JPH08313571A - ケーブル端末部のインピーダンス測定方法 - Google Patents
ケーブル端末部のインピーダンス測定方法Info
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- JPH08313571A JPH08313571A JP11703895A JP11703895A JPH08313571A JP H08313571 A JPH08313571 A JP H08313571A JP 11703895 A JP11703895 A JP 11703895A JP 11703895 A JP11703895 A JP 11703895A JP H08313571 A JPH08313571 A JP H08313571A
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- Japan
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- cable
- impedance
- ebg
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- simulated pulse
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電力ケーブルにEBGを接続した状態におけ
るEBGのインピーダンスをより正確に求めること。 【構成】 ケーブル導体と絶縁筒3間に模擬パルス発生
器11を接続し模擬パルスを注入し、絶縁筒3を挟んで
ケーブルに取り付けられた第1の電極12a間に発生す
る第1の電圧を信号検出器12により検出する。次に、
絶縁筒3を挟んでケーブルに取り付けられた第2の電極
(図示せず)を介して、模擬パルス発生器11から、上
記模擬パルスと同じ大きさの模擬パルスを注入し、第1
の電極12a間に発生する第1の電圧を信号検出器12
により検出する。そして、上記第1の電圧および第2の
電圧に基づきEBGのインピーダンスを算出する。
るEBGのインピーダンスをより正確に求めること。 【構成】 ケーブル導体と絶縁筒3間に模擬パルス発生
器11を接続し模擬パルスを注入し、絶縁筒3を挟んで
ケーブルに取り付けられた第1の電極12a間に発生す
る第1の電圧を信号検出器12により検出する。次に、
絶縁筒3を挟んでケーブルに取り付けられた第2の電極
(図示せず)を介して、模擬パルス発生器11から、上
記模擬パルスと同じ大きさの模擬パルスを注入し、第1
の電極12a間に発生する第1の電圧を信号検出器12
により検出する。そして、上記第1の電圧および第2の
電圧に基づきEBGのインピーダンスを算出する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電力ケーブルの端末部に
接続されたEBG(エンドボックスガス終端部、以下E
BGという)のインピーダンスの測定方法に関する。
接続されたEBG(エンドボックスガス終端部、以下E
BGという)のインピーダンスの測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ケーブルとGIS(ガス絶縁線路、以下
GISという)を接続する際、ケーブル終端部に絶縁ガ
スを封入したEBGが設けられるが、線路のシミュレー
ション試験等を行うにあたり、上記EBGのインピーダ
ンスが必要となる場合がある。従来、上記EBGのイン
ピーダンスを求める有効な方法はなく、通常、設計仕様
等から計算で求めている。
GISという)を接続する際、ケーブル終端部に絶縁ガ
スを封入したEBGが設けられるが、線路のシミュレー
ション試験等を行うにあたり、上記EBGのインピーダ
ンスが必要となる場合がある。従来、上記EBGのイン
ピーダンスを求める有効な方法はなく、通常、設計仕様
等から計算で求めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法で求めたE
BGのインピーダンスは、計算から求めたものなので、
実際にEBGにケーブルを接続した状態とは異なり、誤
差が大きいという問題があった。本発明は上記した従来
技術の問題点を解決するためになされたものであって、
電力ケーブルにEBGを接続した状態におけるEBGイ
ンピーダンスを、より正確に求めることを目的とする。
