JP2017113617A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】いわゆる球突きを抑制して、発射をスムーズに続行することが可能となる遊技機を提供する。【解決手段】遊技領域が前面に設けられた遊技盤と、前記遊技盤の下方に配設されて遊技者の発射操作に応じて遊技球を発射する発射装置と、前記発射装置から発射された遊技球を前記遊技盤の上方部に誘導する遊技球誘導部と、を備えた遊技機において、前記遊技領域に向けて発射された遊技球を検出するための発射球検出手段と、前記発射球検出手段によって、発射された遊技球が検出されてからの経過時間を計測する計時手段と、前記発射球検出手段による遊技球の検出があった後の次の遊技球の発射は、前記計時手段によって所定の第1経過時間が計測された後に発射可能とするように前記発射装置を駆動制御する発射制御手段と、備えるように構成する。【選択図】図4
Description
本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関するものである。
従来、遊技領域の中央部に大型表示装置が配設されたパチンコ遊技機等の遊技機が種々提案されている。
例えば、下記特許文献1に記載されたパチンコ機では、遊技領域の中央部に配置された大型の液晶表示装置の表示部を囲むようにセンター部材が設けられている。また、遊技盤の前面には、遊技領域の周囲を囲むように円弧状の外レール及び内レールが配設され、両レール間が遊技球を遊技領域に発射するための発射通路とされている。この発射通路は、遊技領域の左側に設けられ、発射通路の出口は、遊技領域の左上部に開口している。
また、センター部材の左右方向中央部の下方には、チューリップ式電動役物が配置され、センター部材の左側を流下する遊技球のみ入賞可能となっている。そして、遊技領域内でセンター部材の左側を流下する遊技球がチューリップ式電動役物へ入賞すると、メイン制御装置で「大当たり抽選」が行われ、いわゆる「大当たり」である場合には、大入賞装置が所定ラウンド開放される大当たり遊技状態となるように構成されている。
しかしながら、前記した特許文献1に記載されたパチンコ機では、発射された遊技球が発射通路の出口に到達できずに、発射通路内を逆流してしまう戻り球が発生する虞があった。そして、この戻り球が発生した場合には、1分間に約100発の遊技球が発射されるため、戻り球と発射球が衝突する、いわゆる「球突き」が生じる。その結果、「球突き」を避けるため、遊技者は操作ハンドルを左に回す、若しくは、操作ハンドルを離す等の操作をして、遊技球の発射を一時的に停止する必要があり、操作ハンドルの操作が煩雑になる虞があった。
かかる問題に鑑み、本発明は、いわゆる球突きを抑制して、発射をスムーズに続行することが可能となる遊技機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係る遊技機は、遊技領域が前面に設けられた遊技盤と、前記遊技盤の下方に配設されて遊技者の発射操作に応じて遊技球を発射する発射装置と、前記発射装置から発射された遊技球を前記遊技盤の上方部に誘導する遊技球誘導部と、を備えた遊技機において、前記遊技領域に向けて発射された遊技球を検出するための発射球検出手段と、前記発射球検出手段によって、発射された遊技球が検出されてからの経過時間を計測する計時手段と、前記発射球検出手段による遊技球の検出があった後の次の遊技球の発射は、前記計時手段によって所定の第1経過時間が計測された後に発射可能とするように前記発射装置を駆動制御する発射制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、遊技領域が前面に設けられた遊技盤と、前記遊技盤の下方に配設されて遊技者の発射操作に応じて遊技球を発射する発射装置と、前記発射装置から発射された遊技球を前記遊技盤の上方部に誘導する遊技球誘導部と、を備えた遊技機において、前記遊技領域に向けて発射された遊技球を検出するための発射球検出手段と、前記発射球検出手段によって、発射された遊技球が検出されてからの経過時間を計測する計時手段と、前記発射球検出手段による遊技球の検出があった後の次の遊技球の発射は、前記計時手段によって所定の第1経過時間が計測された後に発射可能とするように前記発射装置を駆動制御する発射制御手段と、を備えているため、いわゆる球突きを抑制することが可能となる。
以下、図面を参照しつつ本発明にかかる遊技機の一実施形態を図1乃至図5に基づいて説明する。先ず、本実施形態に係る遊技機1の概略構成について図1乃至図4に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、遊技機1は、遊技媒体として遊技球を用いるパチンコ遊技機であって、遊技盤2の縁に外側誘導レール3および内側誘導レール4が略円形に配置され、上記外側誘導レール3および内側誘導レール4によって区画された部分には遊技球が発射される遊技領域6が上記遊技盤2上に設けられている。上記遊技領域6には遊技球を誘導する誘導釘Jが遊技盤2の表面に設けられている。
また、遊技機1の前面側には、装飾ランプ等からなるランプ装置35、発射装置へ供給する遊技球と払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿36、該上側球受け皿36の満杯時に遊技球を受けるための下側球受け皿37、効果音等を発するスピーカ38、遊技者の発射操作に応じて遊技球を上記遊技領域6へ向けて弾発発射するための発射装置64、遊技者による操作可能な遊技ボタンスイッチ67や上下左右ボタン68等が設けられている。尚、図1における符号W1は遊技機の外枠、W2は外枠W1に取り付けられた前枠、Gは上記前枠W2に開閉可能にヒンジで取り付けられたガラス枠である。以下、遊技機1の各構成について説明する。
遊技ボタンスイッチ67及び上下左右ボタン68は、上側球受け皿36の手前側上面に設けられている。遊技ボタンスイッチ67は、押下可能な押しボタンスイッチからなり、正しく操作されたことを検知する接点型のリミットセンサーが内蔵され、押下操作に対応した出力信号を出力可能に構成されている。上下左右ボタン68は、それぞれ独立して操作可能な上ボタン、下ボタン、右ボタン及び左ボタンで構成され、十字形に配置されている。上ボタン、下ボタン、右ボタン及び左ボタンは、押下可能な押しボタンスイッチからなり、正しく操作されたことを検知する接点型のリミットセンサーが内蔵され、押下操作に対応した出力信号を出力可能に構成されている。
上記遊技盤2に設けられた遊技領域6の中央位置には、表示窓7が貫通形成されている。また、遊技盤2の裏面には、裏セット盤21が取り付けられ、その裏セット盤21の前面部には、表示装置10が取り付けられている。そして、図2に示すように、表示装置10の表示部(表示領域)11が表示窓7を通して前方から視認可能に構成されている。
また、表示窓7の周縁部には、遊技盤2の前面側から突出して表示装置10の表示部11を囲むように包囲枠体8が装着されている。包囲枠体8の左辺部分における上下方向の略中央部から下端寄りの位置に渡る範囲には、所謂ワープ通路である案内通路部13が設けられている。また、包囲枠体8の下辺部分には、案内通路部13内を転動落下して排出された遊技球が転動可能な転動ステージ15が、案内通路部13に連続して設けられている。この案内通路部13及び転動ステージ15は、透明な樹脂で構成され、奥側の表示装置10の表示部(表示領域)11及び内部の遊技球が視認可能に構成されている。
