JPH0742879U - 滑り軸受部のシール構造 - Google Patents

滑り軸受部のシール構造

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JPH0742879U
JPH0742879U JP7575293U JP7575293U JPH0742879U JP H0742879 U JPH0742879 U JP H0742879U JP 7575293 U JP7575293 U JP 7575293U JP 7575293 U JP7575293 U JP 7575293U JP H0742879 U JPH0742879 U JP H0742879U
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真二 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール性並びに取扱性の向上を図る。 【構成】 ボス9にカラー31とシール部材32を嵌合
し、シール部材32のフランジ 33に断面略コ字状の
シール凹部34を形成し、シール凹部34内にシールキ
ャップ36の周縁部37に取付けられたシール部材40
を嵌合する。シール部材40はメインリップ41がシー
ル凹部34内へスラスト方向から密接し、サブリップ4
2がシール部材40の外周部から半径方向外方へ突出
し、シール凹部34の開口縁部に形成された係合部35
と係合することにより、脱落を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、滑り軸受部のシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
実開平2−125210号公報には、滑り軸受部をシールキャップで覆うとと もに、シールキャップのフランジ部と、これを嵌合するために、滑り軸受部の軸 受ボス側に形成されたシール凹部との間にシール部材を介装したシール構造が示 されている。このシール部材は予めシール凹部内に設けられ、シールキャップの フランジ部に対して半径方向から弾性変形可能に密接するリップが形成されてい る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来例の場合は、リップがラジアル方向へ弾性変形するため、突き上げ荷 重等を受けてシールキャップが相対的に上下方向へ移動するとリップの接触圧が 変化し、シール性が変動するおそれがある。また、シールキャップを取付けただ けで、まだ軸へ取付けられていない仮取付状態では、シールキャップがリップの 弾性変形だけでシール凹部へ取付けられている状態であるため、運搬途中等にお ける軽い衝撃等で外れてしまい、その結果、手間がかかることがあるので、かか る場合の脱落防止機能も望まれる。本考案はこのような問題点を解決するもので ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案に係る滑り軸受部のシール構造は、滑り軸受 部をシールキャップで覆いこのシールキャップの周縁部と、これと対応する位置 に形成された軸受ボス側のシール凹部との間にシール部材を介装した滑り軸受部 のシール構造において、シール部材をシールキャップの周縁部に取付けるととも に、シール凹部内へ突出するメインリップとサブリップを形成し、メインリップ をスラスト方向からシール凹部内壁へ密接させるとともに、サブリップをシール 部材の外周部に半径方向外方ヘ突出させて形成し、シール凹部の開口縁部外周側 に形成されて半径方向内方へ突出する係合部と係合させることにより抜け止めし たことを特徴とする。
【0005】 なお、シール凹部を軸受ボス側に設けるとは、軸受ボス側の側面又は、軸受ボ スの側面に出ている滑り軸受部の一部のいずれかに設けることをいう。 また、シール凹部とは、シール部材を嵌合するために周方向に形成される部分 であり、周溝又は、全周に形成される凹部をいう。
【0006】
【作用】
シールキャップを取付けてシール部材をシール凹部へ嵌合すると、シール部材 のメインリップがシール凹部の内壁にスラスト方向から密接するとともに、サブ リップがシール凹部側に形成された係合部と係合する。 このため、シールキャップが相対的に上下動しても、シール性が一定するとと もに、仮取付状態で軽い衝撃を受けても、簡単には外れにくくなる。
【0007】
【実施例】
図1乃至図3に基づいて一実施例を説明する。図3は、本実施例の適用される 自動2輪車の前輪に対する支持構造を示す図である。この図において、前輪1の 車軸2は、フロントフォーク3の下部に設けられたリンク機構を介して支持され ている。
【0008】 このリンク機構は、フロントフォーク3の下部、リンクアーム4、キャリパブ ラケット5、ピポットアーム6、で構成される四辺形リンクであり、フロントフ ォーク3の上部に設けられたブラケット7とピポットアーム6の中間部との間に 緩衝器8が設けられてフロントサスペンションが構成されている。
【0009】 ピポットアーム6の一端部はボス9において、軸10により、フロントフォー ク3の下端部に設けられたブラケット11に対して軸着され、ここに後述する本 願のシール構造が適用されている。ピポットアーム6の中間部は、ボス12にお いて、軸13により、緩衝器8の下端部を軸着されている。ピポットアーム6の 他端部はボス14において、車軸2によって、キャリパブラケット5及び、前輪 1のハブ部15と共軸で取りつけられている。
【0010】 ハブ部15にはブレーキディスク16が取付けられ、キャリパブラケット5に 支持されたブレーキキャリパ17によって制動されるようになっている。 リンクアーム4は一端のボス18が軸19によりキャリパブラケット5上部へ 軸着され、他端はボス20が軸21により、フロントフォーク3のブラケット1 1上方に設けられたブラケット22へ軸着されている。
【0011】 図1はピポットアーム6のボス9における軸受構造を示す拡大断面であり、図 2はこの部分におけるシール構造を、図の左側にシールキャップの取付直前状 態、右側にその仮取付状態を併せて示す図である。
【0012】 これらの図に示すように、軸10はボルト形状をなして、ボス9に形成された 軸穴30内に挿入されたカラー31内を通っており、カラー31とボス9の軸穴 30内周面との間にシール部材32が介装され、これにより軸10が軸受けされ ている。
