ装置1の電源の投入後、繰り返し
て行われる。
【0085】まず、ステップS1で電源の投入か否かを
判別し、電源投入時のときはステップS2に進んで初期
設定を行う。初期設定としては、例えばRAMのクリア
やフラグの設定、出力バッファのリセット等がある。初
期設定が終了すると、再びステップS1に戻って同様の
判別を行う。このとき、2回目以降のループでは既に電
源を投入した後であるから、今度はNOに分岐してステ
ップS3以降の処理を行う。
【0086】ステップS3ではタスクコントロール処理
を行う。タスクコントロール処理では賞球排出、玉抜
き、玉貸しの3つの処理のうち、どの処理を行うのかを
決定し、決定結果に応じてステップS4のタスク1(賞
球排出処理)、ステップS5のタスク2(玉抜き処
理)、ステップS6のタスク3(玉貸処理)の何れかに
進む。ステップS4のタスク1(賞球排出処理)では、
玉が入賞してセーフ玉になった場合に貯留タンク61か
ら賞球を排出する処理を行う。このルーチンの詳細は後
述する。ステップS5のタスク2(玉抜き処理)では、
例えば閉店時等に貯留タンク61から玉を抜き取る処理
を行う。このルーチンの詳細も後述する。
【0087】さらに、ステップS6のタスク3(玉貸処
理)では、遊技者がカード装置3のカード挿入口5に
リペイドカードを挿入して玉貸釦23を押した場合に、
カード残高の範囲内で1度を単位としてパチンコ玉を貸
し出す処理を行い、玉の貸出し要求があると、貯留タン
ク61の玉を玉排出部62により要求度数に対応する個
数だけ排出する。このとき、玉抜きソレノイド65はオ
フ状態にあり、玉排出部62によって排出された玉は排
出樋64を通るとともに、途中で分岐して賞球誘導樋6
4bを流下し、上皿21に供給される。また、玉貸し態
様に応じて効果音をスピーカ71により報知するととも
に、カード残度数表示器6にプリペイドカードの残り度
数を表示する。なお、ステップS4〜6の何れかを実行
すると、再びステップS1にリターンする。
【0088】割込処理ルーチン 図11は上述のメインルーチン(バックグラウンドジョ
ブ)に優先して所定時間(例えば、0.5msec)経
過毎に行われるタイマ割込処理の手順を示している。こ
の割込処理は各種入力信号の読み込みや割込に適する必
要な処理のために行われるものである。
【0089】この割込処理が開始されると、まず、ステ
ップS10で入力処理を行う。入力処理では、各種セン
サからの信号を読み込んだり、管理装置から必要なデー
タを入力する処理が行われる。次いで、ステップS12
でタイマ処理を行い、これにより、各種タイマのカウン
ト値の更新が行われる。次いで、ステップS14で出力
処理を行う。出力処理では、各表示器に信号を出力した
り、玉の排出のために排出モータ806や電磁石813
に駆動信号を出力する等の処理が行われる。
【0090】ステップS16では通信処理(詳細はサブ
ルーチン参照)を行う。これにより、例えば役物装置か
らの賞球データを通信によって受け取り、賞球データに
対応するカウンタを更新する等の処理が行われる。ステ
ップS18では監視処理(詳細はサブルーチン参照)を
行う。これは、特に貯留タンク61や玉排出部62にお
ける玉の状況を監視するものである。
【0091】ステップS20では音処理(詳細はサブル
ーチン参照)を行う。これは、特に貯留タンク61から
の玉の排出態様に応じてセットされた音を発生するもの
である。
【0092】賞球排出処理 図12、13はメインルーチンにおけるタスク1(賞球
排出処理)のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。まず、ステップS400でセーフセンサ75がオン
しているか(すなわち、セーフ玉が存在するか)否かを
判別する。 (A)セーフ玉がないとき セーフ玉がないとき(例えば、入賞口に遊技の玉が入賞
していないとき)には、ステップS402に進んで玉排
出部62の排出モータ806を停止させる。以前から停
止していれば、停止状態を継続する。このため、玉の排
出は行われない。
【0093】次いで、ステップS404で購入払出信号
が有るか否かを判別する。購入払出信号は玉の貸出し要
求に応じて貯留タンク61から玉を必要な貸出数だけ払
い出すための信号である。例えば、遊技者が玉貸釦23
を押すと、購入払出信号が生成されて玉排出部62に出
力される。購入払出信号がなければ、続くステップS4
06で玉抜き信号が有るか否かを判別する。玉抜き信号
は貯留タンク61から玉を外部に抜き取ることを要求す
るための信号である。玉抜き信号がなければ、メインル
ーチンのステップS1にリターンする。
【0094】一方、ステップS404で購入払出信号が
あれば、ステップS408に進んでタスク3をセットす
るともに、タスク1をクリアしてメインルーチンのステ
ップS1にリターンする。これにより、メインルーチン
のステップS6において玉の貸出し処理が行われる。ま
た、タスク1のクリアにより、賞球排出処理は停止され
る。一方、ステップS408で玉抜き信号があれば、ス
テップS410に進んでタスク2をセットするともに、
タスク1をクリアしてメインルーチンのステップS1に
リターンする。これにより、メインルーチンのステップ
S5において玉を抜く処理が行われる。また、タスク1
のクリアにより、同様に賞球排出処理は停止される。
【0095】(B)セーフ玉があるとき ステップS400でセーフ玉があるときには、賞球の必
要があると判断してステップS412に進み、[N]に
[15]を入れる。[N]は賞球数に対応するカウンタ
をセレクトしたり、賞球に対する排出残り数を表す数値
として使用されるものである。
【0096】本実施例では、賞球の態様として最大15
個賞球から最小1個賞球まで制御できるように、賞球排
出のためのカウンタを15個設定しており、ステップS
412で[N]に[15]を入れるのは、初めに最大の
15個賞球に対応するカウンタから選択していき、最後
に1個賞球に対応するカウンタを選択するためである。
ただし、[N]は15〜0の範囲の値をとり、0も含ん
でいる。
【0097】次いで、ステップS414で役物装置から
通信処理によって送られてきた賞球データに対応するN
個賞球データカウンタの値を判別する。N個賞球データ
カウンタは賞球のための排出数に対応するもので、例え
ば始動口入賞による賞球数は7個に設定されているた
め、この場合のN個賞球データカウンタは7個賞球デー
