JPH0582286U - 片軸受リール - Google Patents

片軸受リール

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JPH0582286U
JPH0582286U JP2372692U JP2372692U JPH0582286U JP H0582286 U JPH0582286 U JP H0582286U JP 2372692 U JP2372692 U JP 2372692U JP 2372692 U JP2372692 U JP 2372692U JP H0582286 U JPH0582286 U JP H0582286U
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brake
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rotation
collar
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紘太郎 安田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 釣糸の巻上げ時にはスプールの回転数を増加
させることができ、釣糸の繰り出し時にはスプールの回
転に制動を掛けるようにする。 【構成】 リール本体1にスプール軸2が固定されてい
る。スプール軸2に埋金4と第一歯車3が嵌挿されてい
る。埋金4にはハンドル16が固定されている。埋金4
にはスプール8が回転可能に支持され、第一歯車3の回
転が第二歯車7を介してスプール8に伝達される。リー
ル本体1のブレーキ軸1bにはカラー9が回転可能に嵌
挿され、カラー9の外周部にワンウェイクラッチ10が
嵌挿されている。ワンウェイクラッチ10の外周にはさ
らにブレーキ歯車11が嵌合され、上記第一歯車3に噛
合されている。ブレーキ軸1bの孔1cにはブレーキ調
整ねじ12が貫通され、端部にドラグナット13が螺合
されている。ドラグナット13に嵌挿されたドラグワッ
シャ14がカラー9を押圧している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、片軸受リールに係り、特に倍速機構と制動機構とを兼ね備えた片軸 受リールに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、片軸受リールにおいては、クラッチとブレーキ機構部とを備え、釣糸 の送り出し時に、バックラッシュ、糸絡み等を防止するためクラッチを作動させ てスプールの回転にブレーキをかけるといったものが提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上述のものでは倍速機構が備えられていないため釣糸の巻上時に、 時間がかかり、面倒であるといった問題点がある。
【0004】 本考案は、上述のような問題点に鑑みてなされたものであり、倍速機構と制動 機構を備え、しかもリール本体が大型化することのない片軸受リールを提供する ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、リール本体に固定されたスプール軸に回転可能に設けられたスプー ルと、このスプールを回転駆動させる回転操作部とを有する片軸受リールにおい て、上記回転操作部からの回転力を上記スプールに伝達させるとともに、上記ス プールの回転数が上記回転操作部の回転数よりも増加するように構成された倍速 機構部と、この倍速機構部に接続されるとともに、上記リール本体に回転可能に 設けられたブレーキ歯車と、このブレーキ歯車に釣糸の繰り出し方向回転時に制 動を付加する制動機構部とを備えていることを特徴とする。
【0006】
【作用】 釣糸を巻上げる際には、回転操作部を回転させて、この回転力を倍速機構部を 介してスプールに伝達させ、スプールを回転せしめる。このとき、倍速機構部は スプールの回転数が回転操作部の回転数よりも増加するように構成されているの で、スプールの回転数は回転操作部の回転数よりも大きくなり、素早い巻上げが できる。
【0007】 また、釣糸が魚により引張られる等により繰り出される際には、スプールが繰 り出し方向に回転する。この回転は倍速機構部を介してブレーキ歯車に伝達され る。ところが、このブレーキ歯車は制動機構部によって制動が付加されているた め、倍速機構部にも制動が作用する。これにより、スプールの回転制動が付加さ れる。
