JPH04128577U - ホイールハブのオイルシール - Google Patents

ホイールハブのオイルシール

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JPH04128577U
JPH04128577U JP1991035528U JP3552891U JPH04128577U JP H04128577 U JPH04128577 U JP H04128577U JP 1991035528 U JP1991035528 U JP 1991035528U JP 3552891 U JP3552891 U JP 3552891U JP H04128577 U JPH04128577 U JP H04128577U
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annular
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seal
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wheel hub
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好和 生越
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三菱自動車工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は、脱着作業性の良いホイールハブ
のオイルシールを提供することにある。 【構成】 ここでのオイルシール10は環状溝6に嵌合
される筒状フランジ12と、環状シール面11に摺接す
る環状リップ部13と、環状リップ部13及び筒状フラ
ンジ12を連続形成した主部14とを有し、筒状フラン
ジ12に環状シール部bが形成され、主部14に環状膨
出部aが形成され、環状膨出部aと環状シール部bとの
間に弾性変位伝達部cが形成されたことを特徴とし、こ
の環状膨出部aの圧縮変形に弾性変位伝達部cが連動し
て環状シール部bを環状溝6の底面に圧接できるように
構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ホイールハブとアクスルハウジングとの間のシールを行うホイール ハブのオイルシール、特に、ホイールハブ側に外周部が密着されるホイールハブ のオイルシールに関する。
【0002】
【従来の技術】
大型車両には車体重量を車軸管(アクスルハウジング)で受け、駆動モーメン トを車軸(アクスルシャフト)で受ける、所謂、全浮動式駆動車軸が採用される ことが多い。 このような全浮動式駆動車軸では、車体重量をアクスルハウジングよりベアリ ングを介してアクスルシャフトと一体のホイールハブに伝達し、そのホイールハ ブよりタイヤ側に重量伝達を行っている。ここでアクスルハウジングとホイール ハブの間のベアリングには潤滑用のグリース等が十分に供給され、そのグリース 等の外部への流出はオイルシールによって阻止されている。
【0003】 例えば図5に示す様なトラックに使用されている全浮動式駆動車軸では、アク スルハウジング1とアクスルシャフト2の鍔部3が図4に示すように、ハブナッ ト4によって一体的に締め付け結合される。それに先立ち、ホイールハブ5の端 部の環状溝6にはタイトにオイルシール7の筒状フランジ8が嵌合される。これ によって、オイルシール7の内側空室9は気密化され、グリース等の外部への流 失が防止されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
処で、このようにオイルシール7によって内側空室9が気密化された後、車両 が走行するとアクスルハウジング1の回転中心線C回りにホイールハブ5の内側 空室8が摩擦熱等によって高温化し、車両の駐車時には逆に、放熱によって低温 化する。このような温度変化が繰り返され、やがて、ホイールベアリング9のグ リース補給等のメンテナンスを行う場合に、次のような問題を生じている。
【0005】 即ち、車両のメンテナンス時には内側空間9は低温化し、負圧化してしまう。 このため、タイトに環状溝6に嵌合されていたオイルシール7は、更に、内側空 間9側に密着力を受ける。このため、このオイルシール7を外そうとした場合に 、その離脱力を大きく与えないと脱着出来ず、この対策として、オイルシール7 の外周ゴム部801に組込時にあらかじめオイルを塗っておく必要があった。ま た、それを忘れていると、作業性が非常に悪く、問題と成っている。 本考案の目的は、脱着作業性の良いホイールハブのオイルシールを提供するこ とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本考案は、アクスルハブの環状溝に嵌合される 筒状フランジと、上記アクスルハブを枢支するアクスルハウジングの環状シール 面に摺接する環状リップ部と、上記環状リップ部及び上記筒状フランジを内外周 部に一体形成した主部とを有し、上記筒状フランジには上記環状溝の底面に向け て膨出する環状シール部が形成され、上記主部には上記アクスルハブとボルト止 めされるアクスルシャフトの鍔部によって押圧される環状膨出部が形成され、上 記環状膨出部と上記環状シール部との間に弾性変位伝達部が形成されたことを特 徴とする。
【0007】
【作用】
アクスルハブとアクスルシャフトの鍔部がボルト止めされた際に、環状膨出部 が押圧されて圧縮変形し、この圧縮変形に弾性変位伝達部が連動して環状シール 部を環状溝の底面に圧接させ、逆に、アクスルハブとアクスルシャフトの鍔部が 分離されると、環状シール部が環状溝の底面より離脱し、内側空間を大気圧化で きる。
【0008】
