JPH0580483B2 - - Google Patents

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JPH0580483B2
JPH0580483B2 JP27469685A JP27469685A JPH0580483B2 JP H0580483 B2 JPH0580483 B2 JP H0580483B2 JP 27469685 A JP27469685 A JP 27469685A JP 27469685 A JP27469685 A JP 27469685A JP H0580483 B2 JPH0580483 B2 JP H0580483B2
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tertiary butanol
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caustic soda
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Atsunobu Kyose
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Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0580483B2 publication Critical patent/JPH0580483B2/ja
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    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H19/00Coated paper; Coating material
    • D21H19/10Coatings without pigments
    • D21H19/14Coatings without pigments applied in a form other than the aqueous solution defined in group D21H19/12
    • D21H19/34Coatings without pigments applied in a form other than the aqueous solution defined in group D21H19/12 comprising cellulose or derivatives thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/72Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
    • A61K8/73Polysaccharides
    • A61K8/731Cellulose; Quaternized cellulose derivatives
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H19/00Coated paper; Coating material
    • D21H19/36Coatings with pigments
    • D21H19/44Coatings with pigments characterised by the other ingredients, e.g. the binder or dispersing agent
    • D21H19/52Cellulose; Derivatives thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61K2800/00Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
    • A61K2800/40Chemical, physico-chemical or functional or structural properties of particular ingredients
    • A61K2800/54Polymers characterized by specific structures/properties
