JPH09236630A - 部分放電測定方法 - Google Patents

部分放電測定方法

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JPH09236630A
JPH09236630A JP4487296A JP4487296A JPH09236630A JP H09236630 A JPH09236630 A JP H09236630A JP 4487296 A JP4487296 A JP 4487296A JP 4487296 A JP4487296 A JP 4487296A JP H09236630 A JPH09236630 A JP H09236630A
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JP
Japan
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partial discharge
core
power cable
attached
discharge measurement
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JP4487296A
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English (en)
Inventor
Masaharu Kasuya
正春 粕谷
Toshiyuki Sato
敏幸 佐藤
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力ケーブルの任意の箇所で精度の高い部分
放電測定を可能とすること。 【解決手段】 電力ケーブル1に沿った任意の箇所に、
フェライトコア等で形成されたコア2を取り付ける。そ
して、上記コアの両側の金属シースの防食層上に一対の
金属箔3を貼り付け、金属箔3に検出器5を接続し、検
出器5の出力をアンプ6を介して部分放電測定装置7に
与えて部分放電測定を行う。上記コア2を取り付けるこ
とにより、シースが縁切りされている絶縁接続部と同等
の等価回路を形成することができ、電力ケーブルの任意
の箇所で部分放電測定を行うことができる。また、上記
コアを電力ケーブルの普通接続部に取り付ければ、普通
接続部における部分放電を行うことができる。さらに、
上記コアの両側に貼り付けた金属箔から校正用パルス信
号を注入することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電力ケーブルの絶縁
劣化を診断するための部分放電測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高電圧機器の実使用時において、被測定
物の絶縁体に欠陥(ボイド、突起、異物)等が存在する
と、課電により部分放電が発生し、電気トリーを経て絶
縁破壊に至る。これを防止するため、事前に課電を行
い、部分放電測定を行う方法が知られている。この部分
放電測定法の一つに高周波箔電極法がある(例えば特開
平2−167484号公報参照)。上記箔電極法は、電
力ケーブルの絶縁接続部の防食層表面に一対の電極を取
り付け、該電極により絶縁体中で生ずる課電に伴う部分
放電のパルス信号を検出し、部分放電を測定する方法で
ある。
【0003】図7は上記した従来の部分放電測定方法を
示す図である。同図において、1は電力ケーブル、IJ
は絶縁接続部であり、絶縁接続部IJの絶縁筒10の両
側に一対の電極金属箔3,3’を取り付ける。そして、
一対の電極金属箔3に、例えば検出インピーダンス等か
ら構成される検出器5を接続し、検出器5の出力をアン
プ6を介して部分放電測定器7に接続する。また、一対
の電極金属箔3’に校正用信号発生器8を接続する。
【0004】以上の構成において、電力ケーブル1に高
電圧を印加したとき、電力ケーブル1の絶縁体、あるい
は接続部等で部分放電が発生すると高周波パルスが誘起
する。この高周波パルスは電力ケーブル1の導体、金属
シースを伝搬して絶縁接続部IJに至り検出器5の両端
に電位差が生じる。この電位差をアンプ6で増幅し、部
分放電測定器7に与え、部分放電を測定する。また、部
分放電電荷量を校正する場合には、校正用信号発生器8
より校正用パルスを電極金属箔3’を介して絶縁接続部
IJに注入し、この校正用パルスを上記検出器5で検出
する。そして、注入した電荷量と、部分放電測定器7で
測定された値から部分放電電荷量の校正を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した部分放電測定
方法は、シースが縁切りされている絶縁接続部IJに電
極金属箔を取り付け部分放電を測定するものであり、シ
ースが縁切りされていない普通接続部では測定すること
ができない。このため、絶縁接続部IJ以外の普通接続
部等で部分放電発生した場合、電力ケーブル中を伝搬し
て離れた箇所に設けられた絶縁接続部に達した部分放電
信号を測定することとなり、検出感度が著しく低下する
という問題点があった。
【0006】本発明は上記した従来技術の問題点を解決
するためになされたものであって、本発明の目的は、電
力ケーブルの任意の箇所で精度の高い部分放電測定を可
能とすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】フェライトコア等の透磁
率の高い環状の磁性体から形成されたコアに導体を貫通
させると、コア両側の導体間の高周波インピーダンスは
周波数に比例して増大する。そこで、電力ケーブルの金
属シース上に上記コアを取り付けることにより、コアの
両側の金属シース間の高周波インピーダンスを周波数に
比例して増大させることができ、部分放電パルスに対し
て、シースが縁切りされている絶縁接続部と同等の等価
回路を形成することができる。
【0008】従って、上記コアの両側に一対の金属箔を
取り付け、該金属箔に検出インピータンス、もくしは、
校正用信号発生器を接続することにより、絶縁接続部で
行うのと同等の部分放電測定を行うことができる。本発
明は上記原理に基づき、電力ケーブルの任意の箇所での
部分放電測定を可能にしたものであり、本発明において
は、次のようにして前記課題を解決する。
【0009】(1)金属シースを有する電力ケーブル線
路の部分放電測定方法において、電力ケーブルに沿った
任意の測定部に透磁率の高い磁性体から形成されたコア
を取り付け、コアの両側の防食層上に一対の電極を貼り
付け、上記電極に検出インピーダンスを接続して部分放
電測定を行う。 (2)上記(1)において、電力ケーブルの普通接続部
に上記コアを取り付け、部分放電測定を行う。 (3)金属シースを有する電力ケーブル線路の部分放電
測定方法において、電力ケーブルに沿った任意の測定部
に透磁率の高い磁性体から形成されたコアを取り付け、
コアの両側の防食層上に一対の電極を貼り付け、上記電
極を介して感度校正用の信号を注入する。 (4)上記(3)において、電力ケーブルの普通接続部
にコアを取り付け、普通接続部から感度校正用の信号を
注入する。
【0010】本発明の請求項1,2の発明においては、
上記(1)(2)のように構成したので、普通接続部を
含む電力ケーブルの任意の箇所で部分放電測定を行うこ
とができる。このため、測定箇所が絶縁接続部に限定さ
れず、高精度な部分放電測定を行うことができる。ま
た、コアを金属シース上から取り付け、その両側に金属
箔を貼り付ければよいので、布設済のケーブルにも部分
放電検出器を容易に取り付けることができる。
【0011】本発明の請求項3,4の発明においては、
上記(3)(4)のように構成したので、普通接続部を
含む電力ケーブルの任意の箇所から校正用信号を注入す
ることができる。このため、校正用信号注入箇所が絶縁
接続部に限定されず、請求項1,2の発明と同様、高精
度な部分放電測定を行うことができ、また、布設済のケ
ーブルにも容易に取り付けることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施例を示
す図であり、本実施例は電力ケーブルの金属シース上に
コアと金属箔を取付け、部分放電測定を行う実施例を示
している。図1において、1は電力ケーブル、2は電力
ケーブル1の任意の測定箇所の金属シース上に取り付け
られたフェライトコアであり、フェライトコア2は、例
えば図2に示すように2分割されており、2分割された
コアをケーブルの外側から取付け、両者を固定接続す
る。3は上記フェライトコア2の両側の防食層上に貼り
付けられた一対の金属箔であり、金属箔3はリード線4
を介して検出器5に接続されており、検出器5の出力は
アンプ6を介して部分放電測定装置7に接続されてい
る。
【0013】図3は上記図1の等価回路である。同図に
おいて、11はケーブル1の導体、12は金属シース、
C1,C2は導体11と金属シース12間の静電容量、
C3,C4は金属シース12と金属箔3との間の静電容
量、5,6,7はそれぞれ前記した検出器、アンプ、部
分放電測定装置である。また、Zはフェライトコア2の
インピーダンスである。
【0014】図4はフェライトコア2の周波数インピー
ダンス特性を示す図であり、縦軸はフェライトコアに導
体を貫通させたときのフェライトコアの両側の導体間の
インピーダンス、横軸は周波数を示している。図4に示
すように、フェライトコア2の高周波インピーダンスは
周波数に比例して増大する。このため、電力ケーブル1
の金属シース12上にフェライトコア2を取り付けるこ
とにより、金属シース12の高周波インピーダンスが増
大し、高周波成分を有する部分放電パルスに対して、上
記図3に示すような等価回路が形成される。
【0015】以上の構成において、電力ケーブル1の絶
縁体、あるいは接続部等で部分放電が発生すると高周波
パルスが誘起する。この高周波パルスは電力ケーブル1
の金属シースを伝搬し、フェライトコア2を取り付けた
測定箇所に達する。フェライトコア2を取り付けた測定
箇所の金属シースの高周波インピーダンスは上記したよ
うに大きいので、上記部分放電パルスにより検出器5の
両端に電位差が生じる。この電位差をアンプ6で増幅
し、部分放電測定器7に与えることにより部分放電を測
定することができる。また、フェライトコアをシース縁
切り部を持たない普通接続部に取付け、その両側に金属
箔を取り付けることにより、普通接続部において上記の
ように部分放電測定を行うことができる。
【0016】図5は本発明の第2の実施例を示す図であ
り、本実施例は、電力ケーブルの金属シース上にコアと
金属箔を取付け、校正用パルスを注入する実施例を示し
