JPH058420B2 - - Google Patents
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- JPH058420B2 JPH058420B2 JP58166494A JP16649483A JPH058420B2 JP H058420 B2 JPH058420 B2 JP H058420B2 JP 58166494 A JP58166494 A JP 58166494A JP 16649483 A JP16649483 A JP 16649483A JP H058420 B2 JPH058420 B2 JP H058420B2
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/02—Charge-receiving layers
- G03G5/04—Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
- G03G5/08—Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
本発明は光(紫外から可視、赤外、X線、γ線
等の電磁波をいう)に感受性のある光導電部材に
関する。
等の電磁波をいう)に感受性のある光導電部材に
関する。
固体撮像素子、電子写真感光体等における光導
電性層を構成する光導電性材料は、その使用上の
目的から暗所での比抵抗が高く、かつ光照射によ
り比抵抗が小さくなる性質をもつものでなくては
ならない。
電性層を構成する光導電性材料は、その使用上の
目的から暗所での比抵抗が高く、かつ光照射によ
り比抵抗が小さくなる性質をもつものでなくては
ならない。
電子写真を例にとつて、その原理及び感光体と
して必要な条件を簡単に説明する。電子写真は感
光体表面にコロナ放電により電荷をふらせ帯電さ
せる。次に感光体に光を照射すると電子と正孔の
対ができ、そのどちらか一方により表面の電荷が
中和される。例えば正に帯電させた場合、光照射
によりできた対のうち、電子によつて中和され、
感光体表面に正電荷の潜像が形成される。可視化
は、感光体表面の電荷と異符号に帯電したトナー
と呼ばれる黒色粉体を、感光体表面にクーロン力
によつて吸引させることによりなされる。この
時、電荷がなくとも、トナーの電荷で、感光体に
引きつけられることを避けるため、感光体と現像
器との間に潜像の電荷による電場と逆方向の電場
が生ずる様に、現像器の電位を高くするという処
理がなされている。これを以下現像バイアスとい
う。以上が原理であるが、次に感光体として必要
な条件を述べると、第1にコロナ放電により帯電
した電荷が光照射まで保持されること、第2に光
照射により生成した電子と正孔の対が再結合する
ことなく、一方が表面の電荷を中和し、、さらに
もう一方は、感光体支持体まで瞬時に到達するこ
となどがあげられる。
して必要な条件を簡単に説明する。電子写真は感
光体表面にコロナ放電により電荷をふらせ帯電さ
せる。次に感光体に光を照射すると電子と正孔の
対ができ、そのどちらか一方により表面の電荷が
中和される。例えば正に帯電させた場合、光照射
によりできた対のうち、電子によつて中和され、
感光体表面に正電荷の潜像が形成される。可視化
は、感光体表面の電荷と異符号に帯電したトナー
と呼ばれる黒色粉体を、感光体表面にクーロン力
によつて吸引させることによりなされる。この
時、電荷がなくとも、トナーの電荷で、感光体に
引きつけられることを避けるため、感光体と現像
器との間に潜像の電荷による電場と逆方向の電場
が生ずる様に、現像器の電位を高くするという処
理がなされている。これを以下現像バイアスとい
う。以上が原理であるが、次に感光体として必要
な条件を述べると、第1にコロナ放電により帯電
した電荷が光照射まで保持されること、第2に光
照射により生成した電子と正孔の対が再結合する
ことなく、一方が表面の電荷を中和し、、さらに
もう一方は、感光体支持体まで瞬時に到達するこ
となどがあげられる。
従来、使用されているものでは、非晶質カルコ
ゲナイド系などがある。非晶質カルコゲナイド
は、大面積化が容易であり、すぐれた光導電性を
もつ材料であるが、光の吸収端が可視から紫外に
近いところにあり、実用上、可視域の光に対する
感度が低い。また硬度が低く、電子写真感光体に
応用した場合、寿命が短いなど、幾つかの問題を
かかえている。
ゲナイド系などがある。非晶質カルコゲナイド
は、大面積化が容易であり、すぐれた光導電性を
もつ材料であるが、光の吸収端が可視から紫外に
近いところにあり、実用上、可視域の光に対する
感度が低い。また硬度が低く、電子写真感光体に