    • A61K2800/542Polymers characterized by specific structures/properties characterized by the charge
    • A61K2800/5426Polymers characterized by specific structures/properties characterized by the charge cationic

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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は凝析剤、製紙業における顔料、保存
剤、繊維及び織布等に対する帯電防止剤、或いは
化粧品、シヤンプー、リンス、トリートメント等
の配合剤として有用なカチオン性ヒドロキシアル
キルセルロースの新規な製造法に関する。
〔従来の技術及び問題点〕
カチオン性ヒドロキシアルキルセルロースの製
造法としては、従来、特公昭45−20318号に記載
された方法が一般的なものとして知られている。
この方法はセルロースを反応出発物として、エー
テル化剤とカチオン化剤を順次或いは同時に添加
し、連続的に反応を行うものであるが、エーテル
化剤とカチオン化剤の利用率が低く経済的でない
ばかりか、未反応物や副生した不純物などが多
く、その除去に多大の労力を要するという欠点が
ある。
一方、セルロースの酸化エチレン誘導体或いは
酸化プロピレン誘導体を反応出発物とした方法と
して特公昭59−42681号に記載された方法が知ら
れている。この方法ではカチオン化剤の有効利用
率は高いが、一度反応、洗浄したセルロースエー
テルを再び反応、洗浄するという二度手間を要す
る。さらに、反応溶媒として用いられているの
が、殆どイソプロパノールと水の混合系であり、
ヒドロキシアルキル基の置換度が高いと、生成物
が反応溶媒に溶解し、粘度の増加による撹拌困難
を招き、結果として反応効率の低下を起こすとい
う問題がある。従つて自ずとその置換度に制限を
受けることになる。
本発明はセルロースを反応出発物として連続的
に反応を行い、種々のヒドロキシアルキル基の置
換度を有し、種々の用途に良好な性能を有するカ
チオン性ヒドロキシアルキルセルロースを得るた
め、高置換度の反応生成物でも溶解しにくい第3
級ブタノールを溶媒として用い、その反応条件を
選ぶことにより、アルキレンオキシド及びカチオ
ン化剤の有効利用率を向上させることに着目し
て、種々検討の結果なされたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち本発明は、セルロースに対し8〜15重量倍
の第3級ブタノールと水の混合媒体とセルロース
のグルコース残基あたり1.0〜1.5モル倍の苛性ソ
ーダを使用し、第3級ブタノールと水の合計に対
する第3級ブタノールの割合が85〜90重量%なる
組成の混合媒体中でセルロースをアルセル化処理
してアルカリセルロースにした後、これにアルキ
レンオキシドを反応してヒドロキシアルキルセル
ロースを得、引き続いて反応系内の苛性ソーダ
を、カチオン化剤を添加し終わつた時の苛性ソー
ダ量がセルロースのグルコース残基あたり0.4〜
0.8モル倍になるよう調整したのち、反応系内の
第3級ブタノールと水の合計に対する第3級ブタ
ノールの割合が78〜89重量%なる組成の混合媒体
中でカチオン化剤を反応させてカチオン性ヒドロ
キシアルキルセルロースを得ることを特徴とする
カチオン性ヒドロキシアルキルセルロースの製造
法を提供するものであつて、本発明によれば所望
の置換度を有し、種々の用途に良好な性能を有す
るカチオン性ヒドロキシアルキルセルロースを容
易に得ることができ、カチオン化剤の利用率が高
い。カチオン化剤がハロヒドリン型である場合は
カチオン化剤も中和剤として働き、カチオン化剤
を添加し終わつた時の反応系内における苛性ソー
ダ量が、セルロースのグルコース残基あたり0.4
〜0.8モル倍になる様調整されるが、それ以外の
場合は塩酸等の適当な中和剤で反応系内の苛性ソ
ーダを中和して調整すればよい。何れの場合もカ
チオン化剤につき、ほぼ同等の有効利用率が得ら
れる。
本発明を実施するにあたつて、セルロースに対
し8〜15重量倍、好ましくは10〜14重量倍の第3
級ブタノールと水の混合媒体を使用するが、ヒド
ロキシアルキル化する際、第3級ブタノールと水