また、遊技領域6には、中心線上の上部から下部に向かって順に表示装置10、上側始動入賞口41、下側始動入賞口42、アウト口48が配置されている。上記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42の左には左袖入賞口51、左落とし入賞口52が配置されている。また、上記案内通路部13の下方には風車76が設けられている。また、上記表示装置10の右には右普通図柄変動開始用ゲート56が設けられている。
また、上記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42の斜め右上方には、大入賞口45が配置されている。また、大入賞口45の右側には右落とし入賞口53、右袖入賞口54が設けられている。上記左袖入賞口51、左落とし入賞口52、右落とし入賞口53、右袖入賞口54は、それぞれ上方から入球可能な入球口を上部に有している。また、左袖入賞口51と右袖入賞口54の入賞球を検出する左袖入賞口用検出スイッチと右袖入賞口用検出スイッチ、上記左落とし入賞口52と右落とし入賞口53の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチと右落とし入賞口用検出スイッチが、それぞれ対応する遊技盤2の背面に設けられている。
また、大入賞口45は、遊技盤2の背面側に設けられた不図示の大入賞口開放用ソレノイドによって開閉する開閉板46を備えている。この大入賞口45は、通常は開閉板46が閉じた状態とされ、当否判定結果が大当たりの場合に実行される大当たり遊技(特典付与)時に、所定ラウンドとして本実施形態では15ラウンド(15回)開放される。また、大入賞口45内には、大入賞口45に入賞した入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチ(カウントセンサ)が設けられている。
上記上側始動入賞口41、下側始動入賞口42、大入賞口45、左袖入賞口51、左落とし入賞口52、右落とし入賞口53、右袖入賞口54は、上記遊技領域6に発射された遊技球が入賞(入球)可能な複数の入賞領域に相当する。上記の各入賞口(入賞領域)に遊技球が入賞して入賞(入球)が検出されると1入賞球の検出に対して所定個数の賞品球(遊技球)が遊技者に払い出される。上記1入賞球の検出に対する賞品球の払出個数は、上記入賞口毎に設定されている。
上記表示装置10は、図柄等が表示可能なものであって、液晶、ドットマトリックスもしくはLED表示装置等の画像表示装置からなる。本実施形態では、液晶表示器(TFT−LCDモジュール)で構成されている。
上記表示装置10(表示手段)は、表示部(表示領域)11と、表示部11の斜め左下隅部に表示される略四角形の普通図柄表示部50とを有する。表示部11は、特別図柄を表示したり、所定の演出映像・画像を表示するために用いられる。表示部11には、左右に並ぶ左特別図柄(左判定図柄、左識別情報)と中特別図柄(中判定図柄、中識別情報)と右特別図柄(右判定図柄、右識別情報)が、所定時間変動表示された後、所定の演出判定結果に基づき左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄が確定停止特別図柄(確定停止判定図柄、確定停止識別情報)として停止表示される。この際、表示部11には、上記特別図柄に加えて演出映像・画像(キャラクタ、背景、文字等)が表示されることもある。
上記普通図柄表示部50は、記号あるいは絵(キャラクタ)等の普通図柄当たりを判定する普通図柄を変動表示および停止表示する。本実施形態における普通図柄表示部50に変動および停止表示される普通図柄は、『○』と『×』の2種類からなり、普通図柄当たりの場合には当たり普通図柄『○』で停止表示され、一方、普通図柄外れの場合には外れ普通図柄『×』で停止表示される。
上記上側始動入賞口41は、上方が開口した形状からなって遊技球が上方から入賞(入球)可能となっている。また、上記下側始動入賞口42は、始動入賞領域に相当し、背面側に設けられた不図示の下側始動入賞口用ソレノイドによって開閉する開閉扉42Aを備えている。この下側始動入賞口42は、通常時は開閉扉42Aが閉じた状態とされている。そして、上記普通図柄表示部50で普通図柄が変動した後、普通図柄当たりを示す特定の普通図柄(本実施形態では『○』)で確定停止表示された時に、開閉扉42Aは、遊技球が入賞困難な閉じた状態と入賞容易な前面側へ開いた開状態間を変化可能に制御される。
また、上記遊技盤2の背面には、上側始動入賞口検出スイッチ(上側始動入賞口センサ)と下側始動入賞口検出スイッチ(下側始動入賞口センサ)が入賞球用通路に設けられており、上記上側始動入賞口41と下側始動入賞口42への遊技球のそれぞれの入賞(入球)を検出するように構成されている。本実施形態において上記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42への遊技球の入賞(入球)検出は、所定の乱数値(数値データ)を取得するための起因および上記特別図柄の変動表示開始の起因とされている。上記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42への入賞に起因して取得した乱数値(数値データ)は、一旦保留記憶手段に記憶される。つまり、上記特別図柄(識別情報)の変動表示が保留されると共に、上記保留記憶手段に記憶した乱数値(数値データ)の記憶数(保留球数)、すなわち上記上側始動入賞口41と下側始動入賞口42への入賞回数が特別図柄変動保留球数として記憶される。
この特別図柄変動保留球数は、特別図柄変動保留球数表示器としての表示部11に表示され、当否判定手段による当否判定が行われることに基づいて、この当否判定と対応する乱数値(数値データ)および上記特別図柄変動保留球数の記憶値(保留数)が減算され、上記表示部11で特別図柄(識別情報)の変動表示が開始されることに基づいて、特別図柄変動保留球数表示器の保留球数の表示を減らすようにしている。尚、本実施形態では、上記上側始動入賞口41と下側始動入賞口42への入賞回数記憶値の上限値、すなわち特別図柄変動保留球数の上限値は当該変動中の記憶を除いて4つに設定されている。
上記特別図柄変動保留球数が設定上限数(4つ)まで記憶されている時には、上記上側始動入賞口検出スイッチと下側始動入賞口検出スイッチがそれ以上上記上側始動入賞口41と下側始動入賞口42への入賞遊技球を検出しても、特別図柄変動保留球数として記憶されない無効球とされ、その無効球については特別図柄の変動および当否判定を行うことなく、入賞に対する賞品球(賞品遊技球)が所定数払い出される。
上記右普通図柄変動開始用ゲート56は、上記遊技盤2の背面に設けられた右普通図柄変動開始スイッチで右普通図柄変動開始用ゲート56を通過する遊技球を検出するように構成されている。そして、右普通図柄変動開始用ゲート56を通過する遊技球が検出されることに基づいて上記普通図柄表示部50で普通図柄の変動を開始させる。
また、上記右普通図柄変動開始用ゲート56を遊技球が通過することによって発生する普通図柄の変動を、最高4つ普通図柄変動保留球数として記憶する。具体的には、普通図柄変動保留球数表示器(図示せず)で普通図柄変動保留球数値を点灯表示する。普通図柄が変動を開始すると、普通図柄変動保留球数を減らし、普通図柄変動保留球数表示器における表示個数を減らす。
