JP3299501B2 - 積層板成形用プレート及び積層板 - Google Patents

積層板成形用プレート及び積層板

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JP3299501B2
JP3299501B2 JP7937898A JP7937898A JP3299501B2 JP 3299501 B2 JP3299501 B2 JP 3299501B2 JP 7937898 A JP7937898 A JP 7937898A JP 7937898 A JP7937898 A JP 7937898A JP 3299501 B2 JP3299501 B2 JP 3299501B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属箔張り積層板
の加熱・加圧成形の際に、金属箔に電源を接続し、金属
箔に通電して金属箔を発熱させることによって加熱する
場合に用いる積層板成形用プレート及びこれを用いて製
造される積層板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板等に加工して使用される
金属箔張り積層板は、複数枚のプリプレグを重ねたもの
を一組とし(あるいはプリプレグを内層回路板を重ねた
ものを一組とし)、この片側あるいは両側に銅箔等の金
属箔を重ねて組合せ体を形成し、これを加熱・加圧して
積層成形することによって製造されており、この際の加
熱・加圧方法としては、複数の組合せ体をSUS板から
なる積層板成形用プレートを介して積層して組合せブロ
ックを形成し、多段式ホットプレス成形を行って製造す
る方法が一般的であった。しかしこの方法では組合せブ
ロックの内層に配置されたプリプレグを充分に加熱する
ことが困難であり、多段に積み重ねられた各組合せ体の
プリプレグをそれぞれ均一に加熱することが困難なもの
であって、形成される積層板の品質にばらつきが生じる
恐れがあった。そこで近年、組合せブロック中の各組合
せ体をムラなく加熱するために、金属箔に電源を接続
し、金属箔に通電して金属箔を発熱させることによって
加熱を行うようにする方法が提供されている。
【0003】図2はその一例を示すものであり、まず金
属箔4として長尺のものを用い、金属箔4を複数重に折
り返し屈曲させると共に折り返し屈曲して対向する金属
箔4間に、複数組の組合せ体5と、複数枚の積層板成形
用プレート1とを交互に挟み込むことによって、複数重
に蛇行状に屈曲した金属箔4、多段に重ねた複数枚の積
層板成形用プレート1、及び複数組の組合せ体5から成
る積み重ねブロック7を作製する。組合せ体5は複数枚
のプリプレグ6を重ねたものを一組として(あるいはプ
リプレグ6に内層回路板を重ねたものを一組として)形
成されるものである。そしてこの積み重ブロック7を加
圧プレート8の間にセットすると共に金属箔4の両端に
電源を接続し、加圧プレート8で冷間プレスしながら金
属箔4に通電すると、金属箔4はジュール熱によって発
熱し、この発熱で各組の組合せ体5のプリプレグ6を加
熱して成形を行うことできるものである。
【0004】この方法によれば各組の組合せ体5のプリ
プレグ6を金属箔4を熱源として直接に加熱することが
できるため、多段に積み重ねられた各組合せ体5のプリ
プレグ6をそれぞれ均一に加熱することができ、金属箔
張り積層板を品質のばらつきなく多段の成形で得ること
ができるものである。ここでこの方法に用いられる積層
板成形用プレート1として従来は、絶縁層を形成するこ
とが容易なことから、アルミニウム製プレートの表層に
アルマイト処理を施して絶縁性を確保したものを用い、
金属箔4に通電して発熱させる際に積層板成形用プレー
ト1と金属箔4との間を電気的に絶縁して積層板成形用
プレート1に不要な電流が流れないようにして通電によ
る発熱の効率を向上させていた。
【0005】一方、従来の多段式のホットプレスにて積
層板を製造する場合においては、加熱・加圧成形の際に
プリプレグ中の樹脂は高分子化して収縮する方向の内部
応力が発生し、更に積層板成形用プレートであるSUS
板(熱膨張率9〜18ppm)の熱膨張率は、銅箔(熱
膨張率17〜10ppm)の熱膨張率と等しいかそれよ
りも小さいため、プリプレグ中の樹脂に更に収縮する方
向の内部応力が発生する。このようにして形成された積
層板は収縮する方向の内部応力を有するものであり、こ
の積層板にエッチング処理を施して表面の銅箔を除去し
たり、あるいはこの積層板を更に積層して加熱加圧する
ことによって多層板を形成する際に、ガラス転移点(エ
ポキシ樹脂の場合は、130℃から140℃)以上に加
熱された場合は、内部応力が解放されて、積層板が収縮
することになる。そのためこのような積層板にエッチン
グ処理を施す際に、マスクパターンを形成したフィルム
を張り付ける場合は、積層板の収縮を補正するための補
正値(フィルムスケーリング)をかけたフィルムを用い
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしアルミニウムは
熱膨張率が23〜25ppmと、従来の多段式ホットプ
レス成形に用いられているSUS板(熱膨張率9〜18
ppm)による積層板成形用プレート1より熱膨張率が
大きくなるため、上記のような方法で製造される積層板
には、プリプレグ中の樹脂の高分子化による収縮力以上
の、アルミニウムの熱膨張による膨張力がかかり、その
結果このようにして形成される積層板は、膨張する方向
の内部応力を有することになる。そのためこの積層板の
表面の銅箔をエッチング除去し、あるいは多層板成形の
際にガラス転移点以上の温度をかけたりすると、内部応
力が開放されて、この積層板は膨張することとなる。こ
のため、このような積層板にエッチング処理を施す際
に、マスクパターンを形成したフィルムを張り付ける場
合は、積層板の膨張を補正するための補正値(フィルム
スケーリング)をかけた、従来のホットプレス成形にて
形成される積層板の場合とは異なるフィルムを用いなけ
ればならないものであった。
【0007】このようにアルマイト処理を施したアルミ
ニウムプレートを用い、金属箔張り積層板の加熱・加圧
