JPH0351529Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0351529Y2
JPH0351529Y2 JP1984122464U JP12246484U JPH0351529Y2 JP H0351529 Y2 JPH0351529 Y2 JP H0351529Y2 JP 1984122464 U JP1984122464 U JP 1984122464U JP 12246484 U JP12246484 U JP 12246484U JP H0351529 Y2 JPH0351529 Y2 JP H0351529Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
ring
plate
casing hub
axle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1984122464U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6136729U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP12246484U priority Critical patent/JPS6136729U/ja
Publication of JPS6136729U publication Critical patent/JPS6136729U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0351529Y2 publication Critical patent/JPH0351529Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車の車軸の軸受部におけるシー
ル構造の改良に関する。
(従来の技術) 従来、第3図および第4図に示すように、自動
車の車体に固定されたケーシングハブ1で支持さ
れたベアリング2を介して車軸3を支承する軸受
構造は提案されているが(実開昭57−163458号公
報参照)、図中矢印で示す如く、ブレーキドラム
4とバツクプレート5との〓間から侵入した雨水
等が、車軸3をつたつてバツクプレート5の軸孔
5aからベアリング2に達すると、ベアリング2
を錆つかせるという問題があつた。
(考案の目的) 本考案は、上記従来の問題を解決するためにな
されたもので、自動車の車軸の軸受部におけるベ
アリングへの雨水等の侵入を、確実に防止するこ
とを目的とするものである。
(考案の構成) このため本考案は、ケーシングハブで支持され
たベアリングを介して車軸を支承する軸受部であ
つて、上記ベアリングの軸方向外方側のケーシン
グハブ端面に切欠き段部が形成され、該切欠き段
部内にプレートリングが配設され、該プレートリ
ングは、断面略L字状に形成されて、その縦面が
上記切欠き段部内のベアリングに対向するよう配
設されており、該縦面の径方向内端部から軸方向
外方に向かつて横面が延設され、上記ケーシング
ハブの端面に沿つて設けられるバツクプレートの
上記プレートリングの縦面と対向する位置にスペ
ーサリングが固定されて、該スペーサリングと上
記ベアリングとで上記プレートリングの縦面が挟
持される一方、上記プレートリングの横面には車
軸との間をシールするシール材が装着され、該プ
レートリングの縦面の径方向外端部にはケーシン
グハブとの間をシールするシール材が装着され、
上記スペーサリングの径方向外端部は、ケーシン
グハブの切欠き段部に嵌合していることを特徴と
するものである。
(考案の効果) 本考案によれば、バツクプレートに固定したス
ペーサとベアリングとでプレートを挟持して、該
プレートに、車軸との間をシールするシール材
と、ケーシングハブとの間をシールするシール材
とを装着したものであるから、バツクプレートと
車軸との間およびバツクプレートとケーシングハ
ブとの間が確実にシールされ、ベアリングへの雨
水等の侵入が確実に防止されるようになる。
また、シール材はプレートとともに組付けでき
るので、組付け性が良好である。
さらに、バツクプレートとケーシングハブとで
シール材を直接挟持するのではなく、シール材は
バツクプレートのスペーサとベアリング(アウタ
ーレース)とで挟持されたプレートに装着するだ
けであるから、折損なども防止される。
さらにまた、ケーシングハブの切欠き段部にス
ペーサを嵌合させるので、バツクプレートのセン
ター位置決めが容易にでき、バツクプレートの組
付け性も良好である。
また、プレートリングは、その横面が、バツク
プレートとベアリングとで挟持されるのではな
く、プレートリングの縦面が、バツクプレートに
固定されたスペーサとベアリングとで挟持される
ので、ベアリングの抜け防止が確実にはかれると
ともに、プレートリングの変形等によるシール性
の悪化が防止され、シールの確実性を向上させる
ことができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を添付図面について詳細
に説明する。
第1図に示すように、自動車の車体(不図示)
にケーシングハブ10が固定され、該ケーシング
ハブ10に、アウターレース11aが嵌合されて
ベアリング11が支持されるとともに、該ベアリ
ング11のインナーレース11bに車軸(アクス
ルシヤフト)12が嵌合されて支承される。
上記車軸12のベアリング11の両側には、カ
