JPH0579964B2 - - Google Patents

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JPH0579964B2
JPH0579964B2 JP62004148A JP414887A JPH0579964B2 JP H0579964 B2 JPH0579964 B2 JP H0579964B2 JP 62004148 A JP62004148 A JP 62004148A JP 414887 A JP414887 A JP 414887A JP H0579964 B2 JPH0579964 B2 JP H0579964B2
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Kenichi Sakunaga
Yoshiro Nieda
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、多数の屈折率分布型の円柱状光伝送
体を列状に並設した構造からなり、画像の光学的
伝送に用いられる屈折率分布型光伝送体アレイの
製造方法に関する。
より詳しくは、V溝付き板部材と光伝送体供給
ホツパーとを用いて、板部材のV溝上に屈折率分
布型の円柱状光伝送体を連続的かつ正確に並設
し、そのようにして並設された状態のまま光伝送
体列とV溝付き板部材とを接着して光伝送体列付
き板部材を形成し、次にこの光伝送体付き板部材
の光伝送体列の他方の側に他の板部材を接着する
か、あるいは光伝送体列付き板部材どうしを2枚
接着して、2枚の板部材間に光伝送体列を挟着す
る工程を有する屈折率分布型光伝送体アレイの製
造方法に関する。
〔従来の技術〕 画像伝送の分野で近年注目を集めているのが、
等倍正立像が得られる光伝送体アレイであり、複
写機、フアクシミリ、電子黒板等の画像情報の光
学的な伝送部分に用いられている。
この光伝送体アレイは、代表的には、中間部材
によつて所定の間隔で接合された、2枚の板部材
間に、一方の面から他方の面に各々の両端面が達
する多数のトル円柱状光伝送体が正確に列状に組
込まれた構造を有している。なお、この光伝送体
アレイに組込む光伝送体としては、円柱状のレン
ズや光学繊維からなるものが使用されている。
このような光伝送体アレイの従来の組立方法を
図面を参照しつつ以下に説明する。
第8図〜第10図は従来の光伝送体アレイの組
立方法の主要工程図である。
まず、第8図に示すとおり、研削盤のテーブル
1上に定盤2または真空チヤツク定盤3を置き、
その上に板部材4,4−1,4−2を固定する。
なお、この板部材4の固定にあたつては、定盤の
場合は接着剤によつて、真空チヤツク定盤の場合
は吸引力によつて板部材4を固定し、その反りを
なくす。
次に、板部材4の表面を例えば立軸型平面研削
盤の砥石5により平面研削し、板部材の一方の面
を所定の平面度に仕上げる。
このようにして平面研削処理された板部材4−
1を第9図に示すように光伝送体並設作業台6上
に置いた定盤2若しくは真空チヤツク定盤3上
に、平面研削処理された面4−1aが上になるよ
うにして、上述の平面研削処理時と同様の方法に
よつて反りがないように固定する。
ここで、板部材4−1の両端部に中間部材7を
接着材で固定するとともに、研削面4−1a上に
所定数の円柱状光伝送体8を列状に並設し、光伝
送体列を形成する。
次いで、第10図に示すように上述と同様にし
て平面研削処理した板部材4−2を、その研削面
4−2aが光伝送体列上に重ね合されるように、
これを中間部材7に接着する。なお、この接着時
には、光伝送体列と板部材4−2の間及び光伝送
体列を構成する各円柱状光伝送体8の隙間にも接
着樹脂を含浸充填して、これを乾燥させる。
最後に、各円柱状光伝送体8の端面が位置する
両面を鏡面研磨することによつて、各光伝送体8
の両端面も一緒に鏡面研磨して、光伝送体アレイ