成形の際に、金属箔に電源を接続し、金属箔に通電して
金属箔を発熱させることによって加熱することによって
形成される積層板は、多段式ホットプレス成形にて製造
される積層板と寸法挙動が異なり、このような積層板を
使用する際は、エッチング処理を施す際に、従来のホッ
トプレス成形にて製造される積層板の場合とは異なる補
正値(フィルムスケーリング)をかけたフィルムを用意
しなければならず、ユーザーが従来のホットプレス成形
にて製造される積層板と同時に使用する場合には、二種
類のフィルムを用意しなければならないものであり、ま
たそれぞれの製法にて製造された積層板を別々に管理す
る必要があるので、管理コストも余計にかかるものであ
った。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、金属箔張り積層板の加熱・加圧成形を、金属箔に
電源を接続し、金属箔に通電して金属箔を発熱させるこ
とによって加熱することによって行うと共に、このよう
にして製造させる積層板の寸法挙動を、従来のホットプ
レス成形にて製造される積層板と等しくして、ユーザー
が従来のホットプレス成形にて製造される積層板と同様
に使用することができ、また製造される積層板の成形性
を向上することができる積層板成形用プレート及びこの
積層板成形用プレートを用いて製造される積層板を提供
することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の積層板成形用プレート1は、厚み0.3〜2.0m
m、熱膨張率9〜18ppmの金属板2の両面に絶縁層
3を一体に形成し、絶縁層3の表面粗度を5μm以下と
し、全体の熱膨張率を9〜18ppmとして成ることを
特徴とするものである。
【0010】また本発明の請求項2に記載の積層板成形
用プレート1は、請求項1の構成に加えて、金属板2の
表面粗度を0.1〜50μmに形成して成ることを特徴
とするものである。また本発明の請求項3に記載の積層
板成形用プレート1は、請求項1又は2の構成に加え
て、絶縁層3を無機材料のみで形成して成ることを特徴
とするものである。
【0011】また本発明の請求項4に記載の積層板成形
用プレート1は、請求項1乃至3のいずれかの構成に加
えて、絶縁層3を厚み0.1〜0.3mmのセラミック
層で形成して成ることを特徴とするものである。また本
発明の請求項5に記載の積層板成形用プレート1は、請
求項1乃至4のいずれかの構成に加えて、金属板2の両
側に厚み0.025〜0.5mmのアルミニウム層を一
体に配置し、絶縁層3としてアルミニウム層の外面に厚
み0.01〜0.1mmのアルマイト層を形成して成る
ことを特徴とするものである。
【0012】また本発明の請求項6に記載の積層板成形
用プレート1は、請求項5の構成に加えて、金属板2と
アルミニウム層とを樹脂にて接着一体化して成ることを
特徴とするものである。また本発明の請求項7に記載の
積層板成形用プレート1は、請求項5又は6の構成に加
えて、金属板2の表面にアルミニウム層を溶融メッキ法
にて形成して成ることを特徴とするものである。
【0013】また本発明の請求項8に記載の積層板成形
用プレート1は、請求項1又は2の構成に加えて、絶縁
層3を有機材料のみで形成して成ることを特徴とするも
のである。また本発明の請求項9に記載の積層板成形用
プレート1は、請求項8の構成に加えて、絶縁層3を熱
硬化性樹脂で厚み0.02〜0.4mmに形成して成る
ことを特徴とするものである。
【0014】また本発明の請求項10に記載の積層板成
形用プレート1は、請求項1又は2の構成に加えて、絶
縁層3を無機材料と有機材料の複合材料で形成して成る
ことを特徴とするものである。また本発明の請求項11
に記載の積層板成形用プレート1は、請求項10の構成
に加えて、絶縁層3を厚み0.03〜1.0mmの無機
布基材熱硬化性樹脂含浸材料で形成して成ることを特徴
とするものである。
【0015】また本発明の請求項12に記載の積層板成
形用プレート1は、請求項10の構成に加えて、絶縁層
3をセラミック粉入り熱硬化性樹脂で厚み0.02〜
0.4mmに形成して成ることを特徴とするものであ
る。また本発明の請求項13に記載の積層板成形用プレ
ート1は、請求項10の構成に加えて、絶縁層3を厚み
0.03〜1.0mmのセラミック粉入り無機布基材熱
硬化性樹脂含浸材料で形成して成ること特徴とするもの
である。
【0016】また本発明の請求項14に記載の積層板成
形用プレート1は、厚み0.3〜2.0mm、熱膨張率
9〜18ppmの金属板2の両面に、表面粗度が5μm
以下の絶縁層3を配置して成ることを特徴とするもので
ある。また本発明の請求項15に記載の積層板成形用プ
レート1は、請求項14の構成に加えて、絶縁層3を無
機材料と有機材料の複合材料で形成して成ることを特徴
とするものである。
【0017】また本発明の請求項16に記載の積層板成
形用プレート1は、請求項14又は15の構成に加え
て、絶縁層3を厚み0.03〜1.0mmの無機布基材
熱硬化性樹脂積層板で形成して成ることを特徴とするも
のである。また本発明の請求項17に記載の積層板成形
用プレート1は、請求項14又は15の構成に加えて、
絶縁層3を厚み0.03〜1.0mmのセラミック粉入
り無機布基材熱硬化性樹脂積層板で形成して成ることを
特徴とするものである。
【0018】また本発明の請求項18に記載の積層板
は、複数重に折り返し屈曲された金属箔4の対向する金
属箔4間に複数枚のプリプレグ6を重ねた組合せ体5と
請求項1乃至17のいずれかに記載の積層板成形用プレ
ート1を交互に配置して形成される積み重ねブロック7
を冷間プレスすると共に金属箔4に通電することによっ
て加熱・加圧成形して形成して成ることを特徴とするも
のである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本発明の積層板成形用プレート1は、図1に示す
ように、金属箔2の両面に電気的絶縁性を有する絶縁層
を形成したものであり、金属板2と絶縁層3とを別体と
し、金属板2の両面に絶縁層3を配置することによって
形成することができる。ここで金属板2としては厚み
0.3〜2.0mmのものを用いるのが好ましく、0.