ラー部材13a,13bが圧入されてベアリング
11の軸方向移動を規制するとともに、車軸12
の外端部には、ブレーキドラム14をねじ15で
固定するための大径フランジ部12aが形成され
ている。
該車軸12に固定されたブレーキドラム14に
は、タイヤを支持するホイールリム16がボル
ト・ナツト17で固定されている。
上記ケーシングハブ10のフランジ部10aに
は、ブレーキシユー18やブレーキシリンダ19
等のブレーキ機構20を組込んだブレーキ基板2
1と、該ブレーキ基板21の背面をカバーするバ
ツクプレート22とがボルト・ナツト23で固定
されている。
該バツクプレート22の内端部22aは、ブレ
ーキ基板21の大径軸孔21aに入り込んで立下
り、カラー部材13aとの間にスペース24を形
成するとともに、該バツクプレート22の外端部
22bは、ブレーキドラム14の外周溝14aに
入り込んで、ブレーキドラム14内へ直接的な雨
水等の侵入を防止する。
一方、第2図に詳細に示すように、上記ケーシ
ングハブ10のベアリング孔10bの軸方向外方
側の端縁、つまりケーシングハブの端面には、切
欠き段部10cが形成されるとともに、上記バツ
クプレート22の背面には、径方向外端部が該切
欠き段部10cに嵌合して、次に述べるプレート
リング27の縦面27bに対向する位置にスペー
サリング26が溶接等により固定されている。
また、上記切欠き段部10c内にはプレートリ
ング27は配設されている。
該プレートリング27は、断面略L字状に形成
されていて、その縦面27bが上記切欠き段部1
0c内のベアリング11のアウターレース11a
と対向するように配設されており、該縦面27b
の径方向内端部から軸方向外方に向かつて横面2
7aが延設されている。
そして、上記スペーサリング26とベアリング
11のアウターレース11aとで該プレートリン
グ27の縦面27aが挟持される。
上記バツクプレート22の背面とケーシングハ
ブ10の端面との間には、挟持されたプレートリ
ング27の縦面27bを締め付けるための〓間t
が隔てられている。
上記プレートリング27の横面27aの立下り
端部には、車軸12に圧入されたカラー部材13
aの外周囲に接触して、車軸12との間をシール
するシール材28が装着されている。該シール材
28の外周囲には、シール材28の外周囲を締め
付けてカラー部材13aへの接触を確実にする締
めリング29が設けられている。
また、上記プレートリング27の縦面に27b
の径方向外端部には、ケーシングハブ10の切欠
き段部10cのコーナ部に接触して、ケーシング
ハブ10との間をシールするシール材30が装着
されている。
上記のような構成であれば、車体への組付け時
は、車軸12のフランジ部12aにブレーキドラ
ム14とホイールリム16とを固定し、車軸12
に、ブレーキ基板21、バツクプレート22、カ
ラー部材13a、シール材28,30を装着した
プレートリング27、ベアリング11、カラー部
材13bを順次に所定の嵌め合いによつて嵌合さ
せる。
そして、車軸12を車体のケーシングハブ10
内に挿入し、ベアリング11をベアリング孔10
bに嵌合させて、ケーシングハブ10とブレーキ
基板21をバツクプレート22を介してボルト・
ナツト23で締め付けて固定する。
このボルト・ナツト23の締め付け時に、プレ
ートリング27の縦面27bは、バツクプレート
22に溶接されているスペーサリング26とベア
リング11のアウターレース11aとで挟持され
る。
そして、シール材28が車軸12のカラー部材
13aに接触して、車軸12との間をシールする
と同時に、シール材30がケーシングハブ10の
切欠き10cのコーナ部に接触して、ケーシング
ハブ10との間をシールする。
この2つのシール材28,30により、車軸1
2とケーシングハブ10に対して、ベアリング1
1側が水密に隔絶されるので、ケーシングハブ1
0への雨水等の侵入が確実に防止されるのであ
る。
また、シール材28,30はプレートリング2
7とともに組付けできるので、組付け性が良好で
あり、さらに、バツクプレート22とケーシング
ハブ10とでシール材を直接挟持するのではな
く、シール材28,30はバツクプレート22の
スペーサリング26とベアリング11のアウター
レース11aとで挟持されたプレートリング27
に装着するだけであるから、折損なども防止され
るのである。
さらにまた、ケーシングハブ10の切欠き段部
10cにスペーサリング26を嵌合させるので、
バツクプレート22のセンター位置決めが容易に
でき、バツクプレート22の組付け性も良好であ
る。
また、プレートリング27は、その横面27a
が、バツクプレート22とベアリング11とで挟
持されるのではなく、プレートリング27の縦面
27bが、バツクプレート22に固定されたスペ
ーサリング26とベアリング11とで挟持される
ので、ベアリング11の抜け防止が確実にはかれ
るとともに、プレートリング27の変形等による
シール性の悪化が防止され、シールの確実性が向
上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るシール構造を採用した自
動車の車軸の軸受部を示す断面図、第2図は第1
図の要部拡大断面図、第3図は従来の自動車の車
軸の軸受部を示す断面図、第4図は第3図の要部
拡大断面図である。 10……ケーシングハブ、10a……切欠き段
部、11……ベアリング、12……車軸、14…
…ブレーキドラム、21……ブレーキ基板、22
