JPH0584214B2 - - Google Patents

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JPH0584214B2
JPH0584214B2 JP61002700A JP270086A JPH0584214B2 JP H0584214 B2 JPH0584214 B2 JP H0584214B2 JP 61002700 A JP61002700 A JP 61002700A JP 270086 A JP270086 A JP 270086A JP H0584214 B2 JPH0584214 B2 JP H0584214B2
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JP
Japan
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thermoplastic resin
heat
core plate
resin
fiber
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JP61002700A
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English (en)
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JPS62160234A (ja
Inventor
Keiji Nagamatsu
Tadahiko Zushi
Kaname Iwasaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
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Publication of JPS62160234A publication Critical patent/JPS62160234A/ja
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  • Insulated Metal Substrates For Printed Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、金属芯印刷配線板の素材となる積層
板の製造方法改良に関する。 (従来技術) 金属芯の印刷配線板は、金属芯板と、その表面
に絶縁層を介して設けられた導電回路層よりなる
もので、放熱性や磁気シールド性に優れており、
ハイブリツドIC基板等の各種用途に供されるよ
うになつてきた。 従来、この金属芯印刷配線板の素材となる積層
板は、第3図に断面図として示すように、あらか
じめ多数の貫通孔11を設けた金属芯板1に、エ
ポキシ樹脂含浸ガラス繊維マツト(ガラスエポキ
シ)8を熱圧着して芯板1の表面を被覆すると同
時に、ガラスエポキシに含浸されたエポキシ樹脂
を孔11中に流入させて孔11の表面をも被覆し
て作られるのが普通であつた。 (発明が解決しようとする問題点) ところが、ガラスエポキシは高周波特性が十分
でなく、さらに高い性能のものが望まれていた。 また孔11を設けた芯板1を用いる場合には、
孔11の表面に気泡12が残りやすく、孔11に
スルーホールを開けたときに絶縁不良が生じると
いう重大欠点となつていた。 本発明は、これらの欠点を解消した金属芯積層
板の製造方法を提供するものである。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、多数の貫通孔を設けた金属芯板に耐
熱性熱可塑性樹脂シートと繊維布とを所要枚数交
互に配置し、熱圧着することにより、高周波特
性、寸法安定性、層間接着性等に優れ、また孔内
の気泡残存の少ない積層板を得ることに成功した
ものである。 以下本発明を図面を参照して具体的に説明す
る。 第1図は本発明積層板の製造方法における素材
仕組の一例を示す断面図であつて、1は金属芯
板、2は耐熱性熱可塑性樹脂シート、3はガラス
繊維等の繊維布、4は2と同じ耐熱性熱可塑性樹
脂層である。 また第2図は、第1図で示した素材を熱圧着す
ることにより得られた本発明方法による積層板の
断面図であつて、5は耐熱性熱可塑性樹脂含浸繊
維層、6は孔11内に流入した樹脂である。 金属芯板1は、鉄、アルミ、銅、亜鉛、ホーロ
ー等からなり、通常0.1〜1.6mm程度の厚さであ
る。この芯板は表面処理、例えばアルマイト処
理、クロメート処理、サンドブラスト、液体ホー
ニング、エツチング等の処理を施したものが好ま
しい。 芯板1には、直径が通常1.5〜3.5mm程度の多数
の孔11,11…を設けることもできる。 熱可塑性樹脂層2は、半田耐熱のある熱可塑性
樹脂からなり、厚さは25〜300μm程度が好まし
い。 熱可塑性樹脂としては、ポリサルフオン、ポリ
フエニレンサルフアイド、ポリエーテルエーテル
ケトン、熱可塑性フツ素樹脂、ポリエーテルイミ
ド、ポリエーテルサルフオン、ポリアミドイミド
等を用いることができ、いずれもガラスエポキシ
よりも高周波特性が優れている。 ここでいう高周波特性とは、誘電率(ε)や誘
電正接(tanδ)がMHz〜GHz帯の高い周波数域に
おいて示す特性のことである。 誘電率εは回路動作に関与する因子であり、ε
が小さいほど回路動作が速くなる。 誘電正接tanδは電気損失(熱発生)に関与する
因子であり、tanδが小さいほど電気損失が小さ
い。従つてε、tanδが小さいほど特性が優れてい
るといえるが、ガラスエポキシの高周波特性は、
1MHzにおいてεが4.5〜5.0、tanδが0.018〜0.022
とされているのに対し、上記の樹脂はεが3.0〜
3.8、tanδが0.0005〜0.01程度であり、高周波特性
が極めて優れていることがわかる。 繊維布3としては、ガラス繊維、石英繊維、ア
ラミド繊維等の絶縁性で耐熱性のある繊維からな
るものを用いることができるが、ガラス繊維のも