タカウンタとなる。また、一般入賞口へ入賞したときの
賞球数は15個に設定されているため、この場合のN個
賞球データカウンタは15個賞球データカウンタとな
る。
【0098】本実施例では、7個賞球と、15個賞球と
を採用しており、その他の賞球態様はない。したがっ
て、N個賞球データカウンタは1〜15の範囲の値(す
なわち、1個賞球データカウンタ〜15個賞球データカ
ウンタの範囲)をとるが、実際に玉を排出するのはN個
賞球データカウンタのNが[7]および[15]のとき
である。すなわち、7個賞球データカウンタおよび15
個賞球データカウンタのときである。ステップS414
でN個賞球データカウンタの値が「0」であるか否かを
判別し、「0」でないときはステップS416以降に進
んで賞球のための玉の排出を行う。
【0099】(C)15個賞球排出のとき ステップS412でN=15に設定して15個賞球に対
応するカウンタ(15個賞球データカウンタ)を選択し
たときは、ステップS414で役物装置から通信処理に
よって送られてきた賞球データに対応するN個賞球デー
タカウンタとして15個賞球排出のためのカウンタ(す
なわち、この場合は15個賞球データカウンタ)が
「0」であるか否かを判別する。賞球データが送られて
きたときは「0」ではないので、NOに分岐してステッ
プS416に進み今回のN個賞球データカウンタ(=1
5個賞球データカウンタ)を「1」だけデクリメントす
る。ここで、例えば15個賞球データカウンタが「3」
のとき(15個賞球を3回行うという意味のとき)には
デクリメントにより「2」となる(すなわち、15個賞
球をあと2回行えばよい)。
【0100】次いで、ステップS418で賞球1個目に
対応する音フラグをセットする。音フラグは1個目の排
出を行ったかどうかをみるフラグである。次いで、ステ
ップS420で玉排出部62の排出モータ806を正転
させる。これにより、貯留タンク61内の玉が整列し、
第1の排出ローラ814が駆動されて整列した玉が1個
ずつ排出されることになる。
【0101】ここで、本実施例の特徴部分である貯留タ
ンク61からの玉の排出について、詳細な作用を説明す
る。玉を排出しないときは、第1の排出ローラ814に
対して第2の排出ローラ818が玉の通過が不可能な第
1の状態にある。この第1の状態から玉を排出しようと
するとき、排出モータ806に駆動信号が出力されると
ともに、電磁石813にも同時に通電される。これによ
り、電磁石813が係合部材812を引き付けてモータ
停止盤810への停止片811の係合が解除される。し
たがって、排出モータ806は直ちに回転駆動される
(例えば、正転する)。
【0102】排出モータ806が回転すると、その駆動
力はギアボックス803に伝達されて減速され、玉崩し
円盤804および第1の排出ローラ814に伝えられ
る。これにより、玉崩し円盤804が回転し、その玉崩
し凸部804a〜804eによって貯留タンク61にあ
る玉が崩されて振動が付与され、玉が整列通路86で整
列する。すなわち、整列通路86の溝に入りやすくな
る。したがって、従来のように自然流下によって整列す
るのではなく、強制的に速やかに整列状態となる。
【0103】また、第1の排出ローラ814が回転する
ことにより、図8(b)に示すように、第2の排出ロー
ラ818との間で玉Tを回転させながら挟み込もうとす
る。これにより、玉Tの回転に応じて第2の排出ローラ
818が自由回転する。この場合、第2の排出ローラ8
18は玉の移動によりスプリング822の付勢力に抗し
て下方に押し下げられ、変位ブラケット820の他端部
820bがストッパ821に当接しなくなる。したがっ
て、玉Tが第1の排出ローラ814と第2の排出ローラ
818とによって挟み込まれながら回転して移動し、貯
留タンク61の整列通路86から1個ずつ排出される。
整列通路86から排出した玉は排出センサ91によって
1個ずつ正確に検出され、排出数がCPU101によっ
て計算される。
【0104】すなわち、整列通路86に整列した玉がロ
ーラ部分に送り込みやすい状態になって移動して排出さ
れる。このとき、第1の排出ローラ814に対して第2
の排出ローラ818が玉の通過が可能な第2の状態に変
位する。そして、整列通路86から排出した玉は排出セ
ンサ91によって1個ずつ正確に検出され、排出数がC
PU 101によって計算される。
【0105】そして、所定数の玉の排出を検出すると、
直ちに排出モータ806への駆動信号が停止されるとと
もに、電磁石813への通電も同時に停止される。これ
により、電磁石813が係合部材812を引き離し、モ
ータ停止盤810に停止片811が再び係合する。した
がって、排出モータ806の回転が直ちに停止する。排
出モータ806が停止すると、玉崩し円盤804および
第1の排出ローラ814の回転が停止し、玉の整列が停
止するとともに、第2の排出ローラ818の回転も停止
する。
【0106】これにより、変位ブラケット820の他端
部820bがスプリング822の付勢力を受けてストッ
パ821に当接する位置まで変位するとともに、第2の
排出ローラ818が図8(b)に示すように、上方に移
動して貯留タンク61の整列通路86にある玉Tを第1
の排出ローラ814と共に通過を阻止するようになる。
すなわち、第2の排出ローラ818が玉の通過が不可能
な第1の状態に戻る。したがって、玉Tの排出が直ちに
停止する。
【0107】このようにして第1の排出ローラ814お
よび玉崩し円盤804に排出モータ806からの減速し
た駆動力が与えられことにより、玉Tが貯留タンク61
から排出され、また、第1の排出ローラ814および玉
崩し円盤804への排出モータ806からの減速した駆
動力の付与が停止されることにより、玉Tの排出が阻止
される。
【0108】以上のように、本実施例では玉を自然流下
によって整列させておらず、強制的に1列にスムーズに
整列させるとともに、強制的に玉を排出しているので、
連続してスムーズに大量の玉を貯留タンク61から玉排
出部62を介して排出することができる。また、玉の自
重は第1の排出ローラ814および第2の排出ローラ8
18で支えており、長い距離にわたる玉の自重を受けて
いるわけではないから、従来のように貯留タンクの玉を
一旦曲折した部材(例えば、導出シュート)に導くとい
うような構造の必要がなく、この面からも玉の排出経路
が短くなって大量の玉を速やかに排出することができ
る。
【0109】また、構造が従来に比して簡単であるか