を得る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述したような従来法による光伝送体アレイの
組み立て方法では、円柱状光伝送体を整列させる
際の基準面が板部材表面であるため、円柱状光伝
送体を配列精度良く並設するには該表面の平滑度
が極めて重要となる。しかしながら、十分な平滑
度を得るための精密平面研削処理には高度な技術
や多くの労力が必要とされる上に、並設のための
ガイド類は全く用いないで、円柱状光伝送体を1
本1本手作業で板部材上に並設するために、例え
ば正確な光伝送体の俵積みを形成させることが非
常に困難であり、作業性、生産性及び組立て精度
をより向上させる上での障害となつていた。
本発明は、このような問題点に鑑みなされたも
のであり、その目的は、円柱状光伝送体の並設に
おける1本ずつ手で並べる上述のような作業を不
要とし、また、精密平面研削処理されていない板
部材でもそのまま使用できる光伝送体アレイの製
造方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成する本発明の屈折率分布型光伝
送体アレイの製造方法は、屈折率分布型の円柱状
光伝送体を列状に並設した光伝送体列を2枚の板
部材で挟着して屈折率分布型光伝送体アレイを製
造する方法において、一方の面に前記円柱状光伝
送体の直径に等しいピツチでV溝が配設された板
部材と、該円柱状光伝送体を配列供給する機能の
エツジ部を備えたホツパーとを相対的に移動さ
せ、前記板部材のV溝上に該円柱状光伝送体を連
続的に並設し、これら円柱状光伝送体の列を形成
する工程(a)と、該光伝送体列を該板部材に接着固
定する工程(b)と、該工程(b)で得た光伝送体列付き
板部材に他の板部材を接着するか、または前記工
程(b)で得た光伝送体列付き板部材の2枚を接着し
て、2枚の板部材間に該光伝送体列を挟着する工
程(c)とを有することを特徴とするものである。
本発明の方法においては、従来の方法のように
平滑に精密研磨された板部材上に直接屈折率分布
型の円柱状光伝送体(以下単に光伝送体という)
を手作業で並設するのではなく、光伝送体の所定
の配列に対応するように配置されたV溝を有する
板部材を用い、このV溝上に光伝送体を供給する
という簡単な操作で、V溝の配列に従つた光伝送
体の所定の配列が正確に得られる。しかも、この
操作は光伝送体供給ホツパーによつて連続的に、
かつ容易に行なえるので、本発明によれば作業
性、生産性及び組立て精度の向上が計れる。
更に、本発明の方法においては、光伝送体の配
列精度が板部材のV溝の配列によつて自動的に決
定され、すなわち従来の方法のように板部材の表
面を整列の基準面としないので、板部材表面に高
い平滑性が要求されず、板部材の精密平面研削処
理を省略できる。
また、V溝付き板部材上に並設された各光伝送
体は、V溝内に置かれることによつて、あるいは
必要に応じてそこに仮固定されることによつて、
並設工程及び並設後の板部材との接着工程でその
配列を乱すことがなく、これらの工程の作業性が
向上するばかりか、光伝送体の配列精度もこれら
の工程を通して維持される。
しかも、複数段の俵積みを行なう場合でも上記
と同様にして、良好な作業性、生産性及び組立て
精度が得られる。
以下、本発明の方法の一例を図面を用いて更に
詳細に説明する。
第1図は、本発明の方法に用いることのできる
装置にV溝付き板部材をセツトした際の主要部を
断面図で表した概略図である。
この装置は、屈折率分布型で円柱状の光伝送体
チツプ8の配列に対応するように配置されたV溝
9aを有する板部材9上を移動しつつ円柱状の光
伝送体チツプ8をV溝9aに供給する供給ホツパ
ー10を有して構成されている。
なお本発明で用いるV溝付き板部材9として
は、精度良いV溝が形成されており、かつ光伝送
体アレイの構成部材として好適な強度や特性を満
足するものであればどのような材質のものからな
るものでも使用可能であり、例えばFRP(繊維強
化樹脂)、エンジニアリングプラスチツク、アク
