JPH0618720U - ホイールナット構造 - Google Patents
ホイールナット構造Info
- Publication number
- JPH0618720U JPH0618720U JP5669892U JP5669892U JPH0618720U JP H0618720 U JPH0618720 U JP H0618720U JP 5669892 U JP5669892 U JP 5669892U JP 5669892 U JP5669892 U JP 5669892U JP H0618720 U JPH0618720 U JP H0618720U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nut
- washer
- wheel
- wheel nut
- washer portion
- Prior art date
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- Pending
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- Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ナット部に予めワッシャー部を組付けたホイー
ルナットにおいて、増し締め作業時のテーパー状摺動面
の摩擦力を低減することを目的とする。 【構成】ナット部21とワッシャー部22とが互いに相対回
転自由に予め組付けられている構造のホイールナット20
において、ナット部21とワッシャー部22の互いに対面し
ているテーパ状の両摺動面21A,22Aのワッシャー部側
摺動面22Aに、多数の窪み23を設ける。これにより、最
初のナット部21の締め付け作業後に、窪み23に潤滑油が
保存されるため、その後の締め付け作業時に潤滑油よっ
て摺動面21A,22A間の摩擦抵抗を小さくでき、最初と
同じトルクで十分に締め付けることができるようにな
る。
ルナットにおいて、増し締め作業時のテーパー状摺動面
の摩擦力を低減することを目的とする。 【構成】ナット部21とワッシャー部22とが互いに相対回
転自由に予め組付けられている構造のホイールナット20
において、ナット部21とワッシャー部22の互いに対面し
ているテーパ状の両摺動面21A,22Aのワッシャー部側
摺動面22Aに、多数の窪み23を設ける。これにより、最
初のナット部21の締め付け作業後に、窪み23に潤滑油が
保存されるため、その後の締め付け作業時に潤滑油よっ
て摺動面21A,22A間の摩擦抵抗を小さくでき、最初と
同じトルクで十分に締め付けることができるようにな
る。
Description
【0001】
本考案は、ホイールをハブに固定するためのホイールナットの構造に関し、特 に、ナット部とワッシャー部とが予め組付けられているホイールナットの構造に 関する。
【0002】
従来、図5に示すように、ホイール1を、アクスル2端部に設けたハブ3にブ レーキドラム4と共締めするためにホイールナット5が用いられている(「サー ビス回章,NO.OS−068,1991年1月」,発行日産ディーゼル販売会社 参照)。尚、図中、1Aはタイヤを取付けるホイールリム、1Bは、ホイールデ ィスクである。
【0003】 ところで、例えば、10トン以上のクレーン車等の特殊車両においては、図7に 示すように、ナット部11周囲にワッシャー部12を嵌め込み、ナット部11の爪11a を外側に潰すことによって、図6に示すような、ナット部11にワッシャー部12を 予め相対回転自由に組付けた構造のホイールナット10が使用される。 かかるホイールナット10を使用する場合は、ナット部11のテーパ状の摺動面11 Aに対面するワッシャー部12の摺動面12Aにグリース等の潤滑油を付けることに より、ナット部11とワッシャー部12との互いの摺動面の摩擦抵抗を少なくして、 ホイールナット10をハブボルトに締め付けるようしている。
【0004】
しかしながら、従来では、ナット部11とワッシャー部12の互いの摺動面11A, 12Aが平面状であり、最初の締め付け作業による摺動面11A,12A同士の密着に よって潤滑油が押し出され、また、車両の運行に伴って潤滑油が枯渇し易い。こ のため、保守・点検の際の増し締め等の作業時に、潤滑油不足により両摺動面11 A,12A間の摩擦抵抗が大きくなり、最初と同じトルクでホイールナット10を締 め付けても、必要なハブ3との締め付け力が得られないという問題がある。
【0005】 本考案は上記の事情に鑑みてなされたものであり、増し締め作業時のテーパー 状摺動面の摩擦力を低減することのできるホイールナット構造を提供することを 目的とする。
【0006】
このため、ホイールをハブに固定するものであって、ナット部とワッシャー部 とが互いに相対回転自由に予め組付けられている構造のホイールナットにおいて 、ナット部とワッシャー部との互いに対面するテーパ状の両摺動面のワッシャー 部側摺動面に、多数の窪みを設ける構成とした。
【0007】
かかる構成によれば、最初のナット締め付け作業後でも、摺動面の潤滑油が全 部押し出されることなく窪みに残るので、増し締め時にも、最初の締め付け時と 同様に潤滑油よって摺動面の摩擦抵抗を小さくでき、最初と同じトルクで十分に 締め付けることができるようになる。
【0008】
以下、本考案の実施例を図に基づいて説明する。 図1及び図2に本考案の第1実施例を示し、図1は半断面図、図2はワッシャ ー部の展開図である。 図において、本実施例のホイールナット20は、従来と同様に、ナット部21とワ ッシャー部22とが相対回転自由に予め組付けられており、それぞれのテーパ状の 摺動面21A,22Aが対面して摺動自由に構成されている。そして、前記ワッシャ ー部22の摺動面22Aには、図2に示すように、多数の円形状の窪み23が形成され ている。
【0009】 かかる構成において、本実施例のホイールナット20を使用する場合、従来と同 様に、ナット部21のテーパ状の摺動面21Aとワッシャー部22の摺動面22Aとの間 にグリース等の潤滑油を付け、ナット部21とワッシャー部22との互いの摺動面21 A,22Aの摩擦抵抗を少なくして、ホイールナット20をハブボルトに締め付ける 。この場合、本実施例のホイールナット20では、ナット部21の締め付け後、グリ ースの一部が窪み23内に保存される。
