JPH0579755U - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JPH0579755U
JPH0579755U JP2360792U JP2360792U JPH0579755U JP H0579755 U JPH0579755 U JP H0579755U JP 2360792 U JP2360792 U JP 2360792U JP 2360792 U JP2360792 U JP 2360792U JP H0579755 U JPH0579755 U JP H0579755U
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JP
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disk
disc
sensor
slit
target
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JP2360792U
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健一 小澤
勝俊 栗田
博之 泉
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Clarion Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレーヤ部の絶対位置を把握することによ
り、誤動作によりプレーヤ部が目標位置と異なる位置に
停止しても、簡単にその修正を行うことのできるディス
ク装置を提供することを目的とする。 【構成】 配列された複数のディスクを抽出するプレー
ヤ部21と、抽出するディスクの目標ディスク番号を入
力する操作部39と、プレーヤ部21のディスク配列方
向における絶対位置を検出するIDセンサ43及びスリ
ットセンサ44と、目標のディスク番号と絶対位置とに
より、プレーヤ部21の移動量を演算して、プレーヤ部
21の搬送を制御するマイコン24と、移動後の絶対位
置に対応する現在ディスク番号と目標ディスク番号とを
比較照合する比較手段とを備えた構成となっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、LD(レーザーディスク)やCD(コンパクトディスク)等の、音 楽、映像、データ等の情報を担うディスクを複数収納して、演奏する目標のディ スクを自動的に抽出する、いわゆるオートチェンジャーのプレーヤであるディス ク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7に従来のディスク装置としてのオートチェンジャーLDプレーヤの外観斜 視図を示す。また、図8はこのLDプレーヤの内部機構を示す概略図である。図 8において、複数のLD12を収納するトレイボックス1には、上下に一定の間 隔で収納された複数のトレイ11の各々にLD12がセットされている。このト レイボックス1からトレイ11と共にLD12を抽出して、その抽出したLD1 2を回転駆動して演奏するプレーヤ部2は、垂直に設けられたガイドシャフト3 に沿って上下方向、すなわちLD12の配列方向に自在に移動することができる 。このプレーヤ部2は、電源投入とき等の初期状態においては、移動する範囲の 上限又は下限の位置であるホーム位置にセットされている。
【0003】 この従来のディスク装置の動作について説明する。ユーザから演奏する目標の LD12のディスク番号が、プレーヤ部2のコントローラ(図示せず)に入力さ れると、予め登録されているそのディスク番号に該当するLD12の収納位置と 、点線で示すプレーヤ部2のホーム位置との距離Lが参照される。その後、コン トローラからの指令により、プレーヤ部2が参照された距離Lだけ移動して、目 標のLD12を抽出して演奏する。なお、プレーヤ部2は、固定部13と信号線 14で接続されており、種々の制御信号及びLD12から読み出された信号の授 受がなされる。
【0004】 図9に抽出するLDの位置を検出する機構部の一部を示す。図9において、プ レーヤ部2にはガイドシャフト3に貫通して係合する貫通部材4が固着されてい て、ステッピングモータアッシー5の回転に応じて、タイミングベルト6が駆動 されることにより、ガイドシャフト3に沿って移動する。また、プレーヤ部2に は金具7が固着されており、さらに金具7には、発光部及び受光部をもつフォト インタラプタで構成される位置検出用のセンサ(以下、スリットセンサという) 8及び9が固定されている。
【0005】 一方、トレイボックス1には、2列のスリット部10a及び10bをもつスリ ット部材10が固着され、このスリット部10a及び10bには、ガイドシャフ ト3と同一方向の所定の位置に、それぞれ切り欠き部が設けられている。スリッ ト部10aは、スリットセンサ8の光ビームの通路である凹部のほぼ中央に位置 し、スリット部10bは、スリットセンサ8の凹部のほぼ中央に位置している。 スリット10aの切り欠きは、プレーヤ部2の移動範囲に設けられており、スリ ットセンサ8によって上記ホーム位置が検出される。また、スリット部10bの 切り欠きは、トレイボックス1に収納された各トレイ11の位置すなわちLD1 2の位置に設けられ、スリットセンサ9によってLD12の位置が検出される。
【0006】 このような従来のディスク装置においては、上記したように、入力されるディ スク番号により、ホーム位置から目標のディスク位置までの距離を参照して、こ れをモータアッシー5の主軸の回転数に換算する。モータアッシー5の主軸には 回転スリット(図示せず)が設けられており、フォトセンサ(図示せず)により 主軸の回転数が検出される。検出された主軸の回転数が、LD12の位置までの 距離から換算された回転数と一致した位置で、プレーヤ部2の移動が停止される 。停止した後に、プレーヤ部2の上下移動の微調整を行い、スリットセンサ9に よりスリット部10bの切り欠き部が検出される。この微調整により、プレーヤ 部2が目標のLDがセットされたトレイ11の正確な位置に移動完了することに なる。その後、その目標のLD12がトレイ11と共にプレーヤ部2にローディ ングされて、演奏がなされる。