リル樹脂などの樹脂やアルミニウム等の金属など
から、NC加工や射出成形等の用いる材料に適し
た方法で、代表的には長方形の板状で、一方の面
に、その横手方向に対して直角な方向に伸びたV
溝9aが、正確に、すなわち光伝送体チツプ8の
所定の配列精度に応じて十分に高い加工精度で平
行に配設されたものが用いられる。なおこれらの
V溝のピツチは光伝送体チツプ8の直径に等しく
される。
本発明の方法に用いる装置の供給ホツパー10
には、所定の長さの多数の光伝送体チツプ8を同
一方向に配列した状態で留めておく貯留部と、そ
の下部に設けられた光伝送体チツプ8が1本通る
程度に絞り込まれた絞り構造と、そこから板部材
9への光伝送体チツプ8の供給口11まで伸びた
通路が形成されている。これら貯留部、通路及び
供給口の大きさは、所定の光伝送体チツプ8の長
さや幅に合せてある。
ここで、貯留部内に供給された各光伝送体チツ
プ8は、供給口11から光伝送体チツプが1本ず
つ排出されるのに従つて、重力の作用によつて順
に貯留部内を下方に移動し、更に絞り構造を経て
通路内では一列に並び、最終的に各光伝送体チツ
プ8に作用する重力と、通路に斜めの角度をつけ
た効果とが相まつて、供給口11から板部材9の
V溝9aへ、あるいはすでに板部材9上に並設さ
れている互いに隣接した光伝送体チツプによつて
形成された溝にスムーズに供給される。供給口1
1は、供給ホツパーの移動方向における前後にエ
ツジ12,13を有し、これらエツジの高さの差
によつて、方向性の良いスムーズな光伝送体チツ
プ8の供給が実現される。
すなわち、供給ホツパー10の移動方向(矢
印)における後方側に位置するエツジ12のエツ
ジ高さはV溝9aに光伝送体チツプ8を配置した
状態でのチツプ8の最上部8aの頂点高さに、ま
た供給ホツパー10の移動方向における前方側に
位置するエツジ13のエツジ高さはV溝9aの山
の頂上部9a−1高さに合わされる。なお、2段
以上の俵積みを行なう場合には、これらエツジは
後述のように調整される。このようなエツジ1
2,13の構成によつて、各光伝送体チツプ8は
供給ホツパー10の移動方向における後方にの
み、方向性良くかつ規制正しく押出されてV溝9
aに配置され、また一度V溝9aにセツトされた
光伝送体チツプ8がそこから飛び出すようなこと
もない。
更に、供給ホツパー10には、これを振動させ
る振動器14が付設されており、これによつて板
部材9への設置前に供給ホツパー10を振動さ
せ、供給ホツパー10内での光伝送体チツプ8の
詰まり、配列乱れなどを解消して、供給ホツパー
10内での光伝送体チツプ8の配列状態を、これ
らがホツパー10内からスムーズに流出できるの
に適したものとすることができる。なお、この振
動操作に際しては、供給口11に蓋15を設け
て、それを閉じてるなどの手段によつて、供給口
11をふさいでおいて、光伝送体チツプ8が供給
ホツパー11からこぼれ出ないようにしておくと
良い。
第2図は、供給ホツパー10に板部材9をセツ
トした状態を示す図であり、第2図Aはその側面
図、第2図Bはその平面図である。
供給ホツパー10の支え部は、V溝付き板部材
9の幅に対応して設けられており、板部材9を両
側から挟み込むようにして板部材9上に設置さ
れ、それによつて供給ホツパー10の供給口11
と板部材9のV溝9aとの直線性が出され、これ
らの方向が一致するようになつている。
なお、供給ホツパー10と板部材9とは、例え
ば、固定された板部材9上を供給ホツパー10が
移動する、または固定された供給ホツパー10に
対して板部材9が移動する、あるいはこれら両方
が移動するなど、これらが相対的に移動できるよ
うに設けられおり、これらの移動のための構成に
は通常の搬送技術等で用いられているものを適宜
選択して用いれば良い。
また、供給ホツパー10の支え構造は、上述の
構造に限定されず、第1図に示したような状態で
板部材9のV溝9aに光伝送体チツプ8が供給で
きるならばどのような構造も取り得る。