上記発射装置64は、操作レバー65の操作により駆動する発射モータ64B(図4参照)を裏側に有し、この発射モータ64Bの駆動により遊技球を遊技領域6に向けて発射する。具体的には、発射モータ64Bの回転により不図示の打撃槌が回動されて、操作レバー65の回動量に対応した発射強度で遊技球が発射される。発射モータ64Bは、例えば、1分間に100回転するように構成されている。つまり、例えば、1分間に100球の遊技球を操作レバー65の回動量に応じた発射強度で打ち出すことが可能となっている。
そして、この発射装置64により発射された遊技球(発射球)は、発射レール64Aと、その発射レール64Aの先端側に配置されて遊技盤2の表面に立設された内側誘導レール4と外側誘導レール3間で構成される発射球誘導路23(遊技球誘導部)を介して遊技領域6の上方部へ誘導される。
発射球誘導路23の出口23Aには、内側誘導レール4の先端部に取り付けられて、一旦遊技領域6に出た発射球が発射球誘導路23内に再び戻るのを防ぐ逆流止め部材17が設けられている。該逆流止め部材17は、上端部から外側誘導レール3まで上方に延びて、発射球誘導路23の出口23Aを開閉可能とする所定弾性力を有する板バネ等からなる逆流防止片17Aを有している。発射球は、この逆流防止片17Aを乗り越えて遊技領域6の上方部に送られることとなる。遊技領域6に誘導された遊技球は、転動しつつ下方へ落下し、各入賞口51、52、53、54に入賞(入球)するか、あるいは何処にも入賞しなければ上記アウト口48から遊技盤2の裏側へ排出される。
また、逆流防止片17Aよりも遊技球の進行方向前方側には、逆流防止片17Aの近傍位置に、つまり、発射球誘導路23の出口23Aよりも外側の近傍位置に、この逆流防止片17Aを乗り越えた発射球を検出する発射球検出スイッチ18が配設されている。発射球検出スイッチ(発射球検出手段)18は、近接センサ等から構成され、遊技盤2の背面部に配置され、逆流防止片17Aを乗り越えて遊技領域6に到達した発射球のみ検出するように構成されている。
また、遊技盤2の表面に立設された外側誘導レール3の下端部と、発射レール64Aの先端部との間は離隔されて、発射球誘導路23の途中で失速した遊技球(戻り球)が下方(矢印61方向である。)に落下する戻り球排出口62が形成されている。そして、遊技球の発射時には、発射された発射球は、戻り球排出口62を飛び越えて発射レール64Aから外側誘導レール3側へ進むこととなる。一方、戻り球排出口62から下方に落下した戻り球は、不図示の戻り球案内通路に進入した後、戻り球案内通路内を転動落下して下側球受け皿37に排出されるように構成されている。
上記遊技機1の裏側には、図3に示すように、複数の制御基板や装置等が設けられている。制御基板の主なものとして、主制御基板200、サブ制御基板205、表示制御基板210、音声制御基板220、払出制御基板240、電源基板250、発射制御基板260等がある。符号265は外部端子、281は払出装置、283は球無し検出スイッチ、289は球貯留タンク、291は球誘導樋である。尚、各制御基板には制御回路が設けられている。また、各制御基板は、単独でまたは複数まとめてケースに収納された状態で遊技機1の裏側に配置されている。
また、図1に示すように、前枠W2の操作レバー65の上側には、前枠W2及びガラス枠Gを施錠する施錠装置(不図示)を操作するための鍵挿入部71が設けられている。この鍵挿入部71に所定のキーを挿入して所定方向、例えば、右方向に回せば、施錠装置のロック状態が解除されて、ガラス枠Gのみがオープンされる。一方、鍵挿入部71に所定のキーを挿入して所定方向に対して反対側方向、例えば、左方向に回せば、施錠装置のロック状態が解除されて、前枠W2及びガラス枠Gが一体的に外枠W1に対してオープンされる。
これにより、外枠W1に対して前枠W2及びガラス枠Gを一体的にオープンして、前枠W2の背面側に配置された主制御基板200、サブ制御基板205、表示制御基板210、音声制御基板220、払出制御基板240、電源基板250、発射制御基板260等の修理交換が可能となる。尚、鍵挿入部71に挿入する所定のキーは、遊技機1を管理する遊技機管理者によって保管管理されている。
次に、主な制御基板を、図4及び図5のブロック図を用いて簡略に示す。
主制御基板(主制御回路)200は、遊技の進行を制御する主制御装置に相当し、少なくともCPU、RAM、ROMおよび複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータを備える。この主制御基板200は、遊技情報や入球検出等の入力信号に従って遊技を制御し、遊技情報を記憶する記憶手段を備えた制御装置であって、サブ制御基板205および払出制御基板240と接続されると共に、中継回路を介して上側始動入賞口41への入賞を検出する上側始動入賞口センサ、下側始動入賞口42への入賞を検出する下側始動入賞口センサや大入賞口45に入賞した入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチ等とも接続されている。上記主制御基板200は電源基板250から電源供給を受けて作動する。
主制御基板(主制御回路)200は、遊技の進行を制御する主制御装置に相当し、少なくともCPU、RAM、ROMおよび複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータを備える。この主制御基板200は、遊技情報や入球検出等の入力信号に従って遊技を制御し、遊技情報を記憶する記憶手段を備えた制御装置であって、サブ制御基板205および払出制御基板240と接続されると共に、中継回路を介して上側始動入賞口41への入賞を検出する上側始動入賞口センサ、下側始動入賞口42への入賞を検出する下側始動入賞口センサや大入賞口45に入賞した入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチ等とも接続されている。上記主制御基板200は電源基板250から電源供給を受けて作動する。
上記主制御基板200におけるCPUは、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、乱数値(数値データ)を生成し、また制御信号(コマンドとも称される)を、主制御基板200と接続されている各基板(各制御装置)等へ出力(送信)可能に構成されている。また、上記主制御基板200のCPUは、制御プログラムを実行して遊技情報に従って遊技に関わる主制御を行う。遊技情報は、少なくとも遊技状態の情報を含み、当否判定に関する確率情報や、各入賞装置への入賞情報や、払出情報、ラウンド状態、演出に関する情報等、遊技の進行に必要な情報である。尚、上記主制御基板200のCPUは、普通図柄当たりの当否判定や、大当たりの当否判定を行う当否判定手段(特典付与判断手段)としても機能する。
