JP2935229B1 - 接地抵抗測定装置及びこれを用いた接地抵抗測定方法 - Google Patents
接地抵抗測定装置及びこれを用いた接地抵抗測定方法Info
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Abstract
【要約】
【課題】 補助電極を用いることなく、容易に接地抵抗
を測定できる接地抵抗測定装置及びこれを用いた接地抵
抗測定方法を提供すること。 【解決手段】 インピーダンス測定器１０の測定端子１
１にリード線２４を介して接地電極２１を接続し、測定
端子１２にリード線２５を介して金属板２２を接続し、
測定端子１１，１２間のインピーダンスを周波数を変化
させながら測定し、周波数共振点でのインピーダンスか
ら接地電極２１の接地抵抗を求める。
を測定できる接地抵抗測定装置及びこれを用いた接地抵
抗測定方法を提供すること。 【解決手段】 インピーダンス測定器１０の測定端子１
１にリード線２４を介して接地電極２１を接続し、測定
端子１２にリード線２５を介して金属板２２を接続し、
測定端子１１，１２間のインピーダンスを周波数を変化
させながら測定し、周波数共振点でのインピーダンスか
ら接地電極２１の接地抵抗を求める。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、接地抵抗測定装置
及びこれを用いた接地抵抗測定方法の改良に関するもの
である。
及びこれを用いた接地抵抗測定方法の改良に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】図１は従来の接地抵抗の測定のようすを
示すもので、図中、１は周波数固定の発振器２を備えた
接地抵抗計、３はリード線４を介して接地抵抗計１の被
測定接地端子Ｅに接続された接地電極、５はリード線６
を介して接地抵抗計１の電位端子Ｐに接続された補助電
極、７はリード線８を介して接地抵抗計１の電流端子Ｃ
に接続された補助電極である。
示すもので、図中、１は周波数固定の発振器２を備えた
接地抵抗計、３はリード線４を介して接地抵抗計１の被
測定接地端子Ｅに接続された接地電極、５はリード線６
を介して接地抵抗計１の電位端子Ｐに接続された補助電
極、７はリード線８を介して接地抵抗計１の電流端子Ｃ
に接続された補助電極である。
【０００３】接地抵抗の測定は、接地電極３から５０ｍ
〜１００ｍ程度離れた地点の大地に補助電極５，７を打
ち込み、端子Ｅ−Ｃ間（電極３−７間）に発振器２より
電流Ｉを印加し、この時の接地電極３及び補助電極５間
の電圧ＶEPと電流Ｉとの比から接地抵抗を求めるもので
あった。
〜１００ｍ程度離れた地点の大地に補助電極５，７を打
ち込み、端子Ｅ−Ｃ間（電極３−７間）に発振器２より
電流Ｉを印加し、この時の接地電極３及び補助電極５間
の電圧ＶEPと電流Ｉとの比から接地抵抗を求めるもので
あった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の方法では、接地電極以外に２つの補助電極を遠方に打
ち込まなければならず、広い場所が必要となり、都市部
や高層ビル内では補助電極の打ち込み場所を確保するこ
とが困難であるという問題があった。また、接地抵抗は
補助電極の接地抵抗や設置位置に影響されるという問題
があった。
の方法では、接地電極以外に２つの補助電極を遠方に打
ち込まなければならず、広い場所が必要となり、都市部
や高層ビル内では補助電極の打ち込み場所を確保するこ
とが困難であるという問題があった。また、接地抵抗は
補助電極の接地抵抗や設置位置に影響されるという問題
があった。
【０００５】本発明の目的は、補助電極を用いることな
く、容易に接地抵抗を測定できる接地抵抗測定装置及び
これを用いた接地抵抗測定方法を提供することにある。
く、容易に接地抵抗を測定できる接地抵抗測定装置及び
これを用いた接地抵抗測定方法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明では、一対の測定端子間のインピーダンスを
周波数を変えて測定可能なインピーダンス測定器と、接
地電極を前記測定器の一方の測定端子に接続する第１の
リード線と、大地から絶縁された金属板と、該金属板を
前記測定器の他方の測定端子に接続する第２のリード線
とからなる接地抵抗測定装置を用いて、この接地抵抗測
定装置の第１のリード線を大地に埋設された接地電極に
接続するとともに金属板を大地の上に絶縁して配置し、
接地電極と金属板とを含むループのインピーダンスを周
波数を変化させながら測定し、周波数共振点でのインピ
ーダンスから接地抵抗を求めることにより、補助電極を
用いることなく、容易に接地抵抗を測定することができ
る。
め、本発明では、一対の測定端子間のインピーダンスを
周波数を変えて測定可能なインピーダンス測定器と、接
地電極を前記測定器の一方の測定端子に接続する第１の
リード線と、大地から絶縁された金属板と、該金属板を