ら、貯留タンク16の途中や排出経路における玉の詰り
が少なくなり、しかも玉の排出に必要なスペースを削減
することができるとともに、コストも低下させることが
できるという利点がある。さらに、玉排出部62を介し
て貯留タンク61から直接に玉の排出が行われるため、
極めて高速に玉を排出することができる。
【0110】加えて、第1の排出ローラ814および第
2の排出ローラ818は、ゴム又は硬質プラスチックを
素材としているので、摩耗することも考えられるが、ロ
ーラが摩耗した場合には、交換しなくても間隔調整手段
903によって第1の排出ローラ814と第2の排出ロ
ーラ818の間隔を調整すればよく、簡単であるととも
に、コストが低減する。
【0111】さて、再びフローチャートに戻り、ステッ
プS422では玉詰りタイマをリセットして再びセット
する。玉詰りタイマは、所定時間だけ排出モータ806
を正転させても玉の排出がないときに、玉排出部62の
玉詰りとみなすために、その所定時間を計測するための
ものである。したがって、ステップS422の時点から
玉詰り判断のための時間計測が開始される。
【0112】次いで、図13に移り、ステップS424
で7セグメントの排出残数表示器63に排出残数として
「N」を表示する。この場合、15個賞球ではあるが、
未だ1個も排出されていないので、「N」=「15」と
して表示される。このように排出残数として「N」を表
示することにより、遊技者との間で賞球数の排出状況に
ついてのトラブルを有効に防止することができる。
【0113】次いで、ステップS426で玉詰りタイマ
がタイムオーバーしているか否を判別し、通常の状態で
玉詰りがなければ、タイマがタイムオーバーしておら
ず、このときはNOに分岐してステップS428に進
む。一方、玉詰りがあれば(あるいは玉が補給されてい
ない、又は排出すべき玉が玉有りセンサ90の位置にな
いという状態もあり得る)、タイマがタイムオーバーし
ており、このときはYESに分岐してステップS430
に進む。
【0114】ステップS430ではフラグBがある(立
っている)か否を判別する。フラグBのセットは後述の
監視処理のサブルーチンで行われ、フラグBが立ってい
る状態は玉排出部62で玉が詰っている状態に相当す
る。したがって、フラグBがあれば、玉が詰っていると
判断し、ステップS432で玉詰りを解除するための玉
詰り処理(詳細は後述のサブルーチン参照)を実行す
る。
【0115】これにより、通常は玉詰り状態が解除され
るが、これでもなお玉詰りが解消しない場合もあるの
で、続くステップS434でフラグAがある(立ってい
る)か否を判別する。フラグAのセットは後述の監視処
理のサブルーチンで行われ、フラグAが立っている状態
は玉排出部62の玉有りセンサ90に玉が存在する状態
に相当する。したがって、ステップS434でフラグA
があれば、玉詰りが解除されたと判断してステップS4
36で玉詰り表示器51をオフ(消灯)してステップS
420に戻る。
【0116】また、ステップS434でフラグAがなけ
れば、玉詰りが解除されないと判断してステップS43
8で玉詰り表示器51をオン(点灯)するとともに、ス
テップS440で依然として玉詰りが解除されない状態
を管理装置に送信してステップS434に戻る。これに
より、管理装置をモニタしている店側の係員からの通報
あるいは玉詰り表示器51の点灯に伴う遊技者からの通
報によって係員がかけつけ、玉詰りを解除すべく適切な
処置が採られる。そして、係員によって玉詰りが解除さ
れると、ステップS434からYESに分岐してステッ
プS436に進む。
【0117】一方、上記ステップS430でフラグBが
なければ、玉詰りではないが、貯留タンク61に玉が補
給されていない、又は排出すべき玉が玉有りセンサ90
の位置にあると判断してステップS442でフラグAが
ある(立っている)か否を判別する。フラグAがなけれ
ば、少なくとも貯留タンク61に玉が補給されていな
い、又は排出すべき玉が玉有りセンサ90の位置にない
という状態ではないと判断してステップS432の処理
を行う。
【0118】一方、フラグAあれば、貯留タンク61に
玉が補給されていないか、あるいは排出すべき玉が玉有
りセンサ90の位置にあるのに玉が排出されないと判断
してステップS444で排出モータ806の作動を停止
し、ステップS446で排出異常表示器54を点灯し、
さらにステップS448でその旨の情報を管理装置に送
信してステップS444に戻る。この場合、例えば排出
モータ806の故障、あるいは排出センサ91の故障が
考えられる。
【0119】これにより、同様に管理装置をモニタして
いる店側の係員からの通報あるいは排出異常表示器54
の点灯に伴う遊技者からの通報によって係員がかけつ
け、玉の補給あるいは玉有りセンサ90付近のチェッ
ク、上記故障等に対する適切な処置が採られる。そし
て、係員によって異常状態が解除されると、ステップS
442から分岐してステップS432に進む。
【0120】このようにして玉の詰り、貯留タンク61
に玉が補給されていない、又は排出すべき玉が玉有りセ
ンサ90の位置にないという各種の異常状態に対する適
切な処置が実行されて排出モータ806の駆動が制御さ
れ、正常のときはステップS426からNOに分岐して
ステップS428に抜ける。
【0121】ステップS428では[N]=「1」であ
るか否を判別する。いままでのループでは15個賞球の
場合でまだ1個も排出していない状態であるから、ここ
ではNOに分岐してステップS450に進む。
【0122】因みに、[N]=「1」となる状態は15
個賞球の場合で既に14個目の排出を終了したときであ
り、このときはステップS428からYESに分岐して
ステップS452に進み、セーフソレノイド76をオン
して保持していたセーフ玉を1個だけ排出し、その後ス
テップS450に進む。これは、いわゆるウエイトタイ
ムを設けずに、未だ15個賞球処理が継続しているタイ
ミングでセーフ玉を排出可能なことを意味し、従来との
大きな相違点である。
【0123】ステップS450ではセーフセンサ75の
出力に立ち下がりがあるか(すなわち、セーフ玉がセン
サを抜けて排出されたか)否かを判別する。今回のルー
プでは15個賞球の場合でまだ1個も排出していない状
態で[N]=「15」となっている状態であるから、こ
こではNOに分岐してステップS454に進む。
【0124】因みに、セーフセンサ75の出力に立ち下