【0008】
【実施例】
以下、添付図面を参照して本考案の一実施例について説明する。 図1は本考案における片軸受リールの断面図である。図中符号1はリール本体 であり、このリール本体1にはスプール軸2が回転不能に固定されている。この スプール軸2には第一歯車3および埋金4が回転可能に嵌挿されている。ここで 、この第一歯車3および埋金4は図2に示すように回転が一体となるように係合 されている。すなわち、図2において、第一歯車3にはフランジ部3aが突設さ れており、このフランジ部3aには係合凹部3bが形成されている。また、埋金 4の端部には係合突部4aが形成されており、この係合凸部4aが係合凹部3b に係合されることにより、一体に回転するように構成されている。一方、第一歯 車3の歯部3cにはリール本体1に突設された支持部1aにワッシャ5およびピ ン6を介して回転可能に支持された第二歯車7の小径歯部7aが噛合されている 。また、第二歯車7の大径歯部7bにはスプール8に形成されたスプール歯車部 8aの歯部8bが噛合されている。ここで、第一歯車3の歯部3cの歯数、第二 歯車7の小径歯車7a、大径歯車7bの歯数、およびスプール歯車部8aの歯部 8bの歯数は第一歯車3の回転数に対して、スプール8の回転数が大きくなるよ うに適宜設定されている。一方、上記スプール8は上記埋金4に回転可能に嵌挿 されている。このスプール8には巻付胴部8cが側壁8dを介して形成されてい る。
【0009】 また、図3に示すように、リール本体1にはブレーキ軸1bが突設されており 、このブレーキ軸1bの外周部にはカラー9が回転可能に設けられている。この カラー9の外周部にはワンウェイクラッチ10が嵌挿され、さらににこのワンウ ェイクラッチ10の外周にブレーキ歯車11が嵌合されている。そして、このブ レーキ歯車11の歯部11aは第一歯車3の歯部3cに噛合されている。また、 上記ブレーキ軸1bには軸方向に孔1cが穿設され、この孔1cにブレーキ調整 ねじ12が貫通されている。このブレーキ調整ねじ12の先端には回転が抑止さ れ、軸方向への進退可能にドラグナット13が螺着せしめられている。このドラ グナット13の図3中右端に形成されたフランジ部13aと上記カラー9との間 にドラグワッシャ14,14が介在せしめられている。ここで、上記カラー9の 軸方向長さはブレーキ軸1b、ワンウェイクラッチ10、ブレーキ歯車11の軸 方向長さよりも長く設定されており、上記ドラグワッシャ14は上記カラー9に のみ当接するように構成されている。また、上記ワンウェイクラッチ10は釣糸 の巻上げ方向回転時にはクラッチが作動せず、回転力が伝達されず、釣糸の繰り 出し方向回転時にはクラッチが作動して、回転力が伝達されるように設定されて いる。なお、ブレーキ調整ねじ12の先端部には止め輪15が設けられており、 ドラグナット13がブレーキ調整ねじ12から外れるのを防止している。
【0010】 一方、上記埋金4の図1中右端側にはハンドル16の一端部に穿設された孔1 6aが嵌挿されている。ここで、このハンドル16は埋金4に対して回転が抑止 されている。また、図4に示すように、ハンドル16の一端部側にはプッシュボ タン17が設けられており、ハンドル16の中空部16b内に収納されたコイル ばね18によって、図4中常時下方に付勢されている。また、このプッシュボタ ン17には孔17aが穿設され、スプール軸2の図1中右端に形成された周状の 係合溝2aに孔17aが係合することにより、ハンドル16の抜け落ちが防止さ れている。さらに、このハンドル16の他端部にはねじ19によって把持部20 が固定されている。
【0011】 なお、本明細書における倍速機構部は上述実施例においては埋金4、第一歯車 3、第二歯車7で構成されている。また、制動機構部はワンウェイクラッチ10 、カラー9、ドラグワッシャ14、ドラグナット13、ブレーキ調整ねじ12で 構成されている。