【0007】 このように、従来のオートチェンジャーのディスク装置においても、ディスク 番号を入力するだけで、自動的に目標のディスク(LD)を抽出して演奏するこ とができた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来のディスク装置においては、プレーヤ部が移動範囲の絶 対位置を把握できず、タイミングベルトのずれ、モータアッシーのギア飛び等の 機械的誤動作や、モータの暴走等の制御上の誤動作が原因で、目的とする位置と は異なる位置でプレーヤ部が停止した場合には、その停止位置を知ることができ なかった。したがって、その誤った停止位置での目標のディスクとは異なるディ スクを演奏するのみならず、以後に入力されるディスク番号に応じて移動しても 、その停止位置がことごとく狂ってしまうという問題が発生した。
【0009】 この問題を回避するために、収納したトレイの各々に固有の識別番号であるI Dを設けたディスク装置が存在する。この装置においては、各トレイに切り欠き 部を設けて、4つのフォトセンサのそれぞれの光ビームを遮断又は透過すること により、4ビットのトレイID(識別番号)を得ていた。プレーヤ部は移動して 停止したときに、このトレイIDが入力されたディスク番号の指定IDと一致し ているかどうかを判別して、誤動作により目標位置と異なる位置に停止しても、 その修正を行っていた。
【0010】 しかしながらこのようなトレイID方式のディスク装置では、16種類のトレ イIDしか識別することができず、ディスクの数が多くなった場合には、同じI Dが複数存在することになり、根本的な解決とならず、しかも16種類のトレイ を順序通りに収納しなければならず、その管理に繁雑な作業を伴うばかりか、製 造コストが高くなるという新たな問題が生じていた。
【0011】 本考案は、上記従来の問題を解決するものであり、トレイの各々にIDを設け ることなく、プレーヤ部の絶対位置を把握することにより、誤動作によりプレー ヤ部が目標位置と異なる位置に停止しても、簡単にその修正を行うことのできる 優れたディスク装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するために、所定方向に固有のディスク番号に基づい て配列された複数のディスクを収納するディスク収納手段と、前記所定方向に移 動して前記ディスク収納手段から前記ディスクを抽出するディスク抽出手段と、 抽出するディスクの目標ディスク番号を入力するディスク番号入力手段と、前記 ディスク抽出手段の前記所定方向における絶対位置を検出する絶対位置検出手段 と、前記目標ディスク番号と前記絶対位置とにより、前記ディスク抽出手段の移 動量を演算して、その移動量に応じて前記ディスク抽出手段を搬送する搬送制御 手段と、移動後の絶対位置に対応する現在ディスク番号と前記目標ディスク番号 とを比較照合する比較手段とを備えた構成となっている。
【0013】
【作用】
本考案は上記構成により、前記比較手段が前記現在ディスク番号と前記目標デ ィスク番号とが一致しない旨を示すときは、前記搬送制御手段は、前記目標ディ スク番号と現在の絶対位置とにより、新たな移動量を演算して、その新たな移動 量に応じて前記ディスク抽出手段を移動するので、誤動作により目標位置と異な る位置に停止しても、簡単にその修正を行うことができる。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図を参照して詳細に説明する。
【0015】 図1は実施例におけるディスク装置の制御系を示す概略ブロック図であり、以 下、その構成及び機能について説明する。図1において、ディスク抽出及び再生 手段としてのプレーヤ部21は、複数のディスクであるLDを収納するディスク 収納手段であるトレイボックス(図示せず)から、LDを抽出して演奏する。ま たこのプレーヤ部21は、固定部22と信号線23によって接続されている。
【0016】 プレーヤ部21の第1のコントローラであるマイコン24は、モータドライバ 25及びローディングモータ26により、トレイボックスからLDを抽出して図 示せぬターンテーブル上にローデングして、モータドライバ27及びクランプモ ータ28により、LDをクランプ(固定)して、演奏可能な状態にセットする。 さらに、マイコン24は演奏終了したLDをトレイボックスに排出する制御を行 う。
【0017】 ローディング完了検知センサ29は、LDの抽出の完了を検知するセンサであ り、アンローディング検知センサ30は、演奏終了後のLDを排出を検知するセ ンサである。クランプ完了検知センサ31は、LDがターンテーブルに固定され ていることを検知するセンサであり、クランプオフ検知センサ32は、LDのク ランプが解除されたことを検知するセンサである。
【0018】 第2のコントローラであるマイコン33は、マイコン24からの制御情報を受 けて、モータドライバ34及びスピンドルモータ35により、LDを回転駆動す る。さらに、モータドライバ36及びキャリッジモータ37により、読取部(ピ ックアップ)38をLDの半径方向に移動して、所定の読取点をサーチしてLD に記録されている情報を読取る。
【0019】 固定部22において、ディスク番号入力手段を含む操作部39は、操作者から 入力されたディスク番号を信号線23を通してマイコン24に送出する。表示部 40は、入力されたディスク番号を表示する。また、マイコン24はモータドラ イバ41及び搬送モータ42により、入力されたディスク番号に応じて、プレー ヤ部21を演奏する目標のLD位置に搬送する。すなわち、マイコン24はモー タドライバ41及び搬送モータ42と共に搬送制御手段を構成する。
【0020】 プレーヤ部21の絶対位置は、IDセンサ43及びスリットセンサ44により 検知される。このIDセンサ43及びスリットセンサ44と、後述するトレイボ ックスに設けられたスリット部とで、絶対位置検出手段を構成する。
【0021】 なお、図には示してないが、トレイの飛び出しを検知するトレイ飛び出し検知 センサ、プレーヤ部21の移動範囲の上限及び下限を検知して、制御系又は機械 的の誤動作による搬送不良から、プレーヤ部21が破損するのを防止する上限検 知センサ及び下限検知センサがマイコン24に接続されている。
