JP3136504B2 - サスペンションアームの支持構造 - Google Patents

サスペンションアームの支持構造

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JP3136504B2
JP3136504B2 JP06074546A JP7454694A JP3136504B2 JP 3136504 B2 JP3136504 B2 JP 3136504B2 JP 06074546 A JP06074546 A JP 06074546A JP 7454694 A JP7454694 A JP 7454694A JP 3136504 B2 JP3136504 B2 JP 3136504B2
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英則 片山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、サスペンションアー
ムの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、トレーリングアーム式のサス
ペンションは、車体に前端部を揺動可能に支持される左
右一対のサスペンションアームに左右車輪をそれぞれ支
持させて大略構成されている。上記車体とサスペンショ
ンアームとの結合は、通常、車輪からの振動が直接的に
車体に伝わることのないように、ゴムブッシュを介して
行われている。
【0003】たとえば、実開平2−126905号公報
に記載されているもののように、サスペンションアーム
の前端部には、所定間隔を隔てて一対のボス部が設けら
れており、このボス部をそれぞれ車体側ブラケットに固
定されるボルト状の支軸にゴムブッシュを介して套嵌支
持させている。
【0004】上記構成によって、サスペンションアーム
が上記支軸回りに揺動可能支持されるとともに、ボス部
と上記支軸との間に介装されるゴムブッシュによって振
動が吸収される。
【0005】上記トレーリングアーム式のサスペンショ
ンは、一般に横剛性が低くなる傾向があり、このため、
サスペンションアームと車体との結合部との間に、サス
ペンションアームの横剛性を高める支持構造が採用され
ている。
【0006】上記公報に記載されている発明において
は、上記一対のボス部の一方のボス部に上記車体側ブラ
ケットの側壁部に対向するフランジ部を設けるととも
に、ゴムブッシュに上記側壁部と上記フランジ部に挟ま
れる挟圧フランジ部を設け、上記挟圧フランジ部を挟圧
するように与圧を与えつつ上記ボス部を組み付けてい
る。
【0007】上記構成を採用することによって、サスペ
ンションアームに作用する横力をゴムを介して上記車体
側ブラケットに支持できるとともに、上記ゴムブッシュ
に与圧を与えているため、ゴムブッシュのバネ定数が高
められ、サスペンションアームの横方向の剛性を高める
ことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
支持構造においては、上記ボス部に相対回転不可能に嵌
入されるゴムブッシュの側部が、上記ブラケットの側壁
部に弾力をもって当接させられるとともに、上記サスペ
ンションアームの揺動にしたがって上記側壁部に対して
相対摺動させられる。
【0009】このため、上記ゴムブッシュと側壁部表面
との間に、摩擦力とゴムブッシュの弾性に起因したヒス
テリシス現象が発生し、不規則な振動が車体に伝わる。
この結果、乗り心地が大きく低下する。
【0010】また、上記ヒステリシス現象に起因して耳
障りなノイズが発生し、静粛性が低下するといった問題
もあった。
【0011】一方、上記問題を解決するために、上記ゴ
ムブッシュと上記側壁部との間に、摩擦係数を低下させ
るスラストプレート等を介装することも考えられるが、
サスペンションは車体下面に設けられ、走行にともなっ
て泥水等に晒されるため、長期に渡って摩擦力を低減さ
せることはできない。
【0012】本願発明は、上述の事情のもとで考え出さ
れたものであって、上記従来の問題を解決し、上記ボス
部と上記ブラッケトとの間の摩擦力を低減させてブラケ
ットの側壁部とゴムブッシュとの間のヒステリシス現象
の発生を防止し、乗り心地を大幅に向上させることがで
きるとともに、上記サスペンションアームの連結部の耐
久性を向上させることのできるサスペンションアームの
支持構造を提供することをその課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。すな
わち、本願発明は、サスペンションアームの前端に形成
されたボス部をゴムブッシュを介して車体側ブラケット
に設けた支軸に套嵌支持させたサスペンションアームの
支持構造であって、上記ボス部の一方の周縁から上記車
体側ブラケットの側壁部に対向して半径方向外方に延出
するフランジ部(11b) を設けるとともに、このフランジ
部(11b) と上記側壁部との間にベアリングを介装する一
方、上記ゴムブッシュには、上記フランジ部(11b) と上