3mmに満たないと積層板成形用プレート1の強度が低
くなって取扱性が悪くなり、また2.0mmを超えると
積層板成形用プレート1の厚みが大きくなることによ
り、積層板の製造するときに積層板成形用プレート1を
金属箔4や組合せ体5と共に積層した際のトータルの厚
みが大きくなって積層板の生産性が悪化する。また金属
板2として熱膨張率が9〜18ppmのものを用いる
と、この積層板成形用プレート1を用いて積層板を製造
する際の加熱時の積層板成形用プレート1の熱膨張率
が、従来の多段式ホットプレス法にて用いられるSUS
板製の積層板成形用プレートの熱膨張率と等しくなり、
このように製造される積層板の寸法挙動を従来の多段式
ホットプレス法にて形成される積層板と等しくすること
ができるものである。ここで熱膨張率が18ppmを超
えると積層板を製造する際の積層板成形用プレート1の
寸法変化が大きくなって積層板の寸法挙動が悪化する恐
れがある。また下限を9ppmとしたのは、熱膨張率が
9ppmに満たないTi(6〜8ppm)等の金属は高
価であり、このような金属を用いるのはコストがかかる
からである。このような金属板2としては、入手しやす
いSUS板を用いることができる。
【0020】絶縁層3は、上記のように金属板2の両面
に配置するものであり、その表面粗度を5μm以下に形
成するものである。このようにすると本発明の積層板成
形用プレート1を用いて積層板を成形する際、積層板成
形用プレート1と積層板の間に加圧力が加わっても積層
板の表面が粗面化することがなく、積層板の成形性が向
上するものである。またこの絶縁層3の表面粗度の下限
は特に設定するものではないが、実用上は1.0μm以
上であれば、充分な効果を得ることができる。
【0021】このような絶縁層3は、無機材料と有機材
料との複合材料で形成することができるものであり、例
えば、ガラス布等の無機布にエポキシ樹脂、ポリイミド
樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸・乾燥させて得られるプリ
プレグを複数枚積層した後加熱硬化させて一体化するこ
とにより形成される無機布基材熱硬化性樹脂積層板を用
いることができる。この無機布基材熱硬化性樹脂積層板
は、その厚みを0.03〜1.0mmに形成することが
好ましく、1.0mmを超えると積層板成形用プレート
1の厚みが大きくなり、この積層板成形用プレート1を
用いて積層板を製造する際、積層板成形用プレート1を
積層板の材料である金属箔4、プリプレグ6等と共に積
層した際のこの積み重ねブロック7のトータルの厚みが
大きくなって一定の高さの積み重ねブロック7に対する
積層板の生産量が低下し、積層板の生産性が悪化するも
のである。また下限を0.03mmとしたのは、現状で
は厚み0.03mm未満のガラス布がないため、0.0
3mmが実質的な下限となるからである。
【0022】また絶縁層3としてセラミック粉入り無機
布基材熱硬化性樹脂積層板を用いることもできる。この
セラミック粉入り無機布基材熱硬化性樹脂積層板は、ガ
ラス布等の無機布にエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等の
熱硬化性樹脂を含浸、乾燥させて形成されるものであ
り、このときこの熱硬化性樹脂にはアルミナ、Ti
2、MgO2 、ZnO、SiO2 等のセラミック粉を
40〜85vol%の割合で充填させてセラミック粉入
り熱硬化性樹脂としておくものである。このセラミック
粉入り無機布基材熱硬化性樹脂積層板は、その厚みを
0.03〜1.0mmに形成することが好ましく、1.
0mmを超えると積層板成形用プレート1の厚みが大き
くなり、この積層板成形用プレート1を用いて積層板を
製造する際、積層板成形用プレート1を積層板の材料で
ある金属箔4、プリプレグ6等と共に積層した際のこの
積み重ねブロック7のトータルの厚みが大きくなって一
定の高さの積み重ねブロック7に対する積層板の生産量
が低下し、積層板の生産性が悪化するものである。また
下限を0.03mmとしたのは、現状では厚み0.03
mm未満のガラス布がないため、0.03mmが実質的
な下限となるからである。
【0023】また本発明の積層板成形用プレート1は、
金属板2の両面に絶縁層3を一体に形成することによっ
て作製することができ、このようにすると本発明の積層
板成形用プレート1を用いて積層板を製造する際、積み
重ねブロック7の組合せ工程において金属板2に絶縁層
3を重ねる工程を削減することができ、取扱性が向上す
るものである。このように金属板2の両面に絶縁層3を
一体に形成する場合は積層板成形用プレート1全体の熱
膨張率を9〜18ppmとなるように金属板2及び絶縁
層3の熱膨張率及び厚みを調節するものである。積層板
成形用プレート1全体の熱膨張率を9〜18ppmとす
ると、この積層板成形用プレート1を用いて積層板を製
造する際の加熱時の積層板成形用プレート1の熱膨張率
が、従来の多段式ホットプレス法にて用いられるSUS
板製の積層板成形用プレートの熱膨張率と等しくなり、
このように製造される積層板の寸法挙動を従来の多段式
ホットプレス法にて形成される積層板と等しくすること
ができるものである。ここで熱膨張率が18ppmを超
えると積層板を製造する際の積層板成形用プレート1の
寸法変化が大きくなって積層板の寸法挙動が悪化する恐
れがある。また下限を9ppmとしたのは、熱膨張率が
9ppmに満たないTi(6〜8ppm)等の金属は高
価であり、このような金属を本発明の積層板成形用プレ
ート1を構成する金属板2として用いるのはコストがか
かるからである。
【0024】このとき金属板2としては厚み0.3〜
2.0mmものを用いるものであり、0.3mm未満で
あると積層板成形用プレート1の強度が低くなって取扱
性が悪くなり、また2.0mmを超えると積層板成形用
プレート1の厚みが大きくなり、積層板成形用プレート
1を金属箔4や組合せ体5と共に積層した際のトータル
の厚みが大きくなって積層板の生産性が悪化する。また
熱膨張率が9〜18ppmのものを用いるものであり、
熱膨張率が9ppmに満たなかったり18ppmを超え
たりする場合は積層板成形用プレート1全体の熱膨張率
を9〜18ppmとすることが困難となる。このような
金属板2としては、例えば入手しやすいSUS板を用い
ることができる。この金属板2の表面はブラスト処理等
の機械的研磨や黒化処理等の化学的研磨により表面粗度
0.1〜50μmの範囲まで粗面化させることにより、
金属板2と絶縁層3との密着性を向上させることができ
る。積層板成形用プレート1を用いて積層板を形成した
場合、積層板成形用プレート1の絶縁層3の表面に樹脂
粉が付着していると、積層板の製造の際、積層板成形用
プレート1の絶縁層3と積層板の金属箔4とが樹脂粉に