のが実用的である。ガラス繊維布にはガラスクロ
スとガラス不織布があるが、各々単一で使用して
もよいし両者併用してもよい。繊維布の厚さは、
0.02〜0.2mm程度の布を1枚〜数枚使用し、熱可
塑性樹脂を含浸した状態で25〜300μm程度とす
るのが好ましい。25μmよりも薄いと孔11の部
分にくぼみが生じやすく、平滑な被覆層が得にく
い。また300μmを越えると金属芯積層板の特徴
である放熱性が損われてくる。 樹脂層2,4と繊維層3とは、さらに層数を増
して交互に配置してもよい。 これらの素材を熱圧着すると、第2図に示すよ
うに、樹脂層2,4が軟化して繊維布3中に浸透
し、樹脂含浸繊維層5となる。また、その一部6
は溶融して孔11内に流れ込み、孔11を充填す
る。そして、理由は不詳であるが、これらの熱可
塑性樹脂を孔11内に流入させると、従来の芯板
1にガラスエポキシ3を積層したものに比べ、孔
11内の気泡発生が大幅に減少する。従来のガラ
スエポキシ等のいわゆるプリプレグは、常温で粘
性液体状の熱硬化性樹脂を繊維布に含浸させてい
るが、熱可塑性樹脂は常温で繊維布中に分散させ
ることは困難である。 それが本発明方法によれば、熱圧着時に軟化し
た熱可塑性樹脂を繊維布中に浸透させることによ
り、極めて容易に熱可塑性樹脂含浸繊維層を形成
することができ、また粘性材料を用いる必要がな
いため素材の取扱いも容易であり、またこのよう
な粘性液状樹脂を用いる場合に問題となる気泡の
抱き込みがないという点でも優れている。 そして樹脂含浸繊維層5は、単に熱可塑性樹脂
からなる層に比べ、耐熱性、寸法安定性が向上
し、また金属芯板との接着性、無電解メツキの金
属付着性が向上することが判明した。 例えばポリエーテルイミド樹脂(PEI)を例に
とつて説明すると、PEIのみの層を形成したAI板
(A)と、ガラス含量20重量%のPEI含浸ガラス繊維
層を形成したAI板(B)との特性比較は次のように
なつた。
【表】 この結果に示されるように、PEI含浸ガラス繊
維層は、PEI単体に比べ熱変形温度が向上すると
ともに、線膨脹率は金属のそれ(AIで2.4×10-5
に近い値まで小さくなり、これが積層板の寸法安
定性はもとより、接着強度の向上につながつてい
るものと考えられる。 樹脂含浸繊維層5は、第2図のように芯板1の
両面に設けてもよいし、片面だけでもよい。サブ
トラクテイブ法により印刷回路を形成する場合に
は、層5上にさらに銅箔等の導電膜を積層する。 各層の熱圧着はプレス法によればよいが、その
際、雰囲気を減圧度(常圧と残存圧との差)600
mmHg以上、好ましくは650mmHg以上の減圧にし
てプレスを行うと、積層板内の気泡残存が極めて
少なくなり好適である。 プレス圧力は、50〜200Kg/cm2程度が適当であ
る。 またプレス温度は、樹脂層2,4の流動開始温
度以上、熱分解温度未満の範囲とする必要がある
ので樹脂の種類により当然異なつてくるが、一般
的には、200℃未満では各層の接着力が弱く、450
℃を越えると樹脂の劣化等の問題が生じやすいの
で、200〜450℃の範囲とするのがよい。 (発明の効果) 本発明方法により得られる積層板は、従来の金
属芯板にガラスエポキシを積層したものに比べ、
高周波特性が向上する。そして金属芯板に熱可塑
性樹脂のみを被覆したものと比べると、耐熱性、
寸法安定性、層間接着性、無電解メツキ性等が改
善される。また貫通孔内の気泡残存が大幅に減少
し、単層あるいは多層印刷配線板の素材として好
適である。また熱可塑性樹脂シートおよび繊維布
はガラスエポキシ等に比べて粘性もなく素材の取
扱い上極めて有利となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法による積層板の素材仕組の
一例を示す断面図、第2図は素材を熱圧着して得
られた本発明方法による積層板の一例の断面図、
第3図は従来の積層板を示す断面図。 1……金属芯板 11……貫通孔 2,4……
耐熱性熱可塑性樹脂シート 3……繊維布 5…
…耐熱性熱可塑性樹脂含浸繊維層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 多数の貫通孔を設けた金属芯板の表面に、耐
    熱性熱可塑性樹脂シートと繊維布とを所要枚数交
    互に配置し、熱圧着して前記熱可塑性樹脂を繊維
    布中に浸透させて耐熱性熱可塑性樹脂含浸繊維層
    を形成するとともに、金属芯板の貫通孔内に熱可
    塑性樹脂を流入させて充填することを特徴とする
    金属複合積層板の製造方法。
JP270086A 1986-01-09 1986-01-09 金属複合積層板の製造方法 Granted JPS62160234A (ja)

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JPS62160234A JPS62160234A (ja) 1987-07-16
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2508737B2 (ja) * 1987-07-28 1996-06-19 三菱樹脂株式会社 金属複合積層板
JPS6473695A (en) * 1987-09-14 1989-03-17 Mitsubishi Plastics Ind Substrate for printed-circuit board

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5512754A (en) * 1978-07-13 1980-01-29 Nec Corp Semiconductor device manufacturing method
JPS60236295A (ja) * 1984-05-10 1985-11-25 松下電工株式会社 金属ベ−ス配線基板

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