【0022】 図2は、本実施例における抽出するLDの位置を検出する機構部の一部を示す ものである。図2(a)においては従来例と同様に、プレーヤ部21にはガイド シャフト45に貫通して係合する貫通部材46が固着されていて、モータアッシ ー42の回転に応じて、タイミングベルト47が駆動されることにより、ガイド シャフト45に沿って上下に移動する。さらに、プレーヤ部21には汎用フォト インタラプタ6個を1組とするIDセンサ43、及び1個の汎用フォトインタラ プタによるスリットセンサ44が固着されており、トレイボックス48には、「 コ」の字型の断面をもつスリット部材49が、収納されているトレイ50の配列 方向と同一方向に延在して設けられている。このスリット部材49の両側には、 プレーヤ部21の移動範囲に,切り欠きをもつスリット部49a及び49bがあ る。各センサは、光ビームを発する発光部と、その光ビームを受光する受光部と で構成され、受光部からは光ビームを受光したときハイレベルの、受光しないと きローレベルの信号を出力する。スリット部49aは、IDセンサ43の光ビー ムの通路である凹部のほぼ中央に位置し、スリット部49bは、スリットセンサ 44の凹部のほぼ中央に位置している。
【0023】 次に、図2の機構部の動作について説明する。プレーヤ部21がガイドシャフ ト45の方向に移動すると、IDセンサ43及びスリットセンサ44の光ビーム が、スリット部49a及び49bの切り欠き部又は切り欠きのない部分により透 過又は遮断され、各センサの出力からはハイレベル又はローレベルの2値信号が 、図1に示すマイコン24に送出される。
【0024】 図2(b)は、スリット部49aにIDセンサ43の発光部(図示せず)から 発せられた、光ビームの6個のスポット43aないし43fが照射されている様 子を示す。切り欠き部49cでは、発光部からの光ビームは受光部に入射するの で、そのセンサからはハイレベルの信号である1が出力される。また、切り欠き 部でない部分49dでは、発光部からの光ビームは遮断されて、受光部に入射し ないので、そのセンサからはローレベルの信号である0が出力される。したがっ て、図2(b)に示すIDセンサのスポット43aないし43fの位置では、1 00101(左側ビットを下位ビットとすると16進法で29H)の6ビットの 信号が出力されることになる。
【0025】 スリット部49aの切り欠きは、トレイボックス48に収納されているトレイ 50の位置と同じ位置に設けられている。したがって、切り欠きのトレイ配列方 向のピッチは、トレイ50の配列ピッチと同一である。IDセンサ43からの6 ビットの信号により、最大64個の組み合わせが可能であるので、64個のトレ イすなわちLDを識別することができる。ところが従来の組み合わせ方法では、 16進法の000000(00H)から111111(3FH)までの組み合わ せが、それぞれ独立しているので、従来方法をそのまま適用すると、図2(b) の6個分のスポットが移動することにより、移動の絶対位置の検出が可能となる 。したがってこの方法では、IDセンサ43の長さ分のピッチにトレイ50を配 列しなければならず、スペース効率が著しく悪くなってしまう。
【0026】 これを回避するために、プレーヤ部21の移動方向と直角に6個のセンサを設 けて、さらにスリット部材に6ビットに相当する穴を設けて、その移動位置にお ける6ビットのIDとトレイ位置とを対応させる方法が考えられる。しかしなが らこの方法では、汎用フォトインタラプタを使用することができず、特殊なID センサを必要とする。さらに、スリット部材の加工が複雑でその製造コストが高 くなるという欠点がある。
【0027】 そこで本実施例では、図2(b)における1スポット分の移動で固有のIDを 得ることができる、スリット部材49の切り欠きのスリットパターンを新たに考 案した。図3に考案したスリットパターンと、このスリットパターンによるID に対応する60個のトレイの絶対位置及びトレイ番号を示す。図3において、下 段に示す60桁の数字の配列がスリットパターンを表している。この数字で1が 切り欠き部に相当し、0が切り欠きのない部分に相当する。また、斜め上方に配 列された数字の内、1ないし60がトレイ番号すなわちディスク番号を表し、6 ビットの000100ないし110000が各トレイの絶対位置を表している。 トレイ番号1のIDは000100(08H)であり、トレイ番号2のIDは1 ビットずれた001001(24H)である。このように、本実施例におけるス リットパターンは、トレイ位置ごとに固有のIDである絶対位置が検出されるこ とになる。
【0028】 図4は、他方のスリット部49bに照射するスリットセンサ44の光ビームの スポット44aを示している。上記したIDセンサ43により、入力されたディ スク番号に応じた目標のLDのトレイ位置に、プレーヤ部21を搬送することが できるが、トレイを抽出する正確な位置を検出するには、スリットセンサ44を 用いる。図4において、プレーヤ部21が図3におけるトレイ番号17の位置で あるAの位置、すなわち100101が示す絶対位置にあるものとする。全ての トレイの絶対位置は、切り欠き部49eの中央の位置となっている。この場合に は、スリットセンサ44のスポット43aの中心もAの位置にある。次に、入力 されたディスク番号が5であるとすると、マイコン24は、その絶対位置を示す 001000までの移動距離P1を演算によって求める。次に、移動距離P1か ら微調整するための微小距離αを差し引いたBの位置までの暫定移動距離P2を 算出する。その後、プレーヤ部21をこのBの位置まで高速で移動する。
【0029】 なお、プレーヤ部21とほぼ同じ重量のカウンターウェイトが天板の滑車を介 してワイヤー(いずれも図示せず)で吊られていて、プレーヤ部21を高速で搬 送することができるような構成となっている。
【0030】 暫定移動距離P2は、モータアッシー42内のステッピングモータ(図示せず )を駆動するパルス信号のパルス数に換算され、そのパルス数をカウントするこ とによりBの位置で停止する。このBの位置においては、スリットセンサ44の スポット44aが切り欠きのない部分49fにより遮断され、スリットセンサ4 4からマイコン24に送出される信号はローレベルとなっている。次にプレーヤ 部21を微速移動させて、スリットセンサ44からの信号がハイレベルになる位 置でプレーヤ部21を停止させる。その停止した位置Cは、切り欠きのない部分 49fのエッジ位置である。スポット44aの直径の大きさが誤差となるが、実 際にはスポット44aすなわち光ビームの大きさはは十分小さいので、Cの位置 を正確に検出することができる。次に、切り欠きの幅の半分の距離Psに相当す るパルス数だけ、プレーヤ部21を移動させてDの位置で停止させる。したがっ てこのDの位置が、トレイ番号5の絶対位置となる。