より接着され、積層板と積層板成形用プレート1を分解
する際に絶縁層3が金属箔4に接着されたままとなっ
て、絶縁層3と金属板1が剥離するおそれがあるが、こ
のように金属板2と絶縁層3との密着性を向上させる
と、樹脂粉等の付着による絶縁層3と金属板1の剥離を
抑制することができるものである。ここで金属板2の表
面粗度が0.1μmに満たないと絶縁層3との密着性が
不充分となり、また50μmを超えると、金属板2の両
面に形成する絶縁相3の表面粗度が、金属板2の表面粗
度に追従して大きくなり、研磨等によってこの絶縁相3
の表面粗度を低下させるのが困難となる。
【0025】絶縁層3は、上記のように金属板2の両面
に一体に形成するものであり、その表面粗度を5μm以
下に形成するものである。このようにすると本発明の積
層板成形用プレート1を用いて積層板を成形する際、積
層板成形用プレート1と積層板の間に加圧力が加わって
も積層板の表面が粗面化することがなく、積層板の成形
性が向上するものである。またこの絶縁層3の表面粗度
の下限は特に設定するものではないが、実用上は1.0
μm以上であれば、充分な効果を得ることができる。
【0026】この絶縁層3は、無機材料、有機材料、又
は有機材料と無機材料の複合材料にて形成することがで
きる。無機材料のみからなる絶縁層3としては、Al2
3 、TiO2 、ZnO、MgO、SiO2 等のセラミ
ックのうち少なくとも一つのもので形成されるセラミッ
ク層を挙げることができる。このようなセラミック層を
金属板3に形成する際は、溶射、すなわち溶融させたセ
ラミックを金属板に吹きつけることによって、行うこと
ができる。このようなセラミック層はその厚みを0.1
〜0.3mmに形成することが好ましく、厚みが0.3
mmを超えると、絶縁層3を形成するためのコストが上
昇して好ましくない。また厚みが0.1mmに満たない
と、絶縁層3の強度が低くなって絶縁層3の割れや剥離
が生じやすくなるものである。
【0027】また無機材料のみからなる絶縁層3として
金属板2の両面に配置したアルミニウム層の外面に陽極
酸化処理(アルマイト処理)を施して形成したものを用
いることもでき、この場合は厚み0.025〜0.5m
mのアルミニウム層の外面に絶縁層3として厚み0.0
1〜0.1mmのアルマイト層を形成するものである。
ここでアルミニウム層の厚みが0.5mmを超えると、
アルミニウムの大きな熱膨張率により積層板成形用プレ
ート1全体の熱膨張率を9〜18ppmの範囲とするこ
とが困難となる。またアルミニウム層の厚みが0.02
5mmに満たないと、アルミニウム層の強度が低くなっ
て割れや剥離が生じやすくなる。アルミニウム層は、金
属板2とアルミニウム板とをフッ素フィルム(FEP)
(フッ化エチレンプロピレン:テトラフルオロエチレン
・ヘキサフルオロプロピレンの共重合体)等の樹脂にて
接着一体化して形成することができ、また金属板2の表
面に溶融メッキ法等にてアルミニウムを析出させて形成
することもできる。このように形成したアルミニウム層
の外面にアルマイト処理を施すことにより、絶縁層3と
して厚み0.01〜0.1mmのアルマイト層を形成し
て絶縁性を確保することができるものである。ここで形
成されるアルマイト層の厚みが0.01mm未満である
と積層板成形用プレート1を取り扱う際に摩擦等により
アルマイト層にキズが発生した場合、アルミニウム層が
露出して積層板成形用プレート1の絶縁性が損なわれる
おそれがあり、、0.1mmを超えると、アルマイト処
理に時間及びコストがかかり過ぎて好ましくない。
【0028】有機材料のみからなる絶縁層3は、耐熱性
の良いエポキシ樹脂やポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂
を金属板2の表面に硬化成形して厚み0.02〜0.4
mmの樹脂層として形成することができる。この樹脂層
の厚みが0.02mmに満たないと、絶縁層3の強度が
低くなって絶縁層3の割れや剥離が生じやすくなるもの
である。また0.4mmを超える樹脂層を形成するのは
困難であり、またその必要もないため、0.4mmが実
質的な上限となる。ここで積層板は加熱・加圧成形にて
形成されるものであるが、熱硬化樹脂にて形成される樹
脂層を絶縁層3とすると、絶縁層3は加熱時に熱可塑性
樹脂を用いる場合のように軟化するようなことがなく、
積層板を製造する際に積層板成形用プレート1の両側に
金属箔4を介して配されるプリプレグ6にうねりが生じ
ることを防ぎ、プリプレグ6がうねりを生じた状態のま
ま硬化して積層板の成形性が低下するようなことがない
ものであり、積層板の成形性を向上することができるも
のである。
【0029】有機材料と無機材料の複合材料からなる絶
縁層3は、無機布基材熱硬化性樹脂含浸材料(プリプレ
グ)を金属板2の両面に重ねた後加熱硬化により一体化
することによって得ることができる。この無機布基材熱
硬化性樹脂含浸材料はガラス布等の無機布にエポキシ樹
脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸・乾燥させ
て得られるものである。この絶縁層3の厚みは0.03
〜1.0mmとするのが好ましく、1.0mmを超える
と積層板成形用プレート1の厚みが大きくなり、この積
層板成形用プレート1を用いて積層板を製造する際、積
層板成形用プレート1を積層板の材料である金属箔4、
プリプレグ6等と共に積層した際のこの積み重ねブロッ
ク7のトータルの厚みが大きくなって一定の高さの積み
重ねブロック7に対する積層板の生産量が低下し、積層
板の生産性が悪化するものである。また下限を0.03
mmとしたのは、現状では厚み0.03mm未満のガラ
ス布がないため、0.03mmが実質的な下限となるか
らである。
【0030】また有機材料と無機材料の複合材料からな
る絶縁層3は、セラミック粉入り熱硬化性樹脂を金属板
2の表面で硬化成形して得られる樹脂層にて形成するこ
とができる。このセラミック粉入り熱硬化性樹脂は、ア
ルミナ、TiO2 、MgO2、ZnO、SiO2 等のセ
ラミック粉をエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化
性樹脂中に、40〜85vol%の割合で充填させて得
られるものである。この絶縁層3の厚みは0.02〜
0.4mmとするのが好ましく、厚みが0.02mmに
満たないと、絶縁層3の強度が低くなって絶縁層3の割
れや剥離が生じやすくなるものである。また0.4mm
を超える樹脂層を形成するのは困難であり、またその必
要もないため、0.4mmが実質上の上限となる。ここ
で積層板は加熱・加圧成形にて形成されるものである
が、熱硬化樹脂にて形成される樹脂層を絶縁層3とする
と、絶縁層3は加熱時に熱可塑性樹脂を用いる場合のよ