次に、このような構成の装置を用いた本発明の
方法の主要工程について説明する。
[工程(a)] まず、供給ホツパー10の供給口11の蓋15
を閉じ、供給ホツパー10内に長さの揃つた光伝
送体チツプ8の必要数を方向を揃えて入れ、振動
器14を作動させて供給ホツパー10に振動を与
え、供給ホツパー10内の光伝送体の並びを整え
る。
次に、この供給ホツパー10の下部にV溝付き
板部材9を、供給ホツパー10の供給口11が光
伝送体チツプ8を最初に供給する板部材9の上の
V溝上に、またその移動方向の前方にエツジ13
が位置するようにセツトした後、蓋15を開けて
から、供給ホツパー10を所定(矢印)方向へ移
動させる。すると、重力の作用と、供給ホツパー
10の横方向への移動との連係、及び供給口11
の前述したような特徴的な構造の複合的な作用に
よつて、V溝9aに光伝送体チツプ8が1本ずつ
スムーズに順次供給され、これらがV溝9aの配
列に対応して正確に並設される。
なお、光伝送体列を数段に設ける場合には、供
給口11のエツジ12,13の高さを例えば治具
等により調節できる構造としておき、1つの光伝
送体列を形成し終え段階で、エツジ12の高さを
先に並設し終えた光伝送体列の互いに隣合つた2
つの光伝送体によつて形成された溝に次の列を構
成する光伝送体チツプを配置した際の該光伝送体
チツプの頂上高さに合せ、またエツジ13の高さ
を先に並列し終えた光伝送体列を構成する光伝送
体の頂上高さに合せ、上記と同様の操作を繰り返
せば良く、そのようにして前段の互いの隣合つた
2つの光伝送体の間に次段の光伝送体を載せて、
精密で配列精度の優れた俵積みが可能である。
なお、以後の板部材への光伝送体列の接着固定
作業が完了するまで、一度整列させた光伝送体の
並びが動いてその配列に乱れが生じる恐れがある
場合には、板部材上に各光伝送体チツプを仮固
定、すなわち光伝送体列と板部材のとの接着固定
完了後に、光伝送体列が板部材から破損等を引き
起すことなく容易に除去可能なような手段で仮固
定しておくと良い。この仮固定には、例えば、第
3図A及びBに示すように、粘着テープ16を板
部材9のV溝9aの両端の延長部分に設けた縁部
に配置しておき、各光伝送体チツプの両端部がこ
れによつて仮固定できるようにする方法がある。
この場合、粘着テープ(あるいは粘着剤層)は、
少なくともV溝中心線上部分に1箇所配置されて
いれば良く、またV溝を分断するような形で設け
られていても良い。
また、別法としては、第4図A〜Gで示すよう
に板部材に、真空吸気孔付き板部材101を用
い、各V溝9aに設けた吸気孔102aで光伝送
体チツプ8を吸わせて仮固定する方法が適用でき
る。真空吸気孔付き板部材101は第4図に示し
たように、既に述べた板部材の底から表面へ向つ
て、各V溝の山部分9a−1の途中まで達するよ
うな矩形等の断面形状の溝102を、全V溝を横
断する形で刻めば良い。そうすれば、V溝の谷部
分にそれぞれ角形の真空吸気孔102aの列が形
成される。なお、真空吸気孔は、少なくともV溝
中心線上部分に一箇所配置されていれば良い。ま
た、吸気孔の溝102の断面形状は必ずしも矩形
である必要はなく、U字形など適宜選択すれば良
い。
実際に、真空吸気孔102aを用いて板部材の
V溝9aに光伝送体チツプ8を配列する場合は、
第4図E〜Gに示すような光伝送体チツプ供給ホ
ツパー103を使用する。ホツパー上部の構造は
先に述べたホツパーと同様であるが、ここで使用
するホツパーは、その下部に、上部と連動して真
空吸気孔102aの開閉の役割りを果たす真空調
節部104を持つ。この真空調節部104は、吸
気孔溝102を丁度ふさぐような断面形状を持つ
ており、この調節部104が吸気孔溝102に入
り込んでいない部分についてのみ吸気孔102a
が開き、真空吸気が効く。従つて、ホツパーの光
伝送体供給口のエツジ13付近に調節部先端10
4aを合わせ、供給口部分11と真空調節部先端
104aとが連動するようにすれば、既に光伝送