【0031】 図5は、マイコン24が実行するプレーヤ部21をトレイ番号1の絶対位置に 搬送する搬送制御のフローチャートである。図5において、電源が投入されると 、プレーヤ部21を待機位置へ移動する(ステップS1)。次に一定距離移動し て(ステップS2)、その後微速移動を行う(ステップS3)。スリットセンサ 44からの検出信号により、位置決めが完了したかどうかを判別し(ステップS 4)、完了していなければステップS3に移行して微速移動を継続し、完了して いればその位置での絶対位置を示すIDコードを読み込む(ステップS5)。そ のIDが1枚目のトレイ番号1であるかどうかを判別し(ステップS6)、トレ イ番号1でなれればエラー表示をし(ステップS7)、トレイ番号1であれば通 常処理のルーチンに移行する(ステップS8)。
【0032】 図6は、図5における通常処理のフローチャートである。まず、操作部39か ら演奏するディスク番号が入力されたかどうかを判別し(ステップS11)、入 力されればそのディスク番号よりP2を演算して(ステップS12)、P2の距 離だけ移動する(ステップS13)。次に微速移動を行い(ステップS14)、 位置決めが完了したかどうかを判別して(ステップS15)、完了すればその絶 対位置のディスク番号に相当するIDコードを読み込んで(ステップS16)、 マイコン24の内部の比較手段(図示せず)により、そのIDコードと入力され た目標のディスク番号とが一致しているかどうかを判別し(ステップS17)、 一致している場合には、そのディスクをトレイと共に抽出して演奏する(ステッ プS18)。IDコードと目標のディスク番号とが一致していなければ、そのI Dコードと目標のディスク番号より新たにP2を演算して(ステップS19)、 ステップS13に移行して、以後の各ステップを実行する。なお、ステップS1 7とS19との間で、図示しないカウンタを1歩進させる処理を行い、該カウン タのカウント値が所定値を超えたときエラー表示し、上記通常処理を停止するよ うにしても良い。
【0033】 このようにしてディスクの絶対位置を検知する手段を備えることにより、常に プレーヤ部21の位置を把握することができるので、誤動作により目標の移動位 置で停止しない場合でも、すぐに修正移動して真の目標位置に搬送することがで きる。
【0034】 なお、上記実施例においては、プレーヤ部21に、ディスクを回転駆動するデ ィスク駆動手段を含むとしたが、搬送のための負荷を軽減するために、ディスク を抽出する抽出手段のみを搬送するようにしても良い。また、スリットパターン の代わりに、全てのトレイ位置にバーコードを設けて、プレーヤ部21に固着し たバーコード読取手段により絶対位置を検出しても良い。さらに、各ディスク位 置すなわちトレイ位置が切り欠き部49eの中央の位置となるようにしたが、切 り欠き部49eのエッジ位置となるようにして、図4のCの位置を位置決め完了 とし、微小距離Psの移動を省略するようにしても良い。
【0035】 また、本考案を実現する構成としては、上記実施例に限ることなく、図9にし めすように、移動距離演算手段51、スリットセンサC52、ディスク抽出移動 手段53及び微速移動信号発生手段54からなるディスク抽出装置移動制御手段 50が、ディスク抽出装置60の移動を制御する際に、ディスク番号入力手段7 0からのディスク番号と、絶対位置検出手段80から得られる絶対位置とを、比 較手段90で比較する構成で良いので、種々の構成が適用できる。
【0036】
【考案の効果】
本考案は上記実施例より明らかなように、ディスクの配列方向に移動自在なデ ィスク抽出手段の絶対位置を検出する絶対位置検出手段を設けることにより、誤 動作によりディスク抽出手段が目標位置と異なる位置に停止しても、簡単にその 修正を行うことのできるという効果を有する。
【提出日】平成4年6月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】
図8に従来のディスク装置としてのオートチェンジャーLDプレーヤの外観斜 視図を示す。また、図9はこのLDプレーヤの内部機構を示す概略図である。図 9において、複数のLD12を収納するトレイボックス1には、上下に一定の間 隔で収納された複数のトレイ11の各々にLD12がセットされている。このト レイボックス1からトレイ11と共にLD12を抽出して、その抽出したLD1 2を回転駆動して演奏するプレーヤ部2は、垂直に設けられたガイドシャフト3 に沿って上下方向、すなわちLD12の配列方向に自在に移動することができる 。このプレーヤ部2は、電源投入とき等の初期状態においては、移動する範囲の 上限又は下限の位置であるホーム位置にセットされている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】 図10に抽出するLDの位置を検出する機構部の一部を示す。図10において 、プレーヤ部2にはガイドシャフト3に貫通して係合する貫通部材4が固着され ていて、ステッピングモータアッシー5の回転に応じて、タイミングベルト6が 駆動されることにより、ガイドシャフト3に沿って移動する。また、プレーヤ部 2には金具7が固着されており、さらに金具7には、発光部及び受光部をもつフ ォトインタラプタで構成される位置検出用のセンサ(以下、スリットセンサとい う)8及び9が固定されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】 また、本考案を実現する構成としては、上記実施例に限ることなく、図7にし めすように、移動距離演算手段51、スリットセンサC52、ディスク抽出移動 手段53及び微速移動信号発生手段54からなるディスク抽出装置移動制御手段 50が、ディスク抽出装置60の移動を制御する際に、ディスク番号入力手段7 0からのディスク番号と、絶対位置検出手段80から得られる絶対位置とを、比 較手段90で比較する構成で良いので、種々の構成が適用できる。