うに軟化するようなことがなく、積層板を製造する際に
積層板成形用プレート1の両側に金属箔4を介して配さ
れるプリプレグ6にうねりが生じることを防ぎ、プリプ
レグ6がうねりを生じた状態のまま硬化して積層板の成
形性が低下するようなことがないものであり、積層板の
成形性を向上することができるものである。
【0031】また有機材料と無機材料の複合材料からな
る絶縁層3を、セラミック粉入り無機布基材熱硬化性樹
脂含浸材料(プリプレグ)を金属板2の両面に重ねた
後、加熱硬化により一体化することによって得ることが
できる。このセラミック粉入り無機布基材熱硬化性樹脂
含浸材料はセラミック粉入り熱硬化性樹脂をガラス布等
の無機布に含浸・乾燥させて形成されるものであり、こ
のセラミック粉入り熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂、ポ
リイミド樹脂等の熱硬化性樹脂にアルミナ、TiO2
MgO2 、ZnO、SiO2 等のセラミック粉を40〜
85vol%の割合で充填させて得られるものである。
この絶縁層3の厚みは0.03〜1.0mmとするのが
好ましく、1.0mmを超えるとこの積層板成形用プレ
ート1を用いて積層板を製造する際、積層板成形用プレ
ート1を積層板の材料である金属箔4、プリプレグ6等
と共に積層した際のこの積み重ねブロック7のトータル
の厚みが大きくなって一定の高さの積み重ねブロック7
に対する積層板の生産量が低下し、積層板の生産性が悪
化するものである。また下限を0.03mmとしたの
は、現状では厚み0.03mm未満のガラス布がないた
め、0.03mmが実質的な下限となるからである。
【0032】上記のような積層板成形用プレート1を用
いて積層板を製造する方法を説明する。図2はその一例
を示すものであり、まず金属箔4として長尺の銅箔等を
用い、金属箔4を複数重に折り返し屈曲させると共に折
り返し屈曲して対向する金属箔4間に、複数組の組合せ
体5と、複数枚の積層板成形用プレート1とを交互に挟
み込むことによって、複数重に蛇行状に屈曲した金属箔
4、多段に重ねた複数枚の積層板成形用プレート1、及
び複数組の組合せ体5から成る積み重ねブロック7を作
製する。組合せ体5は複数枚のプリプレグ6を重ねたも
のを一組として(あるいはプリプレグ6に内層回路板を
重ねたものを一組として)形成されるものである。そし
てこの積み重ねブロック7を加圧プレート8の間にセッ
トすると共に金属箔4の両端に電源を接続し、加圧プレ
ート8で冷間プレスしながら金属箔4に通電すると、金
属箔4はジュール熱によって発熱し、この発熱で各組の
組合せ体5のプリプレグ6を加熱して成形を行うことで
きるものである。このとき本発明の積層板成形用プレー
ト1は、上記のように加熱時の熱膨張率が、従来の多段
式ホットプレスにて積層板を製造する場合に用いられる
SUS板製の積層板成形用プレートの熱膨張率と等しい
ものであり、例えば金属箔4として銅箔を用いる場合
は、積層板の加熱・加圧成形の際、従来の多段式のホッ
トプレスの場合と同様に、プリプレグ6中の樹脂は高分
子化して収縮する方向の内部応力が発生し、更に積層板
成形用プレート1は、銅箔(熱膨張率17〜10pp
m)の熱膨張率と等しいかそれよりも小さいため、プリ
プレグ6中の樹脂に更に収縮する方向の内部応力が発生
する。このようにして形成された積層板は収縮する方向
の内部応力を有するものであり、この積層板にエッチン
グ処理を施して表面の銅箔を除去したり、あるいこの積
層板を更に積層して加熱加圧することによって多層板を
形成する際に、ガラス転移点(エポキシ樹脂の場合は、
130℃から140℃)以上に加熱された場合は、内部
応力が解放されて、従来の多段式ホットプレスにて製造
される積層板と同様に、積層板が収縮することになる。
【0033】このように本発明の積層板成形用プレート
1を用い、金属箔張り積層板の加熱・加圧成形の際に、
金属箔に電源を接続し、金属箔に通電して金属箔を発熱
させることによって加熱することによって形成される積
層板は、多段式ホットプレス成形にて製造される積層板
と寸法挙動が等しく、このような積層板を使用する際
は、エッチング処理を施す際に、従来のホットプレス成
形にて製造される積層板の場合と同様の補正値(フィル
ムスケーリング)をかけた、マスクパターンを形成した
フィルムを用いることができ、ユーザーが従来のホット
プレス成形にて製造される積層板と同時に使用する場合
に、同一のフィルムを用いることができ、またそれぞれ
の製法にて製造された積層板を別々に管理する必要がな
いので、管理コストも余計にかかることがないものであ
る。
【0034】また積層板成形用プレート1の表層の絶縁
層3の表面粗度を5μm以下に形成してあるので、積層
板成形用プレート1と積層板の間に加圧力が加わっても
積層板の表面が粗面化することがなく、積層板の成形性
が向上するものである。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳述する。こ
こで表面粗度は東京精密社製の表面粗度計を用いて測定
したものである。 (実施例1)金属板2として厚み1.0mmのSUS6
30板の表面をサンドブラスト処理して表面粗度を25
〜35μmとし、Al2 3 (96%)−TiO2 (3
%)のセラミックの絶縁層3を上記の金属板2の表面に
溶射により形成し、この絶縁層3の表面に機械研磨を施
して表面粗度を5μm以下にすることにより積層板成形
用プレート1を形成した。
【0036】このようにして形成された積層板成形用プ
レート1を用いて図2のようにして積層板を製造した。
このとき金属箔4として厚み35μmの長尺の銅箔を用
い、またプリプレグ6としては、厚み0.2mm(78
28クロス)のガラス布基材にビスフェノールA型エポ
キシ樹脂(東都化成社製、品番「YDB−500」)1
00重量部、ジシアンジアミド3重量部、2−エチル−
4−メチルイミダゾール0.2重量部の組成からなるエ
ポキシ樹脂組成物を含浸させたものを乾燥して形成した
ものを用いた。そして金属箔4を複数重に折り返し屈曲
させると共に折り返し屈曲して対向する金属箔4間に、
複数組の組合せ体5と、複数枚の積層板成形用プレート
1とを交互に挟み込むことによって、複数重に蛇行状に
屈曲した金属箔4、多段に重ねた複数枚の積層板成形用
プレート1、及び複数組の組合せ体5から成る積み重ね
ブロック7を作製した。組合せ体5は3枚のプリプレグ
6を重ねたものを一組として形成されたものを用いた。
そしてこの積み重ねブロック7を加圧プレート8の間に
セットすると共に電源を接続し、加圧プレート8で冷間
プレスしながら金属箔4に通電して金属箔4をジュール
熱により発熱させ、この発熱で各組の組合せ体5のプリ
プレグ6を加熱して成形を行って両面銅箔張積層板を製