……バツクプレート、24……スペース、26…
…スペーサリング、27……プレートリング、2
7a……横面、27b……縦面、28,30……
シール材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ケーシングハブで支持されたベアリングを介し
    て車軸を支承する軸受部であつて、 上記ベアリングの軸方向外方側のケーシングハ
    ブ端面に切欠き段部が形成され、該切欠き段部内
    にプレートリングが配設され、該プレートリング
    は、断面略L字状に形成されて、その縦面が上記
    切欠き段部内のベアリングに対向するよう配設さ
    れており、該縦面の径方向内端部から軸方向外方
    に向かつて横面が延設され、上記ケーシングハブ
    の端面に沿つて設けられるバツクプレートの上記
    プレートリングの縦面と対向する位置にスペーサ
    リングが固定されて、該スペーサリングと上記ベ
    アリングとで上記プレートリングの縦面が挟持さ
    れる一方、上記プレートリングの横面には車軸と
    の間をシールするシール材が装着され、該プレー
    トリングの縦面の径方向外端部にはケーシングハ
    ブとの間をシールするシール材が装着され、上記
    スペーサリングの径方向外端部は、ケーシングハ
    ブの切欠き段部に嵌合していることを特徴とする
    軸受部のシール構造。
JP12246484U 1984-08-09 1984-08-09 軸受部のシ−ル構造 Granted JPS6136729U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12246484U JPS6136729U (ja) 1984-08-09 1984-08-09 軸受部のシ−ル構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12246484U JPS6136729U (ja) 1984-08-09 1984-08-09 軸受部のシ−ル構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6136729U JPS6136729U (ja) 1986-03-07
JPH0351529Y2 true JPH0351529Y2 (ja) 1991-11-06

Family

ID=30681216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12246484U Granted JPS6136729U (ja) 1984-08-09 1984-08-09 軸受部のシ−ル構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6136729U (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5127405U (ja) * 1974-08-20 1976-02-28
JPS539795U (ja) * 1976-07-08 1978-01-27

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5127405U (ja) * 1974-08-20 1976-02-28
JPS539795U (ja) * 1976-07-08 1978-01-27

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6136729U (ja) 1986-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5486053A (en) Bearing unit for a vehicle wheel
JP3862453B2 (ja) 車輪軸受装置
JP3986570B2 (ja) 車軸用軸受装置
JP2005147298A (ja) 車輪用軸受装置
JP3091990B2 (ja) 締結構造
JP3090251B2 (ja) 自転車用前ハブ
EP1412204B1 (en) Truck hub bearing unit with rotatable inner ring
JPH0351529Y2 (ja)
JP2601238Y2 (ja) 車輪用軸受の密封装置
US20040095015A1 (en) Supporting structure of axle hub on knuckle
JP2002206547A (ja) シールリング及びシールリング付車輪用軸受ユニット
JP3706845B2 (ja) アクスルハブの支持構造
JP2005059832A (ja) 車両用軸受装置
JP2001099199A (ja) 不整地走行用車輪のドラムブレーキシール構造
JPH0426741Y2 (ja)
JP2015117727A (ja) ハブユニット
JPS5916579Y2 (ja) 車両用ディスクブレ−キのダストカバ−
JPH0332829Y2 (ja)
JPH04368202A (ja) 車軸とホイールの取付け構造
JP2014095403A (ja) 車輪用軸受装置
JPH0537094Y2 (ja)
JP2575001Y2 (ja) 車輪の回転速度検出装置
JPH0213781Y2 (ja)
JPH0329613Y2 (ja)
JPH0341921Y2 (ja)