JPH0579029U - ワッシャ付ナット - Google Patents

ワッシャ付ナット

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JPH0579029U
JPH0579029U JP2653192U JP2653192U JPH0579029U JP H0579029 U JPH0579029 U JP H0579029U JP 2653192 U JP2653192 U JP 2653192U JP 2653192 U JP2653192 U JP 2653192U JP H0579029 U JPH0579029 U JP H0579029U
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JP
Japan
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washer
grease
nut body
nut
filling groove
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JP2653192U
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JP2540847Y2 (ja
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俊雄 宮田
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Hino Motors Ltd
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Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワッシャ付ナットを締め付ける際に、ナット
本体とワッシャとの間でグリスを漏出することなく、常
に円滑に滑りながら回転してナット本体を安定して締め
付けることができる。 【構成】 ナット本体12とワッシャ14との間のワッ
シャ14側の係合面20に閉じられたグリス充填溝22
が設けられ、このグリス充填溝22内にグリスが充填さ
れている。グリスはナット本体12とワッシャ14との
係合面から漏出することがなく、ナット本体12とワッ
シャ14との間を長期にわたって円滑に摺動しつつ係合
することができる。また、このグリス充填溝22は、係
合面20の径方向に分布していて、この係合面20のほ
ぼ全面にわたってグリスが行き渡るようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばディスクホイールとブレーキドラムとをハブにボルト止めす る際に用いられるワッシャ付ナットの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のワッシャ付ナットは、図3に示すように、内周面に雌ねじが形成され たナット本体12と、このナット本体12の下縁からほぼ内周に沿って延びるリ ング状薄肉延長部12aが挿入され加締められるワッシャ14とから成っている 。このワッシャ付ナット10は、図3に示すように、例えば車軸に固定されたハ ブ30とその内外に固定されるべきブレーキドラム32及びディスクホイール3 4のボルト貫通孔を貫通するボルト36に螺合してブレーキドラム32とディス クホイール34とをハブ30に固定するのに用いられる。
【0003】 このワッシャ付ナットは、ナット本体12がボルト36に締め込まれてワッシ ャ14がディスクホイール34の外壁面に衝合すると、ナット本体12に締め付 け力が加わるが、この際ナット本体12とワッシャ14との相対する面が相互に 滑りながら回転する。従来技術では、ナット本体12とワッシャ14との係合面 にグリスを塗布してこれらの係合面の滑りが円滑に行われるようにしていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、この従来技術のワッシャ付ナットは、ナット本体とワッシャとの係合 面に塗布されたグリスがこれらの間の隙間からから漏出してナット本体とワッシ ャとの間で円滑に回転することができなかったため、ワッシャ付ナットを安定し て締め付けることができなかった。
【0005】 本考案の目的は、上記の欠点を回避し、ナット本体に締め付け力が加わった後 にナット本体とワッシャとの間で円滑に滑りながら回転してナット本体を安定し て締め付けることができるワッシャ付ナットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の課題を解決するために、内周面に雌ねじが形成されたナット 本体と、このナット本体の下縁から内周に沿って延びるリング状薄肉延長部が挿 入され加締められるワッシャとから成り、このナット本体とワッシャとはナット 本体に締め付け力が加わったときに相互に滑りながら回転する係合面を有するワ ッシャ付ナットにおいて、ナット本体とワッシャとの係合面のいずれかに閉じら れたグリス充填溝が形成され、このグリス充填溝は係合面の径方向に分布し、こ のグリス充填溝内にグリスが充填されていることを特徴とするワッシャ付ナット を提供することにある。
【0007】
【作用】
このように、ナット本体とワッシャとの間の係合面に閉じられたグリス充填溝 が設けられていると、グリスは係合面から漏出することがなく、ナット本体とワ ッシャとの間を長期にわたって円滑に摺動しつつ係合することができ、従ってナ ットを安定して締め付けることができる。特に、このグリス充填溝は、径方向に 分布しているので係合面のほぼ全面にわたってグリスが行き渡り、係合面の滑り を一層円滑に行うことができる。
【0008】
【実施例】
