JP2602998Y2 - シール構造 - Google Patents

シール構造

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JP2602998Y2
JP2602998Y2 JP1993075208U JP7520893U JP2602998Y2 JP 2602998 Y2 JP2602998 Y2 JP 2602998Y2 JP 1993075208 U JP1993075208 U JP 1993075208U JP 7520893 U JP7520893 U JP 7520893U JP 2602998 Y2 JP2602998 Y2 JP 2602998Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、軸受部面におけるシ
ール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、実開昭56−75359号に
は、車軸の周囲に設けられるブレーキドラムの側面に取
付けられるブレーキパネルと、このブレーキパネルの外
側面を覆う同心のカップ状をなすシールキャップを備
え、このシールキャップの周囲に形成されたフランジ部
を、これに対応してブレーキパネルに形成された環状溝
に嵌合し、この環状溝内とフランジ部の間にシール部材
を介装したシール構造が示されている。このシール部材
は予めシールキャップのフランジ部の内周又は外周側へ
取付けられており、回転軸に対してラジアル方向から環
状溝内壁へ弾接するようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来例によれば、
シール部材が環状溝に対してラジアル方向からのみ弾接
するので突き上げ荷重等によりシールキャップが相対的
に上下方向等へずれるとシール部材の弾接圧が不均一に
なることがあり、その結果、シール性の低下並びに弾接
面の偏摩耗を招くことがあった。
【0004】また、シール部材が弾接するブレーキパネ
ルは一般にシールキャップよりも柔らかい材料で形成さ
れるため、ブレーキパネルの弾接面が摩耗を受け易くな
り、その結果、軸受部の他部品にさきがけて比較的高価
なブレーキパネル全体の交換が必要になるおそれがあっ
た。本考案はかかる問題点を解決するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案のシール構造は、アルミ部材で形成された
受ボス部の軸貫通面をシールキャップで覆うことにより
シールする構造であって、シールキャップの周囲に形成
された環状のフランジ部を、軸貫通面の軸と同心状をな
す環状溝に嵌合し、この環状溝内とフランジ部の間にシ
ール部材を介装したものにおいて、このシール部材を予
め環状溝内の内周側壁面へ固着するとともに、シール部
材に少なくとも第1及び第2の2つのリップを設け、
記軸貫通面と対面する前記シールキャップの本体部方向
へ突出する第1リップを軸のスラスト方向からシールキ
ャップの本体部へ弾接させ、前記シール部材の外周方向
へ突出する第2リップをシールキャップのフランジ部へ
ラジアル方向から弾接させ、さらにシールキャップを前
記アルミ部材製の軸受ボス部に比して硬い部材で構成し
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】シールキャップのフランジ部を、軸受ボス部の
軸貫通面に形成された環状溝内へ嵌合すると、予め環状
溝内の内周側壁面へ固着されているシール部材の第1リ
ップがシールキャップの本体部へスラスト方向から弾接
し、第2リップがフランジ部へラジアル方向から弾接す
る。
【0007】そこで、突き上げ荷重等により、シールキ
ャップが相対的に上下方向にずれても、第1リップがス
ラスト方向から常時シールキャップ側へ弾接しているた
め、シール部の弾接圧は均一化し、シール性が向上する
とともに、弾接面の偏摩耗も少なくなる。
【0008】また、軸受ボス部のシール部材が固着され
た部分に比べて硬い材料で構成したシールキャップ側へ
第1リップ及び第2リップが弾接するため、弾接面が形
成されるシールキャップ側の耐摩耗性が向上することに
なる。
【0009】
【実施例】図1乃至図5に基づいて一実施例を説明す