【提出日】平成4年12月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、LD(レーザーディスク)やCD(コンパクトディスク)等の、音 楽、映像、データ等の情報を担うディスクを複数収納して、演奏する目標のディ スクを自動的に抽出する、いわゆるオートチェンジャーのプレーヤであるディス ク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8に従来のディスク装置としてのオートチェンジャーLDプレーヤの外観斜 視図を示す。また、図9はこのLDプレーヤの内部機構を示す概略図である。図 9において、複数のLD12を収納するトレイボックス1には、上下に一定の間 隔で収納された複数のトレイ11の各々にLD12がセットされている。このト レイボックス1からトレイ11と共にLD12を抽出して、その抽出したLD1 2を回転駆動して演奏するプレーヤ部2は、垂直に設けられたガイドシャフト3 に沿って上下方向、すなわちLD12の配列方向に自在に移動することができる 。このプレーヤ部2は、電源投入とき等の初期状態においては、移動する範囲の 上限又は下限の位置であるホーム位置にセットされている。
【0003】 この従来のディスク装置の動作について説明する。ユーザから演奏する目標の LD12のディスク番号が、プレーヤ部2のコントローラ(図示せず)に入力さ れると、予め登録されているそのディスク番号に該当するLD12の収納位置と 、点線で示すプレーヤ部2のホーム位置との距離Lが参照される。その後、コン トローラからの指令により、プレーヤ部2が参照された距離Lだけ移動して、目 標のLD12を抽出して演奏する。なお、プレーヤ部2は、固定部13と信号線 14で接続されており、種々の制御信号及びLD12から読み出された信号の授 受がなされる。
【0004】 図10に抽出するLDの位置を検出する機構部の一部を示す。図10において 、プレーヤ部2にはガイドシャフト3に貫通して係合する貫通部材4が固着され ていて、ステッピングモータアッシー5の回転に応じて、タイミングベルト6が 駆動されることにより、ガイドシャフト3に沿って移動する。また、プレーヤ部 2には金具7が固着されており、さらに金具7には、発光部及び受光部をもつフ ォトインタラプタで構成される位置検出用のセンサ(以下、スリットセンサとい う)8及び9が固定されている。
【0005】 一方、トレイボックス1には、2列のスリット部10a及び10bをもつスリ ット部材10が固着され、このスリット部10a及び10bには、ガイドシャフ ト3と同一方向の所定の位置に、それぞれ切り欠き部が設けられている。スリッ ト部10aは、スリットセンサ8の光ビームの通路である凹部のほぼ中央に位置 し、スリット部10bは、スリットセンサ8の凹部のほぼ中央に位置している。 スリット10aの切り欠きは、プレーヤ部2の移動範囲に設けられており、スリ ットセンサ8によって上記ホーム位置が検出される。また、スリット部10bの 切り欠きは、トレイボックス1に収納された各トレイ11の位置すなわちLD1 2の位置に設けられ、スリットセンサ9によってLD12の位置が検出される。
【0006】 このような従来のディスク装置においては、上記したように、入力されるディ スク番号により、ホーム位置から目標のディスク位置までの距離を参照して、こ れをモータアッシー5の主軸の回転数に換算する。モータアッシー5の主軸には 回転スリット(図示せず)が設けられており、フォトセンサ(図示せず)により 主軸の回転数が検出される。検出された主軸の回転数が、LD12の位置までの 距離から換算された回転数と一致した位置で、プレーヤ部2の移動が停止される 。停止した後に、プレーヤ部2の上下移動の微調整を行い、スリットセンサ9に よりスリット部10bの切り欠き部が検出される。この微調整により、プレーヤ 部2が目標のLDがセットされたトレイ11の正確な位置に移動完了することに なる。その後、その目標のLD12がトレイ11と共にプレーヤ部2にローディ ングされて、演奏がなされる。
【0007】 このように、従来のオートチェンジャーのディスク装置においても、ディスク 番号を入力するだけで、自動的に目標のディスク(LD)を抽出して演奏するこ とができた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来のディスク装置においては、プレーヤ部が移動範囲の絶 対位置を把握できず、タイミングベルトのずれ、モータアッシーのギア飛び等の 機械的誤動作や、モータの暴走等の制御上の誤動作が原因で、目的とする位置と は異なる位置でプレーヤ部が停止した場合には、その停止位置を知ることができ なかった。したがって、その誤った停止位置での目標のディスクとは異なるディ スクを演奏するのみならず、以後に入力されるディスク番号に応じて移動しても 、その停止位置がことごとく狂ってしまうという問題が発生した。
【0009】 この問題を回避するために、収納したトレイの各々に固有の識別番号であるI Dを設けたディスク装置が存在する。この装置においては、各トレイに切り欠き 部を設けて、4つのフォトセンサのそれぞれの光ビームを遮断又は透過すること により、4ビットのトレイID(識別番号)を得ていた。プレーヤ部は移動して 停止したときに、このトレイIDが入力されたディスク番号の指定IDと一致し ているかどうかを判別して、誤動作により目標位置と異なる位置に停止しても、 その修正を行っていた。
【0010】 しかしながらこのようなトレイID方式のディスク装置では、16種類のトレ イIDしか識別することができず、ディスクの数が多くなった場合には、同じI Dが複数存在することになり、根本的な解決とならず、しかも16種類のトレイ を順序通りに収納しなければならず、その管理に繁雑な作業を伴うばかりか、製 造コストが高くなるという新たな問題が生じていた。
【0011】 本考案は、上記従来の問題を解決するものであり、トレイの各々にIDを設け ることなく、プレーヤ部の絶対位置を把握することにより、誤動作によりプレー ヤ部が目標位置と異なる位置に停止しても、簡単にその修正を行うことのできる 優れたディスク装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するために、所定方向に固有のディスク番号に基づい て配列された複数のディスクを収納するディスク収納手段と、前記所定方向に移 動して前記ディスク収納手段から前記ディスクを抽出するディスク抽出手段と、 抽出するディスクの目標ディスク番号を入力するディスク番号入力手段と、前記 ディスク抽出手段の前記所定方向における絶対位置を検出する絶対位置検出手段 と、前記目標ディスク番号と前記絶対位置とにより、前記ディスク抽出手段の移 動量を演算して、その移動量に応じて前記ディスク抽出手段を搬送する搬送制御 手段と、移動後の絶対位置に対応する現在ディスク番号と前記目標ディスク番号 とを比較照合する比較手段とを備えた構成となっている。
【0013】
【作用】