BGのインピーダンスは、計算から求めたものなので、
実際にEBGにケーブルを接続した状態とは異なり、誤
差が大きいという問題があった。本発明は上記した従来
技術の問題点を解決するためになされたものであって、
電力ケーブルにEBGを接続した状態におけるEBGイ
ンピーダンスを、より正確に求めることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、EBGが設けられたケーブル端末部のイ
ンピーダンス測定方法において、第1の電極をケーブル
表面に絶縁筒を挟んで取り付け、ケーブル線路の導体に
直接模擬パルスを注入したときに上記第1の電極間に生
ずる第1の電圧を検出し、また、絶縁筒を挟んでケーブ
ル表面に取り付けた第2の電極から間接的に模擬パルス
を注入したときの上記第1の電極間に生ずる第2の電圧
を検出し、上記第1の電圧と第2の電圧に基づきケーブ
ル端末部のインピーダンスを求めるようにしたものであ
る。
め、本発明は、EBGが設けられたケーブル端末部のイ
ンピーダンス測定方法において、第1の電極をケーブル
表面に絶縁筒を挟んで取り付け、ケーブル線路の導体に
直接模擬パルスを注入したときに上記第1の電極間に生
ずる第1の電圧を検出し、また、絶縁筒を挟んでケーブ
ル表面に取り付けた第2の電極から間接的に模擬パルス
を注入したときの上記第1の電極間に生ずる第2の電圧
を検出し、上記第1の電圧と第2の電圧に基づきケーブ
ル端末部のインピーダンスを求めるようにしたものであ
る。
【0005】
【作用】線路が工事中でEBGをケーブル終端部に取り
付けていないとき、あるいは、線路の工事終了後であっ
て線路に課電していないときには、ケーブル導体に直
接、あるいは、アーススイッチ等を利用して、ケーブル
導体に模擬パルスを注入することができる。
付けていないとき、あるいは、線路の工事終了後であっ
て線路に課電していないときには、ケーブル導体に直
接、あるいは、アーススイッチ等を利用して、ケーブル
導体に模擬パルスを注入することができる。
【0006】そこで、本発明においては、工事中、もし
くは、工事終了後で課電していないときに、ケーブル導
体とケーブル終端部の近傍に設けられた絶縁筒間に模擬
パルス発生器を接続し模擬パルスを注入する。そして、
絶縁筒を挟んでケーブルに取り付けられた第1の電極間
に発生する第1の電圧を検出する。上記第1の電圧はケ
ーブルのサージインピーダンスと、ケーブルのシースと
大地間のインピーダンスと、EBGのインピーダンス
と、EBGと大地間のインピーダンスと、模擬パルス発
生器から注入した電流、からなる後述する式(1) または
(4) で表すことができる。
くは、工事終了後で課電していないときに、ケーブル導
体とケーブル終端部の近傍に設けられた絶縁筒間に模擬
パルス発生器を接続し模擬パルスを注入する。そして、
絶縁筒を挟んでケーブルに取り付けられた第1の電極間
に発生する第1の電圧を検出する。上記第1の電圧はケ
ーブルのサージインピーダンスと、ケーブルのシースと
大地間のインピーダンスと、EBGのインピーダンス
と、EBGと大地間のインピーダンスと、模擬パルス発
生器から注入した電流、からなる後述する式(1) または
(4) で表すことができる。
【0007】次に、絶縁筒を挟んでケーブルに取り付け
られた第2の電極を介して、模擬パルス発生器から、上
記模擬パルスと同じ大きさの模擬パルスを注入し、絶縁
筒を挟んでケーブルに取り付けられた第1の電極間に発
生する第2の電圧を検出する。上記第2の電圧は、同様
に、ケーブルのサージインピーダンスと、ケーブルのシ
ースと大地間のインピーダンスと、EBGのインピーダ
ンスと、EBGと大地間のインピーダンスと、模擬パル
ス発生器から注入した電流、からなる後述する式(2) で
表すことができる。
られた第2の電極を介して、模擬パルス発生器から、上
記模擬パルスと同じ大きさの模擬パルスを注入し、絶縁
筒を挟んでケーブルに取り付けられた第1の電極間に発
生する第2の電圧を検出する。上記第2の電圧は、同様
に、ケーブルのサージインピーダンスと、ケーブルのシ
ースと大地間のインピーダンスと、EBGのインピーダ
ンスと、EBGと大地間のインピーダンスと、模擬パル
ス発生器から注入した電流、からなる後述する式(2) で
表すことができる。
【0008】そこで、上記式(1) と式(2) または(4) と
式(2) を用いて、ケーブルのシースと大地間のインピー