上記主制御基板200から出力される制御信号(コマンド)やデータとして、各種入賞コマンド、次回大当たりコマンド、特別図柄(識別情報)や演出態様を変動パターンに基づいて変動表示(演出表示)させるための変動コマンド、特別図柄の変動を開始させるための変動開始コマンド、特別図柄の変動を停止させるための変動停止コマンド、状態コマンド、大当たり当否判定結果データ、普通図柄当たりの当否判定結果データ、数値データ取得手段で取得した数値データ、電源投入時、異常時、大当たりラウンド時のデータ等を挙げることができる。尚、上記状態コマンドには、上記表示装置10で客待ち状態の表示行うための客待ち状態、低確率状態、確変状態(高確率状態)、時短状態、大当たり状態等がある。
上記RAMは、本発明において、上側始動入賞口検出スイッチ及び下側始動入賞口検出スイッチにより入賞を検出したときに数値データ取得手段が取得した数値データを取得順に記憶可能な保留記憶手段に相当し、取得した数値データや保留球数の記憶領域、普通図柄変動開始スイッチで検出された遊技球の普通図柄変動保留球数の記憶領域、CPUで生成される各種乱数値用の記憶領域、遊技に必要な遊技データ等の各種データ等を一時的に記憶する記憶領域、フラグおよびCPUの作業領域を備える。
上記ROMは、上記CPUのための制御プログラムや制御データ、上記表示部11での変動表示に関する変動パターンや図柄データ等が書き込まれている他、大当たりおよび普通図柄当たりの判定値等が書き込まれている。
サブ制御基板205は、主制御基板(回路)200から送信される制御信号に基づき電気装置の制御を行う従制御装置に相当し、CPU、ROM、RAM、複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータと、上記主制御基板200とを結ぶ入出力回路と、表示制御基板210やランプ中継基板、音声制御基板220、遊技ボタンスイッチ67、上下左右ボタン68等とを結ぶ入出力回路を備えている。電気装置としては、ランプ装置35、表示制御基板210、音声制御基板220が挙げられる。さらには、上記表示制御基板210に接続されている表示装置10、上記音声制御基板220に接続されているスピーカ38等についても、上記サブ制御基板205が制御する電気装置として挙げられる。本実施形態ではサブ制御基板205はランプ制御基板を兼ねている。
上記サブ制御基板205のROMには、制御用のプログラムやデータおよび定数、上記表示部11で表示される複数の演出のデータ等が記憶されている。一方、上記サブ制御基板205のRAMは、遊技情報の記憶領域、各種データの記憶領域、CPUによる作業領域等を有する。上記ランプ中継基板には、装飾ランプ等のランプ装置35が接続され、上記サブ制御基板205からランプ中継基板に送信された制御信号(指令信号)によって、ランプ装置35の作動を制御する。上記サブ制御基板205は電源基板250から電源供給を受けて作動する。
表示制御基板210は、CPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータと、上記サブ制御基板205を結ぶ入力回路と上記表示装置10を結ぶ出力回路等で構成され、上記サブ制御基板205から出力される制御信号に基づき、上記表示装置10に対して表示の制御を行う。
上記表示制御基板210のROMには、制御用のプログラムが記憶されている。上記表示制御基板210は、上記サブ制御基板205からの制御信号に基づきCPUがROMから所定の表示制御データを読み出し、RAMの記憶領域で制御用データを生成してVDP(図示せず)に出力する。VDPは、CPUからの指令に基づいてROMから必要なデータを読み出し、表示画像のマップデータを作成し、VRAMに格納する。VRAMに格納記憶された画像データは、出力回路に備えるD/A変換回路にてRGB信号に変換されて表示装置10に出力され、表示部11に表示される。上記表示制御基板210のRAMは、遊技情報の記憶領域、各種データの記憶領域、CPUによる作業領域を有している。
音声制御基板220は、上記サブ制御基板205から出力される信号により音声信号を合成し、アンプに出力する。アンプは音声信号を増幅してスピーカ38に出力する。
払出制御基板240は、CPU、ROM、RAM、タイマを備えたマイクロコンピュータを有する。払出制御基板240は、上記主制御基板200と電気的接続手段で接続され、主制御基板200から出力される制御信号を受信して払出装置281の賞球モータを駆動して賞球の払い出しを行う。また、払出制御基板240には、遊技機1に接続されたカードユニット(遊技機1に隣接して設置され、挿入されたプリペイカード等の情報に基づいて球貸しを可能にするものである。)が電気的に接続されている。
そして、払出制御基板240は、このカードユニットからの信号に基づいて、電気的に接続された貸球払出装置の球貸モータを駆動して貸球の払い出しを行う。払出制御基板240は、電気的に接続された賞球センサにより、払出装置281から払い出された賞球を計数する。また払出制御基板240は、電気的に接続された球貸センサにより、貸球払出装置から払い出された貸球を計数する。
また、発射制御基板260は、払出制御基板240を介して主制御基板200から受けた信号に基づき、発射装置64を駆動して、遊技球を遊技領域6に向けて発射する。具体的には、図5に示すように、発射制御基板260は、駆動装置用制御回路260A、発射切替スイッチ用制御回路260B、及び接触検出器用制御回路260Cを備える。
接触検出器用制御回路260Cは、操作レバー65に遊技者が触れることによる電圧レベルの変化を検出し、操作レバー65に遊技者が触れているか否かを判定する。具体的には、操作レバー65の周面に形成された遊技者の指を係止するための複数の係止爪には、表面全体に金属メッキが施され、タッチスイッチ64Cが構成されている。そして、このタッチスイッチ64Cは、不図示のアース線を介して接触検出器用制御回路260Cに電気的に接続されている。
このアース線によって、操作レバー65のタッチスイッチ64Cに遊技者が触れたときに微弱な電流が接触検出器用制御回路260Cに流れ、接触検出器用制御回路260Cにおける電圧レベルが変化する。そして、接触検出器用制御回路260Cは電圧レベルの変化に基づいて、発射装置64による遊技球の発射を許可するON信号を駆動装置用制御回路260Aに出力するように構成されている。一方、操作レバー65のタッチスイッチ64Cに遊技者が触れていないときには、接触検出器用制御回路260Cは、発射装置64による遊技球の発射を禁止するOFF信号を駆動装置用制御回路260Aに出力するように構成されている。
発射切替スイッチ用制御回路260Bは、操作レバー65に備えられた発射切替スイッチ(発射切替SW)64Dが、ON信号の出力状態(タッチスイッチON状態)であるか、OFF信号の出力状態(タッチスイッチOFF状態)であるかを判定する。具体的には、発射切替スイッチ64Dは、遊技者によって押下可能に操作レバー65に設けられている。そして、発射切替スイッチ用制御回路260Bは、発射切替スイッチ64Dが遊技者によって押下されていない通常状態では、発射装置64による遊技球の発射を許可するON信号を駆動装置用制御回路260Aに出力し、発射切替スイッチ64Dが遊技者によって押下された状態では、発射装置64による遊技球の発射を禁止するOFF信号を駆動装置用制御回路260Aに出力する。