【0012】 このように構成された片軸受リールの作用について以下に説明する。 釣糸を巻上げる際には、把持部20を持って、ハンドル16を巻き上げ方向に 回転させる。すると、ハンドル16は埋金4に対して回転が抑止されているため 、埋金4も回転する。これにより第一歯車3も回転し、この回転は第二歯車7に 伝達される。そして、第二歯車7の回転がスプール8に伝達される。このとき、 それぞれ歯部の歯数は第一歯車3の回転数よりもスプール8の回転数が大きくな るように設定されているため、スプール8の回転数はハンドル16の回転数より も大きくなる。従って、素早い釣糸の巻上げが可能となる。このとき、ブレーキ 歯車11は第一歯車3の回転に伴ない回転するが、ワンウェイクラッチ10が作 用しないためブレーキ歯車11の回転は制動機構部のカラー9には伝達されず、 制動機構部による制動は作用しない。
【0013】 また、釣糸が魚に引張られたり、人為的に釣糸を繰り出す等の場合に、スプー ル8が上記巻上げ方向とは逆方向に回転する。このとき、スプール8の回転に伴 ない、第二歯車7、第一歯車3も回転する。そして、この第一歯車3の回転に伴 ない、ブレーキ歯車11も回転するが、ワンウェイクラッチ10が作動して、カ ラー9もブレーキ軸1b廻りに回転する。ところが、カラー9にはドラグワッシ ャ14が押圧されているため、制動力が作用する。そのため、ブレーキ歯車11 の回転にも制動が付加されることとなり、この制動力は第一歯車3および第二歯 車7を介してスプール8に作用し、スプール8の回転に制動が掛けられることと なる。このため繰り出し時に、バックラッシュ、糸絡み等を防止することができ る。
【0014】 なお、ブレーキ歯車11に掛けられる制動力はブレーキ調整ねじ12によって 調整される。すなわち、ブレーキ調整ねじ12を反時計廻りに回転させ、ドラグ ナット13を図3中右方に移動させた場合にはドラグナット13とドラグワッシ ャ14とによるカラー9の押圧が緩められ、制動力は弱められる。また、ブレー キ調整ねじ12を時計廻りに回転させ、ドラグナット13を図3中左方に移動さ せた場合にはカラー9への押圧力が強められ、制動力は大きくなる。
【0015】 また、ハンドル16をリール本体から取り外す際には、図4においてプッシュ ボタン17をコイルばね18の付勢力に抗して図中上方に移動させ、図4中2点 鎖線の位置とする。このため、孔17aが係合溝2aから外れる。この状態で、 ハンドル16を図1中右方に移動せしめ、リール本体から取り外すことができる 。
【0016】 図5は本考案における片軸受リールの第二実施例の断面図である。上述した第 一実施例と同一部材には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。 図6は図5においてスプール8を取り外した状態での右側面図、図7は図6中 VII−VII 矢視図である。この図7において、リール本体1に形成されたブレー キ軸1bにはカラー21が回転可能に設けられている。このカラー21の外周部 にはワンウェイクラッチ22が嵌合されており、さらにこのワンウェイクラッチ 22の外周部にブレーキ歯車23が嵌挿されている。このブレーキ歯車23は第 一歯車3(図5参照)に噛合されている。そして、これらカラー21、ワンウェ イクラッチ22、ブレーキ歯車23は押え板24および止めねじ25によって抜 け落ち防止されている。また、カラー21の図7中下端部には放射状に突出した フランジ21aが形成されている。一方、リール本体1の適所には孔1dが穿設 されており、この孔1dにブレーキ調整ねじ26が貫通されている。このブレー キ調整ねじ26にはドラグナット27が螺着せしめられている。このドラグナッ ト27は回転が抑止されているとともに、軸方向への進退が可能である。また、 このドラグナット27とリール本体1との間には2枚のブレーキ板28,28と 、このブレーキ板28,28の間に介在せしめられた弾性体29と、ブレーキ板 28とドラグナット27のフランジ27aとの間に介在せしめられた弾性体30 とが配設されている。また、ブレーキ調整ねじ26の先端部には止め輪31が設 けられており、ドラグナット27等の抜け落ちを防止している。上記カラー21 のフランジ21aは2枚のブレーキ板28,28の間に挟持せしめられている。
【0017】 なお、本明細書における制動機構部は上述実施例においてはワンウェイクラッ チ22、カラー21、ブレーキ板28、ドラグナット27、ブレーキ調整ねじ2 6で構成されている。
【0018】 このように構成された片軸受リールの作用について以下に説明する。なお、釣 糸を巻上げる際の作用については、上述第一実施例の場合と同様であるので、詳 細な説明は省略する。