前記測定器の他方の測定端子に接続する第２のリード線
とからなる接地抵抗測定装置を用いて、この接地抵抗測
定装置の第１のリード線を大地に埋設された接地電極に
接続するとともに金属板を大地の上に絶縁して配置し、
接地電極と金属板とを含むループのインピーダンスを周
波数を変化させながら測定し、周波数共振点でのインピ
ーダンスから接地抵抗を求めることにより、補助電極を
用いることなく、容易に接地抵抗を測定することができ
る。
【０００７】
【発明の実施の形態】図２は本発明の接地抵抗測定装置
の実施の形態の一例を示すもので、図中、１０はインピ
ーダンス測定器、２１は接地電極、２２は金属板、２３
は絶縁体、２４，２５は第１，第２のリード線である。
の実施の形態の一例を示すもので、図中、１０はインピ
ーダンス測定器、２１は接地電極、２２は金属板、２３
は絶縁体、２４，２５は第１，第２のリード線である。
【０００８】インピーダンス測定器１０は一対の測定端
子１１，１２を備え、該端子１１，１２間のインピーダ
ンスを周波数を変えて測定可能となっている。接地電極
２１はリード線２４を介して測定器１０の測定端子１１
に接続され、金属板２２はリード線２５を介して測定器
１０の測定端子１２に接続されている。また、接地電極
２１は大地に埋設され、金属板２２は絶縁体２３を介し
て大地の上に配置される。
子１１，１２を備え、該端子１１，１２間のインピーダ
ンスを周波数を変えて測定可能となっている。接地電極
２１はリード線２４を介して測定器１０の測定端子１１
に接続され、金属板２２はリード線２５を介して測定器
１０の測定端子１２に接続されている。また、接地電極
２１は大地に埋設され、金属板２２は絶縁体２３を介し
て大地の上に配置される。
【０００９】図３は図２の接地抵抗測定装置の電気的な
等価回路を示すものである。同図において、Ｒｇは接地
電極２１の接地抵抗、Ｌ及びｒはリード線２４，２５の
インダクタンス成分及び抵抗成分、Ｒ及びＣは大地から
絶縁された金属板２２の接地抵抗及び静電容量である。
等価回路を示すものである。同図において、Ｒｇは接地
電極２１の接地抵抗、Ｌ及びｒはリード線２４，２５の
インダクタンス成分及び抵抗成分、Ｒ及びＣは大地から
絶縁された金属板２２の接地抵抗及び静電容量である。
【００１０】この時、等価回路におけるループのインピ
ーダンスＺｍは Ｚｍ＝Ｒｍ＋Ｉｍ ……（１） と表される。但し、Ｒｍは実数部、Ｉｍは虚数部であ
り、それぞれ Ｒｍ＝Ｒｇ＋Ｒ／｛１＋（ωＣＲ）2 ｝ ……（２） Ｉｍ＝ｊωＬ−ｊωＣＲ2 ／｛１＋（ωＣＲ）2 ｝ ……（３） と表される。
ーダンスＺｍは Ｚｍ＝Ｒｍ＋Ｉｍ ……（１） と表される。但し、Ｒｍは実数部、Ｉｍは虚数部であ
り、それぞれ Ｒｍ＝Ｒｇ＋Ｒ／｛１＋（ωＣＲ）2 ｝ ……（２） Ｉｍ＝ｊωＬ−ｊωＣＲ2 ／｛１＋（ωＣＲ）2 ｝ ……（３） と表される。
【００１１】周波数共振点ではＩｍ＝０となるため、
（３）式は、 Ｌ＝ＣＲ2 ／｛１＋（ωＣＲ）2 ｝ ……（４） となる。
（３）式は、 Ｌ＝ＣＲ2 ／｛１＋（ωＣＲ）2 ｝ ……（４） となる。
【００１２】ここで、得られた式を変形すると、 Ｒ／｛１＋（ωＣＲ）2 ｝＝Ｌ／ＣＲ ……（５） を得る。
【００１３】（５）式は、（２）式の右辺第二項と同一
である。この時、ＣＲ≫Ｌとすることにより、 Ｒｍ≒Ｒｇ ……（６） となる。
である。この時、ＣＲ≫Ｌとすることにより、 Ｒｍ≒Ｒｇ ……（６） となる。
【００１４】この結果、ＣＲ≫Ｌの条件はあるが、周波
数共振点（Ｉｍ＝０）における実数部Ｒｍの測定値よ
り、接地抵抗値Ｒｇを求めることができる。
数共振点（Ｉｍ＝０）における実数部Ｒｍの測定値よ
り、接地抵抗値Ｒｇを求めることができる。
【００１５】図４は図２の装置における測定例を示すも
のである。同図において、Ｉｍ＝０の部分の周波数にお
いて、本装置による接地抵抗値と従来の接地抵抗計によ
る接地抵抗値との偏差は小さく、良好な測定結果が得ら
れていることが分かる。
のである。同図において、Ｉｍ＝０の部分の周波数にお
いて、本装置による接地抵抗値と従来の接地抵抗計によ
る接地抵抗値との偏差は小さく、良好な測定結果が得ら
れていることが分かる。
【００１６】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、補
助電極を用いる必要がないため、容易に接地抵抗を測定
することができる。
助電極を用いる必要がないため、容易に接地抵抗を測定
することができる。
【図１】従来の接地抵抗の測定のようすを示す構成図
【図２】本発明の接地抵抗測定装置の実施の形態の一例
を示す構成図
を示す構成図
【図３】図２の装置の電気的な等価回路を示す図
【図４】図２の装置における測定例を示す図
１０：インピーダンス測定器、１１，１２：測定端子、
２１：接地電極、２２：金属板、２３：絶縁体、２４，
２５：リード線。
２１：接地電極、２２：金属板、２３：絶縁体、２４，