造した。ここで成形温度は10分間かけて90℃まで上
昇させた後45分間かけて90℃から180℃まで上昇
させ、更に180℃で20分間加熱したものである。ま
た加圧条件は積み重ねブロック7にかかる実圧を10k
g/cm2 とした。 (実施例2)Al2 3 (86%)−TiO2 (13
%)のセラミックの絶縁層3を形成した以外は実施例1
と同様にして行った。 (実施例3)Al2 3 (72%)−ZnO(26%)
のセラミックの絶縁層3を形成した以外は実施例1と同
様にして行った。 (実施例4)ZnO(75%)−MgO(24%)のセ
ラミックの絶縁層3を形成した以外は実施例1と同様に
して行った。 (実施例5)MgO(60%)−SiO2 (39%)の
セラミックの絶縁層3を形成した以外は実施例1と同様
にして行った。 (実施例6)金属板2として厚み1.0mmのSUS6
30板の表面をサンドブラスト処理して表面粗度を7〜
9μmとし、この金属板2の両面に厚み25μmのフッ
素フィルム(FRP、旭化成社製)を介して厚み0.2
mm、表面粗度5μm以下のアルミニウム板を配置し、
ホットプレス成形にて一体化した。このようにして金属
板2の両面に形成したアルミニウム層の表面に硬質アル
マイト処理を施し、厚み40〜50μmのアルマイト層
を形成して積層板成形用プレート1を得た。
【0037】このようにして形成した積層板成形用プレ
ート1を用い、実施例1と同様にして積層板を製造し
た。 (実施例7)金属板2として厚み1.0mmのSUS6
30板の表面をサンドブラスト処理して表面粗度を7〜
9μmとし、アルミ溶融メッキにてこの金属板2の両面
に厚み0.08〜0.1mmのアルミニウム層を形成
し、このアルミニウム層の表面を硬質アルマイト処理に
て厚み40〜50μm、表面粗度5μm以下のアルマイ
ト層を形成して積層板成形用プレート1を得た。
【0038】このようにして形成した積層板成形用プレ
ート1を用い、実施例1と同様にして積層板を製造し
た。 (実施例8)金属板2として厚み0.8mmのSUS4
30板の表面をサンドブラスト処理して表面粗度を7〜
9μmとし、この金属板2の両面に、厚み35μmの銅
箔に厚み0.06mmの熱硬化性エポキシ樹脂層を形成
した熱硬化性エポキシ樹脂付き銅箔(松下電工(株)
製、品番「R0880」)を熱硬化性エポキシ樹脂層が
金属板2に重なるように配置し、ホットプレス成形にて
一体化した後、銅箔をエッチング除去した。そして表層
に露出した樹脂層の表面にバフ研磨を施してその表面粗
度を5μm以下にすることで、積層板成形用プレート1
を得た。
【0039】このようにして形成した積層板成形用プレ
ート1を用い、実施例1と同様にして積層板を製造し
た。 (実施例9)金属板2として厚み0.5mmのSUS4
30板の表面をサンドブラスト処理して表面粗度を7〜
9μmとし、この金属板2の両面に、無機布基材熱硬化
性樹脂含浸材料として厚み0.10mmのガラス布基材
熱硬化性エポキシ樹脂含浸材料(松下電工(株)製、品
番「R1661T」)を配置し、ホットプレス成形にて
一体化した。そして表層の樹脂層の表面にバフ研磨を施
してその表面粗度を5μm以下にすることで、積層板成
形用プレート1を得た。ここでホットプレス成形の際、
押圧プレートとガラス布基材熱硬化性エポキシ樹脂含浸
材料の間に離型材付き銅箔(サンアルミ社製、商品名
「セパシウム」)を介装して成形時に押圧プレートとガ
ラス布基材熱硬化性エポキシ樹脂含浸材料が貼着しない
ようにし、成形後に離型材付き銅箔を加熱硬化されたガ
ラス布熱硬化エポキシ樹脂プリプレグから剥がすように
した。
【0040】このようにして形成した積層板成形用プレ
ート1を用い、実施例1と同様にして積層板を製造し
た。 (実施例10)金属板2として厚み1.5mmのSUS
403板の表面をサンドブラスト処理して表面粗度を7
〜9μmとし、この金属板2の両面に、銅箔に厚み0.
07mmのセラミック粉入り熱硬化性エポキシ樹脂層を
形成したセラミック粉入り熱硬化性エポキシ樹脂付き銅
箔(松下電工(株)製、品番「R0870」)をセラミ
ック粉入り熱硬化性エポキシ樹脂層が金属板2に重なる
ように配置し、ホットプレス成形にて一体化した後、銅
箔をエッチング除去した。そして表層に露出した樹脂層
の表面にバフ研磨を施してその表面粗度を5μm以下に
することで、積層板成形用プレート1を得た。
【0041】このようにして形成した積層板成形用プレ
ート1を用い、実施例1と同様にして積層板を製造し
た。 (実施例11)金属板2として厚み1.5mmのSUS
403板の表面をサンドブラスト処理して表面粗度を7
〜9μmとした。一方ビスフェノールA型エポキシ樹脂
(東都化成社製、品番「YDB−500」)に平均粒径
30μm以下のアルミナを重量比で55〜60%充填し
てワニスを調製し、このワニスを厚み0.1mmのガラ
ス布(2116クロス)に重量比で55〜60%含浸さ
せて厚み0.12〜0.13mmのセラミック粉入り無
機布基材熱硬化性樹脂含浸材料を得た。このセラミック
粉入り無機布基材熱硬化性樹脂含浸材料を金属板2の両
側に配置し、ホットプレス成形にて一体化した。そして
表層の樹脂層の表面にバフ研磨を施してその表面粗度を
5μm以下にすることで、積層板成形用プレート1を得
た。ここでホットプレス成形の際、押圧プレートとセラ
ミック粉入り無機布熱硬化性樹脂含浸基材の間に離型材
付き銅箔(サンアルミ社製、商品名「セパシウム」)を
介装して成形時に押圧プレートとセラミック粉入り無機
布基材熱硬化性樹脂含浸材料が貼着しないようにし、成
形後に離型材付き銅箔を加熱硬化されたセラミック粉入
り無機布基材熱硬化性樹脂含浸材料から剥がすようにし
た。
【0042】このようにして形成した積層板成形用プレ
ート1を用い、実施例1と同様にして積層板を製造し
た。 (実施例12)金属板2として厚み1.5mmのSUS
630板を用い、その両側に表面粗度5μm以下、厚み
0.2mmのガラス布アルミナ入り熱硬化性ポリイミド
樹脂積層板(松下電工(株)製、品番「R4675」)
を配置し、四辺の端部の幅20mmの部分をカプトン両
面テープ(デュポン社製)にて接着して積層板成形用プ
レート1を得た。
【0043】このようにして形成した積層板成形用プレ
ート1を用い、実施例1と同様にして積層板を製造し
た。 (実施例13)金属板2として厚み2.0mmのSUS
304板を用いた。一方ビスフェノールA型エポキシ樹
脂(東都化成社製。品番「YDB−500」)に平均粒
径30μm以下のアルミナを重量比で55〜60%充填
してワニスを調製し、このワニスを厚み0.1mmのガ
ラス布(2116クロス)に重量比で55〜60%含浸
させた後乾燥してプリプレグを作製した。このプリプレ
グを積層し、ホットプレス成形にて一体化して厚み0.