【0019】 釣糸が魚に引張られたり、人為的に釣糸を繰り出す等の場合には、スプール8 が巻上げ方向とは逆方向に回転する。このとき、スプール8の回転に伴ない、第 二歯車7、第一歯車3も回転する。そして、この第一歯車3の回転に伴ない、ブ レーキ歯車23も回転するが、ワンウェイクラッチ22が作動して、カラー21 もブレーキ軸1b廻りに回転する。ところが、カラー21のフランジ21aは2 枚のブレーキ板28,28に挟持され、カラー21の回転に制動を付加すること となる。そのため、ブレーキ歯車23の回転にも制動が付加されることとなり、 この制動力は第一歯車3および第二歯車7を介してスプール8に作用し、スプー ル8の回転に制動が掛けられることとなる。このため繰り出し時に、バックラッ シュ、糸絡み等を防止することができる。
【0020】 なお、ブレーキ歯車23に掛けられる制動力はブレーキ調整ねじ26によって 調整される。すなわち、ブレーキ調整ねじ26を反時計廻りに回転させ、ドラグ ナット27を図7中下方に移動させた場合には、ドラグナット27のフランジ2 7aによるブレーキ28,28への押圧が弱まり、ブレーキ板28,28による カラー21のフランジ21aを挟持する力が弱まることとなり、ひいては制動力 を小さくすることができる。また、ブレーキ調整ねじ26を時計廻りに回転させ 、ドラグナット27を図7中上方に移動させた場合には、ドラグナット27のフ ランジ27aによるブレーキ板28,28への押圧が強まり、ブレーキ板28, 28によるカラー21のフランジ21aを挟持する力が強まることとなり、ひい ては制動力を大きくすることができる。
【0021】 なお、上述第一および第二実施例については、右ハンドルの場合について説明 したが、左ハンドルにする場合にはワンウェイクラッチ10,22を逆に設定取 付けるだけで良く、容易に切換えできる。
【0022】 図8は本考案における片軸受リールの第三実施例の断面図である。上述した第 一実施例と同一部材には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。 図9は図8中IX部の拡大断面図である。リール本体1のブレーキ軸1bには軸 方向に孔1cが穿設され、この孔1cにブレーキ調整ねじ32が貫通されている 。このブレーキ調整ねじ32の先端には回転が抑止され、軸方向への進退可能に ドラグナット33が螺着せしめられている。そして、ブレーキ軸1bの図9中右 端部とドラグナット33のフランジ33aとの間にはブレーキ板34、ドラグワ ッシャ35,35がドラグナット33の外周に嵌挿されている。ここで、このブ レーキ板34はドラグナット33に対して回転可能である。また、上記ブレーキ 板34の外周部には図9中左方に突出する係合突部34a,34aが形成されて いる。一方、ブレーキ軸1bにはブレーキ歯車36が回転可能に嵌挿されている 。このブレーキ歯車36は第一歯車3に噛合されている。また、このブレーキ歯 車36には軸方向に突出した突部36aが形成されており、この突部36aにコ イル状のブレーキばね37が捲着されている。ここで、このブレーキばね37の 通常時におけるコイル部37aの内径は突部36aの外径よりも若干小さく形成 されており、ブレーキばね37はそれ自体の付勢力により突部36aに固定され ることとなる。さらに、このブレーキばね37は、図10中時計方向に力が作用 した場合にはコイル部37aの内径が縮径するように、図10中反時計方向に力 が作用した場合にはコイル部37aの内径が拡径するように設定されている。ま た、図9中コイルばね37の上側の端部37bは図10に示すようにブレーキ板 34の係合突部34a,34a間に係合されている。また、ブレーキ調整ねじ3 2の先端部には止め輪38が設けられ、ドラグナット33等の抜け落ちが防止さ れている。
【0023】 なお、本明細書における制動機構部はブレーキばね37、ブレーキ板34、ド ラグワッシャ35、ドラグナット33、ブレーキ調整ねじ32で構成されている 。