応用した場合、寿命が短いなど、幾つかの問題を
かかえている。
このような点に基づき、最近注目されている光
導電性材料には、アモルフアスシリコンがある
(以下a−Siと書く)。a−Siは吸収波長域が広
く、感度も高い。また硬度が高く、電子写真感光
体として応用した場合、従来のものより10倍以上
の寿命を持つことが期待されている。さらに人体
に無害であり、単結晶シリコンと比較した場合、
安価で容易に大面積のものが得られるなど、多く
の利点をもつ、すぐれた材料である。しかしなが
ら、a−Siは暗所での比抵抗(以下、暗抵抗とい
う)が低く、通常108Ωcm〜1010Ωcm程度で電子
写真感光体のような静電潜像を形成するもので
は、表面に帯電させた電荷を保持することができ
ない。
導電性材料には、アモルフアスシリコンがある
(以下a−Siと書く)。a−Siは吸収波長域が広
く、感度も高い。また硬度が高く、電子写真感光
体として応用した場合、従来のものより10倍以上
の寿命を持つことが期待されている。さらに人体
に無害であり、単結晶シリコンと比較した場合、
安価で容易に大面積のものが得られるなど、多く
の利点をもつ、すぐれた材料である。しかしなが
ら、a−Siは暗所での比抵抗(以下、暗抵抗とい
う)が低く、通常108Ωcm〜1010Ωcm程度で電子
写真感光体のような静電潜像を形成するもので
は、表面に帯電させた電荷を保持することができ
ない。
そこで、a−Siを電子写真に応用した例では、
感光層と支持体との間にN、C、Oなどを添加し
た比抵抗の高いa−Si層を設け支持体からのキヤ
リアの注入を阻止することが試みられている。ま
た、この層は、P形あるいはN形の半導体膜でも
良い。ただし正常電の場合には、電子をブロツク
し、正孔が通過しうるP形半導体を用い、負帯電
の場合には、N形半導体を用いる。これらの方法
により、感光体の帯電能は高くなるが、前者の方
法では、膜厚を厚くすると、感光層から支持体へ
流れるキヤリアの通過も阻止してしまい、結果と
して残留電位が高くなるという問題が生ずる。ま
た薄い場合には現像バイアスによる絶縁破壊が起
こる。一方、後者の方法では膜厚を厚くしても、
これらの問題は生じない。しかし、a−Siは第
a族元素の添加によりP形半導体に、第a族元
素の添加によりN形半導体に成るが、これらの不
純物添加によつて膜中の歪が大きくなる。この膜
をブロツキング層として用い、その上に光導電性
層を積層した場合、各層の歪が異なるため、膜は
がれの原因になるなどの不具合点が生じている。
また表面被覆層に関しても同様のことが言える。
感光層と支持体との間にN、C、Oなどを添加し
た比抵抗の高いa−Si層を設け支持体からのキヤ
リアの注入を阻止することが試みられている。ま
た、この層は、P形あるいはN形の半導体膜でも
良い。ただし正常電の場合には、電子をブロツク
し、正孔が通過しうるP形半導体を用い、負帯電
の場合には、N形半導体を用いる。これらの方法
により、感光体の帯電能は高くなるが、前者の方
法では、膜厚を厚くすると、感光層から支持体へ
流れるキヤリアの通過も阻止してしまい、結果と
して残留電位が高くなるという問題が生ずる。ま
た薄い場合には現像バイアスによる絶縁破壊が起
こる。一方、後者の方法では膜厚を厚くしても、
これらの問題は生じない。しかし、a−Siは第
a族元素の添加によりP形半導体に、第a族元
素の添加によりN形半導体に成るが、これらの不
純物添加によつて膜中の歪が大きくなる。この膜
をブロツキング層として用い、その上に光導電性
層を積層した場合、各層の歪が異なるため、膜は
がれの原因になるなどの不具合点が生じている。
また表面被覆層に関しても同様のことが言える。
さらに、これらの両方を積層する方法も特開昭
57−177156号公報に報告されている。すなわち、
支持体上に、P形あるいはN形の半導体膜と電気
絶縁膜を順次積層した上に、感光層を積層する方
法である。この方法では電気絶縁層が厚い場合に
は、当然残留電位が高くなり、一方高くならない
程度に薄い場合には役を成さない。
57−177156号公報に報告されている。すなわち、
支持体上に、P形あるいはN形の半導体膜と電気
絶縁膜を順次積層した上に、感光層を積層する方
法である。この方法では電気絶縁層が厚い場合に
は、当然残留電位が高くなり、一方高くならない
程度に薄い場合には役を成さない。
本発明は、以上のような事情にもとづいてなさ
れたもので、帯電能、保持能が向上し、さらに各
層の界面において膜はがれが生ずることのない光
導電部材を提供することを目的とする。
れたもので、帯電能、保持能が向上し、さらに各
層の界面において膜はがれが生ずることのない光