の合計に対する第3級ブタノールの割合が85〜90
重量%、好ましくは86〜90重量%でなければ、ア
ルキレンオキシドの利用率が低くなるばかりか、
のちのカチオン化反応、ひいてはカチオン性ヒド
ロキシアルキルセルロースの性能に重大な悪影響
を与える。また苛性ソーダはセルロースを均一に
反応させるために、セルロースのグルコース残基
あたり1.0モル倍以上必要とするが、本発明に於
いてはカチオン化反応を行う前にその一部を中和
し、反応系内の苛性ソーダ量をセルロースのグル
コース残基あたり0.4〜0.8モル倍になるようにす
ることを要する。又1.5モル倍以上の過剰な苛性
ソーダがあると、塩が大量に生成し、カチオン化
反応の妨げになるばかりか、その除去に多大の労
力を必要とする。従つて本発明における苛性ソー
ダの添加量は反応に使用するセルロースのグルコ
ール残基あたり1.0〜1.5モル倍が適当である。本
発明に於いてはさらにカチオン化反応時の第3級
ブタノールと水の合計に対する第3級ブタノール
の割合が78〜89重量%、好ましくは80〜89重量%
なる組成になるよう調整する必要がある。この範
囲外の組成でカチオン化反応を行うと、カチオン
化剤の利用率が低くなるだけでなく、良好な性能
を有するカチオン性ヒドロキシアルキルセルロー
スが得られないのである。
本発明に使用するセルロースとしては、ケミカ
ルコツトン、リンター、木材、パルプなど、慣用
のいずれのセルロース質物質でもよい。但し、通
常の槽型の反応器で液倍率8〜15重量倍で撹拌す
るためには、セルロース繊維をカツテイングミル
等で短くしたものを使用することが望ましい。
本発明に使用するアルキレンオキシドとして
は、エチレンオキシド、プロピレンオキシド並び
に各種ブテンオキシドが使用できる。また、この
アルキレンオキシドの添加量を変えることによつ
て種々の置換度を持つたヒドロキシアルキルセル
ロースを得ることができる。
本発明に使用するカチオン化剤としては、グリ
シジルトリアルキルアンモニウムハライドあるい
はそのハロヒドリン型のものが使用できる。例え
ばグリシジルトリメチルアンモニウムクロリド、
グリシジルトリエチルアンモニウムクロリド、グ
リシジルトリメチルアンモニウムブロミド、3−
クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアン
モニウムクロリドなどである。
反応終了後、残存した苛性ソーダを鉱酸或いは
有機酸により中和した後、常法により洗浄、精
製、乾燥して目的とするカチオン性ヒドロキシア
ルキルセルロースを得ることができる。又中和の
際、過剰の酸を加えてPHを5以下とした後グリオ
キザールを加えて架橋することにより、いわゆる
ままこ防止を行うこともできる。
〔実施例〕
次に本発明を実施例によつて説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例 1 カツテイングミルで粉砕したパルプ(水分6.1
%を含む)42.6gをセパラブルフラスコにとり、
水32.8gと第3級ブタノール427.2gを加え、ス
ラリーとした後、苛性ソーダ10.9gを水20gに溶
解した苛性ソーダ水溶液を加え、撹拌しながら15
℃で1時間アルセル化した。この場合、セルロー
スに対する第3級ブタノールと水の合計の比は12
倍であり、第3級ブタノールと水の合計に対する
第3級ブタノールの割合は88.5%である。苛性ソ
ーダはセルロースの無水グルコース単位あたり
1.1モルである。アルセル化後エチレンオキシド
をセルロースの無水グルコース単位あたり2.0モ
ル添加し、55℃で1時間30分、更に67℃で1時間
30分反応を行つた。冷却した後36.7%の塩酸を加
え、反応系内の苛性ソーダ量がセルロースの無水
グルコース単位あたり0.42モルになるよう中和を
行う。これにグリシジルトリメチルアンモニウム
クロリド26.2gを水15gに溶かした水溶液を加
え、55℃で3時間反応を行つた。この時の第3級
ブタノールの割合は83.6%である。反応後冷却
し、塩酸で残つた苛性ソーダを中和した後脱液
し、アセトン/水比が80/20のアセトン水溶液
600gで3回洗浄を行い60℃で一晩乾燥した。こ
れを透析により精製し、完全に脱塩処理を行つた
カチオン性ヒドロキシエチルセルロースのエチレ
ンオキシドの置換度及び利用率はそれぞれ1.39,
69.5%であり、又窒素含有量は1.83%で、カチオ