本考案は上記構成により、前記比較手段が前記現在ディスク番号と前記目標デ ィスク番号とが一致しない旨を示すときは、前記搬送制御手段は、前記目標ディ スク番号と現在の絶対位置とにより、新たな移動量を演算して、その新たな移動 量に応じて前記ディスク抽出手段を移動するので、誤動作により目標位置と異な る位置に停止しても、簡単にその修正を行うことができる。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図を参照して詳細に説明する。
【0015】 図1は実施例におけるディスク装置の制御系を示す概略ブロック図であり、以 下、その構成及び機能について説明する。図1において、ディスク抽出及び再生 手段としてのプレーヤ部21は、複数のディスクであるLDを収納するディスク 収納手段であるトレイボックス(図示せず)から、LDを抽出して演奏する。ま たこのプレーヤ部21は、固定部22と信号線23によって接続されている。
【0016】 プレーヤ部21の第1のコントローラであるマイコン24は、モータドライバ 25及びローディングモータ26により、トレイボックスからLDを抽出して図 示せぬターンテーブル上にローデングして、モータドライバ27及びクランプモ ータ28により、LDをクランプ(固定)して、演奏可能な状態にセットする。 さらに、マイコン24は演奏終了したLDをトレイボックスに排出する制御を行 う。
【0017】 ローディング完了検知センサ29は、LDの抽出の完了を検知するセンサであ り、アンローディング検知センサ30は、演奏終了後のLDを排出を検知するセ ンサである。クランプ完了検知センサ31は、LDがターンテーブルに固定され ていることを検知するセンサであり、クランプオフ検知センサ32は、LDのク ランプが解除されたことを検知するセンサである。
【0018】 第2のコントローラであるマイコン33は、マイコン24からの制御情報を受 けて、モータドライバ34及びスピンドルモータ35により、LDを回転駆動す る。さらに、モータドライバ36及びキャリッジモータ37により、読取部(ピ ックアップ)38をLDの半径方向に移動して、所定の読取点をサーチしてLD に記録されている情報を読取る。
【0019】 固定部22において、ディスク番号入力手段を含む操作部39は、操作者から 入力されたディスク番号を信号線23を通してマイコン24に送出する。表示部 40は、入力されたディスク番号を表示する。また、マイコン24はモータドラ イバ41及び搬送モータ42により、入力されたディスク番号に応じて、プレー ヤ部21を演奏する目標のLD位置に搬送する。すなわち、マイコン24はモー タドライバ41及び搬送モータ42と共に搬送制御手段を構成する。
【0020】 プレーヤ部21の絶対位置は、IDセンサ43及びスリットセンサ44により 検知される。このIDセンサ43及びスリットセンサ44と、後述するトレイボ ックスに設けられたスリット部とで、絶対位置検出手段を構成する。
【0021】 なお、図には示してないが、トレイの飛び出しを検知するトレイ飛び出し検知 センサ、プレーヤ部21の移動範囲の上限及び下限を検知して、制御系又は機械 的の誤動作による搬送不良から、プレーヤ部21が破損するのを防止する上限検 知センサ及び下限検知センサがマイコン24に接続されている。
【0022】 図2は、本実施例における抽出するLDの位置を検出する機構部の一部を示す ものである。図2(a)においては従来例と同様に、プレーヤ部21にはガイド シャフト45に貫通して係合する貫通部材46が固着されていて、モータアッシ ー42の回転に応じて、タイミングベルト47が駆動されることにより、ガイド シャフト45に沿って上下に移動する。さらに、プレーヤ部21には汎用フォト インタラプタ6個を1組とするIDセンサ43、及び1個の汎用フォトインタラ プタによるスリットセンサ44が固着されており、トレイボックス48には、「 コ」の字型の断面をもつスリット部材49が、収納されているトレイ50の配列 方向と同一方向に延在して設けられている。このスリット部材49の両側には、 プレーヤ部21の移動範囲に,切り欠きをもつスリット部49a及び49bがあ る。各センサは、光ビームを発する発光部と、その光ビームを受光する受光部と で構成され、受光部からは光ビームを受光したときハイレベルの、受光しないと きローレベルの信号を出力する。スリット部49aは、IDセンサ43の光ビー ムの通路である凹部のほぼ中央に位置し、スリット部49bは、スリットセンサ 44の凹部のほぼ中央に位置している。
【0023】 次に、図2の機構部の動作について説明する。プレーヤ部21がガイドシャフ ト45の方向に移動すると、IDセンサ43及びスリットセンサ44の光ビーム が、スリット部49a及び49bの切り欠き部又は切り欠きのない部分により透 過又は遮断され、各センサの出力からはハイレベル又はローレベルの2値信号が 、図1に示すマイコン24に送出される。
【0024】 図2(b)は、スリット部49aにIDセンサ43の発光部(図示せず)から 発せられた、光ビームの6個のスポット43aないし43fが照射されている様 子を示す。切り欠き部49cでは、発光部からの光ビームは受光部に入射するの で、そのセンサからはハイレベルの信号である1が出力される。また、切り欠き 部でない部分49dでは、発光部からの光ビームは遮断されて、受光部に入射し ないので、そのセンサからはローレベルの信号である0が出力される。したがっ て、図2(b)に示すIDセンサのスポット43aないし43fの位置では、1 00101(左側ビットを下位ビットとすると16進法で29H)の6ビットの 信号が出力されることになる。
【0025】 スリット部49aの切り欠きは、トレイボックス48に収納されているトレイ 50の位置と同じ位置に設けられている。したがって、切り欠きのトレイ配列方 向のピッチは、トレイ50の配列ピッチと同一である。IDセンサ43からの6 ビットの信号により、最大64個の組み合わせが可能であるので、64個のトレ イすなわちLDを識別することができる。ところが従来の組み合わせ方法では、 16進法の000000(00H)から111111(3FH)までの組み合わ せが、それぞれ独立しているので、従来方法をそのまま適用すると、図2(b) の6個分のスポットが移動することにより、移動の絶対位置の検出が可能となる 。したがってこの方法では、IDセンサ43の長さ分のピッチにトレイ50を配 列しなければならず、スペース効率が著しく悪くなってしまう。