体チツプ8が並んだ部分だけについて吸気孔10
2aが開き、光伝送体チツプは真空吸引によつて
確実に仮固定される。
このように光伝送体チツプ8を板部材9または
101上に仮固定することによつてより正確な並
列作業を行なうことができるとともに、その配列
の乱れを防止することができ、特に数段に光伝送
体列を俵積みする際に効果的である。
以上のようにして光伝送体チツプ8の並設が終
了し、板部材9上に所望の構成の光伝送体列が形
成されたところで、形成された光伝送体列と板部
材9との接着が行なわれる。
[工程(b)] この板部材9と光伝送体列との接着固定には、
通常用いられている比較的低粘度の接着剤など
を、第5図に示すように、板部材9と各光伝送体
チツプ8と接触部分のみならず、板部材9と各光
伝送体チツプ8との間の、更には各光伝送体チツ
プ8間に形成された隙間18にも供給充填し、更
にこれを乾燥固化させて、これらを接着固定する
方法などによつて行なうことができる。
[工程(c)] 上述のようにして光伝送体付き板部材9,9−
1が得られたら、これに、必要に応じて第5図に
示すように端部に中間部材7を接着する。
次に、他の板部材9−2をこの光伝送体付き板
部材9−1に第6図に示すように接着して、2枚
の板部材9−1,9−2間に光伝送体列を挟着固
定する。
また他の方法として、第7図に示すように光伝
送体付き板部材9,9−1a,9−1bどうしを
2枚、光伝送体列を介して接着して、2枚の板部
材9−1間に挟着固定する。なお、光伝送体付き
板部材9−1同士を接着する場合には、例えば第
7図の板部材9−1aに接着された光伝送体列
と、板部材9−1bに接着された光伝送体列にお
けるように、この段階で接着される2つの光伝送
体列の配列が対応するように、組合せて用いる2
枚のV溝付き板部材の構成を適宜調整しておくと
良い。あるいは、場合によつては、同一の溝の配
列を有する板部材を用い、組立て体の側面にはみ
出す板部材部分をカツトとしても良い。なお、こ
の工程における各部材の接着にも通常用いられて
いる低粘性の接着剤を用いれば良い。
最後に各光伝送体チツプ8の端面が位置する2
面を鏡面研磨して光伝送体アレイを完成する。な
お、接着固定はクランプ等を用いることによつて
より確実なものとなる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、円柱状
光伝送体の並設時にV溝付き板部材を用いること
により、従来の如く板部材表面を表わ精密研削す
る作業が不要となり、また、光伝送体の配列精度
も飛躍的に向上する。従つて、作業性・生産効率
は大幅に改善され、光伝送体アレイの品質も高性
能かつ安定したものとなる。
〔実施例〕
以下、実施例により更に本発明を詳細に説明す
る。
実施例 1 弗化ビニリデン80モル%とテトラフルオロエチ
レン20モル%からなる共重合体(屈折率nD1.400)
33重量部、連続塊状重合法で得たポリメチルメタ
クリレート(屈折率nD1.492)33重量部、メチル
メタクリレート単量体33重量部、ベンジルジメチ
ルケタール0.1重量部、ハイドロキノン0.1重量部
を、80℃に加熱し、混練部を通して、径が2.0mm
のノズルより押し出し、続いて押し出したフアイ
バを、80℃に加熱され、窒素ガスが10ml/minの
速度で流れる揮発部を8分で通過させてから、6
本の円状に等間隔に設置された400Wの高圧水銀
灯の中心にフアイバを通過させ約5分間光を照射
し、20cm/minの速度でニツプローラーで引き取
つた。
得られたフアイバの径は800μmであり、イン
ターフアコ干渉顕微鏡により測定した屈折率分布
は、中心部が1.460、周辺部が1.451であり、中心
部から周辺部に向つて連続的に減少していた。最
後に、これを所定の長さに切断し、屈折率分布型
レンズチツプを得た。
なお、得られたフアイバの核磁気共鳴法
(NMR)による組成分析の結果は、中心部には
弗化ビニリデンとテトラフルオロエチレンの共重
