JPH0582904B2 - - Google Patents

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JPH0582904B2
JPH0582904B2 JP12214785A JP12214785A JPH0582904B2 JP H0582904 B2 JPH0582904 B2 JP H0582904B2 JP 12214785 A JP12214785 A JP 12214785A JP 12214785 A JP12214785 A JP 12214785A JP H0582904 B2 JPH0582904 B2 JP H0582904B2
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JP
Japan
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cable
conductor
residual voltage
guard electrode
voltage
Prior art date
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JP12214785A
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English (en)
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JPS61292066A (ja
Inventor
Ataru Sakamoto
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication of JPS61292066A publication Critical patent/JPS61292066A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電力ケーブルの残留電圧測定方法の改
良に関するものである。
[発明の背景] ケーブルの絶縁劣化診断に残留電圧測定法を使
用することがある。この残留電圧測定法は、被測
定ケーブルのケーブル導体に直流電圧を所定時間
例えば10分間課電し、次いで、ケーブル導体を所
定時間例えば10秒間接地し、然るのちに、ケーブ
ル導体の接地を開放し、この接地開放後にケーブ
ル導体に現われてくる電圧(残留電圧)を測定す
る方法である。
この残留電圧発生のメカニズムは次の通りであ
る。すなわち、直流課電によつてケーブル絶縁体
内部に空間電荷また分極が発生する。続くケーブ
ル導体の接地によりこの空間電荷に対応して、ケ
ーブル導体並びにケーブル外部遮蔽層間の電圧が
零となるようにケーブル導体並びに外部遮蔽層に
誘導電荷が発生する。然るのちにケーブル導体の
接地を開放すれば、ケーブル導体上の誘導電荷は
そのまま残り、一方、ケーブル絶縁体内部の空間
電荷または分極は熱的な拡散或は電界ドリフト等
によつて移動または消滅するので、時間の経過と
ともに空間電荷と誘導電荷とのバランスが崩れて
ケーブル導体とケーブル外部遮蔽層間に電圧が現
われてくるものである。
上記の残留電圧測定における直流高電圧課電中
に被測定ケーブルの端部の絶縁体が帯電している
と、帯電電荷に基因する残留電圧が発生し、ケー
ブルの残留電圧測定に対する誤差要因となり、こ
の影響は被測定ケーブルの静電容量が小さいほど
強く現われる。従つて静電容量が小さい短尺ケー
ブル試料の残留電圧測定には上記の帯電の影響を
除去することが必要である。
かかる目的のために本願の発明者は第4図に示
すように外部遮蔽層Sを有する短尺のケーブル試
料Aの端部にガード電極Gを設けること、並びに
該ガード電極をケーブルの導体と電気的に連結し
た状態において、外部遮蔽層を接地したケーブル
の導体に直流高電圧を印加し、次にケーブルの導
体とガード電極とを接地し、然るのちに、ケーブ
ルの導体とガード電極との電気的接続を切り離し
てケーブルの導体の接地のみを開放し、接地開放
後にケーブル導体に現われる残留電圧を測定する
ことを提案した。
ところで、本願の発明者の経験によれば、終端
箱によつて終端接続したケーブルにおいては被測
定ケーブルの長さが充分に長い場合においても残
留電圧測定の誤差が大きい。これは、ケーブルの
終端箱においてはケーブルの外部遮蔽層端部での
電界集中を防ぐためのストレスコーンや沿面放電
防止用の絶縁油もしくは絶縁コンパウンド等、異
種の材料が複雑な形状に組合わされており、かか
る終端部に直流高電圧を印加すると、異種材料の
界面分極による空間電荷(以下界面電荷という)
が発生し、既に述べたところと同様なメカニズム
により、該界面電荷に基因する残留電圧が発生す
ることによるものである。
[発明の目的] 本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、本
発明の目的は、終端箱によつて終端接続されたケ
ーブルの残留電圧測定における界面電荷の影響を
実質的に解消もしくは大幅に軽減する改良された
残留電圧測定方法を提供することにある。