【0026】 これを回避するために、プレーヤ部21の移動方向と直角に6個のセンサを設 けて、さらにスリット部材に6ビットに相当する穴を設けて、その移動位置にお ける6ビットのIDとトレイ位置とを対応させる方法が考えられる。しかしなが らこの方法では、汎用フォトインタラプタを使用することができず、特殊なID センサを必要とする。さらに、スリット部材の加工が複雑でその製造コストが高 くなるという欠点がある。
【0027】 そこで本実施例では、図2(b)における1スポット分の移動で固有のIDを 得ることができる、スリット部材49の切り欠きのスリットパターンを新たに考 案した。図3に考案したスリットパターンと、このスリットパターンによるID に対応する60個のトレイの絶対位置及びトレイ番号を示す。図3において、下 段に示す60桁の数字の配列がスリットパターンを表している。この数字で1が 切り欠き部に相当し、0が切り欠きのない部分に相当する。また、斜め上方に配 列された数字の内、1ないし60がトレイ番号すなわちディスク番号を表し、6 ビットの000100ないし110000が各トレイの絶対位置を表している。 トレイ番号1のIDは000100(08H)であり、トレイ番号2のIDは1 ビットずれた001001(24H)である。このように、本実施例におけるス リットパターンは、トレイ位置ごとに固有のIDである絶対位置が検出されるこ とになる。
【0028】 図4は、他方のスリット部49bに照射するスリットセンサ44の光ビームの スポット44aを示している。上記したIDセンサ43により、入力されたディ スク番号に応じた目標のLDのトレイ位置に、プレーヤ部21を搬送することが できるが、トレイを抽出する正確な位置を検出するには、スリットセンサ44を 用いる。図4において、プレーヤ部21が図3におけるトレイ番号17の位置で あるAの位置、すなわち100101が示す絶対位置にあるものとする。全ての トレイの絶対位置は、切り欠き部49eの中央の位置となっている。この場合に は、スリットセンサ44のスポット43aの中心もAの位置にある。次に、入力 されたディスク番号が5であるとすると、マイコン24は、その絶対位置を示す 001000までの移動距離P1を演算によって求める。次に、移動距離P1か ら微調整するための微小距離αを差し引いたBの位置までの暫定移動距離P2を 算出する。その後、プレーヤ部21をこのBの位置まで高速で移動する。
【0029】 なお、プレーヤ部21とほぼ同じ重量のカウンターウェイトが天板の滑車を介 してワイヤー(いずれも図示せず)で吊られていて、プレーヤ部21を高速で搬 送することができるような構成となっている。
【0030】 暫定移動距離P2は、モータアッシー42内のステッピングモータ(図示せず )を駆動するパルス信号のパルス数に換算され、そのパルス数をカウントするこ とによりBの位置で停止する。このBの位置においては、スリットセンサ44の スポット44aが切り欠きのない部分49fにより遮断され、スリットセンサ4 4からマイコン24に送出される信号はローレベルとなっている。次にプレーヤ 部21を微速移動させて、スリットセンサ44からの信号がハイレベルになる位 置でプレーヤ部21を停止させる。その停止した位置Cは、切り欠きのない部分 49fのエッジ位置である。スポット44aの直径の大きさが誤差となるが、実 際にはスポット44aすなわち光ビームの大きさはは十分小さいので、Cの位置 を正確に検出することができる。次に、切り欠きの幅の半分の距離Psに相当す るパルス数だけ、プレーヤ部21を移動させてDの位置で停止させる。したがっ てこのDの位置が、トレイ番号5の絶対位置となる。
【0031】 図5は、マイコン24が実行するプレーヤ部21をトレイ番号1の絶対位置に 搬送する搬送制御のフローチャートである。図5において、電源が投入されると 、プレーヤ部21を待機位置へ移動する(ステップS1)。次に一定距離移動し て(ステップS2)、その後微速移動を行う(ステップS3)。スリットセンサ 44からの検出信号により、位置決めが完了したかどうかを判別し(ステップS 4)、完了していなければステップS3に移行して微速移動を継続し、完了して いればその位置での絶対位置を示すIDコードを読み込む(ステップS5)。そ のIDが1枚目のトレイ番号1であるかどうかを判別し(ステップS6)、トレ イ番号1でなれればエラー表示をし(ステップS7)、トレイ番号1であれば通 常処理のルーチンに移行する(ステップS8)。
【0032】 図6は、図5における通常処理のフローチャートである。まず、操作部39か ら演奏するディスク番号が入力されたかどうかを判別し(ステップS11)、入 力されればそのディスク番号よりP2を演算して(ステップS12)、P2の距 離だけ移動する(ステップS13)。次に微速移動を行い(ステップS14)、 位置決めが完了したかどうかを判別して(ステップS15)、完了すればその絶 対位置のディスク番号に相当するIDコードを読み込んで(ステップS16)、 マイコン24の内部の比較手段(図示せず)により、そのIDコードと入力され た目標のディスク番号とが一致しているかどうかを判別し(ステップS17)、 一致している場合には、そのディスクをトレイと共に抽出して演奏する(ステッ プS18)。IDコードと目標のディスク番号とが一致していなければ、そのI Dコードと目標のディスク番号より新たにP2を演算して(ステップS19)、 ステップS13に移行して、以後の各ステップを実行する。なお、ステップS1 7とS19との間で、図示しないカウンタを1歩進させる処理を行い、該カウン タのカウント値が所定値を超えたときエラー表示し、上記通常処理を停止するよ うにしても良い。
【0033】 このようにしてディスクの絶対位置を検知する手段を備えることにより、常に プレーヤ部21の位置を把握することができるので、誤動作により目標の移動位 置で停止しない場合でも、すぐに修正移動して真の目標位置に搬送することがで きる。
【0034】 なお、上記実施例においては、プレーヤ部21に、ディスクを回転駆動するデ ィスク駆動手段を含むとしたが、搬送のための負荷を軽減するために、ディスク を抽出する抽出手段のみを搬送するようにしても良い。また、スリットパターン の代わりに、全てのトレイ位置にバーコードを設けて、プレーヤ部21に固着し たバーコード読取手段により絶対位置を検出しても良い。さらに、各ディスク位 置すなわちトレイ位置が切り欠き部49eの中央の位置となるようにしたが、切 り欠き部49eのエッジ位置となるようにして、図4のCの位置を位置決め完了 とし、微小距離Psの移動を省略するようにしても良い。