2mmのアルミナ入りガラス布熱硬化性エポキシ樹脂積
層板を得た。ここでホットプレス成形の際、押圧プレー
トとプリプレグの間に離型材付き銅箔(サンアルミ社
製、商品名「セパシウム」)を介装して成形時に押圧プ
レートとプリプレグが貼着しないようにし、成形後に離
型材付き銅箔を加熱硬化されたプリプレグから剥がすよ
うにした。このアルミナ入りガラス布熱硬化性エポキシ
樹脂積層板を金属板2の両面に配置し、四辺の端部の幅
20mmの部分をカプトン両面テープ(デュポン社製)
にて接着して積層板成形用プレート1を得た。
【0044】このようにして形成した積層板成形用プレ
ート1を用い、実施例1と同様にして積層板を製造し
た。 (比較例1)厚み1.2mmのアルミニウム板の表面に
厚み50μmのアルマイト層を形成した従来の積層板成
形用プレートを用い、実施例1と同様にして積層板を製
造した。 (比較例2)積層板成形用プレートの表面粗度を5μm
以上に形成した以外は、実施例1と同様に行った。 (比較例3)積層板成形用プレートの表面粗度を5μm
以上に形成した以外は、実施例2と同様に行った。 (比較例4)積層板成形用プレートの表面粗度を5μm
以上に形成した以外は、実施例3と同様に行った。 (比較例5)積層板成形用プレートの表面粗度を5μm
以上に形成した以外は、実施例4と同様に行った。 (比較例6)積層板成形用プレートの表面粗度を5μm
以上に形成した以外は、実施例5と同様に行った。 (比較例7)金属板2として厚み0.2mmのSUS3
04板を用い、アルミニウム板として厚み0.6mm、
表面粗度5μm以下のものを用いた以外は実施例6と同
様に行った。 (比較例8)金属板2として厚み1.8mmのSUS6
30板を用い、その両面に熱可塑性樹脂(ポリテトラフ
ルオロエチレン樹脂、日東電工社製)にて厚み25μm
の樹脂層を形成し、その表面にバフ研磨を施して表面粗
度を5μm以下として積層板成形用プレートを得た。
【0045】このようにして形成した積層板成形用プレ
ートを用い、実施例1と同様にして積層板を製造した。 (比較例9)厚み0.2mm(7828クロス)のガラ
ス布基材にエポキシ樹脂(東都化成社製、品番「YDB
−500」)100重量部、ジシアンジアミド3重量
部、2−エチル−4−メチルイミダゾール0.2重量部
の組成からなるエポキシ樹脂組成物を含浸させたものを
乾燥して形成したプリプレグを3枚積層すると共にその
両側に厚み35μmの銅箔を配置して成る組合せ物を複
数組形成し、複数の組合せ物と複数の厚み1.5mmの
SUS630板を交互に重ねて多段の積重ねブロック7
を形成した。そしてこの積み重ねブロック7を加圧プレ
ートの間にセットすると共に加熱することによって多段
式ホットプレス成形を行って両面銅箔張積層板を製造し
た。ここで成形温度は10分間かけて110℃まで上昇
させた後35分間かけて110℃から180℃まで上昇
させ、更に180℃で90分間加熱したものである。ま
た加圧条件は積み重ねブロック7にかかる実圧を30k
g/cm2 とした。 (評価試験)各実施例及び比較例の成形後の積層板につ
いて、JIS−C6481に準拠したE−0.5/17
0処理後の寸法変化を、32個の試料について縦方向及
び横方向について測定すると共に、表面粗度を測定し
た。また各実施例及び比較例の積層板成形用プレートの
熱膨張率をデュポン社製TMA測定器により0〜200
℃の範囲で測定した。測定結果を表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】表1から判るように、従来のアルミニウム
プレートによる積層板成形用プレート(比較例1)及び
厚み0.3mmに満たない金属板に厚みが0.5mmを
超ええるアルミニウム層を形成した積層板成形用プレー
ト(比較例7)を用いて製造された積層板は、E−0.
5/170処理後の寸法変化率が0.03〜−0.01
%となり、従来の多段式ホットプレス成形により製造さ
れた積層板(比較例9)と異なる寸法挙動を示すのに対
して、各実施例の積層板成形用プレート1を用いて製造
された積層板では寸法変化率は0.0〜−0.04%と
なっており、従来の従来の多段式ホットプレス成形によ
り製造された積層板(比較例9)と同等の寸法挙動を示
した。
【0048】また表面粗度を5μm以上とした積層板成
形用プレート(比較例2乃至6)及び絶縁層3を熱可塑
性樹脂で形成した積層板成形用プレート(比較例8)を
用いて製造された積層板は、表面粗度が大きくなってい
るのに対して、各実施例の積層板では表面粗度が小さ
く、成形性が向上している。
【0049】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に記載の
積層板成形用プレートは、厚み0.3〜2.0mm、熱
膨張率9〜18ppmの金属板の両面に絶縁層を一体に
形成し、絶縁層の表面粗度を5μm以下とし、全体の熱
膨張率を9〜18ppmとしたため、複数重に折り返し
屈曲された金属箔の対向する金属箔間に複数枚のプリプ
レグを重ねた組合せ体とこの積層板成形用プレートを交
互に配置して形成される積み重ねブロックを冷間プレス
すると共に金属箔に通電することによって加熱・加圧成
形して金属箔張積層板を製造する際の、加熱時の積層板
成形用プレートの寸法変化を、SUS板製の積層板成形
用プレートを用いた従来のホットプレス成形により製造
される積層板と等しくすることができ、このような積層
板を使用する際は、エッチング処理を施す際に、従来の
ホットプレス成形にて製造される積層板の場合と同様の
補正値をかけた、マスクパターンを形成したフィルムを
用いることができ、ユーザーが従来のホットプレス成形
にて製造される積層板と同時に使用する場合に、同一の
フィルムを用いることができ、またそれぞれの製法にて
製造された積層板を別々に管理する必要がないので、管
理コストも余計にかかることがないものであり、また積
層板を成形する際、積層板成形用プレートと積層板の間
に加圧力が加わっても積層板の表面が粗面化することが
なく、積層板の成形性が向上するものであり、また上記
のようにして金属箔張積層板を製造する際、積み重ねブ
ロックの組合せ工程において金属板に絶縁層を重ねる工
程を削減することができ、取扱性が向上するものであ
る。
【0050】また本発明の請求項2に記載の積層板成形
用プレートは、金属板の表面粗度を0.1〜50μmに
形成したため、金属板と絶縁層との密着性が向上し、絶
縁層と金属板の剥離を抑制することができるものであ
る。また本発明の請求項5に記載の積層板成形用プレー
トは、金属板の両側に厚み0.025〜0.5mmのア
ルミニウム層を一体に配置し、絶縁層としてその外面に
厚み0.01〜0.1mmのアルマイト層を形成したた
め、金属板の厚みに対するアルミニウム層の厚みを小さ
くしたものであって、アルミニウム層の大きな熱膨張率
により積層板成形用プレート全体の熱膨張率が上昇する
のを防ぐことができるものである。