導電部材を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために第1及び第
2のブロツキング層から成るブロツキング層を有
し、このブロツキング層上に積層される光導電性
層をブロツキング層と同一の元素で構成した光導
電部材である。
2のブロツキング層から成るブロツキング層を有
し、このブロツキング層上に積層される光導電性
層をブロツキング層と同一の元素で構成した光導
電部材である。
以下、本発明を図示の一実施例を参照しながら
説明する。
説明する。
第1図は、本発明の光導電部材の基本的な構成
例を説明するために模式的に示した模式的構成図
である。構成について述べる前に、まず成膜方法
について述べることにする。
例を説明するために模式的に示した模式的構成図
である。構成について述べる前に、まず成膜方法
について述べることにする。
導電性支持体2を真空反応室(図示しない)に
取り付け、メカニカルブースターポンプと油回転
ポンプにより10-3〜10-4Torrの真空にする。こ
の時、支持体2は、100℃〜400℃の温度に保たれ
ている。次に反応室内にSi原子を含むガス、例え
ばSiH4,Si2H6,SiF4等のガスを導入し、0.1〜
1Torr程度の圧力になるように、排気系の排気速
度を調節し、定常状態になるまで待つ。次に反応
室内の電極間に13.56MHzの高周波電力を印加す
ることで成膜することができる。
取り付け、メカニカルブースターポンプと油回転
ポンプにより10-3〜10-4Torrの真空にする。こ
の時、支持体2は、100℃〜400℃の温度に保たれ
ている。次に反応室内にSi原子を含むガス、例え
ばSiH4,Si2H6,SiF4等のガスを導入し、0.1〜
1Torr程度の圧力になるように、排気系の排気速
度を調節し、定常状態になるまで待つ。次に反応
室内の電極間に13.56MHzの高周波電力を印加す
ることで成膜することができる。
ドーピングの方法は、反応室内にSi原子を含む
ガスを導入する際、同時にドーピングしたい原子
を含むガスを導入するだけで以下は同じである。
なお、a−Siは周期律表第a族、第Oa族元素
のドーピングにより価電子制御が可能であり、こ
の時、多量のドーピングにより比抵抗は小さく、
第a族元素の極少量のドーピングにより比抵抗
はやや大きくなる。さらに、窒素、炭素、酸素原
子の添加により比抵抗が大きくなる。
ガスを導入する際、同時にドーピングしたい原子
を含むガスを導入するだけで以下は同じである。
なお、a−Siは周期律表第a族、第Oa族元素
のドーピングにより価電子制御が可能であり、こ
の時、多量のドーピングにより比抵抗は小さく、
第a族元素の極少量のドーピングにより比抵抗
はやや大きくなる。さらに、窒素、炭素、酸素原
子の添加により比抵抗が大きくなる。
第1図に示す光導電部材1の層構成は、導電性
支持体2の上にブロツキング層3、光導電層4及
び表面被覆層5の各層を形成したものである。こ
こでブロツキング層3は支持体側より、第1ブロ
ツキング層3a、第2ブロツキング層3bとで構
成された二重層構造をしており、第1ブロツキン
グ層3aはP形のアモルフアス炭化シリコンから
なり、第2ブロツキング層3bは第1ブロツキン
グ層よりも光学的バンドギヤツプが少し広く真性
に近いP形のアモルフアス炭化シリコンからな
る。また光導電性層4は、真性のアモルフアス炭
化シリコンからなる。ただし、ここで述べるアモ
ルフアス炭化シリコンは、a−Siの中に極微量、
炭化シリコンを含むものである。このような膜で
あれば、比抵抗が1011〜1013Ωcmと高く、通常の
a−Siと比較して光導電性層としてすぐれた性質
をもつのである。また、この層はアンドープのa
−Siでも良いのであるが、BとCを少量添加して
ある方が比抵抗が高く、露光により生成したキヤ
リアが厚み方向だけではなく横方向にも走ること
により起こる画像のぼけを、より効果的に防ぐこ
とができる。さらに、表面の安定化のために設け
た表面被覆層5もアモルフアス炭化シリコンから
なる。
支持体2の上にブロツキング層3、光導電層4及
び表面被覆層5の各層を形成したものである。こ
こでブロツキング層3は支持体側より、第1ブロ
ツキング層3a、第2ブロツキング層3bとで構
成された二重層構造をしており、第1ブロツキン
グ層3aはP形のアモルフアス炭化シリコンから
なり、第2ブロツキング層3bは第1ブロツキン
グ層よりも光学的バンドギヤツプが少し広く真性
に近いP形のアモルフアス炭化シリコンからな
る。また光導電性層4は、真性のアモルフアス炭
化シリコンからなる。ただし、ここで述べるアモ
ルフアス炭化シリコンは、a−Siの中に極微量、
炭化シリコンを含むものである。このような膜で