本考案の実施例を図面を参照して詳細にのべると、図1及び図2は本考案に係 るワッシャ付ナット10を示し、このワッシャ付ナット10は、従来と同様に、 内周面に雌ねじ16が形成されたナット本体12と、このナット本体12の下縁 から内周に沿って延びるリング状薄肉延長部12aが挿入され加締められるワッ シャ14とから成っている。このナット本体12とワッシャ14とは、炭素鋼等 の機械的強度の大きい材料から作られている。このナット本体12とワッシャ1 4とは、ナット本体12に締め付け力が加わったときに相互に滑りながら回転す る係合面18、20をそれぞれ有する。尚、図示の実施例では、これらの係合面 18、20は、テーパ状となっているが水平であってもよい。
【0009】 本考案のワッシャ付ナットは、ナット本体12とワッシャ14との係合面18 、20のいずれかに閉じられたグリス充填溝22が形成されている。このグリス 充填溝22は、ナット本体12とワッシャ14との係合面18、20の径方向に 分布して設けられている。図示の実施例では、グリス充填溝22は、ワッシャ1 4の係合面20側に設けられ、且つこのグリス充填溝22は、図2に詳細に示す ように、径方向に分布させるために周方向に沿って径方向に滑らかに変位して円 弧状となるように形成されている。グリスは、このグリス充填溝22内に充填さ れている。尚、グリス充填溝22は、閉じられていることが必須であり、従って 径方向に変位する際に係合面の外縁に開口することがあってはならない。
【0010】 このワッシャ付ナット10を、図3に示すように、例えばブレーキドラム32 、ハブ30及びディスクホイール34を貫通して突出するボルト36に締め込み 、ワッシャ14がディスクホイール34の外壁面に衝合すると、以後ナット本体 12は、ワッシャ14の係合面20上を滑りながら回転するが、グリス充填溝2 2に充填されたグリスが常に両係合面18、20の間に介在し、且つこのグリス 充填溝22は係合面20の径方向に分布して形成されているので、グリスは係合 面の全面に行き渡る。従って、ナット本体12は締め付け力が加わった後、この グリスによって円滑に滑ることができる。また、このグリス充填溝22は、閉じ られているので、外部に漏出することがなく、長期にわたって滑りを維持するこ とができる。
【0011】 尚、上記実施例では、グリス充填溝22をワッシャ14側に設けたが、ナット 本体12側に設けてもよい。また、上記実施例では、グリス充填溝22を径方向 に分布するために、グリス充填溝22を円弧状に形成したが、周方向に沿って蛇 腹状に変位してもよいし、同心状に形成してもよい。
【0012】
【考案の効果】 本考案によれば、上記のように、ナット本体とワッシャとの間の係合面に閉じ られたグリス充填溝が設けられていてこのグリス充填溝内にグリスを充填したの で、グリスは係合面から漏出することがなく、ナット本体とワッシャとの間を長 期にわたって円滑に摺動しつつ係合することができ、従ってナットを安定して締 め付けることができ、またこのグリス充填溝は、径方向に分布しているので、係 合面のほぼ全面にわたってグリスが行き渡り、係合面の滑りを一層円滑に行うこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るワッシャ付ナットの一部を破断し
て示す斜視図である。
【図2】本考案に用いられるワッシャの斜視図である。
【図3】本考案のワッシャ付ナットの使用状態の一例を
示す断面図である。
【符号の説明】
10 ワッシャ付ナット 12 ナット本体 12a リング状薄肉延長部 14 ワッシャ 16 雌ねじ 18 係合面 20 係合面 22 グリス充填溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に雌ねじが形成されたナット本体
    と、前記ナット本体の下縁から内周に沿って延びるリン
    グ状薄肉延長部が挿入され加締められるワッシャとから
    成り、前記ナット本体と前記ワッシャとは前記ナット本
    体に締め付け力が加わったときに相互に滑りながら回転
    する係合面を有するワッシャ付ナットにおいて、前記ナ
    ット本体とワッシャとの係合面のいずれかに閉じられた
    グリス充填溝が形成され、前記グリス充填溝は前記係合
    面の径方向に分布し、前記グリス充填溝内にグリスが充
    填されていることを特徴とするワッシャ付ナット。
JP2653192U 1992-03-31 1992-03-31 ワッシャ付ナット Expired - Lifetime JP2540847Y2 (ja)

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JPH0579029U true JPH0579029U (ja) 1993-10-26
JP2540847Y2 JP2540847Y2 (ja) 1997-07-09

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018181078A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 彰善 増澤 ワッシャ付きホイールナット、並びに、ワッシャ付きホイールナット締付機
JP2018173163A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 彰善 増澤 ワッシャ付きホイールナット、並びに、ワッシャ付きホイールナット締付機
CN113118968A (zh) * 2020-01-15 2021-07-16 株式会社迪思科 倾斜调整机构
JP7171108B1 (ja) * 2022-05-26 2022-11-15 株式会社浅川製作所 ナット

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JP2540847Y2 (ja) 1997-07-09

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