駆動装置用制御回路260Aには、上記発射球検出スイッチ18が電気的に接続されている。発射球検出スイッチ18は、発射球誘導路23の出口23Aから逆流防止片17Aを乗り越えて、遊技領域6の上方に進んだ発射球を検出した際に、発射球検出信号生成し、駆動装置用制御回路260Aへ出力する。そして、駆動装置用制御回路260Aは、不図示のCPU、RAM、ROM、タイマー1、タイマー2、タイマー3等を備え、後述のように、接触検出器用制御回路260C及び発射切替スイッチ用制御回路260Bによる判定結果と、発射球検出スイッチ18から入力される発射球検出信号とに基づいて、発射装置64(発射モータ64B)を駆動制御して遊技球を遊技領域6へ発射する(図6参照)。
電源基板250は、遊技機1の外部より供給される主電源から遊技機1に適する所定電圧の遊技機用電源を生成して主制御基板200やサブ制御基板205、払出制御基板240、発射制御基板260等に供給するものであり、電源装置に相当する。上記主電源は、遊技店側で所要の電圧、本実施形態では交流(AC)24Vに変換されて供給される。
次に、上記のように構成された遊技機1において、発射制御基板260に設けられた駆動装置用制御回路260A(発射制御手段)によって実行される制御処理であって、操作レバー65の操作に応じて遊技球を遊技領域6へ発射する「遊技球発射処理」について図6に基づいて説明する。尚、図6にフローチャートで示されるプログラムは、駆動装置用制御回路260Aに設けられたROMに記憶されている。
図6に示すように、先ず、接触検出器用制御回路260Cから発射装置64による遊技球の発射を許可するON信号が入力されているか否か、つまり、操作レバー65のタッチスイッチ64Cを遊技者が触れているタッチスイッチON状態になっているか否かが判定される(S11)。
そして、操作レバー65のタッチスイッチ64Cを遊技者が触れているタッチスイッチON状態になっていない(接触検出器用制御回路260Cから発射装置64による遊技球の発射を許可するON信号が入力されていない)、つまり、操作レバー65のタッチスイッチ64Cを遊技者が触れていないタッチスイッチOFF状態となっている(接触検出器用制御回路260Cから遊技球の発射を禁止するOFF信号が入力されている)と判定された場合には(S11でNO)、遊技者が操作レバー65を操作していないと判断されて、発射モータ64Bが停止されて(S12)、再度S11以降の処理が実行される。従って、遊技球は遊技領域6へ発射されない。
一方、操作レバー65のタッチスイッチ64Cを遊技者が触れているタッチスイッチON状態になっている(接触検出器用制御回路260Cから発射装置64による遊技球の発射を許可するON信号が入力されている)と判定された場合には(S11でYES)、遊技者が操作レバー65を操作していると判断されて、発射切替スイッチ64Dを遊技者が押下していない発射切替スイッチON状態になっているか(発射切替スイッチ用制御回路260Bから発射装置64による遊技球の発射を許可するON信号が入力されている)か否か、つまり、発射切替スイッチ64Dが押下されていないか否かが判断される(S13)。
そして、発射切替スイッチ64Dを遊技者が押下している発射切替スイッチOFF状態になっている(発射切替スイッチ用制御回路260Bから発射装置64による遊技球の発射を禁止するOFF信号が入力されている)と判定された場合には(S13でNO)、発射切替スイッチ64Dが押下されていると判断され、発射モータ64Bが停止されて(S12)、再度S11以降の処理が実行される。従って、遊技球は遊技領域6へ発射されない。
一方、発射切替スイッチ64Dを遊技者が押下していない発射切替スイッチON状態になっている(発射切替スイッチ用制御回路260Bから発射装置64による遊技球の発射を許可するON信号が入力されている)と判定された場合には(S13でYES)、発射切替スイッチ64Dが押下されていないと判断され、発射モータ64Bが駆動される(S14)。従って、遊技者が操作レバー65に触れていると判定され、且つ、発射切替スイッチ64Dが発射切替スイッチON状態である判定された場合には、遊技球が操作レバー65の回動量に応じた発射強度で打ち出される。
そして、タイマー1による計時が開始され、発射モータ64Bが駆動されてからの経過時間の計測が開始される(S15)。続いて、発射球検出スイッチ18から発射球検出信号が入力されたか否か、つまり、発射球が発射球誘導路23の出口23Aから逆流防止片17Aを乗り越えて、遊技領域6の上方に進んだか否かが判定される(S16)(通過判定手段)。
そして、発射球検出スイッチ18から発射球検出信号が入力されたと判定された場合には(S16でYES)、つまり、発射球が発射球誘導路23の出口23Aから逆流防止片17Aを乗り越えて、遊技領域6の上方に進んだと判定された場合には、タイマー1による計時が停止(タイマーリセット)された後(S17)、再度S11以降の処理が実行される。従って、遊技者が操作レバー65に触れていると判定され(S11)、且つ、発射切替スイッチ64Dが発射切替スイッチON状態である判定された場合には(S12)、発射モータ64Bが、例えば、1分間に100回転するように継続して駆動され(S14)、再度、タイマー1による計時が開始される(S15)。そして、S16以降の処理が実行される。
従って、遊技者が操作レバー65を発射球が逆流防止片17Aを乗り越える回転量で継続して操作している場合には、操作レバー65の回転量に応じた発射強さで遊技球が、例えば、1分間に約100球発射される。これにより、一定時間毎に、例えば、約0.6秒(第1経過時間)毎に遊技球をスムーズに発射して、例えば、1分間に約100発の遊技球を遊技領域6へ発射することが可能となる。
一方、発射球検出スイッチ18から発射球検出信号が入力されていないと判定された場合には(S16でNO)、タイマー1の計測時間がRAMから読み出されて、約0.6秒(第1経過時間)以上経過したか否か、つまり、操作レバー65の回転量に応じた強さで遊技球が1球発射されてから約0.6秒以上経過したか否かが判定される(S18)。そして、タイマー1によって計測された経過時間が約0.6秒(第1経過時間)に達していないと判定された場合には(S18でNO)、再度S16以降の処理が実行される。
また一方、上記S18でタイマー1によって計測された経過時間が約0.6秒(第1経過時間)に達したと判定された場合には(S18でYES)、つまり、発射球が発射球誘導路23の出口23Aから逆流防止片17Aを乗り越えず、発射球誘導路23の出口23Aよりも内側で失速して逆流したと判定された場合には、タイマー1による計時が停止(タイマーリセット)された後(S19)、発射モータ64Bが停止される(S20)。つまり、遊技球の発射が停止される(S20)。
そして、タイマー2による計時が開始され、発射モータ64Bが停止されてからの経過時間の計測が開始される(S21)。続いて、発射モータ64Bが停止されてからの経過時間が、発射球誘導路23を逆流する戻り球が、下方に設けられた戻り球排出口62に確実に進入可能な約3秒(第2経過時間)に達するまで待った後(S22)、タイマー2による計時が停止(タイマーリセット)されて(S23)、再度S11以降の処理が実行される。
尚、上記S22でタイマーの計測時間が達する時間は、約3秒に限らず、発射球誘導路23の出口23Aから逆流した戻り球が下方に設けられた戻り球排出口62に進入するまでに要する経過時間以上であればよい。また、タイマー1とタイマー2は、1つのタイマーで構成して、上記S18、S22において計時するようにしてもよい。