ン化剤の置換度は0.36、グリシジルトリメチルア
ンモニウムクロリドの有効利用率は51%で、1%
水溶液の透明度は750mm以上であつた。
実施例 2 実施例1と同様にしてヒドロキシエチルセルロ
ースを得た後、一度冷却し、塩酸で反応系内の苛
性ソーダ量がセルロースのグルコース残基あたり
0.5モルになるよう中和を行う。これにグリシジ
ルトリメチルアンモニウムクロリド26.2gを水15
gに溶かして添加し、55℃で3時間反応させた。
この時の第3級ブタノールの割合は83.7%であ
る。洗浄、精製、乾燥して、得られたカチオン性
ヒドロキシエチルセルロースのエチレンオキシド
の置換度及び利用率はそれぞれ1.75,58.3%であ
り、カチオン化剤の置換度は0.28、利用率40%
で、1%水溶液の透明度は750mm以上であつた。
実施例 3 実施例1と同様な条件でセルロースをアルカリ
セルロースにした後、エチレンオキシドをセルロ
ースの無水グルコース単位あたり3.0モル加え、
55℃で1時間30分、更に67℃で1時間30分反応し
た。その後、一度冷却し、36.7%の塩酸を加え、
反応系内の苛性ソーダ量がセルロースの無水グル
コース単位あたり0.75モルになるよう中和を行
う。これにグリシジルトリメチルアンモニウムク
ロリド37.4gを水15gに溶解した水溶液を加え、
55℃で3時間反応を行つた。この時の第3級ブタ
ノールの濃度は83.5%である。反応後、実施例1
と同様に洗浄、精製して得られたカチオン性ヒド
ロキシエチルセルロースのエチレンオキシドの置
換度及び利用率はそれぞれ1.89,63%であり、窒
素含有量は1.96%で、カチオン化剤の置換度は
0.42、グリシジルトリメチルアンモニウムクロリ
ドの有効利用率は42%、1%水溶液の透明度は
750mm以上であつた。
実施例 4 実施例1と同様にしてアルカリセルロースを得
た後、エチレンオキシドをセルロースの無水グル
コース残基あたり4.0モルになるよう添加し、55
℃で1時間30分、69℃で1時間30分反応してヒド
ロキシエチルセルロースを得る。その後一度冷却
し、反応系内の苛性ソーダ量が無水グルコース単
位あたり0.47モルになるよう塩酸で中和した後、
グリシジルトリメチルアンモニウムクロリド26.2
gを水15gに溶解した水溶液を添加し、55℃で3
時間反応した。この時の第3級ブタノールと水の
合計に対する第3級ブタノールの割合は83.5%で
ある。得られたカチオン性ヒドロキシエチルセル
ロースを透析し、完全に脱塩したものを分析した
ところ、ヒドロキシエチル置換度及びエチレンオ
キシドの有効利用率は2.69,67.3%であり、カチ
オン化剤の置換度及び有効利用率はそれぞれ
0.31,44%で、1%水溶液の透明度は740mm以上
であつた。
実施例 5 パルプ42.6g(純分40g)をセパラブルフラス
コにとり、水44.6gと第3級ブタノール412.8g
を加え、スラリーとした後、苛性ソーダ10.9gを
水20gに溶解した苛性ソーダ水溶液を加え、撹拌
しながら15℃で1時間アルセル化した。この時第
3級ブタノールと水の合計に対する第3級ブタノ
ールの割合は86%である。アルセル化後、エチレ
ンオキシドを32.6g添加し、55℃で1時間30分、
67℃で1時間30分反応した。その後一度冷却し、
塩酸で反応系内の苛性ソーダ量がセルロースの無
水グルコースあたり0.45モルになるよう中和を行
う。引き続いてグリシジルトリメチルアンモニウ
ムクロリド37.4gを水15gに溶解した水溶液を添
加し、55℃で3時間反応した。カチオン化時の第
3級ブタノールの濃度は81.1%である。
洗浄、精製したカチオン性ヒドロキシエチルセ
ルロースのエチレンオキシドの置換度及び有効利
用率は1.65,55%であり、窒素含有量は1.86%、
カチオン化剤の置換度は0.39、有効利用率は39%
で、1%水溶液の透明度は700mmであつた。
実施例 6 実施例1と同様にしてヒドロキシエチルセルロ
ースを得た後、塩酸による中和を行わず、カチオ
ン化剤として3−クロロ−2−ヒドロキシプロピ
ルトリメチルアンモニウムクロリドの60%水溶液
54.3gを添加し、70℃で3時間反応を行つた。こ
の時の第3級ブタノールの濃度は84.7%であり、
カチオン化剤添加後の系内の苛性ソーダ量は無水
グルコース単位あたり0.40モルである。得られた
カチオン性ヒドロキシエチルセルロースを透析