る。図2は本実施例の適用されたスクータ型自動2輪車
の外観側面であり、前輪1には車軸2の中心部にブレー
キドラム3が設けられている。
【0010】このブレーキ部分を拡大した図3並びにそ
の正面視要部を部分的に切欠いて示す図4に明らかなよ
うに、ブレーキドラム3は車軸2の周囲に、前輪1のタ
イヤ4、リム5及びスポーク6と一体回転可能に支持さ
れている(図4)。
【0011】車軸2はピボットアーム7を介してフロン
トフォーク8の下端部に設けられたブラケット8aと軸
9で連結され、かつ、ブレーキドラム3の後部から突出
するブラケット10が軸11で、別のリンクアーム12
の一端に連結され、このリンクアーム12を介してフロ
ントフォーク8の軸9より上方位置に設けられたブラケ
ット13に軸14で連結されている。
【0012】なお、図3に明らかなように、ピボットア
ーム7の中間部に軸15で下端部を連結されたクッショ
ンユニット16が上下方向に配され、その上端部は軸1
7により、フロントフォーク8に設けられたブラケット
18へ連結され、これによりリンク式のフロントサスペ
ンション機構が形成されている。なお、軸9、11、1
4、15、17並びに車軸2はいずれも軸受けされた軸
である。
【0013】ブレーキドラム3はアルミ鋳造された部材
であり、その片側側面には同一材料からなるブレーキパ
ネル20が取付けられている。ブレーキパネル20の車
軸2周囲部分を拡大断面にした図5にも明らかなよう
に、中央部には、外側方へ突出する軸受ボス部20aが
形成され、この外側面は本願の軸貫通面であり、ここに
環状溝21が本願の軸受軸に相当する車軸2に対して同
心状に形成され、略コ字状断面で外側方へ開放されてい
る。
【0014】この環状溝21内には、予めゴム等の適宜
弾性材料からなるシール部材22が嵌合されて固着され
ている。
【0015】また、軸受ボス部20aの外側面にはカッ
プ上をなすシールキャップ23が車軸2を中心に同心状
に形成され、その周囲に形成されたフランジ部24が環
状溝21内へ嵌合するようになっている。
【0016】シールキャップ23は鉄等、ブレーキドラ
ム3よりも硬い材料からなり、その中央部に設けられた
軸穴25を車軸2が貫通しており、車軸2の周囲に設け
られたディスタンスカラー26とピボットアーム7のボ
ス部28との間に挟持され、アクスルナット29(図
4)で締め付け固定されている。
【0017】なお、図5に明らかなように、軸受ボス部
20aはディスタンスカラー26の外周に嵌合された摺
動ベアリング30を介して車軸2の周囲を回転自在にな
っており、摺動ベアリング30の空間31にグリス給油
されて潤滑されている。
【0018】図1はシール部材22の詳細構造を示す拡
大断面図であり、シール部材22はブレーキドラム3の
回転軸である車軸2の軸心に対してスラスト方向へ突出
する第1リップ32とラジアル方向へ突出する第2リッ
プ33とを備えている。
【0019】第1リップ32はシールキャップ23の内
面へスラスト方向から弾接し、第2リップ33はフラン
ジ部24の内面へラジアル方向から弾接している。フラ
ンジ部24の内周側と環状溝21の間には間隙があり、
かつ環状溝21内にシール部材22を設けたことによ
り、外部から環状溝21内へ侵入する水や埃に対して簡
易ラビリンス構造になっている。
【0020】なお、図3中の符号40はブレーキワイ
ヤ、41はレバー、42はカム軸、図2中の符号43は
ハンドル、44はシート、45は後輪である。
【0021】次に本実施例の作用を説明する。図5及び
図1において、シールキャップ23のフランジ部24を
環状溝21内へ嵌合すると、シール部材22の第1リッ
プ32と第2リップ33がそれぞれシールキャップ23
の本体部分並びにフランジ部24へスラスト方向並びに
ラジアル方向から弾接するので、シールキャップ23が
突き上げ荷重等によって相対的に上下方向等へずれて
も、第1リップ32においてシールキャップ23との接
触が保たれる。
【0022】したがって、シール部材22全体としては
シールキャップ23のいずれに対しても比較的均一な弾
接圧で常時シールキャップ23及びフランジ部24へ弾
接できるので、シールが常に良好に維持されるためシー