がりがあってYESに分岐するのは、最後の賞球排出の
1つ手前の玉(例えば、15個賞球の場合には14個目
を排出したとき)であり、このときはステップS450
からYESに分岐してステップS456に進み、セーフ
ソレノイド76をオフして再びセーフ玉の通過を禁止し
て保持し、その後ステップS454に進む。
【0125】ステップS454では[N]=「0」であ
るか否を判別する。今回のループでは15個賞球の場合
でまだ1個も排出していない状態で[N]=「15」と
なっている状態であるから、ここではNOに分岐してス
テップS458に進む。因みに、[N]=「0」となる
状態は15個賞球の場合で既に15個全ての玉の排出を
終了したときであり、このときはステップS454から
YESに分岐してステップS460に進む。ステップS
460以降の処理は後述する。
【0126】さて、ステップS458ではオーバーフロ
ースイッチ67がオンしているか否を判別し、オンして
いるときは玉貯留皿32に貯留された玉が一杯になって
いると判断してステップS462でオーバーフローラン
プ59を点灯し、再びステップS458の判別を行う。
【0127】また、このときは発射装置が強制的に停止
状態となり、玉の発射ができなくなる。オーバーフロー
ランプ59の点灯や発射装置の停止に気付いて遊技者が
玉抜きレバー33を引き玉貯留皿32の玉を放出(例え
ば、いわゆるドル箱に放出)すると、オーバーフロース
イッチ67がオフするため、ステップS464でオーバ
ーフローランプ59を消灯する。また、発射装置が作動
許容状態になり、ゲームが再び開始される。その後、ス
テップS466に進む。
【0128】ステップS466では排出センサ91がオ
ンであるか否かを判別し、YESのときは玉排出部62
により貯留タンク61から15個賞球の場合の最初の1
個の玉が排出されたと判断してステップS468で音フ
ラグがある(立っている)か否を判別する。音フラグが
あれば、ステップS470で15個賞球のうちの1個目
の玉の排出が終了したと判断して音出力タイマをセット
するとともに、音フラグをクリアする。音出力タイマ
は、賞球音を鳴らすまでの時間をセットするもので、そ
のセット時間として上皿21に玉が排出されるまでの時
間を採用している。
【0129】次いで、ステップS472で役物装置が大
当り中であるか否かを判別し、大当り中のときはステッ
プS474で大当りN個賞球音をセットする。これによ
り、後述の音処理のサブルーチンでセットされた音が出
力される。一方、役物装置が大当り中でないときはステ
ップS476で通常N個賞球音をセットする。これによ
り、同様に後述の音処理のサブルーチンでセットされた
音が出力される。なお、大当り中でも通常遊技中でも1
5個賞球および7個賞球があり。それぞれの遊技状態で
賞球音が変えられる。
【0130】ステップS474あるいはステップS47
6を経ると、次いでステップS478に進む。一方、ス
テップS468で音フラグがないときは15個賞球のう
ちの1個目の玉の排出が既に終了していると判断してス
テップS478にジャンプする。
【0131】ステップS478では店の管理装置に玉排
出信号を送信し、賞球に対する排出残り数を表す数値と
して使用される[N]を「1」だけデクリメントして
「14」とする。したがって、管理装置には玉を1個排
出する毎に玉排出信号が送られる。これを受けて管理装
置側では、該当するパチンコ機2の出玉数を計算する等
して打ち止めのためのデータとして使用したり、あるい
は出玉率の計算等に用いたりして店の管理を行う。次い
で、ステップS480で玉詰りタイマをリセットして再
びセットする。これは、玉が1個排出されたことに伴
い、玉の詰りを1個ずつ確認するためである。その後、
ステップS428に進む。以上の処理により、15個賞
球の場合の最初の1個目が排出される。
【0132】次いで、15個賞球の場合の2個目を排出
する処理に移るが、このときは上述したステップS46
6〜ステップS464の処理を継続して実行することに
より行われる。以下、同様のループで15個賞球の場合
の13個目を排出する処理まで行う。このとき、玉排出
部62からは玉が1個ずつ排出され、この排出玉は排出
センサ によって1個ずつ検出される。
【0133】次いで、15個賞球の場合の14個目を排
出する処理に移るが、このときは前述したように[N]
=「1」となってステップS428の判別結果がYES
になる。したがって、ステップS428から分岐してス
テップS452に進み、セーフソレノイド76をオンし
て保持していたセーフ玉を1個だけ排出し、ステップS
450に進む。これにより、従来と異なり、ウエイトタ
イムを設けずに、15個賞球処理が継続している状態で
セーフ玉を排出することができる。
【0134】次いで、15個賞球の場合の最後の15個
目の排出を終了するループに移ると、[N]=「0」と
なってステップS454の判別結果がYESになり、ス
テップS460に進む。ステップS460では、セーフ
ソレノイド76がオンしているか否かを判別する。な
お、ステップS460においてセーフソレノイド76が
オンしている状態としては、例えば先のステップS45
0でセーフセンサ75の出力に立ち下がりが検出されな
かった場合であり、このようなケースには金属製の玉以
外のもので不正にセーフセンサ75をオンさせたが、セ
ーフセンサ75の出力が立ち下がらなかった場合、ある
いはセーフ玉の排出のときに詰りが生じた等の原因が考
えられる。なお、金属製の玉以外の不正な材質の玉がセ
ーフ玉として使用された場合には、近接型のセーフセン
サ75は応答せず、その出力に立ち上がり、立ち下がり
が生じない。したがって、金属製の玉以外の不正な材質
の玉では、通常はセーフセンサ75がオンしない。
【0135】したがって、ステップS460においてセ
ーフソレノイド76がオンしていなければ、上記状態の
発生がないと判断してNOに分岐し、最初のステップS
400にリターンする。一方、ステップS460でセー
フソレノイド76がオンしているときは、ステップS4
82に進んで排出モータ806の作動を停止して玉の排
出を止める。
【0136】また、ステップS484でセーフ玉異常表
示器53を点灯させるとともに、管理装置にパチンコ機
2のセーフ異常信号を送信する。これにより、該当する
パチンコ機2におけるセーフ玉の異常がその場で遊技者
および店の係員に分るとともに、管理装置側でもセーフ
玉の異常を記憶し、適切を処置を採ることができる。例