【0024】 このように構成された片軸受リールの作用について以下に説明する。 釣糸を巻上げる際には、把持部20を持って、ハンドル16を巻き上げ方向に 回転させる。すると、ハンドル16は埋金4に対して回転が抑止されているため 、埋金4も回転する。これにより第一歯車3も回転し、この回転は第二歯車7に 伝達される。そして、第二歯車7の回転がスプール8に伝達される。このとき、 それぞれ歯部の歯数は第一歯車3の回転数よりもスプール8の回転数が大きくな るように設定されているため、スプール8の回転数はハンドル16の回転数より も大きくなる。従って、素早い釣糸の巻上げが可能となる。このとき、ブレーキ 歯車36は第一歯車3の回転に伴ない回転するが、ブレーキ歯車36の回転によ り、ブレーキばね37はブレーキ歯車36との摩擦力で拡径する方向に力が作用 するため、ブレーキ歯車36はブレーキ軸1bの廻りに回転するだけで、この回 転には何ら制動力が作用しない。
【0025】 また、釣糸が魚に引張られたり、人為的に釣糸を繰り出す等の場合には、スプ ール8が上記巻上げ方向とは逆方向に回転する。このとき、スプール8の回転に 伴ない、第二歯車7、第一歯車3も回転する。さらに、この第一歯車3の回転に 伴ない、ブレーキ歯車36も回転する。このときのブレーキ歯車36の回転方向 はブレーキばね37のコイル部37aを縮径させる方向であるため、かかる方向 に力が作用し、ブレーキばね37がブレーキ歯車36の突部36aを締め付ける 。これによりブレーキばね37はブレーキ歯車36と一体となって回転しようと する。ところが、ブレーキばね37にはブレーキ板34によって回転力に制動が 掛けられているため、ブレーキ歯車36の回転にも制動が掛けられる。そして、 この制動力は第一歯車3および第二歯車7を介してスプール8に作用し、ひいて はスプール8の回転に制動が掛けられることとなる。このため繰り出し時には、 バックラッシュ、糸絡み等を防止することができる。
【0026】 なお、ブレーキ歯車36に掛けられる制動力はブレーキ調整ねじ32によって 調整される。すなわち、ブレーキ調整ねじ32を時計廻りに回転させ、ドラグナ ット33を図9中左方に移動させた場合には、ドラグナット33のフランジ33 aによるブレーキ板34を押圧する力が弱められ、ひいては制動力を小さくする ことができる。また、ブレーキ調整ねじ32を時計廻りに回転させ、ドラグナッ ト33を図9中右方に移動せしめた場合には、ドラグナット33のフランジ33 aによるブレーキ板34を押圧する力が強められ、ひいては制動力を大きくする ことができる。
【0027】 また、上記第三実施例においては、右ハンドルの場合についての説明であるが 、左ハンドルとする場合には、図9、図10の2点鎖線で示す如く、ブレーキば ね37の図9中下側の端部37cにブレーキ板34の係合突部34aを係合させ るようにすればよい。
【0028】 なお、上述第一乃至第三実施例においては、ブレーキ歯車11,23,36は 第一歯車3に噛合するように設定してあるが、必ずしも第一歯車3でなくても良 く、例えば第二歯車7、スプール歯車部8aであっても良い。
【0029】
【考案の効果】
本考案は上述のように構成したことにより、釣糸の巻き上げ動作は素早くする ことができ、また、釣糸の繰り出し時にはスプールの回転に制動をかけることが できるので、バックラッシュ、糸絡み等を防止することができる等の効果を奏す る。
【提出日】平成4年4月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 図5は本考案における片軸受リールの第二実施例の断面図である。上述した第 一実施例と同一部材には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。 図6は図5においてスプール8を取り外した状態での右側面図、図7は図6中 VII−VII 矢視図である。この図7において、リール本体1に形成されたブレー キ軸1bにはカラー21が回転可能に設けられている。このカラー21の外周部 にはワンウェイクラッチ22が嵌挿されており、さらにこのワンウェイクラッチ 22の外周部にブレーキ歯車23が嵌合されている。このブレーキ歯車23は第 一歯車3(図5参照)に噛合されている。そして、これらカラー21、ワンウェ イクラッチ22、ブレーキ歯車23は押え板24および止めねじ25によって抜 け落ち防止されている。また、カラー21の図7中下端部には放射状に突出した フランジ21aが形成されている。一方、リール本体1の適所には孔1dが穿設 されており、この孔1dにブレーキ調整ねじ26が貫通されている。このブレー キ調整ねじ26にはドラグナット27が螺着せしめられている。このドラグナッ ト27は回転が抑止されているとともに、軸方向への進退が可能である。