合体が33重量%、周辺部には43重量%それぞれ含
まれていた。メチルメタクリレート単量体の残留
分は、全体として0.9重量%であつた。
これとは別に、アルミ製の板(326mm×35mm)
の一方の表面をNC加工して、その横手方向に対
して直角な方向に両端一杯に伸び、先に形成した
レンズチツプの直径と等しいピツチで正確に平行
な250本のV溝を形成し、V溝付き板部材を得た。
次に、先に形成したレンズチツプの多数を供給
口を蓋で塞いだ状態の第1図に示す構造の供給ホ
ツパーに方向を揃えて入れてから、ホツパーに付
設された振動器を振動させ、ホツパー内のレンズ
チツプの並びを整えた後、この供給ホツパーの下
部に上記のようにして得たV溝付板部材を先に詳
述したような位置関係でセツトした。
次に、供給ホツパーの蓋を開け、ホツパーを板
部材に対して供給口の長い方のエツジが前方とな
る方向に不図示の駆動手段によつて自動的に20
cm/sの速度で移動させた。
すると、レンズチツプが供給ホツパーの供給口
から次々と、板部材のV溝に供給された。
V溝の全てにレンズチツプが配置されたところ
で、すなわち第1段目が並設されたところで、供
給口の蓋を閉じ、その状態で、供給口の両エツジ
の高さを並設されたレンズチツプ列と次に並設さ
れる第2段目のレンズチツプ列の高さに応じて前
述のように調節してから、供給ホツパーを、その
供給口がすでに並設した第1段目のレンズチツプ
列の第1番目と第2番目のレンズチツプの間に位
置するようにセツトした。
次に、蓋を開けて、第1段目と同様にして供給
ホツパーを移動させた。すると、第1段目の各レ
ンズチツプの間に、更に第2段目のレンズチツプ
列が形成され、精度良い俵積みが形成された。
このようにしてレンズチツプの並設が終了した
ところで、V溝付き板部材上の該板部材とレンズ
チツプとの隙間及びレンズチツプ同志の隙間に、
黒色軟質エポキシ樹脂を充填し、これを固化さ
せ、V溝付き板部材とレンズチツプ列との接着を
完了した。
次に2段のレンズチツプ列が接着されたV溝付
き板部材の両端にアクリル樹脂製の中間部材を黒
色軟質エポキシ樹脂で接着した後、V溝付き板部
材と同一サイズのアルミ製板部材の中間部材に黒
色軟質エポキシ樹脂で接着するとともに、該板部
材とレンズチツプとの隙間にも黒色軟質エポキシ
樹脂を充填して固化させた。
最後に、各レンズチツプの端面が位置する2面
を鏡面加工して、光伝送体アレイを得た。
以上の操作を繰返して得られた光伝送体アレイ
の多数についてその品質を検査したところ、各ア
レイのレンズチツプは、板部材に形成されたV溝
の配列に従つて配列精度良く並設されており、ま
た各光伝送体アレイを、1mm当り6.4本のスリツ
ト像を用いるMTF測定装置に組み込んでその特
性を評価したところ、各光伝送体アレイのいずれ
においても、伝送された像は、コントラスト良
く、鮮明であり、良好な解像特性が得られ、また
レンズ周辺部の光散乱も非常に小さくなつてい
た。
実施例 2 まず、第7図に示した2種の板部材9−1a,
9−1bのようにV溝の配列にずれのある2種の
V溝付き板部材を実施例1の方法と同様にして作
製し、これらを用い、光伝送体列を一段のみ形成
する以外は実施例1と同様にして2種の光伝送体
列付き板部材を形成した。
次に得られた2種の光伝送体列付き板部材の一
方に中間部材を接着した後、これらを第7図に示
すように合せて、黒色軟質エポキシ樹脂で接着す
るとともに、各レンズチツプ間の隙間にも黒色軟
質エポキシ樹脂を充填して固化させた。
最後に、各レンズチツプの端面が位置する2面
を鏡面加工して、光伝送体アレイを得た。
以上の操作を繰返して得られた光伝送体アレイ
の多数について実施例1と同様にして、その品質
を検査したところ、各アレイのレンズチツプは、
板部材に形成されたV溝の配列に従つて配列精度
良く並設されており、各光伝送体アレイを、1mm
当り6.4本のスリツト像を用いるMTF測定装置に
組み込んでその特性を評価したところ、各光伝送