えば、セーフ玉の排出詰りであれば、店の係員による詰
りの解除等をすることができる。なお、ステップS48
4を経ると、ステップS460に戻る。以上の処理によ
り15個賞球排出が実行される。
【0137】(D)15個以外の賞球排出のとき 15個賞球排出が終ると、次にステップS414でN個
賞球データカウンタとしての15個賞球データカウンタ
が「0」であるか否かを判別する。既に15個賞球排出
を終了しているので、今回のループでは判別結果がYE
Sとなり、ステップS486に進む。ステップS486
ではN個賞球データカウンタを[1]だけデクリメント
する。
【0138】これにより、N個賞球データカウンタとし
て14個賞球データカウンタがセレクトされる。次い
で、ステップS488で[N]=0であるか否かを判別
する。14個賞球データカウンタがセレクトされたとき
は[N]=0ではないので、ステップS414に戻って
14個賞球データカウンタが「0」であるか否かを判別
する。
【0139】ところが、本実施例では15個賞球および
7個賞球の態様を採用しているので、14個賞球データ
カウンタがセレクトされた場合に14個の賞球排出は行
われない。したがって、役物装置から通信処理によって
送られてきた賞球データに対応するN個賞球データカウ
ンタとして14個賞球データカウンタがインクリメント
されることはなく、14個賞球データカウンタは「0」
の状態である。これは、他の13個賞球データカウンタ
〜8個賞球データカウンタおよび6個賞球データカウン
タ〜1個賞球データカウンタについても同様であり、7
個賞球データカウンタのみが役物装置から通信処理によ
って送られてきた賞球データに対応してインクリメント
される。
【0140】したがって、ステップS414における判
別結果では14個賞球データカウンタが「0」として判
断され、続くステップS486でN個賞球データカウン
タを[1]だけデクリメントし、13個賞球データカウ
ンタをセレクトする。以下、同様にして8個賞球データ
カウンタまでデクリメントしていくが、何れも賞球排出
は行われない。次の7個賞球データカウンタまでデクリ
メントしたとき、役物装置から通信処理によって送られ
てきた賞球データに対応して7個賞球データカウンタが
インクリメントされていれば、ステップS414の判別
結果がNOとなってステップS416以降の処理を実行
して上記同様に7個の賞球排出が行われる。
【0141】一方、7個賞球データカウンタに対して役
物装置から賞球データが送られていない場合(すなわ
ち、7個賞球データカウンタ=「0」)にはステップS
414の判別結果がYESとなり、賞球排出を行わず
に、ステップS486に進み、N個賞球データカウンタ
をデクリメントして、次のカウンタである6個賞球デー
タカウンタをセレクトする。
【0142】以下、同様にして6個賞球データカウンタ
から1個賞球データカウンタまでを順次セレクトしてい
くが、何れも賞球排出は行われない。そして、ステップ
S488で[N]=0になると、全ての賞球データカウ
ンタについてサーチが終了したと判断して賞球排出処理
のサブルーチンを終り、メインルーチンのステップS1
にリターンする。
【0143】ここで、図14は一例として7個賞球の場
合における玉排出のタイミングを示すものである。この
図に示すように、セーフ玉はセーフソレノイド76がオ
フすることによって保持されているため、セーフセンサ
75はセーフ玉の保持状態を検出して信号出力が“H”
レベルになっている。そして、玉の賞球排出が1個ずつ
排出センサ91によって検出しながら行われ、6個目の
排出(最終の玉である7個目を排出する1つ手前)を検
出したときにセーフソレノイド76がオンして保持され
ているセーフ玉が排出される。これにより、セーフセン
サ75の出力が“L”レベルに下がる。
【0144】そして、6個目の賞球排出を終了し、続く
7個目の排出と同時にセーフ玉があるか否かを判断す
る。図14の例では次のセーフ玉があるケースであり、
セーフソレノイド76のオンが終了すると同時にセーフ
センサ75が次のセーフ玉を検出し、一旦、“L”レベ
ルに下がった出力信号が次のセーフ玉の検出に応じて
“H”レベルとなる。その後、7個目の賞球排出が行わ
れる。
【0145】このように、本実施例ではセーフ玉が複数
ある場合でも、玉を自然流下によって整列させる必要が
なく、ウエイトタイムがないため、連続してスムーズに
大量の玉を玉排出部62から排出することができる。ま
た、この場合、玉排出部62から直接に玉の排出が行わ
れるため、極めて高速に玉の排出処理を行うことができ
る。
【0146】したがって、例えば役物装置が大当りの状
態になると、大量の賞球玉を貯留タンク61から受皿2
1に排出する必要があるが、玉の排出がスムーズに行わ
れるのので、持ち玉が極端に少ない場合であってもV入
賞の継続が容易であり、またアタッカに発射玉を10個
入賞させる前に規定時間(例えば、アタッカ開放の2
9.5秒間)が経過して次のカウントに移行するという
遊技者によって不利な事態を回避することができ、遊技
者と遊技店の間におけるトラブルを避けることができ
る。
【0147】さらに、セーフ玉の排出が賞球排出と併用
して同時に行われ、賞球排出中に次のセーフ玉の存在を
確認しているため、従来のようにウエイトタイム中に次
のセーフ玉の確認をし、その確認時間が経過してから次
の賞球排出に移行するという煩わしい処理をなくするこ
とができ、連続して大量の玉を排出する必要がある場合
に多くの処理時間を費やす必要がない。したがって、こ
の面からも玉の高速排出に寄与することができる。
【0148】玉詰り処理 次に、図15はタスク1(賞球排出処理)のステップS
432における玉詰り処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。まず、ステップS4000で玉詰り解
除中表示器52をオン(点灯)して遊技者や係員にその
旨を知らせ、続くステップS4002でモータ動作カウ
ンタYに1をセットする。次いで、ステップS4004
で排出モータ806の作動を停止させ、所定時間(例え
ば、300ms)が経過するのを待つ(ステップS40
06)。その後、ステップS4008で排出モータ80
6を逆転させ、所定時間(例えば、2sec)が経過す
るの待ち(ステップS4010)、さらにステップS4
012で排出モータ806の逆転動作を停止させ、所定