２５：リード線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平９−329632（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−213945（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G01R 27/20
Claims (2)
- 【請求項１】 一対の測定端子間のインピーダンスを周
波数を変えて測定可能なインピーダンス測定器と、 接地電極を前記測定器の一方の測定端子に接続する第１
のリード線と、 大地から絶縁された金属板と、 該金属板を前記測定器の他方の測定端子に接続する第２
のリード線とからなることを特徴とする接地抵抗測定装
置。 - 【請求項２】 請求項１記載の接地抵抗測定装置の第１
のリード線を大地に埋設された接地電極に接続するとと
もに金属板を大地の上に絶縁して配置し、 接地電極と金属板とを含むループのインピーダンスを周
波数を変化させながら測定し、 周波数共振点でのインピーダンスから接地抵抗を求める
ことを特徴とする接地抵抗測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10051995A JP2935229B1 (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 接地抵抗測定装置及びこれを用いた接地抵抗測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10051995A JP2935229B1 (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 接地抵抗測定装置及びこれを用いた接地抵抗測定方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2935229B1 true JP2935229B1 (ja) | 1999-08-16 |
| JPH11248767A JPH11248767A (ja) | 1999-09-17 |
Family
ID=12902445
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10051995A Expired - Fee Related JP2935229B1 (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 接地抵抗測定装置及びこれを用いた接地抵抗測定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2935229B1 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005015262A1 (ja) * | 2003-07-16 | 2005-02-17 | Canon Kabushiki Kaisha | 地中探査装置、システム及び方法 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100385072B1 (ko) * | 2000-12-21 | 2003-05-22 | 삼성전기주식회사 | 다기능 액츄에이터용 공진주파수 검출시스템 |
| KR100627975B1 (ko) | 2004-11-19 | 2006-09-26 | 학교법인 성균관대학 | 마그네틱 엑츄에이터의 공진주파수 검출시스템 및 그 방법 |
| GB2449285B (en) * | 2007-05-17 | 2010-08-11 | Newson Gale Ltd | Improvements relating to the testing of an earth connection |
-
1998
- 1998-03-04 JP JP10051995A patent/JP2935229B1/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005015262A1 (ja) * | 2003-07-16 | 2005-02-17 | Canon Kabushiki Kaisha | 地中探査装置、システム及び方法 |
| US7034539B2 (en) | 2003-07-16 | 2006-04-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Underground exploration apparatus, system and method |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11248767A (ja) | 1999-09-17 |
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