記ベアリングとの間に挟持されるフランジ部(14b) と、
このフランジ部(14b) に連続し、上記ベアリングの半径
方向内方において上記ベアリングを保持する保持リップ
と、上記フランジ部(14b) に連続し、上記ベアリングの
半径方向外方において、上記側壁部に当接させられるシ
ールリップとが一体形成されていることを特徴とする。
【0014】
【発明の作用および効果】本願発明に係るサスペンショ
ンアームの支持構造においては、ボス部の一方の周縁か
ら車体側ブラケットの側壁部に対向して半径方向外方に
延出するフランジ部を設けるとともに、このフランジ部
と上記側壁部との間にベアリングを介装している。
【0015】上記構成により、サスペンションアームに
作用する横力が、上記ベアリングを介して、車体側ブラ
ケットに支持される。
【0016】このため、上記ボス部と上記ブラケットと
の間に作用するトルクを大幅に減少させることができ
る。この結果、従来の支持構造において問題であった、
ブラケットの側壁部とゴムブッシュの摺動に起因するヒ
ステリシス現象がなくなり、乗り心地を大幅に向上させ
ることができる。
【0017】また、上記ヒステリシス現象に起因するノ
イズ等も発生しなくなり、静粛性も向上する。
【0018】しかも、本願発明においては、上記ベアリ
ングを保持する保持リップが設けられている。このた
め、上記ゴムブッシュとベアリングとを一体的に組み付
けることができる。したがって、組み付け作業性が大幅
に向上する。
【0019】さらに、上記ベアリングの半径方向外方に
おいて、上記フランジ部と上記側壁部との間のシールを
行うシールリップが設けられている。
【0020】上記シールリップを設けることにより、雨
水、泥等が上記ベアリング内に浸入することがなくな
る。このため、ベアリングの耐久性を大幅に向上させる
ことができる。
【0021】
【実施例の説明】以下、本願発明に係るサスペンション
アームの支持構造を、図に基づいて具体的に説明する。
なお、本実施例は、左右のサスペンションアームが独立
して支持されるセミトレーリングアーム式サスペンショ
ンに本願発明を適用したものである。また、図1におい
ては、車体左側のサスペンションアームを示している
が、右側のサスペンションアームも同様に支持されてい
る。
【0022】図1に示すように、サスペンションアーム
1の前端部には、一対のボス部2a,2bが設けられて
いる。上記サスペンションアーム1と車体との結合は、
上記ボス部2a,2bを、断面略コ字状の車体側ブラケ
ット3a,3bに支持されるボルト状の支軸4a,4b
に、ゴムブッシュ5a,5bを介して套嵌支持させるこ
とにより行われる。なお、図2および図3において、符
号7で示すのは、上記支軸4a,4bとゴムブッシュ5
a,5bとの間に設けられるスペーサである。
【0023】図2および図3に示すように、上記ボス部
2a,2bの内方縁部には、半径方向外方に延出するフ
ランジ部11a,11bが設けられている。一方、上記
左右のボス部2a,2bに内装される各ゴムブッシュ5
a,5bには、その一端部に、上記ボス部2a,2bの
フランジ部11a,11bと上記車体側ブラケット3
a,3bの側壁部13に挟まれるフランジ部14a,1
4bがそれぞれ一体形成されている。
【0024】上記左右のボス部2a,2bにおける上記
各フランジ部11a,11bは、各ボス部に対応する位
置が反対になるように設けられており、本実施例におい
ては、左側のボス部2aにおけるフランジ部11aを右
端部に、右側のボス部2bにおける上記フランジ部11
bを左端部にそれぞれ形成している。
【0025】左側のボス部2aにおいては、上記フラン
ジ部11aの側方に、ボルト状支軸4aに套挿された挟
圧プレート8が配置されており、ボルト状支軸4aをこ
の先端ねじ部に螺合されるナット6に締め込んで、上記
ゴムブッシュ5aのフランジ部14aを上記挟圧プレー
ト8とボス部2aのフランジ部14aとの間で挟圧して
いる。
【0026】また、上記ボルト状支軸4aの締め込み
は、右側のボス部2bを車体に結合した後に行われる。
したがって、上記のボルト状支軸4aの締め込みにとも
なうサスペンションアーム1の矢印L方向の変位によっ
て、右側のボス部2bにおけるゴムブッシュ5bのフラ
ンジ部14bが車体側ブラケット3bの側壁部13との
間で挟圧される。この結果、左右の各ボス部2a,2b
におけるゴムブッシュ5a,5bのフランジ部14a,
14bが弾性的に挟圧されてそのバネ定数が高められ
る。
【0027】上記構成によって、サスペンションアーム
1を車体に結合した状態においては、サスペンションア
ーム1に作用する矢印L方向の力を右側のボス部2bに
おけるゴムブッシュ5bのフランジ部14bを介して車
体側ブラケット3bに支持させることができる。一方、
矢印R方向の力を、左側のボス部2aにおけるゴムブッ
シュ5aのフランジ部14aを介して車体側ブラケット
3aに支持させることができる。
【0028】さて、本実施例においては、図3に示すよ
うに、ゴムブッシュ5bのフランジ部14bに、環状溝