時間(例えば、1sec)が経過するのを待つ(ステッ
プS4014)。
【0149】このように一旦排出モータ806を停止さ
せた後、所定時間だけ逆転させ、また停止させるという
処理を行うことにより、貯留タンク61内(あるいは玉
排出部62の内部)で詰った玉をかき混ぜることがで
き、通常であれば、自動的に詰り状態が解消される。な
お、これでも解消しない場合には、後述のように上記処
理をもう1回繰り返すことになる。
【0150】次いで、ステップS4018でフラグAが
あるか否を判別する。この時点でフラグAがなければ、
所定時間(例えば、3sec)が経過するの待って(ス
テップS4020)、再びフラグAがあるか否を判別す
る。これでもフラグAがなければ、ステップS4022
に進んでモータ動作カウンタYの値を判別し、「2」で
なければ、ステップS4024でモータ動作カウンタY
をインクリメントし、ステップS4004に戻る。した
がって、このときは同様の上記処理が繰り返される。
【0151】そして、ステップS4018でフラグAが
立っていれば、ステップS4026に抜けて排出モータ
806の作動を停止させるとともに、ステップS402
8で玉詰り解除中表示器52をオフ(消灯)してサブル
ーチンを終了する。
【0152】一方、ステップS4018で依然としてフ
ラグAが立っていないときには、ステップS4020を
経てステップS4022に進み、モータ動作カウンタY
が「2」であれば、ステップS4026に進む。したが
って、ステップS4004〜ステップS4016の処理
は最大限2回まで繰り返されるが、これ以上の処理時間
を要するときには係員による処置に委ねることになる。
【0153】玉抜き処理 図16はメインルーチンにおけるタスク2(玉抜き処
理)のサブルーチンを示すフローチャートである。ま
ず、ステップS500で玉抜きソレノイド65をオンし
て、その切換片65aを図2の破線で示す位置に変位さ
せて排出樋64を通して排出される玉の通路を玉抜き誘
導樋64a側に切り換える。玉抜きソレノイド65は玉
抜きセンサ111によって遊技店の係員が玉抜処理を開
始するための操作、すなわちパチンコ機2の前面に設け
られた操作用孔に玉抜き棒(図示略)を挿入する操作が
なされたことを検出したときにオンとなる。
【0154】次いで、ステップS502で玉抜き表示器
56をオン(点灯)して玉抜き処理を行っていることを
外部に知らせる。次いで、ステップS504で玉排出部
62の排出モータ806を正転させる。これにより、貯
留タンク61内の玉が整列し、第1の排出ローラ814
が駆動されて整列した玉が1個ずつ排出されることにな
る。
【0155】ステップS506では玉詰りタイマをリセ
ットして再びセットし、ステップS508で玉抜き信号
があるか否かを判別する。玉抜き信号は、係員による玉
抜きスイッチが操作があると、発生する。玉抜き信号が
あるときはステップS536に進んで排出モータ806
を停止させるとともに、ステップS538で玉抜き表示
器56をオフ(消灯)してメインルーチンのステップS
1にリターンする。したがって、玉抜き動作中に、もう
一度玉抜きスイッチが押されると、玉抜きを終了するこ
とになる。
【0156】一方、ステップS508で玉抜き信号がな
いときはステップS510に進んで玉詰りタイマがタイ
ムオーバーしているか否を判別し、通常の状態で玉詰り
がなければ、タイマがタイムオーバーしておらず、この
ときはNOに分岐してステップS512に進む。一方、
玉詰りがあれば(あるいは玉が補給されていない、又は
排出すべき玉が玉有りセンサ90の位置にないという状
態もあり得る)、タイマがタイムオーバーしており、こ
のときはYESに分岐してステップS516に進む。
【0157】ステップS512では排出センサ91がオ
ンしているか否か判別し、オンしているときは玉が排出
されていると判断してステップS514で玉詰りタイマ
をリセットして再びセットし、ステップS508に戻
る。また、排出センサ91がオンしていないときは玉が
排出されていないと判断し、玉詰りタイマをリセットし
て再びセットすることなく、そのままステップS508
に戻る。したがって、玉詰りがなければ、ステップS5
08〜ステップS514のループが繰り返されて貯留タ
ンク61の玉がスムーズに抜き取られる。また、後述の
ように最後に必ず玉詰り処理を行い、玉が全て排出され
たかどうかを確認する。
【0158】これに対して、ステップS510で玉詰り
タイマがタイムオーバーしているときは、ステップS5
16に進んでフラグBがある(立っている)か否かを判
別する。フラグBが立っている状態は貯留タンク61あ
るいは玉排出部62で玉が詰っている状態に相当する。
したがって、フラグBがあれば、玉が詰っていると判断
し、ステップS518で玉詰りを解除するための玉詰り
処理(前述したサブルーチン)を実行する。
【0159】これにより、通常は玉詰り状態が解除され
るが、これでもなお玉詰りが解消しない場合もあるの
で、続くステップS520でフラグAがある(立ってい
る)か否を判別する。フラグAが立っている状態は玉排
出部62の玉有りセンサ90に玉が存在する状態に相当
する。したがって、ステップS520でフラグAがあれ
ば、玉詰りが解除されたと判断してステップS522で
玉詰り表示器51をオフ(消灯)してステップS504
に戻る。
【0160】また、ステップS520でフラグAがなけ
れば、玉詰りが解除されないと判断し、今度はステップ
S524でフラグCがある(立っている)か否を判別す
る。フラグCが立っている状態は貯留タンク61に玉が
無い状態に相当する。したがって、ステップS524で
フラグCがあれば、玉詰りではなく、貯留タンク61に
玉が無いから、これ以上玉抜き処理を行う必要でないと
判断してステップS536に進んで排出モータ806を
停止させる。
【0161】一方、ステップS524でフラグCがなけ
れば、玉詰りであるからステップS526で玉詰り表示
器51をオン(点灯)するとともに、依然として玉詰り
が解除されない状態を管理装置に送信してステップS5
20に戻る。これにより、管理装置をモニタしている店
側の係員からの通報あるいは玉詰り表示器51の点灯に
よってこの事実を知った係員が玉詰りを解除すべく適切
な処置が採られる。そして、係員によって玉詰りが解除
されると、ステップS520からYESに分岐してステ
ップS522に進む。
【0162】また、ステップS516でフラグBがなけ