あれば、比抵抗が1011〜1013Ωcmと高く、通常の
a−Siと比較して光導電性層としてすぐれた性質
をもつのである。また、この層はアンドープのa
−Siでも良いのであるが、BとCを少量添加して
ある方が比抵抗が高く、露光により生成したキヤ
リアが厚み方向だけではなく横方向にも走ること
により起こる画像のぼけを、より効果的に防ぐこ
とができる。さらに、表面の安定化のために設け
た表面被覆層5もアモルフアス炭化シリコンから
なる。
これらの層を積層した光導電部材のデバイス機
能を示すエネルギー模型図を第2図に示す。は
支持体2の、は第1ブロツキング層3aの、
は第2ブロツキング層3bの、は光導電性層4
の各エネルギー模型を示す。支持体より光導電性
層へ注入しようとする電子は、まず第1ブロツキ
ング層3aでブロツクされるが、ここでブロツク
されない電子も第2ブロツキング層3bでブロツ
クされ、帯電能が向上する。なおかつ正孔はブロ
ツキング層が絶縁体の場合はブロツクされ残留電
位となるが、P形のアモルフアス炭化シリコンの
場合は支持体2へ通過でき、繰り返し使用による
劣化がなくなる。
能を示すエネルギー模型図を第2図に示す。は
支持体2の、は第1ブロツキング層3aの、
は第2ブロツキング層3bの、は光導電性層4
の各エネルギー模型を示す。支持体より光導電性
層へ注入しようとする電子は、まず第1ブロツキ
ング層3aでブロツクされるが、ここでブロツク
されない電子も第2ブロツキング層3bでブロツ
クされ、帯電能が向上する。なおかつ正孔はブロ
ツキング層が絶縁体の場合はブロツクされ残留電
位となるが、P形のアモルフアス炭化シリコンの
場合は支持体2へ通過でき、繰り返し使用による
劣化がなくなる。
次にこれらの層の成膜条件を述べる。第1ブロ
ツキング層3aはSiH4流量に対しB2H6を0.01〜
1.0%、CH4を10〜100%混合し、反応圧0.5Torr、
印加電力200Wの条件で10分間成膜を行つた。第
2ブロツキング層3bはSiH4流量に対しB2H6を
0.01%以下、CH4を10〜100%混合し成膜を行つ
た。以下反応圧、印加電力、時間は一定である。
光導電性層4は、第2ブロツキング層3bと
B2H6の量を同じにしCH4の量を1%以下まで減
少させて成膜した。表面被覆層5は、SiH4に対
し等量から数倍のCH4を混合しての成膜より得
た。
ツキング層3aはSiH4流量に対しB2H6を0.01〜
1.0%、CH4を10〜100%混合し、反応圧0.5Torr、
印加電力200Wの条件で10分間成膜を行つた。第
2ブロツキング層3bはSiH4流量に対しB2H6を
0.01%以下、CH4を10〜100%混合し成膜を行つ
た。以下反応圧、印加電力、時間は一定である。
光導電性層4は、第2ブロツキング層3bと
B2H6の量を同じにしCH4の量を1%以下まで減
少させて成膜した。表面被覆層5は、SiH4に対
し等量から数倍のCH4を混合しての成膜より得
た。
このように作製した電子写真感光体は60℃湿度
90%の恒温槽中においても、また−40℃の低温下
に移すヒートシヨツクに対しても強く、膜はがれ
の起こらないものであつた。さらに帯電能におい
ては、第1ブロツキング層のみのものよりも20%
以上、保持能においては10%以上の向上がみられ
た。さらにこの感光体は耐圧の高い炭化シリコン
を含むため、感光体としての耐圧も高いものであ
り、現像バイアス1500Vに対しても絶縁破壊は起
こらなかつた。
90%の恒温槽中においても、また−40℃の低温下
に移すヒートシヨツクに対しても強く、膜はがれ
の起こらないものであつた。さらに帯電能におい
ては、第1ブロツキング層のみのものよりも20%
以上、保持能においては10%以上の向上がみられ
た。さらにこの感光体は耐圧の高い炭化シリコン
を含むため、感光体としての耐圧も高いものであ
り、現像バイアス1500Vに対しても絶縁破壊は起
こらなかつた。
なお、本発明は上述の電子写真感光体のみなら
ず、光センサー等の各種光電変換デバイスに使用
できるものである。
ず、光センサー等の各種光電変換デバイスに使用
できるものである。
以上説明したように、本発明によれば光導電部
材の帯電能、保持能が向上し、さらに各層の界囲
において膜はがれが生じない。
材の帯電能、保持能が向上し、さらに各層の界囲
において膜はがれが生じない。
第1図…本発明の一実施例の光導電部材の模式
的構成図、第2図…本発明の一実施例の光導電部
材のデバイス機能を示すエネルギー模型図。 1……光導電部材、2……導電性支持体、3a
……第1ブロツキング層、3b……第2ブロツキ
ング層、4……光導電性層、5……表面被覆層。
的構成図、第2図…本発明の一実施例の光導電部