ダンス、EBGと大地間のインピーダンス、模擬パルス
発生器から注入した電流を消去すれば、ケーブルのサー
ジインピーダンス、第1の電圧および第2の電圧と、E
BGのインピーダンスとの関係を得ることができる。こ
こで、ケーブルのサージインピーダンスは既知なので、
上記第1の電圧および第2の電圧から後述する式(3)(5)
式によりEBGのインピーダンスを得ることができる。
式(2) を用いて、ケーブルのシースと大地間のインピー
ダンス、EBGと大地間のインピーダンス、模擬パルス
発生器から注入した電流を消去すれば、ケーブルのサー
ジインピーダンス、第1の電圧および第2の電圧と、E
BGのインピーダンスとの関係を得ることができる。こ
こで、ケーブルのサージインピーダンスは既知なので、
上記第1の電圧および第2の電圧から後述する式(3)(5)
式によりEBGのインピーダンスを得ることができる。
【0009】本発明は上記のようにして、EBGのイン
ピーダンスを求めているので、電力ケーブルの終端部に
EBGが接続されているときのEBGのインピーダンス
を、より正確に求めることができる。
ピーダンスを求めているので、電力ケーブルの終端部に
EBGが接続されているときのEBGのインピーダンス
を、より正確に求めることができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。 (1)実施例1 図1、図2は本発明において、模擬パルスを絶縁筒の上
部金具と導体間に注入することによりEBGのインピー
ダンスを測定する実施例を示す図である。
部金具と導体間に注入することによりEBGのインピー
ダンスを測定する実施例を示す図である。
【0011】図1(a)は模擬パルスをケーブル導体に
直接注入する場合の構成を示し、1はケーブル導体、2
はケーブル遮蔽、3はケーブル終端部の近傍に設けられ
た絶縁筒、4はEBGである。また、11は模擬パルス
発生器であり、模擬パルス発生器11の出力はケーブル
導体と絶縁筒3の上部金具に接続される。12は信号検
出器、12aはケーブル表面に取り付けられた一対の電
極であり、電極12aは上記信号検出器12に接続され
る。
直接注入する場合の構成を示し、1はケーブル導体、2
はケーブル遮蔽、3はケーブル終端部の近傍に設けられ
た絶縁筒、4はEBGである。また、11は模擬パルス
発生器であり、模擬パルス発生器11の出力はケーブル
導体と絶縁筒3の上部金具に接続される。12は信号検
出器、12aはケーブル表面に取り付けられた一対の電
極であり、電極12aは上記信号検出器12に接続され
る。
【0012】図1(b)は図1(a)の等価回路であ
り、同図において用いられる記号は図1(a)における
次の値に対応する。 Zc :ケーブルのサージインピーダンス Zs :ケーブルのシースと大地間のインピーダンス Zg :EBG3のインピーダンス Zs':EBG3のシースと大地間のインピーダンス I :模擬パルス発生器11から注入される電流 Va :信号検出器12により検出される検出信号電圧 図2(a)は模擬パルスを電極を介して間接的に注入す
る場合の構成を示し、11は模擬パルス発生器であり、
模擬パルス発生器11はケーブル表面に取り付けられた
一対の電極11aに接続される。
り、同図において用いられる記号は図1(a)における
次の値に対応する。 Zc :ケーブルのサージインピーダンス Zs :ケーブルのシースと大地間のインピーダンス Zg :EBG3のインピーダンス Zs':EBG3のシースと大地間のインピーダンス I :模擬パルス発生器11から注入される電流 Va :信号検出器12により検出される検出信号電圧 図2(a)は模擬パルスを電極を介して間接的に注入す
る場合の構成を示し、11は模擬パルス発生器であり、
模擬パルス発生器11はケーブル表面に取り付けられた
一対の電極11aに接続される。
【0013】図2(b)は図2(a)の等価回路であ
り、同図における電圧Vbは信号検出器12により検出
される検出信号電圧であり、その他の記号は、前記図1
(b)において示したものと同じである。また、図2
(a)(b)において、模擬パルス発生器11から注入
される電流Iは図1(a)(b)の模擬パルス発生器1
1から注入される電流と同じ値である。
り、同図における電圧Vbは信号検出器12により検出
される検出信号電圧であり、その他の記号は、前記図1