[発明の構成] 本発明に係る電力ケーブルの残留電圧測定方法
は、被測定ケーブルの終端箱の高電圧側上部金具
と接地側下部金具との間の中間部の套管外周にガ
ード電極を設け、外部遮蔽層が接地された被測定
ケーブルの導体と上記のガード電極とを電気的に
接続した状態においてケーブルの導体に直流電圧
を課電し、次いでケーブルの導体及びガード電極
を接地し、然るのちに、ケーブルの導体と上記ガ
ード電極との電気的接続を切り離してケーブル導
体の接地のみを開放し、開放後においてケーブル
の導体に現われる電位を測定する残留電圧測定方
法であつて、上記の終端箱の高電圧側上部金具と
上記ガード電極の上端との間の間隔が、上記の電
位測定時の回路接続状態においてケーブルの導体
とアース間のリーク時定数を100分以上となし得
るように設定することを特徴とするものである。
[作用] 本発明の残留電圧測定方法においては、上記の
とおり、被測定ケーブルの終端箱の高電圧側上部
金具と接地側下部金具との間の中間部の套管外周
にガード電極を設け、しかも被測定ケーブルの導
体に直流電圧が課電されるときには、該ガード電
極はケーブルの導体と電気的に接続され同電位と
されているので、終端箱内の異種材料組合せ部分
の大部分が、上記の直流電圧課電時にはガード電
極により遮蔽され、電界が印加されず、界面電荷
が発生しない。
従つて、界面電荷による残留電圧の発生が大幅
に軽減され、ケーブルの残留電圧測定に及ぼす悪
影響が実質的に解消され、もしくは大幅に軽減さ
れる。
また、ケーブルの残留電圧測定においては、ケ
ーブルの導体とアースとの間の絶縁抵抗が充分に
大きければ、導体上の誘導電荷がアース側にリー
クし、残留電圧の測定値が真の値よりも小さくな
る。従つて、残留電圧測定法においては、ケーブ
ルの導体の接地開放後に導体に現われる残留電圧
を測定する回路接続状態においてケーブルの導体
とアースとの間のリーク時定数が100分以上であ
ることが必要とされている。ケーブルの終端箱に
上記のようにガード電極を設ける場合、ケーブル
の導体と接地されたガード電極との間のリーク抵
抗が著しく小さくなり残留電圧測定値に大きな誤
差を与える危険があるが、本発明においては、終
端箱の高電圧側上部金具とガード電極の上端との
間の間隔が、ケーブル導体の電位測定時の回路接
続状態においてケーブルの導体とアース間のリー
ク時定数を100分以上になし得るように選ばれる
ので、リーク時定数を100分以上に保つことがで
き、リークの影響による誤差は小さく、実線路の
絶縁診断に当つては実際上これを無視することが
できる。
[実施例] 以下、図面に基づき本発明の詳細を説明する。
第1図は本発明の方法による電力ケーブルの残
留電圧測定の系統図を示すものであり、図におい
て1は被測定ケーブルであり、10はその導体で
ある。ケーブル1の外部遮蔽層11は常時接地さ
れている。2,2はケーブルの気中終端箱であ
り、該終端箱2,2には、第2図により詳細説明
するように、ガード電極3,3が設けられてい
る。31は上記 のガード電極3,3を接続する導線である。
SW1,SW2及びSW3はスイツチであり、a及びb
は接点である。DCは直流高圧電源であり、Vは
電位計である。
第2図は終端箱2の説明図(一部縦断正面図)
であり、套管21には、高電圧側上部金具22と
接地側下部金具23との間の中間部の外周上にア
ルミ箔等の金属箔或は半導電テープが巻付けられ
てガード電極3が形成されている。
ガード電極3は終端箱2内部を広く遮蔽するた
めに套管21の外表面になるべく広い範囲にわた
つて設けることが望ましいが、ガード電極3の下
端と接地側下部金具23との間の間隔l1及びガー
ド電極3の上端と高電圧側上部金具22との間の
間隔l0については、それぞれ次に述べる制限条件
を満たすことが必要である。
すなわち、間隔l1は、後述するように、ガード
電極3がケーブルの導体10と電気的に接続され
た状態で直流電圧を課電されたときに、ガード電
極3と接地側下部金具23との間の絶縁を確保し
得る間隔であることが必要である。一方、間隔l1
は短かければ短いほどガード電極3による遮蔽効
果が優るので、間隔l1は上記の絶縁が確保されて
いる限り最短間隔に設定されるのが望ましい。こ
のため、ガード電極3の下端と接地側下部金具2
3との間の套管外周上に絶縁テープ巻付層24を
設けて放電を抑制するようにしてもよい。
ガード電極3の上端と高電圧側上部金具22の
下端との間の間隔l0についても、短かければ短い
ほどガード電極3の遮蔽効果は優るが、l0が短い
と導体上の誘導電荷のアース側へのリークが大き
くなり残留電圧測定の誤差が大きくなる。従つ
て、間隔l0は、ガード電極3がケーブルの外部遮
蔽層11と共に接地され、ケーブルの導体が接地
から開放されている状態すなわちケーブルの導体
に現われる残留電圧を測定する回路接続状態にお
いて導体とアースとの間のリーク時定数を100分
以上になし得るように選ばれる。尤も、よく知ら
れているように、上記のリーク時定数τは、 τ=CR ただし、C:ケーブルの静電容量 R:ケーブルの導体とアースの間のリ
ーク抵抗 として与えられ、リーク抵抗Rは測定器すなわち
電位計Vの入力インピーダンス、ケーブル1の絶