ている。図5において、図1に示したものと同一のもの
には同一の符号が付されており、本実施例においては、
図1に示した検出器5に換えて、校正信号発生器8をフ
ェライトコア2の両側に貼り付けられた一対の金属箔
3’,3’に接続したものである。
【0017】図6は図5の等価回路を示す図である。前
記したように、フェライトコア2を電力ケーブル1の金
属シース上に取り付けることにより、校正用パルスに対
する金属シースのインピーダンスは大きくなるので、図
4の場合と同様、図5の等価回路は図6で表すことがで
きる。上記のようにフェライトコアを取り付けることに
より校正パルスに対する金属シースのインピーダンスが
大きくなるので、前記した絶縁接続部の絶縁筒の両側か
ら校正パルスを注入する場合と同様に、フェライトコア
2の両側に貼り付けた金属箔3’,3’から電力ケーブ
ル1に校正パルスを注入することができ、これにより、
部分放電電荷量の校正を行うことができる。
【0018】また、図1の実施例と同様、フェライトコ
アをシース縁切り部を持たない普通接続部に取付け、そ
の両側に金属箔を取り付けることにより、普通接続部か
ら校正用パルスを注入することができる。なお、フェラ
イトコア2の両側に、検出器5に接続される金属箔と、
校正信号発生器8に接続される金属箔を取付けて、同一
箇所で校正パルスの注入と、部分放電測定を行ってもよ
い。また、上記実施例では、2分割した一対のフェライ
トコアを用いる場合を示したが、フェライトコアは任意
の数に分割することができ、また、複数個のフェライト
コアを取り付けてもよい。また、上記コアとして、フェ
ライトコアの代わりに透磁率の高い鉄等を用いてもよ
い。さらに、カーボニル鉄等の磁性体粉末を混入したゴ
ムテープもしくはプラスチックテープを、ケーブル防食
層上に複数回ゼンマイ状に巻き付けてコアを形成しても
よい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、電力ケーブルに沿った任意の箇所にフェライトコア
を取り付け、その両側の防食層上に金属箔を貼り付けた
ので、フェライトコアを取り付けた部分の部分放電パル
ス/校正用パルスに対するインピーダンスを大きくする
ことができ、電力ケーブルに沿った任意の箇所で、絶縁
接続部と同様の部分放電測定/校正パルスの注入を行う
ことができる。このため、測定箇所が絶縁接続部等のシ
ース縁切り部に限定されず、精度のよい部分放電測定行
うことが可能となる。また、コアを分割して取り付けた
り、磁性体粉末を混入したテープを防食層上に巻付けて
コアを形成することにより、布設済のケーブルにも簡単
に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図2】本発明の実施例で使用されるフェライトコアの
一例を示す図である。
【図3】図1の等価回路を示す図である。
【図4】フェライトコアの周波数インピーダンス特性を
示す図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図6】図5の等価回路を示す図である。
【図7】従来の部分放電測定方法を示す図である。
【符号の説明】
1 電力ケーブル 2 フェライトコア 3,3’ 金属箔 4 リード線 5 検出器 6 アンプ 7 部分放電測定装置 8 校正信号発生器 11 ケーブル導体 12 金属シース

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属シースを有する電力ケーブル線路の
    部分放電測定方法において、 電力ケーブルに沿った任意の測定部に透磁率の高い磁性
    体から形成されたコアを取り付け、コアの両側の防食層
    上に一対の電極を貼り付け、 上記電極に検出インピーダンスを接続して部分放電測定
    を行うことを特徴とする部分放電測定方法。
  2. 【請求項2】 電力ケーブルの普通接続部にコアを取り
    付け、部分放電測定を行うことを特徴とする請求項1の
    部分放電測定方法。
  3. 【請求項3】 金属シースを有する電力ケーブル線路の
    部分放電測定方法において、 電力ケーブルに沿った任意の測定部に透磁率の高い磁性
    体から形成されたコアを取り付け、コアの両側の防食層
    上に一対の電極を貼り付け、 上記電極を介して感度校正用の信号を注入することを特
    徴とする部分放電測定方法。
  4. 【請求項4】 電力ケーブルの普通接続部にコアを取り
    付け、普通接続部から感度校正用の信号を注入すること
    を特徴とする請求項3の部分放電測定方法。
JP4487296A 1996-03-01 1996-03-01 部分放電測定方法 Pending JPH09236630A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002196031A (ja) * 2000-12-26 2002-07-10 Furukawa Electric Co Ltd:The 電力ケーブル線路の部分放電測定方法
KR100451254B1 (ko) * 2002-01-29 2004-10-20 엘지전선 주식회사 전력케이블의 부분방전 측정 시스템

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