(b)において示したものと同じである。また、図2
(a)(b)において、模擬パルス発生器11から注入
される電流Iは図1(a)(b)の模擬パルス発生器1
1から注入される電流と同じ値である。
【0014】次に本実施例におけるEBGのインピーダ
ンスの測定について説明する。線路が工事中でEBGを
ケーブル終端部に取り付けていないとき、あるいは、線
路の工事終了後であって線路に課電していないとき、ケ
ーブル導体と絶縁筒3の上部金具に模擬パルス発生器1
1の出力を接続し、ケーブル導体に模擬パルスIを注入
する。
ンスの測定について説明する。線路が工事中でEBGを
ケーブル終端部に取り付けていないとき、あるいは、線
路の工事終了後であって線路に課電していないとき、ケ
ーブル導体と絶縁筒3の上部金具に模擬パルス発生器1
1の出力を接続し、ケーブル導体に模擬パルスIを注入
する。
【0015】ケーブル導体と模擬パルス発生器11の出
力との接続は、次の方法により行うことができる。 線路の工事中でEBGが取り付けられていないとき
には、図4(a)に示すように、ケーブル終端部のケー
ブル導体に直接模擬パルス発生器11の出力を接続す
る。 線路の工事終了後で課電していないとき、EBG近
傍に利用可能なアーススイッチがある場合には、これを
利用する。
力との接続は、次の方法により行うことができる。 線路の工事中でEBGが取り付けられていないとき
には、図4(a)に示すように、ケーブル終端部のケー
ブル導体に直接模擬パルス発生器11の出力を接続す
る。 線路の工事終了後で課電していないとき、EBG近
傍に利用可能なアーススイッチがある場合には、これを
利用する。
【0016】すなわち、図4(b)に示すように、EB
Gの近傍にアーススイッチ13が設けられており、該ア
ーススイッチを開放状態にすることが可能な場合には、
アーススイッチを開放し、アーススイッチの導体側の接
点に模擬パルス発生器11の出力を接続する。 EBGの近傍にケーブル導体の露出部がある場合に
は、該露出部に模擬パルス発生器の出力を直接接続す
る。
Gの近傍にアーススイッチ13が設けられており、該ア
ーススイッチを開放状態にすることが可能な場合には、
アーススイッチを開放し、アーススイッチの導体側の接
点に模擬パルス発生器11の出力を接続する。 EBGの近傍にケーブル導体の露出部がある場合に
は、該露出部に模擬パルス発生器の出力を直接接続す
る。
【0017】上記のように模擬パルス発生器11から模
擬パルスを注入したとき、信号検出器12により検出さ
れる検出電圧Va は、図1(b)の等価回路から次の
(1) 式のようになる。 Va ={(Zs +Zs')Zg I}/(Zc +Zg +Zs +Zs') (1) 次に、図2に示すように、絶縁筒3を挟んでケーブルの
表面に取り付けた一対の電極11aに模擬パルス発生器
11を接続し、模擬パルスIを注入する。
擬パルスを注入したとき、信号検出器12により検出さ
れる検出電圧Va は、図1(b)の等価回路から次の
(1) 式のようになる。 Va ={(Zs +Zs')Zg I}/(Zc +Zg +Zs +Zs') (1) 次に、図2に示すように、絶縁筒3を挟んでケーブルの
表面に取り付けた一対の電極11aに模擬パルス発生器
11を接続し、模擬パルスIを注入する。
【0018】このとき、信号検出器12により検出され
る検出電圧Vb は、図2(b)の等価回路から次の(2)
式のようになる。 Vb ={(Zs +Zs')(Zc +Zg )I}/(Zc +Zg +Zs +Zs') (2) 上記(1)(2)式よりEBGのインピーダンスは次の(3) 式
のように求まる。 Zg =Va Zc /(Vb −Va ) (3) 上記(3)式において、ケーブルのサージインピーダンス
Zc は既知であるので、図1により求めた電圧Va と図
2により求めた電圧Vb により、EBGのインピーダン
スZg を求めることができる。 (2)実施例2 図3は本発明において、模擬パルスを絶縁筒の下部金具
と導体間に注入することによりEBGのインピーダンス
を測定する実施例を示す図である。
る検出電圧Vb は、図2(b)の等価回路から次の(2)
式のようになる。 Vb ={(Zs +Zs')(Zc +Zg )I}/(Zc +Zg +Zs +Zs') (2) 上記(1)(2)式よりEBGのインピーダンスは次の(3) 式
のように求まる。 Zg =Va Zc /(Vb −Va ) (3) 上記(3)式において、ケーブルのサージインピーダンス