し、完全に脱塩したところ、エチレンオキシドの
置換度及び利用率は1.86,62%であり、窒素含有
量は1.90%、置換度0.39、カチオン化剤の有効利
用率は56%で、1%水溶液の透明度は750mm以上
であつた。
実施例 7 実施例1と同様にして得られたアルカリセルロ
ースに、エチレンオキシド30.4gを添加し、55℃
で1時間30分、67℃で1時間30分反応し、ヒドロ
キシエチルセルロースを得、引き続いて3−クロ
ロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニ
ウムクロリドの60%水溶液48.8gを添加し、55℃
で3時間反応した。この時第3級ブタノールと水
の合計に対する第3級ブタノールの割合は85.1%
であり、カチオン化剤添加後の系内の苛性ソーダ
の量は無水グルコース単位あたり0.50である。得
られたカチオン性ヒドロキシエチルセルロースを
実施例1同様透析し完全に脱塩したところ、エチ
レンオキシドの置換度は1.92、利用率69%、窒素
含有量は1.34%、カチオン化剤の置換度及び有効
利用率は0.28,44%で、1%水溶液の透明度は
750mm以上であつた。
比較例 1 パルプ42.6gをセパラブルフラスコにとり、水
44.6gとイソプロパノール412.8gを加え、スラ
リーとした後、苛性ソーダ10.9gを水20gに溶解
した苛性ソーダ水溶液を加え、撹拌しながら15℃
で1時間アルセル化した。この場合も実施例1と
同様、液倍率は12倍でイソプロパノールと水の合
計に対するイソプロパノールの割合は86%であ
る。アルセル化後、エチレンオキシドを32.6g添
加し、55℃で1時間30分、67℃で1時間30分反応
させた後、一度冷却し、塩酸で反応系内の苛性ソ
ーダ量がセルロースの無水グルコース残基あたり
0.40モルになるよう中和を行う。引き続いてグリ
シジルトリメチルアンモニウムクロリド37.4gを
水15gに溶解した水溶液を添加し、55℃で3時間
反応し、中和、洗浄、乾燥して、カチオン性ヒド
ロキシエチルセルロースを得た。得られたカチオ
ン性ヒドロキシエチルセルロースを透析し、完全
に脱塩した後分析したところ、ヒドロキシエチル
置換度1.44、エチレンオキシドの利用率は48%、
窒素含有量は1.55、カチオン化剤の置換度0.31、
利用率は31%で、1%水溶液の透明度は300mmで
あつた。
即ち反応溶剤がイソプロパノールの場合は、カ
チオン化剤の利用率が著しく低く、水溶液の透明
度も低いことがわかる。
比較例 2 実施例1と同様にして、ヒドロキシエチルセル
ロースを得た後、塩酸による部分中和を行わず
に、グリシジルトリメチルアンモニウムクロリド
37.4gを水15gに溶かして添加し、55℃で3時間
反応させた。この時の第3級ブタノールの割合は
85.9%である。実施例1と同様に洗浄、精製して
得られたカチオン性ヒドロキシエチルセルロース
のエチレンオキシドの置換度及び利用率はそれぞ
れ1.79,59.7%であり、窒素含有量は1.17%、グ
リシジルトリメチルアンモニウムクロリドの置換
度は0.23、有効利用率は23%で、1%水溶液の透
明度は500mmであつた。
比較例 3 実施例1と同様にして、ヒドロキシエチルセル
ロースを得た後、一度冷却し、塩酸で反応系内の
苛性ソーダ量がセルロースのグルコース残基あた
り0.1モルになるよう中和を行う。これにグリシ
ジルトリメチルアンモニウムクロリド37.4gを水
15gに溶解した水溶液を添加し、55℃で3時間反
応を行つた。この時の第3級ブタノールの割合は
82.3%である。得られたカチオン化ヒドロキシエ
チルセルロースを分析したところ、エチレンオキ
シドの置換度1.65及び利用率55%で、カチオン化
剤の置換度及び利用率は0.15,15%であり、1%
水溶液の透明度は150mmであつた。
比較例 4 パルプ42.6g(純分40g)をセパラブルフラス
コにとり、水54.2gと第3級ブタノール403.2g
を加え、スラリーとした後、苛性ソーダ10.9gを
水20gに溶解した苛性ソーダ水溶液を加え、撹拌
しながら15℃で1時間アルセル化した。この時の
第3級ブタノールと水の合計に対する第3級ブタ
ノールの割合は84%である。アルセル化後、エチ
レンオキシドを32.6g添加し、55℃で1時間30
分、67℃で1時間30分反応させた後、一度冷却
し、塩酸で反応系内の苛性ソーダがセルロースの
