JPH0580793U - 転写箔 - Google Patents
転写箔Info
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- JPH0580793U JPH0580793U JP2068292U JP2068292U JPH0580793U JP H0580793 U JPH0580793 U JP H0580793U JP 2068292 U JP2068292 U JP 2068292U JP 2068292 U JP2068292 U JP 2068292U JP H0580793 U JPH0580793 U JP H0580793U
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 転写台紙上に、光輝性顔料の粒子を含有する
インキの第一印刷層、および第一印刷層とは粒径の異な
る光輝性顔料の粒子を含有するインキの第二印刷層を順
に設けてなる。 【効果】 むらのないパール光沢をもち立体感のある意
匠を被転写体に与えることができる。
インキの第一印刷層、および第一印刷層とは粒径の異な
る光輝性顔料の粒子を含有するインキの第二印刷層を順
に設けてなる。 【効果】 むらのないパール光沢をもち立体感のある意
匠を被転写体に与えることができる。
Description
【0001】
本考案は、成形品や建材の表面にすぐれたパール光沢をもった意匠を与えるた めの転写箔に関する。
【0002】
家具、建材、家電製品などの製造に使用する転写箔は、今日ではきわめて多種 類にのぼる。 それらの中でパール光沢をもつものが要求される場合には、光輝 性顔料を含有するインキの印刷層を有する転写箔が使用されている。
【0003】 在来のこの種の転写箔は、ビヒクル中への光輝性顔料の分散性が低いことが原 因となって、印刷層に光沢のむら、いわゆるパールむらが生じやすいという悩み がある。
【0004】 この印刷むらを目立たないようにする手段として、光輝性顔料を含有するイン キの重ね刷りすることが試みられたが、これを行なうとなぜか光輝性印刷層本来 の立体感が減殺され、意匠効果が低下することが経験された。
【0005】
本考案の目的は、立体感をそこなうことなく、むらのないパール光沢をもった 意匠を成形品に与えることができる転写箔を提供することにある。
【0006】
本考案の転写箔は基本的には図1に示すように、転写台紙(1)上に、光輝性 顔料の粒子を含有するインキの第一印刷層(2)、および第一印刷層とは粒径の 異なる光輝性顔料の粒子を含有するインキの第二印刷層(3)を重ねてなる。
【0007】 ここで、顔料粒子の「粒径」は、平均粒径を意味する。
【0008】 転写台紙には常用のもの、たとえばプラスチックシート、プラスチックシート どうしの積層体、またはプラスチックシートと紙もしくはアルミ箔との積層体を 用いればよい。
【0009】 転写台紙の材料として好適なプラスチックの例をあげれば、ポリオレフィン、 ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリカーボネー ト、ポリアミド、ポリイミド、ポリアリレート、フッ素樹脂、ポリビニルアルコ ール、ポリエーテルエーテルケトン、セロハンであり、とくにポリエステルが耐 熱性にすぐれていて好ましい。
【0010】 転写台紙の上面、すなわち転写層を積層する面に、シリコーンやワックスを塗 布して離型処理を施してもよい。
【0011】 成形品に転写した後の転写層の表面を凹凸にすることを望む場合は、表面に凹 凸を有する転写台紙を使用することができる。 凹凸の付与は、シート表面への エンボス加工またはマットインキの印刷、シートへのマット材練り込みなど、既 知の手段に従えばよい。
【0012】 転写台紙の好適な厚さは、一般に12〜100μmである。
【0013】 光輝性顔料は常用のものを用いればよい。 その例をあげれば次のとおりであ る。
【0014】 (イ)パール顔料と称するもの、具体的には貝がらの内側の部分や真珠を砕粉 したもの、マイカ、マイカの微粒子にTiO2 または酸化鉄を焼き付けたもの (ロ)金属粉、具体的には銅、アルミニウム、真ちゅう、青銅、金、銀等の、 好ましくは1〜120μの微粒子 (ハ)金属蒸着をしたプラスチックフィルムの砕片、たとえばポリエチレンテ レフタレートフィルムに上記のような金属、通常はアルミニウムを蒸着し、粉砕 したもの(銀色粉)、蒸着ののち透明な黄色塗装を行って粉砕したもの(金色粉) 前記したように、第一印刷層用のインキと第二印刷層用のインキとでは、添加 する光輝性顔料の粒径を変える。 立体感を高めるためには、なるべく粒径の差 が大きくなるように顔料をえらぶことが望ましい。 もっとも、インキに使用で きる顔料の粒径の範囲は、印刷手段やビヒクルの分散性などによりおのずから定 まってくる。 具体的には、一方の顔料の粒径を5〜20μmの範囲から、他方 の顔料の粒径を10〜30μmの範囲からえらぶとよい。
【0015】 第一印刷層、第二印刷層のどちらに相対的に大きな粒径の顔料を含有させるか は任意であるが、どちらかというと、転写後に相対的に大きな粒径の顔料を含有 する印刷層が深い側にある方が、パール光沢の立体感を高くし印刷むらを目立た なくするという効果が高い。 従って、第一印刷層に粒径の小さい顔料を、第二 印刷層に粒径の大きい顔料をそれぞれ含有させることが好ましい。
【0016】 第一印刷層および第二印刷層における光輝性顔料の含有量は、いずれも10〜 70重量%程度でよい。
【0017】 第一印刷層および第二印刷層に用いるインキビヒクルは、転写すべき成形品の 用途に応じて、アクリル樹脂をはじめとする熱可塑性樹脂や、各種の硬化性樹脂 の中から適宜にえらぶ。 第一印刷層および第二印刷層のインキビヒクルとして は、アクリルウレタン、ウレタンエラストマーのような二液硬化性樹脂や、ウレ タンアクリレート、ポリエステルアクリレートのような電離放射線硬化性樹脂を 使用すると、得られる製品の耐擦傷性が向上して好ましい。
【0018】 印刷層の透明性が維持できる範囲内であれば、インキに他の顔料や染料などの 着色剤を添加してもよい。
【0019】 印刷の手法は任意であって、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、ロールコー ト法など既知の手法に従えばよい。
【0020】 第一印刷層および第二印刷層の厚さは、ともに1〜20μmの範囲が適当であ る。