15を設け、ボス部2bと上記側壁部13との間にベア
リング16を介装している。
【0029】本実施例に係るベアリング16は、スラス
トローラベアリングが採用されており、外側輪17が上
記環状溝16に嵌め込み保持される一方、内側輪18が
上記側壁部13に対接させられ、その間に複数の転動体
19が介装されている。
【0030】上記構成により、サスペンションアーム1
に作用する横力が、上記ベアリング16を介して、車体
側ブラケット3bに支持される。
【0031】このため、上記ボス部2bと上記車体側ブ
ラケット3bとの間に作用するトルクを大幅に減少させ
ることができる。したがって、従来の支持構造において
問題であった、車体側ブラケット3bの側壁部13とゴ
ムブッシュ5bの摺動に起因するヒステリシス現象がな
くなり、乗り心地を大幅に向上させることができる。
【0032】また、上記ヒステリシス現象に起因するノ
イズ等も発生しなくなり、静粛性も向上する。
【0033】しかも、本実施例においては、上記ベアリ
ング16の外側輪17と上記ボス部2bのフランジ部1
1bとの間に、フランジ部14bが配置されているた
め、サスペンションアーム1に作用する横力が、ゴム製
のフランジ部14bを介して車体側ブラケット3bに支
持される。
【0034】このため、ゴムの弾力によって横方向の振
動が吸収され、ベアリング16の耐久性が向上する。ま
た、車体に伝わる振動が減少して乗り心地が向上する。
【0035】さらに、本実施例においては、環状溝15
の半径方向内側に、上記ベアリング16の外側輪の縁部
に弾性当接させられて、上記ベアリング16を保持する
環状の保持リップ21が設けられている。
【0036】上記保持リップ21を設けることによっ
て、上記ゴムブッシュ2bとベアリング16とを一体的
に組み付けることが可能となる。このため、上記サスペ
ンションアーム1の組み付けが格段に容易になり、組み
付け作業能性を高めることができる。
【0037】さらに、上記ベアリング16の半径方向外
側には、上記ゴムブッシュ2bの周縁部から一体延出
し、上記側壁部13に弾性的に当接させられるとともに
相対摺動させられる環状のシールリップ20が形成され
ている。
【0038】上記シールリップ20を設けることによ
り、雨水、泥等が上記ベアリング16内に浸入すること
がなくなる。このため、ベアリング16の耐久性を大幅
に向上させることができる。
【0039】本願発明の範囲は、上述した実施例に限定
されることはない。
【0040】実施例においては、ローラベアリングを採
用したが、ボールベアリング等の他の転がり軸受けを採
用することができる。また、スベリ軸受けを採用するこ
ともできる。
【0041】また、実施例においては、ベアリング16
の半径方向内側に保持リップ19を形成したが、ベアリ
ング16の半径方向外側に保持リップを形成して、外側
輪の半径方向外方縁部を保持するように構成することも
できる。また、保持リップの形状も実施例に限定される
ことはなく、たとえば、上記ベアリングの外側輪を所定
間隔を開けて保持する複数の突起状の保持リップを設け
ることもできる。
【0042】また、実施例においては、サスペンション
アーム1の右側ボス部2bに本願発明に係る支持構造を
設けたが、左側ボス部2aに設けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明が適用されるサスペンションアームの
全体平面図である。
【図2】図1における左側ボス部の拡大断面図である。
【図3】図1における右側ボス部の拡大断面図である。
【符号の簡単な説明】
1 サスペンションアーム 2b ボス部 4b 支軸 5b ゴムブッシュ 11b フランジ部 13 側壁部 16 ベアリング20 シールリップ 21 保持リップ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サスペンションアームの前端に形成され
    たボス部をゴムブッシュを介して車体側ブラケットに設
    けた支軸に套嵌支持させたサスペンションアームの支持
    構造であって、 上記ボス部の一方の周縁から上記車体側ブラケットの側
    壁部に対向して半径方向外方に延出するフランジ部(11
    b) を設けるとともに、このフランジ部(11b) と上記側
    壁部との間にベアリングを介装する一方、 上記ゴムブッシュには、上記フランジ部(11b) と上記ベ
    アリングとの間に挟持されるフランジ部(14b) と、この
    フランジ部(14b) に連続し、上記ベアリングの半径方向
    内方において上記ベアリングを保持する保持リップと、
    上記フランジ部(14b) に連続し、上記ベアリングの半径
    方向外方において、上記側壁部に当接させられるシール
    リップとが一体形成されていることを特徴とする、サス
    ペンションアームの支持構造。
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