【0010】 このため、その後の増し締め作業時に、窪み23に保存されたグリースによって 互いの摺動面21A,22A間の摩擦抵抗を低減でき、最初の締め付け作業時と略同 じトルクによって、十分なハブ3に対する締め付け力を得ることができる。 次に、図3及び図4に本考案の第2実施例を示す。尚、図1及び図2に示す第 1実施例と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0011】 図3は第2実施例のホイールナット20の半断面図、図4はこの実施例のワッシ ャー部の展開図である。 図において、本実施例のホイールナット20では、図4に示すように、ワッシャ ー部22の摺動面22Aに設ける窪み24を、第1実施例の円形状ではなく、摺動面22 Aの外周側から内方に向けて長さを有する断面半円状に形成してある。
【0012】 かかる構成の第2実施例のホイールナット20においても、第1実施例のものと 同様に、グリースが最初の締め付け作業後に、前記窪み24内に保存される。従っ て、その後の増し締め作業時に、摺動面21A,22A間の摩擦抵抗を低減でき、最 初と略同じトルクで、十分な締め付け力を得ることができ、ハブ3に対してホイ ールディスク1Bをしっかりと固定することができる。
【0013】 尚、ワッシャー部の摺動面に設ける窪みの形状は、上記に示した各実施例のも のに限定されるものではないことは言うまでもない。
【0014】
以上説明したように本考案によれば、ナット部とワッシャー部とが互いに相対 回転自由に予め組付けられワッシャー部をホイールディスクに押し付けてナット 部をワッシャー部に対して回転させて締め付ける構造のホイールナットにおいて 、ナット部のテーパ状摺動面と対面するワッシャー部のテーパ状摺動面に、多数 の窪みを設けるようにしたので、最初の締め付け作業後に両摺動面間の潤滑油が 窪みに保存されるため、その後の増し締め作業時に両摺動面間の摩擦抵抗を低減 でき、増し締め作業時に最初と略同じトルクで十分な締め付け力を得ることでき る。
【図1】本考案のホイールナット構造の第1実施例を示
す半断面図
す半断面図
【図2】同上第1実施例のワッシャー部の展開図
【図3】本考案のホイールナット構造の第2実施例を示
す半断面図
す半断面図
【図4】同上第2実施例のワッシャー部の展開図
【図5】ホイールナットの使用状態を示す図
【図6】従来のホイールナット構造を示す半断面図
【図7】ナット部とワッシャー部の結合方法を説明する
図
図
20 ホイールナット 21 ナット部 21A 摺動面(ナット部側) 22 ワッシャー部 22A 摺動面(ワッシャー部側) 23,24 窪み
Claims (1)
- 【請求項1】ホイールをハブに固定するものであって、
ナット部とワッシャー部とが互いに相対回転自由に予め
組付けられている構造のホイールナットにおいて、ナッ
ト部とワッシャー部との互いに対面するテーパ状の両摺
動面のワッシャー部側摺動面に、多数の窪みを設けたこ
とを特徴とするホイールナット構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5669892U JPH0618720U (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | ホイールナット構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5669892U JPH0618720U (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | ホイールナット構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0618720U true JPH0618720U (ja) | 1994-03-11 |
Family
ID=13034687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5669892U Pending JPH0618720U (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | ホイールナット構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0618720U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6457406B1 (en) | 1999-03-26 | 2002-10-01 | Kabushiki Kaisha Kosmek | Overload protector for mechanical press |
JP2017529499A (ja) * | 2014-09-18 | 2017-10-05 | マキシオン ホイールズ ジャーマニー ホールディングス ゲーエムベーハー | ナット(特にホイールナットまたはアクスルナット)、ワッシャ、車両のホイールナットまたはアクスルナット用の制御装置、及びそれが設けられた車両 |
JP2019535967A (ja) * | 2016-09-13 | 2019-12-12 | ボルボトラックコーポレーション | ホイールナット |
JP7171108B1 (ja) * | 2022-05-26 | 2022-11-15 | 株式会社浅川製作所 | ナット |
-
1992
- 1992-08-12 JP JP5669892U patent/JPH0618720U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6457406B1 (en) | 1999-03-26 | 2002-10-01 | Kabushiki Kaisha Kosmek | Overload protector for mechanical press |
JP2017529499A (ja) * | 2014-09-18 | 2017-10-05 | マキシオン ホイールズ ジャーマニー ホールディングス ゲーエムベーハー | ナット(特にホイールナットまたはアクスルナット)、ワッシャ、車両のホイールナットまたはアクスルナット用の制御装置、及びそれが設けられた車両 |
JP2019535967A (ja) * | 2016-09-13 | 2019-12-12 | ボルボトラックコーポレーション | ホイールナット |
JP7171108B1 (ja) * | 2022-05-26 | 2022-11-15 | 株式会社浅川製作所 | ナット |
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