また、 このドラグナット27とリール本体1との間には2枚のブレーキ板28,28と 、このブレーキ板28,28の間に介在せしめられた弾性体29と、ブレーキ板 28とドラグナット27のフランジ27aとの間に介在せしめられた弾性体30 とが配設されている。また、ブレーキ調整ねじ26の先端部には止め輪31が設 けられており、ドラグナット27等の抜け落ちを防止している。上記カラー21 のフランジ21aは2枚のブレーキ板28,28の間に挟持せしめられている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 なお、ブレーキ歯車23に掛けられる制動力はブレーキ調整ねじ26によって 調整される。すなわち、ブレーキ調整ねじ26を反時計廻りに回転させ、ドラグ ナット27を図7中上方に移動させた場合には、ドラグナット27のフランジ2 7aによるブレーキ28,28への押圧が弱まり、ブレーキ板28,28による カラー21のフランジ21aを挟持する力が弱まることとなり、ひいては制動力 を小さくすることができる。また、ブレーキ調整ねじ26を時計廻りに回転させ 、ドラグナット27を図7中下方に移動させた場合には、ドラグナット27のフ ランジ27aによるブレーキ板28,28への押圧が強まり、ブレーキ板28, 28によるカラー21のフランジ21aを挟持する力が強まることとなり、ひい ては制動力を大きくすることができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】 なお、ブレーキ歯車36に掛けられる制動力はブレーキ調整ねじ32によって 調整される。すなわち、ブレーキ調整ねじ32を反時計廻りに回転させ、ドラグ ナット33を図9中右方に移動させた場合には、ドラグナット33のフランジ3 3aによるブレーキ板34を押圧する力が弱められ、ひいては制動力を小さくす ることができる。また、ブレーキ調整ねじ32を時計廻りに回転させ、ドラグナ ット33を図9中左方に移動せしめた場合には、ドラグナット33のフランジ3 3aによるブレーキ板34を押圧する力が強められ、ひいては制動力を大きくす ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における片軸受リールの断面図である。
【図2】本考案における片軸受リールの埋金と第一歯車
との接合状態を示す拡大斜視図である。
【図3】本考案における片軸受リールの制動機構部の部
分拡大断面図である。
【図4】本考案における片軸受リールのハンドルの取付
構造の拡大側面図である。
【図5】本考案における片軸受リールの第二実施例の断
面図である。
【図6】スプールを取り外した状態での側面図である。
【図7】図6中 VII−VII 矢視図である。
【図8】本考案における片軸受リールの第三実施例の断
面図である。
【図9】図8中IX部の拡大断面図である。
【図10】図9中X−X矢視図である。
【符号の説明】
1…リール本体 2…スプール軸 3…第一歯車(倍速機構部) 4…埋金(倍速機構部) 7…第二歯車(倍速機構部) 8…スプール 9,21…カラー(制動機構部) 10,22…ワンウェイクラッチ(制動機構部) 12,26,32…ブレーキ調整ねじ(制動機構部) 13,27,33…ドラグナット(制動機構部) 14,35…ドラグワッシャ(制動機構部) 28,34…ブレーキ板(制動機構部) 37…ブレーキばね(制動機構部)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に固定されたスプール軸に回
    転可能に設けられたスプールと、このスプールを回転駆
    動させる回転操作部とを有する片軸受リールにおいて、
    上記回転操作部からの回転力を上記スプールに伝達させ
    るとともに、上記スプールの回転数が上記回転操作部の
    回転数よりも増加するように構成された倍速機構部と、
    この倍速機構部に接続されるとともに、上記リール本体
    に回転可能に設けられたブレーキ歯車と、このブレーキ
    歯車に釣糸の繰り出し方向回転時に制動を付加する制動
    機構部とを備えていることを特徴とする片軸受リール。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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