無水グルコース残基あたり0.43モルになるよう中
和を行う。引き続いてグリシジルトリメチルアン
モニウムクロリド37.4gを粉末のまま直接反応系
内に添加し、55℃で3時間反応した。カチオン化
反応時の第3級ブタノールの第3級ブタノールと
水の合計に対する割合は81.6%である。こうして
得られたカチオン性ヒドロキシエチルセルロース
を洗浄、精製したものを分析したところ、エチレ
ンオキシドの置換度1.21、有効利用率は40.3%で
あり、窒素含有量は1.08%、カチオン化剤の置換
度は0.19、カチオン化剤の有効利用率は19%、1
%水溶液の透明度は550mmであつた。
比較例 5 パルプ42.6g(純分40g)をセパラブルフラス
コにとり、水61.8gと第3級ブタノール393.6g
を加え、スラリーとした後、苛性ソーダ9gを水
20gに溶解した苛性ソーダ水溶液を加え、撹拌し
ながら15℃で1時間アルセル化した。この時の液
倍率は12倍で、第3級ブタノールと水の合計に対
する第3級ブタノールの割合は82.3%である。ア
ルセル化後、エチレンオキシドを32.6g添加し、
55℃で1時間30分、67℃で1時間30分反応させた
後、一度冷却し、塩酸で反応系内の苛性ソーダが
セルロースの無水グルコース残基あたり0.42モル
になるよう中和を行う。引き続いてグリシジルト
リメチルアンモニウムクロリド37.4gを水15gに
溶解した水溶液を添加し、55℃で3時間反応し
た。カチオン化反応時の第3級ブタノールと水の
合計に対する第3級ブタノールの割合は77%であ
る。こうして得られたカチオン性ヒドロキシエチ
ルセルロースを洗浄、精製したものを分析したと
ころ、ヒドロキシエチル置換度1.14、エチレンオ
キシドの利用率38%であり、窒素含有量は0.71
%、置換度0.11、カチオン化剤の有効利用率は11
%、1%水溶液の透明度は70mmであつた。
比較例 6 パルプ43.3g(純分40g)をセパラブルフラス
コにとり、水23.2gと第3級ブタノール441.6g
を加え、スラリーとした後、苛性ソーダ10.9gを
水11.9gに溶解した苛性ソーダ水溶液を加え、撹
拌しながら15℃で1時間アルセル化した。この場
合、第3級ブタノールと水の合計に対する第3級
ブタノールの割合は92%である。アルセル化後、
エチレンオキシド30.4gを添加し、55℃で1時間
30分、67℃で1時間30分反応し、ヒドロキシエチ
ル化した後、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピ
ルトリメチルアンモニウムクロリドの60%水溶液
48.8gを添加し、55℃で3時間反応した。この時
の第3級ブタノールと水の合計に対する第3級ブ
タノールの割合は88.4%であり、カチオン化剤添
加後の系内の苛性ソーダ量は無水グルコース当り
0.50モルである。得られたカチオン性ヒドロキシ
エチルセルロースを洗浄、精製したところ、ヒド
ロキシエチル置換度1.32、エチレンオキシドの利
用率47%で、窒素含有量は1.03%、カチオン化剤
の置換度0.19、有効利用率は30%、1%水溶液の
透明度は140mmであつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 セルロースに対し8〜15重量倍の第3級ブタ
    ノールと水の混合媒体とセルロースのグルコース
    残基あたり1.0〜1.5モル倍の苛性ソーダを使用
    し、第3級ブタノールと水の合計に対する第3級
    ブタノールの割合が85〜90重量%になる組成の混
    合媒体中でセルロースをアルセル化処理してアル
    カリセルロースにした後、これにアルキレンオキ
    シドを反応してヒドロキシアルキルセルロースを
    得、引き続いて反応系内の苛性ソーダを、カチオ
    ン化剤を添加し終わつた時の苛性ソーダ量がセル
    ロースのグルコース残基あたり0.4〜0.8モル倍に
    なるよう調整したのち、反応系内の第3級ブタノ
    ールと水の合計に対する第3級ブタノールの割合
    が78〜89重量%なる組成の混合媒体中でカチオン
    化剤を反応させてカチオン性ヒドロキシアルキル
    セルロースを得ることを特徴とするカチオン性ヒ
    ドロキシアルキルセルロースの製造法。
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