【0013】 シール部材32は左右対に分割されており、それぞれはボス9の外側面へ重な るフランジ33を有し、フランジ33の外側面に軸10の軸方向外方へ向かって 開放された周溝状のシール凹部34が形成されている。 また、シール凹部34の開口縁部外周側には、中心方向(軸10方向)へ向か って突出する係合部35が一体に形成されている。
【0014】 左右のフランジ33の各側面を覆ってブラケット11との間にシールキャップ 36が配設される。シールキャップ36は略カップ状に形成され、そのフランジ 状に形成された周縁部37は軸10の軸心からの高さがシール凹部34と重なる 位置にあり、その全周にシール部材40が取付けられている。
【0015】 シール部材40はゴム等の弾性並びに耐油性に富む適宣材料から構成され、シ ール凹部34内へ突出するメインリップ41とサブリップ42とが一体に形成さ れている。
【0016】 メインリップ41はスラスト方向へ突出して、シール凹部34の半径方向へ延 びる壁面と弾性変形自在に密接し、サブリップ42はシール部材40の外周部か ら半径方向外方へ突出してシール凹部34の軸10方向へ向く外周側内壁面へ密 接するとともに、シール凹部34からの脱落方向へ移動するとき、係合部35と 係合するようになっている。
【0017】 シール凹部34内の空間は、これらのメインリップ41及びサブリップ42で 仕切られ、メインリップ41とシール凹部34の間並びに、メインリップ41、 サブリップ42及びシール凹部34のコーナー部からなる空間に、それぞれグリ ース溜り43、44が形成され、シール部材32の周囲を潤滑するグリースの一 部が溜るようになっている。
【0018】 カラー31及びシール部材32が嵌合されたボス9の側面には、シールキャプ 36が重ねられ、さらにシールキャップ36の外側がブラケット11で挟まれて いる。シールキャップ36とブラケット11には、それぞれ軸10を通すための 軸穴45及び46が形成され、これらとカラー31の内径とを一致させて軸10 を左右へ貫通させ、その先端ネジ部47にナット48を締結すると軸受部の連結 が行なわれる。
【0019】 次に、本実施例の作用を説明する。まず、シールキャップ36を仮取付状態に する場合は、図2において、その左側に示すように、シールキャップ36をカラ ー31及びシール部材32が取付けられているボス9の側面へ、各軸穴10、4 5の軸心と一致させて押しつける。
【0020】 すると、サブリップ42が係合部35を弾性変形により乗り越えるのでシール部 材40はシール凹部34内へ入り、メインリップ41がシール凹部34の半径方 向に平坦な壁面に密接し、サブリップ42が軸10方向に向くシール凹部34の 外周側内壁面に当接し、図右側の仮取付状態となる。
【0021】 この状態で、運搬等を行っても、軽い衝撃程度では、サブリップ42が係合部 35と係合することにより抜け止めされるので、シール部材40がシール凹部3 4から外れてシールキャップ36が脱落するおそれが少なくなり、その結果、脱 落時の再取付に要する手間が少なくなり、取扱性が向上する。
【0022】 さらに、図1に示すように、軸10が取付けられた状態においては、突き上げ 荷重等により、シールキャップ36がボス9側に対して相対的に上下動しても、 メインリップ41が常時スラスト方向からシール凹部34の内壁面へ密接するこ とにより、均一化された接触圧を維持することができ、その結果、シール性が安 定する。
【0023】 なお、本考案は上記実施例に限定されるものでなく、種々に応用可能である。 例えば、シール凹部34をシール部材32でなく、ボス9の外側面に形成する ことができ、その形状は必ずしも溝でなく、段差によって形成された凹部であっ てもよい。さらに、このシール構造の適用場所を、例えば、図3に示すような、 車軸22、軸9、19、21等の各軸着部に適用することもできる。
【0024】
【考案の効果】
本考案は、シールキャップの周縁部に取付けられたシール部材にメインリップ とサブリップを設け、メインリップをシール凹部の内壁面へスラスト方向から弾 性変形自在に密接させ、かつ、サブリップをシール部材の外周部に半径方向外方 へ突出させ、シール凹部の開口縁部に形成された係合部と係合することによって 抜け止めさせた。
【0025】 故に、シールキャップが相対的に上下動しても、常時均一なシール凹部に対す る接触圧を維持することができ、シール性が向上する。しかも、サブリップと係 合部による抜け止め構造を設けたので、仮取付状態で運搬等するとき、軽い衝撃 荷重を受けた程度では、シール部材がシール凹部から外れてシールキャップが脱 落することを防止でき、その結果、取扱性が向上する。
【図面の簡単な説明】
図1 実施例の拡大断面図 図2 その組立工程を示す図 図3 実施例の適用された自動2輪車のフロントサスペ
ンション部側面図
【符号の説明】
1:前輪、2:車軸、3:フロントフォーク、6:ピポ
ットアーム、9:ボス、10:軸、11:ブラケット、
32:シール部材、33:フランジ、34:シール凹
部、35:係合部、36:シールキャップ、37:周縁
部、40:シール部材、41:メインリップ、42:サ
ブリップ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】滑り軸受部をシールキャップで覆いこのシ
    ールキャップの周縁部と、これと対応する位置に形成さ
    れた軸受ボス側のシール凹部との間にシール部材を介装
    した滑り軸受部のシール構造において、シール部材をシ
    ールキャップの周縁部に取付けるとともに、シール凹部
    内へ突出するメインリップとサブリップを形成し、メイ
    ンリップをスラスト方向からシール凹部内壁へ密接させ
    るとともに、サブリップをシール部材の外周部に半径方
    向外方ヘ突出させて形成し、シール凹部の開口縁部外周
    側に形成されて半径方向内方へ突出する係合部と係合さ
    せることにより抜け止めしたことを特徴とする滑り軸受
    部のシール構造。
JP7575293U 1993-12-31 1993-12-31 滑り軸受部のシール構造 Expired - Lifetime JP2580346Y2 (ja)

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