従って、遊技者が操作レバー65を発射球が逆流防止片17Aを乗り越えない回転量で操作している場合には、発射球誘導路23内で失速して下方に逆流した戻り球が下方に設けられた戻り球排出口62に確実に進入した後、再度、S11以降の処理が実行されて、次の遊技球が発射される。
これにより、遊技者が操作レバー65を発射球が逆流防止片17Aを乗り越えない回転量で操作して、戻り球が発生しても、当該戻り球と次に発射された発射球とが衝突する、いわゆる「球突き」を抑制することができる。その結果、戻り球が発生しても、遊技者は操作レバー65の回転量を徐々に大きくして遊技を続行することが可能となり、遊技球の発射を一時的に停止することなく、操作レバー65の操作、つまり、発射操作をスムーズに続行することが可能となる。
また、発射球検出スイッチ18は、発射球誘導路23の出口23Aよりも遊技球の進行方向外側、つまり、逆流防止片17Aよりも遊技球の進行方向前方側に配置されているため、発射球誘導路23から遊技領域6に発射された遊技球を確実に検出することが可能となり、いわゆる「球突き」を抑制して、遊技球をスムーズに発射することが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
[他の第1実施形態]
(A)例えば、発射制御基板260に設けられた駆動装置用制御回路260A(発射制御手段)は、上記「遊技球発射処理」(図6参照)に替えて、図7に示す操作レバー65の操作に応じて遊技球を遊技領域6へ発射する「遊技球発射処理2」を実行するようにしてもよい。尚、図7にフローチャートで示されるプログラムは、駆動装置用制御回路260Aに設けられたROMに記憶されている。
(A)例えば、発射制御基板260に設けられた駆動装置用制御回路260A(発射制御手段)は、上記「遊技球発射処理」(図6参照)に替えて、図7に示す操作レバー65の操作に応じて遊技球を遊技領域6へ発射する「遊技球発射処理2」を実行するようにしてもよい。尚、図7にフローチャートで示されるプログラムは、駆動装置用制御回路260Aに設けられたROMに記憶されている。
駆動装置用制御回路260A(発射制御手段)によって実行される「遊技球発射処理2」について図7に基づいて説明する。図7に示すように、上記S11〜S14の処理が実行されて、発射モータ64Bが駆動された後、タイマー3による時間の計測中(計時中)であるか否かが判定される(S15)。そして、タイマー3による時間の計測中(計時中)であると判定された場合には(S15でYES)、後述のS17以降の処理が実行される。つまり、タイマー3により、発射球検出スイッチ18によって発射球が検出されてからの経過時間が計測されていると判定された場合には、後述のS17以降の処理が実行される。
一方、タイマー3による計時が行われていない、つまり、タイマー3が停止されてリセットされていると判定された場合には(S15でNO)、タイマー1による計時が開始され、発射モータ64Bが駆動されてからの経過時間の計測が開始される(S16)。つまり、タイマー1により、初回発射の発射球が、発射されてから発射球検出スイッチ18によって検出されるまでの時間の計測が開始される。
続いて、S17において、発射球検出スイッチ18から発射球検出信号が入力されたか否か、つまり、発射球が発射球誘導路23の出口23Aから逆流防止片17Aを乗り越えて、遊技領域6の上方に進んだか否かが判定される(S17)(通過判定手段)。
そして、発射球検出スイッチ18から発射球検出信号が入力されていないと判定された場合には(S17でNO)、上記S16でタイマー1による計時が開始されているときは、タイマー1の計測時間がRAMから読み出され、また一方、上記S15でタイマー3による計時中であると判定されているときは、タイマー3の計測時間がRAMから読み出される。
そして、このRAMから読み出されたタイマー1の計測時間又はタイマー3の計測時間が約0.6秒以上経過したか否かが判定される(S18)。つまり、操作レバー65の回転量に応じた強さで発射された初回発射の発射球が、発射されてから約0.6秒(第1経過時間)以上経過したか否か、若しくは、発射球検出スイッチ18によって発射球が検出されてから約0.6秒(第3経過時間)以上経過したか否かが判定される。
このRAMから読み出されたタイマー1又はタイマー3の計測時間が約0.6秒に達していないと判定された場合には(S18でNO)、再度S17以降の処理が実行される。また一方、このRAMから読み出されたタイマー1又はタイマー3の計測時間が約0.6秒に達したと判定された場合には(S18でYES)、タイマー1とタイマー3による計時が停止(タイマーリセット)された後(S19)、発射モータ64Bが停止される(S20)。つまり、遊技球の発射が停止される(S20)。
その後、上記S21〜S23の処理が実行された後、再度上記S11以降の処理が実行される。従って、遊技者が操作レバー65を発射球が逆流防止片17Aを乗り越えない回転量で操作している場合には、発射球誘導路23内で失速して下方に逆流した戻り球が下方に設けられた戻り球排出口62に確実に進入した後、再度、上記S11以降の処理が実行されて、次の遊技球が発射される。
他方、上記S17において、発射球検出スイッチ18から発射球検出信号が入力されたと判定された場合には(S17でYES)、つまり、発射球が発射球誘導路23の出口23Aから逆流防止片17Aを乗り越えて、遊技領域6の上方に進んだと判定された場合には(S17でYES)、タイマー1による計時が停止(タイマーリセット)される(S24)。
続いて、タイマー3による時間の計測中(計時中)であるか否かが判定される(S25)。そして、タイマー3による計時が行われていない、つまり、タイマー3が停止されてリセットされていると判定された場合には(S25でNO)、タイマー3による計時が開始された後(S26)、再度上記S11以降の処理が実行される。従って、発射球が発射球検出スイッチ18によって検出されてからの経過時間の計測が開始される(S26)。
一方、タイマー3による時間の計測中(計時中)であると判定された場合には(S25でYES)、タイマー3の計測時間がRAMから読み出されて、所定時間(第3経過時間)経過したか否か、例えば、約0.6秒(第3経過時間)経過したか否かが判定される(S27)。つまり、発射球が発射球検出スイッチ18によって検出されてから所定時間(第3経過時間)以内に、例えば、約0.6秒以内に、次の発射球が発射球検出スイッチ18によって検出されたか否かが判定される(S27)。
そして、所定時間(第3経過時間)経過していない、例えば、約0.6秒(第3経過時間)経過していないと判定された場合には(S27でNO)、タイマー3による計時が停止(タイマーリセット)される(S28)。続いて、タイマー3による計時が再度、開始された後(S29)、上記S11以降の処理が実行される。
つまり、発射球が発射球検出スイッチ18によって検出されてから所定時間(第3経過時間)以内に、例えば、約0.6秒以内に、次の発射球が発射球検出スイッチ18によって検出されたと判断されて(S27でNO)、タイマー3による計時が停止(タイマーリセット)された後(S28)、再度タイマー3による計時が開始され、次の発射球が発射球検出スイッチ18によって検出されるまでの経過時間の計測が開始される(S29)。