ル性を向上でき、しかも弾接部における偏摩耗も少なく
なる。
【0023】さらに、シール部材22の弾接対象がブレ
ーキパネル20よりも硬い材料であるシールキャップ2
3側となっているため、弾接部における耐摩耗性も向上
し、仮にシールキャップ23の弾接部がこの軸受部にお
ける他の部分よりも早く摩耗しても、比較的安価なシー
ルキャップ23の交換だけで足りることになる。
【0024】図6は本考案をピボットアーム7とフロン
トフォーク8との軸9による連結部に適用した別実施例
であり、本願のシール構造を適用する対象をブレーキパ
ネルからピボットアーム7のボス部7aに変更し、かつ
シールキャップ23をフロントフォーク8のブラケット
8a内側に配設した点だけが相違し、他の構成は前実施
例と同様にできる。したがって、同一機能部分に同一符
号を付して説明を省略する。
【0025】なお、これと同様なシール構造は、ピボッ
トアーム7とクッションユニット16との軸15による
連結部、クッションユニット16とブラケット18との
軸172よる連結部、並びにリンクアーム12の両端部
における軸11又は14における連結部の各軸受部分に
対しても適用できる。
【0026】
【考案の効果】本考案は、軸受ボス部の軸貫通面に形成
された環状溝内へ予めシール部材を固着し、このシール
部材に第1及び第2のリップを設け、シールキャップの
フランジ部を環状溝内へ嵌合したとき、第1のリップを
シールキャップの本体部へスラスト方向から弾接し、第
2リップをフランジ部へラジアル方向から弾接した。
【0027】ゆえに、突き上げ荷重等により、シールキ
ャップが相対的に上下方向にずれても、第1リップがス
ラスト方向から常時シールキャップ側へ弾接しているた
め、シール部材全体の弾接圧を均一化し、シール性を向
上させることができるとともに、弾接面の偏摩耗も少な
くなる。
【0028】また、軸受ボス部側をアルミ部材とし、シ
ールキャップ側をこれより硬い材料で構成し、シール部
材を柔らかいアルミ部材の軸受ボス部側へ固着し、これ
より硬いシールキャップ側へ第1リップ及び第2リップ
が弾接するので、柔らかい軸受ボス部側の摩耗させない
ようにでき、かつ弾接面が形成される側の部材における
耐摩耗性を向上させることができる。しかも、仮にシー
ルキャップの弾接部がこの軸受部における他の部分より
も早く摩耗しても、比較的安価なシールキャップの交換
だけで足りることになり、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のシール構造を示す要部拡大断面図
【図2】実施例の適用された自動2輪車の側面図
【図3】その前輪サスペンション部分を示す側面図
【図4】その一部切欠き正面図
【図5】ブレーキパネルのシール部に対する拡大断面図
【図6】別実施例の要部拡大断面図
【符号の説明】
1…前輪、2…車軸、3…ブレーキドラム、20…ブレ
ーキパネル、20a…ボス部、21…環状溝、22…シ
ール部材、23…シールキャップ、24…フランジ部、
30…摺動ベアリング、32…第1リップ、33…第2
リップ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミ部材で形成された軸受ボス部の軸
    貫通面をシールキャップで覆うことによりシールする構
    造であって、シールキャップの周囲に形成された環状の
    フランジ部を、軸貫通面の軸と同心状をなす環状溝に嵌
    合し、この環状溝内とフランジ部の間に環状のシール部
    材を介装したものにおいて、このシール部材を予め環状
    溝内の内周側壁面へ固着するとともに、シール部材に少
    なくとも第1及び第2の2つのリップを設け、前記軸貫
    通面と対面する前記シールキャップの本体部方向へ突出
    する第1リップを軸のスラスト方向からシールキャップ
    の本体部へ弾接させ、前記シール部材の外周方向へ突出
    する第2リップをシールキャップのフランジ部へラジア
    ル方向から弾接させ、さらにシールキャップを前記アル
    ミ部材製の軸受ボス部に比して硬い部材で構成したこと
    を特徴とするシール構造。
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