れば、玉詰りではないが、貯留タンク61に玉が補給さ
れていない、又は排出すべき玉が玉有りセンサ90の位
置にない可能性があると判断してステップS528でフ
ラグAがある(立っている)か否を判別する。フラグA
がなければ、少なくとも貯留タンク61に玉が補給され
ていない、又は排出すべき玉が玉有りセンサ90の位置
にないという状態ではないと判断してステップS518
の処理を行う。
【0163】一方、フラグAがあれば、排出センサ91
あるいは玉排出部62の故障などと判断してステップS
530で排出モータ806の作動を停止し、ステップS
532で排出異常表示器54を点灯し、さらにステップ
S534でその旨の情報を管理装置に送信してステップ
S530に戻る。
【0164】これにより、管理装置をモニタしている店
側の係員からの通報あるいは排出異常表示器54の点灯
によってこの事実を知った係員が玉の補給あるいは玉有
りセンサ90付近のチェック等を行うという適切な処置
を採ることになる。
【0165】通信処理 図17は割込み処理におけるステップS16の通信処理
のサブルーチンを示すフローチャートである。まず、ス
テップS1600で役物装置から通信処理によって送ら
れてくる賞球データがあるか否かを判別する。賞球デー
タとしては、例えば通常時における始動入賞口に入賞し
た場合の7個賞球データ、一般の入賞口に入賞した場合
の15個賞球データおよび大当り時における同様の7個
賞球データ、15個賞球データがある。なお、これ以外
の賞球態様も可能であり、本実施例では前述したよう
に、15個〜1個までの賞球に対応できるようにN個賞
球データカウンタを15個設けている。
【0166】ステップS1600で賞球データがなけれ
ば、今回のルーチンを終了し、賞球データがある場合に
は続くステップS1602で送られてきた賞球データに
対応するN個賞球データカウンタを[1]だけインクリ
メントする。これにより、例えば15個賞球データカウ
ンタがインクリメントされた場合には前述した賞球排出
処理のルーチンで15個の賞球排出が行われる。また、
15個賞球データカウンタが[2]だけインクリメント
された場合には15個の賞球排出が2回行われる。
【0167】監視処理 図18は割込み処理におけるステップS18の監視処理
のサブルーチンを示すフローチャートである。まず、ス
テップS1800で貯留タンク61に設置してある補給
センサ81(図では補給スイッチとしている)によって
玉が有ることが検出されているか否を判別し、玉有りと
して検出されている場合にはステップS1802で玉有
りセンサ90に玉が有るか(すなわち、玉有りセンサ9
0の位置に玉が存在しているか)否かを判別する。
【0168】また、ステップS1800の判別結果がN
Oのときは、ステップS1804で補給ランプ58をオ
ン(点灯)し、補給信号を出力する。これにより、島設
備から玉が補給される。次いで、ステップS1806で
同様に玉有りセンサ90に玉が有るか否かを判別する。
【0169】このようにして各ステップS1800、ス
テップS1802、ステップS1806の判別を行い、
ステップS1808〜ステップS1812の3つのケー
スに分けてフラグA〜フラグCの状態を決定する。
【0170】具体的には、各フラグA〜フラグCの状態
は図19に示すようなものとなり、ステップS1808
ではフラグCをセットしてフラグA、フラグBをクリア
し、ステップS1810ではフラグAをセットしてフラ
グB、フラグCをクリアし、さらにステップS1812
ではフラグBをセットしてフラグA、フラグCをクリア
する処理を行う。なお、図19で各フラグが立つと、フ
ラグAは正常、フラグBは玉詰り、フラグCは玉無し状
態に相当する。
【0171】音処理 図20は割込み処理におけるステップS20の音処理の
サブルーチンを示すフローチャートである。まず、ステ
ップS2000で前述した音出力タイマがタイムオーバ
ーしているか否かを判別し、タイムオーバーしていない
ときは今回のルーチンを終了する。一方、タイムオーバ
ーしているときはステップS2002で玉の排出から所
定の遅延時間だけ遅れてセットされた音を出力する。こ
の場合の所定の遅延時間として、例えば玉排出部62が
玉の排出を開始してから上皿21に玉が出るまでの時間
が設定される。
【0172】これにより、賞球態様に応じた効果音がス
ピーカ71から発生する。次いで、ステップS2004
で玉排出表示器57を所定時間だけオン(点灯)してル
ーチンを終了する。
【0173】図21は音出力処理のタイミングチャート
を示すもので、15個賞球排出および7個賞球排出の例
である。同図に示すように、例えば7個賞球排出が行わ
れると、これから所定の遅延時間だけ遅れて7個排出用
の玉排出音が出力される。また、15個賞球排出が行わ
れた場合も、これから所定の遅延時間だけ遅れて15個
排出用の玉排出音が出力される。
【0174】因みに、従来も電子音によって賞球排出音
を発生しており、機械的なベル音を使用していない機種
もあった。しかし、従来は貯留タンクから玉を排出する
と同時に賞球排出音を発生させていた。また、従来は貯
留タンクから誘導路を通して直接的に上皿又は玉貯留皿
に玉を排出せず、貯留タンクとは別の整列手段や玉の重
みをやわらげるための緩衝部材等を通しているため、貯
留タンクから玉を排出すると同時に賞球排出音を発生さ
せると、賞球排出音の発生後、しばらくしてから上皿又
は玉貯留皿に玉が供給されることとなり、実際の玉排出
に対して賞球排出音の発生が早過ぎることとなり、遊技
者に解りにくく、臨場感に欠けていた。また、従来は玉
排出数や賞球態様による音の変化がなく、この面でも臨
場感に欠け、遊技者に対するサービスが十分でなかっ
た。
【0175】これに対して、本実施例では玉の排出から
所定の遅延時間だけ遅れてセットされた賞球排出音が発
生する。したがって、賞球排出音の発生と同時に上皿又
は玉貯留皿に玉が供給されることとなり、遊技者に解り
やすく、臨場感が高められるという特有の効果がある。
また、玉排出数や賞球態様によって音が変化するので、
この面からも遊技者の感覚を刺激して臨場感を高めるこ
とができ、遊技者に対するサービスを向上させることが
できる。
【0176】なお、賞球音は玉排出数や賞球態様に応じ
て例えばその長さ、大きさ、メロディなどを単独で変え
てもよいし、あるいはこれらのうち複数のものを変えて
もよい。また、賞球音の態様として、例えば打ち止めが
近くなると。賞球音が以前と変るようにしてもよい。こ