Zc は既知であるので、図1により求めた電圧Va と図
2により求めた電圧Vb により、EBGのインピーダン
スZg を求めることができる。 (2)実施例2 図3は本発明において、模擬パルスを絶縁筒の下部金具
と導体間に注入することによりEBGのインピーダンス
を測定する実施例を示す図である。
【0019】図3(a)は模擬パルス発生器11の出力
が絶縁筒3の下部金具に接続されている点を除き、図1
と同様であり、図1に示したものと同一のものには同一
の符号が付されている。図3(b)は図3(a)の等価
回路であり、同図において用いられるVa'は信号検出器
12により検出される検出信号電圧であり、その他の記
号は、前記図1(b)において示したものと同じであ
る。
が絶縁筒3の下部金具に接続されている点を除き、図1
と同様であり、図1に示したものと同一のものには同一
の符号が付されている。図3(b)は図3(a)の等価
回路であり、同図において用いられるVa'は信号検出器
12により検出される検出信号電圧であり、その他の記
号は、前記図1(b)において示したものと同じであ
る。
【0020】次に本実施例におけるEBGのインピーダ
ンスの測定について説明する。実施例1と同様、線路が
工事中でEBGをケーブル終端部に取り付けていないと
き、あるいは、線路の工事終了後であって線路に課電し
ていないとき、アーススイッチ等を利用してケーブル導
体と絶縁筒3の下部金具に模擬パルス発生器11の出力
を接続し、ケーブル導体に模擬パルスIを注入する。
ンスの測定について説明する。実施例1と同様、線路が
工事中でEBGをケーブル終端部に取り付けていないと
き、あるいは、線路の工事終了後であって線路に課電し
ていないとき、アーススイッチ等を利用してケーブル導
体と絶縁筒3の下部金具に模擬パルス発生器11の出力
を接続し、ケーブル導体に模擬パルスIを注入する。
【0021】上記のように模擬パルス発生器11から模
擬パルスを注入したとき、信号検出器12により検出さ
れる検出電圧Va'は、図3(b)の等価回路から次の
(4) 式のようになる。 Va'={(Zs +Zs')Zc I}/(Zc +Zg +Zs +Zs') (4) 次に、前記した図2に示すように、絶縁筒3を挟んでケ
ーブルの表面に取り付けた一対の電極11aに模擬パル
ス発生器11を接続し、模擬パルスIを注入する。
擬パルスを注入したとき、信号検出器12により検出さ
れる検出電圧Va'は、図3(b)の等価回路から次の
(4) 式のようになる。 Va'={(Zs +Zs')Zc I}/(Zc +Zg +Zs +Zs') (4) 次に、前記した図2に示すように、絶縁筒3を挟んでケ
ーブルの表面に取り付けた一対の電極11aに模擬パル
ス発生器11を接続し、模擬パルスIを注入する。
【0022】このとき、信号検出器12により検出され
る検出電圧Vb は、前記(2) 式となる。上記(4)(2)式よ
りEBGのインピーダンスは次の(5) 式のように求ま
る。 Zg =(Vb −Va')Zc /Va' (5) 上記(5)式において、ケーブルのサージインピーダンス
Zc は既知であるので、図3により求めた電圧Va'と図
2により求めた電圧Vb により、EBGのインピーダン
スZg を求めることができる。
る検出電圧Vb は、前記(2) 式となる。上記(4)(2)式よ
りEBGのインピーダンスは次の(5) 式のように求ま
る。 Zg =(Vb −Va')Zc /Va' (5) 上記(5)式において、ケーブルのサージインピーダンス
Zc は既知であるので、図3により求めた電圧Va'と図
2により求めた電圧Vb により、EBGのインピーダン
スZg を求めることができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、ケーブル線路の導体に直接模擬パルスを注入したと
きに、絶縁筒を挟んで取り付けた第1の電極間に生ずる
第1の電圧を検出し、また、絶縁筒を挟んでケーブル表
面に取り付けた第2の電極から間接的に模擬パルスを注
入したときの上記第1の電極間に生ずる第2の電圧を検
出し、上記第1の電圧と第2の電圧に基づきEBGのイ
ンピーダンスを求めるようにしたので、電力ケーブルの
終端部にEBGが接続されているときのEBGのインピ
ーダンスを、設計仕様等から計算で求める場合に比べ、
より正確に求めることが可能となる。