一方、所定時間(第3経過時間)経過している、例えば、約0.6秒(第3経過時間)経過していると判定された場合には(S27でYES)、タイマー3による計時が停止(タイマーリセット)された後(S30)、上記S20以降の処理が実行される。つまり、遊技者が操作レバー65を発射球が逆流防止片17Aを乗り越えない回転量で操作していると判断された場合には(S27でYES)、タイマー3による計時が停止(タイマーリセット)された後(S30)、上記S20以降の処理が実行されて、発射モータ64Bが停止され、遊技球の発射が停止される(S20〜S23)。
従って、遊技者が操作レバー65を発射球が逆流防止片17Aを乗り越えない回転量で操作している等の理由によって、次の発射球が発射球検出スイッチ18によって検出されなくなった場合には、発射モータ64Bを迅速に停止することが可能となる。尚、上記S27でタイマーの計測時間が達する時間は、約0.6秒に限らず、発射装置64が遊技球を発射した後、次の遊技球が発射装置64によって発射されるまでに要する経過時間以上であればよい。また、タイマー1、タイマー2及びタイマー3は、1つのタイマーで構成して、上記S18、S22、S27において計時するようにしてもよい。
[他の第2実施形態]
(B)例えば、発射球検出スイッチ18は、外側誘導レール3の背面部において、逆流防止片17Aよりも遊技球の進行方向前方側で、逆流防止片17Aの近傍位置に、配設されるようにしてもよい。また、発射球検出スイッチ18は、近接センサやフォトセンサ等で構成してもよい。これにより、発射球検出スイッチ18は、逆流防止片17Aを乗り越えて遊技領域6に到達した発射球のみ検出することが可能となる。
(B)例えば、発射球検出スイッチ18は、外側誘導レール3の背面部において、逆流防止片17Aよりも遊技球の進行方向前方側で、逆流防止片17Aの近傍位置に、配設されるようにしてもよい。また、発射球検出スイッチ18は、近接センサやフォトセンサ等で構成してもよい。これにより、発射球検出スイッチ18は、逆流防止片17Aを乗り越えて遊技領域6に到達した発射球のみ検出することが可能となる。
[他の第3実施形態]
(C)また、例えば、2個の発射球検出スイッチ18が、逆流防止片17Aを挟んで、発射球誘導路23の出口23Aと、逆流防止片17Aよりも遊技球の進行方向前方側で、逆流防止片17Aの近傍位置に、それぞれ1個ずつ配設されるようにしてもよい。そして、上記S16において、両発射球検出スイッチ18から発射球検出信号が入力された場合に、再度、上記S11以降の処理を実行するようにしてもよい。一方、上記S16において、両発射球検出スイッチ18から発射球検出信号が入力されない場合には、上記S17の処理に移行するようにしてもよい。これにより、発射制御基板260は、逆流防止片17Aを乗り越えて遊技領域6に到達した発射球をより正確に検出して、発射モータ64Bを駆動制御することが可能となる。
(C)また、例えば、2個の発射球検出スイッチ18が、逆流防止片17Aを挟んで、発射球誘導路23の出口23Aと、逆流防止片17Aよりも遊技球の進行方向前方側で、逆流防止片17Aの近傍位置に、それぞれ1個ずつ配設されるようにしてもよい。そして、上記S16において、両発射球検出スイッチ18から発射球検出信号が入力された場合に、再度、上記S11以降の処理を実行するようにしてもよい。一方、上記S16において、両発射球検出スイッチ18から発射球検出信号が入力されない場合には、上記S17の処理に移行するようにしてもよい。これにより、発射制御基板260は、逆流防止片17Aを乗り越えて遊技領域6に到達した発射球をより正確に検出して、発射モータ64Bを駆動制御することが可能となる。
[他の第4実施形態]
(D)また、例えば、発射球検出スイッチ18は、中継回路を介して主制御基板200に接続されるようにしてもよい。そして、主制御基板200は、発射球検出スイッチ18から発射球検出信号が入力された場合には、払出制御基板240を介して発射制御基板260に対して発射球が検出された旨の信号を出力するように構成してもよい。
(D)また、例えば、発射球検出スイッチ18は、中継回路を介して主制御基板200に接続されるようにしてもよい。そして、主制御基板200は、発射球検出スイッチ18から発射球検出信号が入力された場合には、払出制御基板240を介して発射制御基板260に対して発射球が検出された旨の信号を出力するように構成してもよい。
[他の第5実施形態]
(E)また、例えば、発射球検出スイッチ18は、サブ制御基板205の入出力回路に電気的に接続されるようにしてもよい。そして、サブ制御基板205は、発射球検出スイッチ18から発射球検出信号が入力された場合には、払出制御基板240を介して発射制御基板260に対して発射球が検出された旨の信号を出力するように構成してもよい。
(E)また、例えば、発射球検出スイッチ18は、サブ制御基板205の入出力回路に電気的に接続されるようにしてもよい。そして、サブ制御基板205は、発射球検出スイッチ18から発射球検出信号が入力された場合には、払出制御基板240を介して発射制御基板260に対して発射球が検出された旨の信号を出力するように構成してもよい。
[他の第6実施形態]
(F)また、例えば、発射球検出スイッチ18は、払出制御基板240に接続されるようにしてもよい。そして、払出制御基板240は、発射球検出スイッチ18から発射球検出信号が入力された場合には、発射制御基板260に対して発射球が検出された旨の信号を出力するように構成してもよい。
(F)また、例えば、発射球検出スイッチ18は、払出制御基板240に接続されるようにしてもよい。そして、払出制御基板240は、発射球検出スイッチ18から発射球検出信号が入力された場合には、発射制御基板260に対して発射球が検出された旨の信号を出力するように構成してもよい。
また、本発明に係わる遊技機を具体化した実施形態について上記に説明したが、遊技機は以下の構成を有することも可能であり、その場合には、以下の効果を奏する。
(付記1)例えば、第1の構成に係る遊技機は、遊技領域が前面に設けられた遊技盤と、前記遊技盤の下方に配設されて遊技者の発射操作に応じて遊技球を発射する発射装置と、前記発射装置から発射された遊技球を前記遊技盤の上方部に誘導する遊技球誘導部と、を備えた遊技機において、前記遊技球誘導部の出口近傍に配置されて前記遊技領域に発射された遊技球を検出する発射球検出手段と、前記発射装置によって発射された遊技球が、前記発射球検出手段によって検出されたか否かを判定する通過判定手段と、前記遊技球を発射した場合、前記通過判定手段によって、前記発射装置によって発射された遊技球が、前記発射球検出手段によって検出されたと判定された後に、次の遊技球を発射可能とするように前記発射装置を駆動制御する発射制御手段と、を備えたことを特徴とする。
このような第1の構成を有する遊技機では、遊技領域が前面に設けられた遊技盤と、前記遊技盤の下方に配設されて遊技者の発射操作に応じて遊技球を発射する発射装置と、前記発射装置から発射された遊技球を前記遊技盤の上方部に誘導する遊技球誘導部と、を備えた遊技機において、前記遊技球誘導部の出口近傍に配置されて前記遊技領域に発射された遊技球を検出する発射球検出手段と、前記発射装置によって発射された遊技球が、前記発射球検出手段によって検出されたか否かを判定する通過判定手段と、前記遊技球を発射した場合、前記通過判定手段によって、前記発射装置によって発射された遊技球が、前記発射球検出手段によって検出されたと判定された後に、次の遊技球を発射可能とするように前記発射装置を駆動制御する発射制御手段と、を備えているため、いわゆる球突きを抑制することが可能となる。