のようにすると、遊技者はゲームの続行中に打ち止めが
近いことを容易に知ることができ遊技者にとって便利と
なる。
【0177】なお、カード装置の配置場所は上記例に限
るものではない。例えば、前面パネルの部分や皿前装飾
体の部分に設けるようにしてパチンコ機と一体にしても
よい。
【0178】また、上記実施例は本発明をパチンコ装置
に適用した例であるが、本発明の適用はこれに限るもの
ではなく、他の遊技装置にも適用することができる。要
は、本発明の構成要件を満たすものについては、すべて
の遊技装置に適用することができる。すなわち、遊技媒
体を用いた遊技装置としては、パチンコ機以外に、アレ
ンジボール機、雀玉機、玉を用いたスロットマシン等が
あり、これらのすべてに適用が可能である。
【0179】さらに、本発明に係わる遊技装置は上記実
施例のようなプリペイドカード方式のパチンコ装置に適
用する例に限らない。例えば、クレジット方式のパチン
コ装置にも適用することができる。
【0180】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、モータの
駆動により玉崩し部材が作動すると、整列通路の上流側
から流下する玉は、この玉崩し部材により強制的に整列
通路に整列されて導入され、その後、整列通路を流下し
て玉排出手段により所要数の玉が排出されるので、整列
通路の上流側を流下する玉は玉整列手段により強制的に
整列通路側へ導入されて整列されることとなるため、自
然流下により玉を整列するよりも確実且つ迅速に玉を玉
排出手段の上流側で整列させることができ、より高速な
排出を行うことができるようになり、大量の玉を連続し
てスムーズに排出できる。また、整列通路を長く配設す
る必要が無いため、省スペース化を可能にすることがで
きる。請求項2記載の発明によれば、排出ローラの下流
側に、排出された玉の通過を検出する玉排出センサを配
設したので、排出される玉を1個ずつ正確に検出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカード方式のパチンコ装置の一実
施例の構成を示す斜視図である。
【図2】同実施例のパチンコ装置の裏機構の構成を示す
図である。
【図3】同実施例の貯留タンクを分解して示す斜視図で
ある。
【図4】同実施例の補給センサを示す側面図である。
【図5】同実施例の貯留タンクを取り付ける様子を示す
図である。
【図6】同実施例の玉排出装置を分解して示す斜視図で
ある。
【図7】同実施例の玉崩し円盤の変形例を示す図であ
る。
【図8】同実施例の玉排出装置の作動を説明する図であ
る。
【図9】同実施例のパチンコ装置の制御系のブロック図
である。
【図10】同実施例のパチンコ装置の制御のメインルー
チンを示すフローチャートである。
【図11】同実施例のタイマ割込処理の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図12】同実施例のメインルーチンにおけるタスク1
(賞球排出処理)のサブルーチンの一部を示すフローチ
ャートである。
【図13】同実施例のメインルーチンにおけるタスク1
(賞球排出処理)のサブルーチンの一部を示すフローチ
ャートである。
【図14】同実施例の7個賞球の場合における玉排出の
様子を示すタイミングチャートである。
【図15】同実施例のタスク1(賞球排出処理)におけ
る玉詰り処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図16】同実施例のメインルーチンにおけるタスク2
(玉抜き処理)のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図17】同実施例の割込み処理における通信処理のサ
ブルーチンを示すフローチャートである。
【図18】同実施例の割込み処理における監視処理のサ
ブルーチンを示すフローチャートである。
【図19】同実施例の割込み処理における監視処理のサ
ブルーチンで判別する各フラグの状態を示す図である。
【図20】同実施例の割込み処理における音処理のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図21】同実施例の音出力処理の作用を説明するタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
2 パチンコ機(遊技機)61 貯留タンク(貯留手段) 62 玉排出部(玉排出手段) 86 整列通路 91 排出センサ(玉検出手段) 101 CPU(排出残数計数手段、セーフ玉排出制御
手段、制御手段)804、817 玉崩し円盤 806 排出モータ 900 玉整列手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排出指令信号に基づいて作動し、所要数
    の玉を排出可能な玉排出手段を備えた遊技機において、排出する玉を予め貯留する貯留手段と、 上記貯留手段の下流側に設けられた排出前の玉が整列し
    て流下可能な整列通路を含むとともに、モータの作用に
    基づき作動する玉崩し部材を有して、該玉崩し部材の作
    動により上記貯留手段から流下する玉を整列させて整列
    通路に導入させることが可能な玉整列手段と、 上記玉整列手段によって整列させた玉を強制排出する玉
    排出手段と、を備え、 上記玉崩し部材は、上記整列通路の側部に沿った垂直面
    内で回転駆動されることにより上記貯留手段から流下す
    る玉を整列通路に導く円盤からなり、 上記玉排出手段は、玉通路を挟んで対向配置された少な
    くとも一方がモータにより回転駆動されることにより玉
    を排出可能な一対の排出ローラを有し、これら排出ロー
    ラは、玉の通過が不可能な第1状態と玉の通過が可能な
    第2状態とに変換可能に組み付けられ、かつ第1の状態
    に付勢されるように構成してなり、 上記円盤と上記排出ローラとを1つのモータで回転駆動
    するようにした ことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 上記排出ローラの下流側に、排出された
    玉の通過を検出する玉排出センサを配設したことを特徴
    とする請求項1に記載の遊技機。
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