は、ケーブル線路の導体に直接模擬パルスを注入したと
きに、絶縁筒を挟んで取り付けた第1の電極間に生ずる
第1の電圧を検出し、また、絶縁筒を挟んでケーブル表
面に取り付けた第2の電極から間接的に模擬パルスを注
入したときの上記第1の電極間に生ずる第2の電圧を検
出し、上記第1の電圧と第2の電圧に基づきEBGのイ
ンピーダンスを求めるようにしたので、電力ケーブルの
終端部にEBGが接続されているときのEBGのインピ
ーダンスを、設計仕様等から計算で求める場合に比べ、
より正確に求めることが可能となる。
【図1】模擬パルスを導体と絶縁筒上部金具間に直接注
入する場合を示す図である。
入する場合を示す図である。
【図2】模擬パルスを絶縁筒を挟んだ電極に間接的な注
入する場合を示す図である。
入する場合を示す図である。
【図3】模擬パルスを導体と絶縁筒下部金具間に直接注
入する場合を示す図である。
入する場合を示す図である。
【図4】模擬パルスをケーブル導体に注入する方法を説
明する図である。
明する図である。
1 ケーブル導体 2 ケーブル遮蔽 3 絶縁筒 4 EBG 11 模擬パルス発生器 11a 電極 12 信号検出器 12a 電極 13 アーススイッチ
Claims (1)
- 【請求項1】 エンドボックスガス終端部が設けられた
ケーブル端末部のインピーダンス測定方法において、 第1の電極を絶縁筒を挟んでケーブルに取り付け、 ケーブル線路の導体に直接模擬パルスを注入したときに
上記第1の電極間に生ずる第1の電圧を検出し、 また、絶縁筒を挟んでケーブルに取り付けた第2の電極
から間接的に模擬パルスを注入したときの上記第1の電
極間に生ずる第2の電圧を検出し、 上記第1の電圧と第2の電圧に基づきエンドボックスガ
ス終端部のインピーダンスを求めることを特徴とするケ
ーブル端末部のインピーダンス測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11703895A JP2945300B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | ケーブル端末部のインピーダンス測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11703895A JP2945300B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | ケーブル端末部のインピーダンス測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08313571A true JPH08313571A (ja) | 1996-11-29 |
JP2945300B2 JP2945300B2 (ja) | 1999-09-06 |
Family
ID=14701905
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11703895A Expired - Fee Related JP2945300B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | ケーブル端末部のインピーダンス測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2945300B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106885944A (zh) * | 2017-03-17 | 2017-06-23 | 上海电力学院 | 一种用于下垂控制的直流微网线路阻抗检测方法及装置 |
-
1995
- 1995-05-16 JP JP11703895A patent/JP2945300B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106885944A (zh) * | 2017-03-17 | 2017-06-23 | 上海电力学院 | 一种用于下垂控制的直流微网线路阻抗检测方法及装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2945300B2 (ja) | 1999-09-06 |
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