【0021】 第一印刷層、第二印刷層のいずれか一方は、パターン印刷層であってもよい。
【0022】 第一および第二の印刷層のほかに、装飾層を設けてもよい。 装飾層は、第二 印刷層の上、第二印刷層と第一印刷層との間、および第一印刷層と転写台紙との いずれか一つ、二つまたは三つに設けることができる。 第一印刷層と第二印刷 層または転写台紙との間に設ける装飾層はある程度透明でなければならないが、 図面に示したような第二印刷層上の装飾層(4)は、透明なものでも隠蔽性のあ るものでもどちらでもよく、たとえば隠蔽性インキのベタ印刷で設けることがで きる。 被転写体の表面を隠すべき場合は、もちろん隠蔽性のものとする。 装 飾層として代表的なものは、絵柄印刷層と金属の蒸着層である。
【0023】 本考案の転写箔においても、図面に示したように、通常の転写箔と同様、必要 に応じて、転写後は保護層となる剥離剤層(5)や、接着剤層(6)を設けても よい。 剥離剤は、製品の用途、第一印刷層との接着性および転写台紙からの剥 離性を考慮して、アクリル樹脂系、塩ビ−酢ビ共重合体系、ポリウレタン系、エ ポキシ樹脂系、セルロース系などから適宜にえらぶ。 接着剤は、被転写体の材 料および転写条件に応じて既知の接着剤からえらぶ。 転写箔用接着剤として常 用されているものの例をあげれば、アクリル樹脂系、塩ビ−酢ビ共重合体系、ゴ ム系、ウレタン系の各接着剤である。
【0024】
本考案の転写箔は、含有する光輝性顔料の粒径が異なる印刷層を二層重ねて設 けたことにより、それぞれの印刷層のむらが目立たず、しかも立体感のあるパー ル光沢をもった意匠を実現した。
【0025】
転写台紙として厚さ26μmのポリエチレンテレフタレートフィルム「X−4 5」(東レ製)を用意し、その上にアクリル系の剥離剤「ハクリ46.7」(昭和 インク工業所製)を、乾燥後の厚さが1μmとなるようにグラビアコートした。
【0026】 剥離剤層の上に、粒径が10〜30μmのパール顔料を含有するアクリル系イ ンキ(昭和インク工業所製)、および粒径が5〜15μmのパール顔料を含有す るアクリル系インキ(同)をこの順に、いずれも厚さが2μmとなるようにグラ ビアコートして、第一印刷層および第二印刷層を設けた。
【0027】 さらにその上に、隠蔽性のあるアクリル系の着色インキ(同)をベタ印刷して 厚さ2μmの装飾層を設け、つぎにアクリル系の接着剤を厚さが1μmとなるよ うに塗布した。
【0028】 得られた本考案の転写箔を黒色のポリスチレン板に重ね、これを2m/minの速 度で温度200℃の加圧ロールの間を通し、ついで転写台紙を剥がして絵付け成 形品を製造した。
【0029】
本考案の転写箔を使用すれば、むらのないパール光沢をもち立体感のある意匠 を被転写体に与えることができる。
【図1】本考案の転写箔を説明するための模式的な断面
図。
図。
1 転写台紙 2 第一印刷層 3 第二印刷層 4 装飾層 5 剥離剤層 6 接着剤層
Claims (3)
- 【請求項1】 転写台紙(1)上に、光輝性顔料の粒子
を含有するインキの第一印刷層(2)、および第一印刷
層とは粒径の異なる光輝性顔料の粒子を含有するインキ
の第二印刷層(3)を重ねてなる転写箔。 - 【請求項2】 第一印刷層の光輝性顔料の粒子が、第二
印刷層の光輝性顔料の粒子よりも粒径が小さいものであ
る請求項1の転写箔。 - 【請求項3】 第二印刷層(3)の上、第二印刷層
(3)と第一印刷層(2)との間、および第一印刷層
(2)と転写台紙(1)との間、の少なくともひとつ
に、装飾層(4)を設けた請求項1の転写箔。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992020682U JP2586989Y2 (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | 転写箔 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992020682U JP2586989Y2 (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | 転写箔 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0580793U true JPH0580793U (ja) | 1993-11-02 |
JP2586989Y2 JP2586989Y2 (ja) | 1998-12-14 |
Family
ID=12033951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992020682U Expired - Fee Related JP2586989Y2 (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | 転写箔 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2586989Y2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2021185025A (ja) * | 2020-05-25 | 2021-12-09 | 凸版印刷株式会社 | 感熱転写媒体および情報記録体 |
-
1992
- 1992-04-06 JP JP1992020682U patent/JP2586989Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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US10139530B2 (en) | 2012-05-16 | 2018-11-27 | 3M Innovative Properties Company | Decorative sheet |
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JP2021185025A (ja) * | 2020-05-25 | 2021-12-09 | 凸版印刷株式会社 | 感熱転写媒体および情報記録体 |
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---|---|
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