縁抵抗、ケーブル終端部の表面抵抗等の並列接続
となる。従つて、リーク時定数τは上記の間隔l0
のみによつて定まるものではないが、通常の実線
路測定においては、静電容量Cは充分に大きく、
電位計も高入力インピーダンス電位計を用いるの
で、実際上は上記のリーク時定数τはガード電極
3の上端と高電圧側上部金具22との間のリーク
抵抗によつて支配され、従つて、上記の間隔l0
よつて支配される。
リーク時定数τを100分以上に保ちながら、上
記の間隔l0を可及的に小さくするためにガード電
極3の上端と高電圧側上部金具22との間の套管
21の外周上にシリコーン等のコーテイング材を
塗布して面抵抗を増大させるようにしてもよい。
本発明による残留電圧測定方法を実施するに
は、第1図において、先ず、スイツチSW1を開に
し、スイツチSW2を接点aに接触させて、ケーブ
ル導体10及び終端箱2,2のガード電極3,3
に直流高電圧DCを所定時間(約10分)課電する。
このときスイツチSW2は閉じておく。このように
直流課電することによりケーブル1の絶縁層には
空間電荷が発生するが、終端箱2内の異種材料複
合部の大部分は、ケーブル導体10と同電位のガ
ード電極3によつて電気的に遮蔽されるため電界
が印加されず、界面電荷が発生しない。従つて、
前述の通り界面電荷に基づくケーブルの残留電圧
測定の誤差を実質的に解消もしくは大幅に軽減で
きる。
上記のようにケーブルに直流電圧を前課電した
のち、スイツチSW1を閉にし、スイツチSW2をb
接点に接触させて(スイツチSW3は閉のままであ
る)、ケーブルの導体10及びガード電極3を所
定時間(約10秒)接地する。次いで、スイツチ
SW3を開にしてケーブル導体10の接地を開放し
(スイツチSW2は接点bに接触させたままであ
る)、ガード電極3,3は接地したままとして
(スイツチSW1は閉のまま)、その後に、ケーブル
導体10に現われる電位すなわち残留電圧を電位
計Vにより測定する。通常、接地開放後10分間の
ケーブル導体の電位を測定することが多い。
なお、この測定におけるケーブル導体からアー
ス側への誘導電荷のリークについて本願の発明者
が行つた実験によれば、リーク時定数が1000分以
上のリークなしの場合に4.55Vの残留電圧(接地
開放後10分、以下同じ)が測定され、リーク時定
数が100分の場合に4.0Vの残留電圧(リークなし
の85%)が策定されたのに対し、リーク時定数が
30分の場合は3.10Vの残留電圧(リークなしの65
%)しか得られず、リークの影響による誤差が大
きかつた。
第3図は三心ケーブル(各心遮蔽であり、A,
B,Cは各相を示している)に対する実施例を示
しており、特定相例えばC相ケーブル心線の測定
に対し、他の特定相、例えばB相ケーブル心線を
ガード電極3C,3Cの接続用導線に使用してい
る。A相ケーブル心線は、当該測定中、ガード電
極3a,3a、ケーブル導体、ケーブル外部遮蔽
層11aとも接地である。
[発明の効果] 本発明に係る電力ケーブルの残留電圧測定法に
おいては、上述した通り、ケーブル終端箱におけ
る界面電荷並びに電流リークの影響による誤差を
実際上解消もしくは大幅に軽減できる。従つて、
本発明は実線路を現場で絶縁劣化診断する場合に
極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の測定方法による電力ケーブル
の残留電圧測定の系統図、第2図は本発明におい
て使用するガード電極を備えた終端箱の説明図、
第3図は本発明の測定方法による電力ケーブルの
残留電圧測定の他の実施例を示す系統図である。
第4図は短尺ケーブル試料の残留電圧測定法を示
す説明図である。 図において、1は被測定ケーブル、2,2は終
端箱、3,3はガード電極、SW1,SW2,SW3
スイツチ、DCは直流高電圧電源、Vは電位計で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 被測定ケーブルの終端箱の高電圧側上部金具
    と接地側下部金具との間の中間部の套管外周にガ
    ード電極を設け、外部遮蔽層が接地された被測定
    ケーブルの導体と上記のガード電極とを電気的に
    接続した状態においてケーブルの導体に直流電圧
    を課電し、次いで、ケーブルの導体及びガード電
    極を接地し、然るのちに、ケーブルの導体と上記
    ガード電極との電気的接続を切り離してケーブル
    導体の接地のみを開放し、開放後においてケーブ
    ルの導体に現われる電位を測定する残留電圧測定
    方法であつて、上記の終端箱の高電圧側上部金具
    と上記ガード電極の上端との間の間隔が、上記の
    電位測定時の回路接続状態においてケーブルの導
    体とアース間のリーク時定数を100分以上となし
    得るように設定することを特徴とする電力ケーブ
    ルの残留電圧測定方法。
JP12214785A 1985-06-04 1985-06-04 電力ケ−ブルの残留電圧測定方法 Granted JPS61292066A (ja)

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