体アレイのいずれにおいても、伝送された像は、
コントラスト良く、鮮明であり、良好な解像特性
が得られ、またレンズ周辺部の光散乱も非常に小
さくなつていた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の方法に用いることができる
装置にV溝付き板部材をセツトした際の主要部を
断面図で表した概略図である。第2図A及びB並
びに第3図A及びBは本発明の方法の各種態様を
示す図であり、各図Aは装置の主要部の側面図で
あり、各図Bは装置の主要部の平面図である。第
4図A〜Dは本発明の方法に用いることのできる
真空吸気孔付き板部材の一態様例を示す図であ
り、第4図Aはその平面図、第4図Bはその底面
図、第4図Cはその縦断面図、第4図Dはその側
面図である。更に、第4図E〜Gは真空吸気孔付
き板部材を使用した本発明の方法を示した図であ
り、第4図Eはその使用状態を示す平面図、第4
図Fはその側面図、第4図Gはその断面図であ
る。第5図は本発明の方法の工程(b)を、第6図及
び第7図は本発明の方法の工程(c)を示した組立て
体の側面図である。また第8図〜第10図は従来
の方法の主要工程を示す組立て体の側面側から見
た模式図である。 1……研削盤テーブル、2……定盤、3……真
空チヤツク定盤、4,4−1,4−2……板部
材、4−1a,4−2a……研削面、5……砥
石、6……作業台、7……中間部材、8……光伝
送体チツプ、8a……チツプ頂上部、9……板部
材、9a……V溝、9a−1……V溝頂上部、1
0……供給ホツパー、11……供給口、12,1
3……エツジ、14……振動器、15……蓋、1
6……粘着テープ、18……隙間、101……真
空吸気孔付き板部材、101a……真空吸気孔付
き板部材表面、101b……真空吸気孔付き板部
材裏面、102……真空吸気孔溝、102a……
真空吸気孔、103……真空調節部付き光伝送体
チツプ供給ホツパー、104……真空調節部、1
04a……真空調節部先端、105……真空吸引
ホース、106……板部材蓋。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 屈折率分布型の円柱状光伝送体を列状に並設
    した光伝送体列を2枚の板部材で挟着して屈折率
    分布型光伝送体アレイを製造する方法において、
    一方の面に前記円柱状光伝送体の直径に等しいピ
    ツチでV溝が配設された板部材と、該円柱状光伝
    送体を配列供給する機能のエツジ部を備えたホツ
    パーとを相対的に移動させ、前記板部材のV溝上
    に該円柱状光伝送体を連続的に並設し、これら円
    柱状光伝送体の列を形成する工程(a)と、該光伝送
    体列を該板部材に接着固定する工程(b)と、該工程
    (b)で得た光伝送体列付き板部材に他の板部材を接
    着するか、または前記工程(b)で得た光伝送体列付
    き板部材の2枚を接着して、2枚の板部材間に該
    光伝送体列を挟着する工程(c)とを有することを特
    徴とする屈折率分布型光伝送体アレイの製造方
    法。 2 前記工程(a)に用いるV溝付き板部材として、
    前記円柱状光伝送体の並設面に粘着テープを配置
    したものを用い、該並設面に載置された円柱状光
    伝送体を該粘着テープで仮固定し、その状態で前
    記工程(b)を実施する特許請求の範囲第1項記載の
    屈折率分布型光伝送体アレイの製造方法。 3 前記工程(a)に用いるV溝付き板部材として、
    前記円柱状光伝送体の並設面に吸気孔を形成した
    ものを用い、該並設面に載置された円柱状光伝送
    体を該吸気孔により真空で引いて前記V溝に密着
    させて仮固定し、その状態で前記工程(b)を実施す
    る特許請求の範囲第1項記載の屈折率分布型光伝
    送体アレイの製造方法。
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