【0051】また本発明の請求項14に記載の積層板成
形用プレートは、厚み0.3〜2.0mm、熱膨張率9
〜18ppmの金属板の両面に、表面粗度が5μm以下
の絶縁層を配置したため、複数重に折り返し屈曲された
金属箔の対向する金属箔間に複数枚のプリプレグを重ね
た組合せ体とこの積層板成形用プレートを交互に配置し
て形成される積み重ねブロックを冷間プレスすると共に
金属箔に通電することによって加熱・加圧成形して金属
箔張積層板を製造する際の、加熱時の積層板成形用プレ
ートの寸法変化を、SUS板製の積層板成形用プレート
を用いた従来のホットプレス成形により製造される積層
板と等しくすることができ、このような積層板を使用す
る際は、エッチング処理を施す際に、従来のホットプレ
ス成形にて製造される積層板の場合と同様の補正値をか
けた、マスクパターンを形成したフィルムを用いること
ができ、ユーザーが従来のホットプレス成形にて製造さ
れる積層板と同時に使用する場合に、同一のフィルムを
用いることができ、またそれぞれの製法にて製造された
積層板を別々に管理する必要がないので、管理コストも
余計にかかることがないものであり、また積層板を成形
する際、積層板成形用プレートと積層板の間に加圧力が
加わっても積層板の表面が粗面化することがなく、積層
板の成形性が向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】積層板成形用プレートの構成の一例を示す正面
図である。
【図2】積層板成形用プレートを用いた積層板の成形を
示す分解した正面図である。
【符号の説明】
1 積層板成形用プレート 2 金属板 3 絶縁層 4 金属箔 5 積重ね体 6 プリプレグ 7 組合せブロック 8 加圧プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B29L 9:00 B29L 9:00 (72)発明者 青井 応和 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−268062(JP,A) 特開 平9−254310(JP,A) 特開 平5−331675(JP,A) 特表 平8−506289(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 15/00 - 15/20 B29C 43/20

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚み0.3〜2.0mm、熱膨張率9〜
    18ppmの金属板の両面に絶縁層を一体に形成し、絶
    縁層の表面粗度を5μm以下とし、全体の熱膨張率を9
    〜18ppmとして成ることを特徴とする積層板成形用
    プレート。
  2. 【請求項2】 金属板の表面粗度を0.1〜50μmに
    形成して成ることを特徴とする請求項1に記載の積層板
    成形用プレート。
  3. 【請求項3】 絶縁層を無機材料のみで形成して成るこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の積層板成形用プ
    レート。
  4. 【請求項4】 絶縁層を厚み0.1〜0.3mmのセラ
    ミック層で形成して成ることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載の積層板成形用プレート。
  5. 【請求項5】 金属板の両側に厚み0.025〜0.5
    mmのアルミニウム層を一体に配置し、絶縁層としてア
    ルミニウム層の外面に厚み0.01〜0.1mmのアル
    マイト層を形成して成ることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載の積層板成形用プレート。
  6. 【請求項6】 金属板とアルミニウム層とを樹脂にて接
    着一体化して成ることを特徴とする請求項5に記載の積
    層板成形用プレート。
  7. 【請求項7】 金属板の表面にアルミニウム層を溶融メ
    ッキ法にて形成して成ることを特徴とする請求項5又は
    6に記載の積層板成形用プレート。
  8. 【請求項8】 絶縁層を有機材料のみで形成して成るこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の積層板成形用プ
    レート。
  9. 【請求項9】 絶縁層を熱硬化性樹脂で厚み0.02〜
    0.4mmに形成て成ることを特徴とする請求項8に記
    載の積層板成形用プレート。
  10. 【請求項10】 絶縁層を無機材料と有機材料の複合材
    料で形成して成ることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の積層板成形用プレート。
  11. 【請求項11】 絶縁層を厚み0.03〜1.0mmの
    無機布基材熱硬化性樹脂含浸材料で形成して成ることを
    特徴とする請求項10に記載の積層板成形用プレート。
  12. 【請求項12】 絶縁層をセラミック粉入り熱硬化性樹
    脂で厚み0.02〜0.4mmに形成して成ることを特
    徴とする請求項10に記載の積層板成形用プレート。
  13. 【請求項13】 絶縁層を厚み0.03〜1.0mmの
    セラミック粉入り無機布基材熱硬化性樹脂含浸材料で形
    成して成ることを特徴とする請求項10に記載の積層板
    成形用プレート。
  14. 【請求項14】 厚み0.3〜2.0mm、熱膨張率9
    〜18ppmの金属板の両面に、表層の表面粗度が5μ
    m以下の絶縁層を配置して成ることを特徴とする積層板
    成形用プレート。
  15. 【請求項15】 絶縁層を無機材料と有機材料の複合材
    料で形成して成ることを特徴とする請求項14に記載の
    積層板成形用プレート。
  16. 【請求項16】 絶縁層を厚み0.03〜1.0mmの
    無機布基材熱硬化性樹脂積層板で形成して成ることを特
    徴とする請求項14又は15に記載の積層板成形用プレ
    ート。
  17. 【請求項17】 絶縁層を厚み0.03〜1.0mmの
    セラミック粉入り無機布基材熱硬化性樹脂積層板で形成
    して成ることを特徴とする請求項14又は15に記載の
    積層板成形用プレート。
  18. 【請求項18】 複数重に折り返し屈曲された金属箔の
    対向する金属箔間に複数枚のプリプレグを重ねた組合せ
    体と請求項1乃至17のいずれかに記載の積層板成形用
    プレートを交互に配置して形成される積み重ねブロック
    を冷間プレスすると共に金属箔に通電することによって
    加熱・加圧成形して形成して成ることを特徴とする積層
    板。
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