【実施例】 図1、図2のホイールハブのオイルシールは図5に示したと同様の全浮動式駆 動車軸に装着され、アクスルハウジング1の回転中心線C回りにホイールハブ5 が相対回転する際に両者間の気密性を保持する様に機能する。ここでは、図1に 自由状態のオイルシール10が、図2に組み込み完了時のオイルシール10が示 されている。 図1に示すように、ここでのオイルシール10はホイールハブ5の端部の環状 溝6に嵌合される筒状フランジ12と、アクスルハウジング1の端部の環状シー ル面11に摺接する環状リップ部13と、環状リップ部13及び筒状フランジ1 2を内外周部に連続形成した主部14と、環状リップ部13を環状シール面11 に当接させるリングバネ15とで構成されている。
【0009】 このオイルシールの外側面にはゴム層Rが一様に接合され、特に、中央の環状 リップ部13はその主要部全体がゴムによって形成される。更に、このゴム層R の内、主部14の外周端側にはアクスルシャフト2の鍔部3側に膨出する環状膨 出部aが形成され、筒状フランジ12の外周面側には環状溝6の底面に向けて膨 出する環状シール部bが形成され、環状膨出部aと環状シール部bの間には弾性 変位伝達部cが形成されている(図3(a),(b)参照)。
【0010】 ここで、オイルシール10の外径、即ち、環状シール部bの外径は環状溝6の 内径よりも所定量小さく設定され、これによって、オイルシール10の環状溝6 に対する着脱性を改善している。 更に、オイルシール10が環状溝6に嵌合された場合、環状膨出部aは図3( a)に示すように、ホイールハブ5の端部より突き出し量δを確保できるように 形成されている。弾性変位伝達部cは突き出し方向が90度ずれた環状膨出部a と環状シール部bとの両部の肉厚をほぼ保つと共に両者の弾性変位が環状膨出部 aより環状シール部bに連動するように形成されている。
【0011】 このようなオイルシール10を図1、図2の全浮動式駆動車軸に装着する場合 、まず、図1のように、オイルシール10を環状溝6に嵌め込む。この後、アク スルシャフト2の鍔部3をホイールハブ5の端部に当接させ、ハブボルト4を締 め込み、鍔部3とホイールハブ5を一体化する。
【0012】 この締め込みによって、鍔部3による押圧力F1を受けて、オイルシールの環 状膨出部aが図3(b)に示すように圧縮変形する。この圧縮変形に連動して弾 性変位伝達部cが環状シール部bを軸方向Xに押圧する。すると環状シール部b が軸方向Xに圧縮され、その環状シール部bの突端には押圧力F2が半径方向Y に働き、突端を膨出変位させ、環状溝6の低面に圧接するようになる。この結果 、図2、図3(b)に示すように、オイルシール10は完全に内部空間9を外部 より密閉でき、内部空間のグリース等の流失を防止できる。
【0013】 他方、メンテナンス時において、ハブボルト4を緩め、アクスルシャフト2の 鍔部3をホイールハブ5の端部より離脱させた場合、環状膨出部aが自由状態に 復帰する。これに連動して、弾性変位伝達部c及び、環状シール部bが軸方向X に戻り自由状態に復帰する。これにより、環状シール部bの環状の先端部分が中 心線Cの方向に戻り変位して環状溝6の低面より離脱する。この結果、内部空間 9の気密性が解除されて大気圧化し、オイルシールに内部空間9の負圧化による 引っ張り力は作用せず、環状溝6よりのオイルシール10の取外し作業はスムー ズに行なわれることと成る。
【0014】 上述の処において、オイルシール10にはその全域にわたってゴム層Rが形成 されていたが、場合によっては、環状膨出部a、環状シール部b、弾性変位伝達 部c及び環状リップ部13を除いた他の部分のゴム層を排除してオイルシールを 構成しても良い。
【0015】
【考案の効果】
以上のように、この考案はアクスルハブとアクスルシャフトの鍔部がボルト止 めされる際に環状膨出部を圧縮変形し、この圧縮変形に弾性変位伝達部が連動し て環状シール部を環状溝の底面に圧接して内部空間の気密性を確保し、逆に、ア クスルハブとアクスルシャフトの鍔部が分離されると、環状シール部が環状溝の 底面より離脱し、内側空間を大気圧化し、オイルシールの取り出しを容易化出来 、メンテナンス時のオイルシール着脱性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例としてホイールハブのオイル
シールの自由状態での部分断面図である。
【図2】図1のホイールハブのオイルシールの取付状態
での部分断面図である。
【図3】(a)は図1中のゴム層Rの要部の自由状態で
の拡大断面図、(b)は図2中のゴム層Rの要部の弾性
変形時の拡大断面図である。
【図4】全浮動式駆動車軸に装着された従来のオイルシ
ールの部分断面図である。
【図5】全浮動式駆動車軸の要部断面図である。
【符号の説明】
1 アクスルハウジング 2 アクスルシャフト 3 鍔部 5 ホイールハブ 6 環状溝 9 内部空間 10 オイルシール 11 環状シール面 12 筒状フランジ 13 環状リップ部 14 主部 a 環状膨出部 b 環状シール部 c 弾性変位伝達部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクスルハブの環状溝に嵌合される筒状フ
    ランジと、上記アクスルハブを枢支するアクスルハウジ
    ングの環状シール面に摺接する環状リップ部と、上記環
    状リップ部及び上記筒状フランジを内外周部に一体形成
    した主部とを有し、上記筒状フランジには上記環状溝の
    底面に向けて膨出する環状シール部が形成され、上記主
    部には上記アクスルハブとボルト止めされるアクスルシ
    ャフトの鍔部によって押圧される環状膨出部が形成さ
    れ、上記環状膨出部と上記環状シール部との間に弾性変
    位伝達部が形成されたことを特徴とするホイールハブの
    オイルシール。るホイールハブのオイルシール。
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