(付記2)また、例えば、第2の構成に係る遊技機は、上記第1の構成に係る遊技機において、前記発射装置によって遊技球が発射されてからの経過時間を計測する計時手段を備え、前記発射制御手段は、前記遊技球を発射した場合、前記通過判定手段によって、前記発射装置によって発射された遊技球が、前記発射球検出手段によって検出されたと判定され、且つ、前記計時手段によって、前記発射装置によって遊技球が発射されてから前記遊技球誘導部の前記出口を出るまでに要する経過時間よりも長い所定の第1経過時間が計測された後に、次の遊技球を発射可能とするように前記発射装置を駆動制御することを特徴とする。
上記第2の構成を有する遊技機では、遊技球が発射された場合、通過判定手段によって、発射装置によって発射された遊技球が、発射球検出手段によって検出されたと判定され、且つ、発射装置によって遊技球が発射されてから遊技球誘導部の出口を出るまでに要する経過時間よりも長い所定の第1経過時間が計測された後に、次の遊技球が発射可能とされる。これにより、遊技球を所定の第1経過時間の経過後に発射することになり、球突きを抑制することが可能となる。
(付記3)また、例えば、第3の構成に係る遊技機は、上記第2の構成に係る遊技機において、前記遊技球誘導部は、該遊技球誘導部の出口よりも内側で逆流した戻り球が進入可能な戻り球排出口を有し、前記発射制御手段は、前記遊技球を発射した場合、前記計時手段によって前記第1経過時間が計測されるまでに、前記通過判定手段によって、前記発射装置によって発射された遊技球が、前記発射球検出手段によって検出されていないと判定された場合には、前記計時手段によって前記戻り球が前記発射装置によって発射されてから前記戻り球排出口に進入するまでに要する経過時間以上の所定の第2経過時間が計測された後に、次の遊技球を発射可能とするように前記発射装置を駆動制御することを特徴とする。
上記第3の構成を有する遊技機では、遊技球が発射された場合、計時手段によって第1経過時間が計測されるまでに、通過判定手段によって、発射装置によって発射された遊技球が、発射球検出手段によって検出されていないと判定された場合には、計時手段によって戻り球が発射装置によって発射されてから戻り球排出口に進入するまでに要する経過時間以上の所定の第2経過時間が計測された後に、次の遊技球が発射可能とされる。
これにより、戻り球が戻り球排出口に進入した後に、次の遊技球が発射されることが可能となり、戻り球が発生しても、当該戻り球と次に発射された発射球とが衝突する、いわゆる「球突き」を抑制することができる。その結果、戻り球が発生しても、遊技球の発射を一時的に停止することなく、発射を続行することが可能となる。
(付記4)また、例えば、第4の構成に係る遊技機は、上記第1の構成乃至上記第3の構成のいずれかに係る遊技機において、前記発射球検出手段は、前記遊技球誘導部の出口よりも外側に配置されていることを特徴とする。
上記第4の構成を有する遊技機では、発射球検出手段は、遊技球誘導部の出口よりも外側に配置されているため、遊技球誘導部から遊技領域に発射された遊技球を確実に検出することが可能となり、いわゆる球突きを抑制して、遊技球をスムーズに発射することが可能となる。
1 遊技機
2 遊技盤
3 外側誘導レール
4 内側誘導レール
17 逆流防止部材
18 発射球検出スイッチ
23 発射球誘導路23
62 戻り球排出口
64 発射装置
200 主制御基板
205 サブ制御基板
260 発射制御基板260
2 遊技盤
3 外側誘導レール
4 内側誘導レール
17 逆流防止部材
18 発射球検出スイッチ
23 発射球誘導路23
62 戻り球排出口
64 発射装置
200 主制御基板
205 サブ制御基板
260 発射制御基板260
Claims (1)
- 遊技領域が前面に設けられた遊技盤と、
前記遊技盤の下方に配設されて遊技者の発射操作に応じて遊技球を発射する発射装置と、
前記発射装置から発射された遊技球を前記遊技盤の上方部に誘導する遊技球誘導部と、
を備えた遊技機において、
前記遊技領域に向けて発射された遊技球を検出するための発射球検出手段と、
前記発射球検出手段によって、発射された遊技球が検出されてからの経過時間を計測する計時手段と、
前記発射球検出手段による遊技球の検出があった後の次の遊技球の発射は、前記計時手段によって所定の第1経過時間が計測された後に発射可能とするように前記発射装置を駆動制御する発射制御手段と、
を備えたことを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017057333A JP2017113617A (ja) | 2017-03-23 | 2017-03-23 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017057333A JP2017113617A (ja) | 2017-03-23 | 2017-03-23 | 遊技機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015250031A Division JP6142294B1 (ja) | 2015-12-22 | 2015-12-22 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017113617A true JP2017113617A (ja) | 2017-06-29 |
Family
ID=59232662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017057333A Pending JP2017113617A (ja) | 2017-03-23 | 2017-03-23 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017113617A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021069730A (ja) * | 2019-10-31 | 2021-05-06 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2021069744A (ja) * | 2019-10-31 | 2021-05-06 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
-
2017
- 2017-03-23 JP JP2017057333A patent/JP2017113617A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021069730A (ja) * | 2019-10-31 | 2021-05-06 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2021069744A (ja) * | 2019-10-31 | 2021-05-06 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
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