【0035】 また、本考案を実現する構成としては、上記実施例に限ることなく、図7にし めすように、移動距離演算手段51、スリットセンサC52、ディスク抽出移動 手段53及び微速移動信号発生手段54からなるディスク抽出装置移動制御手段 50が、ディスク抽出装置60の移動を制御する際に、ディスク番号入力手段7 0からのディスク番号と、絶対位置検出手段80から得られる絶対位置とを、比 較手段90で比較する構成で良いので、種々の構成が適用できる。
【0036】
【考案の効果】
本考案は上記実施例より明らかなように、ディスクの配列方向に移動自在なデ ィスク抽出手段の絶対位置を検出する絶対位置検出手段を設けることにより、誤 動作によりディスク抽出手段が目標位置と異なる位置に停止しても、簡単にその 修正を行うことのできるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるディスク装置の実施例の制御系の
概略ブロック図である。
【図2】(a)は図1におけるプレーヤ部の絶対位置検
出機構を示す図である。(b)は図2(a)におけるス
リット部及び絶対位置検出センサの光ビームのスポット
を示す図である。
【図3】図1におけるプレーヤ部の絶対位置及びその位
置のディスク番号を示す図である。
【図4】図2(a)におけるスリット部及びディスク位
置の検出センサの光ビームのスポットをを示す図であ
る。
【図5】図1におけるマイコンによって実行される搬送
制御のフローチャートである。
【図6】図5における通常処理のサブルーチンのフロー
チャートである。
【図7】従来のオートチェンジャーLDプレーヤの外観
斜視図である。
【図8】図7におけるディスク装置の内部構造を示す図
である。
【図9】本考案によるディスク装置の総括的な構成を示
す図である。
【図10】従来のディスク位置検出の機構部を示す図で
ある。
【符号の説明】
21 プレーヤ部 22 固定部 24 マイコン 39 操作部 41 モータドライバ 42 搬送モータ 43 IDセンサ 44 スリットセンサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月29日
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるディスク装置の実施例の制御系の
概略ブロック図である。
【図2】(a)は図1におけるプレーヤ部の絶対位置検
出機構を示す図である。(b)は図2(a)におけるス
リット部及び絶対位置検出センサの光ビームのスポット
を示す図である。
【図3】図1におけるプレーヤ部の絶対位置及びその位
置のディスク番号を示す図である。
【図4】図2(a)におけるスリット部及びディスク位
置の検出センサの光ビームのスポットをを示す図であ
る。
【図5】図1におけるマイコンによって実行される搬送
制御のフローチャートである。
【図6】図5における通常処理のサブルーチンのフロー
チャートである。
【図7】本考案によるディスク装置の総括的な構成を示
す図である。
【図8】従来のオートチェンジャーLDプレーヤの外観
斜視図である。
【図9】図8におけるディスク装置の内部構造を示す図
である。
【図10】従来のディスク位置検出の機構部を示す図で
ある。
【符号の説明】 21 プレーヤ部 22 固定部 24 マイコン 39 操作部 41 モータドライバ 42 搬送モータ 43 IDセンサ 44 スリットセンサ
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 ディスク装置
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるディスク装置の実施例の制御系の
概略ブロック図である。
【図2】(a)は図1におけるプレーヤ部の絶対位置検
出機構を示す図である。(b)は図2(a)におけるス
リット部及び絶対位置検出センサの光ビームのスポット
を示す図である。
【図3】図1におけるプレーヤ部の絶対位置及びその位
置のディスク番号を示す図である。
【図4】図2(a)におけるスリット部及びディスク位
置の検出センサの光ビームのスポットをを示す図であ
る。
【図5】図1におけるマイコンによって実行される搬送
制御のフローチャートである。
【図6】図5における通常処理のサブルーチンのフロー
チャートである。
【図7】本考案によるディスク装置の総括的な構成を示
す図である。
【図8】従来のオートチェンジャーLDプレーヤの外観
斜視図である。
【図9】図8におけるディスク装置の内部構造を示す図
である。
【図10】従来のディスク位置検出の機構部を示す図で
ある。
【符号の説明】 21 プレーヤ部 22 固定部 24 マイコン 39 操作部 41 モータドライバ 42 搬送モータ 43 IDセンサ 44 スリットセンサ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向に固有のディスク番号に基づい
    て配列された複数のディスクを収納するディスク収納手
    段と、 前記所定方向に移動して前記ディスク収納手段から前記
    ディスクを抽出するディスク抽出手段と、 抽出するディスクの目標ディスク番号を入力するディス
    ク番号入力手段と、 前記ディスク抽出手段の前記所定方向における絶対位置
    を検出する絶対位置検出手段と、 前記目標ディスク番号と前記絶対位置とにより、前記デ
    ィスク抽出手段の移動量を演算して、その移動量に応じ
    て前記ディスク抽出手段を搬送する搬送制御手段と、 移動後の絶対位置に対応する現在ディスク番号と前記目
    標ディスク番号とを比較照合する比較手段とを備え、 前記搬送制御手段は、前記比較手段が前記現在ディスク
    番号と前記目標ディスク番号とが一致しない旨を示すと
    きは、前記目標ディスク番号と現在の絶対位置とによ
    り、新たな移動量を演算して、その新たな移動量に応じ
    て前記ディスク抽出手段を移動することを特徴とするデ
    ィスク装置。
  2. 【請求項2】 前記ディスク抽出手段は、抽出したディ
    スクを回転駆動して演奏するディスク駆動手段を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
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