材のデバイス機能を示すエネルギー模型図。 1……光導電部材、2……導電性支持体、3a
……第1ブロツキング層、3b……第2ブロツキ
ング層、4……光導電性層、5……表面被覆層。
Claims (1)
- 1 導電性支持体上にこの支持体からキヤリアの
注入を阻止するブロツキング層と、表面に電荷を
保持し、この表面電荷をフオトキヤリアで中和す
る光導電性層とを積層した光導電部材において、
上記ブロツキング層は第1ブロツキング層と、こ
の第1部ブロツキング層上に形成され、第1ブロ
ツキング層よりも暗抵抗の高い第2ブロツキング
層の2層構造を有し、積層される各層はいずれも
C、N、Oのいずれか1つと、周期律表第a族
あるいは第a族元素と、Hあるいはハロゲンと
を各層に応じた所定の濃度で添加したアモルフア
スシリコン層であることを特徴とする光導電部
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58166494A JPS6059356A (ja) | 1983-09-12 | 1983-09-12 | 光導電部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58166494A JPS6059356A (ja) | 1983-09-12 | 1983-09-12 | 光導電部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6059356A JPS6059356A (ja) | 1985-04-05 |
JPH058420B2 true JPH058420B2 (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=15832408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58166494A Granted JPS6059356A (ja) | 1983-09-12 | 1983-09-12 | 光導電部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6059356A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61223848A (ja) * | 1985-03-29 | 1986-10-04 | Shindengen Electric Mfg Co Ltd | 電子写真用感光体 |
JPS62141783A (ja) * | 1985-12-17 | 1987-06-25 | Canon Inc | 光受容部材 |
JP4798118B2 (ja) * | 2007-11-02 | 2011-10-19 | 株式会社ケンウッド | 電池ケースの導電板 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS57105744A (en) * | 1980-12-23 | 1982-07-01 | Canon Inc | Photoconductive member |
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-
1983
- 1983-09-12 JP JP58166494A patent/JPS6059356A/ja active Granted
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57105744A (en) * | 1980-12-23 | 1982-07-01 | Canon Inc | Photoconductive member |
JPS5891684A (ja) * | 1981-11-26 | 1983-05-31 | Canon Inc | 光導電部材 |
JPS5893385A (ja) * | 1981-11-30 | 1983-06-03 | Canon Inc | 光導電部材 |
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JPS58219563A (ja) * | 1982-06-15 | 1983-12-21 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 電子写真感光体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6059356A (ja) | 1985-04-05 |
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